阿求さんと小鈴さんが、ご先祖のペニスを象ったディルドでおスケベ行為にいたる退廃百合スケベです。

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ロード・オブ・ザ・淫具

 稗田家は歴史ある名家で、蔵は相当な規模を誇る。にもかかわらず、目録がない。数代前に起きた火災で、遺失してしまったのだ。

 放置された品々をあらためて管理下に置くのが、縁起の編纂と並ぶ阿求のライフワークだ。とはいえ、所蔵品の点数を考えると、一人ではとてもやっていられない。仕方ないので、週二で小鈴に手伝ってもらっていた。

 そんな友人から、なんか出てきたんだけどと報告されたのが一分前。平積みされた本の山から、桐箱が出土したらしい。

 訝りながら開封したところ、入っていたのはいわゆる双頭ディルドだった。鼈甲製で、てらてら輝いている。真ん中あたりで折れ曲がっており、ペニスバンドとしての用途を想定しているらしかった。

「……前の阿求、好きだったんだね、こういうの」

 箱を挟んで座る二人の間に、数秒の沈黙が流れた。

 白い目が飛んでくる。アンタん家にあったんだから、御阿礼の誰かの私物でしょ、と言いたいのだろう。

「いやあ、この蔵は御阿礼じゃない当主も使ってたし、そういう人の物じゃない? 前の私のとは限らないから」

「でも阿七って書いてあるんだけど」

 ほら、と蓋の裏を見せてくる。語られたとおりの内容が、由緒書きとして記されていた。

 阿七は御阿礼唯一の男で、随一の遊び人だった。あいつはどうしようもなかったと、当時から生きていた妖怪は口を揃える。

 にしたって、度を越して馬鹿馬鹿しい。頭を抱える。やったのがかつての自分だというのだから、なおつらい。

「自分ので型を取ったんだって。ってことは使う用じゃなくて、記念? 自慢したかったのかな」

「どうでもいいから。それは捨てとくから次いきましょ、次……」

 縁起以外の記憶は継承していないので、ソレについては何の覚えもない。とはいえ目の前でじっくり観察されると、昔やらかした愚行について取り沙汰されるようで居心地が悪い。

