プロデューサーの音声データで催眠オナニーキメちゃう夏葉概念
プロデューサーの音声データで催眠オナニーキメちゃう夏葉概念
とうに帰宅し、夕食も取り、入浴も済ませた。
「あら、もうこんな時間。そろそろ寝ないと明日に差し支えそうね……」
入浴後のストレッチも終え、小一時間ぶりに携帯を手に取れば、時計はすでに0時を回っていた。
健康や美容、何より明日も仕事があることを考えてば、そろそろ寝なければ悪影響しかないだろう。
見ればカトレアも寝床でぐっすりと眠っている。穏やかな子なので、寝ている姿も妙にお行儀のよい可愛らしさがあって、思わず口元が笑みの形を浮かべてしまう。
電気を消し、ベッドに潜り込む。あとはこのまま意識を闇に委ね、朝まで……
「……はぁ。」
寝ようとして、上体を起こす。
矛盾した行動だが、これはどうしてもここ最近の夏葉にとっては寝るためのルーティーンになっていた。
そのままサイドチェストに手を伸ばし、置いてあった携帯とイヤホンに手を伸ばし、暗闇の中慣れた手つきでイヤホンを装着する。
入眠用の音楽でも聴いてるのか、ときっとその様子を見た人はきっと思うだろう。それは有栖川夏葉をよく知らない人ならば当然だし、私を知っている、例えば放課後クライマックスガールズの皆や事務所の人たち、或いは長い付き合いになるプロデューサーでもそう思うに違いないと断言できる。
だが答えは違う、これはそんな、「有栖川夏葉がやりそうなこと」の範疇を遥かにオーバーした所業だ。
イヤホンを付けただけで、まだ何も流れてはいないが故の耳鳴りにも似た静寂に心の中がざわつく。この罪悪感を覚えるようなざわつきを抑え込むように、私は携帯を操作し、音楽プレーヤーアプリを操作した――p.mp3。再生。
―――あれは本当に偶然だった。これだけは本当に、だれに聞かれようとも神に誓ってそう答えるしかなかった。
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『プロデューサー。私、どうしよう……なんだか不安だわ。普段ならこんな弱気になんてならないのに。どうしてかしら?』
オーディションの前、これほどにも自らを磨き上げ、万全を期していたにもかかわらず、思わずプロデューサーに幼子のように縋り付き、不安を吐露してしまったことがある。
普段の私―――普段の誇り高くあろうとする有栖川夏葉であれば、そんな自らの……弱みを見せるような真似をどう形容するのか。
情けない、自分らしくない……色々と言葉は出てくるが、どれもあの時の私に向けて言うには不適切なような気がしてならなかった。
『こんなにもすべてに押しつぶされそうな不安は初めてで……怖い、すごく怖いのプロデューサー……怖いわ』
普段の自他ともに認めるほどに高いはずのモチベーションは萎え切り、メイクを崩さないために涙こそなんとか流さないようにはしているがきっとその顔は不安に潰れて酷い物になってしまっている気がしてならない。
そう、まるで迷子になった幼子のような……そうだ、あの自分は迷子なのだ。
誰の力も借りず、とは言わずとも。それまで多くを自分の力だけでこなし、有栖川夏葉が「有栖川夏葉」であるために周りを見ることもなく突き進んできた。
その結果があの袋小路――誰にも吐露できなかった、誰にも輝かしく進んできたその裏の苦悩を見てもらえず、自分ですらも目をそらし続けてきた、それまでの不安や弱音が行き場を失って、たまたま目の前に居たプロデューサー目掛けて思わず噴出してしまった瞬間だったのだろう。
だが、そんな他の誰もが見抜けず、私自身も表出するまで終ぞ見えなかった――否、目を背けてきた弱さをも。
『――夏葉は大丈夫だ』
彼は優しく受け止め、導いてくれたのだ。
それは迷子の有栖川夏葉にとって、福音であり、救いであり、導きの光――だったのだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あの瞬間、私が彼に対して抱き、今尚胸を焼き焦がす様に燻り続けているこの感情はなんなのだろうか。
