今回はブルームーン編・カレンEND後の話になります。
ある日の夜、ライは自室で恋人のカレンを待っていた。
ブルームーンの夜に結ばれた二人は、黒の騎士団のエースと裏で支える者としての関係も、持っている。
今夜は学園を休みがちな彼女の為に、課題のレポートなどを渡す約束をしていたのだ。
と、部屋の扉をノックする音が鳴り、彼は立ち上がった。
「おっ、来たか」
「ごめんね、待った?」
「大丈夫、今開けるから」
ライが扉を開けると、カレンが笑みを浮かべて立っていた。
「さあ、入って」
「じゃあ、お邪魔します」
招き入れられたカレンがソファに座ると、テーブルの上のノートに気づいた。
「あっ、もしかして」
「ああ、歴史のレポートと数学の課題を解いたノートだ。
レポートはうまい具合に、自分の言葉に書き換えてくれ」
「ありがとう、助かるわ。毎回ごめんね」
「まあ、僕にできる事はこれくらいだから」
正式な団員になりたい想いを抑え、ライは答える。
そんな本心を見抜いてか否か、カレンは彼の頭を優しく撫でた。
「大丈夫よ、ライ。貴方がこうやって手助けしてくれたり、話し相手になってくれるから、私は心強いわ。
それに、その…恋人としても頼りになるし」
カレンは頬を染めると、ライの唇にキスをした。
その感触に気づいて、今度は彼の顔が赤くなる。
「あ、ありがとう。そう言ってくれると嬉しい。
そ、それより夕食はまだだったよな?用意してあるんだ」
「ありがとう、もうお腹ペコペコよ」
二人は夕食を囲み、和やかな時間を過ごした。
夕食で使った食器を洗い終わった後、ライはカレンに尋ねた。
「そう言えば、今夜はどうするんだ?アジトに戻るか?」
カレンが実家とうまく行ってないのは聞いていたので、ライはそう聞いてみた。
すると彼女は顔を赤くし、口を開く。
「それなんだけど…今夜は、ここに泊まってもいい?」
「えっ、こ…ここに!?」
想定外の答えに、ライは戸惑う。正確には期待していたものの、まだそこまで関係が進展してるとは思ってなくて、予想から外していたのだ。
「ダメ…?」
「あっ、いや、構わないが…ベッドを使うか?あと服とか」
「寝床はまあ、後で考えましょう。服は何か、適当に貸してくれない?」
「ああ、いいけど。その、いいのか?男の部屋に泊まるのは」
「私はいいわよ。だって恋人同士でしょ」
「そりゃあ、まあ。そうだな、君が言うなら」
ライは少し気持ちを落ち着かせると、照れ笑いを浮かべた。
するとカレンはホッとしたように、息をついた。
「良かった、ライは慎重だから断られるかと思ったわ」
「いや、まあ…少し期待はしていたから断りはしないさ」
「そっか、期待はしていたのね。何だか安心したら、シャワー浴びたくなっちゃった」
「ああ、じゃあ着替えを」
するとカレンがライを制止する。
「待って、先にライが入ったらいいわ。部屋の主は、貴方なんだから」
「え?ああ、そうか?じゃあ、お先に」
ライはカレンに促されるまま、浴室に向かうのだった。
「ふぅ…」
シャワーを浴びながら、ライはこの後の事を考えていた。
「しかし、寝床はどうするか。カレンはベッドに寝てもらって、ソファに寝るか。
いや、彼女の性格だと断られるか。どうしたものか、まさか一緒に…いやいや」
一緒にベッドに横になる場面を想像し、ライは首を振る。
「いくら恋人とは言ってもだ、まだキスまでしかしてないし、それ以上は…それ以上は…」
ライは気持ちを落ち着かせようとするが、カレンと肉体関係を結ぶ場面まで、勝手に想像していた。
その想像につられて、彼のペニスがどんどん大きくなり、彼は戸惑う。
「お、落ち着くんだ。カレンから申し出てきたとはいえ、そこまで関係を進めようとまでは思ってないだろう。
それを僕が勝手に勘違いしたら、彼女を傷つけるかもしれないし。でも、まさか…」
悶々とした気持ちを抱えたまま、ライはとりあえずペニスを落ち着かせ、体を拭いて服を着た。
そして浴室から出てリビングへ向かうと、カレンがソファに座って待っていた。
「あっ、出てきた?」
「ああ、お待たせ」
カレンが笑みを見せると、ライは努めて平静を装い、Tシャツとジャージのズボンを彼女に渡した。
「ほら、これを着てくれ。多分サイズは大丈夫だと思うが」
「ええ、ありがとう。じゃあ、借りるね」
カレンが浴室に入るのを見届けると、ライは麦茶をコップに注ぎ、一気に飲み干した。
