(今まで散々、弟くんに見せてきたはずなのに……)
服を脱いで裸になった私は、胸を手で隠して立ちすくんでいた。
目の前には弟くんも裸になって立っていて……弟くんの弟くんが反り返っているのがいやでも視界に入ってしまう。
「そ、その……それじゃあよろしくお願いします」
「お、おう……」
私が固くなっているからだろうか、弟くんも少し返事が固いし、動きがギクシャクしている。
(今まで通り、私の方から何か始めた方がいいんでしょうか? それとも恋人になったんだから弟くんに主導権を預けた方がいいんでしょうか?)
悩んでいると、服を脱ぎ終わったあかりちゃんが、背中をぽん、と叩いてきた。
「もう、二人とも緊張しすぎですよ」
そしてそのまま弟くんに向かって背中を押される。
「わっ――!?」
「ほら、二人ともまずはぎゅーっ、と」
思わずふらついて弟くんへと倒れ込むと、がっしりとした両腕に抱きとめられる。
(……っ、温かい)
筋肉質な両腕の中で弟くんの温もりが広がって、心の中まで温かくなる。
玄関で抱きしめられた時も同じように感じたが、今は遮るものが一切ないからだろうか。先ほどよりも強く彼の体温を感じる。
(それに、こっちも……)
意識されるのは弟くんの優しい温もりだけではない。
自分のお腹に押し付けられた反り返る男根。それは自分を今にも犯したいと言わんばかりに熱く滾り、獰猛な脈動を伝えてきていた。
弟くんに求められているという感覚に、お腹の奥が甘く締め付けられる。
気付けば弟くんのへと手を伸ばしてしまっていた。
「っ――ゆかりさんっ」
触れた瞬間、彼の表情が苦し気に顰められる。その苦しさが、雄の衝動を我慢していることによるものだということは想像に難くない。
「弟くんの、こんなガチガチになって……早く、入れたいですよね?」
そう言いつつも、早く入れて欲しいのは自分だった。
このまますぐにでも――と、思ったところへあかりちゃんの声が響く。
「気持ちは分かりますけど、その前にちゃんと準備した方がいいと思いますよ? ちょっと時間が空いてるんですし、ゆかりさんは優しいエッチの方が好きですよね?」
「それは、そうだけど……」
改めて言われるとちょっと恥ずかしい。
「それじゃあ布団に横になって、おにいさんに舐めて貰いましょうか」
言われるがまま布団の上へ横になって足を開くと、弟くんが股間へと顔を寄せる。
指で秘裂を開かれると、まるでそこを熱の籠った視線で焼かれているように感じた。
「お、弟くんそんなに見られたら……」
「いや、見ないとそもそも舐められないだろ?」
「う、それは……はい……」
一体自分は何を当たり前のことを、と思うが恥ずかしいものは恥ずかしいのだから仕方がない。
今までは仕事だから、演技だからと誤魔化してきたが、素の状態で見られるのがここまで恥ずかしいとは思わなかった。
「それじゃあ舐めるからな?」
「うん――んッ」
弟くんが喉を鳴らす音、そしてざらりとした感触が、秘裂の中を優しく撫でる。
ぺろ、ぺちゅ、ちゅるっ――
慣らすようにゆっくりとした動きで数度全体を愛撫してから、今度は敏感な突起へと狙いを定められた。
「あッ、皮剥いちゃ――あひッ!? 駄目、そこそんなにしつこくぐりぐりされたら――ッ」
既に抱きしめられただけでパンパンに充血していたそこを、弟くんは執拗に舌先で虐めてくる。
突き、押し込み、舐め上げる。種類の違う刺激が加わる度に、快感が骨盤で爆ぜて腰が動きそうになった。
尤も、弟くんに腰を掴まれている以上それは叶わず、快感を逃がす先もないまま一方的な蹂躙劇は続く。
「んっ、気持ちいっ、気持ちいいよぉっ。弟くんの舌、ざらざらで、力強くて……っ!? あっ、そんな勢いよく弾いちゃ――んうぅううぅぅッ!」
舐めまわすような密着から一転、舌先で勢いよくクリトリスを弾かれて、今度は電撃のように鋭い快感が走った。
「はは、久しぶりだから大丈夫かなってちょっと心配だったけど、こんなに敏感なら杞憂だったかな? むしろゆかりさん、前よりエッチになってない?」
「それ、は……だって、こんなに弟くんとしなかったのなんて久しぶりだし、一人でするのも違うかなって、ずっと我慢してたから……っ」
