「…………」
「…………」
翌日の夕方、二人でいるはずのキッチン内にはトン、トン、トン……と包丁が規則正しくまな板を叩く音だけが響いていた。
あまりに静かすぎて不安になり、朝から何回もやっているように隣をちらりと確認する。
勿論そこには白ネギを同じくらいの長さに切っているあかりが居るわけで――そんな当たり前のことを確かめただけで安心してしまう。
だがその安心は、彼女から目を離した瞬間、蜃気楼のように掻き消える。また会話が無い事への不安が膨らんで……
「「――っ!!」」
今度はこっちを見ていたあかりと目が合ってしまった。
慌てて何事も無かったかのように視線を背けて、これではあまりに不自然だと思い直す。何か向こうを向く理由は――と、彼女が丁度作っていた鶏つみれが目に留まった。
「――あ! あー、ちょっと味が足り無さそうだからもう少し塩入れた方がいいんじゃないかな?」
「えっ?! 味が足りないって、もしかして生のまま鶏つみれ食べたんですか!?」
ぎょっとしたようなあかりの表情を見て、自らの失言を悟る。そうだよ、これじゃあまるで自分が生の鶏つみれ食べたみたいじゃないか、と。
「だ、ダメですよ! 鶏は生で食べたら食中毒で大変なことになるって言ってたじゃないですか?! えっと、えっと、こういう時は……!!」
うん、鶏肉は確か生で食べるとヤバい菌を持っている可能性があり、当たると恐ろしいというのは知っている。いや知っているというかそのことをあかりへ教えたのは自分なのに、誤魔化すためとはいえ何を口走っているんだ。
うろたえるあかりを宥める為、慌てて更に口が滑る。
「あ、いやそういう訳じゃなくてだな――その、なんか見てて粘りが足りないというか……うん、なんというかこれだとちょっと味が物足りなさそうな感じがしてな」
そう言った途端あかりは枯れかけのひまわりみたいにしゅん、と萎れてしまった。
「えっと、それこの間お兄さんが美味しいって言ってくれたのと同じ割合で作ってみたんですけど……」
「えっ? あっ――」
そういえば、一週間くらい前の味噌汁につみれが入っていた気がする。
「あの……美味しくなかったのなら、そう言ってくれたらちゃんと直しますから……」
あかりは気まずそうにも情けなさそうにも見える苦笑いを浮かべて、エプロンの端をぎゅっと握り締めた。
「いや、その……そういう訳じゃなくってだな……」
だが、それに続く言葉が出てこない。
…………一体今日はもう何回こんなことを繰り返しただろうか。
朝、先に起きてご飯の用意をしてくれていたあかりに上手く声をかけられなかったのに始まり、食卓でも、買い物に行ったモールでも、そして今、キッチンでも……こんな風に誤魔化そうとしてドツボに嵌ってしまったり、会話が続かなかったりと、歯車がかみ合わないような状況ばかりが続いていた。
無言になってしまうのが気まずく、いつもどんな風に話していたっけ、とは考えるものの。これまでは意識しなくても会話が出来ていたためか、どんなに頭を悩ませても話を上手く切り出せないし続けられない。
今だって、何か話題でも思いついていればこんな余計な事を言う必要もなく、あかりにこんな表情をさせなくても良かったのに。そう思い始めると途端、昨夜の事も思い出されてしまって――
(――なんか、昨日からあかりの事を傷つけてばっかりじゃないか……)
ふつふつふつふつ……土鍋がイライラしたように蓋を揺らす音だけが、責めるようにやたらうるさく鼓膜を叩く。
お前なんかがあかりの隣にいる資格があるのか、とでもいうように。
思考が自己嫌悪のらせん階段を下り始めようとした、そんな時だった。あかりが捏ねていたつみれのボールに、横からスプーンがスッと差し込まれる。
つみれにするには少ないのではないかという量を掬ったスプーンは、土鍋ではなくて口元へと持って行かれ。
もきゅもきゅもきゅ……。
「ふむ……そうですね、私個人の意見としてですが、塩気はこんなものでいいんじゃないでしょうか? これ以上は塩分過多になるのではないかと」
