サキュバス少女が世の中の不平不満を述べながらも冒険者として頑張る話。

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アローシャちゃんは素直になれない

 俺の名前はアローシャ。

 女だてらに冒険者なんぞという職業についている。

 ただでさえ命の安い世界。腕っ節ひとつで生きていくのに男も女もないのでこの環境を選んだ。

 それと俺の生まれも関係しているか。

 

 俺はサキュバスとしてこの世に生を受けた。

 冒険者は荒くれ者が多く、明日もわからぬ者達。

 基本的にエロに忠実な彼らは俺にとって最高の食事。要はここは餌場なのだ。

 

 しかし、俺と同じ考えを抱くものは多く、ライバルは多かったりする。

 俺のように冒険者に身を置くのは非効率的と訴える彼女は娼館で娼婦としてお相手するのだ。

 娼婦は本番禁止だが、裏オプションで可能と囁いて搾り取る。

 金も貰えるし腹一杯食える。

 上手いやり方だと思った。

 

 しかしなってしまってからやめますとも言えず、ズルズル冒険者なんぞというものに身を置いている。

 生まれてからこの歳まで不器用だったのもあり、男に揉まれて生きてきたのもあって口調もいつの間にかこんな感じになっていた。

 しかし不思議と悪い感じはしない。

 乱暴者だが気のいい奴らなのだ。

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 

 俺の冒険者ランクはB。

 上から数えた方が早いが、この程度のランクなら掃いて捨てるほどいる。

 そんなしけたランクだ。

 Aに上がるのが難しく、その上になるSともなると夢のまた夢。

 俺のような一般人の最高峰。

 それがランクBという場所だった。

 

 しかし裏を返せばこのランクを夢見て至れない奴も多くいる。

 疫病だったり蛮勇だったり。

 命の節目に居合わせることも多かった。

 童貞のまま死ぬ奴を看取ってやることも多い。

 死に際のやつに筆おろししてやってトドメを刺すのだ。

 

 これがまた面白いもので、エッチしたら生命力が湧き上がる奴もいる。

 常連の冒険者なんかがそれだ。

 いまだにあの時のエッチが忘れられないやつが多くてな。

 それに金を払わなくてもいいし、いつでも相手できるという気安さもいいのかもしれない。

 冒険者って言うのは基本的に金がない崖っぷちな奴らなのだ。

 

 だから効率を重視して娼館に身を置いていたらそう言う奴らとは出会えない。

 俺の最愛の餌が今日もちんぽをおっ立ててやってきた。

 しかし俺にも冒険者としての矜持がある。

 いつでも相手してやるとは言ったが、毎日来られると迷惑だったりする。

 

 だから言うのだ。

 くる前に一週間溜めてから来いよ、と。

 俺も濃いザーメン食えるし、相手もスッキリできる。

 win-winの関係と言うやつだ。

 

 

「アローシャちゃん、エッチしようぜ?」

「無理。お前とは昨日もしただろう? せめて一週間は溜めてこいよ。うっすいザーメン飲まされる方の気持ちも考えろ」

「そんなこと言うサキュバス、アローシャちゃんぐらいだぜ?」

「だったら娼館行けばいいじゃねーか。知ってるんだぞ? お前らが金持ってるの。この前遠征に行って討伐してきたんだろう、ワイバーン。おこぼれを少しくらい頂いてもバチは当たらねー筈だ。だと言うのにお前ときたらタダでやらせてくれるのが俺しか居ねーからって毎日のようにきやがって」

「ちぇー」

 

 口調は諦めた風だが、おっ立てたチンポは完全に俺をロックオンしていた。

 くっさいオスの匂いを擦り付けるようにして、ポーションを制作中の俺の頬に充てがわれる。

 

「やめろよ、手元が狂うじゃねーか」

 

 あと濡れる。

 サキュバスってーのはチンポの匂いにめっぽう弱い。

 だが俺もこの世界ではそれなりにベテラン。

 ショーツをぐっしょり濡らす程度でとどまれた。

 意識はまだ目の前に向いてる。

 手を動かしながらポーションを正確に精製していく。

 

「じゃあ勝手に抜くから良いわ。髪借りんぞ」

 

 俺のサラッサラの髪をチンポに絡み付け、シコシコと擦り付ける男、ジョッシュ。

 サキュバスってーのはパーツパーツが男に尽くすように出来ている。

 髪も、当然チンポに優しい柔らかさで、扱き応えも抜群なのだ。

 

 髪コキされながらのポーション作成は慣れたものだ。

 この後は決まって精製中のポーションを台無しにされるのだ。

 ザーメン入りのポーションが組合のお眼鏡に叶うことはなく、泣く泣くサキュバス専用のポーションと成り果てる。その上で薄いから同胞も誰も買っちゃくれない。

 誰も得をしない最悪のケース。それがポーション制作中の髪コキと言う行為だ。

 

 男のチンポがポーションに向けられてる時点でお分かりいただけるだろう。

 しかしその前に俺は動き出す。

 ある程度まで進めていた手を休めて、調薬セットを端に避けるとチンポにむしゃぶりついた。

 

「おろ? アローシャちゃんヤる気じゃん?」

「アホ、またポーション台無しにするつもりだったろ? 見え見えなんだよ、お前の魂胆なんて」

「うおっ 舌の動きやっば。あーそこそこ。やっぱアローシャちゃんのフェラ堪んねーわ。毎日通いたくなるもん」

「れる、ちゅう。毎日は迷惑だっつってんだろ。少しは俺の事情も考えりょよ」

「そんなチンポに舌絡み付けながら言ったって説得力ねーぞ?」

「うるひゃい。お前のスッカスカの金玉から全部搾り取ってやるよ」

「うおっ、出る! 口まんこ孕め、オラッ」

「ん♡」

 

 ビュルビュルッと勢いだけは合格のザーメンを口腔内で受け止め、口全体で吸い込むようにバキュームを強める。

 俺の口まんこは人間のまんこより強力にザーメンを吸い取る仕組みになっている。

 必死こいて腰を浮かせようとしたってもう遅いのだ。

 その腰を押さえてより入念に舌を絡み付ける。

 人間より長めの舌はチンポの何処を刺激すれば気持ち良くなるのか全て把握済みである。

 

「あぁ〜、きっもちええわ。めちゃくちゃ絞られた」

「んべっ」

「しかも綺麗に舌の上に乗っけてくれてるし。よく噛んで飲んで良いぞ」

「ん♡」

 

 なんだかんだ食事だと理解してるので、男は基本的に上から俺に命令してくる。

 向こうはタダでエッチできる役得と、俺はタダで飯食わせてもらう役得で。

 頭をなでなでされながらもぐもぐしてごっくんした。

 

