※この作品はR-18です。

信じ続ける、明日はきっと晴れだって   作:柳しをん

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まどか視点です。
原作は次の日休日ではないと思いますが、この時間軸はそういうことで…堪忍してください。

あと、前回第五話へ、とか書いてしまいましたが、第六話の間違いでした。どうか…どうか…お許しを…!



このことは誰にも言わないって約束してくれる

「…んんっ…ふわぁ〜…」

もう朝ぁ…?ん、なんだろ、なんか抱いてる…。

「わっ、わっ、ほむらちゃん!?ど、どうして??」

「…どうしてって、あなたが昨日寝ぼけて抱いて来たんじゃない。」

ってことは、私ずっとほむらちゃんを…?

うう〜!恥ずかしい〜!

「あ、あのね、いつも寝るとき、うさちゃんを抱いて寝てるから、だからほむらちゃんをうさちゃんと勘違いして…!」

一生懸命言い訳をしてみるけど、苦しいなぁ、と思います。

「まどか…言い難いのだけれど、あなたが抱きついて来たとき、私の名前を読んでたわよ。」

ええー!昨日の私何やってるんだろ…もし私に時間を巻き戻す力があれば、すぐにやり直すのに…。

「まどか。いつまで私とこうしてるつもり?…あと扉の方を見てみるといいわ。」

「え…!?ママ!?どうして…!?」

私は勢いよくほむらちゃんから離れます。

「お盛んだね〜、お二人さん。ま、休日だからゆっくりしなよ。じゃ、おばさんは下で待ってるよ〜。」

そういうママの顔はまるで、悪巧みをする悪党のような

ニヤニヤした表情でした。

「そ、そんなんじゃないよ〜!」

「まどか、言っても無駄よ。素直に着替えて下に行きましょう。私はトイレにいかせてもらうわ。」

「あっ、ごめんね?私がずっと抱きついてたから…」

「構わないわ。ありがとう、まどか。」

ほむらちゃんは優しいなぁ…かっこいいし、クールで独立してるって感じで…憧れちゃうなぁ。

さて、服を着替えないと。とりあえず、パジャマから部屋着に着替えよっと。

「んしょ…」

ガチャ。ほむらちゃんが帰って来ました。(といっても、トイレから帰って来ただけだが。)

「ほむらちゃん、おかえり。」

「ただいま、まどか。」

「服、私のしかないけど…自由に選んでいいからね?」

「私が選んでいいの?なら…これにしましょう。」

ほむらちゃんが選んだのは、私の服にしては地味な(私の私服は色が明るいのが多い。)服でした。

「あっ、ほむらちゃん着替えるよね。私、先に下行ってるから!」

「わかったわ。着替えたらすぐ行くわ。」

下に降りると、朝ごはんのいい匂いがしてきました。

「パパ、おはよう。」

「おはよう、まどか。ほむらちゃんは?」

「着替えたらすぐ来るって。」

「そうか。そういえば、ママがまどかの部屋から帰ってきたとき、すごくニヤニヤしてたけど、どうしたんだい?」

ママ…!あとでとっちめてやるんだからね…!

「う、ううん。何でもないよ。気にしないで。」

「?そうか。さて、朝ごはんもう出来てるから、まどかも運ぶを手伝ってくれるかい。」

トン。トン。トン。ほむらちゃんが着替えて降りてきました。

「おじ様。私も手伝います。」

うわぁ…かっこいいなぁ。あんな私の服でも、ほむらちゃんが着ると別の服みたいだよ…。

「ありがとうほむらちゃん。じゃあこの食器を頼めるかな?」

「はい、わかりました。」

「あ、ほむらちゃん!私も手伝うよ!」

ほむらちゃん一人に負担をかけるわけには…

私はほむらちゃんに、優しくするって決めたから。

 

