23時を指した目覚まし時計を枕元へ置いて、何度目かもわからぬ溜め息をつく。
けど気持ちが落ち込んでいるとかそういうわけじゃなく、安息というものを感じると決まってこんな風に漏れ出てくる。
私が今こうしてベッドに転がってゴロゴロしていられるのも、この家に私を置いてくれているあいつのおかげだ。
おもむろに寝返りを打って、傍の姿見に写った自分の顔と目が合う。結んだ長い茶髪と、アメジストのようだとよく言われる紫の瞳。
私は、あいつが「綺麗だ」と言ってくれたこの瞳が好きだ。
…その時のあいつの顔をこうして思い浮かべる度に、胸がきゅうきゅう締めつけられる。
そろそろ帰って来ないかな。
そう思った瞬間に、玄関の扉が開け放たれる音。
なんだか通じ合えたみたいでふふ、と笑いが零れてしまったのを、抱きかかえていた掛け布団に顔を埋めて誤魔化す。
くたびれた顔のあいつが、ふらふらと誘われるように寝室へ入ってきた。
「おかえりぃ~」
「ただいまー…ってうわドロシー、またそんな恰好でっ」
「ん~…?」
気が緩みきって気にしていなかったが、今の私は確かに縦セーターにショーツ1枚というかなり大胆な恰好だった。
そう言われるとちょっとした悪戯心が顔を出す。寝そべった体勢から、尻を持ち上げてふりふりと振ってやる。
「うわわ」
「ふは、あはははっ…」
スーツを脱ぎかけたままわたわたと両手をばたつかせて慌てる姿があまりにも間が抜けてて面白くて、思わず笑ってしまった。
と、私のお尻にばさっと彼の上着が掛けられる。
「目のやり場に困るから、とりあえず隠して」
「これからまた隣でくっついて寝るのにか~?」
仕事疲れなのにも構わず、悪ノリを発揮する私を邪険にしないでいてくれるこいつが好きだし、心の底から感謝している。
そんな彼に何か私も返せるものがないかと思って、…この身体で、などと考えを巡らせた夜も両手の指には収まらない。
そう思って遠回しに、或いは単刀直入に誘ってみたりもしたのだが、ことごとく呆れるほど理性的な受け答えで躱されてしまう。
私だってそれなりに自分の容姿に自信もある女の端くれというやつで。なんとなく悔しいというか、これでは引き下がれないよな。
◆
スーツをハンガーに掛けて風呂も入らぬまま、シーツを被って寝息を立て始めるあいつ。
こんな風にすぐ傍で私がくっついて寝てやってると言うのに、こいつはそういうので悶々とする素振りすら見せてくれない。まったく……。
私は音を立てぬよう起き上がって、彼の被っていたシーツをそっと剥いでみる。
彼は上下とも下着姿のままだった。あまりにも無防備でガサツだけど、今の私達はそういう仲だ。そんな恰好で彼が寝られるような、気兼ねない仲。
爆睡しきった静かな寝顔。頬をつんと指先でつついても、反応一つ見せやしない。
そのくらい彼が疲れ果てていることを思い出して、私は指を引っ込める。シーツを戻そうとして……彼の身体がびくん!と勢いよく跳ねたのにびっくりして声を上げそうになった。
お、起こしてしまったかな?
「ドロ、シー……」
名前を呼ばれた…けど、どうやら寝言らしい。でも寝息が妙に荒いし、頻繁に身じろぎもしている。
何か悪夢でも…?と思いかけて私は、まだシーツを被ったままの彼の下半身に目を滑らせて…
「ぁ…」
思わず息が漏れた。
シーツが一点だけ、持ち上がっている。彼の股間部。山のように。こんなの、この薄布1枚の下で何が起こっているかなんて、容易く想像できるに決まっている。
「どろしー……ドロシー…」
雄々しく屹立させたまま、彼の腰が浮き始める。素人のマリオネットじみてぎこちなく、カクカクと振られる。
「ドロシー…気持ちいぃ…」
うわ言を漏らす彼。見ぬ振りをすべきなのに、夢現の彼の痴態から目が離せない。
せっくす、してる。あいつが、夢の中で私とセックスしてる。
私も熱に浮かされたように、ひとりでに指を自分の下着の中へと忍び込ませる。こんなの、抑えられない。彼の腰も、振られるのが早くなっていく。
「がんばれ、がんばれっ♡私も、シてるからな…っ♡」
すぐ傍で、陰核をつついて弄る。
「ドロシー…でる、でるゥっ」
かく、かくんっ、と一段と高く突き上げた姿勢であいつがびくびくと痙攣しだした。
盛り上がった薄布の先端から、びゅるっ。びゅるるっ、と煩悩の証が勢いよく噴き出して宙を舞ってから、ぱたたっ…とシーツに落ちて溶け込んだ。
「あっあ……♡」
その一部始終を見届けながら、私も軽く達した。糸を引く粘液にまみれた指を舐ってから、女豹じみて彼へ忍び寄る。
私だってもう、我慢の限界だ。
だがその一方で…よほど疲れているのだろう。あれだけ盛大に夢精したのにも関わらず、彼はまた静かに寝息を立て始めていた。
…だけど、私の方はもう彼が起きてようがいまいがどちらでも良かった。
日頃の感謝の気持ちと恋慕とが、溜まりに溜まった情欲とない混ぜになってどろりと濁って、もう自分を抑えられない。今すぐあいつに、この迸る欲望の丈をぶつけてしまいたい。
あいつの下半身を覆うジャマなシーツを剥いでしまって、トランクスタイプの下着の股間部を指でそっと弄る。ちょっと苦労しながらも、精液まみれでぐでんと横たわる彼の分身を取り出すことに成功した。今もまだびくびく動いていて、なんだかちょっとかわいい。
彼の身体を跨いで、背を向けるようにしてあいつのおちんちん目掛けて腰を降ろそうとして、私の中の最後の理性が待ったをかけた。
このままいくのか?
