慧音を四つん這いにして尻をこちらに向ける。
彼女が現れる前に里の住人聞いた情報から女教師ということでつい堪え切れずに宣言してしまったが、慧音にはどうやら違う意味に取られてしまったようだ。
聞かれたからつい過去の思い出を語ってしまったが、小学生のころから近所でも話題のレイパーだったのだから周囲から言われた言葉は自業自得だということを告げるタイミングを完全に逃した。
そりゃ若い教師の美人の奥さんや中年教師の可愛い娘を相手にもしていれば嫌でも嫌われる。
何故か住んでいた地域だけでした俺の存在は広まってなかったみたいなのだが、どうでもいいことだ。
なにを思ったのか彼女自身から犯せと言われた時は痴女かと思ったが、対価が慧音が納得するまで自分が教鞭を執る学校に入学しろとは、いやはや痴女としか思えない。
生徒となった俺から教師として犯されたいとはとんだ性癖の持ち主である。
他の生徒たちが可哀想だ。
仕方ないから俺が存分に犯してやろう。
戸惑いの声を上げる慧音に、真面目な人間には常識を疑うような責めをしてやる。
まずは痛みを覚悟したように身を固めている彼女を解そう。
もちろん、身も心も。
えーと力よ抜けろー、そう念じてみる。
「なんッ……!」
慧音の驚いた声。
彼女の伸ばしていた腕が一気に折れた。
力が抜けた腕をだらしなく床に垂れさせ、咄嗟に横を向いたことで頬が畳についている。
膝立ちだった下半身はそのままで、尻だけを高く上げている姿は非常にそそるものがある。
高々と上げられている尻に手を這わせる。
「ッ……」
慧音の息を飲んだ声が静かな室内に大きく漂う。
両方の丘を手で掴み、やや乱暴に揉みしだいた。
くぐもった声を上げる彼女を無視して、尻に力が全く入っていない事を確認する。
一人頷いた後、これからは宣言通り遠慮なく責めさせてもらう。
普通には気持ち良くさせない。
真人間にとっての禁忌、屈辱を添えさせる。
「なッ!?」
驚愕に満ちた声が聴こえた。
無遠慮に突き入れた人差し指は彼女の膣。
「そこ、はっ……ちがッ……!」
ではなく彼女の最も禁忌する場所、肛門。
金魚のように口を無意味に開閉させながら目を見開いている。
愛撫もなにも行なっていないが、彼女の肛門は抵抗を一切せずに俺の指を受け入れた。
やはり完全に弛緩しているようで、関節で指を曲げると抵抗なく直腸の形が変わる。
「……くっ……んっ……ふぅッ……」
どうやらもう感じ始めたらしい。
苦悶に満ちた声の中に語尾が甲高さを見せてきた。
やはり痴女なのか淫乱なのか欲求不満なのか、とにかく三回ほど指を動かして感じ始めるとは中々の逸材である。
単に無抵抗に刺激を受けているからかもしれないが。
「……くふっ……んっ、んっ……んくっ……」
先ほどから言葉を発さず歪めた表情で口を一文字に結んでいる姿は、常識はずれの行動に戸惑いと焦りの声を上げるよりも、言葉を告げようと口を開けば喘いでしまうという自覚から我慢している姿だと容易に思い当たり嗜虐心が更に燃え上がる。
「慧音先生、もしかしてこんなとこ触られて感じてんの?」
「そんなわけ……くぁああっ!」
屈辱を増すように先生と呼んでやると顔と視線だけをこちらに向けて、案の定睨むような目つきで言い返してきたが指を何度か思いきり出し入れしてやると遂に嬌声を上げた。
「ああっ! はっ、はっ、くっ、あはああっ!」
閉じられない口からは堰を切ったように艶やかな声が溢れ出す。
まるで自慢の息子を挿入するように指を根元まで入れては素早く爪先まで出し入れする。
「ばッ、馬鹿者! そんな汚いところを触るんじゃな、ああっ、くうぅぅッ」
時既に遅いタイミングで慧音の叱責が飛んでくる。
とりあえず一本だけだった指を二本増やしたら嬌声へと変わり、次には歯を食い縛って耐えだした。
