タイツ派の皆様、すいません。
「え、今からって……おにいさん、大学は大丈夫なんですか?」
「えっ? あっ……」
そういえば試験が終わったとはいえ、まだ出席しなくてはいけない授業があったんだった。
「待ってますから……行ってください、私は帰ってからでも大丈夫です!」
どうしたものかと考えていると、あかりがぐっと両手を握って平気だとアピールしてくる。少しは元気を取り戻してくれたようだが、やはりどこか無理をしているような感じは否めない。
このままあかりを家に置いて大学へ行っても、気になってどうしようもないのは目に見えていた。
「……いや、出席は足りてる筈だ。何か言われたら体調が悪かったことにすればいい」
「え、でも……」
「それとも、あかりは今からは嫌か?」
「そんなことは無いですっ! けど――んんっ、ちゅ……」
心配性なあかりの口を再びキスで塞いでゆっくりと布団に押し倒し、
「ちゅむっ、ちゅはっ……今、あかりとしたいんだ。だから、色々考えなくていいからさ」
あかりの返事を聞く前に、口づけを再開して黙認させる。
戸惑っていた舌が、しっかりとこちらの舌に絡められてきたのを見計らって上着を脱ぎ始めると、あかりがはっと思い出したように口を開いた。
「あっ、私……昨日お風呂入ってないですけど……や、やっぱり準備しておくので、帰ってからにしませんか!?」
確かにあかりは昨日酔って寝てしまったせいで、着ているのはいつものワンピースのままだし、それにも寝相の皺がくっきりと浮かんでいる。
けれど、どちらかといえばそれは言い訳であるような気がした。期待はしているものの、いざ本番が迫ってきたら先延ばしにしようとしている感じだ。
(あかりもやっぱ不安なんだよな……)
だったら自分が不安を見せる訳にはいかないだろう。脱ぎかけだった上着を布団脇に投げ捨てると、あかりの胸元のボタンに手をかける。
「やっ、あ……」
あかりはどうしようかと空中に手を彷徨わせたものの、抵抗するようなことはしなかった。唇を結んだまま為すがままに身を任せる。
「よし……って言ってもこのままじゃちょっとやりづらいな、脱がせるから万歳してもらっていいかな?」
「だ、大丈夫です! 自分で脱げますからっ!」
顔を赤くして跳ねるように立ち上がったあかりは、開かれたワンピースの襟元に手をかけいそいそと脱いでしまうと、ブラも外し、続いてショーツに手をかけた。
「あっ……出来ればそのままがいいかな?」
いきなり触るよりショーツの上からの方が良かったよな、と思い出して止めたのだが、あかりは既にショーツを脱ぎかけてしまっていて。
「えっと……おにいさんは、靴下だけっていうのが好きなんですか?」
あかりは上から順番に脱いでいっていたから、オレンジと黄色の縦縞ハイソックスだけ履いたまま……つまり裸靴下の状態であった。意図せずして。
「いや違っ……ショーツを履いたままが良かっただけだから!」
「分かりました、靴下とパンツだけがいいんですね!」
……変態にされてはたまらないと慌てて訂正したせいで、余計に変態臭がする要望になってしまった。
とはいえさきほど好きな色で染めたい、なんて事を言ってしまったせいか、あかりはむしろやる気満々と言った感じでショーツを履きなおして、脚を強調するようにクロスさせている。
……あかりのやる気を削ぐのも何だし、もう変態ってことでいいや。実際こうしてみると、裸に近い格好なのに靴下でしっかり脚だけは守っているというのは、なんだか倒錯的なエロティシズムがあるのは確かだし。
そんなアホな事を考えていると、むふーと鼻息を荒くしていたあかりがふと何かに気付いて首を捻る。
「でも、せめてパンツは脱がないと挿入れにくくありませんか? ……あっ、こうやってずらせばいいですよね」
そう言ってクロッチ部分を横に引っ張って実演して見せるあかり。薄布に隠されていた割れ目がしっかりと目に焼き付いてしまい、急速に血液が下半身へと集まった。
「……なるほど」
勉強になります! と言わんばかりに興味深く、じーっとテントを張ったズボンを凝視するあかり。また勝手に新たな性癖が付加されている気がする。
「……いや、ちょっと考えたんだけど、この間は久しぶりすぎて逸ったのも良くなかったのかなって。だから、今日は挿入れる前にじっくりあかりを触らせて欲しいなと思ってる」
「成程……精一杯気持ちよくなるよう、が、頑張りますっ!」
「いやいや、頑張るのはこっちの方だから、あかりはそんな気合入れなくても……と言う訳で、こっち来てくれる?」
布団の上に胡坐をかいて壁に背中を預け、あかりに手招きする。近づいてきた彼女の体をくるりと一回転、膝の中へと抱え込んだ。
「どう? 脚とか当たって痛くないか?」
もぞもぞとあかりはお尻を捩って座りなおす。その弾みでズボン越しに肉幹がぐりぐりと圧迫されて、期待に思わず喉が鳴ってしまう。
(……でも、我慢だ我慢。挿入はするつもりだけど、それはあかりの為なんだから焦っちゃ駄目だ……!)