「ご馳走さん。素材ケチったスープみたいな味だったけど、なんも食わねーよりかはマシかな?」

「ほんとアローシャちゃんは口の減らねーガキだな。こんなちんまい体ですけべな性癖してるのに全然媚びてこねーの」

「性癖は俺の種族に起因するから俺に言われてもな」

「フェラしただけでおまんこぐちゃぐちゃにしてる奴には言われたくねーな。こっちでもちんぽ食いたいって顔に書いてあんぜ?」

 

 男の手が俺の背中を飛び越えておまんこに寸分違わず狙いをつけた。

 ショーツ越しにも関わらず、十分に濡れたその場所を丁寧に揉み込んだ。

 グッと我慢をしてもだらしなく口端が緩んでいくのが分かる。

 

「ほんと、こっちの口は弱々だな♡ ま、そこがアローシャちゃんの可愛いところなんだけど」

 

 俺がだらしなく喘ぐのを、強引に割り込んだ唇でねじ伏せられる。

 ディープなキスが俺の長い舌に絡みつき、男のフェロモンたっぷりな唾液を流し込まれた。

 

「ん、んむ♡ ちゅ、れろ♡ んふ♡」

「ほんとアローシャちゃんて幸せそうな顔でキスするよな? さっきまでの生意気なアローシャちゃんをお仕置きするのも良いけど、俺はラブエッチ派でさ。可哀想だと抜けないんだよね」

 

 この男は俺がその気になるスイッチを的確に見抜いてくる。

 発展途上のボディは同世代のサキュバスからしたら下の下で、栄養失調を疑われるほど成長が遅く。しかし頭のツノもトグロを巻き、背中の羽だって飛行出来るし尻尾だって生えてる。

 色気ムンムンな同世代に比べて俺はロリと言って差し支えない。

 エッチは好きだよ。ただハードなやつは忌避感がある。

 そう言う意味では落ちこぼれなんだと思う。

 未だに男にパイズリしたことねーもん。

 どーせちっぱいだよ、俺は。

 

「あれ? 拗ねた?」

「知らない」

「じゃあラブエッチでトロトロにしてやっから」

 

 耳元で囁かれると、背筋がゾクゾクと震えた。

 俺の表情を見とって男の顔が喜悦に歪む。

 

 ちゅるる、れろ、ジュル。

 俺のちっぱいを美味しそうに啜る音を聞かされる。

 しかし同時に攻められたおまんこの余韻が強く、それどころではない。

 声が大きくなるのを自覚して、俺の両手は口元を押さえている。

 

「ほら、手で声抑えてないで俺に甘い声聞かせてよ」

「やーだ。恥ずかしい」

「今更だって。アローシャちゃんがすけべなことなんて近所のガキだって知ってるぜ?」

「言うなよ。気にしないようにしてたんだから。最近俺のおまんこ凝視してるなって、そんな気がしてたんだよ」

「アローシャちゃんがすけべな体してるからだよ。ほら、体俺に預けて。おまんこをマッサージしてやるから」

「ん♡♡♡」

「顔真っ赤にして無口にしてもやることは変わんねーよ?」

「うるさい。いいから指動かせ」

「はいはい。お嬢様の頼みとあっては断れませんね」

 

 エッチ前とエッチ中は口調の変わるこの男。

 今でこそ冒険者に身をやつしているが、生まれはいいだろうことを伺わせる。

 しかし俺は今現在負け続けだ。

 サキュバスという種族にあるまじきおまんこの弱さが露呈されている。

 今現在、指を一本突っ込まれてるだけでこの体たらく。

 さっきから五度ほど達しているが、それも男に伝わってると思うと癪だった。

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 全く太刀打ちできぬ間に挿入まで至る。

 先ほどまでの元気もすっかりイキ疲れて脱力状態。

 男なりの気遣いなのだろう。

 口でしてみてわかるが、俺のおまんこに比べてやや大きめのチンポはよく解さないと入らないサイズだった。

 ここまででかいと娼館じゃ出禁もいい所。

 亜龍と言えど討伐者には大きな活力を与えるのかもしれない。

 人として一皮も二皮も向けたこいつは討伐後から並々ならぬ勢力を持て余していたのだ。

 

「ほら、アローシャちゃんの大好きなおチンポだぞ。ゆっくり沈み込ませるから体全身で味わうんだぞ?」

 

 俺の返事を待つことなく、挿入は開始された。

 よく解された俺のおまんこはすんなりと男の逸物を受け入れた。

 その上で適度に締め付けていくのは、俺が挿入だけで達してしまっているからだ。

 普通の人間だったら気絶していてもおかしくないほどの連続絶頂、それすらもサキュバス特有の無限の体力で受け流していく。

 

「あ゛♡ 〜〜〜ッ おぉお゛ん♡♡」

 

 決して可愛い喘ぎではない。

 体全体が違う何かに変えられていくような強烈な違和感。抽送を繰り返すたびに内臓の位置が入れ替えられるような息苦しさ。

 激しさを増すピストンに合わせて俺の体が跳ねていく。

 普通の人間であったなら、死んでもおかしくないほどの緩急をつけた連続した絶頂は、サキュバスにはこれ以上ない快楽を味合わせてくれる。

 涙を浮かべ、上気して蕩けきった唇からは次第に甘い声が漏れ出していく。

 

 それを誇張するようにリズミカルに振られた腰に結合部から気持ちを掻き立てるBGMがグチュ♡ じゅぷ♡ とかき鳴らされた。

 

「どう、気持ちいいっしょ? すっかりトロ顔晒して、俺のちんぽなしじゃ生きていけないって顔してるけど平気?」

「あひ♡ おぉ゛ッ♡ 好き♡ ちんぽ好き♡ ジョッシュのちんぽ♡ 大好き♡」

「チンポだけ? この腰使いは俺しかしてくれないよ? アローシャちゃんはチンポだけでしか人間を判別できないのかな?」

 

 俺の回答が間違えているとばかりに、ピストンは止まり、静かな時間がやってきた。

 さっきまでのピストンで膣内が腓返りする程の強烈な凪が発生する。

 ズッポリと子宮を押し上げたまま硬直したチンポに、えもいわれぬ不安が込み上げてくる。

 挿入してから一度たりとも射精してもらってないのだ。

 それゆえの飢餓感が俺の心を締め付ける。

 

