※この作品はR-18です。

爆弾魔   作:柴猫侍


原作:チェンソーマン
タグ:R-18 レゼ デンジ 単発
 デンジとレゼがイチャイチャするだけの話。

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爆弾魔

「デンジ君、私の他に好きな人いるでしょ」

 

 

 

 困惑が漏れる口を塞ぐ熱い情動。

 なんだ? と脳が理解するよりも早く、うねるように舌が絡みついてくる。若干の体温の違いが、擦れ合う舌の感触を鮮明にし、少年には形容し難い興奮と快感を覚えさせた。

 

───まずい。

 

 自分は心に決めた人がいる。にも拘わらず、愚直な息子は馬鹿正直に膨れ上がり、目の前の美少女を犯させろと騒ぎ立てていた。

 パンパンに張り詰めたズボンのテント。傍から見れば卑しい欲情が見て取れる最低な光景だが、生憎情熱的な接吻を交わす少年と少女以外の目に触れることはない。

 

 夜空には大きな花火が咲き誇り、けたたましい轟音が鳴り響くも、少年の耳に入ってくるのは鼓膜までも舐り回すような淫靡な水音だけ。

 

「んっ……ふぅ……」

 

 ガッチリと顔を抑え込み、離れぬように顔を寄せる少女の甘い吐息が合間に響く。

 そんな彼女の吐息が頬を撫でれば、それに呼応して少年の下半身がヘコヘコと動いていた。

 

(ヤベェ)

 

 されるがままの少年は、漠然とした意識の中で悟る。

 

(俺───レゼのこと、“超”好きになっちまう)

 

 目の前の美少女への好意が、確固たる想いへと昇華していく感覚。

 体は正直だ。股間はかつてないほどに怒張し、あとちょっとでも刺激を受ければ暴発しかねない程に興奮し切ってしまっている。

 

 このまま押し倒して、

 服を乱暴に脱がして、

 綺麗な女体を貪って、

 果てるまで精を吐き出したい。

 

 最早エロ本やAV程度では発散できる情欲ではない。

 今にでも吹き飛びそうな理性を必死に繋ぎ、喘ぐように鼻から空気を吸い込む。だが、それでまた汗で引き立つ少女の芳香に、くらりと意識が揺らぎだす。

 

「ん゛っ、……んーっ!」

「───ぷはっ」

「はぁっ!? はぁ……レ、レゼ?」

 

 ようやく濃密な時間から解き放たれながらも、少年は口惜しそうな表情を隠さない。

 対する少女は、互いの口腔を行き来した結果、どちらのものか分からなくなった唾液が交じり合ってできた透明な橋を、ちろりと覗かせた舌で絡めとった。

 

 その所作にドキリとする間にも、彼女の煽情的な笑みには深い朱が差していく。

 

「デンジ君」

「あ……?」

「それならさ、私ったら思いついちゃったんですよ」

 

 何を、と返答しようとする口はパクパク喘ぐだけだ。

 キスの余韻を味わう少年に、少女は妖艶な───それこそ悪魔のような笑みを湛えて告げた。

 

 

 

「ねえ……セックス、しちゃおっか」

 

 

 

 それはまさしく、悪魔の囁き。

 

 

 

───恋・H・チェンソー───

 

 

 

(畜生)

 

 気が付けばホテルに居た。

 健全な宿泊者が止まる場所ではない。主にカップルが一夜の情欲をぶつけ合う、エッチな方のホテルだ。

 手を引かれるがまま部屋に入った少年───デンジは、すでにシャワーを浴び終え全裸のままキングサイズのベッドに胡坐を掻いていた。

 

(俺ン心はマキマさんだけのモンなのに)

 

 悔悟するデンジだが、下半身だけは正直だ。

 現在進行形で汗に塗れた身を清めている少女の裸体を想像する余り、鬱血しそうなまでに怒張しては、天を衝かんばかりに聳え立っている。かつてここまで勃起した経験はないと胸を張って言い切れる経験だった。

 

「セックス……セックス……レゼとセックス……」

 

 呪文のような譫言をつらつらと吐き連ね、どれほどの時間が経っただろうか。

 そんなピンク色の妄想から意識を引き戻したのは、不意に蛇口が捻られる音。湯気が立ち込める反響する甲高い音色はゴングのようにも聞こえた。

 柄にもなく背筋を伸ばすデンジは、今や今やと大人の階段そのものが歩み寄る足音に耳を澄ませる。

 

「待った?」

 

 ひょっこり。

 このような擬音が相応しい登場の仕方をしてみせたレゼは、もったいぶるように角から顔を覗かせてきた。

 シャワーの熱で火照ったのだろう。普段より赤らんだ頬は、水気を帯びて肌に張り付く濡羽色の髪も相まり、その若々しさと矛盾する色香を放っていた。

 

「待った!」

 

 虫が花におびき寄せられるように、デンジは嘘偽りない答えを返した。目は口程に物を言うが、今は目以上に屹立した愚息が燃え上がる性欲を雄弁に訴えている。

 脈動する度に、真っ赤に充血した肉棒は前後へ揺れる。

 紛れもない猥褻物を前にレゼはと言えば、恥ずかしそうに目線をそらすこともなく、ニィ~っと白い歯を覗かせ、得意げな笑みを浮かべていた。

 

「素直でよろしい。じゃあ……」

「お……おぉ~!?」

 

 歓声を上げるデンジ。

 と言うのも、先ほどまで壁際に体を隠していたレゼが、満を持して姿を現したからだ。

 

「ゴクリッ……」

 

 凝視する素振りも隠さない。

 若々しい女体を覆う真っ白なバスタオルに目を向ける間、息をするのも忘れて釘付けとなる。

 

(うわっ、エッロ。一回裸見たけど、あん時は夜でよく見えなかったしなぁ。……なんで隠れて見えねえ方が、こんなにエロく感じんだ?)