「落ち着け、何を期待してるんだ。何も起きないさ、多分…」
浴室でシャワーを浴びながら、カレンはゆっくりと体を洗っていた。
ボディーソープの泡を全部流し落とすと、彼女はシャワーを止め、静かに目を閉じる。
「よし…落ち着いて、私。今夜はそのつもりで来たんだから」
握っていた拳を緩め、深呼吸をすると、カレンはバスタオルを手に取った。
その頃、ライはリビングでソファに座り、カレンが出てくるのを待っていた。
「どうなるんだろう、この後…いやいや、変に期待しても…」
まだ悶々とした気持ちで考えを巡らせていると、浴室から通じる廊下の扉が少し開き、カレンが顔を覗かせた。
「あっ、まだ起きてた?」
「ああ、起きていたが…そんな所でどうした?」
「ええと、その…驚かないでね」
「驚くって何を…えっ」
自分が貸した服ではなく、バスタオル一枚のみを体に巻いた姿のカレンがリビングに入ってきて、ライは動揺する。
「あの、どうしたんだ。もしかして、服のサイズが合わなかったか?」
「ううん、違うの。あのね、私…ライとその、恋人としてもっと…近づきたくて。
今夜、無理を言って泊めてもらったのもそれが目的で…」
「恋人として?」
ライの問いかけに、カレンは頬を染めながら頷く。
「そうよ。私は学園で病弱なお嬢様を演じながら、黒の騎士団の一員として戦ってきた。
女の子らしい生活ができなくても、恋愛ができなくても、日本解放の為なら、全部犠牲にするつもりだった。
でもライに出会って、貴方が私を変えてくれた。素敵な恋を、私に教えてくれた。
そんな貴方ともっと、関係を進めていきたい。だから…私とその、えっと…」
カレンがうつむいて、口ごもる。ライはそんな彼女が愛おしくなり、彼女の前に進み出た。
「僕も、カレンともっと関係を進めたい。本当は今夜だって少しは期待した、でも勇み足になるのが怖かった。
でも君の方から近づいてきてくれて、嬉しい。それと同時に、勇気を出せなくて申し訳ない」
「ううん、いいの。きっと他にも、最初の一歩が踏み出せないカップルはいると思うから。
こうしてどちらかが勇気を出して、相手もそれに応えて、前に進んでいくんだと思うわ。
私たちの場合は、勇気を出すのが私で、応えるのが貴方だった。それだけの話よ」
そしてカレンは胸の前に手を置くと、ライを見て言った。
「じゃあ、私とその…せ、セックス…してくれる?」
「ここまで勇気を振り絞られて、断るわけがない。しよう、カレン」
「んむっ、ちゅるっ…」
ライはカレンを抱き寄せると、彼女の唇にキスをし、舌を絡ませていった。
彼女もぎこちないながらも、その動きに応え、舌同士を絡ませていく。
そして、しばらくキスをした後、彼は彼女の胸に手を置いた。
「じゃあ、取ってもいいか?」
カレンが頷くと、ライは彼女の体に巻かれたバスタオルを剥ぎ取り、床に落とした。
豊かな乳房やくびれた腰、陰部を覆う整った陰毛があらわになり、彼は唾を飲み込む。
「綺麗だな、すごく」
「そ、そうかな。鍛えてるし、見た目より硬いかも」
「じゃあ、確かめてみても?」
「う、うん。触ってみて」
ライはカレンの乳房に手を置くと、その柔らかくて温かい膨らみを揉み始めた。
「柔らかくて、滑らかだ。君が思うより、ずっと魅力的だと思う」
「んんっ、そう…かな?」
「痛くないか?」
「大丈夫、でも何だか触られるたびにゾクゾクして…あっ、頭の中がしびれるみたい」
カレンが悶え、彼女の乳首が見た目にも硬くなってくる。
ライはその突起を指で押したり弾いたりして、感触を確かめていった。
「はぁっ…ライにおっぱい…触られてるぅ」
「どう…だろうか。気持ち良くできてるか?」
「うん、手の動きもだけど…貴方に触られてる事が嬉しくて…あっ、気持ち良くなってきたかも」
「じゃあ、ベッドに行こうか」
ライはカレンを促すと、一緒にベッドへと向かった。
「じゃあ、僕も脱ぐから」
「う、うん」
ベッドのそばまで行くと、ライは服を脱ぎ、裸になった。
すっかり勃起したペニスを見て、カレンが目を見張る。
「えっ、こんなに大きくなるの?」
「あ、ああ。まあ驚くのも無理はないか」
「これが後で…ううん、それより続き…して」
カレンがベッドに仰向けになり、ライはその上に覆い被さった。
そして今度は乳房に舌を這わせ、その肌や乳首を舐めていく。
「あぁっ…くすぐったいよ…でも何だかだんだん、ひぅっ」
ライに乳首を吸われ、カレンが艶かしい声を上げる。
