赤子の鳴き声がした。俺の娘、ほたるの声だ。
夜更け過ぎ。灯りを消した寝室のベッドで目蓋を開いた俺は、すぐ隣でもぞもぞと動く者の姿を捉えた。妻の
何となく目が冴えてしまい、俺はベッドで仰向けになったまま天井を見遣っていた。
筋肉の隆起が目立つ裸の巨体にシーツを掛けたまま、意味もなくぼんやりとしていると、廊下から足音が聞こえてきた。扉がゆっくりと開き、不知火が入室してくる。静かな足取りで歩き、ベッドに上がって俺の隣で横になった。
「ごめんなさい。お仕事で疲れているのに、起こしてしまったわね」
薄紫色のネグリジェを纏う不知火が俺に身を寄せながら囁くように言った。
「いいよ。休息は十分取れたからな。ほたるは、眠ったのか?」
「ええ。ミルクをあげたら落ち着いたわ」
「それは良かった」
そう言ってから、俺は寝返りを打って右横を向くと、不知火を真正面に捉えた。
毛先が肩にかかる程度で切り揃えられた茶色がかった黒髪。三十代には見えない若々しさを保った美貌。人間だけでなく、人間と価値観の違う魔族と呼ばれる者たちですらも魅了する官能的な肉体。極上の女と呼ぶに相応しく、毎日俺を癒してくれる。
俺が愛する妻の顔を眺めていると、不知火の右手が俺の顔に伸びてきた。
頬を撫でられ、手の平から伝わる体温。不知火の顔に浮かぶ微笑み。安心感を得られ、俺の体から力が抜ける。
約一年前。俺に四六時中種付けされながら敵意を滲ませていた頃の不知火が懐かしい。今の不知火の姿をあの頃の不知火に見せれば、自分の未来を必死に否定しただろう。
だが、不知火はこうして俺の妻になった。快楽漬けの日々によって精神が陥落し、俺が贈った結婚指輪も受け取った。今、俺と不知火の左手の薬指に嵌っているものが、そのときの指輪だ。
「俺のこと、愛しているか?」
「ええ」
「置いてきた元夫と娘よりも?」
「勿論」
と、不知火は変わらぬ表情で即答した。
不知火は一年前までは他人の妻だった。夫との間にできたゆきかぜという娘と三人で幸せな家庭を築いていたようだ。『
対魔忍とは、古来より『魔』とそれに与する存在たちと戦ってきた忍のことだ。その対魔忍である不知火は悪しき者たちの企みを打ち砕くために任務に単身で赴き、傭兵として雇われていた俺と対立し、敗北した。
結果、今の状況だ。当時、俺を護衛に雇っていた政治家の
「あなたと、あなたとの娘を愛しているわ」
不知火の顔が近づき、綺麗な唇で俺の口を塞ぎ、すぐに離れた。
軽い口づけだ。普段、愛し合っているときと比べられるものではない。だが、愛ある言葉とともに受けたそれによって思った以上に俺の気分は高揚し、シーツの中に隠れていた肉棒が目覚め始める。
一日中仕事で性欲を感じている暇もなかったせいもあるのだろう。一度性欲を自覚すると抑えきれず、俺は口を開いて舌を伸ばした。
「お休みしなくていいの?」
「あぁ。明日、というかもう時間的には今日か。仕事は休みだ」
だから早く、と舌を上下に動かしていると、不知火がくすりと小さく笑った。
「かしこまりました。旦那様」
先ほどよりも艶のある声で言った後、不知火は俺の舌を窄めた口で咥えた。
「ぢゅるっ、ぶちゅっ、ぐちゅっ、ちゅるっ、ぴちゃっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ!」
俺の舌を生殖器に見立て、不知火が口淫する。舌についていた唾液は容易く吸い尽くされ、不知火の口内へ。代わりの唾液が間もなく提供されるが、それもまたすぐに不知火によって舐め取られてしまう。
少しの間そうしていると、不知火も舌を伸ばし、俺の舌を中心にして円を描くように舐め始めた。
「ぬちゅっ、ぢゅるるっ、ぬちゃっ、くちゅっ、くちゅっ!」
見せつけるように大きく口を開き、楽しそうにベロチューを仕掛けてくる不知火。握手するように舌を絡め、舌の裏を舌先で擦り、唾液を垂らしてからまた下フェラで卑猥に唾液を啜る。