 これ以上己の恥部を見られまいと、蓋を閉じようとするが、手を掴まれ止められる。何をと思い見れば、口元は吊り上がっていた。

「いやいや。せっかくこんな面白いもの見つけたんだから、一回くらい使ってみようよ、ね」

「使うって――んぅ」

 小鈴が姿勢を崩し、顔を近づけてくる。止まらず、唇を触れあわせてきた。さらに、舌を差し込んでくる。背中に腕を回され、そっと押し倒された。ちりん、と鈴の音が鳴る。

「ンッ、く、ん、む、んんぅ」

「ふッ――ん、ちゅっ、く、ぅ」

 接吻にも色々ある。友愛や親愛を示すキスなら、同性で行うのも不思議ではない。

 が、今行われているのは明らかに、性愛を目的としていた。快感を得、与えるためのディープキスだ。静かな蔵の中では、小さな息づかいも大きく聞こえた。

 阿求も、拒みはしなかった。友人の動きに合わせて、自らも舌を絡ませる。少女二人の唇から水音が鳴っていた。

「っふ、く、んぅ、ンッ」

 息が続かなくなってきたので、肩を軽く叩く。意図は伝わったようで、口は離れた。唾液の細い糸が伝い、ちぎれた。

「あんたね……ここでするの?」

「だってまだお昼だよ? 寝室使ったら、家の人たちに変に思われるでしょ」

「しないって選択肢はないわけね」

 友人の目には情欲の色が浮かんでいた。どうやらやる気まんまんらしい。真っ昼間から元気なことだ。

 とはいえ、あまり人にとやかくは言えない。繋がっているうちに、体が熱を帯びていた。汗腺がじわじわ開く感じに、ほう、と溜息をつく。

「分かった、分かった。でも一回だけね。今日中にこのへんのもの、全部片しちゃいたいんだから」

「もっちろん」

 それぞれ、己の衣服に手をかける。一枚一枚ゆっくりと脱いでいく。露わになるのは、初々しく幼さを残す肉体だった。

 友人の素肌を、しげしげと眺める。年齢に比しても、肉付きはかなり平坦だ。妖艶とかグラマーとか、そういう語彙とは縁遠い。セックスアピールは薄い。

 では魅力に欠けるのかといえば、まったく否だ。純真な愛くるしさは、あと数年もすれば喪われる絶妙な緊張感を伴っていた。

 首に胸鎖乳突筋の輪郭は窺えない。小さな肩が、少女であると主張している。ほんのりうかがえる鎖骨の線が、愛嬌を振りまいている。

 胸の膨らみはないに等しく、例えるなら平野、せいぜいなだらかな丘といったところだ。うっすら浮かぶ肋骨のラインがフェティッシュだった。

 触れたり揉みしだいたりする愉しみに欠けるとはいえ、二・三年前に比べれば育ってはいた。今後も膨らんで、やがて女らしい乳房になるのだろう。

 現在の話に限れば、小さいぶん神経が集中しているのが良い。舌や指で責めれば可愛らしく喘ぐのを、阿求はよく知っていた。

 腹部は平らかで、くびれもなく、つるりとしている。腹膜の力が弱いため、内臓が抑えきられず、臍のあたりはむしろぽっこりとしている。いわゆるイカ腹だ。性愛の対象として見るには、いささか童子的だった。

 腰回りに豊かさなどなく、輪郭は肋骨あたりから縦にすとんと落ちている。骨盤はようやく開きはじめたところだった。

 陰毛も生え揃っておらず、ほんのり産毛があるかな、程度だった。秘唇はぴっちりと閉ざされており、綺麗な一本筋を描いていた。

 童顔と調和した、キュートであどけない体つきだった。大きな病や怪我もせず健やかに育ち、親からたっぷり愛情を注がれているのが分かる。

 月のものは来ているらしいし、いつかは大人として豊かに実り、誰かにもらわれていくのだろう。それぐらいまでは生きたいものだった。

 対する阿求の体は、かなり小柄で華奢だ。普段から厚着気味で、ゆったりした衣装を好んでいるがゆえのギャップだ。

 では痩せこけて魅力に欠けるのかといえば、むしろ逆だ。可憐であり、温室の奥で大事に育てられた花を思わせる。染み一つない瑞々しい肌は透き通るようで、採光窓から差し込む光によって陰影の芸術となっていた。

 首は細く、ちょっとした事故で折れてしまいそうな緊張感がある。だからこそ肌の白さが映え、深窓の令嬢と呼ぶにふさわしい雰囲気を醸し出している。小さな肩幅が、印象をいっそう強めていた。

 乳房はほんのり膨らんでいる。友人に比べれば発育はよく、乳腺が発達しつつあるとうかがわせる。二年ほど前からは、胸当てを着用していた。

 乳輪は双丘のサイズ感に対し広めだ。そのぶん色素の密度が低いのか、色はかなり淡い。とはいえ、肌の白さのおかげで際立って見えた。乳首は充血しつつあり、肉体が興奮していると示している。

 ウェストはうっすらくびれている。ちらりと窺える大人らしさの一端だった。とはいえ、成熟した女性と比べればまだまだなだらかだ。

 色白なのもあって、腹まわりは雪原を思わせた。可愛らしく窪む臍がなければ、自分の位置すら分からなくなりそうだ。

 骨盤は緩やかに広がっており、子を成す用意を整えているのが分かる。とはいえ現状で孕めば、かなりの難産となるだろうが。

 毛の色の濃さもあり、陰毛は小鈴より目立つ。ドングリの背比べではあるが。秘唇は少しだけ綻んでいた。といっても、花弁と称するほどではない。蕾とでも呼ぶべきだろう。

 やはり年齢が年齢なので、くびれや凹凸には欠ける。が、小鈴の童女じみた輪郭とは違い、女性らしさを獲得しつつもあった。少女から女へと移り変わる、まさに途上にある体つきだった。

