pixivより転載
(多分、私は痴女、なのだと思う)
高井ちなみは自身をそう認識していた。
幼稚園の頃にはいやらしい絵を描いて、母にスケッチブックを取り上げられた。小学校の頃には股を硬いものに擦り付けることを覚えた。中学年の頃には自慰も覚えた。表立っては些細な猥談にすら乗らなかったが、その実、乳房や秘部をメチャクチャにされたいという欲が彼女の中に常に渦巻いていた。それは年を追う毎にひどくなっていった。身長が伸び、生理が来て、乳房が人並み以上に膨らんでいく毎に性欲が高まっていった。
援助交際や出会い系などは怖くてできなかった。その程度には内気だった。人より肉感のある体に対し、心は年相応だった。それでも高校生になり、体の疼きは頂点に達した。表面上はごく平均的な女子高生を演じていた反動もあった。
結論として、ちなみは痴漢されることを選んだ。
(人前で触られたら……すっごい興奮するんだろうな)
そう言うわけで、彼女は今、スマートフォンで調べた電車に乗っている。
彼女の通う学校で使う路線ではない。インターネットで「痴漢が多い」と言われていた路線だった。休日でも、1番混雑する時間を選んで乗った。多分、その方が痴漢に逢いやすいだろうと考えてのことだった。
果たしてそれは当たった。
(んっ……)
扉の付近で押し潰されていたときだった。尻に、何かが触れている。それは最初は何かが偶々当たっているのかと思った。だがそれが明らかに意志を持って動いていることに気付いたとき、宝くじに当たった気分だった。ミニスカートを穿いてきてよかった。そう思いながらも、気付かないふりあるいは怯えているふりをして黙っている。すると、手の主は彼女の尻を掌で強く押してきた。そして恐らく同じ者が、彼女のTシャツに覆われた豊かな胸に手を伸ばしてきた。ブラジャー越しに乳房が揉まれる。わしわしと、遠慮のない揉み方だった。大胆な動きに彼女は少々驚いたが、それよりも疼いてくる熱に気を取られた。――あぁ、今、私は体を触られている。こんな人混みの中で!
(もっと……)
既にちなみは期待に満ち溢れている。思わず触ってきている掌に尻を、腰を突き上げるようにこちらからも押し付けた。すると、一瞬動きが止まったが、一転。尻を強く揉みしだいてきた。堪らない、と扉に向かって息を吐いた。遠慮のない揉み方が、強引に体を暴かれているようだと歓喜に打ち震える。
胸の揉み方も強くなっていった。わしわしと音が立つほど握られていく。時折乳房の先端を服越しに爪で擦られ、その度に体を僅かに揺らした。
しかし、足りない。彼女はそう感じた。だから、ずっとショルダーバッグを握っていた手。その手で、胸を揉んでいた手――触ってみるとごつごつとした男の手だとわかった――を握った。びくりと震える男の手。恐らく痴漢を告発されることを恐れたのだろう。しかし彼女は落ち着かせるように、その手を撫でた。できるだけ性感を誘う動きで。
そして、その手を片手で握り、Tシャツの裾を捲り――ブラジャーに、直に触れさせた。 手を放すと、男の手はそのまま彼女の胸をブラジャー越しに揉みしだいた。それどころか豊満なその乳房をブラジャーからはみ出させて、乳首を指先で摘んだ。
(ああっ……!)
かりかりと爪で引っ掻かれる。そのぴりぴりした感覚が堪らなくてもっと、もっとと体を背後に押し付けた。恐らく間違いなく男は背後にいる。それに応えるように男の体が押し付けられた。
男はとうとう我慢ならなくなったらしい。それまでひたすら揉みしだいていた尻。それを覆うスカートを捲り上げた。そしてパンツ越しに満遍なく撫でられたのち、その手が前に回ってきて――パンツの中に、手が滑り込んだ。
(あ、そこ……)
ちなみは歓喜と不安に押し寄せられる。誰にも触れさせたことのない場所に触れてもらえる悦びと、誰にも触れさせたことのない場所に触られる不安。しかし、その手が下生えを掻き分け、既に濡れそぼった秘部に触れたとき、不安は悦びに駆逐された――クリトリスに触れられたのだ。
(あっ……!)
指先でクリトリスを何度も扱かれる。その動きは緩急をつけており、さらに愛液は膣口から溢れてきた。指で包皮を捲られる感触すらする。その間にも乳首を引っ掻かれては摘まれ、性感がどんどん高まっていった。
そして、それは突然だった。クリトリスを嬲っていた指。それが、彼女の膣口を探り当て――指を突き入れたのだ。
(あ……!)
自分の手とは違った、男のごつごつとした指。それが彼女のナカを掻き乱す。ぐいぐいと強く押されるところがあって、それが気持ちよくて、体を押し付けて意思表示する。もっと、と。すると、2本目の指が入って来た。ナカで掻き乱す感覚が増え、指が押し広げられる。それだけでも気持ちよかったのに――そして彼女が自分を慰めるときは2本の指が限界で、男の指はそれ以上に太かったのに。
3本目の指が滑り込んで来たのだ。
(――!)
未知の感覚。這入り込んできたそれらはちなみのナカをぐしゃぐしゃにする。その間にも片手は彼女の乳房をイジメ続けて、腰ががくがくと揺れる。
(だめ、だめ……!)
腰が立たなくなりそうだ。彼女が震えていると、指が一旦引き抜かれた――ぎりぎりの縁まで。
(あ……?)
彼女が思わず呆けた瞬間、指が最奥を突いた。
「――っ!」
声が出そうになった。その間にも3本の指は彼女の奥を突き続ける。こっそりネットで観たAVの、ピストンがこんな感じだったな、と彼女は思い出した。そして――体を跳ねさせ、果てた。
まだ震える体。男の、乳を揉んでいた手が引っ込んだかと思うと、少ししてその手が戻ってきた。手には、スマートフォン。彼女に向けられていた。恐らくメモアプリと思われる画面。
『このあとホテルに行かない? よかったら俺の手を握って』
ちなみは驚き、目を瞬き――そして、彼女の股間を戻したパンツ越しに触れていた手を、そっと握りながらなぞった。
きっともっと気持ちよくなれるのだと思うと、若い躰に更に火が点った。
ちなみはその後、連れ込まれたラブホテルで処女だったとは思えないほどに何度も頂点に達し喘ぎ声を上げ痴態を見せ。男とセフレになることを確約したのち、「どうせなら他にも男と寝なよ。気持ちよくなりたいんだろ」と彼の「男友達」を紹介され、たくさんの男を知っていくことになる。
End.