 

 矛盾する感覚を自問自答する間にも、バスタオルを片手で支えるレゼはベッドの傍まで歩み寄る。

 すれば、ふんわり立ち上る仄かな香り。

 風呂上りの柔らかな芳香は、デンジにとって日常のような非日常の感覚を呼び起こす。他人の風呂上りに出くわす経験など、居候先では珍しくもないはずなのに。何故かそれがレゼというだけでこの上なく興奮している自分が居ることを自覚するデンジなのであった。

 

「……」

「スケベ」

「え」

「見過ぎですよ~、デンジさ~ん」

 

 揶揄う口調で、グイグイ距離を詰めてくるレゼが肩を押し付ける。

 お互い衣服を身に着けてない以上、遠慮もなく押し付けられる少女───それも別格の美少女だ───の柔肌がデンジの性欲を加速度的に掻き立てていく。

 最早興奮と困惑で考えがまとまらないデンジは、天を仰ぎながら嬉しい悲鳴を上げる。

 

「あ、あぁ~~~ぁ~~~。レゼがエッチ過ぎて辛ぇ~~~」

「えぇー! 君がスケベなの、私のせいにしないでくれますか~?」

「っ……んだと、このエロ女ァー!」

「きゃー、襲われるー」

 

 半ば自棄になってレゼを押し倒すデンジ。

 対する彼女はと言えば、突然ベッドに押し倒されながらも驚いた様子もなく、ケタケタと笑いながらベッドに体を沈めた。

 

「……」

「……」

 

 二人の間に沈黙が流れる。

 体勢としては仰向けに寝転ぶレゼに、ベッドに手を突いたデンジが覆い被さる陳腐なシチュエーション。

 しかし、デンジにしてみれば第二の想い人と呼んで過言でない少女を独り占めにできる状態だ。

 

 興奮するなという方が無理な話で、

 

「……当(・)た(・)っ(・)て(・)る(・)よ(・)」

「……な、なあ、レゼ」

「なに?」

「ほ、ほんとに……セックスさせてくれんのか?」

「うん、いいよ」

 

 あっけらかんに彼女は言い、腕を差し伸ばす。

 

「デ(・)ン(・)ジ(・)君(・)な(・)ら(・)い(・)い(・)よ(・)」

 

 二人だけに聞き取れる囁き。

 それが、少年の理性の箍を外す。

 

「た、タオル、取る」

 

 上ずった声を発した後、彼女の女体を覆うバスタオルに手をかける。

 すれば、何の抵抗もなくはらりと捲り上げられた。

 次の瞬間、一糸纏わぬ女体がデンジの視界に飛び込んでくる。白磁器のような肌、女性らしい滑らかな曲線を描く体つき、そしてプクリと膨れ上がる桜色。

 全てがデンジの情欲を大いに刺激し、ただでさえ怒張している肉棒を一回り肥大化させる。

 

「エッロ~……」

 

 生の女体は二度目だ。

 だが、一度目は夜中ということもあり、ここまでまじまじと観察はできなかった。細身のレゼの胸板に乗っかる膨らみ。青年向けの雑誌やビデオの女性に比べれば些か慎ましいサイズであるが、興奮の度合いであればそれらの比ではない。

 

 目が離せない。

 ただそれがレゼの胸というだけで、どれほど過激な写真や映像に勝るとも劣らない情欲を掻き立てられてしまう。

 

「私のおっぱいエロい?」

「ドエロい。レゼの生乳」

「なら揉んじゃいますぅ?」

「揉む!」

 

 即答。

 言質を取ったデンジは、言われるがままレゼの双丘に手をあてがう。

 

「お、おぉお~……」

 

 モミモミ、モミモミと。感嘆の声を漏らすデンジは、掌全体で柔らかな乳肉を堪能する。

 

(んだ、これ。柔っけぇ~。一応マキマさんのもパワーのも揉んだことあんのに、揉み応え? が違え。こんなもん……ハマるっきゃねえだろ!)

 

 一心不乱に乳を揉む。

 夢にまで見た体験だ。一度目は理想と現実のギャップに心を挫かれ、二度目は意中の代物を一瞬でも手中に収められた衝撃に最高の興奮を覚えた。

 あの時のボリュームに比べれば若干の物足りない感はあるものの───肌に吸い付く生の感触は代え難いものがある。

 何より掌の中心にコリコリと擦れる突起が、あの時との大きな違いだった。

 

(乳首。レゼの、乳首)

 

 瑞々しい反発の中、一際弾力のある物体。

 男にも付いているはずなのに、女に付いているというだけで価値が大きく変わってくるのだから不思議な話だ。

 と、妙な考えを巡らせながら、デンジは手の中に収められる感触を記憶に焼き付けようと必死になっていた。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ」

「……」

「はぁっ、はぁっ……」

「ねえ、デンジ君」

「っ、んぁ?!」

 

 名前を呼ばれたデンジが顔を上げれば、小悪魔が身を捩らせながら囁いた。

 

「せっかく女の子のおっぱいが目の前にあるのに揉むだけ~?」

「は? 揉むだけって……他に何が」

「吸いたくない?」

「吸いたいでぇす!!」

 

 当然、デンジは断るはずもなく食いついた。

 その様子を満足そうに眺めていたレゼは、吸いやすいように片乳を両手で寄せ上げる。すれば、慎ましやかなサイズがそれなりに盛り上がった。

 

「はい、どーぞ!」

「いただきます!」

 

 自身の返答に『いただきます、って』と噴き出すレゼの反応にも目をくれず、デンジは眼前の果実へしゃぶりつく。

 味は───ほんのりしょっぱいような、甘いような───ほとんどしない。

 しかしながら、ただ胸にしゃぶりついているというだけで溢れ出てくる涎が、今だけは極上の一品であるようにデンジは錯覚していた。

 

(ヤベェ! スゲぇ! 興奮し過ぎてちんこがイテぇ! レゼの乳首がウマ過ぎる!)