「んんっ……!」
興奮と歓喜に染まる表情でもごもごと口を動かし、俺の唾液を一頻り味わった後に嚥下。ごくんっと喉を鳴らして口を開き、喉の奥まで見せつけて報告。満足を覚えた俺が笑みを零すと、またすぐに不知火が俺の唇を奪った。
美しくも卑猥な妻。この女を手に入れられて良かった。
この女を手に入れるために、汚職政治家である矢崎の事情を全て探り、奴に恩を売るために安い対価で依頼を受け続けた。不知火が矢崎といずれ接触することが事前にわかっていたからだ。
襲撃者を返り討ちにし、襲撃者が男ならば拷問で情報を吐き出させた後にバラして臓器にした。女ならば味見もせずに矢崎に無償で提供した。
それなりに信頼を得て飲みに誘われるようになっても断らなかった。酔っぱらって泣くわ喚くわで忙しい矢崎を宥めながら愚痴を延々と聞いてやった。何度か矢崎の弟も同席していたが、なんか感謝されたのを覚えている。
矢崎に親友のように接したことで向こうも俺に対する信頼感を強めたのか、矢崎は俺に女を何人か与えようとしてきた。中にはかなり上等な女もいたが、全て断った。俺の目当ては不知火だけだったからだ。
いつか、俺が本気で欲しいと思った女が現れたときに、その女を頂く。労せずして元襲撃者の女を手下兼肉奴隷に加えることができた矢崎は何も文句は言わなかった。有言実行で俺が不知火を持っていったときには少し後悔していたようだが。
矢崎、怒っているだろうな。たまに連絡が来ても無視しているから尚更だ。
「あなた。そろそろ……」
俺の舌だけに留まらず、歯や歯茎に至るまで舐め終えた不知火が潤んだ瞳で見つめてきた。いけない。今は矢崎よりも不知火だ。俺は不知火の細い腰に左手を回して抱き寄せ、耳に向けてそっと囁いた。
「焦らなくても、たっぷり可愛がってやるよ」
「あぁっ、はい、旦那様ぁ……」
手で掴みきれないほど豊かな乳房に指を沈めながら、俺は不知火の体に覆い被さるようにして身を起こした。右手を迷いなく伸ばした先は膣穴だ。陰裂を指で開くと二人の子を産んだとは思えない綺麗な秘所が確認できる。
陰部をなぞり、膣口に触れた指先にぬるりとした感触が伝わった。
「もう随分と濡れているな。我慢できなかったか?」
愛液に濡れた指先を不知火に見せると、不知火は頬を赤く染めて頷いた。
今日は俺の帰りが遅く、食事や入浴を済ませてすぐ眠ってしまったから不知火はお預けを食らった。そのせいでいつもよりも濡れ具合がすごく、膣に指を入れただけで蜜がたっぷりと垂れてきた。
いやらしい穴だ。片手の指先で陰部を開いてみせると、穴が物欲しそうにヒクヒクと反応していた。穴の中も愛液を溜め込み、いい仕上がりだ。もう挿入しても問題なさそうだった。
不知火の股を開き、その間のベッドに両膝を突く。不知火の股に向けて、自然と肉棒が突きつけられる形となった。肉厚でありながら長く反り立った赤黒い肉棒。不知火の視線を惹きつけてやまないそれを手で握り、膣に誘導する。
膣口に亀頭が触れ、食い込む。解れた膣穴は進行する亀頭を順調に呑み込んでいき、ぬるぬると絡む愛液と蕩けるような熱で出迎えてくれた。股間だけ湯船に浸かっているような感覚に、俺は緊張を解きながら腰を前へ。
「んっ、あぁっ……」
亀頭が完全に穴へと入り、肉竿も後に続く。接触面積が増えるごとに不知火は嬉しそうに声を漏らし、根元まで咥えたときには軽く絶頂したように震えていた。
「早いぞ。自分だけイってどうする」
「あぁんっ、ご、ごめんなさぁい、でも、おチンポ挿入されて、我慢できなくてぇ!」
不知火は喜色満面の表情で痙攣し、肉棒をきつく締めつけてくる。震えとともにもたらされるその刺激は心地よく、肉棒も喜んでいる。膣内でさらに大きくなっていき、本来の凶悪な姿を現した。
俺は肉棒をさらに喜ばせるべく、膣道を引っ掻き回すように腰を振った。
「あぁんっ、おぉっ、んんっ、あぁっ、あんっ、く、んぁあっ!?」
