「あぁ……っ! あふっ、イッくっ……んんんっ! 」
熱をはらんだ吐息に混じって甘い嬌声が響く。
部屋の中には汗と体液の蒸気が充満して、肺いっぱいに空気を吸い込めば淫靡な匂いが鼻をついた。
「はぁ、はぁ、……宇崎……」
「先輩の……いっぱい出してもらって、幸せでいっぱいぃ……」
冷房が効いているはずなのに、互いに荒い呼吸を繰り返して、全身玉のような汗を流していた。
特に健康的な肌を火照らせた宇崎の股間は二人から漏れ出た体液でドロドロで、絶頂の余韻に震える宇崎の内には猛々しい肉棒が深々と埋め込まれている。
「宇崎、俺……」
「んはぁ……は、はい。先輩が満足するまで、ご――ご奉仕、させて、ください」
射精の名残でビクビクと震えながらも、硬くて暑い感触を自分の体で感じる宇崎は慣れないおねだりで顔を羞恥で赤らめ促す。
「辛かったら、言えよ…」
献身的で愛らしいその姿に照れつつ、目も前の宇崎の呼吸がまだ整っていないことに気づいて我に返る。
窓から雪ぐ日差しはまだ強いというのに、二人はすでにかなりの回数をこなしており、近くには汚れて脱いだ彼らの服が放置されている。
両者ともに疲労はあったものの、愛しい人の温もりの前では石ころ同然だった。
宇崎もまた照れを含んだ笑顔で首を横に振る。
「先輩がこんなに愛してくれるのに、つらいなんてないですよ」
その言葉を証明するように覆いかぶさって体を起こしている彼の背に腕を絡ませ密着し、いっそう深くつながろうとする。
「宇崎……」
「先輩、いっぱい愛してください」
その一言は、彼の中にためらいを消すには十分すぎた。
「……痛かったら、言えよ」
「はいはいぃ――ぁあっ! 」
気遣うようなことを言いながら、粘膜の隅々を擦り上げるようにぐりんぐりん。
ぬかるみ蕩けきった部分に強烈な挿入感。宇崎の全身に鳥肌が立ち、ぞくぞくと体を震わせる。先の絶頂の余韻と今の刺激によって、普段の様子からは考えられないような艶めかしい声を上げるその姿に興奮を覚えた彼はさらに激しく責め立てる。
「敏感になってて……ぁ、んんっ! 先輩に、気持ちよくなってほしいのに……んあっ! いっぱい感じちゃっ、てぇえっ! 」
口を引き締めて大きな声で喘ぐ。
宇崎の中はグチョグチョで、奥で締まって放そうとしない。
打ち付けあうたび二人の体液が押し出され、股間周辺を白く染めていく。
「かわいい声が出たな」
「はぁ、あっ……うぅ、恥ずかしい…。んぅ……ぁ。あっ、でもっ……我慢できないぃ……ぁんんんっ! 」
「いつものことだろ、我慢するなよ。もっとえろい声出して、俺に聞かせてくれよ」
「そんなっ、ゃあ……恥ずかしいのにぃ…! んぁ、あっ、先輩のが、エッチで、すごくてぇ! ひぅいっ! 勝手に出ちゃううぅ」
射精を繰り返しても萎える様子のないその肉棒に体の奥を圧され、だらしなくいやらしい声を上げる宇崎。
「自分は超絶怒涛に感じまくっています」と言わんばかりだった。
「くぅ、ぅ……お前こそ、いやらしい身体で、搾っても搾ってもまだ欲しいのかよ」
「そんな、つもりは、なくてっ! 先輩が欲しくて……先輩に気持ちよくなってほしくてぇ……んぁ、あっ! もっともっと、って……! 」
「まったく…! 」
「ひっ…ぁあ! 」
ガシッ!と無造作に掴まれ、ついで揉みしだかれた宇崎がひときわ大きくよがり声を響かせた。ぎゅっと握り揉みながら宇崎のすでに開発され快感を得られるようになった乳首を舐める。
「せ、先輩っ、だめ、だめだって! あっ、ああっ! んぅ、くふぅ……先輩っ、気持ちよすぎてぇ……んんっ! 」
「気持ちよくなっていいぞ…もっともっと…! 」
声に応えるように、宇崎の肉壁が先輩の肉棒を締め上げ絡みつかせる。
分泌される淫液は小水の如く溢れ、抽送の度にまた新たに掻き出されシーツを湿らせていく。
よがり悶える宇崎の痴態を見た彼は、大きく高鳴る鼓動に突き動かされ、ある種乱暴なまでに肉棒を押し付けた。
「んはぁ、ああ! 先輩に押されて、あっ、あんっ…! ……奥がじんじんしてきてぇ! ふあっ、お腹の中……ぁ…っ、全身がびくってなって……っ! 」