「はぁ……阿求ぅ」

 しなだれかかる友人を抱き留めた。小さな背中とうなじを見つめる。舌を伸ばして、そっと舐める。唾液の痕が残る。キスマークの代わりだ。

「あ、待ちなさいって、ちょっと、こら」

 ご両親に見られたら困るだろうし、と配慮してやったのに、向こうには遠慮がなかった。首筋から鎖骨にかけて、なんども唇を触れさせてくる。

 意趣返しに、脊椎にそって背へ指を這わせる。くすぐったかったらしく、ようやく離れた。

「はっ、や、ンッ、あ」

 こんどはこちらの番だと、平坦な胸に唇を近づける。左乳に口づける。ぷっくり膨らんだ乳首に舌を這わせ、ゆっくりと舐める。

 可愛らしい声が漏れ、ちりんっ、と鈴の音が鳴った。髪留めを着けっぱなしだと気づいたのか、慌てて外しはじめる。隙をついて、舌先で性感帯を刺激する。堪えがたかったのか、ぴく、ぴくと体を震わせていた。

「ちゅ、ん、ちゅっ、ちゅっ、んちゅ」

「やッ、あ、はぁ、あん、くぅん、あぅ、ああ」

 何度も何度も、先端に口づける。左ばかりだと不公平だろうから、片手で右乳も弄ぶ。小鈴は身をよじっては、官能の溜息を漏らしていた。

「んふふ……」

 部屋の掃除が良い例だが、何事もやっている間に興が乗る。嬉しくなるリアクションまでついてくるとなれば、なおさらだった。

 空いていた手で、腹から腰にかけてゆっくりとなぞっていく。両脚の狭間、あどけない裂け目へと近づけていく。

「あッ! はッ、あぅ、はぁん、くぅうんっ……!」

 秘めやかな一本筋に指先で触れれば、ほんのりと湿っていた。愛くるしいクリトリスにそっと触れてやれば、小さな体をぶるりと震わせる。

 とんとんと、ソフトタッチを繰り返す。敏感極まる肉豆を刺激に慣らしてやる。はっ、はっと、甘い吐息を漏らす。

「ひゃぁ! はッ、あ、ッ、は、あぅうッ」

 触れるリズムをときおり崩してやれば、堪えがたいという声をあげて身をよじる。もっと聞いていたくなる。嗜虐心を煽る、とでもいえばいいのだろうか。

 欲望に素直に従う。綻びはじめた入口に中指を押し当て、ゆるゆると擦ってやる。くちっ、にちっと、粘っこい音が鳴る。体液がこねられているのだ。

「やッ、めてよ阿求、そんな、あっ、やッ、あァ」

 己の体のいやらしさを思い知らされるようで、恥ずかしかったのだろうか。いやいやをするように腰を逃げさせる。もちろんしっかり追いかける。お仕置き代わりに、すっかり尖った乳首を唇で食む。焦がれる声をあげて、身を震わせた。

 ゆっくりと、何度も指を往復させる。水音は徐々にはっきりと輪郭を帯びていく。体内から分泌される蜜の量が増えているのだ。比例して、キャンディボイスもボリュームを上げていく。