「うん、これなら大丈夫です」
「そっか、じゃあ脚を横に開いて……って布団だと難しいのか」
獣欲を押さえ込むのに意識を割いていたせいで気づかなかったが、そういえば昨日はベッドの上だったのに対し、こちらは布団の上。自分も胡坐をかいてしまっているせいで、これではあかりが脚を横に開こうにも引っかかってしまう。
「えっと……じゃあ、これでどうでしょう?」
そう言うとあかりは自分の両脚を抱え持つと、曲げたままぱっくり開いて胡坐の外へと足先を下ろす。
(これは……)
まるで自分を分娩台にしてM字開脚しているようなあかりの姿に、否応なく興奮が高まる。しかも足先は地面に辛うじて掠っているだけで、あかりの体重がお尻へと集中し、ますます甘美な圧力が肉竿を圧し潰すというおまけつきだ。
「そ、そうだな。それがいい」
「……?」
切羽詰まった状況に気付いていないあかりがこちらを見上げて小首を傾げる姿すら、今は可愛いというより犯したいという気持ちが湧いてきてしまう。
(いかんいかん……下半身に支配されすぎだろ……)
「じゃ、胸から触るからな」
「……っ、はいっ!」
自分を律するため改めてそう宣言すると、あかりまでピンと背筋を伸ばして胸を張る。余勢でふるんと波打つ胸は、何度見ても柔らかそうで指を深く埋めたくなってしまう。
とはいえそれではいけないと昨日の事を思い出しつつ、下半球を捧げ持つように手を伸ばした。先ずはやわやわと表面をなじませるようにマッサージ。
「んっ……?」
きゅっ、と刺激に備えて目を瞑っていたあかりは、思ったのと違う弱い刺激にゆっくりと目を開く。
「えっと……もっと強く触っても、いいんですよ?」
「まあまあ、あかりは初めてみたいなもんなんだし、この間みたいにしちゃうと身体がビックリしちゃうから、な?」
「なるほど……っ」
十全に納得したわけでは無いようだったが、一応引き下がってくれた。
とはいえこれが準備運動のようなものだというのは事実。タイミングを見計らって次に進みたいところではあるのだが――
(どれくらいで次に行っていいんだ? 昨日はゆかりさんが教えてくれたけど、あかりに聞いても、大丈夫としか言わないかもしれないし……)
それにゆかりさんの言っていた通り、胸のサイズが違えば触り方も変えねばならないかもしれない。
今だって昨日の経験を元に山のふもとを意識して触ってみてはいるのだが、あかりにはあまりピンとくる刺激ではないような感じだ。
(それに、触った感じからしてそもそも全然違うしな。ゆかりさんのはぴたって吸い付くみたいだったけど、改めてあかりのは発酵したパン生地みたいにくっついてくるっていうか――)
と、思わず二人の事を比べるような考えが頭を過ってしまい、途端に胸がつかえる。
理由があったからと言って、やっぱり昨日のは――
「……あの? 大丈夫ですか?」
はっと気が付くと、あかりの心配そうな目が見上げていた。
(今は、あかりの事だけ考えろ――)
「ああごめん、大丈夫。なんかこんな風にじっくり触ったのって久しぶり――というか初めてな気がして、ちょっと感動してた」
「っ~~それなら、良かったです」
誤魔化すために大仰に言った言葉に、あかりは朱くはにかんだ。
より一層こちらへと重みを預ける柔らかさから気を逸らすために、手をふもとから頂上付近へと寄せていく。
「んっ……」
ピンクの境界近くまで登ったところであかりが小さく声を上げる。
(あかりは結構先っぽ近くまで責めていいんだな)
頭の中にしっかりと記録しながらやわやわと乳輪付を揉みしだいていると、だんだんあかりの声が鼻にかかってきた。
「んんっ……何か、変な感じですっ。くすぐったいみたいな、でも足りないみたいな……」
「そっか、じゃあもうちょっと続けるかな」
「そんなっ……もう少し、ギュッてしても大丈夫ですから……」
そんなふわふわとほの甘いおねだりをされたら、答えないわけにはいかない。
(根元辺りなら、もう少し強くてもいいか?)