制止も尤も、私も彼も生だった。しかも、片や彼は今しがた射精したばかりで、陰茎全体が精液まみれ。
このままゴーすれば……妊娠してしまうのでは?
あいつはどう思うだろうか。今でさえ私を養ってくれてるような状態で、私に寝込みを襲われて…私が、妊娠?
………どう転んだって彼に、負担を強いてしまう。ナイスだ私。危なかった。
とろとろに準備万端なおまんこから涎を垂らしつつも、私はすんでのところで踏みとどまった理性に従ってバッグを引き寄せて漁り、コンドームを探し当てる。
「…着けるにもまずは、勃たせないと、だよな…♡」
声が上ずって仕方ない。はやくこいつとえっちしたい。きゅんきゅん疼いて訴える下腹の叫びに耐えながら、私はまずは白く汚れた亀頭へと口付けし…唇で包み込んでしまう。
くさくて、にがいのが口の中へ広がってくるけど、こいつのは何故かそんなに気にならなかった。
歯を立てないように細心の注意を払いながら、舌で丹念に精液を舐り取って先端から優しく刺激を与えてやる。
びくびくとしながら、次第におチンチンも硬さを取り戻してくる。ちうちう吸いながら上下にゆっくりスロートして、唾液をたっぷり塗りつけるようにして暫くご奉仕してやると、そう時間もかからないうちにおチンポが石のようにガチガチに硬くなった。
ここまでやればもう、いけるよな。
コンドームを開封して、いよいよその先端にあてがう。指でくるくると展開していくのが、ちょっと楽しいな。
さあ、いよいよ準備万端だ♡
◆
この時をずっと待っていた。どこの馬の骨ともわからない外国人の女が転がり込んできたのを、快く受け入れてくれたあの日から。
こいつが。おまえが。あなたが。
いつの間にか、私は好きになっていました。
ついに。ついに繋がれる。
私は眼下に屹立した逞しいそれへ手を添えて、狙いが逸れないように支えながらゆっくりと腰を落としてゆく。
ちゅぷ、と先端が触れた瞬間に言葉にしがたい程の悦びが全身を駆け抜けて、
「~~ッはぁぁ…♡」
思わず悩ましい息を漏らしてしまいながら、あいつのを飲み込んでゆく。
私のナカをゆっくりとかき分けながらずぷずぷ音を立てて入り込んでくる、熱くて硬いその感触を否応なく突きつけられて、亀頭が膣肉のイイトコロを擦ってくるのが辛抱堪らなくって、また締まって。
あぁ…私って、いやらしい女なんだな…。
目を覚ましたこいつにこんなところを見られたら、どんな顔をされるだろうか。
びっくりするだろうな。嫌われてしまうだろうか。
でも、あんなの無理だろっ♡こっちの気も知らないで、私の目の前であんな雄々しいモノをおっ勃てて!
私というものがありながら隣でやらしい夢なんか見て、これ見よがしにビュービュー夢精なんかしてっ!
しかも、他ならぬ私の名前を呼びながらっ…♡私の、奥を突こうとあんなに高く腰を跳ね上げて、噴火したみたいに…精液が…♡
だから、こいつが悪いんだからなっ♡
毎日疲れて帰ってきてるのは仕方ないけど、それでもっ、それでも私だってこいつが帰ってくるのを毎日楽しみにしてたんだっ!