 しかし連続でイカされて舌ったらずな言葉じゃジョッシュの耳には届かない。

 早く続きをしてほしい俺は、仕方なく専属チンポケースに立候補する事になる。

 これはつまり人間で言うところの結婚だ。

 生涯その男からしか食事を頂かない宣言である。

 自由を謳歌するサキュバスにとって、その自由を捨てるのは屈服を意味する。

 私はセックスで人間に負けましたと言っているようなものだ。

 恥ずかしい事この上ない。

 でも、それでも。一時の気の迷いであろうとも。

 俺はそのチンポと生涯を遂げる決意をした。

 

「今の言葉に二言はない?」

「にゃい」

「毎日毎日うっすいザーメンでも文句言わない?」

「ゔっ……それは……」

 

 俺の思考は一瞬にして冷めた。

 今ここでザーメンを頂きたいがために、その後の全ての生活を捨てる宣言を言い渡されたのだ。その上で栄養が偏る食生活しかできないけど平気かと聞かれて言い淀む。

 

「やっぱ辞めとこうか? 俺もアローシャちゃんを独占するのは仲間に気が引けるし」

 

 ここで下手に出るジョッシュ。

 パーティーで斥候を務めるこの男は引き際を見極めるのが上手いやつだ。

 

「じゃあ、毎日来ていいから、続きをお願い。ここでやめられても切ないんだよ」

「あれ〜毎日はダメなんじゃなかったっけ?」

 

 グイッと腰が引き抜かれた。

 少しだけ空いた空洞が切なく収縮を繰り返す。

 俺の空腹は限界に近いくらいに追い込まれていた。

 こいついつからサキュバスハンターになったんだってくらい、サキュバスの欲しいものがよくわかってやがる。

 

「ジョッシュのバカ、察しろよ。俺の言葉は全くの反対なんだ。エッチが嫌いなサキュバスなんているわけねーだろ。ただの強がりだよ。本当は……もっとエッチしまくりたいに決まってんじゃねーか。でもランクもBまで上げちゃったし、下のものに舐められたら示しがつかないだろ? だから、欲しくても追い返してる」

「バカはどっちだよ。欲し狩りのくせして我慢してさ。そんなに男に靡くのって恥ずかしいか?」

 

 ぐちょ、くちゅ、と空いたスペースを埋めるように突き込まれる。

 最初こそ優しい律動は、回数を重ねるごとに激しさを増していき、やがて男の感情に任せたままのピストンが始まった。

 

「あん♡ あ♡ くぅん♡」

「こんなグロチンポ突っ込まれて喘げるどすけべえが、遠慮してんじゃねーよ。年下に舐められる? 結構な事じゃねーか。アローシャちゃんがそれで健康になれば俺たちとしても嬉しいよ。けどな、そんなチンポ我慢してまで無理を通してアローシャちゃんが死んだら俺らは悲しいぞ? そこんところを考え違いをしてるんだよ、お前は!」

 

 パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

 激しい。だが感情には優しさが込められていて、堰を切って放たれたザーメンは膣内を焼くほどの熱量と濃厚さで溢れかえった。

 なおも途切れぬ射精が、ジョッシュの生命を脅かす。

 目に見えて痩せ細っていくジョッシュを見て、俺の方から腰を引く。

 押し倒して、キスをする。

 

 サキュバスの唾液には男の勃起力を復活させる能力と、生命力を回復させる能力がある。

 そのまま放てば一緒だが、死にかけの男の命をつなぐこともあるのだ。

 サキュバスの成長には男を何人食い殺したかで大きく変化する。

 

 同世代のサキュバスは、肉体を成長させるための犠牲として男を食い殺してきた。

 俺にはそれができない。

 一緒に馬鹿やって生きてきたからこそ、見送れないのだ。

 それで死んでしまうなら良い。

 でも今際の際で死にそうなやつと寝た奴らは見事に息を吹き返してきた。

 ジョッシュもそのうちの一人。

 

 サキュバスのおまんこは男の生命力を無限に吸い尽くす凶悪なものだった。

 男に主導権があるうちは良いが、サキュバスに握らせると命の危険に繋がる。

 それをよ彼と思ってる層は今でも指名手配されている。

 俺たちの種族が人間より魔族寄りなのはそう言う事だ。

 

 それでも俺は人間を見過ごせなかった。

 見た目だけならそっくりなそいつらを食い殺せる同胞の気がしれねーよ。

 だから俺の体はちんまいままで、こいつのようなロリコンを大量生産してしまっている訳だが。

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 

「ん、あれ? ここは……天国?」

「地獄だよ。志半ばで死んでたら残された仲間に顔向けできねーぞ?」

 

 生き返ったジョッシュが俺の顔を見て寝言を言うのでチョップを顔面に食らわせながら現実を伝えてやる。

 

「ああ、俺はまたアローシャちゃんに助けられたのか」

「なんであんな無茶をしたんだよ、らしくない」

「ん? ああ、やっぱ見抜かれてたか。死のうとしてた事」

 

 こいつは俺に全ての命を預けて自殺しようとしていた。

 俺を救うのだと感情に身を任せて命を搾り出そうとしていたのだ。

 馬鹿な奴め。それで喜ぶ俺と思ったか?

 

「実はさ、先日の遠征があったろ?」

「ああ、ワイバーン戦な。それは聞いた」

「そこで俺たちは英雄だなんて呼ばれてるが違うんだよ。全然違う、むしろ大量殺人犯だ」

「………何があった?」

 

「俺たちは討伐を失敗したんだよ。ワイバーンは知能を持っていた。そして群れで襲ってきた。依頼主の村に着いたとき、すでに奴らの食事中だったんだ。そこで仲間の一人も食われた。生きたままおつまみ感覚でな」

「………酷いことしやがる。しかしワイバーンはそんなに頭のいいモンスターだったか?」

「聞いたことねーよ。空を飛んで風の魔法を飛ばしてくるぐらいだ。ランクBだって人数を手配すれば勝てる相手。でも今回は様子が違う。だから裏で手を引いてる黒幕がいるんだと思ってる」

「で、俺に命を預けようとした理由は?」

「アローシャちゃんならあいつらを殺せるだろうと思って。無念のうちに死んだガルドのやつの弔い合戦だ。俺はワイバーンを一匹は仕留めたとはいえ、その時の無茶が祟って右腕が大してうごかねぇんだ」

「そうか。ティーアスの奴はどうしてる?」

「アイツは俺の命を食ったアローシャちゃんが来るのを外で待ってるよ。アイツの魔法とアローシャちゃんの弓でどうにか仇を打って欲しい。頼む!」

 

 そう言うことか。

 いつになく激しい感情をぶつけてくると思ったら、こいつにも事情があったと言うことか。

 

「依頼なら受ける。だがお前の命までは要らん。お前が死んだら、殺した俺を恨む奴が出てくるだろ? 右手が効かないくらいで命を捨てるなよ。だからお前は馬鹿なんだ」

「馬鹿っていう方が馬鹿なんだぞ?」

「ごちゃごちゃ言うな。病人は寝てろ。なんだったら組合に卸すポーションを飲んでてもいいから。命は大事にな。終わったら続きしよーぜ。それまでは安静にしてろ」

 

 そう言って俺は寝倉を出る。

 そこでティーアスと出会った。

 

「アローシャちゃん。ジョッシュの奴は?」

「気持ちよさそうに寝てるよ」

「そうか……くぅ、亡くすには惜しい男だったが」

 

 あ、こいつ勘違いしてやがるな?