「あー、そっか、じゃあそのままで――って待てぃ! 何平然と生のまま鶏肉食べてんだよ、ゆかりさん?! 今さっきこそあかりが生のまま食べちゃダメだって話してただろ!?」
「えー……、待てと言われましてももう食べちゃいましたし」
そう言って彼女は悪びれもせず、ぺろっと舌を出して口腔に何も残ってないのを見せてくる。
あまりにも自然に口へ運ぶものだから、あっけにとられて止めるのが遅くなってしまった。
「いやでもゆかりさんはそこそこ人間社会で自我個体としてやってるんだろ? それなら鶏肉生で食べたら拙いことくらい知ってるんじゃないのか」
凝った料理なんぞ作れない自分ですら、自炊し始める前から知っていた程の常識だ。
「ええ、そうですね。鶏肉はカンピロバクター菌を持ってる可能性が高く、人間が食べた場合食中毒や、運が悪いとギランバレー症候群を引き起こす可能性も指摘されてます」
え、何だその字面からしてヤバそうな病気は。食中毒起こすだけじゃなかったのかと、改めて鶏肉にはしっかり火を通すことを誓う。
というか、やっぱり自分より詳しいじゃないか。
「いや知ってるんだったら何でそんな事を」
ゆかりさんは、「何を言っているんだ」という気持ちを頭の角度で表現するかのように、くりんと首を傾げる。
「……? だって私ボイスロイドですし。生体型なので人間と同様に食物を栄養源とはしますが、消化プロセスは完全な別物です。ですから、細菌や微生物をあまり気にする必要は無いんですが」
「はぁ……ぇあ?! えっ、そうなの!?」
何を言っているんだこの人は、という困惑から遅れることしばし。こちらの理解が追い付いたところで、ゆかりさんは続ける。
「えぇ、最終的なエネルギー源がATPを中心としている点では人間と同じですが、細かく見ていくと色々分子機構が異なってますね。詳細に言うと長くなるのでざっくり説明すると、より私たちボイスロイドの方が、摂取した食品から
「へぇー……ん?」
最初は少し納得しかけていたが、
「うっ! が、頑張って今度から減らすようにします……」
思い当たる節があるのだろう。あかりは目が合った瞬間、気まずそうに小柄な体を一層縮こめた。
「い、いや! 別に減らさなくていいから、大丈夫! 別に家計はまだ何とかやりくりできる範囲だし、ただあかりはちょっと食べるのが好きだから、量も増えちゃってるだけというか……」
慌てて取り成そうとするも言葉が出てこず、助けを求めて元凶のゆかりさんに視線を送る。と、彼女も漸く事態に気づいたのか、噛みかけながらもあかりに向かって言葉をかける。
「え、ええ! 今言ったのは概してそういう傾向がある、ってだけの話で、実際のところ個体差というものがありますから。それに、あかりさんのお兄さんも、あかりさんが沢山食べるからといって、あかりさんの事、嫌いなわけじゃないでしょう?」
「! そう! あかりがおいしそうに食べてるのはむしろ、見てて幸せになるし――無理に我慢して減らそうとするより、あかりが元気でいてくれた方が嬉しいから」
ゆかりさんの発言に乗っかるようにして、勢いそのままに言葉を繋ぐ。
「ほ、本当に大丈夫ですか……? 沢山食べて、迷惑とかじゃないですか?」
「本当に大丈夫だから、な?」
一応は本心からの言葉だと伝わったのだろう、あかりの瞳に浮かぶ不安の色が薄まる。安堵すると浮かんでくるのは、余計なことを言ったゆかりさんへの悪態であった。
「……何でそんな恨めしそうな目で見てくるんですか。今のはどう考えたって、あかりさんに視線を向けたあなたのせいでしょう」
「いや別に、そういうつもりではないんだが……」
嘘である。思いっきりこれから愚痴ってやろうという腹積もりだったのだが、確かにジト目を向けてくるゆかりさんの言う事にも理が無いわけではなく。
やり場のないモヤモヤは、飲み込む以外になさそうだった。
(相変わらず微妙に苦手なんだよなぁ、ゆかりさん……)
特段人が悪いわけでもなく、愛想が無いわけでもないのだが――やはり、あかりを回収しに来た存在というマイナスイメージが、まだ尾を引いているのだろうか。
