第2回Clochette Carnivalで配布した同人誌の一部抜粋です。
メインヒロインは宇佐美沙織
2学期の授業も終了したそんなある年の瀬の日、速瀬慶司と宇佐美沙織は風紀委員室の整理をしていた。もうすぐ、宇佐美先輩が卒業するためその引継ぎや新学期までに片付けたい案件を二人で午前中から黙々としていた。
「ふう早瀬。お昼にしましょうか?」
作業が一区切りついたところで沙織先輩は提案する。
「はい、そうですね。今飲み物用意します」
俺はもってきておいた魔法瓶から暖かいお茶を用意して先輩のところに持っていく。貰うと
「ありがとうけーくん」
俺によりかかると「ふにゃー」と言いながらもたれ掛ってくる。いつも思うが風紀委員モードと恋人モードのギャップがすごい
と思う。
すると、足元で「にゃ、にゃっ」と声がする。
「えねにゃんもいい子にしてたね」
沙織先輩がえねにゃんの頭をなでる。前までは水没ビルで飼っていたが封鎖されたことと冬で寒くかわいそうということもあり今は寮で内緒で飼っている。
「ほんと、休憩だって分かるとじゃれに来ますもんね。仕事中はおとなしくしてますし。賢い猫ですね」
「でしょ。この子すぐにトイレも憶えたし、いたずらなんかも全然しないもんねー」
そういって持ってきていた猫じゃらしでえねにゃんと戯れる。前は沙織先輩のメティスであるアンブラと遊んでいたのだが最近はどうやらねこじゃらしがお気に入りのようだ。
「にゃん、にゃん、にゃにゃーん」
先輩が猫語でしゃべっている。そうして猫じゃらしをえねにゃんの目の前でふりそれをえねにゃんが反応している。その光景を俺をほほえましく見ていた。俺の恋人はやはりかわいいとなあ。すると沙織先輩が俺の目線に気づきえねにゃんと遊びたいと思ったのだろうか。
「けーくんもえねにゃんと遊ぶ?」
そういって猫じゃらしを俺に渡す。沙織先輩から猫じゃらしを受け取りえねにゃんの前で動かす。えねにゃんは喜んで戯れる。しかし、猫か・・・先日の先輩への猫プレイ中々良かった。結構内容はハードであり沙織先輩は涙目になってしまったが俺はとても満足していた。またやりたいなあと心で思っていると。
「けーくん。なんで猫じゃらしを私のほうに向けてるのかな?」
自分でも無意識の内に沙織先輩のほうに向けていた。それに対し笑顔だが目が笑っていない。流石に先日の猫プレイを考えていたため無意識の内に沙織先輩のほうに向けてしまっていた。
「す、すみません」すぐ謝る。
「もう、あれは恥ずかしくて死んじゃいそうだったよ」
「あまりにも似合ってたので理性が・・・。」
「猫耳だけならいいけどまさか、首輪にそれに尻尾まで用意してるんだもん。しかも尻尾なんておしりに・・・」
「本当に調子に乗りました」
俺は深々と頭を下げる。
「・・・また猫のコスプレして欲しい?」
「はい、それはもうもちろ・・・」
「けーくん?」
「ごめんなさい」
「つーーん」
先輩がすねてしまった。
「申し訳ありませんでした」
「つーーーん」
するとすねていた先輩が俺の胸に顔を埋めて見上げる
「えーと先輩?」
「キスしてくれないと許さないもん」
「了解しました」
俺は両手を恋人つなぎをしながらキスをする。次第にキスはエスカレートして舌を絡めるようになる。そんなキスを数分やってくると流石に息が苦しくなってしまったのかお互いの唇が離れる。唇が離れると先輩は少しさびしそうな表情をする。そんな時だった。ふと違和感を感じた。
「先輩・・・」何かと思いながらも沙織先輩に声をかけようとすると違和感の正体に気づく。
指が離れないのだ。