起きているのに、寝ている私は、誰とも知れない男たちに、犯される。
手も足も動かない。目も開けられず、声も出せないまま……好き勝手に、犯される。
そんな、夢の話。
※ノクターンノベルズでも掲載しています。
「よし、寝てる……今のうちだ」
どこかから、そんな声がした。
確かに寝てたけど。その声で、目が覚めた。
聞き覚えのない、若い男の声。
……というか多分、私とそう変わらない年頃の、少年の声。
寺子屋の子か誰か、かな?
泥棒でも、しようってんなら────
え?
目が、開かない。
手、動かない。足も……体が、ぜんぜん動かない。
うげ。これって、金縛り?
「ねえ……ほんとに大丈夫なの?」
もう一人、声がする。こっちの方がちょっと細くて、高い。
「大丈夫、大丈夫。こいつ寝てるときは、何しても起きないから」
バカにしないでよ、んなわけないでしょ。ってか起きてるし。起きてんのに、動けないだけ! あーもう、声も出やしない。
いったい何するつもりだ、こいつら。まさか本当に泥棒……と言っても、うちに盗られるようなもの、ないけど……。
単にイタズラしにきたのかな。……里からわざわざ?
あ……近づいてきた。
すぐそばで、気配がする……顔に落書きでもする気?
やだなあ、早く解けてよ、金縛り。そしたら今すぐとっちめて……ん?
ちょっ……!? 何して……す、スカート、脱がされっ……!
ここここいつら、まさか、イタズラはイタズラでも、そっちの……!
冗談じゃない、ふざけんなっ!
まさか私に、こんなことするやつがいるなんて……! あの獣人、一体どんな教育してんの!?
えーとえーと、金縛りってどう解くんだっけ!? 原因は確かいくつか……
!!!!
ぱっ……パン……うわあああああ!! やめろやめろやめろぉぉぉ!!!!
「へへへ……」
「う、わっ……」
うそっ! やめろっ! 見るなっ! 足開くな! 見るなぁっ!!
「ほら、見ろよ。ちんちくりんのくせに、毛はちゃんと生えてるんだぜ」
~~~~っ!! こいつらっ! 絶対、許さないっ!!
くそっ、こんな……こんなこと、されてるのに、どうして、体、動かないのっ……!!
……ん?
毛?
なんで?
だって私、まだ……。
うわっ!? 触られた!
なんか、もそもそって……毛? 生えてる?
痛っ! 引っ張るな! ……生えてるみたい。 なんで?
あ、そうか。
夢だ、これ。
おかしいと思った。
なんか、妙にクッキリした、変な夢だけど……でも夢なんて、そんなもんか。
だけど、たとえ夢でも、こんな目に逢うのは、気分悪いなあ……。
っあ!?
こ、こらっ! 触るなっ!
あそこ、広げられてる……ぜんぶ、見られてる……! それも息がかかるくらい、近くで……!
ううっ、やっぱやだ、こんなのっ……ひどい、悪夢っ……!
うっ……そこ、いじらないで、よっ……。
他人にソレ、触られるなんて、嫌……気持ち悪い……。せめて、もっと優しく……。
う……
んっ……あ……
……やだ、もう……こんなんで……
「あ……なんか、出てきて……」
「感じて、濡れてきたんだ。
……いつも澄ました顔してるけど、ホントはエロいやつなんだよ、こいつ」
死ね。そこ刺激されたら、嫌でも濡れるから。……普段なに考えてるかとか、夜ナニしてるとか、関係ないから!
あ、指、離れた。
……なんか、ごそごそ音がする。何やってるんだろ……。
「ね、ねえ、ホントにするの……? あとでバレるんじゃ……」
「ゴムつけときゃ大丈夫だって。今までも何度もやってるし」
ゴム? ゴムって何? 河童の長靴のことだっけ?
え? 何か……あそこに、当たって……。
……!!
こ、これって、アレ、だよね。男の人の、おち……あっ!?
は、入ってきた……!
痛……くない。
初めては痛いって言うけど、夢だからかな……。
でも、硬くて、おっきい……。あそこが、すごい広がって……。
っ!? まだ入るの!? ちょ、深っ……あ、あ……嘘……そんな、奥までっ……。
お腹の奥、押し上げられてる……。やだ、ぐりぐりしないで……苦しい、けど、ヘンな感じ……。
これが……エッチな本で読んだ、アレ……。
……せっ、くす、しちゃってるんだ、私。……夢、だけど。
ん……? 抜けてく……?