 

「お客様~、左側はいかがでしょうか~?」

「ん~!」

「アハハ! 意地でも放さないんだ」

 

 レゼの提案を受けたデンジは、空いていた右手でレゼの左胸を揉み始めた。

 あくまで吸うことは止めない姿勢に、レゼは堪らず声を上げて笑ってから、淫蕩に揺れる眼差しを向ける。

 

「いいよ、デンジ君の気が済むまでして」

 

 その言葉が届いたか否か、遠慮のあったデンジの動きに激しさが増していく。

 荒い息遣いが二人だけの空間に澄んで響いている。音を立てながら果実をしゃぶるデンジは、途中から舌を使って先端を転がし始め、口全体でレゼを味わおうと必死になっていた。

 その一方で、反対側も悩まし気に形を変えている。ちょうど舌先で乳首を転がすようになったのと時を同じくし、こちらは指の腹で捏ねる動きが現れ始めた。

 

「んっ……ふぅ……」

 

 次第にレゼから甘い吐息が漏れ、桜色に艶めく唇を濡らす。

 終始面に張り付いていた余裕も消え失せ、頬に差す朱はより鮮やかに発色していた。赤らむ女体は時と共に水気を帯びる。体を洗い流したお湯とも違う、男を誘う色香を節操なく解き放つ汗だ。

 ほんのりと感じる塩気は、夏の暑さで滝のように汗を流した体に染み渡るようだった。

 

 ほぼ無我夢中といった様子で小ぶりな胸を貪るデンジ。

 好き勝手しゃぶられ、舐められ、跡が残るくらいに吸い付かれるレゼは、脊髄を擽られるような温い快感に身を捩らせていた。

 

「あっ……はぁ。いいよ、デンジ君……気持ちいぃ……」

 

 切なそうなレゼの喘ぎ声をBGMに、しばし女の果実を堪能する。

 時間にして数分ほどだろうか。いい加減先端の実がふやけそうになった頃、とうとう息が続かなくなったデンジが、唇から弾ける水音を奏でてみせた。

 真っ赤に染まる顔色は羞恥からか興奮からか。

 どちらにせよ、一先ずは満足いくまで果実を味わったのだろう。蕩け切っただらしのない表情が何よりの証拠。

 

「……ス……ゲぇ……」

「ちょっとー、一人で満足しないでよー」

「オ、オォ?」

「今度は私の番」

「うぎゃ!?」

 

 どーんっ、と飛び起きたレゼに押し倒されるデンジ。先とは真逆の状況に陥った彼はと言えば、こちらも節操なく屹立する肉棒を反り返させていた。

 ビクビクと脈動する肉棒はかつてなく膨れ上がり、浮かび上がる青い血管も相まって、非常にグロテスクだ。本人にしてみても『オレのってこんなにデカくなったっけ?』と記憶を疑うほどのサイズへと成長している。これもレゼという極上の美少女の胸をさんざ味わったからだろう。

 

「ふーん……これがデンジ君のちんちんかぁー」

「なんかおかしいトコあるか?」

「ううん、カワイイなって」

「カワイイか、これ?」

 

 男性器を可愛いと思う感性を理解できないと首を傾げるも束の間、

 

「気持ち良くしてくれたお礼」

 

 ぬるり。

 不意に亀頭全体を覆う感触に、デンジは身震いした。

 

「オ……あぁ!?」

 

───食われた。

 

───何を?

 

───オレの、ちんこ。

 

 眼前に広がる状況を途切れ途切れに出てくる単語で整理するデンジだが、瞬く間に思考もままならなくなる快感が愚息を通じて脳天に雪崩れ込む。

 

「んっ、ふぅ、ぢゅる、ぷはっ……」

「うわあああ!? オ、オレのチンコが溶けてるゥ~?!」

「ほへへはいほ(とけてないよ)」

「───あっ」

「んっ……んんぅっ!」

 

 喚いていたデンジが静まったかと思えば、大きく肉棒が飛び跳ねる。

 すれば、間もなくレゼの口腔へネバついた白い液体が解き放たれた。栗の花に似た青々しい匂いが鼻腔を吹き抜ける。続いて舌には美味とは程遠い苦味が広がり、これにはレゼも眉を顰める。

 

 射精。快感の臨界点を超えて解き放たれた子種は、少女の口腔を犯しまわる。

 本人にしてみても不意の暴発であり、デンジは大いに慌てふためいていた。

 

(ヤベぇ、出ちまった! でも……止まらねえ! んだ、こりゃあ!? レゼの口ン中、あったかくて、ザラザラで、ぬるぬるしてて……極楽かよォ~)

 

 まるで風呂に浸かっているかのような快感に、デンジは身も心も委ねる。

 そもそも欲望に素直な彼が、美少女に口淫されている状況から抜け出せるだろうか? ───愚問でしかない、無理だ。

 数秒もすれば、淫蕩に沈む表情を湛えるデンジが、肉棒を何度か痙攣させながら、生成した精を吐き出し尽くす。

 

 その間レゼは、口に射精される状況を嫌がる訳でもなく、寧ろ『もっと欲しい』と言わんばかりにチューチュー音を立てて吸い上げるように吐精を促す。

 当然デンジが抗うはずもなく、五分も経てば玉の中まで空っぽにされ、屹立していた肉棒も一回りほどサイズが縮んでしまった。

 

「……し、死ぬほど出た……」

「れんりるん(デンジ君)」

「んぁ?」

 

 快感の余韻に浸ろうとしていたデンジを呼ぶ声。

 それは未だ口腔に精液を溜めていたレゼのものだった。口の中身が零れないよう手で押さえる姿は、一見健気に見えながらもこの上なく煽情的な痴態であることは言うまでもなかった。

 

 彼女が如何こうするよりも前に、デンジが固唾を飲んで見守る。

 すると得意げに口角を吊り上げたレゼが、そのまま滅茶苦茶に犯された口腔を見せつけるように口を開いた。

 

「えへへっ。ひっはいへはへ(いっぱい出たね)」

「お……オォ~……」

 