 

「ジョッシュは死んでねーぞ? キスして起こした。死ぬ寸前まで無茶しやがったことは確かだがな」

「え? じゃあ今回はパワーアップ無しでやるのか。なーんだ。てっきり全盛期のアローシャちゃんが見れると思ったのに」

 

 ティーアスはさっきまでの涙を引っ込めて残念がる。

 お前はさー、そういう所だぞ?

 

 全盛期と言うのは俺がまだ人間と仲良くやる前のキレッキレだった頃のことだ。

 今はラブエッチにズブズブにハマったおかげでその頃よりは大分弱い。

 サキュバスの特徴は残せてるが、能力的に生まれたてとそう変わらん。

 しかし俺は生まれてから軽く100年は生きてる最古参。

 本気なんて出さなくても亜龍くらいは敵じゃない。

 戦いなんてものはステータスを比べた程度で決まるものではないのだ。

 だったらどう足掻いても人間は魔族や魔物に勝てない理由になる。

 

 研ぎ澄ませた技術で格上を喰らう。

 だからこの世界で最弱の人間が格上の魔族を殺せるのだ。

 逆もまた然り。いくら強くなっても油断すれば格下に足を掬われる。

 そこに人間も魔族もないのは確かである。

 

「別にワイバーンくらいは貰ったザーメンを魔力に置き換えれば射殺せるだろ。お前らが俺をどんなふうに見てるかは知らんが、人間だったらSランクぐらいの実力はあるぞ、俺。魔族だからAには上がれないだけで」

「はいはい。アローシャちゃんはすごいでちゅねー」

「あっお前信用してねーな?」

「そんなチンチクリンボディで信用しろって言う方が無理あるでしょ? ジョッシュはともかく俺は騙されんからな!」

 

 ティーアスは年上の包容力があるお姉さんがタイプらしい。

 だからワイバーン討伐の報奨金は全部娼館に溶かしたと豪語するダメ人間である。

 

「取り敢えず武器屋の親父に預けた武器取りに行くから待ってろ」

 

 それから一時間後。

 ちょっととろけた顔で武器を手にして出てくる俺を見て、ティーアスはため息を吐いた。

 

「武器取ってくるまでに時間かかり過ぎでしょ」

「俺はそのつもりだったけど、親父が突然発情しちゃったんだよ。カミさんは先立たれてるし、仕方なく俺が相手してやってたの。まさかそこから抜かずに十五発もくれるとは思わねーじゃん。思わぬ臨時報酬て奴だよ」

「アローシャちゃんて何気にモテるよな」

「なんだよ。イリスから俺に鞍替えするか? 俺のテクでシコリ抜かれてーなら歓迎するぜ?」

 

 口の前で親指と人差し指で輪っかを作って前後すると、ティーアスは嫌がりながら後退りする。

 

「滅多なこと言うなよ! どこに耳があるからわからないんだからよ」

「んだよ。たまには若いザーメン飲ませろよ。俺の常連はジジイばっかで物足りねーんだ。一番若くてジョッシュだぞ?」

 

 中身がババアだから仕方ないんだが、それを言ったところで人間のこいつには分からない。

 ザーメン食ってる間は長命種特有の若さを持つサキュバス。

 人間が種を増やし続ける限り、サキュバスは不滅だ。

 

「んじゃサクッと仕留め損ねたワイバーンぶっ殺してきますか。お前も遅れるなよ?」

 

 軽く伸びをしながら折りたたんでいた翼を広げる。

 左右に伸びる蝙蝠のような羽はのびのびと広がり、全身の凝りを解すように血を行き届かせていく。

 空を飛ぶのなんて数ヶ月ぶりだからな。

 

 ただでさえワイバーンは弓にとって天敵。

 魔法で仕留めるのが得策と言えるが、空を浮く都合上、弱い部分は確実にある。

 そこを射抜いて、棒立ちのところをティーアスが魔法で射抜くと言う作戦である。

 ティーアスは人間にして置くには勿体無いほどの魔法の才能を宿している。

 それはザーメンにも強い影響があり、トロトロでプルップルの濃ゆいザーメンになるのだ。

 けれどあいにくと俺は守備範囲外らしく、御相伴に預かることはなかった。

 まぁ別にいいけどさ。

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 

 上空4000メートル。人間だったら耐えられない高度で俺は鎮座する。

 魔力による結界で風を凌ぎつつ、完全に油断し切ったワイバーンが弱点の首元を晒している。

 

『こちらティーアス。配置についた』

『では作戦に移行する。取り敢えず落とすからシコシコ高めた魔力をぶっ放せ』

『言い方』

『男には受けが良いんだぞ? 普段やってることだからわかんだろ』

『タイミングってもんがあるだろ。こっちの魔法は誰かさんみたいに早漏じゃないんでな』

『分かったジョッシュに伝えとく。無駄口を叩いていると向こうに感づかれる。詠唱しておけ。いつでもフィニッシュできるようにな』

『へいへい』

 

 

 魔力を介した通信が途切れ、こちらも首筋を狙う構えを取る。

 そこへ真横から突き刺すような一撃が閃いた。

 ジョッシュが言っていた黒幕か?

 

「チッ」

「まさかこーんなところで同胞に出会うとは思わなかったけど。それを撃たせるわけにはいかないんだよねー」

 

 やたらと間延びした声でこちらを見下ろすサキュバスは口元に笑みを張り付けていた。

 知らぬ顔だ。新規か?

