今回はいつも以上に前戯長めです。すいません。
今日も今日とて依頼をこなす。裏社会で忍者的なことをして生計を立てている私は、依頼主の指定したバーを訪れた。依頼は、とある資産家の家にあったUSBを盗み出すこと。途中難儀をしながらも、今回も無事任務を遂行できた。
とても煌びやかなバーだった。都内の一流ホテルの20階にあるため、夜景がよく見える。室内は暗い照明で少し照らされている程度だが、それがより棚に整然と並べられたボトルとグラスの輝きと林立するビルたちの光を目立たせている。あまりこういったところには縁のない人生だったため、少し入るのを躊躇ってしまう。目を閉じてシェーカーを振るバーテンダーなんかあの道の人なのかと疑うくらいの威圧感を放っている。余計入りづらい。しかし聞いていた依頼主の特徴に合う人が見当たらないため、話しかけなければならない。
「あの、クリス・ヴィンヤードさんという方はいらっしゃいますか?」
彫りが深く、オールバックがよく似合うバーテンダーの手が、止まった。目をゆっくりと開き、肉食獣が睨むように瞳孔だけをこちらへ向けてきた。私のことを数秒見つめた後、カウンターの奥の扉の方へと目を向けた。
「……あの部屋の中だ」
「……どうも」
見ず知らずの人とすれ違った時にするカクついた首だけのお辞儀をしてカウンターの後ろを通る。カウンター席には、もう初夏も過ぎてクーラーもつける時期だというのにコートを羽織った長髪の男と、サングラスをかけたガタイのいいスーツの男が座っているだけだった。後ろを通り過ぎただけでも何かオーラを感じる。触れてはいけないような、この先の部屋に入ることを躊躇わせるような何か発していた。心なしか背後から見られているような気配もする。もしかして嵌められたのか?
VIPとだけ書かれた木製の扉を4回ノックする。上質な木の乾いた音がバー内に響いた。
『どうぞ』
女性の声がした。中に依頼主がいるのが分かる。慣れないネクタイを一度締め直し、ドアを開ける。
「失礼致します。ご依頼頂いた者です。クリス・ヴィンヤードさんで御間違いありませんか?」
彼女はアンティークなアームソファーに座ったまま、首だけで反応した。照明がなくとも、眠らない町の灯が全面ガラス張りの壁から主演女優にスポットライトを当てる。プラチナブロンドの髪と青い瞳が、真紅のドレスと相まって中世ヨーロッパの神秘的な絵に描かれた女神を想起させる。
「えぇ、私がクリス・ヴィンヤードその人よ。それで、依頼の品はその中に?」
「はい。こちらがご依頼の品で御座います」
今まで見たことない美貌に当てられたか、少し言葉遣いがおかしい気がする。それでも出来る限りの冷静を装い、彼女の視線の先にあったアタッシュケースを開けた。彼女はすかさずその中にあったUSBを取り出し、目の前のテーブルに置いてあったノートパソコンに差し込んだ。
「内容を確認させてもらうわ。…………問題無いようね。報酬を渡したいから、そこに座って」
私は彼女のすぐ隣にある椅子に座った。距離が近すぎると感じるが、他に座るところがない。奥の方には天蓋付きのベッドの前にもう一つ椅子があるが、十中八九違う。
「よくやってくれたわ。はい、これ」
「ありがとうございます」
彼女から手渡された封筒の中身を確認し、懐に入れる。ジャケットが幾分重くなった。
「貴方の仕事ぶりは聞いていたわ。今回のお仕事について、少しだけ話に付き合ってくれる?」
「勿論です」
彼女はサッサとUSBとパソコンをしまい2つグラスを手に取った。実を言うと私はそんなにアルコールが得意ではない。長居するつもりも無かったしこんな美人と酒盛りなんて寧ろ胃が痛いのだが、また次回も依頼してくれるかもしれない太客は無碍にできない。覚悟を決めなんとか笑顔を保つ私の様子に満足してくれたか、彼女は徐にシェイカーを取り出した。どうやら彼女自身作るらしい。
「キスインザダークって知ってる?」
「いえ…あまりカクテルには詳しくないもので」
「フフ……そう。これはね、ジン、ベルモット、チェリー・ブランデーをそれぞれ1:1:1で混ぜるのよ」
無駄の無い動きでシェーカーにお酒を入れ、混ぜていく。ただ、二種類しか入れていなかったような気がした。
「はぁ…?」
「でも今日はベルモットとチェリー・ブランデーだけにしたわ」
