ゴブリンガービッジ~恋人が苗床廃人になったので格安娼婦に仕立て上げます~ 作:幻闇
裏ギルドの一件から半年が経った。
あれから今までの間、様々なシチュエーションでユナに刺激を与え続けてきた。
貧民街の男達に格安でユナを提供するのはいつもの事だ。
王都に存在するダンジョンのセーフエリアで冒険者達に使わせる事もあった。
少しだけ遠出して、今なお復興作業中の西部辺境区で労働者や兵士達にボランティアの名目で無料奉仕させた事もある。
そして肝心のユナの回復状況だが……。
良くなってはいるのだろう。淫語の語彙も増え、ごく稀にだが俺を認識して何かしらの言葉を発そうとする事もある。
着実に良くなってきてはいる。それは間違いない。だが……その歩みは蛞蝓の様に遅く、終わりの見えぬ道だ。何事も無く生き続けたとしても、老いて死ぬまでの間に回復したユナが見れるのだろうか? そんな疑念が俺の心を少しずつ侵食していった。
――ガチャガチャ……ガチャン
「これで良し……と。じゃあまた後でな、ユナ」
「……あぅ…………うぅ…………」
なるべく人の居ない時間に準備を済ませておきたかったからな……今の時刻は朝の六時くらいか。明け始めた空が段々と明るくなっていく。
四時ごろに起きて現地に出向き、個室の清掃を念入りに行った。どうせ汚れてしまうにしても最初くらいは綺麗にしておきたいからな。
そうして、窓格子と手首を頑丈な鎖でつなぎ、個室に
そのままやや離れた場所にある茂みの奥に向かい、用意しておいたボロボロのシートを敷き、浮浪者の様な恰好で寝そべる。
これでも貧乏農家の出だからな、貧民の振りをするなんてのは朝飯前だ。
「さて……最初に見つけられる幸運な奴はどいつだろうな……たっぷりと愉しんでくれよ、最高の公衆肉便器だぞ」
視線を、ユナを設置した建物の方に向けてニヤニヤと独りごちる。
それは、貧民街の中でももっとも危険なスラム地区、それも獣人族の多く住まう獣人街にある公園の公衆便所だ。更に言うならば今は春先……女子供が絶対に近付いてはならないと云われる、多くの獣人達にとって発情の季節となる獣人街区の正にど真ん中。
かつて、ユナを抱かせた獅人族の戦士ゴルドリーオ。いつのまにか兄貴よばわりされていたが、アイツのチンポは俺の二倍くらいあった。だが、それは別に獣人達の間で特別大きいという訳ではない。
種族の違いこそあれ、彼等獣人族のチンポは基本的に人族よりもデカい。発情期でなくとも生殖可能な彼等ではあるが、発情期ともなればその性衝動と精力はまさに獣そのものと言える。
そんな環境の、金も無くマトモな住居も持たない者が多く住むスラム地区にある荒れた公園の公衆便所。そこに白痴とはいえ、ドスケベなカラダの全裸の美女が放置されていれば――その結果がどうなるかは火を見るよりも明らかだろう。
ぼんやりとした阿呆の様な表情で、建物を視界に収めながらその時を待つ。
辺境部では大都市くらいにしか存在しない上下水道であるが、帝都ではスラム街にすら整備されている。なんでも、過去に帝国の要職に在った異世界人が、こういった場所にこそ必要なのだと唱えて配備されたという話だが、ありがたい事だ。
などと、先達の偉人に感謝の念を抱いていると視界に変化があった。
足元をふらつかせた三人組の男達が公衆便所に向かっている。飲み明かした帰りなのだろうか? ヒューマンが一人と、種族までは解らないが猫系と爬虫系の獣人の三人組だ。このあたりの治安と季節を考えれば、衛兵に届け出るなどという良識のある者はいないだろう。
念のために、個室内の壁に張り紙をしておいたのだ。
皆様への御奉仕です、ご自由にお使いください。帝都裏ギルド、灰狼の牙より。
といった具合である。ちなみに灰狼の牙というのはマリオ達の組織の名だ。貧民街は言うに及ばず、スラム街にも彼等の威名は轟いていた様だ。