 俺も郷を離れて長い。だから新人の顔はよくわからない。

 

「でもでもぉ、同胞にしては随分と栄養不足よね? ちゃんとエッチしてる〜?」

「余計なお世話だクソガキ。こちとら食にうるさいおまんこなもんでね。選り好みが激しいんだ。さっきも太ももぐらいあるちんぽ突っ込んで気持ち良くなっていた所だ。まさか人の趣味にまで横槍を挟む訳ではあるまい?」

 

 空中でジリジリと距離を取る。

 

「別に〜 お姉さんが誰とよろしくしてようと関係ないの。でもでもぉ、こっちのお仕事も邪魔してほしくないかなって」

「後ろには誰がついてる?」

「魔王♡」

 

 魔王と来たか。

 先代の魔王にだったら面識はあるが、今代の魔王はとんと知らん。

 

「そんなに凄いのか? 自由を謳歌する我らがちんぽケース志願をする程に」

「それはお姉さんには言えないな〜。だって話したらこっちに着たくなっちゃうでしょ? あたし、ライバルは欲してないの。同胞ならわかるでしょ? チンポを独占したいって気持ちは」

「ああ、知ってるよ。でもこっちも仕事でね。あの二匹はぶっ殺すと約束している。それ以外は手をつけない。ここは引いてくれるか?」

「残念、交渉決裂ね。お姉さんは物分かりのいい同胞かと思ってたけど、人間に飼い慣らされてる哀れな道化だって気がついてないんだもん」

「ああん?」

「凄んだって怖くないですよーだ♡ そんなことより、一緒についてきた人間の方を心配したら? お姉さんの動きを待ってるんじゃないかな?」

「貴様……」

「あたしにはカーミラって名前があるよ、アローシャおねえちゃん」

 

 カーミラ……って、あのカーミラ?

 40年前。俺と同じでチンチクリンボディを有していたあのカーミラが今では見違えるほどにボンッキュッボンッとなっていた。

 そう言えばどこかしら面影は残っている。

 口調はもっとお淑やかだったが、魔王とやらに変えられてしまったか?

 

「待て!」

「待ちませんよーだ」

 

 ぴゅーんと飛んで行ったのを見送り、俺は射線上から距離をとったワイバーンを追い詰めるべく高度を落とし、そこで見つけたのはワイバーンに狙いをつけようと前に出ていたティーアスと、その背後からにじり寄るゴブリンの群れだった。

 手には女体化薬まで用意しており、押さえつけて飲ませた後楽しむのだろうことは容易に理解した。

 いくらこちらに靡いてないとは言え、貴重なザーメンを失ってたまるか。

 回線を繋ぎ、ゴブリン達に矢を射掛ける。

 

『ティーアス! 俺たちは誘い込まれた。今回の作戦は失敗だ! 相手は魔王軍! 撤退するぞ!』

『何抜かしてるんですか? 撤退? この高めに高めた魔力のやり場は?』

『後方でお前のケツ狙ってるゴブリン達にたっぷりぶっかけてやれ! そいつらお前を女体化して遊ぶつもりだぞ』

『んなクソァあああああああ!』

 

 突然の爆音。森が爆ぜ、その様相にワイバーン達も自分たちが狙われていたと気がついた。

 二匹のワイバーン達は上昇し、その素っ首を俺の矢が捉えた─────と思った時、無惨にも弾かれる。

 

 

「させませんと言いました」

「チッ」

「どうして邪魔をするんです? お姉ちゃん程の存在が、なぜ人間側につくのです? 元魔王軍四天王……極天のアローシャ様ともあろうお方が」

「こいつは俺の贖罪だよ。チンポの出来に魔族も人間もない。俺の行いによって食える筈だったチンポを食い逃した。それに気づいてからは人間を満遍なく味わうことにしたんだ。それだけさ」

「理解できません。その偏食気味なお体を見ても人間に与する理由もわからない」

「そいつは食わず嫌いって奴だぜ? ザーメンに貴賎はない。魔族の濃ゆいのばっかり飲んでるとたまに人間のうっすいのも欲しくなんだよ。こればっかりは趣味の問題だな。そんな俺にザーメン食わしてくれる奴がよ、言うんだ。そこに居る二匹が許せねぇって。じゃあいっちょぶっ殺してやるか。それぐらいの理由だよ」

「残念です。お姉ちゃんは変わってしまった。その変えてしまった人間が憎くて憎くて仕方がない」

「初めから話は水平線。どちらにも引けぬわけがある。そう言うことで良いな?」

「ええ、けど今のお姉ちゃんなら怖くない。弱体化したお姉ちゃんに勝っても嬉しくないの」

「ならどうする? 俺に情けをかけて手を抜いてくれるか?」

「それは辞めとくわ。元四天王相手に手を抜くなんて自殺行為だとよく知ってるから」

 

 抑揚のない声で、子供時代の頃の口調と現在の自分を行ったり来たりするカーミラ。

 お姉さんと呼んだり、お姉ちゃん呼びしたり、四天王扱いした時は様付けまでしてくる。

 本当に口調に取り留めのない奴だ。

 最終的には出会った時と同じように敵として相対した。

 

 

 

 

 一方で、地上に一人残されたティーアスは窮地に立たされていた。

 自分の尻を狙っていると聞かされて気が気じゃない状態に、空からは爆発音に気がついたワイバーンが二匹迫ってきている。

 そこに肝心の援護射撃がない状態。

 黒幕が出向いたか。それとも既に落とされたか。

 どちらにせよ状況が良くないことは確かだった。

 

「クッソ、こいつらしつけー。いつからゴブリンは男は殺さず女にして楽しむ遊びを覚えたんだ? こら! ズボン脱がすな!」

 

 趣味が悪い。そう言って仕舞えばそれまでだが、される側のティーアスは必死に迫り来る勃起済みのゴブリンを薙ぎ払った。鮮血に混じって白濁が強かに地面に打ち付けられる。

 

「早漏野郎が。お陰で足元が最悪だ」

 

 殺されたショックで達したゴブリン達はその場で射精し、白濁のぬかるみを作り上げていく。それでも諦めることなくゴブリン達はティーアスの尻目掛けて突っ込んでくる。

 もはや女体化出来ずともそこで楽しむのも悪くないと言いたげな地獄を作り上げていた。

 

「ったく、恨むぜアローシャちゃん。こんな事なら出掛けにしっぽり抜いてくれば良かったぜ」

 

 残り魔力は半分を下回った。未だ止むことのないゴブリンの群れを前に、ティーアスは覚悟を決めて詠唱を開始する。

 

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 

 上空では矢と魔法が幾度も交差し弾け飛ぶ。

 

「流石元四天王、矢でこれほどの威力を出すとは思いませんでした。しかしこの程度、あたしくらいまで成長した魔族にとっては児戯にも等しい」

「そうかよ」

 

 余裕の表情に嫌気がさす。

 こっちは同胞を相手にする準備まではしてきてねーんだ。

 ワイバーンぶっ殺してサクッと帰ってエッチざんまいそれくらいのつもりでいたのになぁ。

 世の中うまくいかないものだ。

 