「「「いただきまーす!」」」

「あーう!」

「…いただきます。」

「どうかな、ほむらちゃん。料理美味しいかな?」

「とても美味しいです、おじ様。」

「そうか、腕によりをかけて作ったからね。よかったよ。」

言われてみれば、いつもより豪華でした。

「…なぁ、ほむら。」

「なんでしょうか、おば様?」

「その、おば様とかおじ様とかやめない?」

「え…」

「僕もママに賛成かな。」

「もうほむらはうちの家族同然なんだからさ。もっと気楽にしたらどうだい?」

「でも…」

「いいんだよ。僕たちは同じ屋根の下で暮らす人間どうしなんだから。ほむらちゃんにだって家族と接するようにしてほしいんだ。」

「私もそう思うよ。ほむらちゃんは家族なんだから!」

「みんな…私、ずっと家族と離ればなれで…家族ってどういうことするのかわからなくて…私…私…甘えてもいいの…?」

ほむらちゃんは泣いていました。きっと、今までとても寂しかったけれど、誰にも言えなかったんだと思います。

「ああ、ほむらは私達の家族なんだ。思う存分甘えていいんだ。」

「…うあぁん…お母さん…!お母さん…!」

ほむらちゃんは、ママに抱きつきながら泣いていました。

「ほむら…思う存分泣いていいんだよ…私はあんたのお母さんの代わりにはなれないけど…今は思う存分泣きな…。」

 

「ママ、私とほむらちゃんは、ほむらちゃんの家に荷物取りに行ってくるから。」

「大丈夫かい?僕も一緒に行こうか?」

「もう〜心配しすぎだよ、パパ!」

私とほむらちゃんは、荷物を家に取りに行くことにしました。ほむらちゃん曰く、

「私の荷物はまどかの部屋の半分もないから。」

だそうです。正直、そんな荷物でどうやって暮らす気だったんだろう…と、思ってしまったのでした。

「じゃ、行こっ?ほむらちゃん!」

「ええ、まどか。…行ってきます、お母さん、お父さん。」

「ああ、いってらっしゃい。ほむら。」

 

「ねぇねぇ、ほむらちゃんの家ってどこなの?」

「こっちよ。少し複雑だけど、しっかりついて来てね?」

「うん、もちろんだよ!」

そうして、私とほむらちゃんは歩いていました。

そんなとき…

「おっ、まどかにほむらじゃーん!なーにしてんの?」

さやかちゃんが現れました。朝からテンション高いなぁ…

「さ、さやかじゃない…。ど、どうしたの…?」

…?ほむらちゃんは怯えているようでした。

「ん?何でもないよー?たまたま見つけたから声かけただけ。」

そして、さやかちゃんはほむらちゃんの耳元で何か言っているようでした。ほむらちゃんはビクッ、としてさらに怯えているように見えます。

「…ねぇ、さやかちゃん。ほむらちゃんに何したの?」

私はやや声のトーンを下げ、さやかちゃんに聞きました。

「えっと、なんでもないよー。あ、あたし急用思い出した!じゃね!」

逃げられてしまいました。

元々、さやかちゃんは一般常識的に見て、悪い性格の人間なのです。確か、クラスメイトをいじめていたことがあると言っていました。きっと、ほむらちゃんにも酷いことしようとしているんだと思います。だったら、私がほむらちゃんを守らないと…!

「ほむらちゃん、大丈夫?さやかちゃんに何されたの?」

「な、なんでもないわ。私のことは気にしなくていいから。さぁ、行きましょう。」

ほむらちゃんはやや震えた手で、私の手を掴みほむらちゃんの家ヘ、さっきより早足で向かって行きました。

その間、私とほむらちゃんの間には、沈黙という大きな壁がありました。

 

