最近、魔法少女の間でイヤな噂が流れていた。
「黄金の異型悪魔が魔法少女ばかりを狙い襲っている」と。
しかもターゲットは10から15歳ほどの年齢の低い者ばかり、
襲われた少女たちは何をされたのか話したがらないらしく、
それが事件の解決を遅らせる原因となっていた。
そして・・・
魔法少女グラジオラス・ノアンは窮地に追い込まれていた。
終電を終えた駅のホーム、その傍らにある小さな建物の中で件の異型に襲われた。
黄金というより山吹色の体色を持つ、蛙ともカメレオンとも思える姿。
大きな口を開き、吐き出した赤い舌で、壁際に追い詰めた魔法少女を拘束していた。
たった1本のやたらと長い紐舌は、細い身体に巻きつき
退魔刀を握る両手を後ろ手に縛りあげ、脚をV字に広げたうえ、
お尻から回り込んで少女の股間に張り付いていた。
会陰部から陰唇、恥ずかしい部分に当たる舌先の表面には無数の小さな瘤が生え
蠢き、振るえ、下着の布地ごしに甘美な刺激を少女に与えていた。
「んんっ!」
「くくくっ、噂の魔法剣士(グラジオラス)にこんな弱点があるとはな」
魔法少女が見せる苦悶の表情に異型の悪魔は笑いながら、舌先を動かして陰核突起を刺激する。
本来ならそう易々と触ることなど許さない、「弱点」呼ばわりされる筋ではない。
しかしあの一件以来すっかり感度を上げてしまったクリトリスは、
一度接触を許せば悦楽の電流を生み出して戦いの枷となる危険な「弱み」であることは確かだった。
そして今日、ふたたび悪魔にその弱点を掌握され、追い詰められたいた。
舌先の瘤はまるでひとの指のように器用に動き、
繊細な部位を守る包皮を押し上げ、充血して膨らんだ尖豆を摘み、くりくりと転がす。
「んっ、んっ、んんんっ!」
陰核から送り出される快楽信号を、声を抑えながら耐えるノアン。
しかし今、彼女を追い詰めているのはそれだけではなかった。
少女の縦溝(クレバス)を左右を押し割り、媚粘膜を擽る瘤触手。
そのうちのひとつがひと際強くある一箇所を攻めてていた。
にじみ出る分泌腺液より早く、下着の白い生地に小さな黄色身を帯びたシミのついた場所。
瘤はそのサイズに合わせるように細くなり突貫をかける。
布地ごとその向こうの小さな穴、尿道口につぷんと潜り込む。
「っ!、だ、だめ、いま、そこはっ!んんっ!」
切羽詰った声を上げる魔法少女。
しかしもちろんそれが聞き入れられるハズもない。
小孔をくじる瘤は抜けない程度に前後運動や円運動で刺激を与え、細い管の奥へと呼びかける。
膀胱(タンク)にたっぷり溜め込まれた生理欲求が、無駄な我慢は止せと攻め立ててくる。
「うっ、くうっ!」
それでも歯を食いしばり、抗い続ける魔法少女。
しかし限界はもう手の届くところまで来ていた。
***
そもそも、少女が今の苦境に陥った原因もそれだった。
今から数時間ほど前、いつもより遅い学校からの帰り、
通学電車を降りたノアンの足は駅のトイレに向いていた。
ところがその途中で悪魔の気配を感じた。
それも決して弱くない、放置はできなかった。
意識はすぐに切り替わった。
改札を出て荷物をコインロッカーに放り込み、刀袋を片手に悪魔を探した。
人気のない暗がりに黒いトレンチコートの男は見つけるまでたいして掛からなかった。
声をかけるとすぐに正体を現した。
両生類にも爬虫類にもみえる異型の姿。
肘から先の外皮を甲殻化し、半月刀のようにして襲い掛かってくる。
ノアンも退魔刀を鞘から抜いた。2回、3回と剣撃を交わす。
悪魔は分が悪いと感じたのか、すぐに退いた。
跡を追ったが、隠遁に長けているのか姿も気配も見失ってしまった。
仕方なく少しあたりを探してみることにした。
ただし、ふるりとノアンは身体を小さく振るわせた。
