ちび丸ちゃんが飼い主と喧嘩をしたらしい。
彼女は家に帰りたくないあまり、こうしくんの家に居候することにした。

1 / 1
とっとこハム太郎 SAGA ちび丸ちゃん、カナちゃんのナカに沈む

「うきゅー!うきゅー!」

 

黄色い布を被ったハムスターが怒っている。

彼女の名前はちび丸ちゃん。まだ赤ちゃんハムスターである。

 

「ちび丸ちゃん、なんで怒ってるのかしら…」

 

「どうやら地下ハウスに行く最中、キョウコちゃんに怒られたみたいなのよぉ…」

 

怒ってるちび丸ちゃんを横目に話してるハムスターが2匹いた。

虎模様のハムスターはトラハムちゃん、マフラーを巻いてるのはマフラーちゃんである。

マフラーちゃんはちび丸ちゃんの思ってることを伝える、所謂『通訳』のような立ち位置だ。

 

ハムちゃんずは拠点の地下ハウスに行く際、ケージの外に出て脱走して地下ハウスに向かう。

ちび丸ちゃんはどうやら地下ハウスに行くところを飼い主のキョウコちゃんに見つかり、怒られたようである。

 

「まだ赤ちゃんだから仕方ないわよ。」

 

「う~ん…でもこんなにちび丸ちゃんが怒るなんて珍しいわ。」

 

2匹のハムスターがちび丸ちゃんについて話していると、牛模様のハムスターとオレンジと白色のハムスターがやってきた。

 

「マフラーさぁんにトラハムさぁん~、どうしたんですかぁ~?」

 

「どうやらちび丸ちゃんに落ち着きがないのだ。」

 

ややゆっくり目に話す彼の名前はこうしくん。

横にいるゴールデンハムスターの名前はハム太郎。

それぞれカナちゃんこと「岩田 カナ」、ロコちゃんこと「春名 ヒロ子」に飼われているハムスターだ。

 

「ハム太郎君に、こうし君!」

 

「そうなの、今日のちび丸ちゃん落ち着きがないのよぉ~」

 

マフラーちゃんは後からやってきた2匹に経緯を説明した。

 

「なるほど、だからちび丸さぁんは怒ってるんですねぇ」

 

「むむ…僕も外に出るとロコちゃんに怒られるのだ。」

 

「怒られると、ちょっと気が沈むわよね…」

 

「うきゅー!うきゅー!」

 

怒られることをテーマに、取り留めのない会話を拡げるハムスター達。

話してるうちにあっという間に夕方になった。

 

「じゃあ今日は集まりも少ないし、これぐらいにしましょうか。」

 

「そうですねぇ~また明日ですねぇ~…」

 

「また明日なのだ!」

 

「うきゅー!」

 

こうして5匹のハムスターはそれぞれ帰路に就いた。

 

 

************************

 

 

「はぁ…はぁ…♡あぁっ…♡」

 

こうしくんの飼い主であるカナは、自室で自慰に耽けていた。

 

「もぉっ…♡ロコちゃんったら、私の気も知らないでっ…♡」

 

カナにとってヒロ子は大切な親友である。

そのヒロ子が木村君に想いを馳せている為、カナにヒロ子への想いが積もりに積もってしまったのである。

 

「あぁっ!もうダメぇ♡イクぅぅぅぅっ♡」

 

ぽたぽたと滴る音と共に、カナは絶頂の時を迎えた。

 

 

「……。」

 

 

「……ふぅ。」

 

 

ひと段落してから、カナは自慰によって乱れた周囲を片付けた。

片づけた終わると、カナは『下着を脱いだまま』眠ってしまった。

 

 

カナが眠りについているところに、こうしくんが帰ってきた。

 

「ひっ!カナさんがもう帰ってきてますぅ~!」

 

「こ、ここは慎重に行かないとぉ~…」

 

こうしくんはなるべく物音を立てずに自分のケージに戻った。

普段おっちょこちょいなこうしくんであったが、何事も起こることはなかった。

 

「ふあぁ~…今日は長く話したので、眠いですねぇ…」

 

そしてこうしくんも眠りについた。

こうしくんが眠りについた後、一匹のハムスターがこうしくんの家にやってきた。

 

「うきゅーッ!!!!」

 

やってきたのはちび丸ちゃんであった。

飼い主のキョウコと喧嘩した為、自宅には戻らないつもりだろう。

密かにこうしくんの後をつけ、こうしくんの家にやってきたのであった。

 

「うきゅっ、うきゅぅ~!」

 

