原作は次の日休日ではないと思いますが、この時間軸はそういうことで…堪忍してください。
あと、前回第五話へ、とか書いてしまいましたが、第六話の間違いでした。どうか…どうか…お許しを…!
「…んんっ…ふわぁ〜…」
もう朝ぁ…?ん、なんだろ、なんか抱いてる…。
「わっ、わっ、ほむらちゃん!?ど、どうして??」
「…どうしてって、あなたが昨日寝ぼけて抱いて来たんじゃない。」
ってことは、私ずっとほむらちゃんを…?
うう〜!恥ずかしい〜!
「あ、あのね、いつも寝るとき、うさちゃんを抱いて寝てるから、だからほむらちゃんをうさちゃんと勘違いして…!」
一生懸命言い訳をしてみるけど、苦しいなぁ、と思います。
「まどか…言い難いのだけれど、あなたが抱きついて来たとき、私の名前を読んでたわよ。」
ええー!昨日の私何やってるんだろ…もし私に時間を巻き戻す力があれば、すぐにやり直すのに…。
「まどか。いつまで私とこうしてるつもり?…あと扉の方を見てみるといいわ。」
「え…!?ママ!?どうして…!?」
私は勢いよくほむらちゃんから離れます。
「お盛んだね〜、お二人さん。ま、休日だからゆっくりしなよ。じゃ、おばさんは下で待ってるよ〜。」
そういうママの顔はまるで、悪巧みをする悪党のような
ニヤニヤした表情でした。
「そ、そんなんじゃないよ〜!」
「まどか、言っても無駄よ。素直に着替えて下に行きましょう。私はトイレにいかせてもらうわ。」
「あっ、ごめんね?私がずっと抱きついてたから…」
「構わないわ。ありがとう、まどか。」
ほむらちゃんは優しいなぁ…かっこいいし、クールで独立してるって感じで…憧れちゃうなぁ。
さて、服を着替えないと。とりあえず、パジャマから部屋着に着替えよっと。
「んしょ…」
ガチャ。ほむらちゃんが帰って来ました。(といっても、トイレから帰って来ただけだが。)
「ほむらちゃん、おかえり。」
「ただいま、まどか。」
「服、私のしかないけど…自由に選んでいいからね?」
「私が選んでいいの?なら…これにしましょう。」
ほむらちゃんが選んだのは、私の服にしては地味な(私の私服は色が明るいのが多い。)服でした。
「あっ、ほむらちゃん着替えるよね。私、先に下行ってるから!」
「わかったわ。着替えたらすぐ行くわ。」
下に降りると、朝ごはんのいい匂いがしてきました。
「パパ、おはよう。」
「おはよう、まどか。ほむらちゃんは?」
「着替えたらすぐ来るって。」
「そうか。そういえば、ママがまどかの部屋から帰ってきたとき、すごくニヤニヤしてたけど、どうしたんだい?」
ママ…!あとでとっちめてやるんだからね…!
「う、ううん。何でもないよ。気にしないで。」
「?そうか。さて、朝ごはんもう出来てるから、まどかも運ぶを手伝ってくれるかい。」
トン。トン。トン。ほむらちゃんが着替えて降りてきました。
「おじ様。私も手伝います。」
うわぁ…かっこいいなぁ。あんな私の服でも、ほむらちゃんが着ると別の服みたいだよ…。
「ありがとうほむらちゃん。じゃあこの食器を頼めるかな?」
「はい、わかりました。」
「あ、ほむらちゃん!私も手伝うよ!」
ほむらちゃん一人に負担をかけるわけには…
私はほむらちゃんに、優しくするって決めたから。
「「「いただきまーす!」」」
「あーう!」
「…いただきます。」
「どうかな、ほむらちゃん。料理美味しいかな?」
「とても美味しいです、おじ様。」
「そうか、腕によりをかけて作ったからね。よかったよ。」
言われてみれば、いつもより豪華でした。
「…なぁ、ほむら。」
「なんでしょうか、おば様?」
「その、おば様とかおじ様とかやめない?」
「え…」
「僕もママに賛成かな。」
「もうほむらはうちの家族同然なんだからさ。もっと気楽にしたらどうだい?」
「でも…」
「いいんだよ。僕たちは同じ屋根の下で暮らす人間どうしなんだから。ほむらちゃんにだって家族と接するようにしてほしいんだ。」
「私もそう思うよ。ほむらちゃんは家族なんだから!」
「みんな…私、ずっと家族と離ればなれで…家族ってどういうことするのかわからなくて…私…私…甘えてもいいの…?」
ほむらちゃんは泣いていました。きっと、今までとても寂しかったけれど、誰にも言えなかったんだと思います。
「ああ、ほむらは私達の家族なんだ。思う存分甘えていいんだ。」
「…うあぁん…お母さん…!お母さん…!」
ほむらちゃんは、ママに抱きつきながら泣いていました。
「ほむら…思う存分泣いていいんだよ…私はあんたのお母さんの代わりにはなれないけど…今は思う存分泣きな…。」
「ママ、私とほむらちゃんは、ほむらちゃんの家に荷物取りに行ってくるから。」
「大丈夫かい?僕も一緒に行こうか?」
「もう〜心配しすぎだよ、パパ!」
私とほむらちゃんは、荷物を家に取りに行くことにしました。ほむらちゃん曰く、
「私の荷物はまどかの部屋の半分もないから。」
だそうです。正直、そんな荷物でどうやって暮らす気だったんだろう…と、思ってしまったのでした。
「じゃ、行こっ?ほむらちゃん!」
「ええ、まどか。…行ってきます、お母さん、お父さん。」
「ああ、いってらっしゃい。ほむら。」
「ねぇねぇ、ほむらちゃんの家ってどこなの?」
「こっちよ。少し複雑だけど、しっかりついて来てね?」
「うん、もちろんだよ!」
そうして、私とほむらちゃんは歩いていました。
そんなとき…
「おっ、まどかにほむらじゃーん!なーにしてんの?」
さやかちゃんが現れました。朝からテンション高いなぁ…
「さ、さやかじゃない…。ど、どうしたの…?」
…?ほむらちゃんは怯えているようでした。
「ん?何でもないよー?たまたま見つけたから声かけただけ。」
そして、さやかちゃんはほむらちゃんの耳元で何か言っているようでした。ほむらちゃんはビクッ、としてさらに怯えているように見えます。
「…ねぇ、さやかちゃん。ほむらちゃんに何したの?」
私はやや声のトーンを下げ、さやかちゃんに聞きました。
「えっと、なんでもないよー。あ、あたし急用思い出した!じゃね!」
逃げられてしまいました。
元々、さやかちゃんは一般常識的に見て、悪い性格の人間なのです。確か、クラスメイトをいじめていたことがあると言っていました。きっと、ほむらちゃんにも酷いことしようとしているんだと思います。だったら、私がほむらちゃんを守らないと…!
