銃弾と暴力が飛び交う東京武偵校、その中で唯一例外と呼べる学科特殊操作研究科(CVR)。

華やかな少女達の中でも、一際美しく羨望の的となっている者がいた。

クロメーテル・B・遠山。CVRのSランク武偵であり、完璧なる女性の偶像。全校生徒の憧れ。

そして、数々の伝説を残したCVRのOG、『遠山カナ』の妹である。


そんな彼女には、ある秘密があった。自分が転装生(チェンジ)――女装した男であるということ。しかも望んだ訳ではなく、姉と呼ばれる兄に無理矢理やらされているのだ。



今日も男女問わず上がる賞賛の声にげんなりしながら帰宅し、親しい友人である幼馴染やクラスメイトに癒してもらうーーヒスってしまうようなことも含めて。



完全体クロメーテルと化してCVRに溶け込むキーくんこと遠山キンジが、秘密を守るため色々な女の子とエッチなことをしていくだけのお話です。



※注意
・キャラ崩壊
・原作を投げた設定
・どっかで見たことあるオリキャラ
・男の娘×女子
・オリジナル設定


 以上が大丈夫な方は、つまみ程度に読んでやってください。


エロの勉強と性癖を満たすために始めました()




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作者(以下作)「というわけで始まりました新シリーズ、主役はみんな大好きクロメーテルさんです。
 何か一言あればどうぞ」

クロメーテル(以下クロ)「……出たくないです」

作「そこは無理なので諦めてくだせえ」
潤「というか俺も出るのか」

作「オチのコマだけですけどね。元凶はカナさんですけど、火に油注いだのが潤です」

クロ「よしこっち来なさい愚弟、修正してあげます」

潤「ステーイステイ、落ち着けって桜花の構えを解くべきだ。
 そもそも下手打てば姉貴にぶっ飛ばされるから、どうにかしてくれって頼まれたはずなんだけど」

クロ「自分が『こっち』に来たくないから『調整役』を買って出たんでしょう……!」

潤「誰だって断ると思う。というか何でR18(こっち)にしたんだよ、作者」

作「エロの練習と、クロメーテルさんの作品ってないなーと思ったので。
 あと、この作品のカップリングが個人的な最推し性癖なん(パァン!)( д)゚ ゚デンバー!?」

クロ「そんなことのために私出されたんですか!?」

潤「ただの大概な性癖だったというオチ。別作はいない子扱いなのにな。
 あ、こんなんですが良かったら読んでやってくだせえ。あと、本編はこんなノリじゃないです(多分)」
 
 

※今回の話は、進級直前の一年三学期です。 
 




バレたのを黙る条件に(峰理子編)

 

「あ……お、お姉様……私……」

 

「大丈夫ですよ。ほら、力を抜いて……」

 

「は、はい……」

 

 東京武偵校にある学科の一つ、美少女のハニトラ学科(CVR)には、二人の『伝説』がある。

 

 一人は去年の三月に卒業し、武偵校どころか世間にも絶大な知名度を誇る絶世の美女、『遠山カナ』。

 

 そしてもう一人が『現在の伝説』。ベッドの上で女の子座りになり、顔を真っ赤にした女生徒を前にして嫣然と微笑む、鴉の濡れ羽色の長髪を揺らした絶世の美少女。

 

 名はクロメーテル・B・遠山。遠山カナの『妹』である。

 

「かわいいですね……」

 

「あっ……」

 

 脳を揺さぶるような甘い声に、クロメーテルの完璧すぎる美貌がゆっくりと迫り、女生徒は思わずといった感じで目を閉じーー

 

「ていっ」

 

「あいたっ」

 

 額へ放たれた予想外のデコピンに額を抑え、目を開く。

 

「ふふ、武偵は常在戦場、ですよ? 身体はともかく、心まで預けてしまうのは感心しませんね」

 

 悪戯っぽくウインクをするクロメーテルに、女生徒は頬を膨らませる。

 

「クロメーテルお姉様ひどいです、私を弄ぶなんて……」

 

「ごめんなさい。あなたの反応があまりにもかわいらしいからつい、ね?」

 

 お詫びですよと頭を撫でられると、不貞腐れた顔は瞬時に陶酔したものへ変わった。ちなみにお姉様を連呼しているが、二人は同学年である。

 

「……と、以上です。これでよろしいでしょうか、先生?」

 

「十分よ。さすがね、クロメーテルさん。それとも女の子一人堕とすのは、あなたにとって当然のことかしら?」

 

「……買い被りですよ。常に全力で当たらないと、私は何もできませんから」

 

 CVR教師、結城ルリの賞賛に苦笑しながら答えると、

 

 「キャー、お姉様ー!」、「驕らず謙虚な姿勢、素敵です!」、「お姉様、次は私と実習を!」

 

 周囲で見学していた女生徒達は、黄色い歓声を上げながらクロメーテルに群がる。

 

「わ、わ、皆さん、落ち着いて……!?」

 

 先程までの落ち着きある態度から一変し、迫ってくる相手に慌てる姿に、結城ルリは思わず苦笑してしまう。

 

(それもまた魅力、なのかしらね)

 

 クロメーテルは『スイッチ』が入るタイプだ。実習や依頼なら相手を手玉に取る妖艶さで相手に迫れるが、普段はやや内気で押しに弱い。

 

「お、教えますから、一人ずつ順番にお願いします……」

 

 そんなギャップが、より彼女の魅力を引き立てているのだろう。常に攻めていくカナとは異なるタイプだが、カリスマ性という意味では姉以上かもしれない。

 

(これより上と思えば、楽しみね)

 