お互い気兼ねなくやり取りできるような仲まで進展してて、ここ最近は毎晩わざと無防備でいやらしい恰好して待って!
いつになったら襲ってくるかなって、私の自慢のカラダに我慢できなくなったこいつとケダモノみたいにシまくっちゃう日が来るかなってずっと待ってたけどぉッ♡もう無理っ♡私がお前を犯しちゃうんだからなぁっ♡
「いい加減にしろよなっ…この朴念仁っ♡」
上ずりきった声で囁いて、生意気にもまだ目を覚まさないこいつの鼻先をぐに、と指で押してしまう。ぐにぐに何度もブタみたいな鼻にしてやるけど、一向に起きる気配のない彼を見てたら、なんか、胸が締めつけられてきた。切ない。寂しい。
「ここまでしたなら、起きろよなぁ…」
彼の胸板に顔を押しつけて、すりすりと頬ずりして。
根元までずっぷり咥え込んで、私はばすんと尻を落とした。
眠ったままの彼。その胸板へ頬ずりをしている私。逞しいのを根元まで咥え込んで、彼の股間部にどすんと座り込んでいる私の尻。
こんなにがっつり飲み込んでるのに、なんで起きないんだ。ばか、ばかっ。
夢の中の私とはあんなに気持ちよさそうにしといて。
そっちだけずるい、ちゃんと現実(こっち)の私ともシろよっ!
「…か…ばかっ、すき……好きぃ…っ」
切なさ余って恋しさ募り、彼の胸板に涙を落としながら、尻をずりずりと動かし続ける。私のナカにみっちりと絡みついたままの男根は恐ろしいほどに大きく、硬く、内部のヒダ1枚たりとも離したくないかのように、膣肉をこそぎ取られるんじゃないかってぐらいに吸着してソフトグラインドに応える。
「はぁ、はぁッ…♡」
くそっ♡私の中のイイところごりゅごりゅ擦りやがってっ♡
膣肉を抉られる快感で次第にヒートアップして、私は胸板に張り付いたまま尻だけを持ち上げてぱちゅ、ぱちゅと抽送を始めていた。
「ぇろ…」
頬ずりしていた胸板に、今度は指も舌も這わせていく。逞しい胸筋の上で小さく勃起している乳首が見えたので、指先で軽く摘んだり、反対側のしこりも舌先でつつくように舐め上げたりすると、寝ているこいつの反応が目に見えて良くなった。
「ぅ、あ」
息が漏れて、筋肉質な上半身がびくりと揺れて一瞬背筋が反れた。起きたかな。そうでないにしろ、そろそろ起きるよな……目覚めてすぐに私とセックスしてるって気付いたら、どんなリアクションしてくるんだろうな……♡
「そら、そらっ……♡」
イけ、イけっ♡尻を振る速度を速めていって、ばちゅばちゅと尻肉をぶつけにかかるようにしてストロークしながら、生意気に勃ってる乳首を指でくにくにしたり、吐息を吹きつけたりして性感を煽る。
胸板の上で潰れたおっぱいを擦るように動かすと、私の方も勃った乳首が擦れて、気持ちいい。
「ぅ…気持ちいぃ…ドロシぃ…」
「そうか、よかったっ!私の身体、気持ちいいんだなっ!?♡」
彼のうわ言にも過敏に反応してしまって、ますます昂る。こうして自分の肢体で男が翻弄されているのを眺めるのは、やはり気分が良い。
「あぁ、ぅう……!」
「イきそうなんだなっ?イかせてやるっ、私の身体で、イってたっぷり出せっ♡
私もイくぅ♡
ああぁぁ、ぁ……ッ♡♡♡」
ばちゅん、と尻を打ちつけて。
私と彼は、同時に絶頂した。
昇りつめる刹那、私の中で膨張しきった彼の陰茎が二、三度びくびくと強く反応したのがわかった。
「いくぅぅぅぅ……♡♡♡」
胸板に張り付くように抱きついて、私はひときわ強くばちゅん、と尻肉を叩きつけてフィニッシュを迎えた。
多幸感の絶頂。これまでで一番膣内がきゅううっと締まって、あいつのチンポの形をみちみちと象って伝えてくる。
一瞬膨らんだそれはびゅるるるる、びゅるるっと音を立てて中身を吐き出した。
イってくれた。射精してくれた。ゴム越しにだって、私が彼を気持ちよくしてあげられたことが証明されて無性に嬉しい。
数秒して脈動が止まったそれは、私の中でまだ硬さを保っている。
「ぅう、好きだっ……♡」
絶頂から降りてきて嬉しさでいっぱいになった私は抱きついたまま、貪欲にもまたぱんぱんと腰を振ってしまう。
また中でビクビクしだすおチンチン。出し残しがあるなら全部ゴムに出してくれ、私がしっかり搾ってやるっ♡
「はぁ、はぁッ……」
腰だけを持ち上げたり落としたりを繰り返していると、視線を感じた。
「………」
「……」
顔を上向けるとやはり、あいつと目が合った。あれだけイけば、流石に目を覚ましたか。
「んふ」
とろんとした眼で見つめるまま、腰の方を再開させながら不敵に笑いかけてやった。お寝坊さんめ。
「ぇ、え……?何?