ならばそんな慧音先生の耐えようとしている気持ちに応えようと思う。
未知数である俺の能力の実験台として。
まずはどこまで出来るのか。
無抵抗にするのは小町や映姫にレイ、そしてここまで連れてきた時の慧音の態度から、恐らく触れれば相手は抵抗できなくなるのかもしれない。
ならば次は無抵抗にした相手を操れるのか、操れるならばどこまで出来るのか。
手始めに心の中で念じる。
アナルの感度が上がれ、と。
「んっ、んっ、んくっ、くふぅぅっ、くぁっ」
歯を食い縛って耐える慧音。
さほど変化は感じられない。
操ることはできないのだろうか。
試しに慧音のアナルが二倍の感度になるくらい抵抗がなくなりますように。
そう願ってみた。
「ーーああああっ! なっ、なんっ、ああっ、ああっ、あああっ!」
ビクンと大きく腰が上下したと思ったと同時、慧音の声が段違いに大きくなる。
どこか切羽の詰まった声。
なるほど、そう扱えばいいのか。
「ああっ! ああっ、やめっ、やめるんだっ、あああっ!」
喘ぎながら焦ったように話しかけてくる。
全身が小刻みに震え始め、無抵抗になっているはずの中が俺の指を軽く締め始めた。
この状態は何度も見覚えがある。
そう。
「もしかして慧音先生、イキそうなんですか? 普通の人なら絶対に感じるはずがない気持ち悪いだけのお尻の穴で。しかも教え子の手で」
今のセリフの中で二回、俺の指が更にきつく締められた。
「ああっ、そ、そんなわけないだろっ、ああっ! 誰がこんなことされ、てっ、ああっ……んっ、き、気をやるかッ」
「そうですよねぇ。教え子に、お尻の穴で、気持ちよすぎて気をやったなんて知られたら、ここに住んでる人たちは慧音先生のことどう思うんでしょうねぇ」
慧音の言葉に乗るように返して指の出し入れを速める。
生理現象ではあるが、慧音の穴の中は湿り気という言葉では括れないほどに濡れそぼっていた。
指の動きを激しくしたことで彼女の尻からいやらしい音が断続的に辺りに響く。
「き、教師として、生徒に気をやるなど、あくっ、あ、あってはならないこと、だっ! ああっ! だ、だかっ、らっ、あああっ、ああっ! あっ、早くその指を抜けッああああっ!」
言葉と同時に体が大きく震えた。
絶叫とともに指が激しく締め付けられる。
激しい絶頂。
だがそれだけでは終わらせない。
指の動きを再開する。
「ふぁああっ!? あああっ、ああっ、なっ、なんだこれっ、はッ、ああああっ!」
体が大きく震え続け、慧音の戸惑ったような声が響く。
慧音の困惑はごもっとも。
彼女自身、自慰自体はしているのだろう。
禁忌となんとか回避しなければという気持ちが強かったが、それに隠れてあったのはアナルという未知の快楽への恐怖。
絶頂自体への恐怖はなかった。
結局イッてしまった彼女自身の絶望に興味はあるが、それよりも今まで黙っていてくれた内なる獣さんが勝手に檻を突き破って飛び出してきた。
慧音がイッた瞬間に精神的抵抗を緩める。
今の慧音は感じることに対し理性では抵抗するが、気持ちのどこかでは受け入れてもいいと思う自分がいる。
そんな状態だろう。
「ああああっ! だ、ダメだッ、これはッ、ああっ、ああああっ! はあああっ!」
文字通りイキ続ける。
そんな彼女の姿に内なる獣さんはこれ以上待てなかったようだ。
「ーーあっはああああッ! あああっ、ああああッ!」
間髪入れずに我が息子を一切触れていなかった彼女の膣へと力任せに突き入れた。
脊髄反射かなんなのか無抵抗していた体が大きく仰け反る。
同時に強烈な締め付けに襲われた。
息子を食い千切らんとするような慧音の中の刺激はこちらにも快楽を怒涛の如く送ってくる。
刺激に耐えつつゆっくりと、大きく腰を引いた。