 目を輝かせてクロメーテルの教えを受ける女生徒達の姿に、結城は一人頷く。自流の教えを説く彼女の笑顔が、微妙に引きつっているのには気付かなかったが。

 

 これがCVRⅡ科β専攻Sランク武偵、クロメーテルの日常である。

 

 

 

「はあ……」

 

 午後の専門科目も終わり、女子寮の自室(三階にある一人用のVIPルーム)に戻ると、クロメーテルは人前で見せない憂鬱の溜息を吐く。

 

「今日も、疲れました……」

 

 カバンを放り投げ、ベッドに倒れ込む。はしたないと言われそうだが、咎めるものはいないので構わないだろう。

 

「……と、いけないいけない。やることやらないと、姉さんに叱られちゃいます」

 

 起き上がって制服を整え、手洗いうがいから部屋用の化粧に替え、軽い柔軟を行う。CVRでは必須の日課をこなし、美貌を維持するためとはいえだいぶ染まったなあと苦笑していたが、

 

(……いやいやいや、染まっちゃダメだろ『俺』!?)

 

 自分の思考にギョッとし、彼女ーーもとい『彼』は内心絶叫する。

 

(しっかりしろ『遠山キンジ』、お前はれっきとした『男』なんだ! 

 子供の頃カナに女装させられて女性としての振る舞いを仕込まれて、そのまま『転装生』(チェンジ)としてバレないどころか絶世の美少女と称賛されようが、男なんだぞ!)

 

 活を入れるため、自分の頬を叩く。もっとも顔に気を遣ったため、威力は非常に弱いものだが。

 

 ちなみに同い年の義弟が聞いたら、

 

「いやどう足掻いても手遅れだろ」

 

 と返すのは間違いない。その後にボコられるのは目に見えてるが、それでも言うだろう。

 

 遠山キンジ、もはや女装男子としての振る舞いが本能レベルで刷り込まれていることを自覚していない。あるいは目を逸らしているか。

 

「……と、そろそろ来ますかね」

 

 本当はさっさと制服を脱いでラフな格好(女もの)に着替えたいが、今日は人が訪れる約束だ。幾ら気安い仲の友人とはいえ、バレたら海外にいる姉に何をされるか分かったものじゃない。

 

(でもカナは海外にいるし、万一ばれても……いや、そういう油断が良くないですね)

 

 姉の異常な察知能力と、バレた際の『お仕置き』を想像して震えていると、

 

「やっほークロちゃ~ん! りこりんが遊びに来ましたよーっと」

 

 返事もなしに部屋へ入り込み、菓子の袋とゲームカセット一式を持った、ゴスロリ改造制服に身を包んだ金髪美少女が入ってきた。

 

「こんばんは、理子さん。窓か天井から入ってこなかったのはいいですけど、ノックくらいはしてくださいね」

 

「寧ろ着替え途中のラッキースケベを狙ったんだけどねー。制服のままとかクロちゃんガード硬すぎ~、そのロングスカートに隠されたおみ足を拝見したいのに」

 

「女同士でそんなもの見てどうするんですか……」

 

 クロメーテルは武偵校女子暗黙のルールに反し、スカートを短くせず膝下までのロングにしている。周囲には肌をさらすのを好まないのと、日焼けが嫌だからという理由で通しているが、実際は体系から男であることを察せられないためだ。

 

 もっともそれですら、クロメーテルの『貞淑』イメージを強固にしており、余計人気が出てるのだが。

 

「分かってないな~。クロちゃんのナイスバデーを拝めるなんて、それだけで男女問わず垂涎ものだよ? 写真撮れたら最低数十万は下らないね!」

 

「…………そんな都合良く、稼げるわけないでしょう」

 

「今一瞬稼げるならありかも? って考えたよね? よね?」

 

「……考えてません」

 

「クロちゃんはお金に弱いとこあるよね~。何だったら理子がカメラマンやろっか? プライバシーは守るしガッポガッポだよ?」

 

「……しませんし、知りませんっ」

 

 依頼で相当稼いでるくせに、吝嗇家(ケチ)の気があるクロメーテルの心は揺れ動くが、なんとか目の前の利益よりリスクを選択できた。

 

「ごめんって~。冗談だからそんなに怒らないで、クロちゃ~ん」

 

「怒ってません。だからあんまりくっつかないでください」

 

 背中に張り付かれると、童顔低身長の癖して幼馴染に匹敵する双丘の感触と、甘いミルクのような匂いが感じられて色々危険なのだ。

 

(……まあ、CVRの実習や普段の触れ合いを経験して、この程度で『なる』ことはまずないですけど)

 

 自らが忌む特殊体質が起こらないのは、喜ぶべきか悲しむべきなのか本人には分からない。

 

「よいではないかよいではないかー。Ⅱ科βなんだし、こういうの嬉しいでしょー?」

 

「……嬉しくありません! 私に同性愛の気はないって、分かってて言ってますよね理子さん!?」

 

 引っ付きながらおちょくってくる理子を、ベッドの上に背負い投げする。軽くなのでダメージはないが、ベッドに投げ出された理子を組み伏せるーー要するに、押し倒すような体勢になってしまい、

 

 ドクン

 

(ーーっ、まず、い)

 

 ハニーゴールドのツーテイルがベッドに広がり、大きめの瞳をきょとんとさせる愛らしい姿に、クロメーテルの『体質』が反応する。

 

「きゃー、襲われる~☆」

 

「ーーっ、しません!」

 

 が、理子の軽口で正気に戻り、慌てて離れる。危なかった、自分は友人をどんな目で見ているんだ。

 

「いやービックリしたよクロちゃん、そんな迫られたら理子もドキがムネしちゃいますって」

 

「どんな表現ですか、それ……」

 