ベッドを背にし、よがり狂う不知火。肌を隠すには心許ない扇情的なネグリジェの内側で、たぷんっ、たぷんっと乳房が揺れる。元夫との娘を含めれば、二人の子供を産んだ女。だからこそか、母性溢れるその女体は雄の興奮を煽る。
俺は両手で不知火の腰を掴み、ベッドが軋むほどの激しい腰振りをお見舞いしていた。その動きに合わせて肉棒が膣道を擦りながら出入りを繰り返し、接合部付近のシーツは既に愛液でぐっしょりと濡れていた。
「あんっ、あっ、あぅっ、うぅんっ……!」
膣奥でずっぷりと肉棒で満たされ、不知火が身を捩る。左右に伸びた手がシーツを強く掴んで放さない。放せばおそらく、不知火の腰は激しく浮き上がるだろう。子宮を突かれるごとに喜色満面の笑みで海老反りになる様は実にいやらしい。
「あぁっ、もっと、もっと、激しく突いてぇ……!」
だというのに、不知火はさらなる刺激を求めて鳴く。
仕方がない。俺は不知火の腰から手を離し、上体を倒して豊満すぎる胸に顔面を埋めた。股間に来る甘い匂いだ。谷間に埋もれながら不知火の匂いを嗅ぎ、大きく膨らんだ肉棒が穴を隅々まで蹂躙する。
ごりっ、とカリ首が敏感な箇所を引っ掻いたようだ。「おぉっ!?」という獣じみた声を張り上げ、布団を背にしていた不知火の腰が浮く。妻のいい反応に俺は興奮を益々抱き、セックスに、不知火という女に夢中になる。
俺は膣を肉棒で満たし、突きを激しく繰り返す。
ほたるという娘を産ませてなお、俺の心はまだこの美女の虜になっていた。
「んんっ、あぁあっ、んっ、あんっ、す、すごいわっ、このおチンポぉっ……!」
「元夫と俺のチンポ、どっちがいい?」
改めて、元夫と俺を引き合いに出す。
「そんなのっ、あなたに決まっているわ、んんっ、極太で、長くてぇ、ザーメンもぷりっぷりですごい量だものっ。女だったら、あなたみたいな人を選ぶに決まっているわっ。ああっ、ひっ、あうっ、あぁんっ、あっ、んんっ!」
「もしも昔に戻れたとしたら、元夫と俺、どっちと結婚したい?」
「あなたと結婚するわっ! 何もかも捨てて、あなたとおチンポに屈服しますっ!」
「俺が、元夫を殺せと言ったら、どうする?」
「殺しますぅっ! あんっ、の、望むのであれば、できるだけじっくりと苦しめながら殺しますっ! それで、ゆっくり死んでいく元夫の前であなたの子種を受け入れて、ほたるの妹をぉ、おぉっ!? ひっ、あっ、あっ、あああっ!」
不知火は緩みきった顔で俺を見つめ、俺が喜ぶような言葉を口にする。元夫とゆきかぜが可哀想だ。任務に行ったまま帰ってこない不知火の帰りを今も待っているだろうに。今の不知火の姿と俺たちの娘を見せたら、どんな顔をするだろうか。
夫の絶望に歪む顔を想像し、俺は胸の谷間で興奮の涎を垂らした。それを舌で拭って乳房に広げながら、思い切りのいい一撃を子宮に放つ。すると、「んほぉっ!?」と声を上げた不知火の体が跳ね、両手がシーツから離れた。
再びシーツを掴むわけでもなく、不知火の両手は俺の首に回される。両足も腰に回り、俺にしがみつくような体勢で抱き着いてきた。これ以上ないほどに喘ぎ苦しんでいるというのに両足の踵が俺の腰をぐりぐりと内側に押し込み、俺の挿入を支援した。
「ああぁっ、んんっ、はぁっ、あっ、ん、くぅうううっ!?」
こう目の前でアヘ顔を晒されて、雌の声を上げられて、我慢できるわけがない。
俺は不知火の熱い抱擁を受けながら乱暴な挿入を繰り返す。密着して絡みついてくる膣肉をカリ首で引っ掻き、子宮口を殴るように亀頭で攻め立て、膣の入口まで一気に肉棒を引き抜く。
何回も、何十回もそうして交わり、昂った感情は弾けた。
下腹から昇ってくる熱。ぞくぞくと震えるほどの快感。
「孕めっ!」
と声を上げた直後、俺は金玉に溜まっていた精液を解き放った。
どびゅびゅびゅーっ、びゅるるるっ、ごびゅるるっ、ごぼぼぉっ、どびゅるるっ!
