原作:FLOWER KNIGHT GIRL
タグ:R-18 残酷な描写 ハブランサス(花騎士) ハブランサス ミズウォルム 蟲姦 薬物 母乳 射乳 FLOWER KNIGHT GIRL フラワーナイトガール 花騎士 異種姦 陵辱 交尾 出産 孕ませ 強姦 レイプ
新人花騎士の育成のため、最適であると判断されて付き添ったハブランサスは、彼女らの初陣を飾る支えとして、勤めを無事に果たすはずであった。
彼女らが目標としていた、ミズウォルムの分体は、巧みな罠と自らに取り込んだ融合体を活用し、付き添っているハブランサスを付け狙っていた……
※ハブランサス(花騎士)が好きな団長にはおすすめできない可能性があります。
1,
リリィウッドでミズウォルム討伐の大きな戦いがあったのは、もうずいぶん前の話のようだった。
ミズウォルムは特別な力のない素体であれば、駆け出しの花騎士が数人でもなんとかなるような程度の力しかない。
だがその体は大地に根付く物質内であればある程度の消耗はあるものの自由にその中を移動できる。また、他の害虫に寄生して自らの非力を補うすべとすることができる。多数が融合して一つの意志ある存在として花騎士に立ちはだかることもできる。
そんな特殊なミズウォルムは極限級、破級といった上位の実力ある花騎士を派遣する必要があるほどの強者であるが、今回、この舞台となる花騎士団に報告のあったミズウォルムは素体で、数も数匹程度という。そもそもそこまでの強者はミズウォルム本体を討伐し、さらにその大目玉の深淵たる、死にゆく世界の支配者"アグレッサ"をも抑え込んだ今、ほぼ存在しないと言っていい。そもそも今のミズウォルムはそのほとんどが守護神蟲としての眠りについており、今動き回っているとすれば、まだ害虫としてのあり方を失っていない、しかも取るに足らない程度の強さの個体だ。
その花騎士団の団長は、まだ着任どころか実戦経験も薄い2、3人の花騎士に、実力がありかつうまく経験を積ませるにふさわしい能力を持つ花騎士をつけて、討伐を行うことを決定した。
「ハブランサスです。今日の作戦の部隊長として、よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします~」
「よろしくお願いするです~」
「お願いします~」
隊の中での挨拶を済ませて、元気よく出発する面々。
特にこの隊の育成任務にふさわしいと任命されたハブランサスは、この花騎士団でも中枢である第一副団長会に属し、三大神害虫やアグレッサ戦でも前線で多くの花騎士を支えてきた歴戦の花騎士である。
世界花の加護そのものについては、配属当初はちょっと大きめ程度で目立つ存在ではなかったが、常に一線に身を置き続けた結果、今では春庭でも指折りの絶大なものへと開花されていた。それは所属するバナナオーシャンでも代表的な存在のひとりとなっており、他の有名どころの花騎士たちも一目置くほどとなっていた。
当然所属する花騎士団の団長の信頼も厚く、それどころか団長とも個人的な意味でも非常に親密な関係であるとかないとか。
今まさに充実そのものといった感じだった。
「ところで、ハブランサスさんは団長様とどのような関係なんですか?」
任務に赴く道すがら、ダイレクトな質問をハブランサスは浴びた。
「え、えぇ!? そうですね、皆さんが思い描く関係はそのままというか」
「そっかぁ、ラブラブだぁ。いいなぁ、私もお呼ばれしないかなぁ」
「そんなに簡単にいくわけないでしょ、団長は忙しい人だし、他にきれいな花騎士いっぱいだし」
「はぅ、やっぱり団長さんの目に留まるには、ハブランサスさんみたいにおっぱい大きくないとだめなんでしょうか」
適当にスルーするつもりの返答をしたハブランサスだったが、それはかえって連れている新人たちにとっての藪蛇をつつくようなものだった。
男女比が1:5と言われている春庭(スプリングガーデン)において、男性の花騎士団長は特に貴重である上、その男性としてのあり方が及第点以上であれば、多くの花騎士にとってあやかりたい以外の何物でもない存在である。
「胸はそんなに関係ないと思うけれど、花騎士として真剣にがんばっていれば、きっと団長さんに気にかけてもらえるんじゃないでしょうか?」
「ほんとっ!?」
最後に胸の件で意気消沈していた、杖を携える小柄な花騎士にハブランサスは返答した。
やや幼い見た目故いろいろな成長が不十分であるための悩みであろう。
「やっぱりハブランサスさんみたいな素敵な花騎士になれれば、団長様のおそばにいられますかっ?」
「私がそこまで素敵かはともかく、一生懸命に花騎士としてがんばれば大丈夫ですよ」
「うんうん、私がんばる!」
団長に完全にほの字らしい、大きな剣を携えた花騎士が意気込んでいた。
「うーん、そんなにうまくいくかなぁ」
「ああ見えて、団長さんはひとりひとりのことをきちんと気にかけてくれていますから。頑張った分無駄にはなりませんよ」
「それならいいんだけれどなぁ……」
杖を携える少女よりも小さなロッドのようなものを手にする花騎士が疑念を払えずにいながらも、ひそかな想いを馳せて目を背けた。このロッドみたいなのが実戦時は巨大な質量を生み出して害虫を踏みつぶす原動力となる。
三者三様、彼女らもまた、駆け出しのころのハブランサス同様けしてまだ世界花の加護に恵まれてはいないが、いずれハブランサスと同等以上に力をつけることを期待して団長が送り出してくれた。「期待」の花言葉を胸に、ハブランサスは彼女らを導けるよう、その過程でドジを踏まぬよう、心して任にあたろうと決意した。
歩みを進めて3日程度。途中移動手段を挟みながら街道"富と誇りの遊歩道"の途上、リリィウッドとバナナオーシャンの中間からややバナナオーシャン寄りにあたる場所の外れの森に、4人は息をひそめて対象をうかがっていた。
目の当たりにしているのはミズウォルムの分体でも基礎の形の素体。手足がない、長細い体をうねらせるだけくらいしかできない。それも3体程度の数である。
数の上で優位。ハブランサスが連れている3人がまだ未熟とはいえ、いざとなったらハブランサスが体を張れば一瞬で吹き飛ばせる程度の相手だ。
「いい、先走らず、お互いの力を合わせて。単独にならないように。どんなに強くなっても油断しないように」
「「「はい!」」」
お互いが聞こえる程度の声で、4人はあり方を確認。
ハブランサスのハンドサインをもとに、3人の駆け出しはミズウォルムへ突撃し、斬撃を、打撃を、魔撃をぶつけに獲物を振りかぶった。
その後ろからハブランサスは、さした傘と逆の手にナイフを携えて備える。それぞれを握る手に意識を集め、ゆっくり水流をまとわせて、戦闘が行われるであろう一帯に張り巡らせた。
それはその付近にだけ、しとしとと小ぶりの雨を降り注がせ、ハブランサスのモチベーションと加護、能力を自ら高める原動力と化す。
彼女に守られた3人の駆け出しがお互いの武器による攻撃がミズウォルムに撃ち込まれた。さすがに1撃ではまだ沈まず、ミズウォルム側がその身で受け止め切って、それぞれ自分を攻撃した駆け出し花騎士3人への反撃に転じた。だが今ここはハブランサスがすべてを先行する領域。ミズウォルムは得意の地面潜行で目をくらまそうともくろむが、まとわりつくような泥まみれの地面に阻まれ、うまく潜り込めずにいた。
少なくとも、まず害虫を倒す、という感覚をつかんでもらいたいハブランサスの大きすぎる支援に護られる駆け出したち。ものの数分と待たずに3体のミズウォルムは駆け出し花騎士の攻撃に粉砕された。
一体は大剣に両断され、一体は巨大な質量物に押しつぶされ、一体は大地そのものを武器とする魔力にすりつぶされ。無残かつ完全な勝利として、その討伐は終了した。
三者三様に勝利を喜ぶ花騎士の姿をほほえましく見つめるハブランサスは、一帯を覆った雨の祝福を解き、その大地の支配を春庭(スプリングガーデン)に戻した。少なくとも、討伐するべきミズウォルムは掃討できたはず。
