※この作品はR-18です。

嫌な男が幻想入り   作:Nagomin

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 ご覧いただきありがとうございます。
 割りと思いつきで考えた小説ですので、ストーリー性や東方projectはゲームを未プレイのためキャラクターなど薄くなる部分が多々出てしまうとは思います。
 それでいてキャラクターに作者の妄想成分が入り、キャラクターがおかしくなる場合が出てくるとは思います。
 それぞれの能力もまた想像で書く部分が多いので、違和感があるかもしれません。
 ご容赦いただける方はお読みください。

 執筆が初めてのため出来るだけエロく書ければいいですが、プロットなど作ってはいないためエロシーンまで無駄に長くなったりするとは思います。

 ではお読みいただける方はお楽しみください。


嫌な男が幻想入り

 眠っていたように意識が徐々に戻り始める。

 ゆっくりと重い瞼を開けて視界に入る景色を見た。

 直立している自分の足元には広範囲に渡り石が敷き詰められており、さながら砂利道を連想させる。

 しかし視界の奥には水辺が広がり、それは川でありここが河川敷であると認識した。

 何故こんなところにいるのか。

 辺りを見渡す。

 右側を見た時、大分奥に何かが蠢いている姿を見つけてそこに向けて歩いてみる。

 少しばかり距離が離れており数分歩くことでその蠢いている姿を徐々に認識できるようになってきた。

 蠢いているそれは人、それも数千人、いや数万人という大規模な人の群れ。

 川に向かって整列を組むように一列に並んでおり、こちらからのように端から見れば度を超えた長蛇の列が非常におぞましい。

 だがしかし、このままここに立ち止まっていても埒が明かないため仕方なく歩き始める。

 長蛇の列が近づくにつれ、そこに並ぶ人々の姿に違和感を覚えた。

 並んでいる人々の表情は無、全員が全員無表情なのだ。

 それでいて顔色だけでなく全身が青白く、よくよく目を凝らせば何やら人々の姿に隠れているはずの奥の景色がうっすらと見えるではないか。

 その姿はまさに幽霊と呼ばれる存在と一致し、それがこの長蛇の列に並ぶ全員かという気味悪さよりも他の考えが先に浮かぶ。

 幽霊と川、この二つを結びつける答えは一つ。

 ここは三途の川だということだ。

 次いでそこから次の結論に至る。

 つまりここにいる自分も死んだと言うことだ。

 意識不明の人間が一時的に三途の川に招かれ、思いが強かった死者に川を渡ることを拒まれて意識を取り戻すなんて話を聞いたことはあるが、果たしてそんな人物はどこにも見当たらない。

 腕を持ち上げて見る。

 少しばかり日焼けで黒く焼けていたはずの腕は脱皮したかのように真っ白、詳しく言えば目の前の人間たちと同じく病的なまでに蒼白だった。

 しかし目をいくら凝らせども自分の腕が透けず奥の景色が見えない。

 良いのか悪いのかは判らないが、自分は透明人間になれないと知り少しだけ残念である。

 気持ちを切り換えてこの列の理由を知りたく、人々の並ぶ先を目指すことにした。

 別段この列に並ぶ理由は今のところあらず、必要ならば並ばなければならないだろうが万里の長城のごとき人間の列の最後尾に並ぶのは、そこに行くことも含めて非常に気が滅入る。

 出来ることなら並びたくないと思いながら川の方へと歩いた。

 川岸はまだ遠く、この河川敷の大きさを改めて理解する。

 しばらく歩き川岸が視界の奥に小さく見え始めた頃、とある一つの仮説が生まれた。

 三途の川、幽霊から生まれた三つ目の結論である。

 つまりこの人々は閻魔大王の下で審判を受けに行く人々の列ではないかということだ。

 ということはこの先に待つのは川を渡る船とその船頭。

 ならば自分も並ぶ必要があるのではないか、そう考えた自分に思わず表情が歪んだのは仕方のないことだろう。

 後ろを軽く振り返ってみた。

 河川敷がずっと向こう側まで続き、そのまま空と交わっている。

 それと同じく、空と交わる線の部分まで人の列は続いていた。

 よしこの列が無くなるまで川岸で待っていよう、そう固く心に誓い川岸に向かう足を早めた。

 そこでふと気づく。

 今の自分は裸足である、そして全裸。

 並ぶ人々も裸足ではあるが真っ白い浴衣のような服を着ている。

 何故自分だけと、謎の差別に少しだけ落ち込んだがどうせ死んでるならばもう羞恥心などいらないだろうと考え直してみたら案外すっきりとして気持ちが持ち直した。

 歩いている隣に並ぶ人々が、彼らを通り過ぎたこちらに一切の反応を示さないということもあるが。

 ようやく川岸が近づき、それにつれてここに来て以来初めて音が小さくであるが聴こえてきた。

 最初は川のせせらぎかと思ったが、どうやら違うようで川岸に近づくにつれて大きくなるとそれが声だということに気づく。

 よく聞いてみるとそれは日本語であり、声の主は女性であった。

 

「はい、じゃあ次はあんただよ。ホントは定員がここまでだけどほら、あんたひょろっちいから一緒に乗せたげるよ」

 

 その言葉を最後に川岸の人々で隠れていたところから一艘の小舟が川を進み始めた。

 そこには十数人の幽霊が乗っており、その船の船尾には真っ赤の髪の長身の女性が背中に大きな鎌を背負いながら船を漕いでいる。

 既に船は大分小さくなってしまったが、僅かに伺えた女性の横顔は美しくそれを見た心が大きく高鳴るのが分かった。

 実際に心臓が動いたわけではないが、気持ちとしての心が大きく鼓動する。

 彼女の横顔を思い出す度に、生前に抱いていた気持ちがどうしようもなく溢れてきた。

 ここに来てからは全く意識することを忘れていた想い。

 早く彼女にこちらへと戻ってきてほしい。

 早く彼女の美しい姿を見たい。

 早く彼女の綺麗な声を聴きたい。

 早く彼女を――。

 溢れる気持ちを抑えきれず、川岸へと走り出す。

 小舟はもう見えない。

 三途の川は非常に凪いでおり、転覆なんてことはないはずだ。

 先程出航したばかりだが一刻も早く彼女に会いたい。

 生前の気持ちを思い出すにつれて、生前を段々と思い出す。

 思い出せば思い出すほどに彼女のことが愛しくなる。

 早く帰ってきてくれ。

 俺は君をこんなに焦がれているんだ。

 ああ、だから――、

 

「――早く君を犯したい」

 

 一年間に三百六十五件の婦女暴行の罪で死刑となった俺の、死後の人生が始まりを告げた瞬間だった。




 お読みいただきありがとうございます。
 プロローグということでエロなしでした。
 主人公の名前すら出てきませんでしたが、彼の基盤をある程度ここで理解してもらえればな、と思い執筆させていただきました。
 続きを読んでいただけるのであれば、出来るだけ早い内にエロシーンへと突入したいですが、自身もどこでエロに入れるか分からないため気長にお待ちいただければと思います。
 次も、どうぞお楽しみください。
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