通っている高校の制服姿で夜の街を駆け抜ける。異様なことに人が誰もいない。助けを求めることはできず、俺はただ正面を向いて足を動かすことしかできなかった。
「はぁっ、はぁっ……!」
乾いた喉に熱い息が通り抜ける。息を吐いても体の熱は収まらない。もう体力の限界に近づこうとしていた。もう大丈夫か? 縋るような思いで背後へと顔を向けた俺は、相変わらず追いかけてくる異形の存在に息を詰まらせた。
スーツの上に灰色のコートを着た男。鋭い眼光で俺を捉え続け、背中から生やした一対の黒い翼をはためかせて低空飛行している。その手には鈍い光を放つ槍を携えていて、隙あらば俺に向かって遠投しようとする気配があった。
ふざけるな。罵倒しようにも言葉にならず、俺は呻く声を上げて再び前を向いた。
逃げるしかない。さっきと何も変わらない選択をし、俺は走り続けた。
しかし、体力と共に注意力を欠いた状態でそんな逃走劇が長く続くわけもなかった。
「あっ……」
道にできた溝に革靴の先端を引っ掛けてしまい、俺は力なく転倒した。咄嗟に受け身を取ることはできたが、足が鉛のように重く、言うことを聞かない。それでも必死で距離を取ろうと、情けなく地面を這ったときだった。
「終わりだ」
何かが胸を貫き、致命傷を負った。それだけは理解できた。
ただ、それ以上の思考ができるほど頭が働かなかった。
熱い血潮。手の平で拭いきれないほどの夥しい量が体外へと流出していた。
ぼやけた視界と頭で血を茫然と見つめながら、今度は俺の頭部に衝撃が襲った。
暗い。何もない空間を俺は漂っていた。自分の体がどうなっているのか。見通しの利かない暗闇の中、無意味な時間を延々と過ごした。
どれだけここにいただろう。時間の感覚すらも薄れ、意識が闇へと解けようとしていたとき、声を聞いた。
『私のために生きなさい』
優しく、心を惹きつけるような声音。その声を聞いた直後、沈みかけていた意識が逆に引き上げられるような感覚を抱いた。
誰かが俺を起こそうとしている。俺を必要としている。
それだけで、俺が目覚めるのに十分だった。
「おはよう」
タンッ、タンッとリズミカルに俺の股間で腰を振る全裸の女。蝙蝠のような黒い翼を背中で広げ、鮮やかな紅色の髪と豊満な乳房を揺らす。とても綺麗で、甘い香りの漂う髪に目が移ろったが、それ以上に刺激的な光景が俺の視線を惹きつけた。
俺の肉棒。高校二年生としては平均的なそれは今、規格外の大きさに変化し、綺麗なピンク色に染まる膣穴から出入りしている。亀頭が、肉竿が、膣にしゃぶられるごとに徐々に大きさを増し、最終的には二十センチを優に超える長さと圧倒的な肉厚を誇る赤黒い姿へと様変わりした。
「素敵な淫魔になったわね」
舌なめずりして蠱惑的に笑む女。下腹部に子宮に似た紫色の模様を浮かべ、怪物と化した肉棒を膣で扱き続けている。その熱と、柔らかく何もかも搾り取ろうとしてくる貪欲な絡みつきを受け、俺の意識は弾けた。
どびゅっ、ぶびゅっ、どびゅるるっ、ぶびゅーっ、びゅぶっ、どくっ、ぶぴゅっ。
「あら、もう出しちゃったの?」
クスクスと笑い、白い頬を紅潮させる女。妖しげに輝く青い双眸とまだ少女の幼さを残す美貌は俺の心を鷲掴みにし、膣肉が収縮するように蠢いて肉棒全体を撫で続け、俺の精液を搾り取った。
「存分に出しなさい、主の子宮に」
ドクンッ、ドクンッと脈打つ肉棒から、信じられない量の精液が出続けた。それは女にとっても予想外のことだったらしく、嬉しそうに表情を緩めながら腰を振り速度を上げた。まだ、射精が続いているというのに。
「いいわ、あなた。私の眷属に相応しい」
速すぎるピストンが俺を襲った。股間に柔らかい尻を叩きつけられ、肉棒を余さず弄ばれ、俺は何度も射精した。五回、十回、数十回。肉棒は萎えることもなく、痛むこともなく、同じ大きさを維持したまま女の中に精液を提供した。
「あはぁ……。ずっと、可愛がってあげる……」
満足した様子の女は上体を倒し、俺の胸板で自身の大きな胸を押し潰した。熱い体温と規則正しい鼓動が伝わってくる。それを感じると、人外と相対していた恐怖が拭い去られ、安心感が胸中に拡散した。
「私の名前はリアス・グレモリー。あなたは?」
輝く瞳で顔を覗き込まれる。
「
「そう。いい名前ね。あなたに決めたわ」
何を、と紡ぎかけた言葉は、リアスと名乗る少女の唇に塞がれた。
「うふっ、うふふふっ……」
上機嫌に笑い、俺の唇と口内を舌で撫でる。唾液を注がれ、舌を絡め取られ、されるがままに俺は口を味わわれていく。歯も歯茎も、頬の内側にも唾液を擦り込まれ、気がつくと混ざり合った二人分の唾液が大量に生成されていた。
