性の違いを意識し始めた姉弟は…
帰宅したレナを待っていたのは母親の書置きだった。
”今夜は帰りが遅いから弟と一緒に夕飯を済ませてね。
あと、弟をお風呂に入れるように”
我が家は両親の帰りが遅いことが多くて弟と二人でいる時間が多い。
それが不満と言わけではないが、二人とも年頃なので困っていることはある。
最近はレナも弟も発育が進み、それに伴って心身共に変化が生じた。
特に変化したのは、性の違いゆえに異なる部分への意識が強くなったこと。
更にそれが徐々に好奇心へと変化しつつあること。
それはレナも弟も言葉にはしなくても気づいていた。
だからこそ接触は減らすようにしてきたのに……
食事を済ませてお風呂の時間になると胸がドキドキしてしまう。
こんなことは以前はなかったし、発育が進んだせいに決まってる。
成長による変化である以上はどうにもならない。
おかしなことになる前に折り合いをつけたいところだ。
「お風呂一緒に入れって言われてるから、あんたも来なさい」
「今行くから待ってよ」
弟に呼び掛けると服を一枚一枚脱いでいく。
服をすべて脱ぐと、自分の体を見て乳房の成長著しさに肩を落とす。
これのせいでクラスの男子と女子、両方から視線を感じることがある。
時々、胸をからかわれることがあるけど、好で豊かになったわけじゃない。
ズリネタがどうとか、オナペットだがどうとうか、全部聞こえてるし。
言われる側がどう思ってるかなんて連中は全然気にしてないから嫌になる。
「姉ちゃん、お待たせ」
「背中洗ってあげるわ」
デリカシーのない男子どもに比べて弟は違う。
レナに悪態をつくことはあるけどレナを馬鹿にはしないし。
同じ家族だから安心感もある。
言葉にしたことはないけど、弟が彼氏だったらなんて……
(何考えてんのよ、レナったら……)
浴室に入ると、いつものように弟を椅子に座らせてシャワーの湯を出す。
弟の背中に湯を浴びせて手拭いにボディソープを染みこませて洗っていく。
何度も洗ってきた弟の背中だが、段々と背中が広くなってきているのが分かる。
今よりも男らしくなってレナの身長を追い越す日もいずれ来るだろう。
女子が最も成長著しい時期だというのに、レナは周りと比べて背が低い。
後輩の秋野かえでよりも低くせいか、かえでには舐められっぱなしだ。
「前を洗うからこっち向いて」
「もういいよ。自分で洗えるから」
「何遠慮してんのよ」
「俺、もうそこまで子供じゃないって」
「生意気言わないでこっち向きなさいっての」
渋々といった様子で弟はレナの方を向く。
見れば両手を前にして股を隠して顔を横に逸らしている。
いつもは文句も言わずに前を洗わせるんだけど。
「あんた……」
「ごめん、姉ちゃん……俺……」
「お。怒らないわよ、こんなことで…。手…どかしなさいよ…」
弟は横に逸らしていた顔をゆっくりこちらに向けて両手を股から離した。
予想はしていたが弟は男根を反り返らせていた。
お風呂に一緒に入るのは今日が初めてじゃない。
だから弟の男根を見るのも初めてじゃない。
……けど、大きくなっているは見たことがなかったと思う。
そのせいか、ついつい意識して視線を集中させてしまった。
「おっき…」って口にしてたことは、後から弟に言われて知った。
「いつから…そんなこと…」
「最近。姉ちゃんのこと考えると……」
「こんなになって…苦しくないの?」
「ズボンはいてるときは痛いよ」
「これって戻せないの?」
「放っておくと戻る。でも、今日はまだ」
こうなったのは生理現象のようなもので弟も困ってる。
どうすればいいかはレナもその手の知識はあるが実践経験がない。
こういう時、姉として何をするのが正しいのかなんてわからない。
ただ、ただ……可愛い弟を助けたい気持ちに従えばいいと思う……
きっと、知識が役に立つときが今なんだ。
やましい気持ちじゃなくて、家族を助けるためにする。
意を決すると、レナはそっと弟の頭を抱きしめて言葉をかける。
「レナのせいでこうなっちゃったんだよね。ごめんね」
「え?」
「レナが助けてあげるから任せて」
「ど、どういうこと?」
「……今日のことは絶対に内緒よ」
そこからは返事を待つよりも先に手が動いた。
片手を弟の下腹部へ伸ばすと男根に指を絡めていく。
力を入れ過ぎないように絡めた指で、幹を握って男根を擦り始める。
「どう…痛くない…?」
顔から火が出るんじゃないかと思うくらい羞恥心でいっぱいになる。
今まで平気だったはずなのに、緊張するのは実践を迎えたせいか。
意識したわけじゃないけど、顔を俯かせていたので上目遣いに弟の顔を見る格好になった。
その間も指を動かし続けて幹をきゅっと絞ったりした。
「痛くない…っていうか、なんか気持ちいいかも…」
そう言われて喜んでいいのか迷ったが、ひとまず手を動かし続ける。
こういったことの知識はレナはネットで仕入れ、頭の中で弟相手に練習していたことはある。
レナの身近に弟しか男がいなかったので、悪いとは思いつつ、何というか困ったときはそうしていた。
実際に弟を相手に実践する日が来るとは思わなかったが、ここまでした以上は後に引けない。
中途半端にすれば却ってトラウマになるかもしれないと思った。
最後に男根がどうなったらいいかは分かってるから、そこまで続けることにした。
「姉ちゃん、なんかムズムズしてきた…おしっこ出ちゃいそう…」
「それは多分、違うものだから大丈夫よ」
「だけど、姉ちゃんにかかっちゃうよ?」
「レナのことはいいから…とにかく、集中して!」
「ど、どこに?」
「……言わせないで!」
もうやけくそだった。
思い切り男根を握りそうになるのを我慢しつつ幹を擦る。
擦ってるだけなのに何故か男根は跳ねるし、弟は変な声を漏らす。
ボディソープもつけてないのに男根はぬるぬるしてきた。
確か先走りって言ってイク合図みたいなものだったはず。
ここから更に続ければ完了で、そのために手を早く動かして指に少し力を入れた。
息が荒くなるのが聞こえて男根が大きく跳ねた次の瞬間―――
「うあっ!」
「わっ…!」
手の中で弟がイッたらしく、白濁が手に次から次に飛び出てきた。
弟が混乱しながら気持ちよさそうな顔をして、レナは複雑な気持ちだった。
なのに手は勝手に動いて、白濁が最後まで出るようにしていた。
頭の中での練習のおかげだろうけど、素直に喜べなかった。
「…………」
「…………」
そこからはお風呂を出て寝る前まで無言が続いた。
夜寝る前におやすみを言い合うまでは口をきけなかったが、その時にようやく肩の力が抜けた。
「姉ちゃん、お風呂のことだけど…」
「気にしないで。レナは大丈夫だけど、あんたは?」
「大丈夫だよ。さっき白いの出たとき、頭がふわふわした」
「そ、そうなんだ…もう収まったのよね、おやすみ」
「…………」
「どうしたの?」
「ねえちゃん、ごめん。また……」
見れば弟の男根はパジャマを押し上げていた。
次に何を言おうとしているかは分かった。
それを拒む言い訳が思いつかないことも。
「……治らなかったの?」
「治ったけどまた……だから治してほしくて……」
「…………」
「姉ちゃん……」
「……だ、誰にも…内緒よ?」
弟は後ろ手にドアを閉めてレナのベッドに入ってきた。
おわり