「こんな感じで大丈夫ですか?」
初めての行為に自信が持てず訊ねると、目の前のあかりちゃんは笑顔で頷いた。
「はい、いい感じです。おにいさんはどうですか?」
「いや、刺激はまだだけど、その……ふたりのおっぱい犯してるって感じでめちゃくちゃ興奮する……!」
あかりちゃんが提案したのは二人でのパイズリだった。
押し付け合ったあかりちゃんと私の胸の間から、弟くんの赤黒い肉槍が先端を覗かせている。
「まずは痛くないよう、ぬるぬるにしてあげますね? んっ――」
あかりちゃんが口をもごりと動かして、唾液を落とす。
舌からつーっ、と唾液が糸を引き、弟くんへの剛直へと降りかかった。
いやらしい光景に見とれていると、こちらの様子に気付いたあかりちゃんが急かしてくる。
「ほら、おねえちゃんも」
「う、うん……!」
舌で口腔をぐるりと舐めて唾液を分泌し、舌から涎として弟くんのペニスへと垂らす。
肉茎は既に精液と愛液の残りでコーティングされていたが、唾液が更にそれを包んで、ぬらりとあやしい照りを見せる。
「あくッ……二人の唾液、温かくて気持ちいいな……まるでち×ぽだけ温泉に入ってるみたいだ……!」
その表現も納得だった。今や肉槍は唾液まみれで、それを挟む柔胸肉の間には唾液がうっすら溜まっている。
弟くんが腰を震わせ、呼応したあかりちゃんの胸がふゆん、と震える。
「ふふ、それじゃあ本格的に気持ちよくさせてあげますね? お姉ちゃん、もうちょっと密着してもらってもいいですか?」
「こう?」
あかりがやって見せたのに倣って乳房を両脇から寄せて、胸を突き出す。既に密着していた弟くんの熱杭へ、更にあかりちゃんの肉毬と私のをぎゅむっ、と圧しつける。
「そんな感じです。後はそのまま上下に――」
タイミングを合わせて腰から上体を動かし、胸を上下に揺する。挟み込まれた逸物がぬちゃりと唾液をローションにして、私とあかりちゃんの胸で擦られる。
「あっ、くぅ……っ、いいな。キツく締めつけられるのも気持ちいいけど、こうやって柔らかく圧迫されるのも凄くいい……っ」
「えへへ、喜んでもらえて良かったです」
あかりちゃんが嬉しそうな笑みを見せる。多分自分も同じような表情をしているのだろう。
もっと弟くんに喜んで欲しい、言葉はなくともあかりちゃんと自分が同じ思いだと確信できる。
一擦目で感覚は理解した。視線でやり取りして動きを合わせ、段々とペースを上げていく。
にち、にち、にち、にちゅ――唾液が胸肉と胸肉の、胸肉とペニスの間に染み込み、摩擦でいやらしい音を奏で始める。
唾液と先走りの混合液が摩擦熱で気化し、頭をくらくらさせるような性臭となって部屋の湿度を高めていく。
その匂いで、一度落ち着いた胎奥の熱が再びくすぶり始める。いや、匂いだけではない。
(弟くんのおち×ぽが、私とあかりちゃんのおっぱいを掘削してるみたい……)
粘液で赤黒く光る亀頭が、上下動に従って胸同士の合間に隠れたかと思えば、乳皮を傘で引っ張りながら勢いよく出てくる。
そんな光景に、段々と胸全体がほの熱くなっていくような感覚がする。
(それに胸の先端も擦れて……っ)
あかりちゃんと動きを合わせているとはいえ、完全に上下動がシンクロするわけではない。
僅かなタイミングのズレが生じ、その度に乳首同士が擦れ、甘い刺激が断続的に送り込まれてくる。
先ほどまでのように自分を失うほどの快感ではない。
ただ、自分が奉仕すると意気込んでいた筈なのに気持ちよくなってしまっていることに、若干の罪悪感みたいなものがあった。
(弟くんの様子は――)
ちらりと顔を見上げる。
弟くんは快感を受け止めるのにいっぱいいっぱい、というように荒い息をついていた。
ちゃんと気持ちよくなっているという表情に、ひとまず安堵する。
(けど……)
先ほどから一点だけ気になっていることがあった。
弟くんは気持ちよくなってくれているんだから聞かなくても……とも思うが、目の前であかりちゃんの柔毬が上下動に合わせてむにゅむにゅと大胆に変形するのを見せつけられると、やはり聞かずにはいられなかった。
「……あの、これって私、必要でしょうか?」
正直はさむだけならあかりちゃんだけでもいいのではないだろうか? そもそも私ははさめないし……。
今の状況はあかりちゃんに手伝って貰って何とか気持ちよくさせれてるだけなんじゃ――
「何言ってんだゆかりさん!」
俯きかけた所へ、少し怒ったような弟くんの声が響いてびくっとしてしまう。
「あかり、折角だけどごめん。ちょっとゆかりさんにゆかりいさんの良さを教えないといけないから」
弟くんはあかりちゃんを下がらせると、私を正面に立つ。