恋に落ちたと言えば正しい。愛を見つけたと言えばそれも正しい。だが、どれも正解ではないような気がする。
今しているこんな肉欲に溺れたような行為は、恋をしてようがしてまいが、まして愛を知っていようがいまいが。まともな感性を持つ女であれば、だれがやっても良くないことだ。
『――大丈夫だ』
「……ッ!ひぅ……!」
『――大丈夫』
「ん……はぁっ……?」
『――夏葉は、大丈夫だよ』
「あはっ……?いっ?ん、やぁっ?」
耳を、鼓膜を、そしてその先の脳を。彼の声が私を犯す。
彼の声が耳を舐め、鼓膜を震わせ、脳髄を溶かす快感は身体にも伝播し、全身が敏感になって熱く甘い快感を余す所なくもたらしてくれる。
手はパジャマのズボンに潜り込み、ぐしょぐしょに濡れた下着を越えて私の女の象徴を指で掻き回し、硬く尖った肉の芯を執拗なまでにこねくり回してしまう。脳が、理性がやめろと叫んでも身体が快楽を求めて―――彼の声で快楽が齎されるという麻薬的な多好感を得ようとして止まないのだ。
――あの時、鞄に入っていた携帯が、中で携帯用のタッチペンに触れて録音アプリを起動し、あまつさえ録音まで開始していたなんてことは、きっと誰にも偶然とは思われないだろう。
私自身、件のオーディションの後、何故か充電が切れていた携帯に訝しみ、家に帰って充電し直してみるまで、そんな事になっていたとは露にも思わなかったほどだ。
だが原因を調べ、録音ソフトの中にあった数時間に渡る巨大なボイスデータを見つけた時。そして暇にかまけてなんとなくそれを聴き、私にとっての福音となったやり取りを再度耳にしたとき。私の中の「女」が目を覚ましたのを、はっきりと下腹部で感じてしまった。
その段階まで来てしまえば、最早「魔が差した」は言い訳にしかならないんだろう――彼の自分を慰め、鼓舞してくれるその言葉だけを切り取り、あの時から少しは目を向けるようになった自分の本心が少しでも不安や寂しさを感じた時に聴いてみたら、勇気が湧いてくるんじゃないか。
「あぁっ……?もっとぉ……??」
そう思って、精神のサプリメントとして作り上げた彼のボイスデータで、私は今獣のような声を上げて浅ましく自慰に浸っている。
『――夏葉は大丈夫だよ』
「あぁぁ……!!!???ぷ、ろ……??イッ??ぷろでゅ、さ??」
『大丈夫、夏葉には俺がついてる』
「わたしの、ぷろでゅーさー??ん、ふーっ??」
――嗚呼。恋とも愛とも呼べないのだろう。これは、まさしく依存なのだ。
彼の声を身体の内に留めておかなければ、最早有栖川夏葉は崩壊してしまうかもしれない。それほどまでに、今の自分はかつてに比べて脆く、弱い存在になったと快楽で白く焼けて行く思考の中で私は思った。
――でも、それが悪いことだなんて思わないでしょう?私は彼とずっと一緒にいてこその有栖川夏葉。もう、それで良いじゃない。彼に溺れちゃいましょう?
だが、そんな理性の警告にもならないような警告を、女の本能は鼻で笑う。これまで抑えつけられてきた反動か、それとも元来私が持ち合わせてきた気質が合うのは此方だったのか、さらに激しく女淫を掻き回すことに没頭する中では考える余裕もない。
『夏葉』
『さぁ、行こうか』
「ぷろでゅーさー!?!?、あっイギッグッ???…~~~~~~~~ッ?!?!?!?!?」
自分を導いてくれる彼の声に従って、肉の芯を今までにないほど強く抓り上げた際の、痛み交じりの暴力的な快楽。それによって起こされたスパークに私の脳は焼き切れ、疲労も相まって意識が急速に落ちていくのを感じた。
その刹那、私はたった一つの確かな真実を見つめていた。
彼が導いてくれてこその「有栖川夏葉」が私なのだ。こんな依存と肉欲にまみれた思いを彼に伝えるのは……そう、やめた方がいいだろう。だがそれでも、彼が私を導いてくれる限り、私は私であり続けることで、彼に恩を返し続けよう。
――彼が「有栖川夏葉」を導いてくれる限り、私は「有栖川夏葉」であり続ける。