メインヒロイン面した謎の美少女ごっこがしたい! エロゲ版 作:裏の麦ティー
『……そんなに溜まってるなら、抜いてあげましょうか?』
最初は自分が発したその言葉に、耳を疑った。
何を口走っているんだ自分は──と頭が一瞬で冷静になり、慌てて訂正をしようとした。
しかし隣へ目を向けると、言われた張本人である先輩は顔を赤くして、俯いたままだったから、何も言えなくなってしまって。
私自身も耳まで真っ赤になりながら、自分の膝を見つめるしかなくなってしまったのだった。
この沖縄へ到着するまでの旅の道中、私たちは普通の『先輩と後輩』という関係性ではやらないようなコミュニケーションを行ってきた。その自覚はあるし、間違いなく健全だったと言われたら否定もする。
同じ寝床に入り、時には手を繋ぎ、最も近づいたときなんて互いに密着して抱き合ったりもしてしまった。
流石に他の人よりは先輩との距離が近いと分かっていたし、彼が困ったときは自分が手を貸さなければいけない立場にある事も理解している。
理解していた。
だから──
「はむっ。んぅぅ……っ、れぇろぇろ……くぷぷっ、んむっ」
いつの間にか、私はベッドに腰かけた先輩の膝下に座り込み、股の間にある一物を咥え込んでいた。
「はっぁ──お、音無……っ?」
「んぷぁっ……♡ んっ……何ですか」
竿全体を舐めまわして、一旦ソレから口を離すと、生暖かい唾液の糸が伸びた。
同時に赤くなって申し訳なさそうな表情をしている先輩が声を掛けてくる。
とても頬が紅潮しているし、もしかしたら私よりも赤面しているのではないだろうか。
「ど、どうしてここまで……」
「……この状況になってから、そういう事を聞いてくるのも……まぁ、先輩らしいですけど」
「だって俺っ、おまえには何もしてあげられてないのに、こんな──」
いつまでも狼狽している彼を黙らせる目的で、私はもう一度目の前にある肉竿を頬張った。
「ァむっ♡ ……ちゅぷ、じゅるっ、ぢゅぶぶ……っ」
「~ッ!! はっ、話を……っ!」
「ちゅくっ、ちゅぷ……っ♡ んむっ、だーめです……んちゅっ♡ いいから静かに、しててくださいね、せんぱい……はむっ、くぷぷっ♡」
ここまで来たらもう止まるつもりはない。今更中止したところで何の意味もないから。
もし。
仮に、だが。
例えば先輩が、私がこんな事をする前に『だ、だめだぞ! そんな、不用意な発言はするもんじゃあないって……』とか。
そんな風にハッキリと
自分としても、奥手な先輩の事だからきっとそうなるんだろうな、と思っていた。
「ぷぶ……はぁ、んれぇぶ……っむ、じゅぶぶぷぅぅっ♡」
「おとな、し……っ」
「──っ♡」
しかし、そうはならなかったのだ。
沈黙は肯定であり、目の前にある行為への期待だった。
彼の選択によって分岐点のもう片方が選ばれてしまった。
口腔内で亀頭を飴玉のように転がす私の頭を、先輩は優しく撫でまわしている。無意識なのだろうが、彼に触れてもらっているその事実がたまらなく嬉しかった。
もし漫画のような表現が現実にあるとすれば、私の瞳には間違いなくハートマークが浮かんでいる事だろう。
「んむっ♡ んっ、っむ、ぷじゅ、れちゅぅ……んるぅ♡」
卑猥な水音を立てながらの、スロースペースな口淫。
竿の根元がビクつき、限界が近い事を知らせていた。
「音無……もうっ」
「じゅぶぶっ、んぶっ、ちゅぷッ♡ んっ、ふぁいっ♡ いいれすよっ♡」
「はぁっ、ぁ──でるっ」
私の許可を聞いたと同時に、彼の両手がガッチリと私の頭部を押さえ、そのまま喉奥で肉棒が強く跳ねた。
優しく奉仕していた私を、先輩はまるでオナホールかの如く、激しく動かして自らの絶頂を優先している。
他人の事ばかりを優先していた彼がようやく自分自身のことを顧みてくれた気がして、私は嬉しくなっていた。
だがそんな事をつゆ知らず、先輩はただ眼前の射精へ向かって一直線に進むのであった。
「んん゛っ♡ ぉごっ♡」
「おと、なし──っ」
「ぐっ、ぇぐっ♡ じゅぷぷっ、ぢゅるっ♡ んんん゛ぅぅ゛ぅ゛ーッ゛♡」
先輩が勢いよく腰を前に突き出し、その瞬間、鈴口から噴水の如く白濁液が発射された。
「んぶっ、んんっ♡!? んっ、ぶっ、うぶぅ、ぷぶううぅぅぅっ……♡」
ドボドボと喉奥へ濃厚なザーメンが注がれていく。
まるで蛇口を全開にしたような勢いだったが、私は先輩の子種を零したくない一心で反射的に精液を嚥下していた。
「まだっ、でる……っ!」
「ぶぐっ♡ ッ♡ ~~っ゛♡♡」
快感に支配された先輩は、構わず私の頭をグリグリと押し付け、射精の余韻を楽しんでいる。
放出された白濁汁の量は許容量を超えてしまっているようで、私の口や鼻からザーメンが逆流してしまい、思わず先輩は私から手を離してしまった。
別に、私なら大丈夫なのに。
「ごっ、ごめん音無! だいじょうぶか……!?」
「うぅ゛っ……別に、ケホッ、ごほっ……! ……けぷっ」
「……ゲップした?」
「うるさいです。……せっ、先輩が飲ませすぎなんですよ……っ」
自然と出てしまったそれを指摘されて顔が赤くなった。
恥ずかしくなって顔を背ける。
すると彼はベッドから降り、私を正面から抱きしめてきた。何だ何だ。
「ありがとう。……本当に、ごめん」
「……感謝するのか謝るのか、どっちかにしてください」
そう言うと、先輩は体を離して私の両肩を掴み、正面から向き合ってきた。
こうしてしっかりと互いにジッと目を見合ったことなんて無くて、次第に緊張してきてしまう。
いけない。
誘ったのはこっちなのだから、私がリードしてあげなきゃダメなはずだったのに。
「音無、ありがとう。……続き、していいか?」
「えっ」
「伝えたい事もあるんだ、音無」
「ちょっ、ま、やっ……押し倒さな──あわわっ」
先輩が
そういう素質でもあったのだろうか──などと現実逃避をする暇すら与えてくれないようで、先輩は私の上に覆いかぶさり。
「……キス、だけど」
まだほんの少し残っている、いつもの情けなさを見せながら、彼が迫ってくる。
拒否できない。
言い訳ができない。
私はこの人に仕える忍者になると決めたあの日から、どこかこういう事を望んでいたのかもしれない。
だから、彼を押し返すことのできない私は、恥ずかしさから眼を逸らしつつ、一言述べる事しか出来なかった。
「…………すっ、好きにすればいいじゃないですか。……ばか」
たまには後輩らしく、先輩に全てを任せてみようと、そう思ってしまったのだった。