建物の方からなにやら騒ぐ男達の声が聞こえてくる。
俺はゆったりとシートに横になりながら下半身に手を伸ばし、所々汚れた灰色の建造物に欲情するかの様に己自身を擦り上げていた。
数十分が経過した――人数は増えて15人程度、時折り怒鳴り声と殴り合いの音が聞こえてくるくらいで概ね平和だ。場末のスラムにしてお行儀が良いな、張り紙の効果だろうか。
二時間程が経過した――驚くべき事に、キチンと列が出来ている。帝都のスラムは予想以上に民度が高いのかもしれない。辺境の都市ならとうに殺し合いが発生していてもおかしくはない。
そろそろ良い頃合いだろう、俺も並んでみるとするか。今回は時間経過によるユナの具合の変化を愉しむのがメインだからな。
「あのー……なんでこんな混んでるんでしょう……便器が壊れでもしましたか?」
なにげない振りを装って、最後尾に並んでいた男に声を掛ける。
気の良さそうな蛇人族の男だ。シューシューと口許から二股に割れた舌を出しながら機嫌よく、俺に事情を教えてくれた。
「ああ、普通に用を足すなら列を無視して入っちまって大丈夫だ。この列は、別の便所用の行列……どうやらこの辺りの娼館を纏めてる裏ギルドのイベントみたいだぞ……どえらい美人の女が設置されてる」
「えっ? 無料なんです?」
「ああ、張り紙にはそう書いてあったな。頭のイカレた女が鎖につながれてて、どこでも使えるぞ。ただ、一発出したら並び直すってルールがさっき決まったらしい」
「今の時期だと、殺し合いになりかねませんしね。私も並ぶとしますよ」
「それが良さそうだぞ。いつまで置いてあるか解らないしよぉ、このペースだとすぐに使い物にならなくなっちまいそうだからな」
蛇人族の男はそう言うと、少しだけ進んだ前の男に合わせる様に一歩前に出る。
一発交代だとしても列の進みは中々の速さだな。ユナのエロボディなら当然のことだが。
平均して2、3分に一人の割合で進んでいく列。
この時間を計りながら並ぶってのも中々に楽しいもんだな。五分以上掛かった場合は素直に称賛するし、一分も経たずに列が進めば軽く同情も芽生える。
俺は間違いなく後者になるだろうからなぁ……。回数には自信があるが、こんな滾るシチュのユナ相手に長持ちなんて出来る訳も無い。
少しずつ進む列。もう俺の後ろにも20人以上が並んでいる。愛しのユナまで、あと10人も居ないだろう。
建物のすぐ近く、間もなく入り口という所まで来たお陰で、内部の声や物音が途切れ途切れに聞こえてくる。
「オラァ……ダスゾッ……ハラメェ……」
「……ヒギィ…………イクッ…………アヒィ……」
微かに聞こえてくる男達の蛮声と、ユナの艶めかしい喘ぎ。すでにこの時点で射精してしまいそうな程に、俺の下半身はギンギンに猛っていた。こりゃ今日の最短記録更新は間違いなさそうだな……。
「んじゃ三回目いってくるわ。そうそう、便器の横に置いてある便所ブラシは今朝置いてあった新品らしいぞ。あんまり汚れてたらそれで穴掃除しろって事みたいだ。じゃあまた後でな」
俺の前に並んでいた蛇人の男が個室に入っていく。忠告ありがとうと言いたい所だが、用意したのは俺なんだよな……。
不正が出来ない様にという事だろう。個室のドアは蝶番ごと破壊されて個室の外に立てかけられていた。そのお陰で二番目が回ってきた俺の目の前で、汚れたユナに圧し掛かっていく蛇人の男の姿が丸見えだ。
「おっ、そんなに汚れてないな。このまま頂くぜ……っと――まだまだいい具合じゃねぇか! マンコもケツ穴も気持ち良いぜぇ……オラオラッ!」
「あひぃん♡♡♡おまんことけつあなしゅごいよぉ♡♡♡がりがりってぇ♡♡けずられてるよぉ♡♡♡いくぅ♡♡♡いくっ♡♡♡おちんぽざーめんたくさんそそいでぇ♡♡♡♡」
