一応オリジナルと言い張っておきます
第一章と銘打っていますが続く予定はたぶんないです
ないと思う
ま、ちょっと覚悟はしておけ
pixiv・ノクターンノベルズとマルチ投稿してます
「おーい、チルダー?どこー?」
きょろきょろと周囲を見回しながら、炎獄の魔法少女レイアは彷徨い歩いていた。
相棒の氷獄の魔法少女チルダと共に討伐任務を受けたものの、突如地形が変わって離れ離れになってしまった。
この辺りは丘の内部を掘って作った要塞になっており、地形を変えるためのスイッチが隠されているとは事前に聞いていたものの、完全に不意を衝かれた形である。
「チルダー、返事しろー、おーい」
警戒は解かずに歩きながら周囲に呼びかけ続ける。
レイアもチルダも優秀な魔法少女である。この世界では皆が魔法少女として生まれてくる。だが、その中でも
客星とともに現れた桃色の髪の淫魔、それが今回の標的である。それが通った後には破壊と凌辱の跡がくっきりと刻まれ、にもかかわらず死体の数が異様に少ない。生き残りは数えるほどしかおらず残る全ては行方不明。その不気味さに魔法の国の女王はすぐさま最大限の対策を持って当たることとした。その第一陣が彼女たち二つ名持ちの投入である。
「チルダー……っ!!」
こつ、こつ、こつ。地面を踏みしめる足音が微かにレイアの耳に届いた。こちらに近づいてきている。チルダであるならば符牒で返すであろう。それがないのであれば標的、桃色の髪の淫魔である可能性が高い。設置されたバリケードの陰に隠れてレイアは足音の主の到来を待ち構えた。
「―――っ!」
角を曲がって現れたのは果たして標的と思しき存在であった。一糸纏わぬ姿で下品とも言えるほどの巨乳を惜しげもなく晒し、桃色の髪に青みがかったメッシュが入っている。そして、尖った耳や側頭部から生えている蝙蝠のような羽根に細長い尻尾と魔法少女とは似ても似つかぬパーツも散見される。
「喰らえッ!
待ち構えていた間に魔力を練っていたレイアは対象を確認するや否や一番の大技を繰り出した。彼女の
「うふふ、
「なっ!?」
業火が届く前に相手もまた技を放っていた。レイアが驚愕したのは不意打ちが失敗したからではない。目の前の存在が放った技は、相棒のチルダが得意とするものだったのだ。炎と氷、二つの技がぶつかり合い、力が炸裂する。技同士が干渉しあい、お互いに届くことはない。
「
だがレイアも歴戦の魔法少女である。術が炸裂した際の陽炎に紛れ間髪入れずに二の矢を放つ。
「
またも似た技によって相殺される。これもまたチルダの得意技だった。
「くっ……!
「
駆け寄って炎を纏わせた蹴りを放つもまたも見覚えのある技で返される。嫌な予感にぞわりとレイアの背筋が粟立った。
「あらあら、いきなり攻撃してくるなんて乱暴なのね、レイアちゃん♡」
初見の相手に名前を呼ばれた違和感にレイアの本能は警鐘を鳴らし、鳥肌がぞわりと立つ。
「何だ……お前は……」
「私?私はサキュバスよぉ、よろしくね、レイアちゃん♡」
ねっとりとしたサキュバスの口調に怖気が走り、ともすれば声が震えそうになるのを必死で抑えながらレイアは次の質問を投げかける。
「お前……その技はどこで覚えた……、それは氷獄の魔法少女チルダのものだ」
「ああ、あの娘、チルダちゃんって言ったのね」
うんうん、と納得したようにサキュバスは頷く。
「答えろッ!何故あいつの技をお前が使うんだっ!あいつはどうしたんだっ!」
最悪の答えを振り払うかのようにレイアは叫ぶ。
「あら?レイアちゃん、わからないの?いるじゃない、ここに、チルダちゃん」
「……は?」
レイアの脳が理解を拒む。既に予感していた最悪の事態が事実となってひたひたとレイアに迫りつつあった。
「ここよ、ここ」
ぴくぴくとサキュバスの右の乳首が痙攣する。