「ひっ、あ、あ、ああぁああああっ!?」
ズプンッと肉棒の根元まで膣内を制圧し、子宮口に直射される精液。噴き出た大量のそれが子宮を汚しているのがわかる。一度卵子を射止め、俺の遺伝子を継ぐ娘を作らせた俺専用の孕み袋だ。
一度だけでなく、何度も孕ませる。不知火の体を味わい尽くす。
その願いを果たすために、俺はこの世界に生まれ変わったのだと思う。
誰に言っても信じてもらえなかったが、俺はこの世界の住人ではない。元々俺がいた世界には魔族やその他の様々な異形は存在せず、魔族の住処である魔界なんて場所も存在しない。この世界とは比べ物にならないほど平和な、別世界の日本で生まれ育った人間だ。
そんな俺が事故で人生の幕を下ろし、この世界で目覚めたときは驚いた。
この世界は、俺が生前遊んだことのあるアダルトゲーム『対魔忍アサギ』とそれに連なるシリーズを舞台にした世界だった。そこの住人であったもう一人の俺は、有していたチート能力とも呼べる力を巧みに扱い、殺し専門の傭兵として血生臭い生活を送っていた。
強者との死闘を望み、幾度も危険な死地へと自らの意思で足を運び、人間や魔族問わず敵ならば誰でも容赦なく襲い掛かった。自慢の武器は鍛え抜かれた体と拳。レベルを上げて物理で殴る、を体現した俺は紛うことなき脳筋だったが、未だに敗北はない。
この世界の俺は戦闘行為を目的に活動していた。だが、別の世界で死んだ俺の魂が混ざり合った影響で、俺の主目的がすり替わった。
好みの女を自分の妻にする。それが今の目的だ。
「っ、ふぅ……」
現時点では、一番好みだった女、不知火の確保には成功している。子を産ませ、空いた胎に新しい生命の素を注ぎ入れた。子宮口を亀頭で塞ぎ、どぷんっ、どぷんっと今も射精を続けている。
「あああっ、はぁっ、ああっ、んんっ、はぁああっ……!」
俺に種付けされて陶酔する不知火は、これでも優れた人材だ。今後の女の確保にも役立つはずだ。この世界には頭が緩い女が多いから俺一人でも十分だろうが、慎重であるに越したことはない。チート級の能力があると言っても、原作の登場人物たちの主人公補正で寝首を掻かれては堪らない。
不知火に対してはその心配は必要ないが。
「不知火。しばらく繋がったままでもいいか?」
「どうぞ、ご自由に。私はあなたの妻ですから……。んっ……」
生殖器を繋げた状態で、唇も繋げる。熱を宿した視線を交わし合い、舌を絡めて唾液の交換を繰り返す。脳みそが蕩けそうな快楽を二人で共有し、俺は溜まっていた精液を不知火の肉壺の中に数分かけて注ぎ入れた。
「私のミルク、いっぱい味わってね?」
一回射精した後、俺は不知火の膝枕授乳手コキを受けていた。柔らかい太股と乳房に頭を挟まれ、ピンク色の乳輪に立つ乳首を咥えて母乳を吸う。ほんのりと甘い味が口内に広がり、ごくり、ごくりと飲み下していると、不知火が指輪を嵌めた左手で肉棒を扱いて気持ちよくしてくれる。
授乳手コキを考えた奴は天才かもしれない。
「元夫に、あの男にもしてあげたことがあったわね……」
なんてことを考えていると、不知火がぽつりと呟いた。
それはさすがに聞き捨てならない。嫉妬が心を過り、俺は咎めるように乳首を甘噛みした。それに気づいた不知火ははっと我に返り、申し訳なさそうに眉根を下げた。
「ごめんなさい。変なこと言っちゃって」
不知火の右手が俺の頭を撫でる。
「大丈夫。あの男はもう他人よ。今、そしてこれからの旦那様はもうあなた一人だけ。あなたのためなら何でもしてあげる。さっきも言った通り、あなたが嫌ならあの男を殺してあげる。そうすれば、私はれっきとした未亡人。正式にあなたと籍を入れても、文句を言う者は誰もいない。どうかしら? 命令しちゃう?」