生々しい結合音と共にユナを犯し始める蛇人の男。たしか蛇人の男の生殖器はサイズこそヒューマンと変わらないが、野生の蛇と同じ様に二本生えているのだそうだ。言葉から察するにマンコと尻穴に同時に挿入しているんだろう。くそ羨ましい……ユナの2穴を同時に味わえるとか、倍どころじゃなく乗算で気持ち良いに違いないのだ。
俺はズボンに右手を差し入れて、今にも暴発しそうなチンポの付け根をギュッと握り込んで抑える。でなければ自分の順番が回ってくるまでに三回は射精しちまいそうだからな……。
「くうううっ……なんつぅ締まりとうねりだ。マン肉も腸も別の生き物みてぇに動きやがる……うおおおっ! 射精すぞっ! 肉便器っ! テメェの卵を受精させてやるぜっ!」
「ひあああああっ♡♡♡♡ざーめんどうじにでてるよぉ♡♡♡はらむぅ♡♡おまんことけつあなどっちもはらんじゃうよぉ♡♡♡♡いくいくっ♡♡いくううう♡♡♡♡」
4分くらいか、良く保った方だな。
にしても……。便器に座らされたまま、男の身体で股を開かされてナカ出し決められてるユナはヤバいくらいエロイな。男の背後からだとピーンと突っ張ったままピクピク震えてる足先までじっくりと観察が出来る。他はまったく見えないがそれが逆にエロい。
「ふぅ……おまっとさん。まだまだ最高の締まり具合だったぜ。いつまでもつかわからんがねぇ……」
ガチャガチャとズボンのベルトを締めた男が、俺の肩を叩いて列の後ろへ向かっていった。まだまだ並ぶつもりなんだろう。
本当はじっくりと観察したい所だが、もたもたしてると後ろの奴等に刺されかねんからな。俺も早速使わせて貰う事にする。
ベルトを緩めてズボンをずり下げ、ユナの前でしゃがみ込んで右手で握り締めたままのチンポを膣口に宛がう。
先程の男のザーメンをだらだらと零しながらヒクヒクと物欲しげに震える膣口が、宛がっただけだというのにちゅぱちゅぱと鈴口に吸い付いて来るのが凄まじい。
「い……頂きます」
――じゅぶっ……
おっふ……右手を話して一気に根元まで突き込んだ俺のチンポが、トロトロプルプルの子宮口とぐちゅぐちゅに解れた膣肉に絡め取られて悲鳴を上げる。
いやこれ無理! もう射精るこれ! 気合で堪えろ俺! くううううううッ堪えろっ! 何万回も突っ込んだ古女房マンコだろうがっ! 10歳の頃から10年以上も使い込んできたんだぞ! そんなもんお前何にも感じない空気みたいな――
――ブビュバッ!! ドビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ……ブビュッ!! ビュルルッ……ビュルッ……ビュル……
無理だった。
いや、解ってはいた。
公衆トイレに設置され、男達の便所になってるザーメン塗れの肉便器ユナのマンコに、今日は一回も射精してないチンポを突っ込めばこうなるのは仕方ない。10秒くらいは保ったかな?
「くはっ……くああああああ…………」
「ひゃあん♡♡♡ざーめんきたぁ♡♡♡うれしいよぉ♡♡♡いっぱいでてるよぉ♡♡♡いくぅ♡♡いくいくっ♡♡♡」
抜かずの二回目で誤魔化そうにも、ナカ出しされる度に足を突っ張らせて絶頂に喘ぐユナのお陰でバレバレだ。仕方ない、また数時間したら並ぼう……。
「ぎゃはは! 兄ちゃん早すぎだろ! ヒューマンはこれだからよぉ!」
「童貞だったんだろぉ? あんま言ってやんなよ……始めてなら仕方ねぇさ」
「ぎゃはは! 卒業おめでとうよ! ぼうや!」
後ろで並んでいる奴等が口々に囃し立ててきやがる……畜生。
さっきまで寝ころんでいたシートに戻った俺。
敗北感に打ちひしがれたまま、不貞腐れる様に建物に背を向けて……そのままごろんと横になるのだった。
――ザワザワ
あ……?
――ザワザワ
なんかうるさいな……。
――ザワザワザワ
って寝てた?!