 にんまりと微笑んで見せる少女を前に、ある種の感動を覚えるデンジが声を漏らす。

 その何とも言えない反応に肩を揺らした彼女は、やっとこさ精液を吐き出した。数枚取り出したティッシュの上に白濁液を吐く姿も酷く煽情的だ。一発射精して萎えたはずのデンジの愚息が臨戦態勢へ戻るまでには一分も要さなかった。

 

「えぁ~……わあ、こんなに出てたんですねぇ。もしかしてデンジ君、たまってた?」

「……わっかんねえ。けど、スッゲー気持ち良かった」

「アハハ、なら良かった。じゃあもう一発いっときます?」

「え? ───ぉおぁ!?」

 

 虚を突かれたデンジが情けない悲鳴を上げる。

 どう虚を突かれたかと言えば───見事なまでに立派に聳え立っていた肉棒に吸い付かれたのだ。

 一度目の口淫とは違う。腫れあがる先端を舌で舐め回された時とは真逆に、今度は根本まで飲み込むようなディープスロートであった。

 レゼの鼻息が下腹部を撫でるこそばゆさもあるが、何よりもグネグネと蠢動する喉だ。まるでその部位だけが別の意識を持った生き物であるかの如く、絶え間なく蠢動と収縮を繰り返しては、みるみるうちにデンジの性感を高めていく。

 

「んふっ」

 

 しかし、小悪魔はそれだけで終わらせなかった。

 善がる少年の様子を一瞥するや、ここからが本番だと頭を前後に動かし始める。肉棒の根本から亀頭に戻るまで強烈に吸引したかと思えば、間髪入れず再び全体を飲み込む。

 そうして竿全体を舐り回す。余りの快感に鈴口から我慢汁が溢れるも、すかさずレゼが一滴残らず絞り上げる。

 

「んっ、んっ、んぷっ、はぁ、じゅる、ちゅる、んぁ、はぁん、んーっ……」

「あっ、あっ、あっ!」

「ぢゅるるる、ずぞーっ!!」

「あーっ?! イく! それヤバぇ!」

「んふふっ」

 

 吸引に合わせて腰を浮かすデンジを前に、レゼは小悪魔のような笑みを浮かべたまま、熱く脈動する肉棒を咥えて離さない。

 このまま口淫を続ければ、そう間を置かずに二射目が解き放たれることだろう。

 デンジも自慰の比ではない快感に溺れながらの射精を望んでおり、既に心の準備は万端にしていた。快感が最高潮に達すれば、何の躊躇いもなく彼女の口腔へ───いや、もっと喉の奥へと注ぎ込んでやろう。

 

 と、妄想を巡らせていたデンジであったが、

 

「ん、ぷはぁ!」

「んぉあ!? ……レゼ?」

「今イきそうになってたでしょ」

「ああ、イキてえ! わりかし最低なお願いかもしんねーけど! オレ、もっかいレゼの口ん中に出したい!」

「んー……ダメ」

「んなあああ!」

「折角出すならさ……」

 

 悲嘆に明け暮れるデンジを前に、レゼは徐に上体を反らす。

 艶めかしい肢体が弓なりに反れれば、遠のく距離に比例して彼女の全貌が明らかになる。白磁器顔負けの美肌、濡羽色の髪、翡翠を埋め込んだような双眸と、文句をつける余地など一部も存在しない。

 

 だからこそ、一秒たりとも二人だけの時間を無駄にはせず、曝け出された女体を堪能したいと願うデンジの眼前に───薄桃色の花が現れた。

 

「こっち」

 

 ひゅ、と呼吸が死ぬ。

 視線は一輪の肉花に釘付けとなり、他の場所へ移そうにも移せない。

 

(ありゃあ……まさか)

 

 肉花が咲く場所は、華奢ながらもまろやかな線を描くレゼの美脚の中央。

 ちょうど足の付け根───股間のど真ん中に鎮座する入口は、細やかな暖簾に隠されながらも、溢れ出してくる蜜の淫香までは隠しきれていなかった。

 

(マンコだ)

 

 もしくは女性器、女陰ともいう。

 しかし、学の無いデンジは最も俗っぽい名称だけを知っていた。そして、いざ目の前に実物が現れた感動と興奮についても、現在進行形で心に刻み込んでいる最中である。

 

(本物。モザイクもかかってねえ。無修正だ)

 

 それも───レゼの。

 

 ただでさえ至高の価値を有す代物に、眼前の少女のと条件が付随するだけで、一回りも二回りも価値が肥大化するような気さえした。

 現に愚息は今すぐにでも挿入れさせろと脈動が止まらない。

 暴発寸前の先端からは、涎のように先走り汁がだらだらと溢れている。

 

「おっ……おぉ……おぉお……!」

「女の子のは初めて見る?」

「な、生は」

「そっか。幻滅とかしてない? 思ってたよりグロいとか」

「思ってたより百倍エロい!」

 

 食い気味にデンジが返答すれば、『嬉しいこと言ってくれますねぇ』とニヤつくレゼが、溢れた蜜に濡れる秘裂に指を添える。

 すれば、雄を誘う芳香を放つ花弁が開かれた。

 惜しげもなく見せつけられる肉花は、その小さく穿たれた秘奥より滲み出る蜜を垂れ流し、より濃厚な雌のフェロモンを部屋に充満させる。

 

 噎せ返りそうな淫香に、デンジは知らず知らずのうちに引き寄せられていた。

 穴が開く程に見つめ───否、既に開かれている穴の奥を覗かんと、自然に姿勢は前のめりになる。近づくにつれて濃密さを増す雌臭に、お預けを食らった肉棒は激しく脈動していた。

 

「……エロ……」

「舐めちゃう?」

「舐めまぁす!」

 

 一部の迷いも見せずに返答するや、血走った瞳を浮かべるデンジが顔を近づける。

 いきなり飛び掛かる訳でもなく、恐る恐るといった様子だ。次第に顔面が近くなれば、過呼吸と疑うような荒々しい鼻息が濡れた秘裂と草原を撫でていく。

 陰部にこそばゆさが走れば、『んっ』と控えめな喘ぎをレゼが漏らした。心なしか散々弄ばれた果実の先端も、ツンと勃ったように見える。

 

