はい、今回のお話は、お茶会をマミほむですることになってしまった、というものです。
五人組の中で精神年齢高い組が、優雅にお茶…かと思いきや、銃、魔法少女、仲間のこと。
一般人には聞かせられない、物騒なお話。
「そんな装飾【エングレーブ】には、なんの戦術的優位性【タクティカルアドバンテージ】もないわ。」
ほむほむが趣味丸だし(このほむほむはワタクシと何故か、趣味が一致してるんですよねぇ。もしかして、運命…?)のお話でマミさんを困惑させる、これが大筋です。
それで、なんで後編がでないのかって?
…。
ノーコメント。
休憩ですよ、休憩。
たまにはいいじゃない。
では、どうぞ!
「はぁ〜…。」
「もう、そんな溜息つかないの。いいじゃない、たまには二人きりっていうのも。」
「それは…そうだけど…。」
「まぁ、私もまさか、皆来れないとは思ってなかったわ…。」
今どんな状況か、説明をしましょう。
まず、マミさんが私達(まどか、さやか、私。)をお茶に誘う。もちろん、杏子も。
そうすると、まどかとさやかが揃って断る。
何故か聞けば、二人は赤点で居残り学習+たくさんの課題があるらしい。
杏子といえば、なんでも今日は家族の命日らしい。
こういうときくらいは、一人でセンチな気分に浸っていたいのもわかる。
流石にそれを遮ってまで参加しろなどとは言えない。
というわけで、私とマミさんだけ。
する話は、メンツがメンツなので魔法少女関連。
「…最近は、魔女狩りもスムーズになってきたわよねぇ。美樹さんが、前線でもなんとかやれるようになって。」
「それは、私とマミさんのサポートあってこそでしょう?杏子みたいに、最悪ソロでも立ち回れるかって言ったら、そんなことはないでしょう。慢心は良くないわ。」
「まぁ…そうだけどね。それでも、私達はチームなんだから。」
「…銃器を扱ってるのが二人いて、近接が得意なのが二人…神様に目でもつけられたのかしらね、私達は。」
…心当たりはなくもない。
ね、デウスエクスマキナさん。
「ふふ、そうねぇ。あ、そういえば私達って、銃器を使ってるもの同士よね。」
「あなたと私を一緒くたにしないでちょうだい…。」
「あら、あなたが始めたんじゃないの。」
「ぐっ…。…と、とにかく、あなたと私じゃ根本的に異なるのよ。」
「ふふ、確かにね。暁美さんってば、無骨な銃ばかり使うんだもの。私みたいに、おしゃれなのを使えばいいのに。」
「…はぁ…あのね、私から言わせてもらえば、あの銃の装飾【エングレーブ】にはなんの戦術的優位性【タクティカルアドバンテージ】もないのよ。銃っていうのは、人を殺すためのものなの。それに芸術なんて関係ないわ。」
「むぅ、ロマンがない人ね。それに、横文字ばかりでよくわからないし、人殺しのためじゃないもの。少なくとも、私のは。」
「あら、そう。あなたでもわからない横文字があるのね。大体、一発限りのマスケット銃なんて取り回しが悪い上に銃として欠陥なんてレベルじゃ済まされないのよ。」
「だって、私は魔法でいくらでも作り出せるもの。何も問題ないわ。寧ろ、リロードが必要なあなたの銃のほうが不便なんじゃないの?」
「バカね。そのリロードタイムがいいんじゃないの。」
「…は…?」
「自分が今戦っているんだって、あえて無防備にして、命の危険に晒すことで、士気が上がるのよ。」
「…それこそ、私のマスケット銃の装飾の理由と同じじゃないの。」
「違うわ。あなたのは、勝手な思い込みよ。私のは確かなものだから。」
「…それを聞いたら鹿目さんが泣くわよ?」
「するわけないじゃないの、まどかの前で銃の話なんて。あんな物騒なものにまどかが興味を持ったらどうするつもりよ。」
「暁美さんってたまに、過保護な親みたいよね。」