 内心凹んでいるのだが、起き上がった理子は何てことないように笑っていた。

 

「くふふー、やっぱりクロちゃんを弄り倒すのはたのしーなー。こういう顔を見れるのが理子だけって考えると、役得だね!」

 

「……その図太い神経、時々羨ましくなりますよ」

 

「それ、褒めてる?」

 

「もちろん」

 

 真面目な顔で頷いてやると、二人して小さく噴き出した。顔が赤いのはまあ、お互い様だろう。

 

 

 

「さーて前置きのスキンシップはここまでにしてー、本日のゲーム紹介です! デデン!」

 

「口で言いますかそれ。私としては、スキンシップを省いてもらいたいんですが」

 

「もう、クロちゃんは淡白だなー。それは置いといて、今日は64ですよ64! カスタムロ〇V2やろうぜ!」

 

「先週もやったじゃないですかそれ、まあいいですけど。

 じゃあお茶を用意しますから、準備しておいてください」

 

「うー、らじゃ!」

 

 両手で敬礼する独特のポーズを取る理子に背を向け、クロメーテルは紅茶の準備を始める。セクハラしようとする視線を感じた気はしたが、振り向いて牽制したので大丈夫、だと思いたい。

 

「……はあ。まったく、理子には困ったものです」

 

 言いながらも、顔は緩んでいる。スキンシップ過多なのは困りどころだが、こちらに対して過度な干渉はせず、嫌がることを無理に詮索したりはしない。

 

 その立場と事情から警戒心の強いクロメーテルにとって、峰理子は数少ない気の許せる友人だ。

 

 人との距離感を心得ている、というべきだろうか。自分のオタク趣味になると加減が効かなくなるのは、玉に瑕だが。

 

「クロちゃーん、まだー? 理子待ちきれないよ~」

 

「出涸らしよりひどい、温度も蒸らしも半端なもので良ければ出しますけど」

 

「えーやだー、大人しく待ってる~」

 

「いい子にして待っててくださいね」

 

「はーい、ママ~☆」

 

「誰がママですか」

 

 同い年の娘を持った覚えはありません。呆れて溜息を吐くも、理子は何が面白いのか笑っていた。

 

「くふふー。さーて、おやつと飲み物も揃ったところで……ゲームスタートじゃー!」

 

「ノリノリですね、まあ負ける気はありませんけど。……いきなり違法パーツ使いますか」

 

「戦いは火力だよ、クロちゃん」

 

「そんな脳筋思考の指揮官、嫌ですよ」

 

 言いながら、クロメーテルもガチ構成のロボを組み立てていく。最初こそボロ負けを続けていたが、今は三回に一回は勝てるくらい上達しているのだ。

 

「おわわわ!? ちょ、空中スライドからのボム撃ちとか普通やる!? 相変わらずえげつないね、クロちゃん!」

 

「普通に壁際まで追いつめてくる理子さんに言われたくないです、よ!」

 

「あー!? また当てられたあ!?」

 

 接戦を繰り広げるが、理子はゲーム中騒ぐ上にリアクションも大きいため、遠慮なく触れたり驚かせてくれる。妨害行動かと思ったが、どうも無意識のようだ。

 

 まあゲームを楽しんでいるのは分かるため、今のところ文句は最小限にしている。

 

「ふう……初戦で一本取れたのは初めてですね」

 

「ぐぬぬ、まさかクロちゃんに先制されるとは……二本目でリベンジだー!」

 

「このまま勝ち逃げしてもいいですか?」

 

「ダメです」(真顔)

 

「ですよね」

 

 そんな訳で、続闘。ちなみにクロメーテルがゲームを始めたきっかけは、

 

「趣味の一つくらい持っとけ。姉貴と違ってストレスが尋常じゃないんだし、耐えてるだけだと死ぬぞ」

 

 と、義弟の適当な(ありがたい)アドバイスによるものである。ゲームをチョイスしたのは、現実逃避の手段として一番優れていると思ったからだ。悲しい。

 

 まあそのお陰で理子と交友を持つことになったのだが、いいのか悪いのかは分からない。

 

「はふ~、クロちゃんどんどん腕上げてるねー。理子も負けられねえっす、鍛えねば」

 

「今のままでいてくれればありがたいんですけどね」

 

「やーだー、りこりん負けず嫌いなのー」

 

「それは知ってます。そこそこやりましたし、休憩しましょうか」

 

「そだねー。あ、クロちゃんドーナツ食べよドーナツ! 甘くておいしいよ!」

 

「何で毎回高カロリーのものを持ってくるんですか理子さんは……私がCVRだってこと、分かってます?」

 

「? 食べた分はここに行くから大丈夫ダイジョーブ」

 

「それ、全女子から刺されますよ」

 CVRは体重管理もシビアなため、スイーツ類を泣く泣く我慢する娘も少なくない。理子が言うように胸だけ太る体質とか、ハニトラ学科とは思えない殺気を向けられるのは間違いない。

 

「ちょっと丸いくらいもカワイイと、理子思うけどなー」

 

「世の男性はそう思わないんです、偏見が根付いたのもあるでしょうけど。

 ほら、クリーム付いてますよ」

 

「んきゅきゅ……ありがとー、クロお姉様」

 

「…………」

 

「わあ、心底嫌そうな顔。そんなにお姉様呼びは嫌?」

 

「一年の私が同学年どころか、上級生からも呼ばれるのを想像してくださいよ……」

 

 げっそりした顔で溜息を吐く。悪意がない分止められないため、余計たちが悪く感じる。

 

「あー……ご愁傷様? クロちゃん能力的にはCVR向きだけど、精神的にはまるで向いてないからツラタンだよねえ……」

 

 ヨシヨーシ、と合法ロリに撫でられるのは情けない限りだが、愚痴を吐ける数少ない相手なのでつい甘えてしまう。

 

「……すいません。いつもいつも」

 

「んーん、いいよいいよー。そうやって落ち込んでるクロちゃんもかあいいしね~。

 あ、じゃあ理子も一つ聞いていいかな?」

 

「答えられることなら、いいですよ」

 

「んー、じゃあ聞くね」

 

 理子は唇に手を当て、考える素振りを見せながら、

 

 

 

 クロちゃんってさ、転装生だよね?