さ、サキュバス?」
まだ寝惚けてるのか、いきなり人をサキュバスだのと呼んでくる。まぁ、彼にそう呼ばれるなら悪い気はしない。
「くふ、かもな。
お前専属のサキュバスさんだぞー、ちんぽからびゅーびゅー搾り取ってカラカラに吸い殺してやるぅっ♡♡」
そう返してやって、彼の頬へと長く口付ける。
「じゃなくてっ、なにしてんだよドロシー。いくら酒の勢いだからって、流石にこんなのっ…」
「人のナカでビュルビュル出しまくってる奴に言われたくないなー」
「えっ」
………んまぁ、流石にすんでのところでゴムは着けてんだけど。
ちゃんと避妊している旨を伝えると、彼は心底安堵したように力を抜いて横たえる。
「……夢じゃ、なかったんだな」
「最初はな。びっくりしたぞー、お前が私を呼びながら、腰をカクカク動かして…♡」
「言わないで…」
耳まで真っ赤になった顔を両手で隠してしまう彼。もう、本当に可愛いなぁ♡
「あんなの、仕方ないって…」
彼が顔を逸らし気味に、呟いた。
「んー?仕方ないって何のことがさー?」
「それはッ、その……」
聞き逃さず問うてみると、それきり口をつぐんでしまう。
……なぁーんだよその反応。真っ赤になった顔をふいっと逸らして。大の大人の男が、まるで初心な女の子みたいじゃないかぁ。
「んふふ、答えないとー……」
私はずいっと前に身を乗り出して、ナカからゴム付きのおチンチンをずるりと外して放り出す。
訝しげに睨んでくるあいつの顔を見下ろしながら、さらに前へと身を乗り出す。
二人の目線がちょうど頭1つぶん程ズレるくらいの位置で、私は力を抜いてゆっくりとのしかかって…。
「ぅわぷっ…!?」
彼の顔に、思いきりおっぱいを被せてしまう。
「ほーれほれおっぱい攻撃じゃー♡」
自慢の乳房を両脇から肘で挟んで寄せたりして、密着した彼の顔面を、2つの脂肪の餌食にしてもみくちゃにこね回してやる。わたわたしてるのがあからさまで、あまりに可笑しくなってしまう。
「ん゙むー!!」
度々上がるあいつの抗議の唸り声を堪能しきってから、私はようやく乳房を離してやる。
ぶはっと空気を吸い込んで、ハァハァと赤ら顔で息を荒らげる彼。イイ顔だ。私はにたりと笑ってやる。
「揉んでみちゃっても、いいんだぞ?」
そう言ってやると、彼もヤケになってるのか、間髪入れず逞しい腕が伸びてくる。
「んぁ…ッ」
ゴツゴツとした男性らしい手が肌に食いついて、両乳房を興味深げに弄られはじめる。
指が浅く食い込んでもにゅもにゅと形を変えられたり、重力に引かれる底面を掌で支えられて、たぽたぽと重さを楽しまれたり。
「おお…」
感嘆したような声を漏らしておっぱいをひとしきりおもちゃにしてる彼。
なんか、知育玩具で遊ぶ子供みたいな顔して夢中になっているその姿が、堪らなく愛おしく思えてしまう。
「どうだ、柔らかい、だろっ」
もちろん、私は自分の乳房の大きさや形はもちろん、肌の質感とかの触り心地にだって自信がある。
「んむ…」
「ふあっ!?」
唐突に、片方の先端に湿った感触が触れて、痺れるような甘い感覚が走る。そしてそのままそれが断続的に続いて、先端から引っ張られるような感覚。
断りもなしに、おっぱいに吸いつきやがった。
「こらッ、吸っていいとまでは、言ってな……ッ♡」
だが、すっかり夢中になっているのか聞く耳持たずに乳首をちゅうちゅうと吸いまくり、残るもう片方も貪欲に揉みしだいてくる。
ああ、すごいっ。
あいつが、彼がこんなに私を求めてくるなんて。今までどんなにラフな部屋着の範疇でエッチなカッコしても。胸も、尻も揺らしてやらしいイタズラで誘っても。
こんな、吸って、啄んで。弄り回して、揉みしだいて。
動物みたいに猛って私のカラダをおもちゃにしてくる程に。それ以前に、彼が私とこんなコトに応じてくれるなんてこと、なかったのに。
「ふあぁっ♡やぁあっ♡」
きもちいい♡うれしいっ♡きもちいいッ!♡
ちゅーちゅーされるのも好き!