忘れていた生理的欲求を思い出す。
まずそれを処理すべく近くの公園へ寄った、ところが・・・
トイレの建物、そのすぐ側のベンチに悪魔が座っていた。
ふたたび人間に化け、何食わぬ顔で缶コーヒーを啜っている。
ノアンは樹の陰に隠れ、日本刀の柄に手を掛けた・・・が、
自分のコンディションを考えて諦めた。
尿意はすでに無視できないレベルだ。
とにかく先に済ませてしまわなければどんなミスを犯すか分からない。
少し考えてから駅に戻る。
しかし改札外の女子トイレは「清掃中」の立て看板で入り口を塞がれていた。
駅隣接の商業施設は営業時間を終え、シャッターが下りていた。
銀行も同じだった。
ファミレスの看板が目に入る。ポケットから財布を出したが中身が残念だった。
トイレだけ借りるのは少し後ろめたい。別の選択肢を考える。
信号をひとつ渡り、角を折れるとコンビニがあった。
早足で歩いていると、先客が中に入るのが見えた。
トレンチコートの男だった。
踵を返し、少し離れた別系列のコンビニ。
ガラス越しに雑誌を読むフリをした男の姿。
口元がにやりと笑ったように見えた。
背筋に冷たいものを感じた。
その後、いくつか思い当たる場所を回ったが、その度男に先回りされていた。
一旦、人ごみに紛れ巻いたと思ったが、ダメだった。
最初の戦闘でノアンの魔力の気配を覚えられてしまったのだろう。
おそらくそれを追ってきている。
すでに攻守の立場が逆転してしまっていた。
もう下腹部の圧迫感を誤魔化しながら刀を振るうなど出来ない。
隙を見せれば狩られるのは彼女の方。
ノアンは退魔刀を強く握り締めた。
・・・
しばらく後。
公園の公衆トイレの前にトレンチコートの男がひとり立っていた。
その手にはノアンの魔法衣(バトルコス)が握られていた。
男はおもむろにその服を破くと、駅とは逆方向に歩いていく。
その様子をノアンは駅舎の屋根の上で、姿勢を低くして眺めていた。
(ああっ、わたしの服が・・・・)
服にはノアンの魔力で魔法の加護を掛けてある。
悪魔の男はこれまでどおり、公園のトイレに先回りしたのを確認し、木陰で脱ぎ捨てた。
男がノアンがそこに隠れていると勘違いしているだろう間に
自分の身体と退魔刀の魔力の気配を抑え、今の場所まで移動した。
ワンピースタイプの魔法衣を脱いだ今のノアンは
キャミソールにパンツ、ソックスとローファーというあられもない姿だ。
彼女の身体能力をフルに使い最短時間で移動したとはいえ、
途中だれにも会わなかったのは幸運意外のなにものでもない。
それに少々無理したせいで、少しだけ出てしまった。
・・・ほんのちょっとだけ下着に濡れた感触がある。
何はともあれうまく悪魔を騙せたようだ。
まだ諦めてないかもしれないが、少しは時間を稼げたろう。
次会ったら下着姿で戦うことになるが、することさえ済ませてしまえば勝算はある。
ノアンは音もなくホームに下りたった。
少し前に終電を見送り、見回りの駅員の人ももういない。
照明が消され、遠くの街灯と月あかりをたよりに宵闇のホームを端にあるトイレに向かって走る。
一応警戒しながら中に入る。
主電源を切っているのか自動点灯しない。いまは少しありがたい。
壁と天井の隙間に明り取りの窓があるおかげで、
薄暗くはあるが思ったほどではなく、ことを済ますのに困ることはなさそうだ。
洗面室を抜け、2つある個室はノアンの記憶では手前が和式で、奥が洋式。
奥の扉の前で一瞬ノックをしようとした手を止める。
その程度でどうにかなるとも思えないがやはり物音は立てたくない。
扉を開ければ待望のトイレ、これまでの緊張感がうそのように解れる。
中に入り、パンツに手をかける。
「!?」
不意に大きな気配を感じ、天井を見た。