三週間のうち一週間ほどは意識がなかったが、残りの二週間はずっとこの日を待ち遠しく思いながらすごしてきたのだ。
何度か自分で慰めようと考えたこともあった。だが、きっと弟くんは我慢しているだろうと考えるとそれは何か違う気がして、自分も我慢していたのだ。
期待で敏感になるのも仕方がない。
「そっか、それじゃあ我慢してた分、思い切り感じて貰わないとな」
その言葉通り、弟くんによる舌の動きは先ほどまでより激しくなる。
今度は陰核への一転集中から、肉びらの溝をなぞられたり、膣口を舌でほぐされたりと、色んな所が舌の餌食となる。
次にどこを責められるかは弟くんの気分次第で、予想外のところへ予想外のタイミングで与えられる刺激に、自分でもとぷりと愛液が湧き出しているのが分かった。
そして、行為に参加しているのは自分と弟くんだけではない。
「ふふっ、ゆかりおねえちゃんったら気持ちよさそう」
気付けばあかりちゃんが私の顔を覗き込んでいて、羞恥に思わず顔を覆う。
「やっ、あかりちゃ……こんな顔、みないで……っ」
「何言ってるんですか。おねえちゃんったら、すっごくえっちできれいな顔してますよ?」
あかりちゃんは腕をどかすと、妖艶な笑みを浮かべて顔を近付けてくる。鼻同士がぶつかりそうな、吐息の熱がわかるようなそんな距離。
「ちょ――あかりちゃ……んぅッ――?!」
何をしようとしているのか気付いた時には既に、唇を重ねられ、更には舌まで差し込まれていた。
弟くんのより柔らかな舌が舌へと絡められ、撫で上げられ、吸い付かれる。
ちゅむ、ちゅるっ、れちゅっ――ぢゅるっ
舌同士の粘膜が擦れ、分泌された唾液が溢れて、重力に引かれるまま下になっている私の口へと流れ込んでくる。
(あかりちゃんの唾液、甘い……)
本当に甘い成分が入っているわけではないのだろうが、彼女の香りがそう錯覚させているのだろうか。
こちらの舌の動きに合わせるようにあかりちゃんの舌は蠢き、口腔内を彼女の唾液でコーティングしていく。
下半身に感じる鋭く爆ぜるような快感とは違う、頭を蕩けさせるような快感が口から広がった。
「ちゅるっ――ぷはっ。どうですか、上も下も同時にキスされる感覚は?」
「はっ……んッ、すごく、気持ち良かった……」
ぽうっとした心地で呟くと、あかりちゃんは「よかった」と微笑んだ。
「それじゃあ今度はこっちでも気持ちよくなっちゃいましょうか?」
今度は胸へと舌先が伸びてくる。
るろり、と既に固く張り詰めていた乳首を舐め上げられた。
乳首でぴりっ、とした快感が爆ぜる。
「んんぅ――ッ」
「こっちも、いっぱい気持ちよくしてあげますからね?」
あかりちゃんはそう言うと、舌先で乳輪をくるくると舐めまわし始めた。
「ぁ……ふぁ……んっ……」
敏感な先端と違い、周辺部は神経が発達しているわけではなく、くすぐられているような、少し物足りない刺激に熱っぽい吐息が漏れる。
もどかしさで腰がよじれそうになるが、そっちは弟くんにがっちりとホールドされていて。溜まった切なさが懇願となって口をつく。
「はぁ……っ、あっ……あかりちゃん……もっと、先っぽの方も……っ」
「んー? まららめれす♪」
だが、あかりちゃんはそれを許さず尚も執拗に乳輪を、ともすれば更にその外側の乳皮を舐める。
募りすぎたもどかしさと切なさが、段々飢餓感となって胸を焼き始めた。
触られたいのに、触られない。気持ちよくなりたいのに、そうさせて貰えない。
下半身はあんなに気持ちよくして貰っているのに何故自分は駄目なのかと、まるで上半身が嫉妬しているみたいにすら感じる。
「あかりちゃん……おねがいっ、あんまり焦らされたら――っ」
「しょうはないへふね……んッ」
次の瞬間、乳首で快感が爆ぜた。
それが甘噛みされたからだと気付いたのは後からだった。
「んひッ、んああぁぁぁあぁ――ッ」
我慢していたむず痒さへ快楽の火がくべられて、一気に燃え広がる。
胸への快感と下半身への快感が背中で混ざり、頭の中へと駆け上って視界を白く明滅させた。
だが、あかりちゃんの乳首責めはまだ終わらない。
今度は噛んだことを謝るかのように舌先で乳頭を撫で、更にぐりっと奥へと押し込んでくる。
「あ……っ、やッ……あぁ……っ!」