その言葉を受け、俺は少し考えた後、母乳を呑みながらこくりと頷いた。
「ふふっ、承知いたしました。旦那様」
改まった口調で言った後、不知火は口元を緩めた。
「拘束して痛めつけて、寝取られ報告をして、目の前で種付けセックスも見せてあげましょう? あと、ゆきかぜをあなたに無理矢理犯してもらったら、もっと楽しくなるかもしれないわね。あぁ、絶望して短小貧弱チンポをビンビンに鬱勃起させるあの男の惨めな姿、今から想像するだけで楽しみだわ」
本当に、俺好みのいい嫁さんを手に入れた。
不知火の思い描く光景に俺も興奮を抱き、どびゅーっと精液を噴き出す。
「こんなにたくさん。まだまだ出せそう?」
勿論、と思いながら首を縦に振る。不知火は飛び出る精液を手の平で受け止め、ぬちゃぬちゃと弄ぶように絡ませ、舌でねっとりと舐めあげた。
ほたるがぐずって夜泣きすることもなく、二人だけの時間が続いていた。
「じゅぼっ、ぐぽぉっ、ぢゅぶっ、ぐぢゅっ、ぢゅるるっ、ぢゅぞぞぞぉっ!」
床に膝をついてベッドに座る俺の肉棒にしゃぶりつき、楽しそうにダブルピースをする不知火。わざわざ灯りをつけて明るくした部屋で、俺は不知火の今の姿をビデオカメラに収める。とりあえず、不知火の生存報告として、これまで撮影してきた種付けセックスの動画や、ほたる出産時の動画と一緒に元夫に送りつけてやるつもりだ。
喜んでくれるだろうか。にやにやと笑いながら俺は吐精し、不知火の口内に精液を撒き散らす。「飲むなよ?」と命令し、頷いた不知火に搾り取るような口淫で精液を根こそぎ奪われた。
「口開けて、舌伸ばせ」
「あはぁ」
不知火は精液の臭いを放ち、白濁液が絡む口内を見せつける。伸ばした舌にも白濁がこびりつき、舌の器にはゼリー状の精液がぷるぷると揺れていた。
俺は射精直後でビクビクと震える肉棒と不知火の顔をカメラに収めながら、手に摘まんでいたひしゃげた銀色の指輪を不知火の舌の上に落とした。不知火が元々つけていた、元夫との結婚指輪だ。俺が不知火から奪い取り、壊したものを保管しておいた。
べちゃっと舌に溜まった精液の上に落ちた指輪を、しっかりとカメラで捉えた。
何となくで取っておいた指輪だったが、最後にいい感じに利用できた。
「もうその指輪捨てていいぞ」
「はぁい」
精液の中から指輪を摘まみ上げ、不知火はそれを部屋の隅へと投げ捨てた。放物線を描いた指輪は落下地点にあったごみ箱の中に綺麗に入り、小さく音を立てる。そのときにはもう不知火は興味を失っていた。口を閉じ、ごくっと精液を喉に流す。律義にダブルピースを続けながら開いた口には精液一滴残っていない。
「ご馳走さまでした」
と言いつつもまだ物足りなさそうな不知火。それは俺も同じだった。
「もっといろいろな姿を元夫に見せてやろう」
ガチガチに勃起したまま肉棒を近づけると、不知火は金玉を揉みながら肉竿に頬擦りしてきた。完全に俺に屈服し、心から忠誠を誓った極上の雌。この雌を最初にものにした元夫への逆恨みの感情は尽きることなかった。
撮影に満足したら、不知火から教えてもらった元夫と娘の住む家の住所に中古のビデオカメラごと送りつけてやろう。不知火を貰った代わりといってはなんだが、俺からのささやかなプレゼントだ。
俺は本当に性格が悪いと思う。自覚しつつも、このドス黒い欲望は尽きなかった。
自分が楽しめればそれでいい。
「もっと激しくしゃぶってみろ」
そう思いながら、俺は愛する妻のドスケベな姿をカメラで捉え続けた。