「も~、くすぐったいよ」

「わ、ワリぃ……」

「もしかして……臭う?」

「ぜんっぜん! っつーか、めっちゃいい匂いする!」

 

 これが悪臭とは断じて思わない。

 そう声高々に訴えるデンジに対し、レゼは『そこまで言っちゃうかぁ~』と半分呆れ気味だ。

 しかしながら、悪くはないと言わんばかりの微笑みが浮かぶ。

 秘裂を撫でるこそばゆさに一度は閉じた脚を、今一度、実にゆっくりと開帳する。すれば先刻よりも溢れ出た蜜が左右の内腿を塗りたくられるように広がり、ツーっと透明な橋を太腿の間に架けているではないか。

 

「ゴクッ……!」

「私も……デンジ君に気持ち良くしてほしいな」

「れ、レゼ……!」

「ほら、来て」

 

 くぱぁ、と。

 改めて開かれる肉弁を前に、デンジの理性は歯止めが利かなくなった。

 

 濃厚な蜜を滴らせる秘裂と熱い接吻を交わす。ここに来るまでのレゼとのディープキスを思い出しながら舌を挿入し、熱く、そして激しく蜜壺を掻き混ぜる。

 

 初めての愛液は、透明な味だった。

 甘いかしょっぱいか、苦いか酸っぱいかも分からない。それでも溢れてくる蜜を舌で掬い上げ、雌臭を孕んだ空気ごと吸い込んでいく。そうして口いっぱいに愛液を頬張った後は、コクコクと喉を鳴らす。

 

 無味無臭なはずなのに止まらない。

 次はまだかと舌を突き刺せば、膣の奥深くまで媚肉が収縮する。そうして秘奥から溢れ出る愛液で喉を潤すデンジは、口と喉に纏わりつく粘液より迸る芳香に、頭を馬鹿にされていた。知性の高さではない、人としての理性の問題だ。

 一匹のケダモノと化したデンジは、陰部より全身へ広がる快感に身を捩らせるレゼを厭わず、己が本能に従って蜜壺を掘り返していた。

 

「あッ、あぁ! デンジ君……もっと……もっと滅茶苦茶に……」

「じゅるるる!」

「アハぁ! いいよ、すごく気持ちイイ!」

 

 髪を振り乱し、脊髄を貫くように駆け上る快楽電流に痺れるレゼ。

 ただでさえ普段煽情的な笑みを浮かべている彼女は、今や膣を舌で穿り返される快感に善がり、無垢な少女とは言い難いほど淫猥に破顔していた。

 

「あ゛ぁー! イくッ! イっちゃう! デンジ君、私イっちゃうよ!」

 

 まろやかな腰をヘコへコと浮かす少女は、譫言のように何度も叫びながら、ラストスパートをかけんと乳房と秘裂へ手を伸ばした。

 片や桜色の突起を。片や真っ赤に充血する肉豆を摘み、コリコリと指の腹で転がしたかと思えば、次の瞬間には千切れんほどに引っ張り上げる。

 

「あっ……」

 

 か細く消え入る掠れ声。

 刹那、内腿でデンジの顔面を挟み込んだレゼが、大きく弓なりに体を反り返した。

 

「んあぁ! あっ、ぁ……ん……ふぅ」

 

 チョロロロ、と清水の音が響く。

 未だ快感の余韻に浸るレゼ。彼女の股座から立ち上る匂いは、汗や愛液とも違う種類。

 

「ごめんね、デンジ君。潮噴いちゃった」

 

 悪びれる様子もなく身を起こすレゼは、自身の潮でずぶ濡れとなった相手に目を向けた。

 当のデンジはと言えば、自分自身に起こった出来事に理解が及んでおらず、目を白黒とさせている。

 

「レゼのションベン……あったけえ」

「っぷ、あはははははは! ションベンって! こういう時にそんなこと言う、フツー!?」

「だって、出すトコはいっしょだろぉ……?」

「ごめんごめん。で? 私のションベンぶっかけられたデンジ君は萎えちゃったのかなぁ?」

「……フルボッキだぁ」

 

 自身の股間を弄(まさぐ)り、全くと言っていいほどに萎えていない愚息を確認したデンジが申告する。尿を掛けられて興ざめする気配もないとは、自分の性癖もあらぬ方向へ歪み始めたかと訝しむが、

 

(レゼが可愛過ぎるせいでなんでもご褒美に思えてくる)

 

 顔は正義だ。ビンビンに屹立している愚息を自覚しつつ、デンジは心からそう思った。

 

 何はともあれ、これで準備は整った。

 

 潮溜まりが染み込んで消えるベッドの中央。

 堂々と鎮座する極上の女体は、全身の穴という穴から悦より滲み出た淫汁を垂れ流し、雄を迎え入れんと待ちかねていた。

 惜しげもなく見せつけられる膣口も、先の絶頂から延々と開いては閉じてを繰り返している。まるで餌を求める金魚のように。無論、求めて止まないのは猛々しい雄槍だ。

 

「デンジ君、来て」

 

 どこかしおらしい声音を紡ぐ少女。

 彼女に手招きされるがまま、柄を構えて突き進むデンジは、いざ一番槍を突き入れんとする。

 

「どこに挿入れるか分かる?」

「ん、おぉ……」

「んっ。惜しい……もうちょっと下」

「こ、ここか?」

「そっちはおしりの穴」

「ゲェッ!? あぶねえあぶねえ、尻ん穴で童貞捨てるトコだったぜ」

「別に私は構いませんけどねぇ。でも、こんなにトロトロにされちゃったおまんこ、お預けにされたくないなぁ~」

「……やっぱエッチすぎじゃないすか」

「知らなかった? 女の子はみんなエッチなんだよ」

 

