アクアシューターズの世界でイチャラブを楽しむ 作:たくと七星
「ふう・・・」
練習場の外へ出て壁に背を持たれて一息吐いた。そして大きくなった研究所を見上げる。
「三郎さん」
皆がアクアゲームのトレーニングではしゃいでいる中、あかねが俺の下にやって来た。
「どうしたんですか、皆さんと一緒にゲーム、やらないんですか?」
「ああ、ちょっと思う所があってさ・・・」
そう言って俺は研究所を見上げてこれからの事をあかねに話した。
「俺達の研究所も大きくなったよな」
「はい」
最初の頃は、つばさ、ことみ、りなと俺の4人だけだったのが、ひなこ、あかね、aqoursのメンバーが入って俺達の拠点は大きくなった。嬉しい反面、複雑な気分にもなる。
「色んな子達が俺の仲間になってくれたけど、それが原因で皆の結束や絆がバラバラになったりしないかが心配で・・・」
「それって、拠点が大きすぎて皆の繋がりが薄れるって事ですか・・・?」
「まあ、そんな感じかな?」
「う~ん・・・」
あかねが何かを考えている。そして俺に言った。
「三郎さん、あたし、難しい事は分からないのですが、でも、拠点が大きくなった事はいい事だと思うんです。三郎さんのチームが大きくなってそれだけ有名になるし。それに皆さんは三郎さんの事を慕っています」
「ああ、そうだな」
「三郎さん・・・」
あかねが俺に手を握って顔を見つめて言った。
「貴方には人望も皆を纏める力があります。皆の絆がそう簡単に途切れる事は無いと信じています」
「あかね・・・」
「えへへ、ちょっと難しい事言っちゃいました・・・」
あかねがてへぺろをして言った。俺は彼女の頭を撫でてあげた。
「ありがとな、あかね。少し肩の力が抜けたよ」
「気分が晴れて良かったです」
そうだよな。悩んでいても仕方がない。これからの事をしっかりと考えて歩んでいこう。俺はあかねと研究所を見つめたのだった。
数分後、aqoursのメンバー、ひなこ達が研究所を出てつばさ、ことみ、りな、あかね、あずき、りかと俺と博士が残った。
「ふん、えい!」
俺は一人でアクアゲームのトレーニングをしていた。出て来るCGの敵を的確に撃っていく。タイムアップになって結果を見る。
「うん、いい成績だな」
見事に高得点を取ったが、気を緩む事無く励んでいく。そんな時、ドアのチャイムが鳴った。
「うん、誰だ?」
練習場を出て研究所の入り口のドアを開けた。
「うわ!」
「きゃ!」
突然、女の子が入って来て、俺達は転んでしまった。
「いたた・・」
「あ、すみません!」
見ると、青い髪の穏やかな顔をして女の子が俺に跨っていた。
「あれ、この子?」
どこかで見た事のあるような感覚、この事どこかで・・・それに髪の形がどこか誰かと似ている感じがする。
「お願いです、助けて下さい!」
その子は突然、俺に助けを求めて来た。一体、どうしたと言うのだろうか。
「助ける、どうしたんだ?」
「怪しい人に付け回されて、逃げて来たんです。この子達も一緒に・・・」
ドアの方を見ると、二人の女の子がいた。薄い黄色の髪に深緑のツインテール、あれ、つばさ達に似ている・・・?
