【ツイ腐テR-18】かれはおにんぎょうのよう【モブエペ】 作:駒由李
原作:ツイステッドワンダーランド
タグ:R-18 ボーイズラブ ツイ腐テ 腐向け モブレ エペル・フェルミエ モブエペ 二次創作
pixivより転載
昼食の食堂でのことだったから、そんなことが起きるはずなんてないと思っていた。それがエペルの運の尽きだったのだろう。
ドリンクの入ったコップから目を離した瞬間、誰かが後ろを通り過ぎていった。食事を持っているにしては随分早足だな、と思ったものの、そのまま食事に戻った。そう、それはなんてことのない日常のはずだった。
様子がおかしくなったのは、昼食を終え、さて次の授業の準備をしなければ――そう思いながら、ひとりで廊下を歩いていたときだ。
体の調子がおかしい。なんとなく、体が強張ってきている。1歩、1歩と進むごとに体が酷く緊張していく。堪らず教科書やノートの詰まった鞄を取り落としてしゃがみ込んだ。それをなんだなんだと周囲が近付いてくる。
そこに、さっと割って入ってきた人物がいた。
「大丈夫。エペルくんは俺が連れて行くから」
そう言って、彼はエペルの体と鞄を抱えると、歩き出した。
目撃者によると、その行き先が校舎でも鏡舎でも保健室でも医務室でもなかったという。
彼らはそして、丸1日姿を見せなかった。校内、特にポムフィオーレ寮内では1年生が姿を消したとあって「見つけ次第スキンケアフルコースの刑ね」とヴィルが呟いていたのをルークは耳にした。
尤も、それだけで済めばよかった話だった――今のエペルの状況を考えれば。
見知らぬ場所。冷たい床。そこで縛られることもなく、エペルは無造作に転がされている。その姿は一糸纏わない。脱がされてしまったのだ。抵抗したい、と脳みそは健全に動いている。しかし体は指先ひとつ動かない。その状況の異様さにエペルは不気味さを感じていた。
「ここなら誰も来ない」
声は聞いたことがないものだった。否、先程自分を担ぎ上げた者と同一だということはわかる。しかしそれ以前に面識を持った憶えのない声だ。なんとか相手の顔を見たかったが、顔筋ひとつ動かせない身としてはそれも叶わなかった。
足音が近付いてくる。そして、上半身を無理矢理起こされた。左腕を掴まれ、顔が間近に迫る。そこで奇妙に思った。顔はある。あるのだ。なのに、正しく認識ができない。眼と鼻と口がある。しかしそれ以上に特徴を覚えられない。認識齟齬の魔法もかかっているようだ。体を動かせなくする、恐らく魔法薬と言い恐らくNRC生の中でも相当優等生だろう。そんなことを考えていると、顎を摘まれ――口づけされた。
「んむっ……?!」
あぁ、声は出るのか。それに気付いたが、腔内を蹂躙されていてそれどころではない。舌と舌が絡み合って、口蓋と歯列の裏をなぞられて。口を離されたときには、唾液がエペルの口の端から垂れていた。それを見て、男はたぶん――嗤った。
「もう少し無反応な方が好みだったが……まぁこれが精いっぱいか」
「だ、誰か! 誰か助けて!」
声が出るとわかったら、男に構わず声を張り上げる。しかし、声はこの奇妙に真っ白い空間で反響するばかりで何も起きない。そう言えば窓もドアも見当たらない。なのに体の隅々まで見えるような明るさが奇妙だった。
男は、酷く愉快そうだった。
「やっぱり君は元気だなぁ……そんな君がお人形さんみたいになるところが見たかったんだけどなぁ。ま、体を動かせないことだけはわかってるからいいんだ」
そう言って、男は俯せに倒れたエペルの腰を突き上げさせる。四つん這いに近い。それに不思議に思っていると――冷たく、滑った感触が後孔を滑った。
「ひゃうっ……!?」
「このまま突っ込んでもよかったけど、滑りが悪いからな。よーく塗しとかないと」
そう言って、男は後孔から指を滑り込ませる。それでびくびくと反応したが、それ以上は動けない。冷たい、温かい異物感。指1本分ほどのそれに、僅かに心地よさも覚えた。
しかしそれも束の間だった。
「もういっかな」
そう言って、チャックを下ろす音が聞こえる。衣擦れの音ののち、男はエペルの両腕を背中側から引っ張って持ち上げる。ふらつく足取りで、しかししっかりと立たされた。滑った感触が太股を伝う。それが潤滑油と呼ばれるものだと知るのはもっとあとのことだ。
「よいしょっと」
――軽い掛け声に見合わぬ、重たい異物感。それが後孔から抉ってきた。
「あ”あ”っ……?!」
「可愛くないなぁ、もっと『きゃあっ』とか言って欲しかった」
「誰、がっ……あっ、あっ」
エペルの後孔を、男自身が何度も抉る。ピストンする。容赦なく抉ってくるそれのために、新たな痛みが生じた。
「っ――!」
「あ、切れちゃった。ま、若いしすぐ治る治る。なんなら痔の治療用の魔法薬だってあるし。あー気持ちいい。やっぱ若い男の子はいいね。よく締まる」
「あっ、あっ、あっ……!」
その出口が切れた痛覚以上に、突かれていく「奥」の快感が迫ってくる。腕を掴まれ、揺さぶられ。エペル自身も形作っていた。それが屈辱で仕方なかったが、抵抗する術もない。そもそもマジカルペンもどこに行ったのだろう? そんなことを考えることでやり過ごしていると、男は「おっそろそろだな」とピストンを激しくさせる。それにエペルはがくがくと体が震えた。
「あっ、あっ、あーっ」
「うんうん、エペルくんも気持ちいいねぇ。それじゃ、一緒にイこうか」
そう言って、男はエペルの最奥を突いた。それにがくがくと体が震える。後孔を強く締めたことでエペルは精を放ち、男はエペルの最奥に精を放った。
呆然と床に転がるエペルに、男は嗤って「それ」を見せた。
それはスマートフォンの動画だった。
『あっ、あっ、あっ……!』
それは、エペルが裸で喘いでいる姿。男に、性を陵辱されて、感じてしまっているようにも見える姿。それに目を瞠るエペルに、男はスマートフォンを懐にしまった。
「これ、マジカメでばらまかれたい?」
「……っ……」
「それじゃ今度から、君は俺の肉便所ね」
それは死刑宣告にも等しかった。
その後、エペルは男が4年生に進級するまで、頻繁に呼び出されては体で奉仕させられることになる。
End.