 

 

 

「ーーっっっ!? どこで、それを」

 

「あは。ダメだよクロちゃん。こんな見え見えのブラフに引っかかっちゃ」

 

「……っ」

 

 やられた、とクロメーテルは内心舌打ちする。今の反応は理子の言葉を肯定しているのと何ら変わりない。気の許せる相手だから油断していた、などと言い訳にもならないだろう。

 

「クロちゃん怖い顔してるよ~? 女の子なんだから、もっと笑顔笑顔~」

 

「……何が、目的で……目的だ?」

 

 ニコニコ顔の理子に、声音を女性らしいものから男性のものに切り替えると、驚いた顔になる。

 

「わあ、本当に男の娘なんだあ。いや、女装少年かな? 戸籍改竄されてたとはいえ、にわかには信じられないなあ。

 ねえ、クロちゃんの本名は?」

 

「……遠山。遠山、キンジだ」

 

「キンジ、キンジかあ……じゃあキーくんだね、けって~」

 

「……っ。名前なんてどうでもいいだろ。俺の正体を知ってどうしたいんだ、峰理子」

 

 即座に愛中のベレッタを抜けるよう準備する。最悪制圧して口封じも考えていたが、理子はチッチッと指を揺らし、

 

「ノンノン、ダメだよキーくん? 今は理子が有利な展開、武力でどうにかなる段階じゃないなー。何せ、理子は指先一つで情報は伝播するんだから。短期は損気、だよ~?」

 

「……っ」

 

 諭すような物言いを理解できないほど、キンジは愚かではない。沸騰しかけていた意識を深呼吸で落ち着かせ、

 

「……暴いた方法は聞かない、やられた俺が間抜けなんだしな。

 だから代わりに聞く、要求はなんだ? まさか興味本位で俺の正体を暴いたわけじゃないだろ?」

 

「んー、それはどうだろうねー?

 まあ正直に言うとさ。理子もユキちゃんみたいに、キーくんの生活をサポートしてあげよっか?」

 

「……はあ?」

 訳の分からない要求、というより提案に、思わず間抜けな声を上げてしまう。

 

「わあお、こっちのキーくんもなんかかあいいね~」

 

「……男がカワイイって言われても、喜ばないだろ」

 

「今一瞬止まりましたけど」

 

「ねえよ、どんな節穴だっ」

 

 実際はちょっと反応したのだが、キンジ状態では決して認めない。

 

「……まあ、それはともかく。サポートってどういうことだ?」

 

「そのままの意味だよ? ユキちゃんでは補えない学校での情報操作とか、変な虫がつかないように引っ付いてるとか。

 そうすればキーくんはクロちゃんとして安定した生活を送れる、理子はクロちゃんともキーくんとも仲良くなれる。ほら、Win‐Winですよこれは」

 

「お前Win‐Winの意味知ってるか? 労力に対して、そっちのメリットがなさすぎるだろ」

 

 ジト目で睨んでやると、理子は何故か不満そうに頬を膨らませ、

 

「ぶー。りこりんはクロちゃんもキーくんも仲良くしたいだけなのに、分からないかなあ」

 

 不満げだったが、次には悪戯を思いついた猫のような顔になり、

 

「じゃーあ、キーくん。理子がいろいろ頑張っちゃうからー」

 

 

 

 気持ちいいことしよ?

 

 

 

「……はあ? お前、何言ってるのか分かってるのか?」

 

「あれあれー? キーくんったら自信ないのー? それとも意味も分からないお子様なのかなー?」

 

「…………」

 

 ブチっ

 

 挑発的な態度に、キンジは自分の中で何かが切れるのを感じた。

 

「……そこまで言うなら、覚悟はできてるんだよな?」

 

「あ、あれ……キーくん?」

 

 雰囲気が変わったのを察したのだろう、理子は困惑した声を出すがーーもう、遅い。

 

「それで、理子さんはどちらがいいんだ? キンジの『俺』か? それとも、クロメーテルの『私』ですか? リクエストくらいはお答えしますよ」

 

「え、ちょっと待ってキー、クロちゃん。というか雰囲気違いすぎ」

 

「クロメーテルの方ですね、分かりました理子さん。じゃあーー始めましょうか」

 

「ひゃっ!?」

 

 足払いをかけられ、理子はかわいらしい悲鳴を上げながら再度ベッドに倒れ、その上にキンジーー改め、クロメーテルが覆いかぶさる。

 

「ふふふ、理子さんは本当にかわいらしいですね。お人形さんみたい……」

 

「く、クロちゃん……」

 

 両腕を抑えた理子を、クロメーテルは改めてじっくりと観察する。

 

「く、クロちゃん……あんまりじっくり見られると理子、恥ずかしいかなーって」

 

 舐るような視線に、理子の顔が羞恥で赤く染まる。その反応で、クロメーテルはあることに気付いた。

 

「……理子。ひょっとして初めてですか?」

 

 声音も微妙に震えていたため、お返しに質問してみると。

 

「ふぇ!? えっと、その……はい」

 

 動揺しながらも、小さく頷いた。顔の赤みが増し、普段の陽気さとは真逆の態度が新鮮に映る。

 

