※この作品はR-18です。

痛いのは流すので防御力はいらないと思います。   作:吉貝 雷

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カッスはよく動く
が、主人公が動かない


防御無振りと魔王勇者

黄錦龍の頭上に金属のような光沢の魔法陣が複数現れる。

「俺に人間賛歌を謳わせてくれっ、そしてお前の人間賛歌も魅せてくれっ!!【火球砲(リトルボーイ)】【太陽砲(ツァーリ・ボンバ)】【神雷砲《ロッズ・フロム・ゴッド》】【高速装填】【火球砲(リトルボーイ)】【太陽砲(ツァーリ・ボンバ)】【神雷砲《ロッズ・フロム・ゴッド》】ォォォッ!!!」

魔法陣の中から炎が吹き出し、他の物質に触れた瞬間、爆風と共に拡散する。

「争いながら...来たのだろうな...。だが、俺のことが好きなのだろう。善哉、善哉。俺で善ければ好きにしろ」

相反する理想を持つ2人が、理想をぶつけ合う必要のないゲームの中で相対する。

ダメージを無効化する黄錦龍と、圧倒的超火力のアマカッスの戦いが始まった。

 

直後、黄錦龍の視界の端にパネルが出現する。

そこには、

 

白痴の横笛 状態:破損ダメージ

破損ダメージ:受ける毎に補正ステータスが下がり、0になると30分使用出来なくなる

 

と表示されていた。

黄錦龍は補正ステータスが下がり、バフ効果も減少していく。

 

しばらくして、一方的にアマカッスが黄錦龍を攻撃しつづけているように見える戦いに決着が着く。

 

「むっ、俺の負けか!次はまた邯鄲でお前の人間賛歌をみせてくれ!」

そういって、アマカッスの姿が消える。

【同調成長】がなければ、もしくはアマカッスが必要のないスキルを撃たずに破損属性だけを与えていれば、【博愛精神】への条件付きの有効打(装備のないプレイヤーへの特効)を持っていたアマカッスが勝利していただろう。

 

少しして、開始時点よりステータスの下がった黄錦龍のもとに因縁の相手が現れる。

 

「馬鹿同士でやってたか。アマカッスは一般人相手に本気出すし、止めに行けばホリィが乱入してくる。

戦いが嫌いなお前はもしかしたら大人しくしてるかもしれんと思えばこれだ」

ため息をつき、拳を構える。

「運営は『歴史に挑みたいという社員の要望』とか言っていたが、イベントでは制限をかけろっ。馬鹿(アマカッス)がやり過ぎるに決まってるだろう」

 

「黄錦龍、ユキンコが誘ったらしいが、悪いが一回休みだ。【真の勇気】っ」

そういってスキルのエフェクトのない拳で殴りかかるサトミ(四四八)。

その攻撃は回避など人生で一度しか試みたことのない黄錦龍に吸い込まれるように直撃する。

そして、【博愛精神】でダメージを受けないはずの黄錦龍のHPが全損し、彼は最初の場所に戻った。

 

「やはり......戦いは好きじゃあないな......。それでも俺が戦うことで誰かが救われるなら、何度だろうと頑張るが......。

今回は参加するだけで良いと言っていた、座って終わるまで待つか」

そういって座り込み、そのままイベントの終わりを待った。




今話の後、カッスは盧生コンプに行きました

(゚∀。)y─┛~~<甘粕「我が名は甘粕正彦!アークウィザードにして爆裂魔法の使い手!やがては魔王となる者ぉぉぉ!!!」

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