今まで焦らされていた分敏感になった乳首がおもちゃのように弄りまわされて、絶えず刺激を送り込まれる。
絶頂へと昇りつめるまでにたいした時間はかからなかった。
「お、もしかしてゆかりさんイってる? 膣口めっちゃひくひくしてるけど」
「うん……っ、イって……イってるぅ……っ、だから、ちょっと休ませ――」
「ダメですよおにいさん、ゆかりさんは久しぶりなんですから、挿入れても痛くないようにもっとドロドロにふやかしてあげないと」
「それもそうだな」
「いや……っ、もう、十分――ひんんんッ!!」
再び胸と秘所への同時攻撃を再開され、情けない悲鳴をあげてしまう。
「ぢゅるっ――すごいな、愛液が舐め取った端から出てきてる」
弟くんの感想が恥ずかしくて膣口を締めようとするが、あかりちゃんから舐められる胸への快感で思うように意識できない。結果、膣口を締めたり広げたりと蠢かせる羽目になって、逆に愛液がより一層溢れることになる。
自分の秘裂がもう愛液と唾液でぐちゃぐちゃで、ぬっちゃりと粘液にまみれているのが分かった。
一方胸は胸で、甘噛みと労わる様な舐め上げにどんどんと快感神経以外が麻痺し、最早何かが触れただけで気持ちよさが駆け抜ける。
あかりちゃんはやっぱり本当は嫉妬してて、その憂さ晴らしをしているんじゃないかと思ってしまうほどに執拗な責めだった。
それから数分。上も下も両方舐められていない所がないんじゃないかというくらい徹底的に舌を這わされたところで、漸くあかりちゃんが胸を開放した。
「ぺちゅっ――そろそろいいでしょうか」
「うん、そうだな。こっちももう滅茶苦茶柔らかくなったし。ゆかりさん、そろそろ挿入れるけど大丈夫か?」
まだ躰全体がふわふわしたようにイってる状態だ。
休んで息を整えたいような気もするが、それと同時に浅い刺激ばかりで焦らされた膣奥が弟くんを求めて疼いてもいた。
少し考えて、私は頷く。
「はッ、はッ、はぁッ――うん、大丈夫だから、お願い……っ」
両足を抱えて、入れやすいように腰を上へと向ける。びきりと陰茎が震え、弟くんの目に獣欲の炎が燃え上がるのが見えた。
がしりと腰を逃がさないよう捕まえられ、肉槍が入り口へと突き付けられる。
それだけで熱いと感じてしまうほど、弟くんの逸物は張り詰め、槍先を真っ赤に腫れさせていた。
「挿入れるぞ――ッ」
ぬちゅっ、と粘膜同士が触れる感覚に続いて、膣口を大きく押し広げられた。
「っあぁぁッ、弟くんの、掻き分けて、挿入いってくるぅ……っ」
張り詰めた亀頭が、膣壁の肉粒をぷちゅぷちゅと押しつぶしながら奥へと侵入し、連続で火花が爆ぜるような法悦が背筋を駆け上る。
「弟くんの……っ、前より、おっきくなって……っ?」
「違うって、ゆかりさんのが……前より、狭く……ッ」
弟くんは快感に耐えるよう、歯を食いしばりながらゆっくりと肉槍を奥へとめり込ませていく。
(私の膣内、そんなに気持ちいいんだ……)
そう意識すると、嬉しくて、もっと気持ちよくなって欲しくて、勝手に膣が蠢く。
「あく……ッ、狭くなってるんだから、一回挿入れるまで、そんなに締めないで……っ!」
「ご、ごめんなさっ……けど、勝手に躰が……っ」
気持ちよくなっているのは弟くんだけではない。
蜜壺が締まることにより、私の方も弟くんの形がはっきりと分かるほど一分の隙間もなく密着し、先端だけでなく竿全体で膣襞を擦り上げられていた。
「んッ……弟くんのおち×ぽに……おま×こ掘られてるぅっ……」
膣全体にたっぷりと肉茎を味わわせられて、ようやく弟くんのが全部入った。
お腹へぽっこりと弟くんのモノの形が浮き上がり、彼が挿入っているんだというのが視覚でも分かって、思わず口元が緩む。
「はぁ……っ、さっきたっぷりほぐしたと思ったのに……こんなキツいとは……痛くないか?」
「うん……全然っ、むしろ……気持ちよすぎて……っ、おかしくなりそう……」
まだ動かれていないのに、陰茎がびくびくと戦慄くその刺激だけで軽い絶頂に到達しそうだった。
これで動かれたら……。想像するだけで一握りの恐怖と、その何倍もの期待に喉が鳴る。
「だから、弟くんのおち×ぽで、わたしのこといっぱいおかしくして……っ?」