「みんなよく頑張りました。今のミズウォルムであればこの程度だと思うのですが、なんだかあまり良くない感じがするので、油断せず帰りましょう」
「「「おぉっ!!」」」
今の春庭(スプリングガーデン)状況からすれば、複雑な力を持つミズウォルムは存在しないはず。
そう踏んだハブランサスだが、あまりにもあっさりと行き過ぎていることに違和感を覚えていた。ミズウォルムはもっと、多くの花騎士を悩ませる何か深いものを持っていて、その根を取り除かないと解決しない相手だったはず。こうした報告ごとにしらみつぶしに倒していくだけの作業の繰り返し程度で済むとは思えない。
杞憂であってほしいと願うばかりの内容であったが、ハブランサスのその予感はあっさり的中する。
意気揚々に本拠地へ引き揚げる方向へ歩き出した面々に、何か発射されたような予感がしてハブランサスはとっさに自らを含めた部隊全体の周りを、球体の水流の壁で覆った。
「えっっ……きゃっ!?」
驚きの悲鳴を上げる杖持ちの花騎士のところめがけて飛来した何かが、水流の壁に激突したままめり込んだ。そのまま壁の中の激流にのたうつ蛇のような何か。それも2体、3体、4体と増えていく。
「やっぱり本命はこっちですね……」
素体を倒させ、勝利して一安心していたところに襲撃する。
ミズウォルムは余力さえあれば自らの分体をいくらでも増やせるのだ。3体倒して安心できるほど簡単ではない。確かに彼らを支える根源がほぼ失われている現在、その増殖速度こそ極限まで抑え込まれているものの、こうして小さな体をちぎって放つ力を持つ以上、あと何体倒せば良いのか想像もつかない。
「ど、どどどういうこと?」
「やはり……ミズウォルムは自分の分体を分裂させるように増やせるので、あの三体だけでは終わらないということです。おそらく分裂する力を残すだけの本体が別にいるのですね」
同様する重量産出ステッキの花騎士に、冷静にハブランサスは答えた。
「ええっ、でもなんで?」
「おそらく目的は、私たち花騎士でしょう」
「ミズウォルムが花騎士を? どうして?」
ハブランサスは、ナイフで適格に小ミズウォルムらしい影を刻む。色のない血液を激流の壁にまき散らしながら小ミズウォルムは動かなくなっていく。
丁寧に一匹一匹小ミズウォルムを処理しながら、大きな剣の花騎士が問うままにハブランサスは答えていった。
「害虫が花騎士をさらうことがあるのは、聞いたことがありますよね」
常に展開し続けるわけにいかない水流の壁を解きながら、それぞれに周囲の警戒を怠らないよう促しつつ、ハブランサスは説明し始めた。
「害虫には、男性として生まれられなかった魂が乗り移っている、という説を唱えた学者さんがいたそうです。害虫にさらわれた花騎士を救い出したとき、そのこが見るに堪えない凌辱された姿で見つかったから、それを根拠にしているそうです」
「「「……!!」」」
悪寒と恐怖とおぞましさに、駆け出し3人の表情が曇る。
栄光と憧れの花騎士となり、順風満帆であろうはずのそれは、けしてはたから見たままの輝かしさの通りであるわけがない。そもそもが、命のやりとりの存在する戦場に、常に身をおいている立場なのだ。花騎士である以上いつか死ぬかもしれないくらいの覚悟は大なり小なりあるものだ。
だがあくまで命のやり取りにのみ限定した覚悟であり、女の尊厳に踏み込むような内容ではない。
「そもそも種の違う、害虫と花騎士で本当に、性の関係が起こるの……!?」
「詳しくは知りませんが、別の団でそういった被害に遭ったこの話は聞いたことがあります」
警戒を解かれなければバリア抜きでもその気配を察知するのは容易だった。杖の花騎士のすぐ脇にとびかかった一匹がハブランサスのナイフに開かれ、地に落ちる様に、杖の花騎士は問うのをやめさせられた。
しばらく、小ミズウォルムはハブランサスの体捌きに近づくこともままならず、襲撃するたびに切り刻まれていた。
「ひっ……!」
「なので、害虫と戦う場合は操のやり取りの覚悟もしなければいけませんよ」
今杖の花騎士のそばを掠めた小ミズウォルムを、ハブランサスが仕留めたところで最後。
バリアを解いた後、ゆうに12、3の小ミズウォルムを刻んだところで、ぱったりと襲撃が止んだ。
「なんて、脅したつもりではないんですけれど、だからこそより本気で頑張らないとと思いませんか?」
戦いだけではない真実を知った駆け出しの3人。
この場所にくる道すがら、ずっと緩みっぱなしの会話を弾ませていたハブランサスが、団を一線で支え続けてきたその一流の花騎士がいかに本物であるかを知る。
言葉尻こそ、穏やかさと温かみを戻すように上げ気味の口調だったが、その言葉の重さ自体に、駆け出し3人は背筋の凍るような思いに、足の震えを抑えられなかった。
もうミズウォルムの余力はないはずと踏んだハブランサスは、本体を見つけ出しさえすればと、総勢でより深くその街道外れの森の探索を始める。だがそびえたつ木々と生い茂る下草は、4人の歩む道を惑わせようと阻んでくる。
深入りしすぎると戻れなくなることが懸念されたので、それほど長い時間を探索せず、いったん戻り道のわかる位置まで戻った。
あまり入り組んだ場所へ入るには、こういった場所を歩きなれた花騎士の協力を求めたいところであるが、どちらかというとリリィウッドの森林に近い地域、ここには地理に明るい花騎士がいない。
日も落ち始めていたため、安全を確保して野営する必要があった。
そうして、十分な開けた場所を探り、準備していた野営セットを組み立て始めたとき。
「きゃっ!?」
ハブランサスが何もないところで転んだ。
少なくとも、他の3人にはそう見えた。
「ドジ踏んで何もないところで転んでしまったらごめんなさいね」
と、事前にハブランサスから聞かされてはいたので、転んだ方向を向いて特別何もなさそうなのを見て、とりあえず一安心として、各々の作業を継続するようになると思っていた。
少なくとも、彼女に降りかかるそれを見るまでは。
「てへp……ひっっ!!」
特別誰かに迷惑をかけるわけでなく、注目の的になった照れを隠すつもりで体を起こそうとしたハブランサスだったが、体が何かに絡めとられているように締め付けられたようで、体を起こす動き自体を封じられ、そのまま地面へうつぶせにくくりつけられてしまった。
「「「ハブランサスさんっ!?」」」
周囲の警戒自体を解いてはいなかった。
実際、ミズウォルムが地面や岩盤を水の中のように移動できる特性があることは、ハブランサス自身リリィウッド中心部の決戦時に主体となった花騎士たちから聞かされており、十分にわきまえていた。
だが、どのタイミングで仕掛けてくるかの予想がつかなかった上、いつもの転倒をしてしまった状態。完全に注意散漫になってしまっており、さらに転倒から起き上がるために、両手両足がすべて地面についていた。
ハブランサスは、彼らに大きな隙を晒してしまったのだ。
「みんな、落ち着いてください……こいつは、たぶん私一人を捕まえるので手いっぱいです」
絡みついたミズウォルムの体は単一ではなく、「巻き付いて締め上げる」のではなく、「からめとり、封じ込める」ということを実現できる、ハブランサスの腕ほどの太さの複数の小ミズウォルムの"ようなもの"だった。
「そんなこといっても、この、この!」
「まって、不用意に切ったらハブランサスさんも傷つけちゃう!」
大きな刃を振るう花騎士が自分の武器を取ってきて、ハブランサスを捕まえている触手のようなミズウォルムを刻もうとするが、質量を生むロッドを持つ花騎士に阻まれる。
「そんなこといってもこのままじゃ!」
「お願いみんな……野営の準備を切り上げて、急いで助けを呼んできてください……っ、ミズウォルムも今のうちだけなら私だけ捕まえるので手いっぱいなはずです……私が弱って余力ができたら、みなさんも捕まってしまいます……っ!!」
ハブランサスは、捕まる前ならいくらでもはじき返せる水流を使えるし、先の戦闘のようにミズウォルムが地面を自由に這い回れないような泥沼を作れる。だが完全に拘束された今ではそれらの器用な水流は使えず、まずこの戒めを解かなければならない。だがそのためには自らを両断あるいは撃ちぬくくらいのつもりで水流の刃を作るしかない状態だ。いくらなんでも、今そのような自己犠牲を払うのはナンセンスだった。
