レベル上げフェイズはダレるだけなので省略
暗黒街は書いてもよかった気がしないでもない
原作タイトルは末尾に「。」がついていた件
「わざわざ集まって殺し合いなどバカなのか。嫌だぞ、俺は」
「そういわずに。私と遊んでくださると言ったでしょう」
拒絶など数えるほどしかしたことのない彼が抵抗しているのは、運営が開催するイベント『修羅道至高天』がよりによって対人戦であるバトルロワイヤルであったせいである。
「ユキンコ、あと三時間で締め切りだぞ。こいつなど放っておいて会場に行かないか。ほとんどのプレイヤーがいなくなれば、妙な真似もできまい」
そう、あと三時間でイベントが始まる。イベント内容はポイント制のバトルロワイヤル。
参加者全員が、他のプレイヤーを倒した数と死亡回数で争いあうというシステムは彼にとって受け入れがたい。
与ダメージや被ダメージによってもポイントが入るらしいが、殺し合いは殺し合いだ。
上位十名限定の記念品にも惹かれることはなかった。
「カルラも家族で遊ぶことに賛成してたじゃないですか」
「まさかその中に、こいつまで含んでいるとは思いません。大体、何故運営もこいつを通した、バイタルチェックに引っ掛かるだろう普通」
英雄四四八に憧れ、仁義八行を心掛ける
「なあカルラ、何故お前はいつも俺に怒っているんだ?」
「反抗期でしょう、いえ充分過ぎる理由はあるのですが。いつか落ち着きます」
父に似てか四四八に預かられた後の環境によってか、穏やかな気性の
彼女が怒ったのは、黄錦龍の所為でネット全土が阿片に沈みそうになったときだけだった。
「ユキンコはこいつに甘いっ。こいつの所為でどれだけの人の人生が狂ったことか。四四八さんも暇じゃないんだぞ。
大体、第二次ウェブ戦争の発端が何を言う」
「あれは酷い争いだった。皆が夢をみれば、そんなもの起きなかったというのに」
後悔も反省もせず、何故四四八たちが立ちはだかったのか全く理解できない彼の再犯を止めているのは、家族の存在だけだった。
2人の存在がなければ、黄錦龍は何度でも立ち上がっただろう。
「確かに方法は最悪でしたし、十割善意である辺りタチが悪かったですが、結果として話を聞く気にはなってくださった以上、私たちは家族として彼に人との向き合い方をですね」
「ならまず阿片をやめさせろ」
「無理です。自分の心臓を止めるとか、黄錦龍にとってはそういう次元でした。阿片を根絶させる方が現実的です」
「更正あきらめて、牢に封印しませんか」
2人は黄錦龍について議論していたが、一度切り上げて
「何も戦えと言っている訳ではないのです。参加だけしてくださいませんか。もし私たちだけになったときは棄権して良いですから」
「そんなに俺に出て欲しいのか」
「はい」
「善哉、善哉。参加しよう」
運営からのメールを開き、参加申請用画面を開くと、自身のステータスとその下に参加申請がある。
黄錦龍
Lv20
HP 70/70
MP 226/26〈+200〉
【STR 0】
【VIT 0】
【AGI 50】
【DEX 100〈+50〉】
【INT 0】
装備
頭 【空欄】
体 【空欄】
右手 【白痴ノ横笛:万旋陣】
左手【白痴ノ横笛:万旋陣】
足 【空欄】
靴 【空欄】
装飾品 【空欄】
【空欄】
【空欄】
スキル
【楽器演奏】【舞台演奏】【横笛奏者Ⅱ】【管弦楽】【博愛精神】【インディーズ】【BGM】【楽器の心得Ⅳ】【ポーション中毒無効】【裏社会の顔役】【万旋陣】
広場の空中には巨大スクリーンが浮かんでいる。
上位のプレイヤーや目立った動きのあるプレイヤーが中継される、参加しなかったプレイヤー向けのもので参加者は公式ホームページのアーカイブで後日閲覧できる。
スクリーンの画面が切り替わり、甘い女性の声でアナウンスが流れる。
「それじゃあ、第11回イベント!バトルロワイヤルを開始するわ!」
あっちこっちからうおおおおおといった怒号が響くとともに、アナウンスが続く。
「じゃあ、もう一度改めてルールを説明するわ!制限時間は三時間。ステージは新たに作られたイベント専用マップよ!
倒したプレイヤーの数と倒された回数、それに被ダメージと与ダメージ。この四つの項目からポイントを算出し、順位を出すから、自信がなくても諦めないで!さらに上位十名には記念品が贈られます!頑張ってね!」
アナウンスが終わるとスクリーンに転移までのカウントダウンが表示され、ゼロになった瞬間に参加者全員が転移した。
次回は年明けの瞬間は重そうなので、12/31 23:30予定
以降、完結まで毎日更新します
あと3,4話です。
どんなに展開被っても