血管を浮かせて反り返った剛直が目の前でびくびくと身震いしているのも、何だか怒っているからのように見えてしまう。
がしりと肩を力強く捕まれた。
「いいか、ゆかりさん。ゆかりさんはあかりと比較しておっぱいが小さいのを気にしてるんだろ? だからさっきみたいなこと言ったんだと思うけど、気持ちよさでいえばゆかりさんのおっぱいも変わらないからな?」
そう言って言葉だけでなく行動でも証明するように、弟くんは竿先を調整して乳房へ垂直に突きつけると、そのままぐりぐりと押し込んでくる。
「前から気にしてるみたいだけど、ゆかりさんにはゆかりさんの良さがあるんだからさ」
亀頭が熱と先走りを塗りたくるみたいに胸を蹂躙する。まるで脂肪を圧し潰して、一番底にまで届かせようというように肉槍が力強く突き立てられる。
「本当に、こんなので気持ちいいんですか?」
「ああ、鈴口へぷにぷにしたおっぱいの柔らかさと、その奥に肋骨のこりっとした感じがあって、そのコントラストがすっごくいい……っ」
「……やっぱり小さいって事では?」
「小さくてもゆかりさんのおっぱいは気持ちいいってことだよ」
ぐりぐりと乳房へ穴をあけるみたいに擦り付けられる逸物は、時折びくびくと跳ねていて、弟くんの言葉が嘘ではないと分かる。
月並みな台詞にだが、それで嬉しくなってしまうんだからどうしようもない。
(うぅ……私ってこんなにチョロかったんですね……)
かつて同僚から誘われて恋愛映画を見た時「こいつら頭でお花畑でも育てているのか」と思っていたが、まさか自分がそうなろうとは。
ただ、今のこの状況は弟くんにしてあげてるというより、させてあげているという感じだ。
できるなら、私が主導して気持ちよくさせてあげたい。
「あかりちゃん、何かもっと弟くんを気持ちよくさせてあげられる方法、ありますか?」
横で見守ってくれていたあかりちゃんに助けを求めると、頼ってくれたのが嬉しいというように口元を緩める。
「はい! それならおにいさんのを真ん中で挟んで、胸を両手のひらで寄せて、後は指を胸の前で組んだら――」
あかりちゃんが提案したのは、寄せた胸と指を使って肉茎を固定するという方法だった。
確かにこれなら、補助付ではあるものの胸の柔らかさを大胆に味わってもらえるかもしれない。
「じゃあ、動きますね?」
指と胸肉で竿を包んで上下に動かす。既に色んな体液まみれでどろどろになっていたこともあり、最初からスムーズに肉槍を抽送させられた。
「んっ――どう、ですか?」
「っ、これもいいな……っ、胸の柔らかさが竿全体で感じられて、表側では指の間の凹凸が引っかかって――俺も動きたいんだけど、いいかな?」
「あ、はい……!」
余程気に入ってくれたのか、弟くんは私が答える前に腰を動かし始めていた。
二重に動かされたことにより、あっという間に粘液が白く泡立ち、指へ胸へと絡みついて汚していく。
鈴口から新たに透明な雫が零れ、弟くんの匂いがますます強くなった。
(それに――)
胸の間で肉槍が上下するということは、その穂先が顔へ突きつけられているということだ。がちがちに張り詰めた凶悪さすらある先端が、顔にぶつかるんじゃないかという勢いで。
まるで『お前をこれで犯したんだぞ』と見せつけられているような感覚に、下腹が熱くなる。
もっと、もっと弟くんに感じて欲しい。
少しでも接触する部分を増やそうと、亀頭の突撃地点へ舌先を伸ばす。亀頭の先端が舌先でざりりと削れた。
「うぉッ――!? それいいな……っ、ゆかりさん、もっと舌出して……!」
弟くんのお願いに応えるため、根元が攣りそうなほど思いっきり舌を伸ばし、るろるろと回転させる。
ある時は舌先と鈴口がぶつかり、ある時は舌裏で撫で上げ、ある時は裏筋へと舌が這う。
多様な刺激に弟くんは夢中になって、腰の動きを更に激しくした。
「竿だけじゃなく、先端もとか……っ、もう、余裕……無っ……!」
次の瞬間、勢いあまって絡めていた指先が粘液でするっと滑る。
熱杭が解放されて宙で揺れ、同時に吐出が始まった。
びゅっ、びゅううぅッ、びゅうるるるるる――――ッ!
肉茎が射精の脈動にあわせてぶるんと中空をかき回し、その先端から放たれた白濁液が放物線を描いて髪へ顔へ、そして胸へと降り注ぐ。
その射精量は先ほど胎内へとぶちまけられたのと同じくらいで。
(本当に私の胸で気持ちよくなってくれたんだ……)
胸の奥が喜びで熱くなる。
もっと気持ちよくしてあげたい。もっと気持ちよくしてほしい。
気が付けば膣口からは、だまとなった愛液の塊がしたたり落ち、すっかり次の行為の為の準備は整っていた。
今すぐにでも挿入れられたい。そして次は一緒に絶頂を迎えたい。
けれど――