新しい光景を目の当たりにしたちび丸ちゃんは辺り一帯を探索しはじめた。

勉強机、本棚、ベッド、カーテン。ちび丸ちゃんの家にも近いものはあるが、外見が異なるそれは、ちび丸ちゃんにとっては新鮮なものであった。

 

「う゛ぎっ!?」

 

探索していると、嗅覚の良いハムスターにとっては激しい臭いを放っている場所があることに気付いた。

それは、下着を脱いだまま寝ているカナの『アソコ』であった。

 

 

「うきゅーっ…」

 

ちび丸ちゃんはおそるおそる近づいた。

普段なら警戒する筈だが、新しい世界に興奮を覚えていたちび丸ちゃんに、正常な判断はできなかった。

 

「うきゅーッ!!!」

 

ちび丸ちゃんはカナちゃんのアソコより、ナカに飛び込んでしまった。

 

そしてちび丸ちゃんはナカでは真っ暗で何も見えない為、激しく動き回った。

 

それにより、眠りについてたカナは再び目を覚ました。

 

「ふあぁ…えっ!?何!?何ぃ!?」

 

行先のわからない興奮したちび丸ちゃんがナカで動き回る。

 

「あぁっ♡やばっ、だめぇ!」

 

カナも寝ている間にちび丸ちゃんに入られたものなので、何が起きているかわからない。

わかっていることは、自分のアソコのナカで何かが動いているということだけである。

暴れるちび丸ちゃんが刺激となり、自慰を済ませて敏感になっていたカナを襲った。

 

「だめぇっ…止まってぇっ…♡」

 

そうは思っていも、止まってはくれないし、気持ち良くなっている自分がいた。

カナの喘ぎ声を聴いて、カナのお母さんが部屋にやってきた。

お母さんの足音を聞いて、滴る音がしてはならないと、アソコを手で塞いだ。

 

「カナ、何か大声が聞こえたけど、どうしたの?」

 

「あっ、ママっ、な、なんでんもないよ!」

 

ナカでちび丸ちゃんが動き回っていたが、必死に声を抑えた。

 

「あらそう。もうすぐ夕ご飯ができるから、あと少ししたらリビングにきてちょうだいね~」

 

「う、うん!わかったよ、ママ!」

 

カナのお母さんが部屋を出て、ドアを閉めるのを確認すると、抑えていた手を離した。

 

「あぁっ♡いくっ、イッちゃうっ♡」

 

お母さんが出て行って気を緩めたこともあり、刺激に対して敏感になっていた。

微弱な動きが、カナを着実に刺激していった。

 

「イッっちゃうーーッ!!!」

 

そしてカナは、二度目の絶頂を迎えた。

 

「ふぅ…。」

 

それから、カナのナカにいるちび丸ちゃんの動きがピタリと止まった。

カナのナカには、異物感が残っていた。

 

「なんだったのよぉ~…これぇ~…」

 

カナ、は自分のアソコに指を入れ、ナカの異物を取り出す。

取り出すと、ぐってりとしたちび丸ちゃんとちび丸ちゃんが被っていた黄色い布が出てきた。

 

「う、うそ…なによ、これぇ…」

 

密閉されたナカで息ができなかったちび丸ちゃんは、ナカでイブツへと化したのであった。

カナがショックを受けている最中、こうしくんが目を覚ました。

 

「ふあぁぁ…つい起きてしまいましたぁ…何事でしょうかぁ…」

 

こうしくんはケージの中にある小屋から出ると、目の前の光景の驚愕した。

 

「ふ、ふぉぁっ!?」

 

「ち…ちび丸…さぁん…?」

 

「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!」

 

カナの反応から見るに故意でないことはこうしくんでもわかった。

 

しかしそこには、ハムちゃんずの仲間が死んだという事実が、こうしくんの脳裏に強く残ったのであった。

 

 

************************

 

「ちび丸ちゃん、あれからどうなったのかしらぁ~」

 

「きっと仲直りしているに違いないのだ!」

 

「オレ様もそう思うじぇ~!何せ、ハムちゃんずの一員だからな!」

 

「……。」

 

こうしくんは、話せずにいた。ちび丸ちゃんの死を。

 

ハムちゃんずのメンバーがショックを受けるだろうと思い。

 

ショックを受ける光景を目の当たりにする勇気がなくて。

 

話せなかったのだ。

 

こうしくんは、ハムちゃんずとして一つの事実を背負って生きていくのであった。

 

 

―ちび丸ちゃんの死という、事実を。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。