「そんなこと、助けを呼びにいったらハブランサスさんが……!」
「私は大丈夫です……急いで、本当に、間に合わなくなる前に……! これは、小隊長からみんなへのめいr……」
杖を携える花騎士の拒みを嘲笑うように、ミズウォルムは拘束を完了したハブランサスを地面へ引きずり込む。
ハブランサスが半身、全身を地面の奥へ、まるで水中か泥沼へ沈むかのように、駆け出しの3人の前から完全に姿を消した。
2,
果たして助けを呼びにいったのだろうか。
命令である意図を伝えかけをしたつもりであったが、地面に完全に飲み込まれ、宛もない流れに身を任せるしかないハブランサスは、空気のない地中を移動する間、息を詰めてじっと様子を伺っていた。
だがその移動自体はそれほど時を待たずに終わって、拘束する触手のようなミズウォルムに縛られた状態で、上方へ打ち上げられる。すっかり日が落ちて暗闇が支配し始めているころで、視覚はほとんど役に立たない。
腕は手の甲を向かい合わせにくくられて真上に掲げられる。手を組まれると加護を発揮して抜け出せる花騎士もいると知ってのこと。ハブランサスは、そのミズウォルムの頭脳の切れのなすところに、恐れを覚えずにはいられなかった。ハブランサスが高速高圧の水流を真に発揮するためには、基本的に触媒とも言える傘に触れている必要がある。今はそれがかなわず、特別なことをしない限り、出せる水量は付近を湿らせる程度しかない。
そもそも、その傘はおそらく攫われた場所に置き去りにされているらしく、近くに見当たらない。太ももの鞘に収めているナイフはまだ無事だが、両手を完全に拘束されてしまっている以上それを握ることはかなわない。足は縛られていないのだろうかと思って今の自身の体勢を改めて振り返って、すぐ頬から上が沸騰するような熱を帯びて恥が吹き出た。
両膝を結ばれた状態で吊るし上げられ、しかも広げられて、守るべき内股に秘める部位を覆うたった一枚の下布のみがさらされていた。幸いまだ上半身は剥かれていないが、そちらもはだけられるのは時間の問題だった。
バナナオーシャン人の花騎士は露出をぎりぎりまで攻め、胸も下腹部を最低限覆って透けるベールのようなものを身につける程度など当然のこと。ハブランサスも戦いに赴く際には身につけるものを絞り込んで動きを束縛しないことを優先して、同僚の副団長たちに「ハブランサスってやっぱりバナナオーシャン人なのね」と納得されてしまったことがあるくらいには露出することもある。
だがそれはあくまで、情熱そのものの気候と民族性のある国の誇りを持って戦いに望むときのみ。好き好んで膝を広げて内股を見せるような格好をしたいわけじゃない。そこまで踏み込んでいいのは、身も心も捧げ、その高ぶる激情をぶつけたくてたまらない人との交歓を結んでいるときくらい。そう、自分の所属する花騎士団の団長との関係のように……だが現在、何もしないでいたらそれは幻想、夢想になってしまう。引き換えに自らを苛ます苦悶が現実に迫っている。今、自分を縛りつけるミズウォルムと思しき青く細長い体の害虫の、おそらく目と思しき器官で広げた内股を覗き込んでいた。
「や、やめて……見ないで……!!」
聞き分けたりしないだろうが、関係ない。ありったけの恥ずかしさを口から吐き出すように、ハブランサスは拒絶を叫んだ。
少しでも、紛らわせなければ。
ミズの目のありそうな器官のある丸い先端が、まるで嗅ぎつけて、それを貪るかのように、ハブランサスのクロッチを圧した。
「いや、いやあああ!!」
動揺しているわけではない。だが恥辱と嫌悪は、意思に反して下腹部を刺激するミズウォルムの行為によってより大きく膨らまされ、それを声に出さずにはいられなかった。
もちろんそんなハブランサスの叫びなど気にもとめず、ミズウォルムの顔はそのかぐわしさを堪能するかのように、秘肉を布越しにかき分けた。無造作な貪りは乱雑だが、押し付けられる頭はひどく硬さを感じない。ミズウォルムは、時折動きを止めながら、ハブランサスの内股の肉感を確かめていた。
声が足りない……? それとも、単に人が通りにくい場所……?
夜の暗がり、ミズウォルムの体同士の殻のこすれる音以外に耳を傾けようとしたが、首を左右に振ろうとしたとき、いや恥と嫌悪を口にしたときから、その奇妙で不自然な音しかしない理由を知らしめられることになる。
耳をべっとりと、何かが塞いでいた。
まるで耳あてバンドのように、頭の上を渡すように、小さなミズウォルムのような体が張り付いていた。
そう、自分の声は確かに聞き取れても、それは外に響いた声を聞き取っているのではなく、自身の口内で響いた音を感じ取っていただけに過ぎない。
いったん耳をあてにせず視覚をまず頼みにする。
闇に目が慣れて、おそらくはミズウォルムを探していた森のどこかだろうということは辺りの景色で理解した。
夜の森、普通の人がそうそう入ってきたりしないような闇の中。目の慣れたハブランサスと、闇も意に介さないミズウォルムのいくつかの触手体のみしかいない状態。
ハブランサスは、大声が意味をなさないことを理解した。
「そう、ですか……ミズウォルム、私、してやられましたね……ごめんなさい団長さん、私またドジを踏んで、こんなことに……」
覚悟を決めた。
できるかぎり耐え忍んで、もしこの身がミズウォルムに落ちても、心が堕ちても。
魂だけでも、団長への愛を失わないように。
ミズウォルムを受けて立つつもりで、ハブランサスの瞳に闘志の輝きが宿った。
バナナオーシャンの花騎士としての戦いの装束として、最低限に絞って身につけた布地から、まず全身を覆うようなヴェールのような装いを剥がされ、胸のあて布をも引き抜かれる。
「……っっ!!」
異性であれば団長以外には見せたことのない、先端をあらわにした乳房がたゆむ。
異性であれば、団長の手のひら以外には揉みしだかれるどころか触られたこともない、抜群の質量感がこぼれる。傍目に、団長がいうほど大きいのだろうかと、他の大きな花騎士と比較する視線を向けたこともあったが、形状も大きさも、多くの理想を膨らませた完全美そのもの。大きすぎるこからは崩れぬ形を、小さめなこからはその大きさを褒められた。
だが今自らの乳房をなぶるミズウォルムは、そのハブランサスの美しい乳房への評など意に介することはない。ただ、赴くままの行動を続けていた。
そのハブランサスの重みのある柔らかさに、何かぬめりけを幾重にも折り重ねたようなものが覆いかぶさるように張り付いた。
「や、やめ……何、これ、触手……胸全部……ひっっ!!」
形状を確かめるように、とりあえず自由に動かせる首を傾け、ハブランサスは視線を胸に落とした。
それは、ハブランサスの両の乳房全体から、脇に至るあたりまでを完全に覆い隠すようなカップ状の肉手で吸い付いていた。
その吸い付き覆う端子はミズウォルムの体の色を離れた鮮やかなピンク色をしていて、それが伸びる先には、それを生やした主らしいミズウォルムの青いボディが下方から地面の下へ潜っていた。
「そんな、まって、胸はぁ……」
大量の絨毛のような粘膜の先端は、覆う乳房全体を、根元から先端へ集約されるかのようにうねり、愛撫するようにうごめく。その中でも特にハブランサスの乳首は、折り重なるような絨毛が押しつぶすように食んでいた。
それだけでハブランサスの決意の一切が折られそうなほどの甘美な感触に蝕ばまれる。
「はぁ、や、やぁ胸はぁ……乳首は感じすぎちゃいますぅっ……」
甘く押しつぶされた乳首の先端へのうねりは、乳房そのものの持つ熱さの集まりをさらに圧縮していくかのようだった。
「っっっ……!!!」
滑らかにあてがわれた絨毛がハブランサスの乳首をその一本一本で舐め取っていく。まるで多くの舌先のようなそれに、ハブランサスの理性の柱が削ぎ落とされていく。
「っは、ふぁ、ぁっっ……」