「ッもう、知らない、から」

「ンッ、く」

 されてばかりではいられないと思ったのか、小鈴も反撃に訴えてくる。まだぷにぷにとした掌が、体を這ってくる。脇腹に腋窩、首筋と、神経の集中したところを狙ってくる。

 くすぐったさとない交ぜの心地よさに身を委ねる。手は次第に、性愛の部位へ向かっていく。ほんのりと膨らんだ乳房へ。

「ッは、ん、あッ、あ」

 マッサージするように、胸全体を揉みしだかれる。じくじくと熱を孕む感覚に喉が震える。あえて口を離し、聞かせてやる。手応えを感じたのか、彼女の顔に喜色がのぞいた。

「阿求も聞かせて、やらしい声、はッ、あ、ンッ、あぅ、あぁん」

「あはっ。なら、聞けるように頑張って、ッ、んぅ、くは、ぅんっ」

 お互いの体に指を滑らせ、官能を引きずり出す。漏れる声は、我ながら甘ったるかった。

「はっ、はっ、あ、はぁ、ぁ、んぅう」

 腰のあたりが落ち着かない。腹の奥が疼いていた。太腿を、もじもじと擦りあわせてしまう。

 察したのか、小鈴の手が下へと伸びてくる。両脚の隙間、やんごとなき聖域へ。触れられた瞬間、ぴくんっ、と跳ねた。

「濡れてる」

 耳元で囁かれる。裂け目はしっとりと潤みを帯びており、接触に小さく蜜の音をたてた。

 何事も、やられたらやり返されるのが道理だ。先ほど恥をかかされたお返しといわんばかりに、指を前後に動かしてくる。小陰唇が擦られ、くちっ、にちっと音が響いた。

「ぁっ、は、あぁ、は! ん、あッ、は」

 ぞくぞくっ、と上ってくる感覚に酔いしれる。時折クリトリスに指が伸びて、ソリッドな性感を与えてくる。呼吸はすでに荒く、全身にうっすら汗が浮かんでいた。

 互いに、互いの陰部を弄ぶ。十分に解れたのを見計らって、指先を体内に潜り込ませる。未発達な狭穴を、ゆっくりと探る。

「あぅッ、は、あぁあ……ッ!」

「はぁ、はふッ、あ、あぁッ」

 柔らかな襞をまさぐられ、小鈴は背を震わせる。当然、自らに返ってくる。もっとも敏感なところに異物が侵入して、愛してくる。瞳が蕩けるのを自分でも感じた。

「あッ、あ、あぅ、はッ、あ、ンッ、ちゅッ、んちゅッ、ちゅ、ん……んっ」

「はッ、あ、ンぅう……ッ、ちゅく、んふ、んぅ、む、んむぅう、んっくぅ」

 どちらからともなく、唇を重ねる。上下から二つの水音を鳴らして、粘膜を擦らせる。甘ったるい感覚が全身を満たし、思考が鈍化していく。欲望の命じるままに、お互いを求める。

 一分近く、少女の息づかいと蜜の音が蔵の中を満たしていた。静かな室内に採光窓から日が差し込み、二人の肌を照らす。うっすらとかいた汗が光を反射して煌めいた。

 呼吸が続かなくなり、口を離す。小鈴は官能に惚けた顔をしていた。自分も同じだろう。

「はッ、あ、んっ、あ」

 指を引き抜き、体勢を大きく変える。互いに脚を絡ませ、秘唇同士を重ねあわせる。いわゆる貝合わせだった。

「アッ、は、ッ、あぅッ、はぁ、あッ」

 二人の隘路は解され、とろとろと蜜を滴らせはじめていた。それが混ざり合い、ぬちぬちと音をあげる。背徳的という言葉で済む様ではなかった。

「あぅッ、あんッ、あッ、は! アッ、くは、ひん、あぁ」

「あっ、やぁ、あぅ、はぁ、アッ、アッ、あぁあッ、んッ」

 薄暗い蔵の中で、くねくねと柳腰が踊る。あどけなくも情熱的な声が続く。重なった下の唇は、もはやどちらの汁かも分からぬ有様になっていた。

「ん、はっ、小鈴……」

「ちょ、阿求、えっ、はッ」

 目の前でぷらぷら揺れるのは、友人の足だ。爪は薄桃色で、まだ若いかかとには角質もない。

 一番長い人差し指を、そっと口に含む。舌先を這わせ、舐める。予期せぬ部位への予期せぬ愛撫に、流石に驚いたのだろう、柿色の瞳が見開かれる。が、すぐに蕩けた。秘唇が擦れ合い、陰核が刺激される悦びは、少女を酔わせるに十分すぎた。

「ちゅ、ん、っ、ふ、む、んぅう」

「あん、んぅ、ちゅくッ、ふ、ぅ」

 ちゅぷちゅぷと足趾をしゃぶる。向こうも、同じことをしてきた。指の股まで舌を這わせてくる。妖しくもくせになる感覚が、性器の官能とともに訪れる。

「ッは、ッ、あは、んっ、は、あぁ」

 やがて、どちらからともなく口を離した。嫌になったからではない。足りなくなったからだ。

「阿求の、借りるね」

 普段の脳天気な様からは想像もつかぬ、熱の籠もった声が投げかけられる。私のじゃないから、とは言わなかった。ただ、友人をじっと見つめていた。

 小鈴が借りると口にしたのは、もちろん桐箱の中の張型、鼈甲でできた双頭ディルドだ。片側を、あどけない裂け目の入口に押し当てる。ぐっ、と、手に力が込められる。ぬる……と、呑み込まれていく。