そう言って私の目の前にグラスを置いた。というかそれはキスインザダークと言って良いのだろうか。全く別物のカクテルな気がするのだが……彼女の表情はどこか満足気である。
「ジンは入れないのですか?」
「えぇ。だって”ベルモット“と”チェリー・ブランデー”だけで“十分”だもの。“不純物”は要らないわ」
女子が悪ふざけをして成功した。そんな笑い方だった。美麗な彼女があまり見せなさそうな、少しあどけなさの入った笑みだ。それでも纏う雰囲気のせいか、これまた絵になる。美人は得だ。
「飲んでみて」
「いただきます…」
彼女が頬杖をついて見守る。緊張しまがら私は恐る恐る口をつけてみた。甘酸っぱく、それでいてどこかスッキリとした味。爽やかで、それでいて甘い芳醇な香りもする。そう伝えると、
「そうね。心が若返って青春時代の甘い恋を思い出すでしょう」
「ハハハ…そうですね」
嘘だ。私の青春時代にそんな甘い思い出はない。なんなら恋の味も知らない。でもなんとなく美人の前では経験がないのを悟られたくないという稚拙な男心が働いた。
「じゃあ、キスインザダークになる前のベルモットとチェリー・ブランデーも飲んでみない?飲み比べると色々分かるわよ」
彼女が作るペースに合わせてグラスをあおる。自分のペースで飲まなきゃ潰されてしまう。そう分かっていても彼女の独特な雰囲気に呑まれて、いつのまにかグラスを手に取っている、という状態になっていた。そして段々と、頭が回らなくなっていった。
「じゃあ次はこれでどう?比率を変えてみたの……そろそろかしら」
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「ねぇ、暑くない?」
「………ひゃい」
「服、脱いだら?」
「………そう、しましゅ」
脱いだら、暑く、なくなる。脱いだら……
「ほら、バンザイ」
涼しくなってきた。気持ちいい。
「少し、きもちいい…」
「フフフ、そうね。じゃあ私も脱いじゃおうかしら」
クリスさんも脱いでる……暑いんだ。
でもなんで?クリスさんが脱いでるところ見ると、また“熱”くなってきたような……
「いやらしい目……こっちへおいで、気持ち良いことしましょ」
クリスさんに、ついてく…ついてく…
ボフッ!!
……倒れた?なんか、ぶつかった…?
「自分からベッドに倒れ込むなんて、そんなに押し倒して欲しかったの?」
なにいってるんだろ、頭が、働かない…
「うん…」
「!!……ごめんなさい、もう我慢できないわ」
腰が浮いた。股間がスースーするような…
「結構大きいのね。Japaneseだから性生活はそこまで期待してなかったけど、これなら毎晩満足できそうだわ」
まい、ばん?なんのことだ?
「可愛い顔してとんでもないのを隠してるんだから…チュッ」
!?なんか、亀頭に当たった?
「ちゅっ、れろぉー……ぐぷっ!ぐぽっ!ぶぽっ!」
やっぱり何か気持ち良い!……クリスさんが私のチンコをしゃぶってる!?
「クリスさん!?」
「ぐぽっ!あら、もう酔いが覚めちゃった?でももう止められないわ。私が満足するまで付き合ってもらうんだから!」
彼女はベッド横にあるグラスを手に取り、一気に口に入れる。そのまま膨らんだ口を俺の口にぶつけてくる。
「んんんんん!!んーーー!……プハァ!な、なにをンンンン!!」
一気にまたアルコールが食道を通り抜ける。いきなり足りなくなった酸素を取り込んだと思えば、今度は舌を捩じ込まれる。私の舌は分厚い上に短く、全く思い通りに動いてはくれない。それに対してクリスさんのは薄く長い。私のことを置き去りにして口内を縦横無尽に蹂躙してくる。
先ほどのフェラも内頬で擦りつつ、舌で巻き付くように、搾り取るように舐めまわされた。今度は私の舌に巻きつけて吸われる。お互い息が苦しく、ボタボタと私の顎に涎が落ちる。しかしそんなことも気にならないくらいに、強烈なキスだった。こうして私のファーストキスはあっさりと奪われたのだった。
「こんなに硬くしちゃって。大丈夫よ、すぐ楽にしてあげるから」
彼女はチンコをその白く細長い手で握り、シュッシュと少し扱く。そしてそのまま彼女の股に亀頭を擦り付けた。クチュ、クチュと水音がする。それは明らかに先ほどのフェラでついたクリスさんの唾液ではなく、愛液のものだった。
「あなたの“チェリー”、いただくわ」
ズプププ……ドチュ!