って、また入ってきた。だから奥、押すな、こら。
また抜けて……入って、抜けて……。
あー、エッチって確か、こうやって出し入れするんだっけ……。
思ってたより、なんか、あっさりして……正直、気持ち悪い。ぜんぜん素敵じゃない。
「はぁーっ、ふぅーっ……あー、やっぱ気持ちいいっ……」
勝手なヤツ……本当に、死ねばいいのに。
棒みたいなものが、ズルズルあそこをこすって、出入りしてる。なんか、ぷちゅぷちゅ水音もするし……。これ、私のお汁の音か。うう、恥ずかしい……。
……。
ああもう、いつまで続くんだろ、これ。なんか、動きがますます速くなってきたけど。
……ちょっ、激しいって……乱暴、すぎるっ……!
っ!?
何? ぎゅーって押しつけて……ぶるぶる震えて。
「あーっ、すげー出るっ……」
出る? 出るって……何が?
……そうか。男の人がイくと、アレから、出るんだっけ、せ……精液。
出てる……の? よくわかんない。中でびくびくしてるのは、感じるけど。
あ、止まった。
アレが、ゆっくり引き抜かれて……離れた。あそこが、スースーする。
終わったんだ。……まだ、お腹の中に、感触が残ってる。
あー、私、犯されちゃったんだ……。しかも、中に出されて……。
……ホント最悪。夢じゃなかったら、本気で泣いちゃう……。
「ふぅ……何度やってもいいな、これ。
ほら次、お前やれよ」
「うん……。ご、ごめん……! ■□▲さんっ……!」
こいつ……謝るくらいなら、やるなっ!
……って今、名前、呼んだ?
私の名前、だったっけ……? よく聞こえなかった。
……また、アレがあそこに当たって……ちょっ、んなっ……ずれてるってば、へたくそ。
でも、ヒダヒダやお豆が、ヌルヌルこすれて……ちょっと、気持ち、いい、かも……。
ん……そう、そこ……。
……いや、期待なんかしてないけど。体が動けば、蹴り飛ばしてやりたいんだから。
あっ……入って、来た。さっきのより、大きい気がする……あれ?
「うわっ……あ、あっ……!」
いきなり、ガクガクって……びくびく跳ねてる。……イッちゃった、の?
「早っ……。ま、初めてならしょうがないか」
「っあ、いっ……はーっ、ひっ、はぁーっ……」
どこか悲鳴みたいな吐息が聞こえる。
私の中でアレがまだ、どくん、どくんって、脈打ってる。
初めて、だったんだ。私が、最初の……。
なんだろ。なんか……変な気持ち。
「どうする? 替わるか?」
「……ま、まって……も、一回っ……!」
続けるの? まあ、いいけど……いやいや、よくない。何もよくない。夢だからいいけど。まったくもう、変な夢だなぁ……。
「あっ……はぁ……う~っ……」
……さっきのヤツより、ずいぶんゆっくり動いてる。奥まで入れるたびに、しばらく止まるし。
たどたどしい、って感じ? これぐらいのほうが、楽かも……。
ん……?
なんか、きゅって、あそこが勝手に……。
うー……締まると、こりこりってこすれる感じが、強く……。
……あ。
少し、ぞわっ、て……。
やだ……ちょっと、感じてきちゃった。
無理やり、犯されてるのに……。
「ふーっ、ふーっ……はぁっ……ふーっ……」
ずいぶん近いところで、荒い呼吸の音が響く。胸の上あたりから。
前のめりになって、こっちに体重かけてきてるからかな……腰が当たるたびに、お豆も刺激されちゃって……。
う……。
今の、ぞくぞく来た……。
気持ちよく、なっちゃってる。こんなので……。
ん、またっ……。そこ、変になるから、やめてっ……。
……。
……もう、来ない、かな……?