声を、上げて、体が感じる悦を、大きく吐き出したい。
じわじわと乳首周りの空気が吸い上げられ、より絨毛への密着が強くなる。
「や、いやぁ、いやああ、ちくび、吸わないでぇ!」
乳首の根本から先端へと何かを促すように絨毛の先端が扱く。
圧を失い真空へ近づくハブランサスの乳首周りは、触手に求められるがままに何かを引きずり出されそうな感触が溜まって、それが望まないものを呼び寄せてくる。
「だめだめいっちゃいます、いっちゃいますから、それ以上いじめないでっ、いやぁああ!!」
絶頂。
人には絶対不可能な乳房への愛撫に、許さぬ心に背いて体は性の頂へまっすぐ突き進んでいた。
胸の、乳首の敏感な甘噛みにばかり意識が集中させられていたハブランサスだったが、ミズの頭に秘部を嗅がれ、その都度秘核が望まず圧し潰されたため、体に無意識に熱が溜まっていた。
それだけなく、乳首の周りから乳房全体に覆いかぶさるその絨毛が蠢き、ハブランサスの乳房を押しつぶすように揉みしだいていた。乳房の根元から脇にかけて。乳腺から乳首のまわり、乳暈の境目。それらを乳首と全く同じように折り重なる絨毛突起にたどられなぞられている。
心は嫌悪しても、愛撫に次ぐ愛撫は否が応でもハブランサスの体に淫らさを目覚めさせていた。
「っっ!! ふぁ、ふぁあああ!!」
どんなに拒絶を叫んでも止まらず、ハブランサスの最も敏感な先端はミズウォルムの粘膜に包まれ、吸われ、舐め取られ、嬲られつづけた。
「いく、いっちゃいます、いっちゃいますぅぅ!!! んんっっっ~~~~~~!!!」
唇を噛み強く目をつぶって、最後まで抗おうとするハブランサスをあざ笑うように、攻めぬかれた体は頂きに突き上げられ、内側から吹き上げる強烈な快楽に全身を支配された。
強く体を内側へ引き絞るように、でも頭を持ち上げずにはいられず、縛られた腕や足をがくがく揺さぶっていた。
「はぁ、はぁ、んんぅっっ~~~~~!! んっっ、はぁ、はぁ、んああああ!!!」
息をついて、絶頂を吐き出し、息をついては絶頂を吐き出しを繰り返す。
ハブランサスの絶頂するのを愉しむのか、あざ笑うのか。触手の乳首をなぶるうねりと吸引はしばらく止まらず、彼女の胸を搾りつづける。
「とめ、止めて、まって、今、イッてて、それ以上はだめです、だめぇぇぇ!!!」
故に一度突き上げられた体は休まるところを知らず、落ち着くことを許されずにまた絶頂へ押し上げられた。
絶頂する体の高ぶりは、下腹部から滴る液で下布のクロッチを覆い尽くしていた。
「ぁっ、ぁっ、はぁ、はぁ、やぁ、いやぁ、いやぁぁ……」
胸を覆う触手のうねりが緩やかになっていく。ハブランサスの内股は絶頂の痙攣に震えていた。
酸素を吸い込むように意識して息を吸い、なおもまだ胸を覆い続けているそれから逃れたくて身を捩ったが、膝をくくられてM字開脚状態では、十分に体を捻ったり曲げたりすることもできなかった。
ずっとクロッチを嗅いでいたミズウォルムの顔が離れ、細い紐状の何かがハブランサスのクロッチ部分に巻き付いた。
最後の布が引きちぎられるか、ずらされるのではと、なるべく体を揺すってそれを避けようと試みるが、ハブランサスはすぐにその抵抗をやめさせられてしまう。
首に、何か細い針が刺さったような痛みが走った。
痛みは痺れと熱さに変わり、すぐに針が引き抜かれる。針を刺した場所は止血されずだらだらと血を溢れださせている。
何を、注射したのか……蟲が花騎士を言いなりにするための麻痺毒か、蟲との行為を体が拒みにくくなるための媚薬か、それとも……
思考を巡らせるハブランサスの体に、打ち込まれた蠱毒はすぐに効果を表してくる。
熱い。 何かが一気に膨れ上がるような熱さ。
それが、体の奥の方から沸き起こる。心の臓や胃の辺りを覆い、それが一気に全身に駆け巡る。
鼓動が早く、強く打ち、胃の中身がなんとなくひっくり返ろうとしたように感じた。そこまで大きくなくても、気を抜いたら戻すのではとすら感じたのを、飲み込んで忘れようとした。
つまりはそれだけ急激な変化があったこと。
ずっと胸を覆っている絨毛突起に、今までにない熱さを感じた。痛みはないが、それ以外の何か、あり得てはいけないものが目を覚ましたかのような。
「何、体、熱い……んくっ……」
うなじのあたりから脳内へ突き上げるような、不思議な感触が来る。
理解できない何かと思っていたがすぐにそれは、大きく膨れ上がって己の変化そのものを示した。
「ぁっ、んっっ……! ふぁ、ぁ……」
思考が止まる。呼吸が遅くなる。でも脳は、今自分の体が性のあるままの感触に打ち震え、深く深くつく吐息が、体を覆う熱さそのものを吐き出す。
心地よい。
先ほどの、無理やり乳房からひねり出される絶頂のような負担がない。
おぼれてもよさそう。
「んぅっ……ぁ、ぁぁぁ……」
ハブランサスが団長とどんなに気持ち良い思いをしてもその領域は知らない、絶対の幸福感。
「ぁぁ……いい、のっ……」
今だけなら。
今だけなら、いい。
ハブランサスは、今いる自分の状況に関するいろいろな考えを捨てることを選んでいた。
先ほどの、意思に反して体の快感を強引に引きずり出そうとするようなものではない、優しく、暖かな絨毛のうねりが、乳房の根元から先端へとうねった。
「はぁ……ん、おっぱい、ぁ……はぁぁ……」
苦しくない。
そのまま続けてほしい。
ハブランサスの乳房の先へ集まるような何かは、乳首の根元にじわじわと集まってくる。
「いい……気持ちいい……続けて……ぇ」
それがどんどん大きく膨らんで、一切のこらえを突き抜けて、されるがまま、あるがままに放出する。
乳首の先端から吸われ続けるままに、乳房の奥からそれを噴き出させた
まるで、びゅー、びゅーと音がするかのような何か。
「っっ……ぁ、ぁ、ぁぁっ……」
両の乳首から、何か強く撃ちながら、じわじわと何かが抜けていくような、それでいて今までにない充足した感触に満たされていた。
「あ、ぁ……今の、おっぱい、出てます……っ?」
乳首から根本までを脈打つように抜けていった悦にひたる恍惚にひたる中、それが何かを判断する意識だけ残されていたハブランサスは、それほど時を置かずそれが何であるかを察する。
胸を覆う絨毛突起の粘膜との間に、今の感触の正体であろう液体が満ちているように感じた。
予測が間違いでなければ。
「ぇ、どうして? 私まだ、妊娠してないのに……っっ!?」
母乳が、出るようになった。
相変わらず両の乳房はミズウォルムの触手の入れ物に覆われ、やわやわと吸われ、揉まれ、舐め取られていて、直接見て確認することができない。だが、なんとなく乳房の奥底から膨れ、全体を張らせるような感覚は、まだ未経験でも母乳の分泌を実感させるのに十分なものであった。
(でも、私団長さんとは……でもお腹も出てきてないし、乳首も黒くなってなくて……)
聞き及んだ妊娠の兆候を一通りたどっても、自分の体にはそれに当てはまる変化はない。
故に、この変化の理由はひとつしかない。
まだその影響に全身が投げ出されてずっと心地よいままで、ふわふわとした意識ではいたが、思考を巡らせ判断を下せる部分はしっかり残っている。その部分で求めた答えは。
首筋に打ち込まれたなにかのせい。
ミズウォルムが御大層に薬など使うはずはない。持ち合わせている毒素のような何か。
だがもしそういった毒なら、麻痺させたり、絶命させたりし、抵抗を失わせてから食するために使うほうが手っ取り早いはず。それをあえて気持ちよさを覚えさせ、母乳を出させるような変化をもたらせている理由。
(どういうこと、なの……)
そもそもミズウォルム自身が食餌を必要としていないと思われること。
その気になれば首を締め上げたり、全身を締め上げて殺すなどでもよく、毒で直接命を奪うようなことをする必要がないこと。
それに……まるでハブランサスの胸に執着するかのような形状の、触手の揉み手。
理解に苦しむハブランサスの様子に対し、目のあるような器官を持つ青い体の先、頭のような部分がこちらを見つめ、その対極らしい部位の先をその視線の間に割り込ませる。