「いい加減地上も決着がついた頃でしょう」

「あんまり男同士ってのは趣味じゃねぇなぁ」

「あら、それは勿体無い。男同士の恋愛はまた深みがあって見てる分には楽しいものですよ。オーク同士の交配も同じものです」

「お前の趣味を人に押し付けてんじゃねーよ」

「お姉さんこそ、ご自分の趣味を押し付けないでください」

 

 行動も言葉も切り結び、残光を残して衝突を繰り返す。

 しかし俺の方が少し早く窮地に陥った。

 ザーメンから生成した白濁の矢が尽き、取れる手段が無くなったのである。

 

「チッ」

 

 その場で役立たずになった弓を捨て、後輩のカーミラを見据える。

 

「お姉さんの手札はこれでおしまいですか?」

「残念ながらな。魔族相手に準備しちゃいねーからよ。でも負ける気はしねーんだよな、不思議と」

「それはあたしがお姉さんの後輩だからでしょうか?」

「そんな問題じゃねーよ。単純に、勝負は小手先だけのもんじゃねぇだろ、って事だ」

 

 軽い足取りでカーミラの元まで歩いて行き、ベロチュウを食らわせる。

 サキュバス同士のセックスに意味はない。

 なんの生産性もないからだ。

 だが格上が格下からエネルギーを補給する手段としてはこれ以上ないほど効率的だった。

 無論、されるがままのカーミラではない。

 俺がおまんこが弱いことを見抜いて早速指を差し込んでくる。

 舌の勢いがそれで弱まるが、それでも全く止まると言うことはなかった。

 

 俺は確かにおまんこが弱い。

 それは弱点といって差し支えないくらいだ。

 しかしそれは男に限る。

 女に任されるほどまで弱くない。そう思っている。

 が、そう思っていたのは俺だけみたいだ。

 

 カーミラの股間からいつのまにかチンポが生えていて、その性別が女からふたなりに変わった事で、弱点に特攻を付与された。

 むしろ俺の攻勢は勢いを失い、今やされるがままに指による蹂躙を繰り返されていた。

 クソ雑魚にも程があるだろうと泣きたくなる。

 

「あれあれ〜? ふたなりちんぽに完全に屈してますけど、大丈夫ですか?」

「うるへー。チンポくっつけんな! お腹でちんぽ擦るの禁止! 匂いがここまできちゃうだろ!」

「んふ〜♡ 相変わらずちんぽにダメダメなお姉さんで良かったです。仲間になれとは言いません。けど、今日は人間を見捨てて帰ってください。そうしたら魔力たっぷりのザーメンたらふく飲ませてあげますから。ね?」

「お前、それ反則だろ。濡れるじゃんよ、そんな殺し文句」

「すっかり発情しちゃって、可愛い♡ 優しくパンパンしてあげますね?」

「もう人間とかどうでもいいからぁ、チンポ。チンポ頂戴♡ ザーメンミルク欲しいの」

 

 俺はすっかりカーミラに気を許してチンポ乞いをした。

 カーミラも俺が甘えてきたのを気分良さげに迎え入れ、山頂に降り立って腰を休めた。

 空を飛ぶのも、空を歩くのも俺たちにはなんのくもなくできるけど、セックスするのは無理だ。ザーメンを抽出するのには莫大なエネルギーを使うし、注意力も散漫になってしまうからだ。

 

「じゃあ岩肌に手をついてお尻こっちに向けてくださいね。そうです。相変わらず濡れ濡れのおまんこで食い出がありそうですね。本当なら部下の教育にまわって欲しいのですけど……まずはチンポで手懐けてからですね。えいっ♡ えいっ♡ どうですか、ふたなりチンポは気持ちいいですか?」

「んひっ♡ そこ、そこぉ♡ ぐりぐりっ きもちいいのぉ♡」

「んふふ。ここですか? 相変わらずおまんこ弱弱で助かりました。最初からこの方法でお話しすれば良かったですね。ね、先輩?」

 

 ごちゅ♡ ごちゅ♡ と腕程もある太さと長さのふたなりチンポが俺を貫く。

 ジョッシュの比ではないゴンブトチンポに俺はどんどん夢中になっていった。

 たまにはブッ濃いザーメンをおまんこで飲んでみたいものだ。

 それを見越したようにカーミラはふたなり化して、俺にザーメンを分け与える愚行を犯したのだ。

 俺の無尽蔵に食欲が武器の一つだと忘れているらしい。

 サキュバスにとってエッチは食事だ。

 ザーメンはエネルギーだ。

 それの受け渡しの尤も効率の良いやり方がふたなり化だった。

 

 カーミラとしては俺をおとなしくさせるための手段だが、俺にとったら失ったザーメンを再補充するチャンスだ。エッチした後にぶっ飛ばしてティーアスを助けて撤退する。

 相手は魔王だ。人間が歯向かって情けをかけてくれる相手ではない。

 たかだかランクBの冒険者が叶う相手ではないのだ。

 

 

 そう思っていた時期が俺にもあった。

 

 俺の誤算があるとすればサキュバスがふたなり化した際の体力が異様に高い点である。

 サキュバスのおまんこには成長上限がある。

 今の俺は全盛期のムチムチボディまで成長していた。

 なのにカーミラの攻めは止まらず、未だに注ぎ続けているのだ。

 未だ疲れ知らずのカーミラの底なしの体力に、俺は初めて戦慄した。

 

「すっかりおとなしくなりましたね、先輩。もしかしてあたしに勝つ気でいましたか〜?」

 

 俺の思考なんて手にちるようにわかるのか、どこか優越感に浸った声色だ。

 

「先輩には言ってませんでしたけどぉ、今のあたしって魔王様の右腕なんです。かつて四天王だった先輩にはわかりますよね? 格の違いが」

「!」

 

 魔王。魔族のオスが力で魔族を支配したときに贈られる称号である。

 勇者がその配偶者に異性を侍らすように、魔王もまた配偶者には異性を侍らせる。

 その右腕と言うことは正妻のポジション。妾の四天王とは配られる魔力量が違うのだ。

 俺はカーミラを通じて流された濃厚なザーメンを浴びて、全盛期以上の力を取り戻していた。

 

「んふふ。すっかりあの頃のお姉さんまで戻りましたね。そして、すっかりふたなりちんぽに夢中になってます。まだまだ欲しいですか? ですがあげるのには条件があります」

 

 俺はその誘いに唾を飲み込みながら答える。

 