バッと跳ね起きて空を仰ぐ。太陽の位置からみて……午後の半ば、夕方前って頃合いか。
最近疲れてたからなぁ……生き死にの冒険から離れて一年近く経つんだ。色々錆び付いてるのも仕方ないか……。
さて便所の方はっと――目を向けてみれば物凄い事になっていた。
……50人くらいか? もっとか? 様々な種類の獣人達によって、建物が見えない程に埋め尽くされる程に、殺気立った獣人達が集まってきていた。
なんじゃこりゃあ……ユナは……まぁ平気だろうが。寝てる間に殺し合いでも起きてないだろうな。のっそりと起き上がり、まだなんとか列の体裁を保てている行列の最後尾に並ぶ。
「朝も来ましたが、凄い人数ですねぇ……」
「ああ、アンタか、奇遇だな。朝以来か?」
最後尾の男は、朝に一緒になった蛇人の男だった。
偶然ってあるもんだな。まぁいいか、現状を教えて貰おう。
「今はどんな感じなんです?」
「遅く起きて来た土方仕事の奴等が大挙して来てなぁ……死人こそでなかったが、昼くらいに乱闘があったぞ。結局ルールは変わらんが、あいつら便器潰して簡易寝台みてぇなの作っちまったよ」
「意味が解らないですね……その……具合の方は……」
「辛うじて使える……って感じだな。土方集団の奴等ちっと乱暴すぎでな。女が死なねぇか心配だぜ」
「裏ギルドの管理なんですよね。ヤバいですよね」
「まぁ頑丈そうだし大丈夫だろ。列も長いしゆっくり待とうや」
「はい。そうします」
成程成程、肉体派獣人達が乗り込んできてひと悶着あったと。今は落ち着いてる様だが、人数がヤバイ事になってるな。さてさてユナのとこに辿り着けるのはいつになるやら――
――1時間ほど待っただろうか。
やっと建物の入り口に到着した。前の蛇人族も流石に愚痴をこぼして、これで仕舞いにするかと独りごちていた。俺はまだ一発しか出してないんだがなぁ……まぁ終わった後で回収して、二人の家でしっぽり愉しむのも乙か。
ドアが取り払われ、中の便器も撤去された個室内に簡素にすぎる寝台が設置されていた。その上で息も絶え絶えに仰向けになったユナが、全身を白濁に染め上げられて《在》った。
そこそこ長い時間、寝台に上がってユナのまたぐらに腰を叩きつけている男。あの様子じゃマトモな締まりはもう無いだろう。10分ほど掛けてなんとか射精した蛇人の男は、俺に向かって手を振りながら夕方のスラムに消えていくのだった。
寝台に上がりズボンを降ろす。
しゃがみこんでユナの膝を割り開く様に腰を進め、挿入直前で目の前の愛しい女の姿を瞳に焼き付ける。
どれだけの量を浴びたのだろう。
髪も顔も腹も、生乾きの白濁に塗れて埋もれてしまっている。
つねに揉みしだかれているからなのか、二人の大きな乳肉は比較的マシな具合だったが、逆に乱暴に扱われ過ぎて真っ赤に腫れている為、周囲の白さとの対比が逆に痛々しい程だ。
股間周りは更に酷い。
獣人族の様々な形や大きさの異形のチンポ達によって抉られ続けた結果だろう。
大きく拡がり、奥に見える子宮口すらも開ききっている。豚人族のチンポは子宮内まで貫くらしいからその所為かもしれないな。尻穴も同じ様に開いて閉じる気配は無い。
ブラシ……使うか。掃除してる間は自分達の為にもなるからか、急かされたりはしないのだ。
もうすでに何度も使われたであろう痕跡ほべっとりと纏わりつかせた便所ブラシを手に取り、俺はユナの穴掃除を始めた。
――ごじゅっ! ぐじゅっ! ゴジャッ! グジャッ! ゴジュゴジュッ!