ハブランサスに見えるようにその先を持ち上げるミズウォルムのそこは、横方向の割れ目のようなものを持っていた。その割れ目がぱっくりと開き、体内からピンクの粘膜に染まった組織を見せつけた。それは見た目には粘膜に覆われているが、すぐその先端がむき出しになると、ハブランサスの顔から赤みが消えた。
「それ、まさか、ミズウォルムの……」
まるで人の男性器の茎を形どったかのような、膨れとくびれを持つ器官。先端には何かぬめる液状のものが溜まっていた。
それは興奮が最高潮であることを示す先走り液。いつ滴りおちてもおかしくない状態だった。
「何、するんです……それで」
下腹部が晒されたかのように、ひんやりとした空気を感じた。
愛液を滴らせつづけていた部位を、先程クロッチ付近を手にかけていた細い触手が横へずらしたらしい。
「っっ!! それは、それだけはだめ、です、あなたとセックスはしたくありません!!」
はなからそのつもりでいろいろ愉しんでいたから、毒液もいわば、媚薬とも麻薬とも言えるような成分としてハブランサスに投薬されたのだ。
自分を見失いたくない一心でハブランサスは拒絶を口にしてはみたものの、ずっと乳房をいじられ、秘部を嗅がれ、おまけに毒まで打たれて。
いつ理性が砕けてもおかしくない状態だった。
「嫌っ! 交尾なんて、蟲とそんなこと、嫌ぁ!」
言い聞かせるように、奮い立たせて、耐えきるんだとばかりに叫んでみせたが、何もかもが徒労と化すように、事はとどまらなかった。
ハブランサスの蜜口にミズウォルムのペニスの先が静かに宛がわれて、体の位置がより行為をなしやすいようにうねる。
「いっ……ぁあああああ!!」
何かを口にしようとしたハブランサスのそれを遮るように、ミズウォルムは一気に最奥を貫いた。
「っっ~~~~~!!」
最奥を思い切り打ち抜かれ、子宮を揺さぶられる感触に、ハブランサスはあっさり気をやってしまった。
きつく狭くミズウォルムの亀頭を締め、幾重にも重なる膣壁がミズウォルムの茎のえらを捕らえて絡みつく。
「っぁ、はぁ、はぁ……っ、ぁぁぁ……っ、んぁぁ~~~~!!」
待ち望んでなどいないはずなのに、たった一突きだけで、ハブランサスは男性を受け入れる交歓に全身の感覚が沈んでいた。
内股が震え、背筋が反り、膣内すべてを埋め尽くす圧倒的な質量に言葉を失いかけていた。
「はぁ……はぁ…んくっ……!!」
ミズウォルムを愉しませてしまっていた。
ハブランサスに抗うすべは、残されていない。どんなに叫んでも、このまま。
絶頂するハブランサスの膣内の震えと締めつけを愉しむように、ミズウォルムは自らのペニスを一度深く圧し、そのまま揺さぶるように、ハブランサスの最奥へ打ち付けるようにペニスをストロークさせ始めた。
「や、やぁ、まって、はげし、激しい、こんなの、だめ、だめですぅ!!」
支えのない尻が打ち付けるペニスに揺れ、その振り子のように揺らされた体がミズォルムのほうへ寄せた瞬間に深々と打ち抜かれた。それはまるで迎え腰をして、自らミズウォルムのペニスを一番奥に欲して動いているかのよう。
「そんな、こんなのはぁ、んくぅ、違いますぅ、違いますぅぅ……ミズウォルムで気持ちよくなんて、なってなんか!!」
誰に答えているのか。
意思疎通のできる相手ではないはずなのに、ハブランサスは無意識に誰かに対して反応し返答するように叫んでしまっていた。
そのたびに、ミズウォルムのペニスの逞しさを超えた何かに対して自らを強く締め上げてしまう。
ミズウォルムの視線が、ハブランサス自身の意思に反することを強いるかのようだった。ハブランサスが、己に刻み込まれる悦への無駄なあがきをする様をじっと見つめている。表情は一切なく不気味さそのものだが、ハブランサスの今の痴態から目を離すことができない様子。
「嫌、いや、またいっちゃい、ます……っ、いっちゃいますぅぅ!!」
改めて頂きに突き上げられそうな感覚が芽生えてくるのを抑えきれず、ハブランサスはとにかく声を上げてそれに抗おうとしていた。あくまで、そぶりだけでも。
すでに下半身はエクスタシーの極地に浸っていてずっと、ずっと痙攣するのを止められない状態だったから、これで達してしまったら戻れなくなる。
ミズウォルムは、張り詰めたペニスをより深く圧して、ハブランサスのオーガズムを子宮から引きずり出そうとしていた。
「っっっ……!!! まって、まってまさか……っ!! 嫌、それだけは、それだけは!!」
ミズウォルムのペニスがすでに限界まで精を溜めている可能性を理解させられるほど、先程より大きく膨らんでいるような気がしたハブランサスは、すぐその瞬間への嫌悪に一瞬理性が戻る。
多くの害虫に融合した自らの存在を作りうるミズウォルム。その精液を、精子を子宮内に浴びたらどうなるのか。
種が違うなど関係ない。間違いなくミズウォルムの子種に孕まされてしまう。
「止めて、お願い、止めてぇぇ!!}
最後の力を振り絞るように、絶頂を繰り返すかのように震える下半身に力を込めて、ミズウォルムのペニスを揺り落とそうと試み……
その無駄が、叶うことはなくミズウォルムはさらに深くをつくようにハブランサスを手繰り寄せた。
その時、ハブランサスの耳をずっと覆っていたミズウォルムの耳あてバンドのようななにかから、波打つような低い音がしていたことに気づく。ずっと、気づかないくらい小さな音だったそれが、耳を済ませたら聞こえるくらいには大きくなっていた。
その音に気づいた瞬間、ハブランサスの意識が別の何かの感覚の元にあることに気づく。
その感覚、その意識、その記憶。
ハブランサスとセックスする歓びに震え、ハブランサスが拒絶を叫ぶたびに己の本能をくすぐられ、ハブランサスの膣内に包まれて今にも達してしまいそうな心地を達成しようとペニスを奥へうちこむ、ミズウォルムの意識、いや、ミズウォルムの中にある、何か人の男性的な何かだった。
気持ちいい。
気持ちいい。
ハブランサスのヴァギナが気持ちいい。
ハブランサスの子宮口に押し付けるだけできゅうきゅう締め付ける。
ずっと気をやってるハブランサスの目の潤みがつややか。
胸を絞ったら母乳が出るようにしてやった。母乳を出した瞬間にイッていた。
もみ心地がたまらない。いつまでも掌におさめていたい。
固く勃起する乳首に吸い付いているだけで、口の中が幸せすぎる。
その先端から吹き出す母乳が甘くて、甘く噛んでいつまででも飲み続けたい。
いつ、射精してもおかしくない。
ハブランサスの中が幸せすぎるのがいけない。
絶頂しつづけるハブランサスの様子があまりにも興奮する。
でもじっくり攻めきったからもういいよな。
たっぷり、溜まりきった欲望すべてをハブランサスの最奥にぶちまけたい。
子宮口に押し付けた先から、ありったけを注ぎ込みたい。
ハブランサスを、孕ませたい。
それはハブランサスを犯す男性そのものの、身勝手かつ無責任な、性欲に染まりきってそれを満たすことしか考えられていない、口に出すのも汚い意識だった。
「なん、なにこれ、なんてもの、みせ、いやぁ」
だが、今にも達してしまいそうなその意識のあるところそのものに、ハブランサスがまるでそうして自らを犯して愉しんでいるそのものの意識を、そうあって然るべきであるかのように、実感が湧いてしまっていた。
自分で自分を犯して、孕ませようとして、それをさもそうあるように。
「そんな、そんなものみせな、はぁ、いっ、イッちゃう……っ!!」
ミズウォルムの意識がハブランサスの卵巣まで犯すような意思そのもので染まるのを感じ。
「っっっ……!!!」
ハブランサスも、ハブランサスに伝わってくるミズウォルムの意識も、限りを過ぎて一切が決壊する。
「~~~~~っっ!!♡♡ っぁ、ふぁああああ~~~!!♡♡」
気持ちいい。
ものすごく気持ちいい。
ハブランサス自身に注ぎこむように、押し付けたペニスから堰を切った精液が、脈打つまま子宮口に押し付けられた先へほとばしる。
ハブランサスという極上の体を持つ花騎士。アグレッサさえ封じた花騎士団の中枢を支える副団長の子宮。