 だから、と続けるレゼが腰を浮かす。

 僅かに前進する女体。

 すれば、狙いを定められず右往左往していた亀頭に、物欲しげに口を開いていた膣がしゃぶりつく。

 チュ~、と熱烈な接吻の音が聞こえてきそうな状況が出来上がる。

 互いに少しでも腰を突き出せばそのまま繋がりかねない距離感に、デンジの鼓動は加速度的に早まっていく。

 

「っ……!」

 

 だが、ここぞという場面でデンジは葛藤していた。

 瞼を閉じれば、レゼの痴態が次々に浮かび上がる。

 しかし最後に過るのは自分を拾上げてくれた女性───マキマの顔だった。自分の心は彼女のもの……そう固く誓ったはずなのに、体は眼前の美少女と交わらんと情欲に燃え盛っていた。

 

 ここで童貞を捨てれば、マキマを裏切ることとなる。

 だからといって据え膳を食わねば、レゼの施しを反故にする羽目になるかもしれない。仮にそれでレゼを傷つけてしまえば、それこそ自身の望まぬ結末だ。

 『体が言うことを聞かない』と、手を繋いだり全裸になったりもしたが、それらと比べてもセックスは別格だ。

 

(どうすりゃあいい……オレぁどうすれば)

 

 と、あと一歩を踏み出せぬデンジ。

 そんな彼の姿を見たレゼは、助け舟を出した。

 

「……デンジ君は私のこと好き?」

「好きイ! 超好き!」

「なら、悩む必要なんかないよ」

「へ?」

 

 呆気にとられるデンジの首に腕を回すように抱き着き、レゼが耳元で甘く囁く。

 

「他に好きな人が居てもいいから。デンジ君が私のことを好きだったら……私もキミが好きだから、いくらでもセックスさせたげる」

「ぉ、おぉ……」

「私たちは友達で両想い。でも恋人じゃない。それなら、この後言う意味が分かる?」

「んん?」

「───セフレになろうよ」

 

 ずりゅり、と不意に愚息が熱いものに包まれる。

 肉棒を隙間なく飲み込んだ物体は、絶えず蠢動するようにしてデンジの一物をしごき始めた。

 

「おああっ!? レ、レゼのマンコ……オレのチンコ、ぜんぶっ……!」

「アハハ! ……ピッタリ。全部飲み込めちゃった」

「ちょ、タンマ! 気持ち良すぎてイっちまうよォ~!」

 

 まだ挿入しただけにも拘わらず、ウネウネと波打つ膣肉の感触に、快感は天元突破しかねないほどに高まっていた。

 堪らず情けない悲鳴を上げるデンジ。

 しかし、それを耳にするレゼは嗜虐的な笑みを湛えながら、グリグリと腰を回すようにして押し付ける。

 すれば、無数の肉襞が回転に合わせて肉棒に絡みつく。蚯蚓千匹、あるいは数の子天井と称される名器に搾り取られ、デンジの性感は絶頂寸前だった。加えて柔らかい女体と尻たぶを惜しげもなく擦り付けられるのだから、今にでも膣内の奥深くへ子種を注ぎ、眼前の美少女が己の女だとマーキングしたいと本能が騒ぐ。

 

「い、イく! レゼん中に出しちまう!」

「はぁ……はぁ……射精ちゃうの? いいよ、そのまま射精しちゃって!」

「マジで!?」

「もちろん! 私はデンジ君とたくさんの初めてを経験したいの! 初めてのデートも、初めてのキスも、初めてのエッチも……っ!」

「レ……レゼぇ……!」

「い(・)っ(・)ぱ(・)い(・)作(・)っ(・)ち(・)ゃ(・)お(・)、楽しい思い出」

 

 面と向かって告げるレゼの美貌が、もう一度迫ってくる。

 ぬるりと挿入される舌。絡ませられる感触に、最早抵抗感など皆無だった。

 上の口も下の口もつながり、ほとんど一心同体に溶け合った二人。互いの愛を確かめ合うように濃密な絡みを演じる彼らは、情欲に熟れた媚肉を打ち付け始める。

 

 パァン! パァン! と乾いた音を響かせ、レゼの腰が何度も宙に浮かぶ。

 膣口まで肉棒を引き抜かれては、一気に最奥まで貫かれるような抽送が何度も何度も繰り返された。

 

「おっ?! あっ! イイ! イイよ、デンジ君!」

「俺もスゲー気持ちイイ! こんなんすぐにイっちまう……!」

「そのまま……ひぁっ!? んっ、滅茶苦茶にしてェ! んっ! アハァ!」

 

 淫蕩に崩れる美貌を晒し、レゼが甘い嬌声をデンジに浴びせかける。

 膣肉を捲り返されそうな勢いで蜜壺は蹂躙されていた。しかし、休む暇を与えずに叩き込まれる快感を逃さまいと、淫汁でしとどに濡れた膣口が、熱く滾る肉棒を咥えて離さない。

 

 激しく掻き混ぜられる膣口周辺は、押しては寄せる肉波に揉まれた体液が、鼻を刺す淫猥な性臭を撒き散らしていた。

 無論、その中心に居る二人も臭いにあてられている。

 脳髄の隅から隅までが性交のことで埋め尽くされた二人は、獣のような雄たけびを上げていた。

 

 発情期の交尾を思わせる激しい絡み合いは、その後も延々と続く。

 そうしている間にも、いよいよ快楽の嵩がコップの縁にまで達そうとしていた二人は、媚肉を打ち付け合いながら言葉を投げ合っていた。

 

「レゼ、レゼぇ! オレ、もうそろそろイっちまう!」

「うん! 私も……あぁ! イ、くッ……からァ!」

「で、でも……中出しって確かアブねーんじゃなかったっけ?!」

「アハァ! 平気だから……デンジ君のザーメンだったら、いくらでも受け入れてあげるからァ! だから膣内(ナカ)に全部射精(だ)してェ!」

「お? そ……そうか! そんならこのまま───!」

 