「……それなのに誘ってきたんですか?」

 

「……くふ、そうだよ? 理子は悪い子だかーーんん!?」

 

「んっ……」

 

 何か言おうとする彼女の言葉を、自分の口で不意打ち気味に塞ぐ。

 

 理子が驚きに目を開いて硬直する中、甘さを感じさせる唇を存分に堪能する。

 

「んんっ……んちゅ、んむ」

 

 首に腕を回してキスから逃げられないようにし、更に口を割らせようと舌を伸ばすが、

 

「……」フルフル

 

 理子は涙目で首を横に振り、拒否の意思を示す。本番だけでなくキスも初めてなのだし、無理もない反応だろう。

 

 だが、その弱弱しく初心な反応は、クロメーテルの情欲を煽るものでしかない。

 

「……んふっ」ツゥー

「んひゅっ!? んあっ、あむっ、あふ……」

 

「んちゅ、ちゅく、ちゅっ……んむ、りこしゃん……」

 

 首を撫でられて驚いた隙に侵入を果たし、ぴちゃぴちゃ。舌が絡められる淫らな音が交わる。

 

「んちゅ、はあ……ふふ。理子さんとのキス、甘くておいしい……」

 

 顔を離し、唇を舐めるクロメーテルの姿は、女の理子からしても酷く艶めかしいものだった。正体を知っていても、男とはとても思えない。

 

「っう、あう……ひどいよ、クロちゃん……理子、初めてだったのにい……」

 

「っ」 

 

 涙目で放った言葉が、クロメーテルの欲求を煽っているのに気付いているのだろうか。

 

(私、Sの気はないと思ったんですが)

 

 頭の隅でそんなことを考えながらも、クロメーテルは息の荒い理子に優しく微笑み、

 

「ごめんなさい、突然でしたね。じゃあ今度はーーもっと、よくしてあげますから」

 

「あ、そうじゃなくて、んっ!?」

 

 抗議の声は、再度のキスで塞がれる。今度は口を密着させ、より逃げられなくした。

「ちゅ、くちゅ、ぢゅう……んむ、ちゅる」

「んん……んぐ、ちゅ、あぐ……」

 二回目の舌入れは、簡単に受け入れられた。抵抗を諦めたのか、はたまた快楽に浸っているのか。

 

 ちゅぷちゅぷ、と唇の間から舌と唾液が交わる湿った音が鳴り、相手に届かなかった分が頬を伝ってベッドに落ちる。

 

 舌を絡めれば絡めるほど、小さな理子に密着すればするほど。クロメーテルの中でドクンドクンと音を立てながら、身体の中に血流が集まっていく感覚が強くなる。

 

「んぢゅ、んぷっ……」

 

「んく、ちゅく……ぷあっ。はぁ、はぁ……クロ、ちゃん……」

 

 たっぷり時間を掛けてから、クロメーテルは唇を離す。荒い息を吐く理子の瞳は、酸素不足か別の何かか、朦朧としたものになっていた。

 

「理子さん……初めてのキス、どうでした?」

 

「わ、分かんない……理子、頭ふわふわして……」

 

「それは気持ちいい、ってことですよ。『理子』」

 

(これは……『なり』ましたかね)

 

 思考がクリアになり、目の前の理子がより愛おしく感じる。性的興奮を覚えることで発動する特異体質、HSSーークロメーテルはヒステリアモードと呼んでいるーーになったのだ。

 

「さあ、理子。次はどこを触って欲しいですか?」

 

「……クロちゃん、雰囲気変わったね。ひょっとしてHSSになったのかな?

 だったら、嬉しいなあ。理子でなってくれたってことだろうし」

 

「……知ってるんですね、私の体質」

 

 自分の経歴を洗ったからか、はたまた誰かに聞いたのか。ありそうなのは後者で義弟あたりが喋ってそうだが、今詮索することではないだろう。

 

 理子の言葉に、クロメーテルは満面の笑みで返す。

 

「知ってるなら、遠慮しなくていいですね」

 

「くふ。いいよ、理子のこと好きにし、んにゅっ!?」

 

「では、お言葉に甘えて」

 

 身体を起こし、馬乗りの体勢で理子の胸を揉み始める。

 

「わあ、制服越しでもおっきいって分かりますねえ……」

 

「あんっ、クロちゃ、んあ、そんないきな、んんっ」

 

「弱くより、強く揉んだ方が良さそうですね」

 

「あっ、あっ、そう、なのお?」

 

「ええ。かわいい声が聞けますから」

 

「ーーっ。……」

 

 言われて声を上げていることに気付いたのだろう。赤い顔をクロメーテルから逸らし、口と目を閉じる。

 

「……」ムニ、フニ

 

「……んっ、んう……」

 

 漏れる声を必死に抑えている姿が、クロメーテルの情欲と加虐心を更に煽っていく。

 

 むにゅっ

 

「あううっ!? あっ、そんな、直接っ、やあ!?」

 

 目も閉じていた理子は、クロメーテルの手が服の中に入っていたことに気付くのが遅れた。

 

「ああっ、あううっ!? クロちゃん、あっ、なんで、理子、こんなに、ふああ!?」

 

「ふふ、なんででしょうね? 理子が感じやすいんじゃないですか?」ムニムニ

 

 強すぎず弱すぎず、クロメーテルの絶妙な力加減で胸を揉みしだかれていき、理子は声が我慢できなくなっていく。

 

「ひゃうっ!? ひぃ、さきっぽだめえ!? 変になっちゃうからあ!?」

 

「ふふふ……」グリグリ

 

 ビクン、ビクン、と乳首もいじられながら理子が懇願するも、クロメーテルの手が止まることはない。

 

「……あ、こっちはお留守でしたね」

 

「あんっ、うっーーんむう!? んんっ、んうっ!?」

 

「んちゅ、れろ……」モニュ、クリ

 

「んんっ、んひゅう!?」

 

 胸と口を同時に弄ばれ、暴力的な快楽が理子を襲う。自分より力の強いクロメーテルに抑え込まれているため、逃げることもできない。

 

「んきゅっ、んくっ、んうう……う、うう、う、う」

 

「じゅる、じゅぱ、ちゅう……? ぢゅううう」

 

「ーーーーーっ!!」

 

 理子の感じ方が変わったかと思い責め方を変えると、今までより大きく体を仰け反らせた。

 

(軽くイキましたかね?)