「あっ…………♡♡ ぶらし……ちんぽぉ……♡♡ …………あひっ♡♡♡」
ブラシを思い切り前後させて、内部を削り壊す勢いでユナの胎内に溜め込まれていたザーメンを掻き出していく。
元気な時ならば獣の様な叫び声を上げて絶頂する筈のユナが、ビクビクと小刻みにカラダを痙攣させてはいるものの、その喘ぎはかぼそい。
ぽっかりと開いた子宮口の奥までブラシを突き入れ、グルングルンと内膜をこそげ取る様に動かして子宮内の掃除も行っていく。
まぁこんなもんだろ。
グポッという音と共にブラシを引き抜いて、ぽっかりと開いた膣穴にチンポを埋め込んでいく。
――スルリ……
何の抵抗も無く、ユナのナカに入った。
子宮口のプルプルも絡みつくマン肉も感じられない……辛うじて膣壁には触れているが、スカスカと寂しい感触で締まりすらも無い。
「あふっ♡ …………んっ…………あっ…………♡」
掃除直後で乾いていた膣内が、少しずつ潤い始めた。
スルスルッという感触だったのが、ニュルニュルッという感触に変化していき、締め付けこそ無いものの緩みきったユナのマンコ特有の感触は味わえるようになってきた。
――ニュルリ……ズニュ……ズニュル……
これでもまだ、気を抜いたら暴発しそうだぜ……。三分くらいは保たせられるかどうか、って所だな。
「くああ……マンコ気持ち良すぎる……マグロになってても最高だ」
「…………あん♡♡ ………………いっ♡………………くぅ♡♡」
ビクビクとユナのナカが蠢き始めた。どうやらイったらしいな。
大分反応が悪くなってはいるが、快感は十分に感じている様だ。喜ばしい限りだな。
たっぷりと他人に使い込まれたユナのマンコを堪能する様に、腰を様々な角度に動かして抉り込む。
ブラシで散々擦られまくったからか、カズノコ天井や膣内のヒダヒダは余り感じられないが……。逆に、それ程までに愛する女の大事な秘所が壊されているという事実が俺の快感を高めさせていく。
「良い具合に仕上がってきたな……」
「んっ…………♡♡………………あふ……♡」
この調子で行けば、回収する予定の夜更けすぎには相当に酷い事になっているだろう。
なんせ発情の季節のスラム街だ。多少ガバガバになった程度で、使用を躊躇う様な贅沢者など居る筈も無い。
流石に今日一日では、裏ギルドの時の様に頭が簡単に呑み込めるまでにはならないだろうが……。そうだな、暫くは毎日ユナを設置して、どれくらい壊れたら彼等がオナホとしてユナを使わなくなるのかを試してみるのも面白そうだな。
ちんぽ突っ込んでも気持ち良くない程度なら、口やオッパイを使うだろうしなぁ……想像がつかないな。むしろユナが死んじまっても犯し続けるかもしれない。流石にそこまでは許さないが、死体みたいになっても犯されてるユナは見てみたい――
「くうっ……変な事考えてたら一気に快感が……射精るっ!」
――ブビュルッ!! ドビュルルルルルルルルルルルルルルッ……ドプッ……ドピュッ……ドプドプ……
「…………あっ♡………………んっ……♡」
ピクリとも動かなくなり、完全に脱力した状態にも関わらず男達に使われ続ける人形の様に生気の無くなったユナ。瞬きすらしなくなったそんな彼女が、こんなごみ溜めの様な場所で朽ちていく光景を想像した瞬間に、思わず射精してしまった……。
いかんな……。明らかに正気では無い。
順番待ちの男達にまたもや、早い奴だなと囃し立てられつつ外へ出た。
段々と涼しくなってきた外気に頭を冷やされながら、俺は静かに考える。
とはいっても、考えるまでもない事なのだ。
俺たち二人は依存し合って生きてきた比翼の鳥だ。片方が欠けてはそもそも成り立つはずが無かった。このままいけば遠からず、狂気に呑まれた俺はユナを完全に壊して失ってしまうだろう。そして、その先にあるのは後悔に塗れて自らの首に刃を突き立てる俺だ。
潮時なのかもしれない。
いい加減、こんな無謀で愚かな事は辞めて、どこか静かで二人だけになれる土地で余生を過ごすべきなのかもしれない。
ユナを設置した建物をぼぉっと眺めながら、ここ最近何度となく繰り返した自問自答を反芻し続ける。
いつの間にか陽は落ちて黄昏が訪れ、夜を司る神ツクヨミがその優しき
もう……疲れたな。デーモンパレードの治まった西部は暫くは静かになるだろう。どこか静かな所を探して……そこで小さな畑でも作ってユナと過ごすか。これでも農夫の倅だしな。
なんて、真剣に考えている内に
流石に遅くなってきたし、もうだいぶガタがきてるんだろう。そろそろ回収して自宅へ帰るか……なんて事を考えて立ち上がろうとした刹那――
「ぎぃやあああああああああッッッッ!!」
断末魔を思わせる凄まじい男の絶叫が、夜の公園に響き渡った。
ここまで比較的平和だったのに今更殺し合いでも起きたのか? 野郎どもがいくら死のうがどうでも良いがユナが心配だ。即座に立ち上がって建物に向かい、恐る恐る内部を覗き込んでいる何人かの男達を尻目に中に入る。
建物内に入った瞬間に、血の匂いに気付く。
ユナを設置した個室の前で、目玉をひん剥いて驚愕している狐人族の男が一人。こちらに視線を向ける事も無く右手に持っていたナイフを――
――ドゴッ!
