アクアシューターズの世界でイチャラブを楽しむ 作:たくと七星
「久しぶりだな、紅茶の水よ。私はドクター・ランプだ」
「博士、こいつを知っているんですか?」
「ああ、つばさ君。彼はアクアゲーム創成期からの同期でね。共にゲームの研究に当たったのだが袂を分かつ事になったのだ・・・」
博士の同期か、親友だったのかもしれないな。しかし見るからに悪そうな面をしている。
「君が最近、めざましい活躍をしている水野三郎君かね?」
ランプと言う博士が俺の方を見て来た。
「ああ、そうだが」
「見るからに只者ではないな。相当腕が立つようだ。さて、ここに彼女がいるだろう。悪い事は言わない、彼女を私に引き渡してもらえないだろうか」
「引き渡してどうするつもりなんだ?」
「彼女はとても素晴らしい性能のある兵器を持っている。それを手にすれば私にとっても大変有意義になるのだよ。我々の目的のためにね。どうだ、痛い目を見る前に彼女を私に差し出してくれないかね?」
悪役通りの狙っている相手を引き渡せ、か。
「三郎さん、どうしますか?」
あかねが心配して聞いて来る。
「三郎君、あいつに引き渡すなんて事、しないよね」
「りな、分かってるさ」
当然、俺の答えは出来ている。
「お断りだね。あんたは見るからに悪そうな面をしている。悪人にこんな可愛い子を引き渡す訳には行かないね」
「三郎君!」
「流石!」
つばさやあかね達の顔に希望が浮かんだ。
「そうか、手荒な真似はしたくなかったのだが、仕方ない。今、君達のVR空間に私が生成し育てたアバター達が到着している。そこでアクアゲームをしようではないか」
「ゲームだと?」
「そうだ、彼女をかけての正々堂々とした勝負だ。君達が勝てば大人しく引き下がろう。だが、私のチームが勝ったら彼女を渡してもらうぞ」
「分かった、それで受けて立とう」
「決まりだな」
ランプと言う男は不敵に笑っていた。それを最後にパソコンの映像が途切れた。
「三郎君、早速空間に!」
「つばさ、もちろんだ。俺達の結束力で返り討ちにしてやる」
行くメンバーはここにいる全員だ。
「かのん、君はここにいてくれ」
「いいえ、私も戦うわ」
「でも、あいつは君を狙っているんだぞ。行けば、確実に」
「それもあるけど、でも、私も戦士の一員なの。貴方達に辛い役目を負わせる訳にはいかないわ。お願いします、私も戦わせて」
真っ直ぐな目で俺にお願いをして来る。こうまでされたら断る事は出来ない。
「分かった、君も連れて行こう。けど危なくなった時は元の空間に返す、いいね」
「ええ、分かったわ。一緒に戦いましょう」
「ああ」
早速空間内に突入した。そこは荒野のステージだった。ここで敵がなっているんだよな。
「三郎さん、敵の姿が見当たりませんね」
「あかね、油断するな、どこかに潜んでいる可能性もある」
ここは俺の第六感で感じるしかない。
「上よ、上から来るわ!」
するとかのんが俺より先に察知した。上を見上げると大きな水玉が飛んで来た。
「危ない!」
俺達は何とかそれをかわした。荒野にある柱の上から六体のアバターが下りて来た。
『どうだね、私が育てたO-1Aから1Fまでのアバター達だ。彼女達との勝負を楽しむがいい』
「敵を確認、これより排除します」
「泉かのんを発見、それ以外は排除しつつ確保に専念する・・・」
アバター達は銃を構え、水を飛ばして来る。
「行くぜ!」
俺はハンマーを持って走り出す。飛んで来る水鉄砲をハンマーで弾きながら進んでいく。
「うおらあ!」
ハンマーを振るい、一体目のアバターを攻撃して叩き付けた。
「ご機嫌な武器だな」
「ええ、皆にも装備させてあるわ」
かのんが守っていた武器を俺以外の仲間達も装備していた。ハンマー以外にも背中に装着した銃やシューズ、棍等様々だ。
「やっほー、行くよ!」
りなはシューズを装着、勢いよく出る水に任せて走っていた。ジェットのように水が飛んでスケートのように走りながら水をかわして銃から水を飛ばしていく。
「排除、排除・・・」
アバター達が水を飛ばして来る。
「させないわ!」
つばさが根を振るって水を叩き落していく。そして走って根を振るって二体のアバターを吹っ飛ばした。
「行くわよ!」
「ええ!」
ことみとかのんが息を合わせて背中に装着した銃を発射してアバター一体を吹っ飛ばした。
「やるわね、初めての連携だけど流石よ」
「ええ、上手くいったわ」
ことみとかのんがハイタッチをした。そして残りのアバター達と戦っていく。水を飛ばして来るアバター達、俺はハンマーを振るって水を叩き落す。
「三郎さん!」
「あかね、受け取れ!」
あかねが俺の上をジャンプした。俺からハンマーを受け取り着地すると同時に地面を叩いて衝撃波を飛ばして残りのアバター二体を倒した。
「やりました、三郎さん!」
「ああ、俺達の勝ちだ!」
アバター六体は全滅、俺達の勝利となった。
『まさか、手塩にかけて育てたアバター達が倒されるとは、どうやら君を見くびっていたようだな、三郎君・・・』
「どうだ、俺達が勝ったんだ。お前の好きにはさせないぜ」
『ああ、どうやら私の完敗のようだ。今回は引きさがろう。だが、三郎君、君は興味深い、良ければ仲間に入らないか?」
「お断りだね。悪事に加担したら女の子達が悲しむ」
『そうか、そう言うと思っていたよ。君達とはまた会うだろう。その時を楽しみにしているぞ』
そう言ってランプは姿を消し、アバター達も上空にジャンプして消えていった。
「やりましたね、三郎さん」
「ああ、皆の勝利だ」
「でも、あいつ等はまだやって来るかもしれないわ。気を付けないと」
かのんの言葉に俺は頷いた。恐らくまた来るかもしれない。けど、今はかのんを無事守り、勝利した事を喜びたい。
「かのん、俺達がお前を守るからな」
「ええ、ありがとう」
かのんは頬を赤くして俺を見ていた。この後は・・・。