「ほむらちゃん、大丈夫?さやかちゃんに何されたの?」
「な、なんでもないわ。私のことは気にしなくていいから。さぁ、行きましょう。」
ほむらちゃんはやや震えた手で、私の手を掴みほむらちゃんの家ヘ、さっきより早足で向かって行きました。
その間、私とほむらちゃんの間には、沈黙という大きな壁がありました。
「ついたわ。ここが、私の暮らすはずだった家よ。」
「そうなんだ。お邪魔しまーす。」
ん?なんか暮らしたことがないはずなのに整ってるな、と私は思いました。
「ねぇ、ほむらちゃん。この家、なんか整ってない?」
「ああ、説明してなかったわね。実は、予定より一週間早く退院したから、ここで暮らしてたの。」
「そうなんだ…じゃあ、必要なものを持ってお家に帰ろう?」
「そうね。私は制服や下着、日用品を探すから、まどかには教科書や参考書を頼めるかしら。」
「うん!」
「えっと…。」
ほむらちゃんの机や棚からいろんな本を見つけました。
うちの学校の教科書…漢検二級対策問題集…数検三級対策問題集…簿記検定一級対策問題集といった勉強系や、
編み物の本、農業関係の本(こんなアパートで農業なんてできるのだろうか。)、お料理の本などの実用系の本など、たくさんありました。でも…その中にとても女子中学生とは思えない本が三冊ほどありました。
一つ目。銃の扱い方の本でした。パラパラとページをめくり、開いて見ると、
『弾づまり(ジャム)について。』
??よくわかりません…私はそっとページを閉じました。
二つ目。陸上自衛隊の設備についての本です。これも適当にページをめくっていると、いくつか丸がついているページがありました。
三つ目。正直いって、これはかなり危ない気がするのですが…爆弾の作り方についての本です。ってことは、ほむらちゃんはこんな危ないものを…?
私は思い切って、ほむらちゃんに聞いてみ
ることにしました。
「ねぇ、ほむらちゃん…この本のことなんだけど…。」
私がこの本を見せると、ほむらちゃんは驚いた表情になりました。その後しばらく悩んでいるようでした。
「…あのね、まどか。私、魔法少女だってあなたにいったでしょう。私達は魔女と呼ばれる存在と戦っているの。魔法少女にはそれぞれ固有魔法があるのだけど、私のは、戦闘向きの魔法ではないの。だからそのために武器が必要だったの。それがこの本の銃や爆弾なの。」
「そうなんだ…じゃあ、この本の丸は何なの?」
「…このことは誰にも言わないって約束してくれる?」
「う、うん。約束する。約束するよ。」
「私の固有魔法は時間停止なの。これ自体は強力だけど、これだけでは戦うことはできないの。だから…この魔法を使って…その…盗んでいたの。」
衝撃でした。まさか、ほむらちゃんがそんなこと…!
「最初は、暴力団事務所から盗んでいたけど…それだけではあまりにも戦力が足りなすぎた。だから、自衛隊から盗むようになったの。」
「で、でも盗まれたなんてニュースなかったよ?」
「当たり前よ。自衛隊から銃器がなくなっただなんて報道されたら、国の面子丸つぶれよ。」
「そっ、そっか。でも、この爆弾は…?」
「ああ、これは私が銃を使う前、何か威力の高い武器をって、思ったときに自作するために買ったの。」
そうだったんだ…
「でも、ほむらちゃんってずっと入院してたんだよね?どうやって、魔法少女やってたの?」
「えっと…魔法少女の状態では体が強化されてるの。だから、一時的にだけど、病気じゃないことにできるの。」
「そうだったんだね…。家族とも離ればなれで、魔法少女になって戦って…思春期の女の子には辛すぎるよ…。」
そういって私は、ほむらちゃんを抱きしめました。
「まどかぁ…ううっ…あなたは優しすぎる…」
「帰ろっか、ほむらちゃん。」
「ええ、そうね。きっとお母さんもお父さんも、たっくんも心配してるわ。」
そうして、私とほむらちゃんは手をつないで家に帰りました。
第七話へ…
今回はかなり物語が動きました。
ほむらが心を開く、さやかとまどかの関係の雲行き、魔法少女ほむらについて…
皆さんお分かりかと思いますが、ほむらは嘘と真実を織り交ぜています。決して私の設定ミスではございませんよ。そうすると、ほむらが最後泣いていた理由がわかるかも…?
では、第七話で。