左手はそのまま、右手を少し下へ戻して、ぎゅむっ、と柔肉の芯まで響かせるつもりで揉んでみる。
「ふぁんっ……! おにいさんのおっきい手が、ぎゅーって……っ」
ふるりと背筋が震えた時には少し焦ってしまったが、好感触なようで安心する。
一度力加減を把握すれば後は意外とすんなりいくもので、山頂付近に優しく指を滑らせながら、横や下からはぎゅっと奥までしっかり揉みこむ。
そんな愛撫を五分程続けていると、あかりの顔は上気し、甘い声の頻度も増えて来た。
「……あんっ、んっ……そのっ、胸ばっかりで、飽きませんか……?」
ふとあかりが、口に手を押し当てて嬌声を押し殺しながら尋ねてくる。
「いや、いやいや! こんな柔らかくてきめ細やかでもちもちとした胸、むしろいつまでも触っていたいくらいだって! なんなら一生」
人間を駄目にするソファよりも、人間を駄目にするような触り心地を改めて確かめるように揉みなおす。とはいえ、確かにあかりの言うようにいつまでも胸ばかりと言う訳にもいかないか。
名残惜しさを感じつつも、右手をそっと下へと降ろしてショーツへと着地させた。
(……ちょっとだけど、濡れてる?)
指先に伝わる熱を帯びた湿り気が気のせいではないことを、秘裂をなぞって確かめる。
「んぅっ……や……っ」
あかりが頤を軽く天井へと突き出した。
「……痛く、ないか?」
前回挿入れた時の事を思い出してしまって思わずそう訊くと、あかりは目を見開いてぶんぶん頭を横に振る。
「全然ですっ……! とっても気持ちいいですから!」
「そっか、それなら続けるぞ?」
(しまった……逆に気を使わせてしまったかもな)
指で秘裂を撫で上げながら、心の中で舌打ちする。訊いたら逆にあかりが無理して感じている振りをするかもしれないと、気を付けていた筈なのに。
とはいえ、躰の反応までは流石に嘘はつけないだろう。指先に感じる湿り気を信じて、秘所の方も徐々に動きを大胆にしていく。
最初はショーツの生地表面を撫でるだけだった指を、秘裂がショーツの上からでも分かるように深く沈めていき、敏感な肉芽の辺りでは時折指の腹を押し付けて圧迫する。
「あっ……んんんっ、はぁっ……こんなにされたら、もう、大丈夫です……からっ!」
ぴくぴくと戦慄きながら、あかりは自分のお尻に敷かれた肉幹に手を伸ばしてきた。
部屋着のズボン越しにもわかるしなやかな指が、嬌声と痴態とに期待を膨らませる亀頭の付け根へと巻きつき、思わずビクンと跳ねてしまう。
「――っく。でも、もう少し触ってからの方が……」
「でも、おにいさんのも……んぅ、こんなに、苦しそうですし……」
あかりは遠慮がちな口調とは裏腹に、指を積極的に幹へと絡みつかせてきた。正直、刺激に飢えた息子にはそれだけでも過剰刺激で、後先考えずにこのまま押し倒して、背後から滅茶苦茶に突きまくりたい衝動が湧き上がる。
(けどっ――)
それに冷や水をかけるのは、やはり一昨日の記憶。あかりを傷つけたくない一心で、何とか浮き上がりそうな腰を地面に張り付け、余裕そうな笑みを浮かべて見せる。
「まあまあ、焦らなくても時間はあるんだからゆっくりいかないか? それに、あかりの身体は触ってるだけでも気持ちいいし、もう少し続けたいんだけどな」
「……でも、これじゃあ私が気持ちよくなるだけで、おにいさんは……」
気持ちよくないんじゃ? そう不安げにあかりの目尻がしょぼくれた。
(そっか、あかりは俺も気持ちよくないと駄目、か……)
考えてみれば、セクサロイドの目的は相手を気持ちよくすることであって、自分が気持ちよくなることではない。だからきっと一昨日も、自分の事は気にしないで――なんて事を言ったのだろう。
そうなると、あかりにも気持ちよくなって欲しいというのは、ただの一方的な我儘なのかもしれない。人とボイスロイドは違う、ゆかりさんに言われた言葉が脳裏に浮かぶ。更には獣欲がそれを煽るように、さっさと犯してしまえと囁く。
(……だけど、我儘だったとしてもやっぱり――)
少し手を止め考えてから、まだこちらの様子を伺うように見上げてくるあかりの頭へ手を乗せた。
「あー……そうだな、確かに触ってるだけでも気持ちがいいんだけど、触ってもらえたらもっと気持ちよさそう、とは思ってた」
「! ……じゃあ!」
