「ん~‥‥運動したぁ~」
薄暗い倉庫のような場所に似合わない快活そうなキーの高い声で少年は背伸びをする。母親譲りの腰まで伸ばした濡れ羽色の髪が揺れる。背丈の低い少年に合わせて特注した1高の制服を着こなし、腰には太刀を佩いている。
「やっぱり時々は身体動かさないと‥‥‥そう思うでしょ?」
と、足元に転がってる涙と涎で顔をグシャグシャにした青年が”胴体だけ”の身体で少年を怯えた目で見上げる。
「たすけて‥‥‥たすけてくれぇ‥‥」
絶叫で枯れた喉のかすれた声で助けを求める青年に少年は嘆息する。
「そうじゃないだろ?ボクは命乞いなんてして欲しいんじゃないだっ‥‥て!」
言い切ると同時に少年は勢いをつけて青年の胴体を蹴りを入れた。少年のやせ形の体型から想像できない強力な力で蹴られた胴体は宙を駆け、横の壁に丁度血で書かれた円の中心にぶつかってからすぐしたの他の死体の山に無様に重なる。血とおぞましい死の臭いの満たされた倉庫内であっても少年は小さなこどもが遊ぶように無邪気に笑っていた。
「おお‥‥!ボクってサッカーの才能あるのかな?でも胴体じゃなぁ~‥‥よし殺そっと」
いいながら少年は青年の所までゆっくり歩いて行きながら腰の太刀を抜き、青年の首に刃を当てる。青年は枯れた声で少年に助けを懇願するが少年は首をかしげるだけで聞くことはない。
「せーーのっ!」
術理もなにもない力任せの振り下ろしに青年─司一の首は落ちた。返り血が少年の顔に付くが気にしない。
「あ、殺しちゃお話出来ないじゃん!ボクのおバカ!」
やってから気づいた少年──四葉遊夜は空いた片手で頭を抱える。そこに殺人を忌避する様子は一切なくオモチャを壊したような軽い様子の一人の狂った人間がいた。
「もういいや。帰ろ」
そう言って、周りの”あとかたづけ”を終えると、少年は帰る為に自分の目に力を込め、瞳に眠る力を使う。
──神威──
見開いた瞳は通常の目ではなく、禍々しい紅、そして瞳の中には三枚刃の手裏剣の先が曲がった形をした模様が浮かぶ。
次の瞬間。少年の周りの空間が目を中心に歪み、身体が目の中に吸い込まれるように消えた。
そして自宅、四葉本家屋敷前に現れた遊夜は家へと入り、たまたま会ったメイドに太刀を渡し、足早にシャワーを浴びてすぐに向かったのは母親である真夜の私室。ノックをしてからドアを開け、目的の人物を見つけるなり、アンティークに椅子にかけた黒のドレスの女性──四葉真夜に抱きつく。
「かあさま!」
「あら遊夜さん。ずいぶん帰りが早いのね」
呼吸一杯に真夜の空気を吸い込んでから真夜の顔を見上げる。
「うん。数も多くなかったし皆すぐに壊れちゃった」
「あらそう。じゃあ今度はもっと数があると良いわね」
遊夜にとって人殺しは忌避すべきモノではない。敵とは弄ぶもの。戦意をいかに折るか、絶望を与えるか、苦痛を与え、死体で遊ぶ。それが遊夜の遊びであり、趣味。
幼いころから境遇でこうなってしまった遊夜を解っているからこそ元々四葉家当主という血なまぐさい立場上、遊夜の話にも平然と合わせられる。
真夜はそんな息子を労るように髪を撫でると、遊夜はネコのような声をあげてさらに密着する。
「ねぇかあさま。いっぱい遊んだら疲れちゃった」
言って、遊夜は真夜の豊かな乳房をドレス越しに撫でるように触る。たったそれだけで真夜の頬には朱が差し、呼吸に熱がこもる。
「じゃあ‥‥しっかり休まないとね」
遊夜は真夜から一旦離れると、真夜は近くのベッドに腰かけるとドレスの胸元をおろし、次いで黒い百合の刺繍のブラジャーをあげると。年齢に似つかわしくない。桜色の乳首と鮮やかなピンクの乳輪が現れる。先端からは乳白色の母乳が滲んでいた。
「いらっしゃい遊夜。気のすむまで休みましょう?」
甘い誘いに遊夜は飛び付き、真夜を押し倒し、乳首を口に含んだ。
「‥‥あぁ‥‥!」
真夜は恍惚とした表情で声をあげ、遊夜をその両腕でしっかりと、だが動きを束縛しないよう優しく抱き締める。
遊夜との関係はもうずっと前から続いてる。きっかけはいつだったか真夜も朧気だが、ずっと自分から離れずに甘えるのが可愛くて、真夜自身も甘やかし、気がついたらこうなっていた。そして今は遊夜とは親子以上の関係となり、その関係は同じ立場である。
「んんっ‥‥もう遊夜ったら」
不意に乳首を舌で包まれるように置かれ、声が出てしまい、真夜は遊夜を見下ろすと、イタズラが成功したように笑みを浮かべる。
「だって気持ちよくしたほうが、おっぱい出るよ?ホラ、乳首が固くなった」
「ああっ‥‥!‥‥そこ‥‥気持ちいい‥‥」
早々に遊夜に怒るのを辞め、快楽に身を委ねる。
「はぁ‥‥かあさまキレイ。下いい?」
「ええ‥‥私の
真夜の言葉を聞き、遊夜は制服を脱ぎ捨て、真夜も早々にドレスをベッドの外に放って、2人して全裸になるとどちらからともなく手を伸ばし、真夜は身を委ねるように遊夜の手を引き、また遊夜も真夜を気遣い背中に手を回し、ゆっくり押し倒すと自分の見た目に似つかわしくない大きさの逸物を片手で握り、狙いを定める。
「遊夜‥‥早く‥‥」
くちゅ‥‥くちゅ‥‥
真夜の下の入口に狙いを定めるが、滑ってしまう。その時甘い快楽だけで2人の腰は震える。
「これ‥‥挿れたら出ちゃうかも‥‥」
「いいから、射精しながらでもいいから挿れて」
真夜の瞳に普段の理知的な様子はなく、息子との禁断の交わりに溺れるただの”女”がいた。
そして、ようやく入口に遊夜の亀頭が入る。2人はどちらともなく顔を見合わせる。顔は紅潮し、息は荒く、お互いを情欲の対象として見てる目を見て、2人はお互いに色欲にまみれた笑みを浮かべると、最奥で繋がった。
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