「あ、は、阿求の、入っちゃった。はっ、あは」

 ちょうど半ばまで、張型が呑み込まれる。圧迫感からくる恍惚ゆえか、声の官能はいっそう強まっていた。

 玩具を咥えた自らの股座を見せつけてくる。ディルドのもう片側がそびえる様は、少女にあるべからざるモノが生えているかのようだ。異様ながらも、惹かれる様だった。

「ねえ、阿求……いいよね」

 そっと、覆い被さってくる。正常位の姿勢だ。己の股から反り立つ玩具を、膣口に押し当ててくる。声は昂ぶりきっていた。

 昔の自分が造ってしまった、恥の塊だ。両脚を閉じて拒むこともできる。が、そうはしなかった。阿求もまた、興奮していたからだ。友人の手で、かつての己の魔羅に貫かれるシチュエーションへ。

 二度、三度、亀頭を模した先端が、入口に擦りつけられる。くちッ、ぬちっと、解れきった陰唇はねっとりした音をたてる。甘い性感に、自然と腰が揺らめいた。

「はッ、あ、あ……あ、あぁあ……ッ!」

 ヴァギナに対して垂直に、狙いが定められる。じわじわと肉を割り広げ、体内に潜り込んでくる。ぬっ、ぬぬっと、膣肉が押し広げられる。やがて、腰同士が密着した。

「ッは、あぅ、はぁ、ああッ、あぁん……」

 指よりもだいぶ太く、内側から拡張される強い感覚に襲われる。不快ではなかった。むしろその逆だ。喉の奥から溢れた熱い吐息が、何よりの証拠だった。

「あッ、は、あは、挿入れちゃったぁ、阿求のおちんちん、阿求のなかにぃっ……」

 恍惚に蕩けた声で、小鈴が呟く。慣らすように何度か腰をくねらせた後、おそるおそる前後運動を始める。

「ッは、あは、あぁ、はんッ、あ、ぅ、はぁ、ああ」

「っくぅっ、あんっ、はぁ、はっ、あは、ふっ、あ」

 ぬるっ、ぬるるっと、異物が体内を往復する。広げられては捲られる。嬌声が抑えられなかった。

 向こうも同じらしかった。眉根を寄せて堪える表情を見せながらも、声は官能に満ちている。

「アッ、は、ッ、はあぁッ、んッ! は、あぁ、あぅッ」

「あっ! んっ、くは、はぁ! ンッ、あ、ッ、くぅん」

 次第に、抽送のペースがあがっていく。ぎこちないのはぎこちないが、粘膜への快楽は本物だ。お互いに悦びながら、疑似性交のエクスタシーに酔っていく。

 ぱちんっ、ぱちんっと、肉同士の軽くぶつかりあう音が蔵に響く。ぢゅく、ぢゅくと愛液のこねられる蜜音もだ。張型が潜り込むたび阿求は身を震わせ、引き抜かれるたび下の口から蜜を滴らせていた。