 

 経験から何となく察し、クロメーテルは手と唇を離す。

 

「ぷちゅっ……どうでした、理子? 良かったです?」

 

「は、は、はあ、はあ……」

 

 返事はなく、喘ぐように早い呼吸を繰り返していた理子だが、

 

「……やってくれるな、クロメーテル。初めてだからって好き放題してくれやがって」

 

 唐突に今までのものとは異なる、ドスの利いた声で馬乗りになっているクロメーテルを睨み上げる。

 

(ああ、理子も切り替わるタイプなんですね)

 

「ごめんなさい。理子の反応がかわいくって、つい」

 

「……ふん」

 

 不機嫌そうに鼻を鳴らすが、やり込められて拗ねてるように見える。

 

(こういうところでも負けず嫌いなのは、理子らしいですね)

 

「……やめるなら、今のうちですよ」

 

 微笑ましく思うも、ここで最後通牒をしておくのはクロメーテルの優しさなのだろうが。

 

「……やめない。このままやられっぱなしっていうのは、性に合わない。

 ……流れでとはいえ、最後までしてよクロちゃん」

 

 制服のボタンが外れ、ブラがずらされ胸元が露になっている状態でも、気丈に見返してくる。対抗心を見せるその姿に、クロメーテルは苦笑しながら頷く。

 

「分かりました。じゃあ、後悔しないでくださいね? ああ、それと一つ言い忘れてましたが」

 

「? 何?」

 

 理子の言葉にクロメーテルは顎に手を当てながら首を傾げ、

 

 

 

 まだまだ、本気になってませんよ?

 

 

 

「……え、えっ?」

 

 クロメーテルの言葉に、理子は嫌な予感を感じまくったが、時すでに遅し。

 

「ああ、痛くないように十分ほぐすので、それは心配しないでください」

 

「え、ちょっと待って、心の準備を、あうっ!?」チュクッ

 

「ふふ、下着越しでもこんなに……気持ちよくなってくれたんですね、嬉しいです。

 それじゃあ、覚悟してくださいね?」

 

「…………」

 

 やらかしたかもしれない。花咲くような笑顔の美少女(♂)を見て、理子は冷や汗をかいた。

 

 

 

 くちゅ、くちゅ、ずぷっ、にちゅ。

 

「あ、ああう、あ、ああ……クロ、ちゃん。理子、おかしく、なるからあ……」

 

「ふふ、まだですよ」

 

 クロメーテルの本気宣言から、どれくらいの時間が経っただろうか。理子は起き上がって対面の形になり、片方の手で身体を支えられ、もう片方で膣を弄られ続けている。

 

 ぐちゅ、ちゅぶ

 

「ふふ、まだ溢れてきてる……」

 

「い、言わないでよお……あう、あっ、ふうううぅ……!」

 

 回した腕に力を込めて理子は耐えているが、下の口から出るものは抑えようがなく、クロメーテルの指に絡みついていく。

 

「はあ、あふ、うう……」

 

「……そろそろ、いいですかね」

 

「あうっ」

 

 何度目かの絶頂で、クロメーテルの指が引き抜かれる。下着を脱がされた穴からは愛液が止めどなく流れており、ベッドにシミを作っていた。

 

「……それじゃあ、私も」

 

「はふ、ふう……クロちゃん、下着も女の子のなんだーーふえ?」

 

 理子の言葉は途中で止まる。クロメーテルの可憐な容姿からは想像もつかない、巨大なものがそそり立っていたからだ。

 

「嘘、聞いてたたのより大きい……」

 

「……あの、あんまりマジマジ見ないでくれませんか?」

 

「それ、クロちゃんが言う……? これ、理子に入るんだあ……」

 

「……やめてって言っても、止まりませんからね?」

 

 散々弄り倒して、クロメーテルも限界が近い。それでも口に出すのは、初めての理子に対する気遣いか。

 

 それを見てどう思ったのか、理子は急に優しげな笑みとなり、手を伸ばしてくる。

 

「いいよ、来て。クロちゃんもしたいんでしょ? 理子が受け止めてあげる。

 ……あ、お願いがあるんだけど」

 

「……なんですか?」

 

「理子のこと、ギュっとして」

 

「……」

 

 前開きになった制服、露になった髪と同じ色の下着から見え隠れしている乳房。友人である少女の煽情的で愛しげな姿に、クロメーテルは一瞬見蕩れながらも微笑んで答える。

 

「それくらいなら、お安い御用ですよ」

 

「あ、今理子に見惚れたでしょ?」

 

「さあ、どうでしょうね?」

 

 軽口を叩いてクスクス笑いながら、クロメーテルは理子を抱きしめ、強くなったミルクの甘い香りに包まれる。

 

「来て、『キンジ』。理子の初めて、あげる」

 

「……ああ、いくぞ」

 

 理子の求めに応じて口調を変え、クロメーテル改めキンジは理子の秘所に、自分のものを押し当てる。

 