目の前にいる紫髪の彼女――ゆかりさんはかつて、あかりを回収しに来たあのユカリ型の人……もとい、ボイスロイドである。
アンドロイドが異常を抱えたアンドロイドの回収を担当している、というのは知らない人が聞けば古典的なSFでも想像してしまって、それ大丈夫なのかと思うかもしれない。
だが彼女もあかりと同じく、それらしい応対を返すだけで実際には指示に従うだけの、『疑似自我』ボイスロイドではない。人間同様の自我と意志を持つ『完全自我』ボイスロイドだ。
一般にはまだまだその存在が認知されていないし(実際あかりと出会うまで自分も知らなかった)、法律上は他のアンドロイド同様にモノ扱いではある。だが、製造元であり国内でアンドロイドとAI分野に名の知れ渡ったAdvanced-Humanoid-Solutions、通称AHS社は、可能な限り自我個体を人と同様に扱っているらしい。ゆかりさんもそういう背景の元、ボイスロイドの回収という仕事を任されているのだとか。
いや、『任されていた』と言った方がいいのではないか。ゆかりさんがここに越してきた日を、そしてそれからの過ごし方を思い返せば、その方が遥かに適切な気がする。何せ――
――☾――
「――それではあかりちゃんに関する手続きはこれで終了です。なので、これからはお隣さんとしてよろしくお願いしますね、あかりちゃんのお兄さん」
ゆかりさんがそんな突拍子もないことを言って来たのは、あかりが家へと正式に来た日の事。彼女との再開を抱きしめあって実感した後で、あかりに続いて家へと入ろうとした時だった。
「……は?」
困惑に言葉が出ない自分へ向かって、ゆかりさんはにこりとビジネススマイルを浮かべ、一枚の書類を見せつけてきた。
それは先ほど自分があかりを正式に引き渡すこと、そしてそれに伴う条件に同意することを確約するサインをした書類の一片だ。一応内容は事前に説明されていたし、サインする直前にも一応しっかり目を通したそれを何故今更――と、ゆかりさんの指が紙の中ほど、文字が特にぐちゃっと詰まった辺りを指さす。
確かそこは、もしもあかりを破棄することになったら、とか不要になった場合にどうするとか、そんなことが延々と羅列されている部分で。契約書という物の都合仕方ないのかもしれないが、まるであかりが物扱いされているみたいでいい気分がせず、一応目は通したものの、しっかり読み込んではいない部分だった。改めて眺めた今も、そんな思いが表情に出てしまったのだろう。
「貴方が彼女の事を大事に思っているのは分かります。ですが、そうであればこそ、こういったところほどしっかり読み込むべきですよ。例えば、ここみたいに」
ゆかりさんに注意され、彼女の指が強調するようになぞった一文へ眼を近づける。
「えー……『ボイスロイドの社会参加実験に際し、参加個体AR-29018224-CC(確かあかりの個体ナンバーだ)の実験協力者、乙(自分の事だ)との円滑な関係構築、並びに一般社会への適応を支援し、またその程度を適正に評価するため、乙は甲(AHS社である)より個体YR-63779128-PBの所有権を一時的に貸与され代理マスターとなり、個体YR-63779128-PBを介した甲の助言を逐次検討し実験に協力する事、及び求めに応じて情報を公開することに同意するものとする』――――ほぁっ?!」
契約書特有のやたら固くて読みづらい文章を読み上げてから数秒。ようやく理解して思わずアホみたいな悲鳴を上げてしまう。
「……何ですか、その間抜けな鳴き声は」
ゆかりさんがじとっとした視線を向けてくるが、それどころではない。
「えっ、このYR、の個体って……」
「はい、あなたの目の前にいるゆかりさんの事ですよ?」
「じゃあ、なにか。えっ……ゆかりさんのマスター、自分、そういう事?」
「まあ、そうですね。というか少し落ち着いてください、初期の頃の翻訳ソフトよりひどいことになってますから」
中々の酷評だが、それを気にする余裕は無い。というか、いつの間にか自分があかりだけじゃなくてゆかりさんのマスター?