「ああ、かわいそうねぇチルダちゃん。相棒なのにわかってもらえなくて、ねー」
ぴくぴくぴくぴく。サキュバスの言葉に反応するかのように、また震える。
「やめろ……ふざけるな……」
「ふふ、食べちゃった、チルダちゃん。美味しかったわぁ」
レイアとて本当は最初にチルダの技を使われた時に想定していなかったわけではない。ただ、事実を認めてしまうのが恐ろしかった。
「丸ごとごっくん、ってして髪の毛一本残さずに食べちゃったのよぉ。お腹の中でとろっとろにとろけながらもレイア、レイアって呼んでたわぁ。ちょっとずつとろけてどんどん私に吸収されながら、ずーっと。可愛かったぁ」
レイアの脳裏にチルダと過ごした日々がまるで走馬灯のように浮かぶ。初めて出会った時のこと、一緒に修行したこと、ほぼ同時に
「黙れえええええええっ!!」
怒りと悲しみにレイアは勢い任せに炎を纏いサキュバスへと躍りかかる。だが―――
「はいざんねーん♡」
「あぐうっ!」
サキュバスの鋭い足払いでレイアは地面に叩きつけられた。チルダの技すらも使われなかった。
「
「あぁぁぁぁぁぁっ!!」
倒れた上からチルダの技を見舞われ、レイアは悲鳴を上げる。吹雪によって縫い留められるように地面に拘束され、身動き一つとれぬままのレイアをサキュバスは上から見下ろす。
「あはぁ、どうかしらぁ?チルダちゃんの技、気持ちいい?」
「うる……さい……」
「チルダちゃん、肉体も美味しかったけど、
自身の青みがかった髪を見せつけるようにふわりと広げ、サキュバスは嗤う。
(チルダ……助けられなくてごめんね……でも……こいつだけは……)
レイアは凍りつき動けない死に体を装いながらも覚悟を決め、自身の体内に残る魔力を脈動させる。チルダにも明かしていない禁術、
「ん……んんっ、あはっ……」
勝ち誇っているのか、サキュバスはレイアの目の前で股間に手をやりオナニーを始めた。ぐちゃぐちゃと指を秘所に突っ込み、愛液を撒き散らす。べたつく愛液がレイアの顔にも飛び散るが、今から放つ奥義の溜めに必死のレイアは頓着しない。
「んんっ、あぐぅ、ぐぎぃっ!」
サキュバスの喘ぎ声が大きくなり、悲鳴が混じる。いつしかサキュバスの腹は大きく膨らんでいた。
「あはっ、出る、出ちゃうっ、産まれちゃうのぉっ!」
ずるり。サキュバスの秘部が大きく開き、中から青い髪が垂れ下がる。衝撃にレイアの魔力の集中が途切れてしまう。
「んあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
サキュバスは大きく身体を逸らし絶頂を迎える。それとともに「中身」が外界へと産み落とされた。
「まさか……噓、嘘でしょ……」
「レイ……ア……?」
二度と会えないはずの相棒が、様々な液体に塗れた姿とは言え再び目の前に現れた。その事実にレイアの
「チルダ……よがった、よがったぁぁぁぁぁ……っ!」
「レイア……」
ふらつきながらも相棒に駆け寄り、抱擁する。チルダは戸惑いながらも抱擁を返す。
「二度と……会えないって……思って……」
レイアはチルダの胸に縋り、涙を流す。そんな彼女をチルダは優しく抱き締め髪を手で梳いてやる。
「ねえ、レイア」
「なーに?」
次の瞬間チルダはレイアの背後に回り込み、彼女を羽交い締めに拘束した。
「レイア、貴女もママに気持ちよく食べて貰いましょ」
「えっ……!?」
「あらあら、そういえばまだ言ってなかったわねぇ」
いきなりのことに頭がついていかず呆けた顔をするレイアにサキュバスは嫣然と笑いかけて正面に立つ。
「私の能力は、
「うん、ママ」
「やだ、やだやだやだやだ!」
じたばたと暴れるも、しっかりとチルダに抑え込まれレイアは脱出できない。そんな彼女を嘲笑うかのようにサキュバスはゆっくりと魔力を練る。