「んうう……やっぱり、大きい……」

 

「ぐっ、きつ……理子、そのままいく、ぞ」

 

「うん、思ったより平気だから……このまま、来て……」

 

 腰をゆっくりと動かし、理子の膣内(なか)を突き進めていく。そうしているとーー

 

「……あうっ!?」

 

 ばつん、と何かが切れるような音。理子が小さく悲鳴を上げ、純潔の証だった血が膣内から流れてくる。

 

「全部、入ったな……大人の女の仲間入り、おめでとう」

 

「はふう……そこは気を遣って、大丈夫かって心配するとこじゃないの? あんまり痛くなかったけどさ」

 

「……そういうのを、期待されてもな」

 

「キーくんはぶっきらぼうだねー。根っこが優しいのは変わらないですが」

 

「どこがだよ。……挑発に乗ったとはいえ、無理矢理ヤッてる状態だろうに」

 

「だって理子が痛いの平気になるよう、待ってくれてるんでしょ?」

 

「…………」

 

「くふふー、照れてる照れてる」

 

「うるせっ」

 

「わぷっ」

 

 からかってくる理子を胸元に抱き寄せ、頭を撫でて黙らせる。

 

「あ、これいいかも……キーくん、もっとしてー……」

 

(……逆効果だったかな)

 

 そう思いながらも続けるあたり、遠山キンジは甘い。

 

 そうして繋がったまま、蕩けた顔の理子を撫でていると。

 

「……キンジ。もう動いても大丈夫、だと思う」

 

「……本当か?」

 

「理子、痛いのは慣れてるから」

 

「……キツかったら言えよ」

 

「うん。……んっ、あっ」

 

 ギシ、ギシ。ベッドが軋む音をBGMに、ゆっくりとキンジが腰を動き始める。

 

「んんっ……キン、ジ、どう? 気持ち、いい?」

 

「ああ……っ。油断すると、すぐに射精ちまいそうだ……」

 

「くふ……すぐイッちゃっても、いいんだよ……?」

 

「言って、ろ……!」

 

「あんっ」

 

 理子の膣内はきつすぎないが、キンジが動くたびに締め付けてくる。言葉通り、油断するとすぐに果ててしまいそうだ。

 

 ぐちゅ、ずぷっ。徐々にピストンのペースを上げていくと、戸惑うようなものだった理子の声が、甘いものへと変わっていく。

 

「んう、はあっ……理子、初めて、なのに、あふっ、変な、感じ……」

 

「くっ、痛い、より、いいだろ……」

 

「あっ、はあ……キンジ、は、えっちい子は、嫌い?」

 

「悦んでくれるなら、別に、いいさ……!」

 

「……っ。キンジ!」

 

「うおっ!?」

 

 理子がキンジを引き寄せ、勢いでベッドに倒れ込んでしまう。そのせいで浅めのピストンをしていた逸物が理子の奥深くを突き刺し、

 

「あうう!?」

 と、今までで一番大きな声と、ぐちっ、と愛液の音が立つ。

 

「お、おい理子!?」

 

「っはあ……いいよ、キンジ。ここまで来て、遠慮しないで……理子のこと、キンジ色に染めちゃって……!」

 

「っ」

 

 快楽に蕩けた顔でそのようなことを言われては、止まらなくなってしまう。返事の代わりに、思いっきり腰を引いてから再度打ちつける。

 

「あ、ああぁ!?」

 

 パン、パンパン! 理子のあられもない声と、腰を打ちつける音だけが、閉じられた部屋の中に響く。

 

「キン、ジ……これ、すご……ああぅ、んぅ!」

 

「り、こ……」

 

 容赦なく腰を打ちつけながら、キンジは理子と唇を重ねる。

 

「んちゅ、んむ、はあ、はあ……」

 

「んう、れろ、ちゅる……はあ、ああぁ、んちゅ……」

 

 一見すれば美少女の二人が、貪るようなキスをしながら互いを求め合う。それはとても淫靡でありながら、どこか理想の美の形にも感じられる。

 

「うっ、はあ、はあ……理子、もう……」

 

 ペース配分を考えないピストンを続け、キンジの限界が近付いてき。膣内で射精すのはまずいと思い、腰を引こうとするが、

 

 ぎゅっ。と、理子の足が腰に回されて、離れられなくなってしまう。

 

「!? お、おい理子!? 何して!?」

 

「……ダメ、最後までしてキンジ。もしここで離れたりしたら、許さないからっ」

「バカ、このまま出したら……んっ」

 

 出来てしまうかもしれない。その言葉は、キスで塞がれた。

 

「大丈夫、だから……最後まで、一緒に……」

 

「……っ。う、あ……ダメだ、もう……」

 

 そこで、限界が来た。理子の膣奥に突き上げ、彼女の膣内を白く汚していく。

 

「ーーっ!? あ、あぅ……射精(で)てる、理子の奥にぃ……」

 

「うぅ……」

 

 ドクンドクン、と痙攣しながら逸物から小さな膣内に注がれていく。

 

「は、あ……お腹、熱い……キーくん射精しすぎぃ……いつもこうなの?」

 

「い、いや……今日は、いつも以上の、量だった……」

 

「そっかあ……そう言われると、嬉しいな、あんっ」

 

 ごぽっ。射精し終えて逸物が抜かれると、破瓜の血と二人の体液が混じったものが零れ落ちてきた。

 

「うわあ……これが理子に入ってたんだねえ……なんか不思議……」

 

「……理子、大丈夫なのか?」

 

「ん? ああ、大丈夫だよ~。思ったより全然痛くなかったし」

 

「いや、それもあるが……」

 

 気まずそうにこちらを見るキンジを見て理子はああ、と頷き、

 

「大丈夫、今日は安全な日だから。それに、万が一出来ちゃってもキーくんが責任取ってくれるでしょ?」

 

「なっ、おま!? ……いやまあ、そりゃそうだが」

 

「くふ、クロちゃんかっこいーい。じゃーあ」

 

 

 

 理子をその気にさせた責任、ちゃんと取ってね?