掲げた瞬間にそいつを蹴り飛ばして個室に飛び込む。
そこには、鎖につながれた左の手首から血を滴らせながら、右手でブクブクと泡を吹く熊人族の男の頭を鷲掴みにして立っているユナが居た。
男は……気絶してるな。ユナの指先が頭蓋に食い込んでめきめきと音を立てている。床には血の付いたナイフが一本。状況から察するに、ユナの手首を切り落として攫うつもりだったのだろうか。
「ユナ、大丈夫か? 怪我は大したこと無さそうだが……」
もしかしたらユナの意識が戻ったのか? なんて淡い期待を持って問い掛けてみたが反応は薄い。傷付けられた事による防衛反応って所だろう。
「あー…………あぅ…………」
「ったく。マリオんとこの名前もあんまり宛てにはならんな……――あー、野次馬共。俺は灰狼の牙の関係者だ。お前らも命が惜しければもう帰れ」
入り口からこわごわこちらの様子を伺っている男達に裏ギルドの名を告げると蜘蛛の子を散らす様に居なくなった。単にこいつらが考え無しの阿呆だったって事か?
ユナの頭を撫でてやり、男の顔に食い込んでいた細い指先を丁寧に引き剥がす。どちゃりとくずおれた男がビクビクと痙攣しているのが鬱陶しい。
「クソ虫が――」
力を籠めた踵で思い切り男の頭を踏み砕く。
熊人族の硬い頭蓋骨が一瞬だけ抵抗した後にぐちゃりと潰れ、ひと際大きく痙攣してから動きを止めた男をみて多少は溜飲が下がる。
「とりあえずポーションを飲ませてと……今日はもう帰ろうか、ユナ」
「…………あぃ…………」
先程蹴り飛ばした狐人族の男に目を向ければ、既に血反吐を吐き散らして死んでいた。どうでも良いな。
魔導鞄から水を生み出す魔道具を出して、ユナの身体を綺麗にしてローブを着せる。手首の傷は浅く、既に出血も止まっていたが念のために傷薬を塗って包帯を巻いておいた。
そのまま自宅では無く灰狼の牙の本拠地に向かう。ユナを傷付けたスラムのチンピラなぞどうでも良いが、彼等の名を出して殺した手前、報告は必要だろう。
門前にたむろしていた顔見知りの男達に声を掛けると、一も二も無く即座に屋敷の応接間に通される。出された茶に口を付けたか付けないかというタイミングで登場したマリオ。結構暇なんだろうか。
「どうした兄弟、こんな時間によ」
「ああ、実はな――」
掻い摘んで経緯を説明すると、苦々しく顔をしかめたマリオが俺に念を押す様に確認をしてきた。
「狐人と熊人のコンビか……。アッシュ、熊人の方は顔に向こう傷が無かったか?」
「あー……すまん、顔は見てないんだ。倒れてすぐに頭を踏み砕いたからな」
「えげつねぇな……まぁ他の特徴からして間違いねぇだろう。そいつらは他所からきた半グレでな、色々とやらかして目障りなんでそろそろ消す予定だった奴等だよ」
「不味かったか?」
「いや、むしろありがてぇ話だ。若いモンに後始末をさせとくから気にしないで良いぞ」
軽い口調で言ったマリオだったが、顔はしかめたままだ。何か他に気に障る事でもしたのだろうか。名前を勝手に使ったのは不味かったか? 娼館の許可証もあるしギリギリセーフだと思ったんだが。
「なぁアッシュ。ユナ嬢ちゃんの生傷、大分増えてるよなァ……」
「っ! それは……」
ソファの隣に座って、茶菓子を一生懸命に頬張っているユナに目を向ける。
今日の傷だけでは無い。確かにマリオの言う通り、ここ最近は過激さを求めてユナに無茶を強いてきた。フードの裾から見える手足や顔はもとより、見えない部分には更に激しい凌辱の痕跡が残っている。