「いや、いやいや……だって……。そんな事言ってなかったじゃん!」
「何言ってるんですか、私はちゃんと言いましたよ。『お二人が上手くいくように、私も微力ながらお手伝いさせてもらいますね』って」
「あ、あー……? 確かそういえば、あかりを引き取る説明の合間にコーヒーおごってもらった時だっけ、そんな事言ってたような――って、あれがこれかよ!」
しばし記憶を手繰り、該当する箇所を引っ張り出せたところで思わず突っ込んでしまう。
「あの時『ああ、本当はゆかりさんいい人だったんだな』って! ちょっと酷い事言ったなって、罪悪感感じたのに!」
「なんですか、実は私が悪い人みたいな言い方は。ゆかりさんは社内でも品行方正、不惜身命、眉目秀麗で名の通った出来る人……もとい出来るボイスロイドなんですよ?」
「……絶対嘘だ」
「ふふ、貴方が認めようが認めまいが、残念ながら本当ですので♪」
そう言ってゆかりさんは、胸を張って勝ち誇ったような笑みを浮かべる。いい人や出来る人間からはほど遠い仕草だと思うんですが、それ。
「――まあ、それはどうだっていいんだよ。それより、こんな大事なことを何で教えてくれなかったんだよ?」
ゆかりさんの持つ書類をトントンと指でたたきながら詰め寄るが、彼女はくりん、とわざとらしく首をかしげて。
「何を言ってるんですか、先ほども言ったように、一応ちゃんと事前の説明で伝えてたじゃないですか」
「いや、だからさ――」
いけしゃあしゃあとビジネス的な笑みを浮かべるゆかりさんにため息交じりに文句を言おうとしたところで、その目がすぅっ、と細められる。
「それに、言いましたよね? 『あくまで私の説明はざっくりしたものですから、契約書はサインする前に自分で一度しっかり目を通してくださいね?』って、コピーも事前に渡してましたよね?」
「っ――!」
確かにそうだ。その言葉は、記憶の引き出しをあさるまでもなく思い出せるほどに、度々ゆかりさんが口にしていた言葉だった。だからコピーも読んで――いや、読んだつもりになっていたのか。自分がなんとなく嫌な部分を半ば無意識に飛ばして。
「その上で、お兄さん――いえ『マスター』はこちらにサインしたものと思っていたのですが」
言い直したのは間違いなくわざとだろう。からかうような笑みと対照的に、その言葉はカミソリのように、鋭く、冷たい。まるで口先だけでなく、本当にあかりの事が大事なのかを問いただすように。
「――すみませんでした。ちゃんと、そこら辺は読んでなかったです」
結局、出来ることは頭を下げて素直に認めることだけだった。
これからどうなるのか、『いい加減な人にあかりは預けられない』なんて最悪の想像も頭をよぎったが、今更読んでた振りをしたところで無理がある。なにせこの様子だと、間違いなくゆかりさんは先ほどの書類全てを把握しているはずだ、どう偽ってもボロが出る。
(ゆかりさんの言う通り、これは自分のせいだ。もし自分がちゃんと読んでいれば――)
そんな後悔が頭をよぎった時だった。
「まあ、貴方の事だからそんなだろうと思ってましたけどね。今度から気を付けないとダメですよ♪」
「へっ?」
頭上から聞こえてきた声の気楽さに思わず顔を上げると、ゆかりさんは仕方ないなというように眉をハの字に曲げながらも、険のない笑みを浮かべている。