そこに、今注がれているのは、彼女を犯すことを待ち望んでいたままの意識そのもの。
「ぁっ、んくっ、んんんん~~~~~っっっ!!♡♡♡」
犯している。
あの副団長を、あの高みの存在の子宮を犯しきっている。
白濁が、その中に含む精子が、ハブランサスの子宮内をたどって、その奥を目指す。
「っぁ、ぁぁ!♡♡ こんな、こんなに、出さない、でぇぇ……!!♡♡」
満たされる。
奥の奥に押し付けたまま、ハブランサスの膣壁に絞られるまま、吐精を脈打たせつづける。
ずっと、ずっとミズウォルムの見せ続けている意識のまま、ハブランサスは自らを犯す感触にひたり、自らへ種付する充足にひたり、自らが孕ませる歓びにひたっていた。
それは望んでいることそのものであり、ハブランサス自身が自分でそうしたかったこと。
吐精を受け止める胎内そのものに置き換えられた歓びは、ハブランサスにこのセックス自体を望む意識を植え付けていた。
それは、ずっと、長く、いつまでも続くとしれぬ間。
「はぁ、っはぁ、気持ちいい……気持ちいいよぉ、中へのしゃせぇ、気持ちいいい……♡♡♡」
ミズウォルムの生殖器官に貫かれつづけながら、受けきれない精液を結合部から溢れさせながら、ハブランサスの瞳には、自らを種付けする意識から移植された、望んだセックスへの歓びのハートが浮かんでいた。
その後しばらく、やわやわと乳房を揉まれ、噴出するまま乳首から母乳を撃っていた。
そのたびに、腰の辺りが砕けそうになるような、抜けるような気持ちよさに震えさせられてしまう。
いろいろ落ち着いてきてすぐ、それが男性の射精に似た感覚と知って、定期的に吸われる感覚におぼれていた。
時間の流れを忘れてしまったかのように、拘束された体のまま、眠る。
食餌と排泄は管理され、だが地面に立つことは許される。食餌は、ミズウォルムが下腹部から出した器官を口に挿し込み、何かを吐き出すように射出してきたものを摂取していた。それはやや甘みを含むが、どこか喉に残るような味で美味しさとは程遠い。だが、口に入れてくるものを拒絶することはできず飲み込んでいた。胃に十分な量とは言えなくとも、空腹は抑えられていた。
そして、時折ハブランサスは首筋に毒液を打ち込まれ、そのたびにミズウォルムと意識を合わせながら、自らへ種付けした。
その種が実を結び、ハブランサスの胎内に芽生え、根付き、花開くころ。
ハブランサスは彼女の所属する花騎士団の人間によって救出された。
彼女を陵辱しつづけていたミズウォルムの分体はそのすべてを駆除された。
3、
「ぁっ、ぁっ、生まれる、生まれるのぉ……はひぃ、ひぃ、ひぃ、ふぅぅ」
拘束を失った触手の中から、白濁にまみれた救出対象を見つけ出したとき、彼女は胎内を押す陣痛のサイクルが終末し、孕んだ新しい命を今産道へ通している最中であった。
開ききった子宮口が、膣口が、産道から青白い何かを送り出し始めている。
それは、蟲とも人ともいいがたい名状しがたい何かのような頭。
蟲が人の子宮へ托卵させたわけではなく、救出対象……ハブランサス自身の卵子を乗っ取って、自らの分体の一つとなしたミズウォルムのそれそのもの。
「っっっ~~~!! ひぃ、ひぃ、っぁぁああああ!!」
出産が始まっている以上、彼女を救い出した花騎士はその一部始終を止めるわけにいかず、もし彼女の身に危険があってはと医療に詳しい花騎士が何名か寄り添う形をとっていた。
「はぁ、んんぅぅぅ~~~~~!!」
頭部が産道を抜けきると、そのあとはすんなりと押し出され、足先……と思しき部分まで出て、臍の緒から胎盤までが外界へ抜け出て。
その行為自体は、それほど時を置かずに終わった。
救出するまでの期間は10月10日どころか1ヶ月も経過していない。
ミズウォルムに宿された命はそれだけ短い期間で大きく成長し、通常の人の赤子ほどの大きさに近い体で出てきた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
医療の花騎士にすぐ産後措置が取られる。
生まれた子は産声すら上げずにすぐその場で動きはじめ、辺りの様子を伺っている。手や足は申し訳程度に生え、人の頭のようななにかを持っていながら、本来のミズウォルムに比較して短くも、うねるような胴体を持ち合わせている。
「だめ、動くの、禁止」
「!!?」
本能的に我が子を探そうとしているハブランサスを医療の花騎士が止めた。
ロータスレイクから一時的に派遣されているという、見た目は幼くとも腕は確かと評判のこだった。
名前はたしかクコ……
「ミズウォルムの、分体。出産。あなたの子、否定。悲しい、現実」
「っっ!!」
言い回しが独特だが、意図は十分伝わる。
いくらそれが、害虫に宿された魂でも、期間が人に比してわずかでも。それはハブランサスにとって自らの半身。
だが、自分の血を分けた我が子であってもそれは、自らを利用して己が力を蓄えようとするミズウォルムの意思である分体の一つ。
それがどれだけ望んで行ったことだったとしても、春庭においてかの存在の分体のひとつを、花騎士は生かしておくわけにはいかない。
「私のこ、返してください……」
「無理、不可能」
「返してください……返して……殺さないで……ください……っ!?」
絶対叶えてはいけない望みと知っても、それはハブランサス自身が望んで自らに宿させた命であり、そうでなくても自らの血を分けた我が子。
それは、悲嘆にくれるハブランサスをよそに、その眼前で救出隊の手で処分された。
目立った怪我はなかったものの、害虫の子を出産するなどし、消耗の激しいハブランサスはしばらく療養施設で様子を見ることとなった。救出時からハブランサスの主治医となったクコは、体調管理をしながら、団長にだっこをせがみながらも、注意深くひとつひとつを確認していた。
食べるものは普通に食べられ、受け答えにも普通に返答でき、栄養状態もひどく悪くなく、精神面での崩壊もなかった。
我が子そのものであるミズウォルムの分体の処分について、多くを考えるところがあったが、ただ感情だけは子を想う母のそれが未だに残っている。
――自分がもっとしっかりしていれば、思わぬ失敗をしなければ、我が子を殺されずに済んだのだ。
今のハブランサスは母乳が出ていた。害虫が胎内へ托卵したのではなく、ハブランサス自身の卵子で子を宿したため。乳房が張るときには定期的に搾り出すよう、主治医の指示があったのでそれに従っていた。それは指で押し出すように乳房を促せば、あっさり乳首から拡散されるように吹き出る。この上なくきれいな白色が、ただ洗面台の流しへ吸い込まれるように消えていく。
――もし受け入れて、拘束されなくてもミズウォルムのままに動いてやれていれば、我が子を失わずに済んだ。
「ハブランサス、子ども、違う、ミズウォルム、分体。ハブランサス、子ども、ミズウォルム。団長、ちがう」
団長さん。
よく噛み砕かないとわからない言い回しをするクコに、解釈だけで脳内思考をかき回されるハブランサスだった。それは「団長の子どもじゃないのに、ミズウォルムの子を産み育てるのは望んだことなのか?」というニュアンスだ。幼い見た目に反して、いろいろわきまえている医師である。なるべく解釈違いしないよう噛み砕いて理解し、気づいて、改める。
未練が大きいのは確かであるが、ハブランサスは自らが未だ団の中枢にあり、感情に振り回されて大局を見誤ってはいけない立場にある。自分が産んだ子が見逃されていた場合。間違いなくミズウォルムが利用し悪用し、いずれ自分以外の花騎士の前に立ちふさがらせ、その命を、貞操を奪っていくかもしれなかった。当然、その行為に加担するわけにはいかない。
――そう。こうするしかなかったんだ。
我が子に飲ませることのない母乳が出尽くし、いくら絞っても1滴たりとも垂れなくなってもなお、痛みが走ってもなお、乳房を絞る手を止められず、多くの悲嘆を涙に伝わらせ、頬から滴らせていた。
気持ちの整理をつけられるまでにそれなりの時間を費やしたが、立ち直りを確認されてからハブランサスは順調に回復し、療養を終えて団の業務に復帰した。