もみもみされるのも好きっ!
彼が私のカラダに欲求をぶつけてくれるのが好き!
私に夢中になってくれるのが大好きぃっ!♡
「もっとぉ♡もっとあちこちいじってぇぇっ♡」
悦ぶ私が望むままに、彼はおっぱいに吸いついたまま、両手をあちこちに伸ばしてくる。背中。お尻。太もも。…おまんこ。
「ぁっ……♡」
ぎこちなく動く指が、濡れたそこに触れて粘膜を擦る。
「ぁ♡ふぁあ…♡」
大陰唇をぬちぬちして、豆までくりくりして、手探りな愛撫で私の反応を試してる。
「エッロい……ドロシー……ドロシー…」
彼は耳まで真っ赤になりながら、淫夢のときみたいにうわ言めいて、私の名を繰り返しぽつりぽつりと呼んでくる。
片手でむにゅむにゅ乳を愉しみながら、ゴムが外されて精液まみれのそれをバキバキに勃たせて、待ちきれないとばかりに自分の手でにちにち扱いている。
「…♡」
目一杯いやらしく笑いかけて、私のカバンを指差してやる。
私の片乳から手を離さずに横着しながらカバンを引き寄せようとして、完全勃起状態の凶悪なソレをブランブランとさせながら焦ったようにコンドームを探す彼の必死な様子を眺めてほくそ笑んでやる。
「あぅぁ、どうやって着けるんだこれっ」
「…もー」
……そーいや童貞だったもんなぁ。見るからに『?』をたくさん浮かべて四苦八苦してる彼に思わず苦笑しながら手を伸ばす。先ほどと同じようにして装着してやって、…ゴム越しに亀頭をピンっと軽く弾いてやった。
「ぅあっ」
「今ので覚えとけー?スパイの基本技能だぞ?」
「へ…?スパイ…??」
「なぁんでもないっ!」
案の定鳩が豆鉄砲食らったようなポカン顔でフリーズする彼が愛おしくて、男らしい背中をがばっとかき抱いて迎え入れるように引き込んでやる。
抱き合う男女。互いの息がかかるような顔の距離。第2ラウンド直前の合の間、私たちは同時に顔を近付けて、唇を重ねた。
彼の唇が私の唇を押しつぶして、舌が割って入ってきて、私の舌とつつきあったり、絡み合ったり。歯を、歯茎を、口肉を舐って擦りつけるように忙しなく蠢いて、私から唾液を攫っていくかのよう。
すごく下品な音を立てて、私たちは互いを啄んで求め合った。
準備万端の先端が、ひくひく動いて欲しがってる私の入り口に、何度もごつごつぶつかってる。辛抱堪らなくなってる彼の腰が動いてしまっていた。
「ぷぁ」
長い長い啜り合いっこが終わりを告げる。名残惜しくもアーチの糸が、お互いの茹だりきった蕩れ顔を繋いでる。
私は両手を下へやって、ひくつく入り口の両側を指で広げて示してやった。
ほら…、ここだぞ。
「きて……♡」
目を細めて見つめながら言ってやると、彼がゴクリと生唾を飲んだ。
さっきも突っ込まれていたのだから、導かれるべき入り口はしっかりと緩んで開いていた。
腰を入れてくると、今一度先端が触れて、くち…と音を立てた。
「ッ……♡」
それだけでも、私の雌穴はぶるりと快楽を訴えて全身へ駆け巡らせる。心配そうに覗き込んでくる彼に目配せして強請ると、恐る恐ると槍先がゆっくり突き込まれてくる。
「ぁッはぁ……♡」
やっぱり声が抑えられないっ♡一瞬腰を引きかけた彼の手首を掴んで、目に涙が浮かんだまま首を振って意思表示する。
目線で応えてくれた彼の意を決したような表情から、ずるずると徐々に中へ割って入ってくる太いソレの異物感と、粘膜に擦れる快感。
そして、今度こそちゃんとした形で繋がれたんだ、という無限大の多幸感。
「ぅぁあ…っ♡」
ずちゅん、と突き込まれた逸物が根元まで私に飲み込まれて、先端が最奥を叩いて動きを止める。彼は焦点の定まっていない目で息を荒げていて、もっていかれまいと気を張っているのか。
「ほら…♡」
両腕を広げて呼ぶと、あいつと目が合う。暗闇を彷徨うなかで光明が見えたように目を見開いて、私に導かれるように上体を倒してくる。