「先ほども言いましたけど、本当にあかりちゃんのことが大事だったら、こういう直視するのが嫌な現実にも目を向けないといけないんですからね?」
「は、はい」
先ほどの表情は見間違いだったのか、一瞬そんな考えが頭をよぎった。
だが、「本当にちゃんと分かってます?」と確認するゆかりさんが細めた目の鋭さで、錯覚ではなかったのだと気を引き締める。
「――分かった、次からは気を付けるよ」
「うむ、宜しい」
先生みたく鷹揚に頷いてから、ゆかりさんはふっ、と少し寂しそうな表情を浮かべた。
「残念ですけど、まだ法律上あかりちゃんは人として扱われる事はありません。だからこそ、お兄さんが守ってあげないといけないんですからね」
「そうか、そうだよな……」
そもそもあかりが家に来れることになったのは、それを変える第一歩としてだ。ここで躓くようなことがあってはならない。
「……もしかして今のって、それを自覚させるための演技、だったり?」
「さあ、どうでしょう?」
ふと思いついた疑問をぶつけるが、ゆかりさんは優しげな笑みを浮かべただけだった。だけど、明確に否定しないという事はそういう事なのだろう。
「ゆかりさん、ありがとう」
「ふふ、お礼を言われることはしてませんよ♪ それじゃあ私はそろそろ帰りますから、あかりさんの事、よろしくお願いします」
そう言って一階へ続く階段へと向かうゆかりさんを見送ろうと外に出て――
ガチャリ。
ゆかりさんが隣の部屋のドアを開けて、その中へと入っていく。
「……あの、ゆかりさん?」
「はい?」
ひょっこりとドアの裏から出た頭が、わざとらしいほど不思議そうに傾けられる。
「さっき帰るって言ってませんでした?」
「ええ、ですから帰ってるんですけど?」
「では、何故隣の部屋の鍵を持ってて、そこに入ろうとしてるんですかね?」
「だって、最初に言ったじゃないですか。お隣さんとしてよろしくお願いします――って」
「え? だからそれは演技だったんじゃ――」
まさか。
「別にそれを肯定はしてませんよ、私。それにその後『お礼を言われることはしてない』って言ったじゃないですか」
「確かにそうだけどさぁ! だったら否定してよ、そういう雰囲気だったじゃんアレ!」
「えー、ゆかりさんボイスロイドだからそういう人間の繊細な機微はちょっとわかんないです♪」
「嘘だッ! そんなに楽しそうにニヤニヤしてるくせに!」
「でも、お兄さんはもう契約書にサインしちゃった訳ですし――」
ゆかりさんはひらひらと先ほどの書類を見せびらかす。
「くっ――」
「ま、いいじゃないですか。ちゃんと生活費は会社持ちですし、住むのは隣なのでお二人のプライベートを侵してる訳でもないんですから。そうですね……小姑が近くに引っ越してきたとでも思っていただければ」
「……いや、それ結構嫌なシチュエーションじゃないか?」
ゆかりさんは人差し指を顎に、くりっと首を捻ってから満面の笑みを浮かべた。
「……まま、いいじゃないですか! どちらにしろ決定事項なので、よろしくお願いしますね、マスター♪」
言うまでもありませんが、当作品に出てくるAHS社は、現実に存在するAH-S〇ftwareとは一切、なんら、微塵も、関係性のない架空企業です。
Advanced Humanoid Solutions社は存在しない。いいね?