何度もピストンされ、精液を体の奥深くに注ぎ込まれ蕩けきったそれは、咥えこんだ肉棒をさらに深く誘おうと、亀頭の先まで舐る。
「ひうぅ、んんっ! ああ、先輩、先輩っ! もっと奥まで、先輩の感じさせてっ! んあっ……ッ! 」
派手に喘ぎ、求め乱れる宇崎の姿に彼は身を震わせ劣情を滾らせる。
火照った二人の体は汗ばみ、部屋の中はエアコンの冷気でも解消できない熱気で満ちていた。
「うっ………ぐ、……ふ、ぅ、ぅ……」
「先輩……? 」
「ああ、ちょっとくらっとして、頭もぼうっとして」
「大丈夫、ですか……? 少し休んでも――」
「いや、止めない。ずっとこうしていたいんだ。一日中ずっと、こうしてつながって、抱き合っていたいんだ」
「先輩……! 嬉しい…っ、嬉しいです……! 」
ある夏の日、共に学生である二人が、家庭や部活、勉学の予定を調整して準備した今日この快晴日和。
買い物に行くでもなく、遊びに行くでもなく、部屋の中で、昼日中から盛り合って、目の前の人以外を除外してただただ愛し合い交わり合う。
何も考えず、何を抑えることなくひたすらに快楽に溺れ合う。
脳髄まで届く快楽は二人の交わりをさらに促し、高ぶる情欲を示すように、絡む足と寄せる腕が力を増していく。
「ん……宇崎…」
「んむっ……先輩……」
抱き合い密着しながら口づけを交わす二人。舌を絡ませ口腔を蹂躙し、愛を交わす。
「好きだ」と伝え合うキス。
「愛してる」と叫び合うキス。
「自分だけを見て、自分だけを感じて、自分だけを思って、自分だけを愛して」と求め合うキス。
「んむ……んぁ」
「ん、ちゅ…ん、ふうぁ」
そうしているうちにどちらともなく、何度目かの絶頂。
疲労と余韻も相まって ふわふわ した心地の二人はそのまま上と下で繋がったまましばらく動かなかった。
繋がり合い重なり合い、痺れて蕩けて混ざり合い、ぬくもりや心臓の鼓動から、感じた快楽、受けた愛、それらすべてを共有して浸っているかのようだった。
そうして二人は数時間離れることなく求め合った。
ぐったりと身を預けてくる愛しい人と向かい合い微笑む。
「先輩、外真っ赤になっちゃいましたね」
「そうだな……」
時間を忘れて夢中になっていたことに驚いたものの、
「ん……んっ…ちゅ」
「んぅ……ちゅ、んむっ」
柔らかく潤んだ唇をすり合わせ、啄み、音を立てるように舌を蠢かせる。
「はむっ……んぅ……」
どちらともなく情熱的に、唇の形が変わるほど強く押し付けたり。
舌を伸ばして唇を舐め、舐め返され、絡まされ、ますますキスに没頭していく。
「……ちゅ、ぶっ、んんっ……ちゅ……先輩…」
二人の唾液が口腔内で混ざり合い、あふれて口の端から垂れていく。だが、いまさらそんなものを二人は気にしない。
「宇崎……宇崎……」
ぼうっとして名前を呼ぶことしかできない状態。体が熱くなり、興奮が増していく。
「せんぱい……すき、です」
「…………俺もだ」
興奮と歓喜の中で二人は同時に絶頂し、肉棒を震わせながら子種汁を噴出させた。
しばらくぐったりしていたものの、またどちらともなく口づけをした。日が沈んでも、夜になっても。
というわけで、『後輩宇崎』は生意気盛りの高校二年生、宇崎家長男 (ちょっと物足りない162㎝)宇崎桐くんでした。単行本3巻のオマケでも出てたけど、あの時はモブ顔だったので、気にしてなかったんですけど、原作48話で出てきたのを見てから「……いけるな」って思っちゃって! お顔が可愛けりゃいいんだよ!単行本4巻口絵見るに結構がっしりした体形してる?………………………メス化ってやつよッッ!!何年か前に読んだ『雌イキによる受けの身体への影響』によると、肌が柔らかくなったりスベスベになったり体がしなやかになったり筋肉の質が落ちたりするらしいし………。
「先輩」は部活の先輩とかそんな感じのフワフワ設定。まぁ単発だし別にいいかなって。
作者、BLの素養はなくて、男の娘ものの知識と読書経験しかないんですけど、いかがだったでしょうか。
書き上げた後で弟の部屋にBLを数冊発見したので、それ参考にして書けばよかったなぁちょっと後悔(?)えろい雰囲気を感じていただけたら幸いです。