「はぁッ、あんッ、はあ、くふゥ、あぅ、ッ、ああ」

 感じているのはあちらもだ。腰を振るたびに、彼女の膣内でも玩具が動き、膣肉が刺激されるらしい。切なげに蕩けた表情は、きもちいい、と語っていた。

「はぁ、っ、んぅ、はぁ、阿求ッ、阿求の、いいよぉ、阿求ぅ」

「うん、うん。っ、小鈴、もっと、っは、がんばって、はぁっ」

 甘えた声を出しながら、性交の快感に酔っている。背中に手を回し抱きしめながら、下半身の感覚に身を委ねる。

「あぁッ! はッ、あぅッ、はッ、あぁん、やッ、はぁあ……ッ!」

 もちろん、されてばかりではいなかった。阿求もまた、ほっそりした腰を躍らせる。そのまま、相方への責めとなる。快感器官をほじくられ、小鈴は時折、背を反らす。

「っぁ、は、ッ、ぅ、あぁ、あきゅう、あきゅっ、は、ぁあッ。私、シてる、阿求のおちんちんでっ、阿求と、あぅ、あ、あ、あぁッ」

 切なさを堪えかねたか、眉尻が垂れ下がっている。上ずった声から、官能に翻弄されていると伝わってくる。

 自分も似た状態だった。自然と手を伸ばし、繋ぎ、指を絡ませる。ぎゅうと握りしめた。

 体を密着させる。甘い香りを漂わせる肉体が触れ、擦れる。薄い肉付きは、相手の体温を感じるのにちょうど良い。

 なおも足りなかった。三たび、唇を重ねた。先ほど互いの足に口づけたが、どうでもよかった。

 舌を絡ませあう様は、とても齢十いくつの少女とは思えなかった。ぢゅるぢゅると、はしたないどころですまない水音をあげる。

「ぢゅッ、ちゅ、んくっ、んぅ、ンッ、んッ……!」

「くぅ、ふぅ! んぅうっ、ふ、むぅ、んちゅ、ん」

 肉のぶつかる音、粘膜が穿たれる音、愛蜜や唾液がこねられる音。淫らなトリオが室内を満たす。

 阿求が上になり、小鈴が下になる。主導権を握り、身を躍らせる。しばらくするとまた入れ替わり、一生懸命に腰を振りたくってくる。

「ンッ、ぅ、ふ、ぅ……んんゥ……ッ、はッ。あ、きゅう、も、ッ、私ぃ……っ」

「ぷぁあ……ッ、うん、わたしも、イくからぁっ、イって、小鈴ぅ、イってぇっ」

 甘ったるくねだりながら、腰を踊らせる。互いの下腹を打ち付けあい、膣穴をほじりあう。二人ぶんの蜜をまき散らしながら、スパートをかける。

 すっかり夢中になって、相手の体を貪っていた。未発達な体での、大人も顔負けの性交だ。限界を迎えるまでに、さほど時間はかからなかった。

「あはッ、あ、キた、イッ、あッ、あ、あぅうッ、あはぁああああ……ッ!」

「あぁっ、イく、イくのっ、は、やっ、あっ、あああああああああッ……!」

 焦がれる声が蔵の中で反響した。外にまで響きそうな大音声だった。

 恥も外聞もうち捨てて、子宮から上る快楽に身を委ねる。全身が震え、反る。足がぴぃん、と伸びて、結合部は熱い汁を噴き出した。

 体格の小ささゆえに、身を駆ける官能は堪えがたかった。無二の友人の背を、ぎゅう、と抱きしめる。あちらからも抱き返してくる。二つの肉体を一つに重ねながら、オーガズムに溺れていた。

「ッ、は、く、っふは、あぅ、はぁ……」

「んっ、ふぅ、はふぅ、はぁ、ああ……」

 やがて、身を焦がす性感の荒波が引いていく。どちらも体力を消耗して、ぐったりと脱力した。

 玩具で繋がったまま、床に伏して呼吸を整える。なだらかな背と肩が上下する。滑らかな肌に浮かんだ汗が、光を反射して煌めいていた。

「阿求……痛い」

 唇を尖らせる。抱きしめたときに、背中に爪を立ててしまったらしい。破れてはいないが、痣になっている。キスマークどころでない痕を残してしまった。

「その、ごめん」

「や、べつにいいけど」

 ばつの悪さを感じていると、いたずらな表情が返ってきた。ふんわりした髪が、汗で額に張り付いている。

「でも阿求、申し訳ないと思うなら、お願いを聞いてほしいんだけど?」

 甘える顔の中に、艶やかさが混じっていた。こんな顔でお願いされて、断れる奴はいるまい。あと数年もすれば、魔性の女になるのだろう。空恐ろしい話だ。

「できることでお願いね」

「あとでお風呂貸してね。それと……ちょっと収まりつかなかったから、もう一回、いいよね?」

 おもむろに口づけてくる。瞳の奥には、色欲の炎が浮かんでいた。

「んッ……ふ、んぅう」

 舌を絡ませあう。今日はもう、蔵の整理は進まないだろう。まあ別に良いかな、と思いながら、再び思考をエクスタシーに蕩かしていった。

 




去年参加させていただいた合同「From Dusk Till Dawn 夜伽合同第二弾」に寄稿した作品を、許可を得て全文公開するものです。

From Dusk Till Dawn 夜伽合同第二弾 | systema https://systema.booth.pm/items/2324963
こちらで通販を取り扱っております

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