「う・・・・・・ん・・・・・・」
瞼越しに光が見える。もう、朝のようだ。
物凄く甘ったるい匂いが鼻につく。・・・・・・昨日、やってからそのまま寝落ちしてしまったから、匂いだけで興奮しそうな勢いである。
瞼を開いた目の前には、僕の腕を枕にして、僕の胸板に手を添えて眠る桃の姿。
柔らかい感触が、身体の半分を包み込む。フワフワとして暖かく、肉布団とは正に彼女の事かと一瞬とんでもない妄想が過ぎった。
「・・・・・・ぎゅー・・・・・・」
腕枕の状態から、抱きしめてみた。
僕の身体に合わせて豊満な胸が形を変えて、凄く幸せな感触と共に、暖かい気持ちが溢れて止まらない。
そして、彼女を他の誰にも渡したくないという独占欲も。
烏の濡れ羽のように艶やかな真っ黒いロングヘアーを撫でながら、思わず言葉がポロッと漏れる。
「もう、好き・・・・・・」
「・・・・・・私も、貴方にならば何をされても良いと、思っております・・・・・・」
これは素で漏れ出た言葉。自分の本心も本心で、この女性を思う気持ちが溢れ出た証拠の一言。
起きて聞かれていたならば僕はその恥ずかしさに、桃の胸に顔を埋めること間違いない・・・・・・。
待ってなんだかバリバリ話し声が聞こえなかったかい?
正確には、僕の腕の中にいる極上の女体を持った黒髪ロング美女の、聞くだけで脳が溶け落ちるような甘ったるい悩殺ボイスが。
おそるおそる、腕の中の桃の顔を見る。
まず目に入るのは、豊満なバストとその谷間。そこから少し視線をずらす。
「おはようございます、当麻。私、いま天にも昇ってしまいそうな気持ちです・・・・・・!」
すると、喜びと僕への恋慕で染まった、深い、深い赤みがかった宝石のような目と僕の目の視線がバッチリと合った。
「っ、っ、っ・・・・・・!」
「あらまぁ」
コンマ一秒。その間に僕は桃の胸に顔を埋める。むにゅうぅ、と形を自由に変える胸が僕の顔を優しく、柔軟に包み込んでくれる。落ち着く。
「おはよう桃。突然だけれども、今の僕は羞恥心で顔がまっかっかだから見ないでくれると嬉しい」
「・・・・・・あんっ、かわいい・・・・・・当麻の、その恥じらう姿がとても・・・・・・」
抱きしめながら胸に顔を埋める僕を抱きしめ返して、僕の頭を撫でる桃。なんだか小学生時代にまで精神が逆行したかのように甘えてしまう。
桃の身体を抱きしめて、胸に顔を
「桃は良いにおいがするなぁ・・・・・・」
「私は桃より生まれた身ですので。桃の果実のような匂いがする、とはよく犬の霊獣より言われておりました」
頭を撫でながら、自分の身体について教えてくれる桃。通りで。桃から生まれた桃太郎なだけあって、桃のような甘い匂いと柔らかく、かつ柔軟な身体を持っている。
ふにゅふにゅとお尻や太股を弄ってみる。やわらかい。
「あんっ、ふ、くぅ・・・・・・もう、まだ足りませんでしたか・・・・・・?」
何処もモチモチすべすべで、抱き着いてまさぐっているだけでムラムラと情欲が沸き立つ。
朝の生理現象でそそり立っている肉棒が、更にビキビキと太くなる。
「あら、当麻のモノがまた大きく・・・・・・ご立派ですね・・・・・・」
桃がそれに気付くと、僕の頭を片方の手で撫でながら、もう片方の腕でスリスリと扱く。
・・・・・・なんだかこのままやっていると、そういうことだけで一日過ぎそうなので、未だに真っ赤な顔を上げて、名残惜しいが桃の身体から離れる。
「桃、シャワー浴びに行こう。今なら誰も使っていない筈だ」