「ふぁああっ……ああああっ、あっ、ああっ!」
腰の動きに合わせて漏れる、恍惚ともとれる慧音の声。
片手はアナル、もう片方の手を膣の僅か上に添えた。
「ああっ、ああああっ! はあああっ! やめっ、やめっ、あはああっ!」
皮に覆われた彼女の性感帯を無雑作にめくり上げてこねくり回す。
仰け反った体勢のまま口がだらしなく開き舌を伸ばした状態で犬のように荒い息をしている。
しかしその雰囲気は快楽に溺れているとは思えず、必死に理性を働かせて精神だけは快楽に抗おうとしている、そのように思えた。
つまりはその精神を打ち砕けば俺の勝ちということだろう。
いつから勝負になっていたのか分からないが、相手が抗うというのなら俺はその精神をぶち壊す。
何度も激しく腰を打ちつける。
同時にアナル、クリトリスともに無遠慮な愛撫で慧音を追い立てた。
本能を曝け出させる様にただ強引に彼女を追い詰める。
「ああああっ! あああっ、んあああっ、ああっ! だ、ダメだ、ダメだッ、もうーー」
うわ言の様に、しかし生死がかかったかのような雰囲気を滲ませながら叫んだ声の直後に慧音の体が一瞬、時が止まったように一切の動きを止めた。
「ーーああアァアアアアッ!」
震えは一回。
無雑作に揺すられた人形の様に激しく体が上下に動き、今までの締め付けが赤子かと錯覚させられるような膣内の収縮で強制的に射精させられる。
収縮が弱まったと同時に糸が切れたように慧音の体が一気に崩れ落ちた。
膣内も完全に弛緩しており、息子が抜けたそこからは静かに白い液体が顔を覗かせる。
気を失った慧音。
その精神をぶち壊すのは今じゃない。
もっと追い詰めてからの方が彼女は華開く、そう思った。
だからこそ失神させる。
死後の中で一番の快楽をくれた彼女には後日、改めてお礼をさせてもらおう。
そんなことを考えつつ慧音の顔へと目を向けると、ふと違和感。
なにかは分からないが何となくどこかおかしい。
注意深く気絶した彼女を観察してみる。
そういえば彼女の髪はこんなにも緑がかっていただろうか。
それに、だ。
彼女の頭には両脇にあんな二本の角が備わっていただろうか。
元の慧音の姿を思い出そうとするが曖昧にしか浮かばず、元からこの姿だったかと言われればそんな気もしてくる。
しかしそんな慧音の姿にどこか面白くなりそうな予感を感じ、とりあえずは。
「んじゃ、また今度会いましょう慧音先生」
さよなら、そう言って居間に眠る彼女の姿を見納めて襖を閉める。
玄関を出るとそこには一人の女性。
そう言えばレイを待たせたままだった。
どことなく湿った雰囲気を醸し出すうちのペットに苦笑いしつつ、再び彼女を引き連れて歩き出す。
向かうは少し遠くに見える森。
人々の姿はなく、皆まだあの広場にたむろっているのかと思いつつそれとは反対方向に足を進める。
暫く歩くと柵という名の遮蔽物。
レイに抱えられそれを飛び越えた。
そのまま飛び続け、森の中に入ったところで降ろしてもらう。
すぐには歩き出さず、一度だけ振り返る。
さて、彼女はどんな美しい醜さを俺に見せてくれるのか。
俺にとっては悪戯、彼女にとっては呪いの種を植え付けたその結末を想像し、止まらぬ笑みを浮かべながらレイを引き連れて森の奥へと歩き出した。
先ほどまであんなにも明るかった空は一転、鬱蒼と繁る木々に覆われ薄暗く気味の悪い空間へと変貌していた。
森の中に入ってからどのくらいたっただろう、それなりに長い時間は歩いているかもしれない。
木々に囲まれた世界は幻想的だが、そこに美しさはあまり感じられない。
この森に入った理由。
なんとなく面白そうだったから。
そして、そろそろペットと戯れる時間が必要かと思ったからだ。
出会ってから一切外見の変化がないレイだが、明らかに雰囲気が剣呑になってきている。