 スパートをかける腰の振りが早くなる。

 それに伴い肉と肉がぶつかり合う音も激しさを増し、部屋全体に響き渡る程にボリュームが増した。下半身を中心に広がる衝撃も強まり、肉棒を秘奥まで挿し込まれるレゼに至っては、女芯を丸ごと揺さぶられる感覚に目を白黒させていた。

 

「あっ、あ゛ぁ!? キくっ……頭にクるゥ! デンジ君のちんぽ、私の一番奥まで届いちゃってるよ!」

「ワリー! でも止まらねえ……!」

「止まらなくていいのぉ! そのまま……おほォ!? 奥で……」

「レゼぇ! もう───!」

「イ……クぅぅぅううう!」

「ォ、ォァァアアアアア!」

 

 部屋全体を揺るがす咆哮。

 頂へと達した情欲のままに吼えた二匹は、ビクビクと痙攣する性器にのみ意識を集中させていた。

 

 朦朧とする意識に反し、互いの性器は本能に忠実だ。

 デンジの肉棒は、眼前の少女を孕まそうと子種の一滴までをも膣内に───延いては子宮の奥深くまで注がんと、ドロドロとした白濁液を吐き出していた。

 一方でレゼの蜜壺も、吸い上げる精液を微々たる量でも増やそうと、滲む愛液に濡れそぼる膣肉で絞り上げるように蠢動している。

 

 ゴクッ、ゴクッ、と……さながら膣が嚥下する動作は、つい先程まで童貞であったデンジにとって劇物に等しい快感であった。

 

 体内で燃焼した酸素を求め、喘ぐように息を吸う。

 燃える情欲は未だ収まる気配は見られない。精を出し過ぎる余り睾丸に鈍い痛みが走るデンジだが、顔を歪ませながらも腰を押し付けては最後の一滴まで出し切ろうとする。

 

「ヤベェ……全然射精止まんねえ……」

「んっ……ふぅ……アハハ、デンジ君の精液って温かいね。おなかがポカポカしてきた」

「マジかよ。レゼの腹ン中、オレのザーメンでパンパンかぁ……勃ってきた」

 

 想像を巡らせるや、余りにも淫靡な状況に吐精したばかりの愚息が元気を取り戻す。

 立ち上がりの速さにはレゼも膣肉越しに感じていたのか、『っぷ』と性欲旺盛な少年の体力に笑いを禁じられなくなった。

 

「ちょっと溜まり過ぎじゃないですかあ? それともデンジ君って絶倫?」

「レゼとなら何発だってヤレる気がする」

「ふ~~ん」

 

 デンジの言葉を受け、口元に柔らかな月が浮かぶ。

 汗と涎に塗れた肉肉しい三日月。その薄桃色から蕩けた吐息を紡ぐ少女は、徐に身を起こす。

 ずるりと引き抜かれる肉棒に、膣口は開いたまま塞がる様子を見せない。ともすれば、白濁に溺れる秘奥までもが覗けそうな雌穴を喘がせるレゼは、満足げな笑みを浮かべた後に、『んっ……』と甲高い呻き声をあげる。

 

 すれば、途端に大量の精液が逆流してきた。

 黒ずみ一つない綺麗な秘部を伝う白濁は、瞬く間に純潔を卑猥な色で彩る。注がれた精液の量も相当なもので、レゼが何度か力まねばならないほどであった。その度に情欲を愛撫するような、甘く切ない喘ぎ声を上げるものだから、既に二回戦へ突入できる精力を残したデンジにとっては堪ったものではない。

 

(ダメだ。このままじゃ)

 

 瞼を閉じ、心に決めた人を思い浮かべる。

 そうすれば年上で、優しくて、ツラの良い美人上司が現れる───はずだった。

 

(レゼの顔ばっか浮かんじまう~!)

 

 利発な笑顔、青い春の体験、赤裸々な女体に至るまで。

 マキマへの憧れが覆い隠されるほどの強烈な思い出の数々が、デンジの明日には悪い記憶を消すような都合のいい頭に焼き付いていた。

 

「オレ……!」

「どうしたの? 続き……シちゃおうよ」

 

 震える膣口から白い泡を吐き出すレゼは、軽く折れてしまいそうなか細い両腕を差し伸べ、

 

「何度だって付き合ってあげるから。デンジ君に他に好きな人が居ても関係ない。セックスしてる間だけ恋人になっちゃお……ね?」

 

 少年の操を、容易く破り捨てた。

 

(て、天使かよ……!)

 

 もしくは女神だ。

 こんなにも都合が良く、自分を愛してくれる少女が居たとして───デンジはこの誘惑を絶ち切れるような人間ではなかった。

 自分の欲望に素直に。

 それを体現するデンジは、雄々しく反り立つ肉棒を揺らしながら、淡く儚い女体へと襲い掛かった。

 

「レゼぇ! 好きだァ!」

「ほんと? じゃあ、楽しい思い出たくさん作っちゃいますか!」

「お願いしまあす!」

 

 熱に浮かれた夜はまだまだ続く。

 

 

 

 ***

 

 

 

「デンジく~ん、早くキて~」

 

 四つん這いになったレゼが、まろやかな尻を振ってデンジを誘惑する。

 言うまでもなく、後ろの穴まで丸見えだ。

ただただ雄の肉槍を受け入れる体勢の美少女の腰をがっちり掴み、逃げられないよう拘束したデンジ。期待と興奮に震える彼は、しっかりと狙いを定め───淫靡な呼び水に濡れそぼる割れ目に、ゆっくりと挿入した。

 

 そして、獣のように腰を振り乱す。

 交尾と言って差し支えのないまぐわい。浮かび上がる汗が伝う背中と、腰を打ち付けられるたびに波打つ尻たぶをおかずに、極上の女体を何度も貫く。

 

「……ぐっ! 出していいか!?」

「うん、イイよ! 一番奥にィ……アァ!」

 

 肉厚な蜜壺を、何の憂慮も抱かない若者の情熱を孕んだ子種が注ぎ込まれる。

 濃密で、濃厚な。ずっしりとした重み。

 