「俺がお前に敵わないってことはわかったよ。連れてきたやつは見捨てる。それで良いか?」

「それは結構。本当ならそのまま部下に欲しいところですけど……」

「お前が居るんなら俺の椅子なんてねーだろ。今代の正妻は身持ちが固い。間にゃ入れねーよ」

「さすがお姉さん、話が早くて助かります」

「でも俺の餌場は荒らしてくれるな? それとこれとは別の話だ。俺は既に魔王軍を引退した身。それに、あんな奴らでも気に入ってるんだよ」

「それじゃあ年に一度、組合にワイバーン討伐のクエストを発注しますので、そこに魔力の高い人間を見繕って向かわせてください」

「生贄にしろってことか」

「それでお姉さんの暮らす街は見逃して上げます。これ以上の譲歩は出来ませんね」

「そっか。それで生き延びれるんなら安いものか」

 

 拳を握る。

 大勢を救うために少数を見捨てるのだ。

 たかだか人間の命。

 サキュバスにとっては取るに足らない餌だ。

 でも、それでも。

 

「悪い、俺はそれを見過ごせそうもねーわ」

「お姉さんともあろう方が情に絆されましたか?」

「そうだな。そうかもな」

「残念です。ならば受け渡した魔力、回収させて貰います」

「やってみろ、最後の最後まで足掻いてやる!」

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 

 パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

 

「お姉さん、もう降参しますか〜? あれだけ威勢のいいこと言っておいて、本当にこっちのお口は弱々ですね? 最後の最後まで足掻くんじゃありませんでしたっけ?」

「だって、らってぇ♡ おチンポ気持ちいいんだもん。パンパンされたら、抗えるわけないじゃん♡ はぁイクッ♡ イってる♡ イクッイクッイクッーーー♡♡」

「んふふ。じゃあ人間がオモチャにされてるところ見ながら無様に魔族チンポに屈しながらイキ殺して差し上げますね?」

「おぅ゛♡ イクッ♡ んひ♡ おほぉ♡」

「もう聞いてないか。すっかりイクのに夢中になってる。どれだけエッチを我慢してたんだか。本当に不器用なんだから」

 

 カーミラは幼い頃に慕っていた姉が、人間なんて虫けらに好き勝手されているのが気に食わなかったのだ。

 ようやくその身柄を手に入れた時、痩せ細った体を見て憎悪が体を支配した。

 そしてこんな風になってまで人間を庇う姉の姿に居た堪れない気持ちになる。

 

 魔王の手下として、罰を下しているはずなのに、弱々なおまんこは本人の意思を無視して射精を激しく促してくるのだ。

 たまらず何度も射精してしまうが、それでも残存魔力に余力を残すカーミラ。

 なかなか壊れない姉に苛立ちを覚えたのは残存魔力が2/3を切ったところくらいからか。

 

 あれだけ余裕を見せていたカーミラにも疲れが見えてきた。 

 相変わらずイキ狂う姉に、どうあっても壊せないんじゃないかとピストンを緩めた時だ。

 その時になってようやく違和感に気がついた。

 先端だけ差し込んだ状態から、一気に最奥まで引っ張られ、収縮する膣襞にビュルビュルと射精を促されたのだ。

 まるでおまんこに意思があるかのように、カーミラはこの時ようやく自分が姉に飲み込まれかけていることを知った。

 

 姉はセックスが弱い。

 すぐにイクし、たっぷり出させる技術が高い。

 だがそれだけではなかったのだ。

 数百年も生き延びたサキュバスは子宮が意志を持って襲いかかる。

 それがまさに今だと思い至った。

 既に意識を失った姉。

 ではこの体を動かしているのは誰だ?

 膣襞がうねり、チンポが射精大勢に無理やりさせられる。

 それは恐怖以外の何物でもない。

 

「ぐっ、この! 離れろ!」

『チンポ♡ チンポ♡ チンポ♡ チンポ♡』

 

 突如カーミラの中に謎の声が聞こえてくる。

 無邪気な声色からは姉のものとは思えない軽薄な音色が宿る。

 しかし声は姉のものに相違なく、まるでこちらが本体であると言わんばかりだ。

 

『ねっ、ねっ? まだ出せるんでしょう? ザーメン♡ ザーメン♡ ザーメン♡ ブッ濃いザーメン子宮に飲ませて♡ ごくごくさせて♡ あたしを喜ばせて♡』

「お前は誰だ! お姉さんをどこにやった!」

『何を言ってるのカーミラちゃん。あたしはアローシャ。貴方の敬愛するお姉様よ。忘れちゃった?』

「違う、お前はあたしのお慕いしたあの方とは違う!」

『全然違わないわ。あれもあたし。おまんこが弱くて、人間に良いようにやられてるのはただの演技よ。カーミラちゃんはすっかり騙されてくれてお姉さん感激よ。それにこのオチンポも、お姉さんに食べさせてくれる為に育ててくれたんでしょ? じゃあ最後の一滴まで飲ませてくれるよね?』

 

 カーミラはゾッとする。

 突如豹変した姉の姿に、サキュバスらしいサキュバスの姿に。

 不器用な生き方ながらも尊敬できる姉が幻想だと知って、理想がガラガラと崩れていくのを思い知る。

 

『あれあれ〜? どうしちゃったのかな? もう降参? 魔王の正妻になってチョーシくれたカーミラちゃんの魔力はもう打ち止めかな〜?』

「してない。これからが本番だから。壊すつもりで相手するから。覚悟の準備をしておいてくださいね」

『きゃー、楽しみー♡♡♡』

 

 

 

◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 ◯〜◯〜◯〜◯〜 

 

 

 

「あれ? 俺は……」

 

 確かあの後カーミラとエッチして、それからの記憶がない。

 陽はとっくに傾き、夜の帳が降りている。

 すぐ横には干からびたミイラが転がっており、びっくりして飛び退く。

 きっと俺が暴走してどこかの誰かを襲ってしまったのだろう。

 にしては俺のボディはちんまいまま。

 成長するほどの養分は持ってなかったのだろうと結論付けて両手を合わせて南無南無と拝んでおいた。

 

「あ、ティーアス!」

 

 そこで一緒に来ていた魔法使いの存在を思い出し、ガクガク震える腰を制してヨタヨタ歩きで森の中を探して回った。

 そこでは今もなお盛ってるゴブリン達がおり、もしかして掘られちゃったかと心配してると上から声が降ってくる。

 

「上だよ、クソガキ」

「お、無事だったか」

 

 ティーアスの奴は木の上に退避して逃げ切ったようだ。

 