「どうしたの、三郎く・・・」
そこへ運悪くりな達がやって来た。
「三郎さん、何しているんですか?」
りかが驚いて見ている。あずきも両手を口に押えて呆然としていた。
「三郎君、この子達は、誰なの?」
つばさが黒いオーラを放って俺に言った。つばさ、怖いって。
「ああ、落ち着いて、彼女達は誰かに追われているんだ・・・」
「追われてる?つばさ、少し話を聞いた方がよさそうね」
ことみがつばさに落ち着くよう言うとつばさは冷静になってくれた。
「そ、そうね、取り合えず、その子達の話を聞きましょう」
取り合えず、三人の子達を広場へと連れて行った。
「覚えていない?」
つばさが三人から家はどこなのかと聞いたが三人は首を振って覚えていないと言った。
「待って、名無しの何たらと言う訳ではないでしょう?」
ことみが言うも三人は知らないと首を振った。
「私達、何も知らないんです。目が覚めたら、研究所にいて・・・」
青い髪の子が言った。研究所か・・・、そこで目を覚ましてどうなったのだろう。
「そこでにやにやした人が私達に飛びかかって襲い掛かって来たのです」
「それで怖くなって逃げだしたんです」
短髪の子とツインテールの子が何故逃げ出したのかと話した。
「わあ、何だかやばそうな人ですね」
「変質者なのかな?」
りかとあずきが相手の事を話していた。
「家とかは覚えてるの?」
「分からないんです、研究所にいた事以外は何も知らなくて、多分、すむ家も無い・・・」
りなが癒えは無いのかと聞いたが青い髪の子は家も知らないと言った。
「そうだ、君達の名前は?」
俺が名前は無いかと言った。名前は大事だからな。
「名前、名前って何ですか?」
「おいおい、名無しな訳が・・・」
「分からないんです、名前も、ただ、番号でA-1と名付けられていました」
青い髪の子はA-1、短髪の子はB-1、ツインテールの子はC-3と名乗った。
「何だか機械名みたいですね」
あかねがロボットみたいな名称だと言った。
「それで、貴女達はどうするの?」
つばさの言葉にA-1はどうすればいいのか分からず首を横に振った。
「分かりません、帰る場所も、どこに行けばいいのか分からないんです・・・」
B-1が涙を流して帰る場所が無いと言った。何だか可哀想だな、帰る家もないと言うのは。
「じゃあ、ここでしばらく暮らすって言うのはどうだ?」
「え、いいのですか?」
C-3が顔を赤るしして言うと俺は確かに頷いた。
「皆はどうかな?」
「そうね、このまま放っておくのも可哀想だし、ここにいさせてあげましょう」
つばさ達は彼女達三人を受け入れる事にした。
「新しい仲間の誕生ですね」
りかがメンバーが増えたと喜んだ。
「どうぞよろしくね」
りなも三人を歓迎した。
「しかし・・・」
「どうした、あかね?」
「三人共、つばささん、ことみさん、りなさんに似てますね」
「え、言われてみれば・・・」
りながC-3を見て言った。
「確かに、私達に似ているわ・・・」
「それに、何故か親近感を、身近な存在のように思えるのは何故かしら・・・?」
ことみやつばさも他人とは思えないような感じになっていた。彼女達との接点は一体。
「君達、誰かが研究所に入ったようだが、は!」
「博士?」
博士が入って来たがビックリした顔をした。後ろを向いて何かを考えているようだった。
「博士、どうしたのですか?」
「いや、三郎君、何でもないよ。そこにいる彼女達だが・・・」
博士が聞こうとしたその時、またチャイムが鳴った。誰だろう、皆と一緒にドアの前に立ち、開けると二人組の男達が立っていた。
「ここですね、反応があるのは?」
「博士、アバター達はここにいませんか?」
あれ、あのクールな感じの人、どこかで会ったような・・・。
「きゃあ、来た!」
「怖い、助けてえ!」
彼を前にしてA-1達が怯えだして俺に抱き着いて来た。
「ヨシヒコ君、アバターならここにいるが・・・」
アバター、博士、この子達を知っているのか、という事はもしかして、博士が前に俺に見せてくれたのは・・・。
「ここにいたんだね、探したよ、さあ、一緒に帰ろう」
ヨシヒコと言う人がアバター達に手を差し伸べて来た。
「嫌です、来ないで!」
「あの、この人と何かあったのですか?」
嫌がるA-1にあかねが何かあったのかと聞いた。
「この人です、私達を追い回していた変質者は!」
C-3がヨシヒコを指差して犯人だと言った。
「ええ、あのクールな感じの人が!」
「見かけには寄らないわね」
りかとあずきがひそひそと話している。
「おいおい、人を怪しい人みたいに扱うのはやめてくれ!」
ヨシヒコが涙目になって必死に言った。
「ヨシヒコ君、何かしたというのかね」
「博士、何でもありません、ただほんのちょっとしたスキンシップをしただけで・・・」
「はあ、また君は・・・」
スキンシップ、どう言う事なのだろう、まあ彼女達にとってよからぬ事をしたのはたしかだよな。
「さあ、帰るんだ」
「嫌ー!帰らない!」
B-1達は俺に抱き着いてまま嫌がって帰ろうとしなかった。
「話が進みませんね、松井さん。どうするんです?」
「だったら、こうしよう。この中でアクアゲームの腕に自信のある者はいないか?」
ヨシヒコが腕にある奴はいないかと言うとあかねが言った。
「それだったら三郎さんがいますよ。三郎さんはとても強いです」
「そうか、では三郎君、俺と勝負をしよう」
「勝負ですか?」
その、アバターちゃん達をかけてだ。君が勝ったら大人しく引き下がり、そのアバターを譲ろう。だか俺達が勝ったら、アバターを返してもらう、それでどうだ」
「分かりました、勝負ではっきりさせましょう」
俺もこの勝負を受けて立つ事にした。
「あの、頑張って下さいね」
「お願い、勝って・・・私達を助けて・・・」
「絶対に勝って下さい・・・」
アバター達、A-1、B-1、C-3が目を潤ませて俺に勝利してほしいとお願いして来た。この勝負、何が何でも敗けられないな。