「ちょっと立って貰っていいかな、一回ズボン脱ぐからさ」
「はいっ!」
ぱあっ、と顔を明らめたあかりは、いそいそと立ち上がる。その間に下着ごとズボンを脱ぎ捨てて、再びあかりに手招きした。
「――っと、これでもう一回座って貰えばいいかな」
「えっと……さっきと同じ感じにですか?」
「そうそう――で、こうして……」
勃起した肉棒にあかりを跨らせるように座らせ、お尻の下から亀頭が顔を出すように位置を整える。
「わっ……なんだかこれ、私からおにいさんのが生えてるみたいで、ちょっと変な感じ……」
あかりの言う通り、白くてすべすべな太ももの間からグロテスクな赤黒い肉塊が生えているみたいで、ちょっと違和感がある。
「でも、これならあかりに触ってもらえながら、あかりの事も触れるかなって」
「確かに……」
肉槍をまじまじと見つめながらあかりは喉を鳴らして、そっと手を亀頭へと近付けていく。
「くぅっ――」
すらりと伸びた指が亀頭に触れた瞬間、快感と言うには少し鋭すぎる刺激が腰まで突き抜けた。
「だ、大丈夫ですか?」
「ああ、別に――」
久しぶりで加減が掴めていないのか、おっかなびっくり手を引っ込めるあかりに平気だと言おうとして、あかりにも素直になってもらうためにも、自分も正直に言った方がいいのではと思いなおす。
「――いや、ちょっと濡れが足りなかったからか、刺激が強かったかも」
「あっ、ごめんなさい……それなら……」
それを聞いたあかりは前かがみになって亀頭の上に顔を持っていくと、舌を突き出して唾液を垂らし始めた。
べちゃ……ぼたっ、あかりの舌から伸びた唾液の塊が落下し、温かな粘液に亀頭がコーティングされていく。
「うぁ、温かくて、ぬるい温泉入ってるみたいで……イイな、これ……」
いつも入っている風呂より少し低め、程よいぬるま湯につかっているような快感にしばし浸っているうちに、陰嚢まで唾液がしたたり落ちる程ぬるぬるにされてしまった。
「えへへ……そうですか? でも、これからが本番ですよ?」
「そうだったな、それじゃあこっちもそろそろ再開しようかな」
そう笑みあって、お互いの性器に手を伸ばす。
あかりのショーツと胸に指が触れたのと丁度同時に、亀頭からぴりぴりっとした刺激が駆け上がってきた。
んっ――
どちらからともなく小さな喘ぎ声が漏れたのを合図に、お互いの性感帯をまさぐり始める。
汗ばんで指に吸い付く肉毬を変形させれば、それに応えるように亀頭の粘膜を撫で上げられた。
染みの広がったショーツ越しに割れ目をカリカリッと引っかけば、さわさわっと鈴口をくすぐられる。
気持ちよくされて、気持ち良くして――あかりが膝の上に座っているせいか、自分の快感だけでなく身悶えする度に彼女の快感まで伝わってくるような気がした。
脳が二重の快感に蕩けて、少しずつ抑えていた本能が剥き出しにされてしまう。
「ふぅっ……なあ、おっぱい吸いたいんだけどいいかな?」
「ぁんっ、んっ、聞かなくても好きにしてくれて――あ、気づかなくてごめんなさい」
あかりは潤んだ瞳で微笑むと、腰を軸にして体を半身に傾け、右の乳房を持ち上げる。
「ごくっ……やっぱあかりのって、でかいよな。こんな座ったままでも届くとか」
手による支えがあるとはいえ、膝の上に座ったままでも口まで届いてしまう程の大きさ。
「……もしかして、おっきすぎますか? ゆかりさんみたいにモデル体型みたいな方が――ひゃぅんっ!」
最後まで言わせないよう、桜色にしこった乳首へ口を付けると、乳飲み子のように吸い付いた。
「ちゅうぅっ……駄目だろ? 今はセックスしてる最中なんだから、他の事考えちゃ」
「んんっ――あっ、ご、ごめんなさいっ……! あぁっ、乳首、くりくりって……っ」
唇ですり潰す様に弾力のある先端を挟んで、余計な事を考えさせないよう意識を快感だけへと向けさせる。
(……謝らなきゃいけないのは俺の方なんだけどな)
あかりの言葉を遮ったのは、嫉妬ではなく罪悪感からだ。『ゆかりさん』という言葉があかりの口から出た瞬間、快感を押し流すようにゾッとした寒気が背筋を駆け下りた。
こんな気分を味わうくらいなら、いっそあかりへ正直に話して謝った方が――
(――駄目だ、そんなことすれば余計にあかりを悩ませるだけだろ。自分の決断ぐらい、自分で背負え……!)