副団長会、と称する中枢メンバーにその快癒を喜ばれ、団長の腕の中へ飛び込み、帰還を伝えた。
ハブランサスが教導した駆け出しの3人は、療養中に見舞いに来てお礼と謝罪をしていたが、改めて詰め所内で落ち合えた。3人共無事であったことについて、やや精神的に参っていたハブランサスは療養中には振り返れなかったものの、復帰して、落ち着いた今、やっとそのことに胸を撫で下ろせた。
傍目には以前と変わらないかに見えた彼女の復帰であったが、少なくとも完全に以前と同じというわけにはいかないのは必然とも言えた。
そのひとつ。
吹き付けるような雨の降る、ある夜。
団長に貫かれきって、さまざまな体液を膣口から溢れさせてベッドにこぼしながら、ハブランサスは息を整えていた。
ほとばしった潮が転々と小さな円を乱雑に落とし、すぐ出た部位からは透明な愛液に混じって大量の白濁が湛えきれずに垂れていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
団長に求められるままに抱かれ、普通に絶頂もした。膣奥を、子宮を震わされるような感触は久方ぶり、少なくとも、充足に足るだけの快楽をもらえていたはずだった。
団長はハブランサスが戻るまでの間、ほとんど他の花騎士の相手を断っていたらしい。男性の花騎士団長の下についている花騎士は、一部の例外を除いて複数人との関係について咎めたりなどしないのに。
だが。
その大きすぎる愛情こそ、今のハブランサスにとっての満たされなさを生み出していた。
どうして、優しいのか。
どうして、暖かいのか。
どうして、愛情を注ぐのか。
なぜか共感された団長の感情は、ミズウォルムに捕まったが故に破綻しているかもしれない仕組みを癒やし、拭い、洗い清め、安らかな心を取り戻そうとするままの愛情そのものだった。むしろその時の望まぬ快楽と思しき行為を忘れさせんがための強烈さがあった。そこにはいきりたつ性の欲望に対し大きな理性を叩き込んで、ハブランサスの許容を推し量る配慮ばかりだった。
足りない。足りない足りない。
素直に自分が気持ちよくなっただけの白濁を注いでくれなかった。
団長の感情が、優しすぎて、かえって苦しかった。
膣内で跳ね返って、震えて、どくどくと脈打つ中にある達成感が、足りなかった。
ハブランサスは、達しすぎて気だるくもある体をそのままベッドに横たえたまま、「すみません、団長さん、まだ本調子ではなくて……このまま眠らせてもらって、いいですか」と断りを入れ、雨脚の遠のいた空を窓の外に確認して、眠りに落ちていた。
もうひとつ。
母乳を搾るたびに、首に打ち込まれる毒液からくる強烈な虚脱感のような快楽が思い出された。
復帰をしてもなお、まだ膨れる乳房が収まらず、定期的な搾乳は続けていた。ただ無駄に流すだけの行為であったが、その都度、ミズウォルムに吸われて噴出する時に感じた射乳感を欲しくて、あえてすぐ押さず、乳房の根本を優しくさすり、なでたり、乳輪の周りを指でたどってから、乳首を押しつぶして扱き、イキかけたときに搾り出すようにしてみた。
だが、乳首の先から拡散される際の勢いに揺れる感触がトリガーで、胸愛撫の最後にイクときの感じで絶頂するだけで、あの毒液が入ったあとのときのような、母乳を噴いた瞬間に乳房の奥から突き抜けて虚脱するような絶頂感が感じられることはなかった。射精ならぬ射乳とでもいう現象は、二度と得られなかった。
あのミズウォルムの個体はすでに完全駆除が為されていると報告され、同じ成分の毒液を持つ害虫の知らせもない。
毒液の快楽を思い出した途端、体が震え、寒気とも熱気ともしれぬ感覚がせめぎ合ってハブランサスに襲いかかると、全身を苛ます痛みともかゆみともしれぬ、掻きむしらずにはいられない苦しさが現れた。
違法薬物から抜けたあとでも時折起こる、依存離脱のような激烈な症状は、クコにもらった薬で当初は和らげることができていたが、少なくとも搾乳を続けている期間中、度々この発作に悩まされた。
そしてこの苦しみはハブランサスの意思力の限度をとうに超えてしまっていて。
リリィウッドのあまり治安の良くない場所。
特にそういった場所を作る意図があってのことではないにしろ、世界花のたもとにある街の一角は、未だ旧体制からの脱却を達せず、遅々として進まない改善がもたらしたものだった。
ハブランサスの所属する花騎士団の詰め所があるリリィウッドのたもとから、そこそこ距離の離れた場所は、ただ多くのはけ口のために、治安部隊の手も届かぬ場所と化し、花騎士のなりぞこない、花騎士崩れ、それに、害虫によって多くを再起不能にされた花騎士と、それにあやかろうとした弱者、それに少ない比率の男の願望と野望が入り混じって、普段近づいてはならない場所とされるようになっていた。
いずれは彼らの保護も約束されるべきはずだがそれは後々の話。少なからず、この治安の悪さは今のハブランサスにとって多くを満たすに値する場所であった。
「なんだぁ、この花騎士様おびえてやがるぜ」
「……っっ!!」
彼らのねぐららしき、乱雑に散らかった小屋の一角に、薄汚れた寝床のような薄布の上で、ハブランサスは数人の男の手に拘束されていた。
抵抗らしい抵抗もせず、絡まれたら逃げるふりをして強引に引きずり込まれた。
「こりゃいいぜ、お高く止まってる花騎士様ハメれるなんてよぉ」
「離して……離してください」
「離せってさぁ、花騎士様の力なら俺らのことくらい簡単にひねれるんじゃねぇのか?」
「つまりこの花騎士様も欲求不満てことだろ」
「そ、そんなつもりじゃ……」
ハブランサスの膝を掴み、開脚してその部位が見やすいよう、切れ込み入りのスカートをまくりあげてくる。
男の視線がハブランサスの下着の濡れに釘付けにされる。
「ほらやっぱり」
「やめて、ください……やめ、て」
「嫌よ嫌よも好きのうちなんだろう? こんないやらしいの見せられたら、辛抱効かねえっての」
拘束されている腕や足を自由にするつもりでもがくが、そもそも拘束する男の手を振りほどくような身体強化はハブランサスの得意な分野ではない。害虫ではない相手に、水流を操って傷つける真似もできない。
「お願い、します、私そんなつもりでは」
「じゃあどんなつもりなんだ? 犯されにきたつもりなんだ、ろっ!」
「ひっっ!!」
引き抜くようにショーツを引っ張られた勢いで、布地が無残に引きちぎられた。
ハブランサスの下腹部を守るものは何もなく、それに興奮するあまり彼女を拘束する男どもがそれぞれの下半身をむき出しにした。勃起に持ち上がった亀頭はどれも十分すぎるほど逞しく、今すぐ入り込まずにはいられないとばかりの先走りがにじみ、膨れていた。
同時に上半身を包む布地も引き剥がされ、その質量に富む両の乳房も晒された。
「ぁっ、だめ、です……今日はっ」
「ぁぁ? なんだ聞こえねえな、このまま素直に犯されりゃいいんだよ!」
遠慮らしい遠慮は一切なく、屹立を見せつけるようにハブランサスに近づけた男が、座り込むようにして彼女の膝の間に体を割り入れた。そのまま何も遮られないままに一気にハブランサスの最奥へ押し込んだ。
「っっっ………!!! ぁっ、は……やぁ」
「っは、すげぇ。まあ花騎士様だし処女は期待してなかったが……きっつ」
「やめて、やめてくださ……い……」
その利己的な茎。
避妊などできるはずもないと言わんばかりに生の粘膜がこすれる感触を楽しみ、腰を打ち付けだすその輩の無遠慮さ。
そして、このまま最後まで続けるであろうことは容易に予測できる。
「ぁぁ? こんな、こんないいもん、味わって、やめられるわけねえだろ」
「いや、いやですっ、こんなのこんなのっ!!」
「ったく、素直じゃねえな……おい」
濡れぼそり、柔軟にその強引な男の茎を受け入れながら、ハブランサスのそれは折り重なる膣壁のうねりに敏感さを嬲ってきた。彼女の愛する団長ほどの経験者でも、油断をしたら早漏してしまうときがあるほどの名器。適当に動かすだけですぐに迸らせてしまいそうなハブランサスの膣奥の感触に、挿入した男はただ堪えることしかできず、いまいち乗り切れずにいた。