降りてきた顔をおっぱいで包んでやると、興奮しきった様子で自分の両腕で挟み込んで、そのまま情けない格好で腰を振ってばすばすと打ちつけてくる。
「いいぞっ、私のカラダ、堪能してくれっ♡」
抽送が激しさを増してきて、私も少し感じてきたところへ、最奥にひときわ強く打ちつけられた。
中のモノも、彼の身体全体もびくびくと痙攣して。
私が達する前に、彼が射精した。
ゴム越しに膣襞へ絡みついてくる肉棒が、一瞬だけ限界まで膨張しきる感覚がしたのは二度目だった。
びくびくと数回竿が脈動して、再びの吐精。真っ赤になった顔は私の胸元へ埋めたままで、小さく早く荒げられる息が、狭間の谷間に当たる感触まで愛おしい。
(まあ、初めてなんだから余裕なんて無いよな)
おっぱいに挟まったまま顔を上げない彼の短髪を指で梳きながら、腕も回してぎゅっとこいつの後頭部を抱きしめて押しつけてやる。
そうすると、彼はいっそう興奮しきった様子でまた腰を振ろうとするので、
「こーら。射精たんだろ?なら一度抜いてゴム替えないと…」
「あっ、あのさ。その事なんだけど」
急にばっと顔を上げて突然言い出してくる。顔が、近い。
「このまま、続けてもいいかな。そのほら、なんかまだバッキバキで、全然萎えなくて」
そんなことを言ってくる。確かに膣内の彼の肉竿はみちみちに張りつめたままで、全く萎える様子を見せていない…、けど…。
「ドロシー」
じっと見つめながら、私を呼んでくる。
くぁぁ…やめろっ、今までそんな表情見せたことなかったじゃないか。私に対して、そんな、懇願するようないじらしい顔なんか…。
「頼むよ…ドロシーの中めっちゃ気持ちいい。できるなら抜きたくない。このままシたい…このままドロシーと、エッチしてたい」
そんな、逃がさないとばかりにぎゅっと身体全体で抱きしめられてしまったら。
「…なら、その分萎えるまでたっぷり私にぶつけてくれよっ?♡」
断れないじゃないかばかぁ♡
「んあぁっ♡」
耳元で囁くようにして応えると、突き動かされるように腰の動きが再開される。
上体を起こした彼が私の腰を持って手繰り寄せて、再び雁首で私のイイところを擦り上げて、奥ら辺のキュンキュンするトコまで突いて攻めたててくる。
「ドロシー…ドロシー!」
一心不乱に私を犯しながら、また彼が私の名を呼んでくれている。
今度は夢の中のじゃなく、本物の私を。
嬉しすぎて狂ってしまいそうだった。
「あぁ、私はここだぞっ!夢じゃない、ホントにホントの私のおまんこだっ♡
おっぱいだって、全部がお前のだからなっ♡これからいっぱい、えっちしてこうなっ♡」
「うううぅぅっ!!」
低い唸り声を上げて、また私に抱きついてきた。
荒ぶる愛しいケダモノは、3発目を私に捧げてなお収まる様子を見せない。
オスとしての本能なのか、それとも彼自身の意思なのか、3発目を射精したゴムの先端をぐりぐり押しつけるようにしてくる。
しかし、抽送の方は中断したまましばらく動かさないでいるうちに、ぽつりと言ってきた。
「……仕方ないじゃないか。俺みたいなパッとしない男の所に、ドロシーみたいなエロい美人が上がり込んで来てくれて」
絞り出すような呟きだけど、言っている内容は本当に奇跡を讃えるかのような口ぶりで。
「持て余してるのは、分かってた。ストレートに誘ってきてくれたりもしたのとか、本当に舞い上がりそうなくらい嬉しかったんだ」
「……!」
ああ、良い事を聞いた。私が拒絶されてたり、嫌がられてた訳じゃなかったんだな。
「でも、やっぱりダメだろって思って。いくら気兼ねしない仲でも、せめてその一線だけは守っていようって思ってたんだ。
正直…釣り合わないって思っていたし」
「………なんでだよ?」
釣り合わない?? 誰が誰に?