「解りました。そのあとはこの部屋の片付けですね?」
「まぁ、流石に布団を洗って換気ぐらいしておかなければまずいからなぁ・・・・・・」
桃はそこらに乱雑に置かれていた浴衣を羽織り、僕はシーツで前を隠して風呂場へと向かった。
*
「・・・・・・背後から扱かれるのは、気持ちいいですか?」
「・・・・・・う、ぁ、すごい・・・・・・!」
「そのまま、私の身体に溺れて、とろとろになって、脳味噌が溶け落ちるまでドロッドロに犯しぬいてさしあげますね・・・・・・?」
ボディソープを胸の谷間にとろり、と垂らした桃が、僕の背中で肉体スポンジという変態的な事をしながら、腰から手を回して両腕で僕の股間をまさぐる。
指先で僕の肉棒の先っぽをクリクリといじりながら、腰が抜けそうになるくらい気持ちいい手淫で僕の精液を搾り取ろうとしてくる。
にゅるにゅると背後に泡まみれの胸の感触を感じながら送られてくる暴力的な快感に、ガクンっ、とバランスを崩して思わず倒れ込みそうになる。
だが、ひょいと僕の身体を彼女は抱え持つと、片腕で腰を持ち上げて、もう片方の手で、ぐちゅぐちゅぐちゅっ、と僕の肉棒をこき下ろすのを止めず、むしろ速度を上げる。
「あー!? あっー・・・・・・っ、っ______!?」
「何も考えないで、そのまま身を委ねて感じて下さい・・・・・・」
ボディソープと肉棒の粘液でぐっちょぐちょになって頭が真っ白になるくらい気持ちいい。一往復扱かれるだけで腰がガクガクと震えて、桃のなすがままになる。
キュンキュンと玉から精液がせりあがる感覚。ぐつぐつと尿道を通り、そのままグチャグチャになった肉棒の先から欲望を吐き出す・・・・・・
筈だった。
射精の瞬間、肉棒の根本に桃の手が添えられて、射精を止められる。
「・・・・・・まだ、だぁめ、ですよ? 当麻。本番はこれからですから」
優しく浴槽の床に下ろされて四つん這いの状態になる。
一旦扱く手が止まるが、腰が快楽で抜けて、立つことが出来ない。
「・・・・・・当麻」
「ひぃあっ!?」
突然、背後から抱き着かれて耳元で囁かれる。それが妙にくすぐったくて、変な声が出てしまう。
「次は、私の身体を味わい尽くして下さい・・・・・・」
粘つく程に甘ったるい声で囁かれる。
にゅちゅにゅちゅと優しく背後から肉棒を扱かれ始めて、腕に力が入らなくなって、腰を突き上げる形になる。
力が入らないまま、なすがままにグチャグチャに攻められて、息が荒くなって、心臓の動悸が高鳴っていく。
「はい、仰向けにごろーん」
扱かれる手がまた止んで、力が入らずグッタリしている僕はなすがままに仰向けにされてしまう。
仰向けの僕に桃が跨がって、僕の姿を見て、目の奥にハートを浮かべながらウットリとしたようすで言う。
「当麻が壊れてしまうくらい、ドロッドロに溶け合いましょうね・・・・・・?」
「ま、待っ______」
「待ちません。私の身体に、心身共に依存するまで・・・・・・」
くちゅ、と桃が腰を落として、性器同士が密着する。
このままではマズイ。
本能的にそう察して、抵抗しようと、そう思った矢先・・・・・・
「身体ぜんぶ、混ぜ
死刑宣告が、桃の悦に歪んだ唇から紡がれた。
2020/1/30 ちょっと内容的にしり切れとんぼっぽかったんで内容を一部変更。
僕的に、最初は攻めさせて、後から攻めてグズグズに肉体的にも精神的にも屈服させて依存させるのが、なんか良いなとか思ったりします。