隣の個室との境、パーティションの上に見覚えのある異型の悪魔が張り付いていた。
「な、なんでっ?」
「いい土産を貰ったからな。匂いを辿るのが楽になったよ」
異型は手にしたノアンの服をくんくんと嗅いだ。
「まさか・・・・」
少女の体臭を追ってきた悪魔は大きな口を開くと、真っ赤な長い舌をぞろりと伸ばした。
***
薄暗い小さな建物の中、魔法少女への甚振りは終わっていなかった。
「ひぁっ、うっ、あっ、ぁっ、うぅっ!」
限界はすでに超えていた。
膀胱は破裂しそうなほど膨らみ、尿道の中も入り口付近まで満たされていた。
いまだそれが解放されないのは少女の我慢によるものではなく、
出口を栓で塞がれているために過ぎなかった。
それはクリトリスと同様だった。
突かれ、擦られ、摘まれ完全に勃起してしまったそこにはいつ少女を絶頂の追いやるに十分な快楽が詰まっていた。
あと少し瘤触手の動きを強めればそれは爆発する。
あとはタイミングだけ。
そして、それは突然訪れた。
「ひぃぃっ!」
少女の反応が一瞬強くなる。
悪魔はそれを不思議に思ったが、すぐに原因を判明した。
クリトリスの包む布地が限界を迎えようとしていた。わずかながら綻びかけている。
悪魔は舌先に感覚でそれを理解するとニタリと笑った。
やおら舌の動きが激しくなり、音もなく下着に生地に小さな裂け目ができた。
そこからクリトリスはたちまち穿り出され、無数の瘤触手の餌食になる。
「あぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
たちまち少女は絶頂を駆け上がる。
拘束され不自由なからだを精一杯のけ反らせ、腰をがくんと突き出した。
その動きにあわせて、尿道に挿入されていた瘤がちゅぽんと引き抜かれ、
少女の股間を隠していた舌先そのものが剥がされる。
ぷっしゃぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!
解放された小孔から一気に少女の小水が吐き出される。
たちまち下着はびちゃびちゃに濡らし、あふれて床に水溜りを作る。
薄布で抑え切れなかった分が少女の股間から直接床に向かって弧を描いた。
「・・・あっ・・・・はぁぁ・・・・はぁ、はぁ・・・・」
異型の長い舌が離れ、少女を拘束から解放した。
絶頂と放尿の衝撃に放心状態となり、自分で作った水溜りのうえにぐったりと横たわる。
魔法少女の下半身に、異型の悪魔の手が伸びる。
何の抵抗もできぬまま、ぐっしょりと濡れた下着が脱がされ、奪い取られる。
無防備な晒される少女の秘唇。
そこに夜気の冷たさを感じ、これから自分の身に起こることを想像し思わずぎゅっと目を閉じる。
・・・
しかし、それ以上異型の悪魔が襲ってくる気配がなかった。
そっと目を開けると。
そこには小水でびしょびしょになった魔法少女のパンツをうれしそうに眺める異型がいた。
鼻歌を口ずさみながら、トレンチコートのポケットからジップロックを取り出すと、採りたてのパンツを中にしまう。
チィーーーッと口を閉じると、中のほっこりとした温かさに表面がくもった。
ジップロックを壁に押し付け、ラベルにマジックで今日の日付とノアンの名前を記入する。
「なっっ!?」
その光景に思わず驚きの声を上げる。
見られていたことに気づいた異型の悪魔はにやりと笑うと、戦利品をポケットに収めて背中を向けた。
「ま、待てっ!!」
立ち上がろうとするが腰から下に力が入らず立ち上がれない。
ただトイレを出て行く悪魔を見送ることしかできなかった。
***
それから数日が過ぎて・・・。
とある(ノアンの時とは別の)駅に近い繁華街から少し外れた小さな公園。