「ん? ああ」
入れている男の促しに、控えて自由に動ける男の一人が近間の机の上から、何かを持ってきた。
それは注射針のようなものらしく、針先からシリンジに何かを吸い込んで、中の空気を抜いた後に、拘束されているハブランサスの腕に浮かぶ血管をたどり、そこへ針を打ち込んでピストンを押し込んだ。
「っっっ……!!!」
あのミズウォルムによって首筋に打たれた毒液のことを思い出して、ハブランサスは身震いする。離れた場所とはいえ血の巡りによってすぐ脳へ到達した。
「ぁ……ぁ……っ」
待ち望んでいたとばかりに、体中がその薬剤をお迎えし、その心地にハブランサスはすべてを委ねていた。
同時に、ずっときつく締め付けていた膣内が弛緩し、挿入する男から、射精させようと追い詰めるような感触が引いていく。
「あーあ、なんか断薬してたっぽいなぁこりゃ。きっとヤク漬け生活逆戻りってか?」
「おい、何ガバマンにしてんだ、いつまでも浸ってんじゃねえ」
「ぁっ……ぁっ、ぁはぁ……」
すっかり打たれた薬液に出来上がったハブランサスは、命じられるままに膝を絞って膣壁を緊迫のまま締めた。
途端に、やや休めたかと思って激しく腰を揺っていた、挿入する男のペニスが一気に白濁を溜めて、張り詰めてくる。
「すご、いいの、いいのぉ、もっと、もっと突いてくださいぃ……」
「うぁ、本当に、っ、キマってる、まんこかこれぇ……っ、やべぇ」
「おい早くイッちまえ、後詰まってんだぜ」
「っく、仕方ねえ、おらこのまま中出し決めてやるぜ」
「んぁあああ!!」
後がない挿入の先を目指すように、割入っている腰を突く強さを上げてハブランサスをできるだけ追い込もうとする。
すぐに、限界まで溜めきった我慢が崩れ、強く脈打たせて、ハブランサスの最奥に押し付けた鈴口の先からたぎる欲望を撃ちつけた。
「ぁっ、ぁぁ、っはぁ、はぁ、んくぅっ、~~~~~~~っっ!!♡♡♡」
「うぉ、締付けすげぇ、まだ、出るっ、っっ」
一切、本能のあるがままのセックス。
「ぁぁ、はぁぁ、嬉ひい、嬉しいですぅ、また、私こんな、はぁぁ、んんんぅぅぅ……っっ!!」
相手はほとんど愉しむ余裕がないように感じたが、それもハブランサスにとっては悦びでしかない。
あの時、ミズウォルムが自分に、自らを犯す意識の投影をしたようにはいかなくとも、薬液を打たれた瞬間から、条件反射的に自らを犯すイメージを思い浮かべて、それを再現してもらえた歓喜に打ち震えて、強く、深く絶頂していた。
「っくぅ……」
「ぁ、ぁ……はぁ、はぁ」
「おらもう出したなら交代しろよ」
「ちょ、ったくしょうがねえな」
ハブランサスに別の男の意識が伝わるかのようだった。
ずっと待ちわびていた瞬間、すこし育ちの良さそうな、抜群の体型の、波打つロングヘアの美しい花騎士様を、ヤク漬けにして犯す。
一種の背徳がより掻き立てるように本能のあるがままを引き出して、一気に自らを打ち付けた。
「んんっぅうう!!」
「うっは、これはやべえな……」
脇で拘束する男がその力を緩めても、もはやハブランサスに抵抗するそぶりなどない。
薬液と精液を注がれた瞬間に、身も心も、一切がただれた性の虜になってしまっていた。
「はぁ、はぁ、動いてくださひぃ、おか、し、犯してぇ、孕ませてくださいぃ」
「ちょ、もうどうしようもないんじゃねえこれ」
自らハブランサスは乳房をさすり、揉みしだく。乳腺が熱を帯びたようになって、母乳を蓄えてきたかのようで、すぐに搾り出したくてたまらなかった。
だが、乳首へ誘導するように柔らかさを圧しても、すぐそれは染み出し、吹き出てこない。
「ふぁ、っ、おっぱい、溜まってっ、ぁっ、お願い、しますぅ、吸い出して、吸い出してぇ」
「おっと、じゃあそっちはいただくか」
ハブランサスの両脇で彼女を拘束している男がそれぞれで、ハブランサスの両の乳首へ吸い付く。何かを誘導するようにさすり、揉みしだいて、それを導き出そうとする。
「ぁっぁっぁっ、いい、吸い出されるのいい……っ、っ」
「うわ、っやべ、もたねぇ」
乳首への刺激に膣壁の狭さが増して、膣内を占めている茎をより深く扱き、締め、搾りあげる。
まだ挿入して1分も2分も立たないうちに、腰を揺する男の精が先端へ噴き上がりかけていた。
「お願い、そのまま、そのままぁ、ハブランサスを、ハブランサスをめちゃくちゃ、もみくちゃにしてくださいぃ」
「ハブランサス……?」
こんな掃き溜めのような場所に生活する彼らにも知れ渡るほどの名前の花騎士について、射精して賢者に浸っている男は冷静になった頭で振り返れた。その、血が上り、目をうるませ、時折つぶってその涙をこぼし、悦にひたり、乱れるその様を見つめて畏れをいだいた。
「これはまたとんでもねえ花騎士様の名前じゃねえか……」
先日ミズウォルムの分体に捕まって解放され、命に別状はなく快方したと風のうわさで聞いていたそのご本人である。
「んぁ、無理、イク、中に出す! 俺のほうので孕めよぉ!」
「はぃぃ、出して、だしてぇぇぇ……!!♡♡♡」
できるかぎり最奥へ、その白濁を子宮に送り込む思いのままに密着した腰をこすりつけて、入れている男は達した。
同時に、ハブランサスの吸われている乳首が、まるで脈打つように母乳を噴出し、その口内へ甘みのある液を満たしていく。
「ぁぁぁあ!! はぁ、んぅぅ!!♡♡ ぁっ、んぅぅぅ!!♡♡♡」
自らの中を、自らの打ちだした白濁で染める錯覚に、射乳しながら浸る。重ね合わせがやっと噛み合って、ハブランサスは自らの一切をそこへ投げ込んで、できるだけ長くその中に浸り続けようとする。
母乳が乳腺の奥から撃ち出されるたびに背筋が打ち震える。
その感覚のフィードバックが、密着した男の腰に打ち付けるように、尿道から潮として射出されていた。
それは、自らの子宮口を圧して、その奥へ精液を射出することの充足と達成感の意識となってハブランサスに返ってきて、それを実感するままにさらに大きく達した。
「ふぁぁぁ、きもちいぃ、孕ませられきもちいいぃですぅぅ……っ!!」
「ぅぁ……これは完全にキマってんなぁ…」
周りの男の感嘆の声も今のハブランサスには届かなかった。
その後もハブランサスの子宮があふれかえるほどの男どもの精に満たされるまで、その一切は続けられた。
4,
そもそも、彼らにこうして犯されるために、他の花騎士の誰にも知られないよう、ハブランサス独自で極秘に調べて知った相手。害虫の毒を使って、リリィウッドの裏世界を動かそうとする存在の、その末端程度のごろつき。とはいえ、彼らがあのミズウォルムの分体が持っていた融合先の害虫の麻薬毒を入手していたことを知って、なんとしてでもそれを手に入れたくて、単身を預けたのだ。
蓄えのすべてを切り崩してでもいいのでハブランサスはその毒をできるかぎり欲した。
彼らは入手したそれとミズウォルムの関係性を理解できず、ただいい女、それも花騎士様が無防備だったのをいいことにさらってきて、いいようにするつもりだっただけのことなのだが。
多くのピースが完全に噛み合った結果、彼らはハブランサスにとっての体の良いディルドになり、彼らはハブランサスの他の多くより優先される快楽を満たすために利用されることとなったが。
ハブランサスはしばらくして、1度子を宿すことはできたものの流れてしまう。
その後、害虫の麻薬毒に体を蝕みきった後に再び断薬が為されたが、もはや彼女の心は別のどこかにあるような状態になり、二度と正常を取り戻すことはなかった。
ただ、ずっと、自らを犯す錯覚に飲み込まれたまま、だらしなく垂れた乳房の先から母乳を射出しつづけていたその姿は、彼女を愛した人々が見てはいけない、おぞましく耐えられないものであったという。
ミズウォルムはやばい。
どんな融合体を抱えているかわからない分、多くのすけべな異形を叶えられる春庭のご都合主義である。根源の世界花も、花騎士に救われなければきっと犯される運命にあったのだと思うと本当にやばい。