「ふん、なんとでも言えばいいわ。まどかの事が大切なのは事実だもの。」
「ふふ、相変わらずね。…あ、そういえば…暁美さん最近、銃を投げ捨てないわよね。」
「あぁ…まぁ、ね。」
「どうして?始めの頃なんて、バンバン捨ててたじゃないの。」
「それはね、個体によって性能の良し悪しが出てくるからよ。」
「性能の…良し悪し…?」
「ええ。魔法で作って一発で投げ捨てるあなたにはわからないかもしれないけど、銃にはある程度の個体差があるの。それはまぁ、科学の産物なのだから仕方のないことなのだけどね。」
「でもやっぱり、できるだけカタログスペックよりも高いものをセレクトしたいのよ。なにせ、私はそこらの軍隊よりも銃の使う頻度が高いんだから。」
「カタログ…スペック…。」
「最近はベレッタの92モデルばかりじゃなくて、グロック18とかも使ってるのよ。魔法少女なんだから、フルオートの反動なんて大した問題じゃないしね。」
「べれった…?ぐろっく…?」
「まぁ、あなたにはわからないとは思うけどね。最近は爆発物も控えてるのよ?グレネードも、無反動砲も有力な攻撃手段だったけど、やっぱりチーム戦には不向きだしね。」
「そういえば、最近は地味よね。昔はもっと、バーン!ドカーン!ズガーン!って感じだったのに。」
「私のイメージってなんなのよ。寧ろそれってマミさんでしょう。」
「ふふ、嬉しいわ。暁美さんに褒められちゃった。」
「…お気楽ね。」
「あら、何か?」
「…いいえ。とにかく、私は最近そういうのは控えてるの。狙撃銃とか、そういうもので遠距離からサポートすることだって増えたんだから。」
「そういえば、すっごく物々しい銃持ってたわね。」
「あれは、アンチマテリアルライフルと言って、日本語だと対物ライフル。一時期では対人で使用することは条約違反に当たるのでは、との意見が出たこともあるの。」
「えっ?ど、どういうこと?」
「例えば、相手が何らかの車両に乗ってるとしましょう。そうね、よく見る軍のジープとか。ああいうのは大抵、並の車なんかよりもずっと装甲が硬いの。その車両の装甲を貫いて、乗組員に攻撃する。そういうものなのよ、対物ライフルっていうのは。」
「へ、へぇ…。怖い…。」
「もしあれが当たれば、一瞬で木っ端微塵でしょうね。私の場合、リミッターも解除してあるから。相手は魔女だもの、関係ないわ。」
「あ、暁美さんがそれを持ってる間は前にいないようにしよう…。」
「ふふ、大丈夫よ。余程のことがなければ普通のSVDドラグノフで十分だもの。使い魔くらい、それでなんとかなるし。…まぁ、ちょっとだけ旧式だけど、長年の信頼があるし。」
「ドラグノフはね、1964年から現在に至るまで、前線で使用されてるのよ。凄いでしょう?とは言っても、私のはほんのちょっとだけマイナーチェンジしてあるけどね。」
「す、凄いけど…暁美さんが自慢することなのかしら…?」
「ええ。だって使ってるもの。」
「はぁ…。」
「それに、ソ連製の銃器ってかなり現在にも影響を残してるのよ?」
「例えば、有名なAK-47もソ連製よ。デッドコピー品とはいえ、今だって出回ってるもの。それだけ信頼されてるってことよ。」
「後は、マカロフね。あれは私が初めて使った拳銃だもの、忘れないわ…。そう、暴力団のロッカーに入ってたのもマカロフだったわね…。日本の暴力団っていうのは、マカロフを好むものなのよ。」
「それと、有名なRPG-7もね。あれはワルプルギスの夜のときにお世話になったわ…凄く、ね。まさかまだ配備されてるなんて思いもしなかったけど。記録によれば日本には配備されてるところなんてなかったはずだけどね。」
