「あっ、んっ、あっ、もっと、もっとください……」
ベッドで仰向けになる俺の上で、十五、六歳の少女が腰を振っていた。
エンリ・エモット。カルネ村という小さな開拓村に住む村娘で、現時点で俺のたった一人の仲間だ。肩先をくすぐる金色の髪を乱し、狭い膣内で俺の男根を抱き締めている。この世界では平均的なようだが十分に整って見える愛らしい顔に微笑みを浮かべ、俺を求め続けている。
衣服を脱ぎ捨て、裸の突き合いをする。そんな俺たちを邪魔する者は誰もいない。まだ明るい時間帯だというのに部屋の外は不自然なほど静まり返っている。昨日までは聞こえていた子どもの声も農作業に励む者の声も聞こえない。
「どうだ? 村人の命を犠牲に手に入れた力は」
「ふふっ、最高です。んっ、悪魔の体がこんなに気持ちいいだなんて……!」
たんっ、たんっと尻を俺の股間に叩きつけ、エンリは嫣然と笑う。
その背中では、蝙蝠のような黒い翼が上機嫌に揺れ動いていた。
その表情に、村人を生贄に人間から悪魔へ転生した罪悪感はない。主人である俺の命令で家族を、実の妹を殺したことに対する後悔はない。村人一人残らず殺め、返り血を浴びたときのことを思い出したのか、エンリは恍惚に震えていた。
「あぁ……。あの絶望に染まった顔……。思い出すだけで、もうっ……!」
息を荒らげ、口角を吊り上げるエンリ。もしも以前のエンリを知る者がいれば酷く狼狽するだろう。無垢で純粋な村娘。優しく穏やかな心は歪みに歪み、殺戮と性行為の快楽に歓喜する立派な悪魔へと成長を遂げた。
その成長を促したのは他でもない、主人である俺だ。
宛てもなく放浪し、最初に訪れた人の住処。青空の下、畑仕事に精を出す村人を遠目に捉え、醜い欲望を煽られた。今ある命を当たり前だと認識している村人の命を弄ぶとどれだけ気持ちいいだろうか。同じ村人に他の村人を殺させてみたらどうだろうか。
その思考の末、俺はたまたま視界に入ったエンリに目をつけ、行動に移した。
騒ぎが広がって村人が逃げないように『
『堕落の種子』
生贄を捧げることで、他種族を悪魔へ転生させるアイテム。村人を生贄にエンリを悪魔へ転生させ、エンリに殺戮を手解きした。どう殺すのが楽しいか。『
「あっ、そこっ、弱いので、突かないでくださいっ、あの、駄目っ、あぁんっ……!」
自分から腰を振っている癖に懇願の声を漏らし、背を反らした。それなりに発育した乳房を震わせて悦に入る姿はどこに出しても恥ずかしくない
「エンリ、俺の子種が欲しいか?」
「欲しいですっ。ご主人様の濃厚子種汁。あれ、すごく大好きですっ。子宮に注がれるだけですごく幸せで、体も元気になれちゃうんですっ。だから、今日もたっぷりと私の中に注いでください。お父さんとお母さん、ネムを絞め殺したときみたいに、膣奥でびゅーっ、びゅるるるーっ、どぴゅどぴゅーって、子種植えつけてくださぁい!」
簡素なベッドが軋むほど激しく腰を動かし、エンリが種を求めてくる。
雄を喜ばせる才能もある。ただの村娘にしておくには勿体ない少女だったようで、俺の目に狂いはなかった。他の村娘よりも何かが違うと思わせる雰囲気を持っていたために手を出したが、正解だったようだ。
エンリの中でむくむくと男根が膨らむ。ただの勃起ではない。膣奥まで挿入された男根が容易に抜けないようにと膣壁を内側から固定している。「んひぃっ!?」と悲鳴を漏らすエンリの下腹部に男根の形が浮かぶ。
女を堕とすことに特化した凶悪な男根。それを膣内に受け入れて、震えるエンリ。ビクビクと身悶えし、絶頂したようだ。「あっ、ああっ、い、イクッ!」と声を上げて天を仰ぎ見たエンリに向かって、俺も後を追うように達した。
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ。
エンリの中で膨らんだ男根が脈打ち、濃い精液を子宮にぶちまけた。逃げ場などはない。膣内を男根で占拠した上で直接子宮口に吐き出し続ける。どぷっ、どぽぉっ、ごぽぽっ。一射一射がおそらく常人を遥かに超えた射精量だ。それをたった一人の元村娘に浴びせる快感に俺は笑みを浮かべる。
「あっ、ひっ、あはっ、ん、あぁ……」
エンリも笑っていた。精液で腹を膨らませ、幸せを噛みしめている様子だ。