ゆかりさんとしたのは、あかりを気持ちよくしてあげれるようになる為。
そう自分に言い聞かせて、彼女に触れる全てに意識を集中させた。
柔らかな丸山をさらに柔らかくするよう左手でもみほぐしながら、もう片方の山頂にはたっぷりの唾液を擦りこみ、舐めて潰して味わい尽くす。
そうしながらも、勿論秘所を責める手も止めはしない。くっきりと浮き出た割れ目を指全体でくすぐりながら、ショーツ越しにも分かる程膨らんできたクリへは指の腹を押し付け微振動を送り込む。
「あっ、あぁっ……! 胸も、お股も……っ、全身、感じて――っ、これじゃおにいさんの事、気持ちよく出来ない――」
ビクビクビクッ――言葉だけじゃなくて背筋も小刻みに震えて、全身で快感を伝えてくるあかり。そんな快楽に震える指でもなお、必死にこっちを気持ちよくしようとしていて、それもまたいじらしくて可愛らしい。
とはいえ不器用になってしまった指先では、唾液と先走りでどろどろになってしまったペニスを上手く扱けないようで――こちらへの刺激が減った隙を逃すまいと、ペースを速める。
「ちゅむっ、ぷはっ――大丈夫、あかりが素直に気持ちよくなってくれた方が嬉しいから。はむっ」
「っ!? ――んんんんんんーっ!!」
そう言い終わったところで唇越しに乳首を甘噛みした瞬間、あかりの太ももがビクビクっと震え、つま先が空へ跳ね上げられた。オレンジの靴下越しにも、足がピーンと指先まで伸びきっているのが良く分かる。
「……あかり?」
伸びきった脚から力が抜け、へにゃっと地面についたところで声をかけると、あかりは力の入らない眉で、心底申し訳なさそうなハの字を描いた。
「はっ……はぁっ……。ごめんにゃしゃぃ……おにいさんより先に、イっちゃって……」
「そんな事謝らなくていいって、むしろあかりを気持ちよく出来て嬉しいし」
この言葉に嘘はない。頭をあやすように撫でながら、充足感に浸る。
この間は痛い思いをさせてしまったあかりを気持ちよく出来ている――その事実に、自信と安心感が体中に満ちていく。
「でも……」
「――っ!」
さわっ――
あかりの声と共に襲ってきた亀頭を撫でられる感覚は、今日一番の鮮烈さだった。
もしかして、さっきまであかりを感じさせないとと張り詰めていた気持ちが緩んでしまったからだろうか。
「おにいさんずっと射精してないから、こんなパンパンになって……」
「あっ……あかり……っ」
労わるように優しい手つきで、繰り返し敏感な亀頭を撫で上げられる。その度にびりびりとした快感が全身まで伝わり体が麻痺していった。動くのは情けない嬌声を上げる口だけだ。
抵抗できずに呆然と与えられる快楽に身を任せているうちに、どくどくとカウパーが溢れてあかりの手を汚していった――ぬちゅり、と股間から持ち上げられたあかりの手へと、粘液が幾筋もの白い粘糸を引く程に。
次回も続くよえっち回。