その声が彼をさらにたかぶらせ、彼は手を彼女の下腹部に這わせていった。
やがて彼女の陰毛に指が届くと、彼は彼女に尋ねた。
「今度は、こっちも見ていいか?」
「うん、変じゃないといいけど」
「君は変じゃないさ、大丈夫」
ライは体を起こすと、カレンの秘部に視線を移す。
その閉じられた割れ目に指を這わせると、彼女の体が震えた。
「大丈夫か?無理そうなら…」
「ううん、続けて。ライがどんどん大胆になってて、驚いただけ。
貴方に私の事を知って欲しいから、そのまま続けて」
「自分でも、それは思っている。さっきまで踏み出せないでいたのに、調子がいいものだな。
だが君の事を知りたいのも事実だから、このまま続けるぞ」
ライはカレンの秘部を指でなぞり続け、彼女もされるがままにしている。
すると、勃起したペニスが彼女の太股に当たり、彼女の体がピクリと動いた。
「ねえ、今当たったのって…その、貴方のアレ…だよね?」
「あ、ああ…驚いたか?」
「いや、そこまでは…ていうか、ライって…その、やっぱり入れたくなったりする?」
「う…まあ入れたくないと言えば、嘘にはなるが。カレンはいいのか?怖かったりはしないのか?」
「初めては痛いって聞くけど、これは私が選んだ事だから平気よ。私がライと結ばれたいから、こうしてる。
だから、一度…してみたいかな」
「そ、そうか。君は本当に、勇気のある人だ。じゃあ僕も、それに応えよう」
ライはそう言って机まで行くと、引き出しの中からコンドームの箱を取り出した。
そしてベッドまで戻ると、その中から一つだけ取り出し、自分のペニスに装着していく。
「準備がいいのね。もしかして、こうなる事を想定してたの?」
「まあ、いつになるかは別にして、恋人同士となれば使う可能性はゼロじゃないと思って。
別にカレンの体が目的とかじゃなくて、本当に可能性を考えただけで」
「ふふっ、わかってるわよ。貴方の準備がいいのは、邪な目的じゃないのはもう知ってるから。
だから、私も安心して貴方を受け入れられる。来て、ライ…」
カレンに促されて、ライはペニスを彼女の膣口に押し当て、中へと侵入していく。
「んっ、くぅっ」
「もう少しだと思うから、力…抜いて」
「うっ、うん」
やがて処女膜を破って二人は完全に一つとなり、カレンは涙目のまま目を開けた。
「は、入ったのかな?」
「ああ、ちゃんと入ったぞ。痛くないか?」
「まだ少しジンジンする。けど、思ったよりは大丈夫。だから、動いてみてもいいわよ」
「本当に大丈夫か?我慢できなくなったら言ってくれ、とりあえず…動いてみる」
ライは腰を少しずつ前後に動かすと、カレンの膣内でペニスを小刻みに動かし始めた。
膣肉の柔らかな感触にゾクゾクするものを感じ、彼は軽く呻いた。
「くっ、何だこれは…何かが吸いついてくるような、すごいっ…」
「んんっ、中でライが動いてて、何これぇ…はぁっ、ゾクゾクするぅ」
ぎこちないライの動きにも、カレンは初めて得る感触に心と体が震え、自然と甘い声が出た。
その声に刺激されて彼の動きは次第に速くなり、膣奥を少しずつ突くようにしていく。
「あぁっ、奥まで…来てるぅ!それに段々速くなって…何だか…気持ち…あんっ」
「締めつけが…うっ、きつくなってきて…カレンっ、そろそろ出そうだ…うぁぁっ!」
「んぁっ…!何…中でビクビク動いてる…そっか、これが射精…なのね。
はぁ…はぁ、頭の中が真っ白になって、気持ち良かったかも…」
初めて得た快感に浸りながら、二人の初体験は終わったのだった。
「これが精液か。随分と白くて、ドロッとした感じなのね」
ライが外したコンドームを手に取り、まだ温かい精液を眺めながらカレンが呟く。
「ところで、痛くなかったか?」
「最初はね、でも少しずつマシになったわ。最初は痛いっていうのも、個人差は多少あると思う」
「そうか、なら良かった。しかし、あんなに気持ちいいとは」
「そ、そうね…私も気持ち良かったわ。もしかして体の相性みたいなのもあって、私たちはいい方なのかもね」
「…かもしれないな、うん」
二人はそろって顔を赤らめ、先ほどまでの行為に想いをはせた。
「今夜はありがとうね、ライ。私のお願いを聞き入れてくれて」
「いや、こちらこそ感謝する。君が一歩踏み込んでくれたから、僕たちは前に進めた。
改めて、これからもよろしく頼む、カレン」
「ええ、よろしくね」
こうして、ライとカレンは恋人として、さらに固い絆で結ばれたのであった。