具体的には説明出来ないが、そんな感じがするのだ。
慧音のことがひと段落ついたこともあり、ゆっくりと過ごしたい時もある。
それが人間ってもんだろ。
幽霊だけれども。
とにかくこの森でペットの散歩をしようとそういうわけだ。
後ろを振り返る。
無表情のレイがすぐ後ろを歩いている。
しかし雰囲気は、やはりどこか剣呑。
もしやペットの放し飼いはご遠慮下さいとかそういうことなのだろうか。
かといって首輪もなければリードもない。
彼女はどこからどう見ても立派な野良幽霊。
どうしたものか。
少しばかり悩みながらも歩き続けること早十分。
俺は一つの結論に達した。
「さ、お散歩だレイ」
リードがないなら手を引っ張ればいいじゃない。
犬や猫ではそうはいかないが、猿や人間だからこそ出来るもの。
流石レイ、手間暇が全くかからない。
手を繋いだ瞬間、ほんの僅かに手に圧力がかかったような気がしたが痛覚の感じないこの体だ、気のせいと思いレイを率いて暗闇の森を散策する。
木々しかない森はどこまでも続き他の景色を一切映さない。
そろそろ他の景色も見たいものだと願いつつ更に奥へと順調に足を進める。
そんな最中、ふと思い出した。
そういえば映姫に会って以来レイとヤっていないなと。
一度考えてしまえばそれしか意識できなくなるのが人間というもの。
足を止めてレイに振り返る。
そのまま無表情の彼女にキスをした。
「んっ…………ンンンンッ!」
不意に上がったレイの嬌声は明らかに絶頂に達した時のもの。
ディープでもないただ唇同士を触れ合わせただけのキスでの絶頂。
唇を離し崩れ落ちて俺の脚に顔をつけてしがみ付きながら極めて激しい呼吸を繰り返している姿を見下ろしながら、一つの仮説が生まれた。
もしやレイは蓄積した快感を開放しない限り、解消される事はなく体内に燻り蓄積され続けるのではないだろうか。
レイだけの特殊な体質なのか俺の能力がそうなのか定かでは無いが、俺の能力ならばレイは自慰が出来ないため俺以外に絶頂に導ける手段が無い。
なら他の女達も自慰た俺以外の他者からの刺激でイけない、もしくは反応しないという事が出来れば今のレイの様な状態が出来上がるのではないか。
しまった、そんな事なら先ほどの慧音が気絶している間に快感を蓄積させまくって俺以外では一切反応出来ないのか試すことが出来たのに。
だがこうなってしまっては後の祭り。
気持ちを切り替えてこれからの獲物で試してみよう。
そう考えて未だに呼吸が荒いレイを引っ張りつつ足を進める。
その内、少しずつ景色が変わり始めた。
生い茂る木々は相変わらず。
だがその風景は徐々に現れた白い靄に包まれ、鬱蒼としていた風景に別の色のコントラストが混じり始めたのだ。
雰囲気はさながら先ほどよりも富士の樹海の様。何度か自殺しようとしていた美女たちを犯しに足を運んだから判る。
死にたがっていたからかすんなりとヤらせてくれたが何故か俺が死刑になった時の裁判に証人として出廷していたのは懐かしい思い出だ。
そんなことはどうでもよく、歩き回っていたら遂に発見した。
残念ながら美女ではない。
この樹海の中に一軒だけ佇む古びた家。否、これはこれで趣があると捉えておけばこちらとしても中々どうしてお邪魔しやすい。
足早にレイを引っ張り、無造作に開け放った玄関らしき扉から入場。
中には誰もいないようで不気味なまでに静まり返っていた。
しかし誰も住んでいないというわけではない様で、床一面に転がる分厚い本の数々。テーブルには点いていないアルコールランプと何かの実験なのか緑色の液体が入った試験管。お茶かもしれないが、蛍光色のお茶など飲む気にはなれない。
そして椅子の上には乱雑に散らかっている衣類、そして下着。