「そろそろ諦めようかと思っている所だ……。今日の件で思い知ったよ。このままでは俺はいつかユナを殺してしまう……静かな、二人だけで暮らせる場所に行って暮らそうかと思ってる」
俺の言葉を聞いたマリオは、深く溜息をついて、それからゆっくりと額に手を当てて何かを考えこんでいる様だった。
しばらくマリオの返事を待つ。
帝都で出来た、友と呼べる男が俺の考えを聞いて悩んでくれているのだ。
俺は静かに友の言葉を待つ。
それ程長い時間では無かった。
腹を決めた様な表情で顔をあげたマリオが、俺に一つの話をしてくれる。
「言うか言うまいか悩んだんだがな。もう諦めるってんなら最後に一つだけ、試すってのも良いかも知れんからな……」
「何だ……? まさか何か心当たりがあるのか?!」
ユナの心を取り戻す方法はいくつも探してきた。マリオだって何度も相談に乗ってくれた。今更なにを言っているんだ。何かあるなら何故今まで教えてくれなかったんだ。
俺の動揺を見透かす様にマリオが言葉を重ねていく。
「ちと刺激的な内容だったからな……、逆効果になっても困るだろう。要は簡単なショック療法ってやつだ。ユナの嬢ちゃんがぶっ壊れちまった時と同じ状況を再現してみるって事だよ」
再現……だと? ゴブリン達に犯させて孕ませるって事か? 考えたことはあったが……赤子を殺せば俺は契約のペナルティを負う。死ぬほどではないが……愛神の信徒であるユナの前で子殺しをすれば、最悪の場合どうなるか……。
リスクが高すぎて出来なかった策だ。それはマリオにも説明して知っている筈なんだがな。
「解ってる。でも、子供を殺す必要が無いとしたら? 更に言えば相手はエンペラーを用意できる」
「なっ!? そんなうまい話があるわけ無いだろう!」
「ある。
「無論だ」
帝都民の娯楽の最たる存在。冒険者や魔物同志を戦わせて賭けを行う闘技場は帝国の大きな収入源となっているはずだ。だがユナと一体何の……――いやゴブリンか?
「メインの戦いの前座や駆け出し冒険者相手にゴブリンが闘う筈だ。まさか――」
「そのまさかだよ。最近はめっきり老け込んで試合には出てきていないが、闘技場にはゴブリンエンペラーがいる。普段は数少ない雌の蛮族を使うんだが、去年病で、繁殖用の雌が死んじまったらしい」
「流石にずっとという訳にはいかんぞ?」
「それは問題ない。もうすぐ若い雌が生殖適齢期になるからな。今を凌げれば問題ないそうだ」
「成程な……」
確かにその条件ならば、危険も無く安全に当時の状況を再現できるだろう。全く危険が無いという所に少し引っ掛かるが……贅沢は言ってられる状況では無いしな。
「受ける。それで駄目なら諦めるとしよう」
「わかった。闘技場にはコネもあるし、早速連絡して捻じ込んどく。日程が決まったら連絡しよう、都合の悪い日はあるか?」
「何時でも良い。無茶はもう止めて、ユナと二人でゆっくり過ごして待ってる」
「わかった」
マリオに礼を言って屋敷を後にする。
あのダンジョンで筆舌に尽くしがたい行為を繰り返されて心を砕かれたユナ。だがハードプレイ愛好家で肉便器ビッチであるユナが、そもそも肉体的な責めで心を壊す訳も無いのだ。おそらく五か月も来ない俺に見捨てられたと絶望して……といった具合なんだろう。あんな規模のデーモンパレードなんて、数百年に一度あるかないかなのだが……ユナはそんな事は知らなかったのだから。
自宅へと帰る道すがら、間もなく訪れる最後の機会を前に……ユナを抱き寄せる。けして離すまいと、例え記憶を取り戻せずとも愛する事に変わりはないのだと。
ユナを抱きしめたまま自宅へ帰りながら、俺は新たに誓いを立てるのだった。