百合を書くのは初めてです。四苦八苦しながら書きましたが、それでもこんな出来です。
布団の中で寒さを感じていると、部屋に誰か入ってきたのが分かった。もう少しで寝そうなところだったので、視界がぼやけている。
「藍...?何かあったの?」
上身だけ起こすと、寝巻きに着替えた藍が立っているのが見えた。言いにくいことでもあるのか、身体をもじもじとくねらせている。
「えっと...その、何かあった訳では...」
よくよく見ると、頬が淡い紅に染まっている。そして、ずっと目を合わせようとしない。一つの事実に行き当たった。
「怖い夢を見たのね?」
「え?...そ、そうなんです。ええ、とても怖い夢を」
「あらあら。後で
「...はい」
ぎくしゃくとした動きで、私の布団の中に入ってくる藍。何故か背中から入って来られたので、私の体は尻尾に包まれてしまった。これはこれで暖が取れて心地いい。
決して此方を向こうとしない藍に話しかけた。
「藍、どうしてそっちを向いているの?」
「と、特に意味はありません」
「...そう、教えてくれないのね。悲しいわぁ...」
声音に少しの悲しさを込めて言う。どう考えても返事をする意味のない戯言だが、藍は律儀に答えた。
「紫様と向かい合うなど、剰りに畏れ多いので」
「それだけ?」
「...向かい合うと、嬉しくて死んでしまいそうになりますので...」
右腕に絡んでいた尻尾の一本を、毛並みに沿うように撫でる。たったそれだけ、主人がペットを可愛がるのと同様の行為なのに。
「あっ...」
熱っぽい声をあげてしまうのが藍だ。だから可愛がりたくなる。
この子は結局、甘えたかっただけなのだ。
「あっ...」
紫様の美しい手が、私の尻尾を撫でている。あの白磁器のような、艶やかな手が...
「藍、どうかしたのかしら?」
少しだけ嗜虐心を感じる紫様の声に、否応もなく興奮してしまう。私は今、この方に弄ばれているのだ。ゆっくりと、快楽を染み込ませるようにして。
「藍」
ひたり、と背中に紫様の感触を感じる。柔らかな乳房が押し付けられているのが判る。それはきっと、全てを惑わすような淫靡な形にひしゃげているのだろう。
「ずっとご主人様に背中を向けているつもり?」
服の下に、紫様の手が侵入してきた。さわさわと撫でて感触を確かめ、横腹をつーっ、と指が伝う。思わず声が出そうになる。
「ほら、ちゃんと目を合わせなさい」
もう一方の手が、私の顎を捕らえた。ぐい、と半ば強引に見つめ合う格好にされた。
紫様の金色の目が、私を覗き込んでいる。
全身に甘い気怠さが広がってくる。私はそれに身体を委ね───
「こら」
ぺし、と顎を捕らえていた手が頭をはたいた。それだけで、私は一気に現実に引き戻される。
「貴女は式神なのよ?理解してる?」
「...あ」
そうだ。私は式神なのだ。式神である私を構成しているのは、
「堕ちないように我慢なさい。それとも、自分が自分でなくなる快楽を味わいたいのかしら?」
壊されたい。理性が無くなる程の快楽を与えられたい。私を、私でなくして欲しい。
「どうしたの?息をそんなに荒くして...」
れろり、と紫様の舌が首筋を舐めあげた。そのままれろれろと舌が這い回る。
いっそこのまま私を舐め溶かして欲しい。私の理性もこんな風に、蛞蝓が這うかのようにゆっくりと壊されたい。
「我慢して、って言ったのにねぇ。まぁいいわ」
ずっと腹を撫でていた紫様の指が、とうとう恥部に伸びる。与えられる快楽を期待してしまう。もはや私の理性など無いに等しくなっていた。
「大丈夫よ、藍。貴女が快楽だけを求め続けるお馬鹿さんになっても、私は変わらず愛してあげる」
「あ...」
もう、駄目だ。私は理性を保つことが出来ない。
「紫様、どうか私を......壊してください」
「いいわよ」
唇が重ねられる。長い舌が私の口内を犯し尽くし、唾液を吸いあげる。口を口淫されているような気分だ。
恥部に侵入してきた美しい指は、私の膣を刺激し、尿道を擦り、陰核を摘まむ。
「ん...ん」
口を塞がれ、快楽の喘ぎすらあげられない。まさに私は今壊されていることを自覚した。
陰核を優しく擦り、膣を犯す指に耐えられなくなってきた。目の前に絶頂が見えている。
「私、眠くなってきちゃったわ。だから...」
より刺激が強くなり、口を犯す舌も激しさを増した。私自身が瓦解していっているのが判る。そして、もう止めようがないことも。
「ほら、壊れなさい..」
快楽が漏れ出す。そして快楽に震えながら、私は急速に眠りに堕ちていった。
「お休みなさい、藍。明日から、また...」
明日から、なんなのだろう。解らない。でも、もういい。
私は、壊れてしまったから。
「んーッ...」
身体を伸ばしながら、目を覚ました。隣には九尾の狐が寝ている。
美しい毛並みに触れながら、頭の中で計算をする。
「さて、式を構成しないと。今度はもっと優秀な子にしようかしら?」
はい。まず、ごめんなさい。
イチャイチャ書きたかったのに、なんでこんなendにしてしまったのか...
まぁいいか。それより、百合は本当に書きにくかった。多分これから一生書かないと思います。