うっ……また、来た……そこ、ぉ……ダメだから……ほんと、ダメ、だから……。
……ダメだってば……。もどかしい、とか、自分でも腰、動かしたいとか、思っちゃ……ダメ、なのに……。
んっ……? だんだん動きが、速く……。
イきそう、なの? だよね……最後は速く、なるもんね……。
「う、あっ……はぁ、あーっ……。 ■□▲さん……! ■□▲さんっ……!」
すごい必死に、腰をつかんで、打ちつけて、息を荒げて……また名前、呼んでる。
私の名前……だと思うんだけど……。なんか、頭、ぼーっとしてきた……。
「うっ! あっ! あ~~~~っ……!!」
また……イッたんだ。びくんびくん跳ねてる……気持ち、よさそー……。
精液、出してるんだよね? 私のナカに……。
……やっぱり、よくわかんない。でも、ちょっとあったかいような……気のせいかなあ。
って、また動きだしたし……。
「……おいこら、替われよ」
「も、もう一回! もう一回だけ、だから……っ!」
「お前なあ……。と、待てよ。
おい、入れたままでいいから、ちょっと逆になれ」
「え、逆……って?」
私と同じ疑問。どういう意味?
「上下に逆。だからさ、そいつ抱きかかえて、横に転がって……」
「え、えっと……」
うわ、覆いかぶさってきた。
抱きしめられて、ごろんって……広い胸の上に、私の体が乗っかる。
あ……この匂い……。
霖之助さんの膝に座った時みたいな……でも、あれよりもっと、ずっと濃くて。
これが、オトコの匂い、なの……?
ん……?
ちょっと、お尻、つかまないでよ……何……?
「こいつ、こっちもいけるんだぜ」
こっち? こっちって……。
えっ!?
まて、まって! そんなとこ!
確かにエッチな本では、そっちでしてるのもあったけど!
「一回やってみたかったんだよな……二本挿し」
指! 指、触ってる! お尻の穴! ちょっ……あ!? は、入って……うぁっ……!
嫌ぁっ……! こんなの昔、座薬いれられた時くらいしかっ……!
「おっ……お前のがわかるぞ。ほんとに皮一枚なんだな、ここ」
「や、やめてよっ……」
前のやつのアレが、私の中で、こすられてるっ……。
やっ、指の数、増えて……ナカ、かき回されて……うわあああ……出し入れするなぁ……。
ひ、引っ張らないで! 拡げないでっ! もうやだっ……お尻、閉じたいのに……力が、入らないっ……!
うぅ……なんか、熱く、なってきた……。
違うっ……こんなの、いじくられて、ヒリヒリしてるだけ……だしっ……!
やっと、指が……抜け、て。
別の何かが……アレが、当たってる。
するの? 本当に、そんなとこで、そんなこと……あ、やぁっ……お尻、拡がって……入って……うそっ……。
は、入っちゃった……。
入れられちゃった……お腹の中に、こんなおっきいの、二本もっ……。
っ!! ま、また、ずぶずぶって、そんな深くまでぇっ……!
「うっお……すげえ光景……。写真とって、バラまきたくなるな……」
……よし、滅ぼす。やっぱり天狗は滅ぼさなきゃダメだ……。
「だっ、駄目だよ、そんなのっ! いくらなんでも……!」
こっちは、少しは良識あるみたい……いや、ないか。そもそもからして、やってることが最悪でしょ……。
「へへ、冗談だよ、っと。……お、これなかなか、きっつ……」
うあ……動き出した……やめっ……ああっ……。
こんな、ゴリゴリって……潰れちゃうっ……。あっついので、かき回されて、内臓が、変なとこに当たってるような……ゴツゴツって……壊れそう……。
ああ……こんな……ひどいよぉ……。
……おもちゃにされる、って……こういう感じ、なんだ……。
大切なとこ……恥ずかしいとこ……好き勝手に使われて、ぐちゃぐちゃに犯されて……ホント、気持ち悪い……。
……そう、気持ち悪い……はず、なのに……どうして……。
…………。
もう、別に、いいか……そうだ、どうせこれは……夢だし。
……ぐちゃっ、にちゃっ、て、ベタついた音がしてる。
あそこから……それと、お尻からも……。お尻も、こんなふうにお汁、出るんだ……?
お腹の中、二本の棒で、ずるずる擦られてる……。
前後でそれぞれ、勝手に動いてて……動きが逆だと、すごい刺激。同じだと、ずぅんって響いて……引っ張られて、中身がひっくりかえりそう。
お腹が、熱い……。
胸の奥が、頭の芯が熱くて、苦しい。
叫びたい……あっついの、全部、吐き出したい……のに、声、出ない。
せめて思いっきり、何かにしがみつきたい……それも、できない。
ただ、二つの穴が時々、勝手にぴくぴく締めつけて……それが、余計に……熱い。
熱が、出て行かない……どんどん体の中に、頭の中に、溜まってく……。
っ……。
動きが……速くなってる。じゃあ、また……?