「だってそうだろ。日頃からドロシーは料理でも何でも家事こなしてくれてるし、ここに来てからの友達もたくさん作って、すごいじゃんか。
それに比べて、俺は」
「私を養ってくれてるじゃないか」
「それでも、それだけだよ。
毎日遅くまで働いて、ドロシーが毎日待っていてくれてるのも分かっていながら、さっさと寝てしまって。
それだけを毎日毎日繰り返して。
…俺、今まで他にドロシーに何かしてあげられたか、覚えがないよ」
「馬鹿」
萎縮して小さくなる額を、軽く指で弾く。
目を見開いて顔を上げた唇に、すかさず口付けた。
数秒空けて、離れる。
「覚えがないときたか。そういうお前の意識すらしてないような細かな気遣いに、私は助けられてきたんだよ。
今まで本当に救われてきたし、そういうところでお前のことが好きになったんだよ、私は。
だから釣り合わないとかつまらん事言ってないで、いい加減に私と付き合いやがれ、ばか…♡」
今度は額へ短く接吻する。彼は惚けたように私を見つめて、地に足が着いてない様子でまた漏らすように口走る。
「いいの?俺で?本当に?」
「いいって言ってるだろっ♡」
そうでなきゃ、こんな風にセックスなんてしてないだろうがっ♡
「ああっ、ドロシーっ!」
「んぁ…♡」
おもむろに密着して、勢いよく抽送を再開し始めた。
「ドロシー…好きだ、好きだっ…!」
「ああ、私もっ…♡」
互いの想いを通じ合わせて、私たちは抱き合ったまま熱烈なキスを交わす。また舌が捩じ込まれてきて、唾液を交換して。しばらくそうやってじゅぷじゅぷ音を立てて睦み合いながら、下の方でも同時に体温を伝えて愛し合う。
「んぷ、んぶ…んむぅう……♡♡」
密着面積を増していく肌。高まっていく性感。
唇が離れて、名残惜しさに舌が突き出る。離れたあいつの顔がにっと笑って、腰の動きが少し変わる。断続的に、同じところを擦られていく。
気持ちいいところに当たってる、私の弱点、バレちゃってる。
「ん、ふっゥ…ッ♡」
私が声を上げた瞬間、あてられたかのように食い入るような姿勢になって、一層激しく腰を打ちつけてくる。
コイツぅぅッ、マジで私をガチイキさせる気だッ……♡
「ぁあっ待ってぇッ、それ以上は私もダメだからぁぁ♡♡イくううう♡♡♡」
最奥を抉るようにほじくり抜かれて、盛大にポルチオアクメを晒してしまう。
彼の帰らぬ間に、ディルドとか使って細々と開発とかしちゃってたのが裏目に出た。
しかし、今日が初めてで加減なんて知らず、とうに獣欲に飲まれきってしまっている彼は腰を止めてくれない!
「待って、待ってッ待゙ッ……~~~~ッッ♡♡♡」
イったばかりで敏感になってるのを容赦なく突かれたせいで、追い討ちの絶頂。
具体的に言って、潮を噴いた。
「ウ…!!」
その時にこん限り締まったので、それがトリガーとなって彼がぱん、とまた大きく深く突き刺してきて、4度目の射精。
「はひゅッ、待ってっつったのに……!もうタンマ、そろそろ休け…」
腰の動きが一旦止まったのを機に、私は足掻こうともがいて、逃れようとする。
「まだ、抜きたぐ、ない」
「ひっ……!?♡」
完全に理性が飛びきってしまっている彼にがっちりと抱きしめられて、両乳房を掴まれて捕まってしまう。
「ひいいぃ゙ッ♡♡」
這いずって逃げようとしたままの姿勢で固定されて、おっぱい揉みまくられながらの手加減ナシの種付け寝バック。
「お゙っ♡い゙っ♡全然萎えないじゃんッ!♡
おま、いったい何発ヤるきだぁぁッ!♡
ばかっ!
節操無しッッ♡♡
けだものお゙お゙お゙ッ…♡♡」
再び襲い来る快楽の暴力を叩きつけられながらそう抗議するも、今の彼には火に油。
私が抵抗しようとすればするほど一層熱烈に求めてきて、尻肉に力一杯打ち込んで喘がせてくる。
そこからはもう、半ば獣の交尾だった。
うつ伏せで脚を投げ出した姿勢の私にのしかかったまま、興奮しきった状態で勢いのままにばちゅばちゅと腰をぶつけてくる彼。
乱暴で荒々しいのに、ぶつけられる動きの一つ一つが噛み締められているように情熱的で、なにより私の膣の形にフィットして、彼の形に最適化されて、奥の一番気持ちいいところをゴツゴツ叩いて堪らなくさせてくる。
子宮はもう完全に下りてきていた。獰猛で淫らな初体験交尾の暴力的なまでの快楽を何ラウンド分も叩きつけられて、私の奥底のメスが完全にこの猛々しいオスに屈服してしまっていた。
わかった。もうわかったっ!今までお前が溜め込んできたモノが凄いのはよく思い知ったから!