「さ、いらっしゃい、レイアちゃん。
「え……きゃああああああああっ!?」
サキュバスが大きく息を吸い込むような動作をする。刹那、凄まじい風が巻き起こりレイアはチルダの拘束を離れ、サキュバスの口元へと誘われる。それと共にサキュバスがどんどん大きくなっていく。否、サキュバスが大きくなったのではない。
「あは、レイア、可愛い……」
「嘘……こんなのって……」
巨大なチルダの笑顔が目の前に聳える。サキュバスの技でレイアは掌に乗る程度まで小さくされてしまったのだ。サキュバスの唇ががっちりとレイアをロックして離さない。
「ちゅ……レイア、美味しいね」
「やめ、てえ……」
チルダの唇が迫り、顔全体にキスを見舞う。レイアの顔は一度のキスで唾液に塗れてべたべたになってしまう。
「大丈夫よ、ママに食べられるのってとっても幸せだから……ほら、力を抜いて……」
変わり果てた相棒の声にレイアはぎり、と歯を食いしばり魔力を練る。小さくされようともこのまま今度こそ
「おいたは駄目よぉ……れろ……」
「んああああっ!?」
サキュバスの舌がべろりと全身を這い、強烈な快感がレイアを襲う。魔力は霧散し、レイアの覚悟ごと舐め取られてサキュバスの糧となる。
「気持ちいいでしょ?レイアちゃん、飴玉みたいにてろんてろんにとろけてるのよ。ほーら、れろれろれろー」
「やぁ、あんっ、駄目ぇ……」
サキュバスの舌が踊りレイアを蹂躙する。舌に巻き取られ、啜られ、内頬に押し付けられる。口内で弄ばれながら、レイアの魔力は少しずつサキュバスに奪われていく。それに伴って彼女の肉体さえも。柔らかくなったレイアの肉体から何かがころりと転がり出てサキュバスの喉奥へと消えていく。
「あは、これがレイアちゃんの
「やだぁ……あたしの
理性すら舐め取られてしまったレイアは幼子のように泣きじゃくる。哀れな餌食の反応に、サキュバスはチルダを手招きする。
「ほーら、いらっしゃい。そろそろ食べ頃よぉ」
「はーい、ママ」
チルダはうっとりとした表情を浮かべ、サキュバスに口付けた。チルダの口内にサキュバスの舌が割って入り、粥状に溶けたレイアのなれの果てを口移しで与える。
「レイア、こんな味なんだぁ。美味しい……」
―――やだぁ、チルダ、やだやだぁ……
サキュバスの魔力の作用で、生命活動が停止するほどにまで溶けようともレイアの意識は残り続ける。もはや何もできず、ただ二人の捕食者に弄ばれ被食の快楽に悶え続ける他に何もできないが、それでも彼女は存在を強制される。
「レイア、これでずっと一緒だよ……」
「うふふ、美味しかった?」
「とっても」
こくん。二人は揃ってレイアだったものを残らず嚥下する。そのまま胃に落ち、腸で完全に吸収されるまでレイアは快楽の叫びを上げ続け、捕食者を楽しませるのだろう。
「あは、レイア、お腹の中で気持ちよさそう。ねえ、ママ、次は何をするの?」
「そうねえ……」
サキュバスは少し思案して、すっとチルダに手をかざす。
「げぶっ!?」
次の瞬間、チルダの身体は四散した。周囲に血が飛び散り壁や天井が赤く染まる。臓物に混じって氷の結晶のような
「
炎が巻き起こり、チルダの残骸を炭へと変える。唯一残った
「あらあら、チルダちゃんなくなっちゃったわねぇ。かわいそかわいそ」
―――あはぁ、きもちいい!きゅうしゅうされるのきもちいい!またいくう!
外の惨状を知覚せずに済んだレイアはまだ幸せなのかもしれない。サキュバスの体内で消えてしまうまで絶頂の中にいられるのだから。
「レイアちゃん、私は貴女を最期の一滴まで楽しみつくしてあげる。貴女も、最期の一滴まで楽しんでね♡」
―――………
破壊の爪痕が無惨に残る要塞を一顧だにせず、サキュバスはどこへともなく歩き去っていった。