前も、後ろも、出し入れが、激しくなって……ナカが、お豆が、こすれて、焼けてるみたい……。
私のほうも、なんか、ヘンなっ……体が、びくびく震えて、アレを、きゅうきゅう締めつけてっ……。
やっ、まだ、どんどんっ……は、速いっ……!
あそこが……お尻の穴も、めくれちゃうっ……だめっ……壊れちゃうっ……!
ずぶずぶ、ぐちゅぐちゅって、いやらしい音が、頭に、響いて、もう、なにが、なんだか、わかん、な、い……!
「あーっ、すげっ……これマジ気持ちいい……あ、出るっ……!」
「ぼ、僕も……っ!」
っ……!! ……深いっ……!!
私の、いちばん奥っ、二本も、突き刺さってっ……でも、止まっ、た……!
上下から、はさまれて、お尻、潰されて。
ぶるぶる震えて、ぐいぐい押しつけて……。
おなかの真ん中に、二人分の振動が……伝わって、くる。
イってるんだ……二人とも、私の中で……いっぱい、びくん、びくんって、震わせて……。
そんなに、気持ちいいの……? 私の、ナカ……。
あ……下から、ぎゅーって、抱きしめられてる……。
……あったかい。匂いが、近い……。
オトコの匂い……さっきより濃く、鼻の奥に、塗りつけられて────
……え……?
何……?
なにか、来る。これ、はっ……?
あっ……!?
────っっっ!?
やっ……あ……っ~~~~~~っ!!!! っ!!……っ!!
……あ……ああっ……
すご……い……くらくら、する……なに、これ……ぇ……
「ははっ……こいつも、イッてる。寝てても、イくもんなんだな」
……イっ、た……?
そうか……私も、イッちゃったんだ……
でもなんか……いま、変なイきかた、した……
いつも、一人でするときと、ちょっと違う……
ふわふわで、ゆらゆら揺れて……ずっと、きもち、いい……
あっ……?
そんな……まだ、するの……?
ちょっと待っ……あっ、またっ……うそ、またイッちゃう……っ!!
いっ……あ……っ! そ、そんなっ……降りられない……っ!!
止まら、ないっ……! もう、ダメっ……おねがい、降ろしてぇっ……!
こわれるっ……! 融けて、おかしく、なるっ……いやぁ……
あ……ぁ……
…………
……
あ?
目が、開いてる。
見慣れた木目の天井が見える。
まばたきをする。手、足、どっちも動く。
ゆっくりと、起き上がったら。
「お? やっと起きたか。もう夕方だぜ」
後ろから、聞き慣れた声。
振り向くと、魔理沙が縁側に腰掛けて、箒をもてあそんでいた。
「……私、寝てた?」
「ぐっすりな。ピクリとも動かないから、死んでるかと思った」
オレンジ色に染まった庭を背にして笑う。その手元には、湯飲みが二つ。
「あれ……? 誰か、来てたの……?」
「ああ、菫子だよ。ついさっき帰ったけど」
「そう……って、勝手にお茶いれないでよ」
「いいだろ、減るもんじゃなし」
「減るに決まってるでしょ!」
……夢。夢か。そりゃそうだ。
でも、それにしては、あまりに生々しくて。
こうして目覚めた後も、はっきり憶えてて。
「……ねえ、私さ、寝てる間なにか……寝言とか、言ってた?」
「いや? 静かなもんだったぜ。というか、揺すっても突っついても起きないし、また魂だけ抜け出して、どっか行ってるんじゃないかって話してたくらいで……」
魂だけ? どこかに?
あ、そうか……もしかして、そういう────ん? ってことは……。
……まあ、いいか。私の体じゃないし。減るもんでもない、し。
それにしても。
なんていうか……すごかった、な。
エッチって……本当に、あんな感じなのかな。
いつか私も、あんな……いや、無理やりはイヤだけど。でも、あんなことを本当に、誰か男の人と……誰か、そう、たとえば────
あ。
濡れて、きちゃった。
……。
でも、まだダメ。
もうそろそろ、魔理沙も帰るはず。もうちょっと、ガマンして。
今夜は、宴会の予定もないし。
明かりを消して、戸をしめきって、ゆっくりと、好きなだけ……。
ああ────永い夜に、なりそうだ。