感情の赴くままにその下着を手に取る。
真っ白の味気ないブラ。
レイから手を離し彼女を正面に向きなおして一気に衣服を剥ぐ。
彼女の上半身が裸体として俺の前に現れた。
相変わらずのちっぱい。
いそいそとブラを彼女のそれに通してみた。
装着。
ちょっと大きかった様だ。
やはり合わなかったかと予想通りの展開にブラを外そうと手を伸ばす。
そこでレイは思わぬ行動に出た。
なんと自力でブラを脱いだのだ。
相変わらずの無表情で手に持ったそれを見つめた後、その手を大きく振り上げ床に叩き付けた。
ちょーえきさいてぃんぐ。
そして大きな一仕事を終えたかのようにふんと鼻を鳴らして通常モードに戻った。
うちのペットが徐々に人間化してきてるんだが。
気に入らない服を着せられた動物が脱ごうと暴れた、そうだと信じたい。
それはさておき、せっかく家を確保出来たんだ。
ここはどうやら実験室も兼ねているのだろう。
俺もレイの生態実験をすることにしよう。
邪魔な本どもを半分ほど外に放り捨てて出来上がったスペースに椅子を置いてレイを座らせる。
慧音にやった様に、まずは快感に対する抵抗を下げる実験から。
レイの快感に対して無抵抗になれー。祈る。
その瞬間、大きくレイの体が震えた。
さてと上手くいったのかどうなのか。
肩に軽く触れてみた。
「ッ、アアアアッ!」
途端、絶頂。
触れている肩から腕へとゆっくり彼女の皮膚を撫でる。
触れる指が動くたびレイの体が腰と胸を中心に電気ショックを断続的に受けているかの様に大きく跳ねた。
「……ッ……ァ、ッ! …………ッ!」
レイは見たことも無い鬼気迫る形相で天井へと顔を向けながら限界まで口を開けて舌を伸ばし、加減を忘れた様に何度も両手で首を掻き毟る。
生憎と幽霊のため行為に対して傷はついていないが、生きている人間だったならばここは惨劇の舞台となっていたに違いない。
ひょっとしたら彼女には快楽はおろか苦痛にも感じていないのかもしれない、生命維持のために脳が無意識に感覚を消しているがそれを遥かに凌駕する電気信号が止め処なく受信し脳が処理できるキャパシティを超えてしまった事による脊髄反射的な他に意識を流す行為があれだったと。レイに脳やそれらが備わっているかは甚だ疑問だが。
今も何度も彼女の皮膚を指が横断し声を発せない絶叫と自傷行為を続けているレイだが、その姿を見ていると彼女の生殺与奪権は俺が握っていると、そんな思いがふつふつと沸き起こってくる。
だがこれは見るからにレイプすら逸脱した、最早拷問と呼んで何ら過言では無い行為。
指をそのまま胸の頂へと近づけると、乳首には触れず乳輪を爪でなぞったところ。
一瞬だがレイの姿が目の前から消え、小さいがはっきりとどこからか音が聞こえた気がした。
まるでガラスを倒した拍子に入ったヒビが出来た時のような。
思わずレイから手を離したが、それ以降はいくら待てども何も起こらない。
だが無意識に感じた意識に今は再び彼女に触る気になれなかった。
あれ以上触ったらレイが死ぬ。
幽霊なのだから死ぬなんてことは無いはずだがその思いがいつまでも消えず、気づけば能力を切っていた。
無いとは思うが万が一そんなことが起きたら大変だ、流石に死なせるのは気が引ける。死んだとしたらもうレイを犯せなさそうだし。
興が削がれ眠気が襲ってきたためレイを抱き枕に昼寝でもしようとレイを抱きしめ、布団が見当たらないため固い気の床よりも日向ぼっこは出来ないが草がそれなり寝やすそうな外で寝ようと外に出た。
その時だった。
「人の家を勝手に荒らしたんだから文句は言わせないぜ?」
――恋符『マスタースパーク』。
勝気な少女の声を最後に二人は膨大な光に包まれた。
結構ガチな眠気を邪魔されて久々に殺意が芽生えぜってぇ許さねえと心に誓いながら。