リアスは唇に吸いついた後、顔を上げ、唾液を嚥下して口元を緩めた。
「あなたは、私たちの夫になるの」
私たち? そのとき、俺は遠巻き俺たちを見つめる存在にようやく気がついた。
暗い部屋。ゲームに登場する魔法陣のような怪しげな模様が至る箇所に描かれている。上等な調度品。床に敷かれた絨毯。棚の上に建ち並ぶ蝋燭の火に照らされた、古めかしく厳かな雰囲気を漂わす空間。
その中央で犯されている俺の周りに、三人の人物。
黒髪をポニーテールにした、和風美女を連想させるお淑やかな風貌の少女。リアスと同等かそれ以上の豊かな胸と、肉付きのいい太股。近所にある
もう一人は白いショートヘアの少女。小学生のように小柄で華奢な体に黒髪の少女と同じ制服を纏い、愛らしい顔を熱で浮かされたように赤らめ、物欲しそうにじっと俺を見下ろしている。まるでご馳走を前にして待ったを掛けられた獣のように。
最後は、凛とした雰囲気を漂わす、長い金髪の少女だった。リアスや黒髪の少女ほどではないが十分に巨乳で形の良い胸。スカートから伸びるしなやかな足は美しく、惹かれるものがあった。
三人の少女は、リアスと同じような黒い翼を背中から生やしていた。自分たちが人ならざる存在であることを隠しもせず、リアスと同じように興奮した様子で瞳を妖しく光らせ、何かを待っていた。
「一人眷属が足りないけど、始めましょう?」
リアスはゆったりとした動作で身を起こし、口を開いた。
「はい、部長」
と、最初に応えたのは黒髪の少女。
「金玉の精子をスッカラカンにします」
白髪の少女も続く。
「お手柔らかにね、小猫ちゃん」
白髪の少女を苦笑気味に見つめる金髪の少女。
三人は俺たちの下へと歩み寄る。
そして、リアス共々、俺の顔を見下ろす。欲望を乗せた笑みを浮かべて。
「龍一」
名を呼ばれ、最後にリアスの顔に目を向けた。
リアスはにっこりと微笑む。場違いなほど安心感を与えるそれは、しかし、瞬時に妖艶さを湛えた笑顔へと変貌し、熱を帯びた吐息とともに甘く人を堕落させる言葉を紡いだ。
「あなたは今日から私たち、淫魔の旦那様。末永くよろしくね、永遠に」
その言葉を合図に、俺は妻となった少女たちに貪られた。
頬を、耳の穴を、手を、足を、美味しそうに舐められ、しゃぶられる。濃厚な口づけをされながら耳元で愛の言葉を囁かれ、息を吹きかけられる。リアスが精液を絞る中で三人の少女は俺の唾液を美味しそうに分け与え、恍惚とした表情をしていた。
「はい、交代。一人ずつ順番に、旦那様の遺伝子を子作り部屋で味わいましょう?」
リアスが膣から肉棒を解放したかと思えば、少女たちが順番に俺の股間に座った。当たり前のように肉棒を膣で美味そうに咥え込み、根本まで完全結合。
そして、自己紹介と共に淫らな腰振りダンスが繰り広げられた。
「龍一君。私のおマンコを好きなだけ使ってくださいね? あなたが望むことを、何でも叶えて差し上げます。私の大きくいやらしい胸でたーっぷり甘やかして、骨抜きにして、子種ミルクぴゅっぴゅって絞り出してあげますわ」
黒髪の少女、
「今度、首輪を嵌めて乱暴してください。首絞めとか、腹パンとか、憧れです……。この小さな体を滅茶苦茶にして、龍一先輩の子供を沢山産ませてください。子供たちと一緒に、旦那様に平伏します」
白髪の少女、
「皆と違って私は普通に、龍一君を愛してあげるからね。……でもぉ、いつか私の乳首にボディピアスを着けて欲しいな。夫であるあなたの所有物であることをいつでも自覚できるように、ピアスにあなたの名前を彫って。あと、君の趣味に合った刺青を体に彫ってほしいな。消えることのない一生ものの独占の証を。ね、普通だよね? 私」
金髪の少女、
普通ではない少女三人はリアスとお揃いの子宮の紋様、淫紋を俺に見せつけて代わる代わる搾精を行った。最初はただ受け身だった俺も、男を喜ばせるような台詞によって奮い立ち、自分から腰を振って妻たちに種を注いだ。
状況が理解できないまま死に、リアスによって淫魔として転生したらしい俺は、目を覚ますと淫魔たち四人の夫になっていた。頭が痛くなるような状況ではあるけど、これが俺の現実だ。
「明日から、うちの学校に転校してもらうわ」
いろいろと状況が変化するが、既に適応しつつある自分が怖かった。
俺は、立ったままリアスと濃厚な口づけを交わし、朱乃と小猫と祐華の三人同時玉舐めフェラの快楽に酔いながら射精し、明日からも続く今後の淫らな生活を思い、胸の鼓動を高鳴らせた。