 

 

 

「……分かったよ」

 

 満面の笑みで告げられた笑みとキスに、苦笑気味だがきちんと答えた。理子を見ているとなんとかなる、そう思えるから不思議だ。

 

「やたっ。じゃあ改めてよろしくねクロちゃん、キーくん♪」

 

「ああ、こちらこそよろしく。

 ……じゃあ早速だが、もう一回いくぞ?」

 

「……え?」

 

 言われてキンジの下半身を見てみると、全く萎えていない逸物がそこにはあった。

 

「……うそん。きゅ、休憩とかしないの?」

 

「三回くらいまでなら余裕だよ。さっき言っただろ? 覚悟しろって。

 今度は『私』が、存分に可愛がってあげますから」

 

「……あ、あははー。お手柔らかに、お願いします……」

 

 その日、夕飯時を過ぎてもクロメーテルの部屋から矯正が途絶えることはなかった(防音製なので音が漏れることはなかったが)。

 

 

 

『で、煽られて手を出したと』

 

「……ああ」

 

『お前バカだろ』

 

「うぐっ! ……ま、まあ、これから学校生活のサポートしてくれるし」

 

『代価にセック〇を求められるだろうけどな』

 

「お、おい潤、言い方……」

 

『今更この程度で怯むなよ、クロメーテル状態ならともかく。

 ……はあ。まあ聞いた限りだと有能な人材ではあるし、あとは口を滑らせないかだな』

 

「それはないと思う。理子の奴、口は固いからな」

 

『お前がそう言うなら俺からは何も言わんが、キンジよ』

 

「? なんだ?」

 

『白雪に何て説明するんだ』

 

「ーーあっ」

 

『あっ、じゃねえよあっ、じゃ。お前やっぱバカだろ』

 

「……潤、依頼するから白雪に上手く説明してくれ」

 

『嫌だよ。何が悲しくて、他人の修羅場に首を突っ込まなきゃいけないんだ。

 そもそも、お前が話すなり隠すなりするのが筋だろ』

 

「……どうしよう」

 

『半分クロメーテル混じってるぞ。

 ……はあ。話す気なら全部話しておけよ。半端に隠すとろくなことにならんぞ』

 

「……そうする」

 

『本当にピンチになったら呼べ、外から見てる』

 

「そこは助けろよ!?」

 

 

 

「……ったく、キンジの阿呆め。進級直前に厄介事増やすとか」

 

「潤、キンジに何かあったのかい?」

 

「白雪以外の女に手を出した」

 

「あー……まああの環境下なら、よく我慢した方じゃない?」

 

「そりゃそうだが、姉貴の二の舞にはならない! とか言っててこれだからなあ。ほっときゃハーレムでも出来るんじゃねえか?」

 

「あたしとしては面白いから構わないけど、本人が嫌なら助けてやれば?」

 

「アホ兄(キンジ)にも言ったが、何が悲しくて他人の修羅場に首を突っ込まなきゃならないんだ。これで助けたら当てにされそうだし」

 

「キンジならそんなことないと思うけどねえ……まあ、その辺はあとでゆっくり聞こうか」

 

「……オイ菊代、なぜ女子制服を構える」

 

「そりゃまあ、潤に着せるためだよ?」

 

「い や だ よ」

 

「いい加減観念して、遠山美人三姉妹を名乗りなよ」

 

「そんなハーピィ三姉妹みたいな称号のために仲間入りとか、死んでもごめんだよ」

 

 この後めちゃくちゃ抵抗した。




キャラ紹介
クロメーテル・ベルモント・遠山(遠山キンジ)
 東京武偵校の現伝説CVR武偵、女堕としのSランク。

 姉(もどき)と義弟の調整によって女装への抵抗はなくなったが、周囲の黄色い声と過度の期待により、ストレスと性欲が尋常じゃなく溜まっていた結果、今回の事態に及んだ。

 性知識は人並みにある。あと興奮されるか信仰されるため、男子の友人はいない。


峰理子
 クロメーテルのゲーム友達兼犠牲者第一号。正体を知り仕掛けてみたら、色々我慢していた彼女? に襲われ色々なものを奪われた。

 初体験で散々な目にあったが、彼女としては怒ってないどころか気に入った模様。多分メンタルは相当強い。
 
 
星伽白雪
 次回降臨。震えて待て。

遠山潤
おまけ枠のみの登場。クロメーテル(キンジ)の義弟、神奈川武偵校所属。

日々若きヤクザの親玉とその側近のパートナーたち+戦姉妹からの女装(させる)攻撃から逃げている。

 
あとがき
 やっべえエロ書くのってすげえ大変だわ(白目)

 別作品を知っている人はどうも、知らない方は初めまして、ゆっくりいんです。クロメーテルさんがメインの小説を書きたいと前々から計画していたのですが、

「クロメーテルさんが他の女子と仲良く(意味深)してたら、自分的に最強じゃね?」

 という思い付きから、急遽R18ものになりました(何も考えてない顔)

 次回はみんな大好きヤンデレ娘、白雪のメイン回です。ちなみにピンクツインテさんをどうしようか一番悩んでます、妹はネタあるのにな(白目)

 感想・評価・誤字脱字指摘などいただければ、非常にありがたいです。何せ本格的なR18は初めてなもので……

 では読んでくださり、ありがとうございました。
 
 

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