いい子だ。エンリのような子を他にも手に入れておきたい。他の村娘や女にはエンリほどの見込みは感じられなかったために殺したが、他の場所を探せば才能に溢れた若い女は見つかるだろう。
「ご主人様っ、精液、ありがとうございますっ、ありがとうございますっ!」
感謝を示すようにエンリが体を倒し、俺の胸板に顔を擦りつけてくる。俺の乳首をなぞるように指先を這わせた。主人に屈服し、忠誠を誓う便利な雌。その可愛い姿を見た俺はエンリへと手を伸ばし、頭を撫でた。
「いくらでもくれてやる。俺の命令をちゃんと聞けばな」
「聞きますっ。私はご主人様のものですので、なんでもおっしゃってください!」
威勢のいいエンリを落ち着かせるように頭を撫で続けると、エンリはうっとりと頬を緩めた。その間も俺は射精を続け、子宮にこれでもかと子種を収納させた。エンリの腹を見事な精液ボテ腹に変貌させ、ようやく射精は終わった。
「ご主人様の赤ちゃん、絶対に孕んでみせますね?」
俺の股間に馬乗りになったエンリは愛おしそうに腹を撫でた。まだ見ぬ子を慈しむ母性。それをエンリから感じた俺は、エンリの乳房を鷲掴みにした。むにゅっと指の中で形を歪めた温かい乳袋を弄ぶ。
掌握したそれからは心地いいとさえ感じる鼓動の音が聞こえた。
俺はこの世界で自意識を得たのは昨日のことだ。森の中で目を覚まし、自分以外の誰かを求めて森の中をさ迷った。ここはどこだ。自分は誰だ。何もかも欠落した中で、俺は自分のことを悪魔だと認識していた。
俺はLv.100の悪魔だ。これ以上成長することのできない完成された肉体と身に着けた技術、魔法。漆黒に染まる翼と尾てい骨から伸びる黒い尻尾。それら悪魔らしい要素を隠せば屈強な人間に見えることだろう。
事実、翼と尻尾を意図的に隠し、森を歩いていたときは俺のことを人間と勘違いして襲ってくるモンスターも多かった。全て返り討ちにして肉片にしてやったが、人間と間違えられて悪い気はしなかった。
俺は人間に並々ならぬ執着を抱いているらしい。昔に何があったのだろう。思い出せないが、人間という生物を見ると欲望が湧き上がる。
羨ましい。妬ましい。弱い癖に、弱いからこそ群れる人間たち。それを見て俺も人間らしく仲間を得ようと思った。孤独という言葉を頭に浮かべる度に胸が酷く傷んだ。仲間という言葉を頭に浮かべる度に懐かしい気分が胸を満たした。
俺には仲間が必要だ。もっと仲間が欲しい。少なくとも、四十一人は欲しかった。
四十一。何の数字だろう。不思議なことに、その数字に執着していた。
「ご主人様?」
思考に没頭していた俺の意識はエンリの声で現実に引き戻された。
「どうかしましたか?」
そう言って笑うエンリは村の中心に立ち、かつて村人だった者の頭を横合いに投げた。
村人の屍で作った山。物言わぬその肉の塊に対して俺は何の感情も抱かない。壊れた人形を見ているようだ。弄んで使えなくなれば終わり。先ほどは楽しませてもらったが、今となってはただのゴミだ。
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持ち上げた右手の指先で、燃え盛る炎が球体を形成する。濃縮された赤熱を纏うそれは俺の意思によって指先を離れ、死体の山へと着弾する。威力を落としたそれは死体を四散させることなく炎に包む。
人の油を得て勢いを増す炎。
「行きましょう、ご主人様」
それを見ているとエンリが俺に歩み寄ってきた。
エンリはもうかつての家族や家族同然の村人たちに何の興味も抱いていない。欲望に素直な悪魔らしい。自分の興味がないものに対してはどこまでも冷徹になれる。興味のあることであれば人一倍執着する。
それが悪魔らしい生き方なのだ。
これでいい。俺は炎に包まれる死体から転がってきた小さな頭を蹴飛ばすと、抱き寄せたエンリの尻を揉んだ。
「あんっ……」
エンリは蠱惑的に微笑み、俺の顔を見上げる。俺の願望に沿うように、俺と交わる度に魅力的な女へと成長するエンリ。俺が与えた露出度の高い漆黒のドレスに身を包んだ彼女は、俺にとって大切な仲間だ。決して死なせることのないよう、これから経験値を与えに近隣の街を目指す。
街の住人を蹂躙してエンリに糧を提供しつつ、新しい仲間を手に入れる。
それを繰り返して、いつかは取り戻すんだ。仲間に囲まれた温かい生活の日々を。
期待に胸を躍らせた俺は、俺たちは仲間探しの旅に出た。