「んぶ…ちゅ、ぢゅるっ、んぅ…」
舐めて、キスして、吸って、時々手でしごいて。
「は…ぁぁ…!んん」
やり方を変える度に、奏の嬌声が聞こえる。耳心地が良いけど、そろそろ奏のせーえきが飲みたくなってきた。確か、亀頭の辺りが弱かったっけ。
「あぁっ!?待って、そんな、急に…!」
亀頭を舌で舐め回しながら奏の顔を見てみると、頬と耳が真っ赤に染まって、玉みたいな汗をかきながら快楽に沈んでいくのを必死に耐えてるみたいな顔をしてた。私がこんな顔にしたんだなと思うと、独占欲と支配欲と劣情が全部どろどろに混ぜ合いっこしたような気持ちになる。
「あっ…もう…ダメ…」
─そんな事をぼっーと考える内に、ピクピクと脈打ってきた。もうすぐ来る、あと3、2、いち…
「イクっ、イクゥゥ!」
「んんっ!んぶっ、んん〜!!」
瞬間、噎せ返る様な濃い、少しツンとくるイカの匂いがした。大体の人は嫌いだろうけど、私は好きな部類に入る匂いだ。私はこれが大好きで、必ず1回は飲まないと気が済まない。……でも、量が多すぎて口から零れちゃうのはちょっと残念だ。
「はっ…はぁ…」
「ん゛ん゛っ゛、う゛、う」
せーえきが、喉に引っ掛かる。粘っこくて、にちゃちにちゃしてて、味も美味しくはないし、むしろ不味いけど、嫌にならないのはきっと、奏が吐き出してくれたモノだから。奏が吐き出したせーえきをなるべく味わいつつ、丁寧に嚥下する。そんな私を見て奏は、さっきから赤に染まっていた耳をさらに染めていってた。
♢
回す、腰を、”コレ”を私の最奥に擦り付ける様に。
もっと、気持ち良くするために。気持ち良くなるように。
締め付ける。押し付ける。腰を打ち付ける。
「んっ…ふ〜っ、ふっ、んんぅ」
良かった。ちゃんと気持ち良くなってる。
頑張って、声を出さないように口を片手で塞いで。月の色をした目と、群青色の髪を潤ませながら。
「んぅ!んん〜!!ふ〜っ!」
出る、のかな。だったら、出して、私の奥の奥まで、いっぱい。
「んん〜っ!!!」
閃光。目の前が炭酸みたいに弾ける。お腹の奥から背中に電流が走る。頭、指先、足先までも、熱を帯びた衝動が体の中を駆け巡る。頭の中が蕩ける。そのうち頭だけじゃなくて、身体全部が蕩けてなくなっていくかもしれない。その感覚が、抗えぬ程心地好くて、もっともっと溺れたくて。
──ねぇ、まだまだやれるよね、奏。
♢
「はぁっ!ねぇ、ちょっと!激しすぎっ!」
ふふ、可愛いな、奏。ちょっぴり泣きそうな顔しちゃって、精一杯私の両手をギュッて握ってくるのも、私を気遣って楽な体制にしてくれるのも。
もっと溺れたいと思ったけれど、もう私はとっくに、速水奏に溺れてる。
「はっ!はっ!ダメ、もうっ!」
──どんどん満たされていく、情欲の塊。私の奥いっぱいまで、ハッキリと、鮮明に、イメージできるくらい注がれていく。
「あ゛っ、う゛ぅ〜っ!あ゛あ゛〜〜っ!!」
遂に我慢の限界を超えて、哭いた。今まで抑えてた分を取り戻すように。押し寄せてくる快楽の波。またひとつ、またひとつ押し寄せてはそれ以上の波が襲いかかってくる。
「───っ!!────っっ!!!」
脳の、かいろが、パンクして、もう、奏のことしか、かんがえられっ────
♢
「お目覚めはどう?眠り姫さん?」
……あ、私、気絶しちゃったんだっけ
「もう、びっくりしたわよ?……本当に心配したんだから」
うん、これは完璧に私が悪い。久しぶりにすることもあって空いた時間を埋めるようにしたのはいいけど、ちょっと、うん、ちょっとだけやらかしちゃった。
「ごめんね、奏。」
「…じゃあ、キスしたら許してあげる」
ほんと、こっちの気持ちを全部分かってこういう言葉を言うから。
「…奏、今日は強く、長く、ギュッてしながらしてね。」
唇を、唇で開けて、舌を絡め合わせて、互いが互いを求める。そんなキスをした。