「…ってあら?どうしたの、マミさん?顔が引き攣ってるわよ?」
「そりゃそうよ…訳のわからない話を休憩もなしに聞き続ければ、こうもなるわよ…。」
「あら、ごめんなさいね。でもね、私達もあなたの訳のわからない必殺技の説明を聞いてるときはこうなのよ。それに、同じ銃器を扱うもの同士、知っておいたほうがいいと思わない?」
「結構よ…。」
「あらそう、つれないわねぇ。」
「あ、そうだ…お互いの武器を交換してみるっていうのはどうかしら?」
「は…?私、本物の銃の撃ち方なんて知らないわよ…?」
「大丈夫よ、教えてあげるから。ほら、あなたも憧れるでしょう?大口径の拳銃で、使い魔を一発。それも、魔法少女なんだからって欲張って2丁持ち。くるくるアクロバティックに、華麗に倒していく。弾が切れたら、軽機関銃に持ち替えて、弾を四方にばら撒いていく。どう?素敵じゃない?」
「…えぇ…!凄く…!」
…この子、大丈夫かしら。
それっぽいことを言ったら、すぐにひょいひょいついていきそうね。
「…なんてね。あなたみたいなド素人に扱えるわけないでしょう。」
「あー!馬鹿にしたわねー!私だって、銃を使ってるんだからそれくらいは…!」
「あのね、マスケット銃と拳銃なんて天と地の差よ?わかるかしら、あなたの我流の構え方で撃ってみなさい。ものすごいことになるわよ。」
「いいじゃない!かっこいいんだから!」
「…はぁ。撃ち方が根本から間違っていれば、弾が当たらないわ。それに、あなたみたいな横持ちだとかの無茶な撃ち方をすればジャムの原因にもなる。」
「ジャム…?甘いの、銃って?」
「違うわよ。弾づまり、ってことよ。何らかの原因によって、空薬莢が排出されなくて、次弾の装填がうまくいかなくなるの。そうなれば、手動で空薬莢を排除しなきゃいけない。あなただって戦士なんだから、これがどれだけの致命傷になるかわかるわよね?」
「…確かに、弾が撃てないのは…。」
「だからね、あんまり無茶な撃ち方は良くないの。私だって、最近はできるだけ安定するようにしてるんだから。」
「そういえば、暁美さんは最近、アクロバティックじゃないわね…。私の記憶だと、物凄くアクロバティックな動きしてたのに。銃弾を銃弾ではじいたり。」
「それは私じゃないわ。劇場版の私よ。」
「げ、劇場版?」
「…いいえ、なんでも。とにかく、あなたももっと、効率の良い撃ち方を覚えなさい。それに、一発限りの無駄に装飾のついたマスケット銃なんかじゃなくて、もっとスリムでコンパクトな大口径の拳銃にでも変えなさい。それくらい、あなたなら容易いことでしょう。」
「嫌よ。私はあれが気に入ってるの。かっこいいじゃない、一発だけだと、いざというときの果たし合いみたいな。それにね、サイズが大きいから、鈍器としても使えるのよ?」
「…そういえば、そんなこともあったわね。まさか、とは思ったけれど。」
「へ?」
「なんでも。劇場版の話よ。」
「だから劇場版ってなんなのよ…。」
熱くなった話を切って、お茶を飲む。
乾いた喉に、独特な風味の甘い紅茶がよく馴染む。
「…なんか、物騒な話になっちゃったわねぇ。」
「まぁ…たまにはいいんじゃない。自身の武器を語ることなんて、まどかがいる前ではできないんだから。」
「それもそうね。一般人の前でそんな話、よくないものね。」
「…さやかや杏子には、武器にこだわりはあるのかしら。」
「そういえば、美樹さんのあの剣…。あれって、洋風のサーベルに見えて、実は日本刀みたいな刃紋があるのよね。不思議だわ…。」
「全く、中途半端なのよ。それだけじゃなくて、刀身を飛ばすなんて、武器にまでそれが表れてるわ。それに、あの子が大量の剣を作って使い捨ててるのはあなたのせいなのよ、マミさん?」
「えぇ!?わ、私?」