もう勘弁してッ♡突かれるたびにイくのやだッ♡
へろへろなのに無理やりイカせないでぇッ♡♡
「ゔぁあっ……!」
「い…!?♡」
ずっと乳房を堪能していた逞しい両腕に力が込もって、私の上体が持ち上げられてしまう。
「やぁッ……やぁぁァンっ…♡♡」
叩きつけられる暴力的な快楽に抗うのに必死でシーツを掴んでいた両手だけが離れずに、浮かされたまま犯される。
「ドロシー……好きだ…好きだッ……!」
後ろから覆い被さってきている彼が耳元で振り絞るように伝えてくる。
イカされまくってばかになっちゃった私の頭は、「好き」のワードを聞く度に素直に膣内を締まらせる快楽中毒脳直おまんこに堕ちきっていた。
「私もっ……わらしもすきぃっ♡♡すきらからぁっ、もぉゆるひてぇ♡いくのとまんなくて、おかしぐなっちゃうからぁぁぁッ…♡♡」
もはや呂律も回らない私の言うことを聞くこともなく、デッドヒートしきったオスピストンが雌穴を壊れんばかりの勢いで苛め抜いてきて。
「どろしいいいいいい!!」
「ぉ゙♡ぉ゙♡お゙♡お゙っ♡お゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙ん゙ッ…♡♡」
産道を掘り抜かれる最中、ぱん、と何かが弾けたような音が聞こえた気がしたが、もう分からなかった。
一層ぬちゃぬちゃになったナカへ、彼が力を振り絞って腰を突き込んできたのが最後だった。
彼が支えていられなくなり、私達は犬のように繋がったまま横向きに寝転がって絶頂した。
「ぉ゙……あ゙…♡」
やや冷たいぬるぬるがびゅるるってそそがれてきて。
(ぁ……なかだし…)
茫然自失としたまま、私は絶頂の余韻に浸りつつ意識を手放すしかなかった。
◆
「本ッ当にごめん!!」
あれから翌朝になってみれば、顔面蒼白になったあいつが何度も床に額を擦りつけて見せてきていた。
「や、だからな?私は別に…」
途中から、私の制止を聞かなくなって総計5発分以上ハッスルしていたことも。
ずっと着けたまま激しくしたせいで、ついに避妊具が破裂して、数発分の溜まりに溜まった精液が全て膣内に漏れ出てしまっていたことも、
私は一切怒ったりなどしてないというのに。
彼としては余程この過失が堪えたらしい。
「婦人科にも勿論付き添わせてもらうし、何より万が一の事になってたら責任を……いやいやそうじゃなくてもドロシーのことはいずれ責任を取るつもりだけども!
とにかく、この度はとんだ狼藉を……」
「私はっ、嬉しかったぞ」
被せ気味に、私は声を張った。彼が顔を上げるが、目を合わせることはできなかった。
失敗したと彼が思ったように、私も私で、随分と思いきったことを言ったりやったりした記憶があったからだ。
髪先を弄りながら、顔が熱をもつのを感じているしかできなかった。
それが照れくさくて、両手で口元を覆う。
「それに、もしその…デキてたら、それはそれで…嬉しい、かなって」
いや待て。何を口走ってんだ私。はっとして顔を向ければ、真っ赤になって呆けたような彼。
「そ、それって…」
その先を言われたくなくて、じっと睨みつけたまま一気ににじり寄ってやった。ぎょっとする彼の下半身、生意気にもテントを張っていたそれを、ズボンの上からむんずと掴んでやる。
「うるさいっ。それになんだココは。私の妊婦姿想像してボッキさせんな、この変態っ」
「やっ、ば、別にそんなことっ」
「ウソつけっ、変態チンポはこうだっ♡」
有無を言わせず弄って、ちょっとからかってやるだけのつもりだったのだが。
「ぁ、あっ……!」
びゅるるる、びゅるっ。
数回脈打つ男根。じわりと湿る布の感触。テントの頂点から広がる染み。
「マジか。お前マジかっ」
「───っ」
目の前の男の表情が羞恥に染まる。声に喜悦が滲むのが抑えられない。
「握っただけで射精るとか初めて見たぞ?どんだけ興奮、して──……!?」
抱きつかれて、押し倒された。
耳元で、囁かれる。
「……ドロシーのせいだから」
「なっ、や、お前っあれだけやってまだッ…てか本当に反省して、ぁ、や──ッ♡」
-Fin♡-
ハーメルン進出、初投稿となります。こちらはPixivの方にも上げている作品なのですが、諸事情ありましてこちらでもシリーズ展開していく次第でございます。
百合CPが主流の作品での夢小説要素を含んだノンケエロSSというデリケートな題材であることは承知の上ではありますが、どうか楽しんでいただければ幸いです。