その公衆トイレの前で例の悪魔とひとりの魔法少女が戦っていた。
戦いといっても、優劣はあきらかだった。
10歳ほどと思われる小さな少女がレイピア片手に異型の怪物を追い詰めていた。
「それっ!、それっ!、それっ!、それっ!」
「な、なんなんだっ!おまえっ!!」
悪魔は困惑していた。
こっそり監視していた時間も合わせると都合12時間以上彼女は用を足していない。
少女の小さな貯水タンクが満杯であること明らかだ。
くわえて変態的な嗅覚がひらひら舞うスカートの下にアンモニアの香りを認めていた。
少量だが洩らしてしまっているのも確かだろう。
であればいつ決壊を起こしてもおかしくはない。
それは年頃の少女にとってとても耐えることのできない大惨事だ。
しかし少女の剣技にはいっさいの迷いがない。
まるで下半身の生理現象をどこかに置き忘れてしまったように。
「はぁぁぁーーーっ!!」
気合の声とともに繰り出されるレイピアの突きが異型の胴体を貫き消し飛ばす。
「ぎひゃーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
激痛の咆哮とともに崩れ落ちる異型の体躯。
消えゆく意識の中、悪魔は魔法少女の姿を見上げ、スカートの中のものに気づく。
(!?、そんな、まさか・・・・)
悪魔の身体は灰塵に変わっていくのを確認しながら、
魔法少女はその頬に一筋涙を零し、ぐっと拳を握り締める。
「ノアンちゃん、仇はとったよ」
「・・・センパイ、わたし死んでませんから」
物陰で様子を覗っていたノアンが姿を見せる。
預かっていたランドセルをセンパイ魔法少女・ルンに渡しながら、灰の山に視線を落とす。
「それにしても」
「ええ、ぴったりなサイズがあって良かったわ」
そういいながら、ルンはペロンとスカートをたくし上げた。
小学生ボディの小さな腰を紙おむつが包んでいた。
ジュニア向けおねしょ対策(18~35キロ) 女の子用 かわいいプリント付。
「吸水性バッチリ♪」
「ちょ、ちょ、センパイっ!」
ノアンが慌ててスカートを戻す。
まわりを見回すと、騒ぎに気づいた人たちが遠巻きに覗いていた。
何人かはルンのオムツに気づいたようだ。
「それにしても、大胆すぎませんか?」
「そう?」
ルンのところに訊ねたのはあの日の翌日のことだった。
彼女はノアンより魔法少女としての経験の長いが
小学6年で、見た目はもっと幼く、なによりも美少女だ。
噂どおりなら近い内ルンも標的にされるだろう。
だから自分の身におきたことを包み隠さず話した。
忠告のつもりで、もし現れたなら自分が戦うつもりでだった。
ところがごらんのありさまである。
ルンのその発想とそれを実行する大胆さに、尊敬しつつも呆れてしまう。
呆れつつも、やっぱり尊敬してしまう。
ノアンが慕う素敵なセンパイ魔法少女だ。
「はぁ」
ルンが微かにピンク色に頬を染めて、小さな口からため息を溢していた。
オムツを履き、お漏らし対策万全と躊躇なく戦っていたが、やはり羞恥は感じていたのだろう。
そんな当たり前な恥じらいがセンパイ魔法少女にもあったことを、ノアンは勝手にうれしく思った。
「ちょっとコレ、クセになりそう・・・・」
「おいっ」
ふるふると身体を震わせながら、恍惚とした表情で妖しいことを言いいだすルン。
ノアンは少し不安を覚えた。この人について行っていいのだろうか・・・
それから「黄金の異型悪魔」のうわさは聞かれなくなった。
その顛末も含め語り継がれることもなく、抹消されたのだった。
おしまい。
前作もそうですが、ノアンの敗因はひとえに「単独行動」。ただしこれを改善されちゃうと、イロイロめんどうなので全力放置です。その点はぜひぬるい目で見過ごしてください。