「そうよ。あなたが銃をバンバン捨てるから、魔法少女ってそういうものなんだ、って思ってるに違いないわ。彼女の剣、頑丈に出来てるし、もったいない。魔力の無駄遣いよ。」
「そうは言うけどねぇ…一度作ったスタイルを作り直すのは難しいことよ?」
「あら、私なんて何回もスタイルを変えてるのよ?最初はゴルフクラブに爆弾に…。それから銃器に持ち替えて、今に至るんだから。」
「…それは、暁美さんが特別なのよ。」
「まぁ、さやかがそれでいいって言うなら、いいんだけどね。…ところで、杏子のあの槍って、便利そうよね。」
「あぁ…リーチも長いし、なんか伸びたりするものね。前は大きくなったし。」
「あれは正直ずるいわよ。あれ一本で近距離中距離こなせるんだもの。」
「ねぇ。佐倉さんが欠けちゃったら私達のチーム、完全に機能しなくなるわよ。」
「思えば杏子にいろいろ任せ過ぎなのかしらね…。戦闘面では殿と切り込み役を、それだけじゃなくて、さやかの育成も任せっきり。フォローも自然とさやかばかりに向くから、杏子にはフォローらしいフォローが出来ないときもある。」
「そういわれると…そうねぇ…。機能しなくなるなんてレベルじゃないわね、これは…。」
「少し、見直さなきゃいけないかもしれないわね…。」
「…さて、そろそろ私はお暇させてもらうわね。」
「あら、もう行っちゃうの?」
「ええ。これから買い物もしなきゃいけないし。明日はまどかが泊まりにくるから、尚更ね。」
「そう、大変ねぇ。私はもう買い込んじゃってあるから何も問題ないけど。」
「私もそうしようかしら。買って3日分なのよね、うちは…。」
「どうして?まとめて一週間分買えばいいじゃない?」
「だって、仮に一週間分の献立を立てたとして…それのどれかを食べたくなくなるかもしれないじゃない?そうなったら食材が余るじゃないの。」
「そんなことないわよ。いろいろ応用がきくような食材を買えばいいの。例えば、鶏肉なんていいんじゃない?鶏肉は焼く、揚げる、煮込む、スープにする。たくさん調理法があるし。」
「…マミさんって、鶏肉が好きよね。はっ…まさか、その胸の秘密も鶏肉に…!?」
「やーねぇ、これは純正品よ。」
「…ちっ。」
「あっ!今、舌打ちしたでしょう!?」
「いいえ!とにかく、私は帰…」
私がいい加減痺れをきらし、出ていこうとしたとき。
「おくれてすいませーん!」
「お邪魔します、マミさん!」
「よっ、マミ。邪魔するよ。…お、ほむら。今から帰るとこか?なんだ、入れ違いか。」
玄関から、飛び込んできた。
まどか、さやか、杏子。
「あら、いらっしゃい。…暁美さん、どうするの?」
「あ、ほむらちゃん…。か、帰っちゃうの…?」
「うぐっ…。」
「そうよねぇ。暁美さん、帰るのよねぇ?お買い物、するんだものねぇ?」
マミさんはニヤニヤと笑っている。
「うぅ…もう、少しだけ…居させて…くだ、さい…。」
日常は、終わらない。
まだまだ、楽しくなりそうだ。
はい、いかがでしたか?
息抜き、息抜き。
書きたいことを書きたいまんまに書いた結果がこれですよ。
何が書きたかったというと、その装飾【エングレーブ】には(以下略)と、ベレッタとグロックを出したかっただけです。
そういえば、この前友人と口論(Lineだけど)になったんですよね。
友人は、回転拳銃がいいって聞かないんですよ。
リボルバーなんかより、圧倒的に自動拳銃の方がいいって思ったんですけどね、ワタクシは。
まぁ、オタク特有のね。絶対に譲らないぞ精神が祟って、二時間くらいやってましたよ。
皆さんは、回転拳銃と自動拳銃、どちらが好きですか?
…もちろん、自動拳銃ですよね?
では。
あ、本当の本編も頑張ってますからね。