「ついたわ。ここが、私の暮らすはずだった家よ。」

「そうなんだ。お邪魔しまーす。」

ん?なんか暮らしたことがないはずなのに整ってるな、と私は思いました。

「ねぇ、ほむらちゃん。この家、なんか整ってない?」

「ああ、説明してなかったわね。実は、予定より一週間早く退院したから、ここで暮らしてたの。」

「そうなんだ…じゃあ、必要なものを持ってお家に帰ろう?」

「そうね。私は制服や下着、日用品を探すから、まどかには教科書や参考書を頼めるかしら。」

「うん!」

 

「えっと…。」

ほむらちゃんの机や棚からいろんな本を見つけました。

うちの学校の教科書…漢検二級対策問題集…数検三級対策問題集…簿記検定一級対策問題集といった勉強系や、

編み物の本、農業関係の本(こんなアパートで農業なんてできるのだろうか。)、お料理の本などの実用系の本など、たくさんありました。でも…その中にとても女子中学生とは思えない本が三冊ほどありました。

一つ目。銃の扱い方の本でした。パラパラとページをめくり、開いて見ると、

『弾づまり(ジャム)について。』

??よくわかりません…私はそっとページを閉じました。

二つ目。陸上自衛隊の設備についての本です。これも適当にページをめくっていると、いくつか丸がついているページがありました。

三つ目。正直いって、これはかなり危ない気がするのですが…爆弾の作り方についての本です。ってことは、ほむらちゃんはこんな危ないものを…?

私は思い切って、ほむらちゃんに聞いてみ

ることにしました。

「ねぇ、ほむらちゃん…この本のことなんだけど…。」

私がこの本を見せると、ほむらちゃんは驚いた表情になりました。その後しばらく悩んでいるようでした。

「…あのね、まどか。私、魔法少女だってあなたにいったでしょう。私達は魔女と呼ばれる存在と戦っているの。魔法少女にはそれぞれ固有魔法があるのだけど、私のは、戦闘向きの魔法ではないの。だからそのために武器が必要だったの。それがこの本の銃や爆弾なの。」

「そうなんだ…じゃあ、この本の丸は何なの?」

「…このことは誰にも言わないって約束してくれる?」

「う、うん。約束する。約束するよ。」

「私の固有魔法は時間停止なの。これ自体は強力だけど、これだけでは戦うことはできないの。だから…この魔法を使って…その…盗んでいたの。」

衝撃でした。まさか、ほむらちゃんがそんなこと…!

「最初は、暴力団事務所から盗んでいたけど…それだけではあまりにも戦力が足りなすぎた。だから、自衛隊から盗むようになったの。」

「で、でも盗まれたなんてニュースなかったよ?」

「当たり前よ。自衛隊から銃器がなくなっただなんて報道されたら、国の面子丸つぶれよ。」

「そっ、そっか。でも、この爆弾は…?」

「ああ、これは私が銃を使う前、何か威力の高い武器をって、思ったときに自作するために買ったの。」

そうだったんだ…

「でも、ほむらちゃんってずっと入院してたんだよね?どうやって、魔法少女やってたの?」

「えっと…魔法少女の状態では体が強化されてるの。だから、一時的にだけど、病気じゃないことにできるの。」

「そうだったんだね…。家族とも離ればなれで、魔法少女になって戦って…思春期の女の子には辛すぎるよ…。」

そういって私は、ほむらちゃんを抱きしめました。

「まどかぁ…ううっ…あなたは優しすぎる…」

 

「帰ろっか、ほむらちゃん。」

「ええ、そうね。きっとお母さんもお父さんも、たっくんも心配してるわ。」

そうして、私とほむらちゃんは手をつないで家に帰りました。

 

第七話へ…

 

 




今回はかなり物語が動きました。
ほむらが心を開く、さやかとまどかの関係の雲行き、魔法少女ほむらについて…
皆さんお分かりかと思いますが、ほむらは嘘と真実を織り交ぜています。決して私の設定ミスではございませんよ。そうすると、ほむらが最後泣いていた理由がわかるかも…?
では、第七話で。
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