「無事なもんか。性別変えられた挙句、前も後ろも無事に貫通されたぞ」

「生きてるだけでラッキーだろ。相手は魔王軍だ。人間が敵う相手じゃない」

「そういうお前も無事じゃねーか。何回連絡入れても返事もよこさなかったくせして」

「俺もよくわかんねーんだけどさ、目が覚めたら終わってたんだよね。黒幕とエッチしたことまでは覚えてるんだが。気がついたら横でミイラが寝ててよ。マジびびった」

「流石腐ってもサキュバスか。敵がロリコンで良かったな」

「アホ、勝てばいーんだよ。取り敢えずこいつら殺すから帰ろうぜ」

「ああ、ワイバーン討伐出来なかったことをジョッシュになんて言い訳しよう」

「エッチさせてやればあいつは水に流してくれるぞ。お前の新しい穴を生贄に捧げればだが」

「死ね!」

 

 ティーアスは俺と同じくらいの背格好の少女にされていた。

 背が急激に縮んだこともあり、ぶかぶかのローブから覗く柔肌が妙にエロい。

 こいつは人気が出るぜと今から期待が高まる。

 ま、本人にその気があればの話だが。

 

 すっかり疲労困憊の俺たちは道中でいろんな男を食いながら街に戻る。

 着の身着のままできたから路銀が尽きて、女体化して冒険者カードが使えないティーアスも体を売って食事にありついた。

 帰ってくるまでにすっかり女の体に慣れ切っていたあたり、素質はあったんだろう。

 娼館で働かねーかと誘ったら、すんなり了承した辺り、やっぱりチンポ中毒だったか。

 

 そんな感じで俺の日常はいつものように回り始める。

 

 

「あん♡ あん♡ あん♡ あん♡」

 

 にゅぼにゅぼと俺の膣を掻き分けてジョッシュのチンポが抜き差しされる。

 俺は宣言通り、通うように訪れるこのアホの相手をしていた。

 相変わらずの薄さだが。毎日飲むのならこれぐらいで良いのかもしれない。

 なんだかんだで食事を提供してくれるこいつらに感謝さえしているのだ。

 

「ジョッシュー、仕事行くぞ」

 

 女体化したティーアスが行為中の俺らに構わず仕事内容を読み耽る。

 その横でフィニッシュを決めるジョッシュ。

 俺は弱々のまんこんでザーメンをごくごくと飲んでから起き上がった。

 

「おっ今度の相手はオークか。オークのちんぽはデカイって言うしな」

「アホか。俺は人間のだけで十分だよ。そこのサキュバスと一緒にすんな」

「すっかりチンポ中毒のティーアスにだけは言われたくねーな」

「良いからさっさと準備しろ。良い加減稼がないと装備の新調もままならねーぞ」

「はいはい」

「いってらー」

「アローシャ。お前もくるんだよ」

「は?」

 

 ティーアスの物言いに、完全に思考をフリーズさせる。

 俺は魔族とのセックスは食べ飽きてるので、今更オーク程度じゃ満足できない。

 

「ガルドの抜けた穴をお前が埋めるんだよ。どうせ暇してるんだろ? 俺たちが有効利用してやる」

「勝手に決めんな。報酬は?」

「ジョッシュのちんぽを好きにして良いぞ」

「いやだよ。こいつは薄いんだ。もっと濃いザーメンを出せる若者を寄越せよな」

「贅沢言うな。俺だって早漏の相手で我慢してるんだからな!」

「お前ら! 本人の前に好き勝手言いやがって! まとめてぶち犯してやろうか!?」

 

 逃げ出す俺とティーアスに、下半身丸出しで追いかけてくるジョッシュ。

 そのあと憲兵に捕まえられたけど、理由を話して釈放してもらった。

 性欲魔神だけど仲間なんです。どうしようもないロリコンだけど良い奴なんです。

 なんて言い訳にもならない言葉だけど、憲兵とエッチしてストレス発散させてやったら無事釈放された。

 

 この世はセックスで回ってる。

 俺のような存在には都合の良い世界だった。

 





●アローシャ
種族:サキュバス
年齢:125
冒険者組合:ランクB冒険者
得物:弓
特技:交尾全般

元魔王軍四天王の経歴を持つが、人間のチンポに興味を示して冒険者になる。
今じゃ場末の街で人間と交尾することに余念がなく、ヒッチハイクする感覚で股を開く。
ザーメンソムリエの資格を持ち、味にうるさい。
前魔王のセフレであったが、時代が変わり息子が後を継いでからは一人の男に靡くのを辞めた。
おまんこが弱いのは演技。
本性は心の奥にひた隠しにし、自らに催眠術をかけてサバサバした性格を作り上げている。
なので前の性格は表に出てこない。



●ジョッシュ
種族:人間
年齢:36
冒険者組合:ランクB冒険者
穴があれば元の性別を気にしないヤリチン。おまんこに貴賎はないと豪語するが、自らの逸物のサイズが人間に合わず、アローシャとばかりえっちしている。
伯爵家の五男坊で、それなりに教育を施されていたが、姉が婚約破棄されたことをきっかけに家が傾き没落して冒険者になる。
ラブエッチ希望だが、適合する相手が今のところアローシャしかおらず、仕方なくお相手している。



●ティーアス
種族:人間
年齢:23
冒険者組合:ランクB冒険者
魔法の才能が高い魔法使い。
三つの属性を操るトリプルで、将来有望とされていた。
しかしワイバーン戦の弔い合戦で性転換の薬を投与され、二つの処女を喪失する。
ゴブリンとの逢瀬が意外と気持ちよくてズブズブ沼にハマるところだったがギリギリのところで脱出し、木の上から混乱魔法を仕掛けて同士討ちを誘った。
エッチすればするほど体内マナ量が増加する傾向から、男魔法使いより女魔法使いの方が強いことに最近気がつき、セックスばかりしている。
本人は否定しているが、重度のちんぽ依存症である。
アローシャの勧めで娼館入りし、今ではサキュバス達を追い抜いてトップに躍り出る嬢になった。




●カーミラ
種族:サキュバス
年齢85歳
現魔王軍:副指揮官
かつてアローシャの侍女をしていた時期があり、当時憧れを抱いていた。
しかし痩せ細り、弱体化しまくったアローシャに勝負を持ちだし敗北する。
アローシャの演技は身内をも騙し切るほどのもので、魔王軍四天王だった時でさえ本性でなかったのは流石のカーミラにも見抜けなかった。



●魔王
種族:ドラゴニュート
年齢:70
魔王軍:総司令官
前魔王と正妻である黒龍シェラザードの息子。
四天王時代のアローシャと遊んだことがあり、よく覚えている。
今では引退したと聞き、その力を勿体無いとしてカーミラを使って復帰を目論むが、返り討ちにあって妻のカーミラを失った。


●勇者
まだ召喚されていない。
しかし新生魔王誕生の報は受けているので勇者召喚に合わせて準備中だったりする。

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