「Ah……思った通り、相性が良いDickだこと」
挿した勢いでそのまま最奥まで迎え入れられる。膣内は絶妙な力加減で収縮し、ヒダが蠢いて腰を動かさずとも手コキ以上の快楽を常にもたらし続ける。さっきのキスで暴発寸前だった私は早くもピンチだ。
「あ、あ、待って、今は、動かない、で」
「フフフ……だぁめ」
私の太ももに手を置き胸を張って腰を振り始めた。都市のライトを背に、彼女の白い上半身が踊り出す。豊かな胸は上下にバウンドし、綺麗に波打っている。もしAVだったなら見ているだけで射精してしまいそうだ。そんな超強力な刺激が挿入直後から追加され、思わず果ててしまう。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドビュッ!ドビュルルルル!!
思わず尻の筋肉に力が入り、腰が浮く。それによって大量の精子がゼロ距離で子宮の奥を直撃した。そんな私の顔を見て、クリスさんは愉悦の表情を浮かべた。私からしたら悪魔か淫魔にしか見えない。
パン!!パン!!パン!!パン!!パン!!パン!!パン!!パン!!パン!!パン!!
射精したばかりだというのに。それをわかっていて腰振りを止めてはくれない。寧ろもっと寄越せと言わんばかりにスピードが速まる。
「待って!一回止めて!」
「ダメよ、坊や。今日は初めてなんだからballocksの中身がスッカラカンにまるまで出してもらうわ」
強欲な膣は根本から強い力でホールドし、抜けることを許さない。カリ首を襞が密着し、ズリズリと擦り続ける。世界トップクラスの美女が俺を性犯罪者の目で見ながら発情し、股を広げて一心不乱に腰を振っている。この状況自体はとても甘美な響きだ。それが私の同意があってからだったなら、だが。
「待って!待って!もう、出るからぁ!」
「出しなさい!折角媚薬と精力剤を大量に混ぜて飲ませたんだから、遠慮せず全て出しなさい!」
ドビュッ!ドビュビュ!!ドビュルルルル!!!!
一回目より更に多くの精子が搾り取られた。チンコが脈打つのに合わせて膣肉がギュッギュッと締め付けてくる。それを上気し、恍惚とした表情でするクリスさんに、私はなんとも言えない恐怖を感じる。このままでは、中毒にされる……
「まだまだ硬いわね。若いって良いわぁ。この分ならいつまでも一緒にいられるわ」
何を言っているんだろうか。脳が焼き切れてまた理解力が無くなってきた。それでも薄らと記憶に残っているのは、ニヤリとした笑みをその麗しい顔に浮かべて、私に抱きつきながら腰を高速で振るうクリスさんの痴態だった。
「ほら、まだ出せるわよ、頑張りなさい」
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「ここが今日からあなたの部屋よ」
初ベッドインの日の翌朝。私はいつの間にか車に乗せられ見知らぬ家に連れて行かれた。そこには既に私の家の家具がほぼ全て揃っており、記憶通りの自室に近かった。女物の家具が混在していなければ、の話だが。
「日本にいる間はここで生活して貰うわ。仕事は私が持ってきた時に指示通りやってくれれば大丈夫。他の時間は自由に過ごして構わないわ。ただし私が家にいる間はずっと私のことを構うこと。いい?」
「はい…」
キスインザダーク_______カクテル言葉は「刺激的な恋」。本来はジン、ベルモット、チェリー・ブランデーを混ぜ合わせたカクテル。ジンを含めた三角関係は、彼を苦しめるのだろうか。少なくとも刺激的な毎日を送ることには変わりないだろう。
カクテルよく知らないんで間違ってたら指摘お願い致します