「……熱いよ、デンジ君……」

「レゼぇ……」

「もっと熱くなっちゃおっか」

 

 肉棒が引き抜かれた蜜壺。

 散々解された膣口からは、白い体液を割れ目からツーっと滴らせていた。

 

 

 

 ***

 

 

 

「どうっ、デンジ君っ! んっ、これ……気持ちイイ?」

「ヤバい! も、もうちょいゆっくり……!」

「ん~~、ダメ」

「いいいいい!?」

 

 悲鳴を上げるデンジの上で、レゼが踊る。

 小ぶりな胸が上下に弾む彼女は、仰向けになった少年の肉棒を一方的に貪っていた。初めての騎乗位にも拘わらず、肉棒全体を扱く淫乱なダンスは少年を骨抜きにする。

 

「はぁ、はぁ! 分かった、乳首イジられるの好きなんだ」

「おぉ!? ま、待って……そんなイジられると変な気分になっちまうゥー!」

「ほら、気持ち良くなっちゃえ! ……あっ、そうだ」

 

 シーツを掴むデンジの手を、徐に自身の胸にあてがう。

 

「デンジ君もイジっていいよ? 私のおっぱい」

「やったー!」

「アハハ、イかせ合いっこだー! 先にイっちゃえ!」

「あ、ちょ、タンマ! そんなに尻押し付けられたら───あっ」

 

 互いに乳繰り合いながら狂悦の声とベッドが軋む音を響く中、先に果てたのはデンジだった。

 

 

 

 ***

 

 

 

「んっ……ふぅ……ちゅ……」

 

 延々と流れ続けるシャワー。心なしか清涼感を覚える音と、床から立ち上る白い湯気は、少年と少女が奏でる淫靡な水音を隠していた。

 

「ぷはぁ……。デンジ君、キス……上手になってきたね……ぇあ」

「だってレゼとのキス、めちゃくちゃウメーんだもん」

「味の感想かぁ~……なんだか恥ずかしいかも」

「そうかぁ~?」

「でも、イヤじゃないなら今度からたくさんキスしてあげる」

 

 そう言って、レゼはデンジの口を覆い隠す。

 誰にも見られない浴室で立ちバックに興じる二人。ベッド上での激しい交尾とは違う、互いの愛を確かめ合うような穏やかな営みだった。

 だが、緩やかに高まっていく性感に伴い、彼女の吐息は、接吻は、膣内の搾精運動は激しさを増す。

 

 湯気とも違う生温かな吐息を浴びせられ、歯や歯茎、舌といった口腔全体を舐り回す。

 後ろから挿入される肉棒にも、尻肉全体を使って絞り上げる。その度にキュッと窄まる菊穴も、少年の情欲を大いに煽る。

 

「レゼ……」

「デンジ君……イイよ」

「うっ……!」

 

 達する寸前、息を紡げなくなるようなキスを重ねる。

 

───ビュグルル……ッ!

 

今日何度目かも分からない射精が、ドロドロに汚れた少女の肉穴を熱い情欲で満たした。

 

 

 

 ***

 

 

 

(死ぬほどヤった)

 

 精魂尽き果てた様子のデンジが、天井をジーっと見つめていた。

 ベッドの上で5回、浴室で2回、トイレや窓際で致した回数も合わせれば、計10回には達するだろう。

 今死んだとしても後悔はない───そんな充実感に満たされるデンジの表情は、静穏そのものであった。

 

「気持ち良かったね」

「おー……」

 

 隣に横たわるレゼ。

 薄い布団を一枚捲れば一糸纏わぬ裸体を晒す彼女は、デンジの胸に手を添えていた。

 

 耳元で甘く囁かれ、ズグリ、と下半身が反応しかける。

 しかしながら、肝心の肉棒は勃起するに至らない。

 コリッとレゼが玉袋を優しく揉んでみるも、結果は変わらなかった。流石に打ち止めであるかと残念そうに眉尻を下げる彼女だったが、そのまま不意に自身の陰部へ手を向ける。

 

「まだあそこがジンジンしてる。デンジ君にたくさん乱暴されちゃったから」

「痛かったか?」

「ううん。でも、しばらくはオナニーじゃ物足りなくなっちゃうかも。これは責任を取ってもらわないとですなあー」

「お、おぉお……」

 

 男冥利に尽きる一言に、精力の枯渇を心から呪うデンジ。

 そんな彼へ、柔らかな体を寄せるレゼが問いかける。

 

「いい思い出……デキた?」

「……数えらんねーくらいできた」

「良かった。なら、また今度もシようよ」

「おー……オォ!?」

「どうしたの?」

「いやァ、するってこたァ……その……セックスをだろ?」

 

 期待を込めた眼差しを向ければ、小悪魔のような笑みを湛えるレゼは、勿体ぶったように間を置いた。

 

「ん~~、今度はゴムありじゃないとダメ」

「えぇエー!? そ、そんなあ……」

「トーゼンじゃん。今日は特別にナマでしてあげたけど、お互い16歳だろ~? 子供がデキたらどーするの?」

「だ、だってェ……レゼもセックスしてる間は恋人になろうっつったじゃねえか~」

「それとこれとは話が別」

 

 毅然とした態度に肩を落とすデンジ。

 でも、と湿った吐息が耳に吹きかけられたのは、次の瞬間だった。

 

「デンジ君が私のこと、お嫁さんにしてくれるならナマでしてもいーよ」

「嫁……って、要するに結婚ってことか?!」

「うん。それなら子供がデキても問題ないでしょ?」

「そりゃそうかもしんねーけど……!」

 

 かつてないほどの葛藤がデンジを悩ませる。

 一度ゴムなしの性行為を経験してしまった以上、今後装着して体を重ねても、今日以上の快感───否、開放感と言った方がいいだろうか。それを得るのは難しいだろう。

 だからといって条件を飲み込めば、マキマへの心を裏切る結果となる。既に裏切っているかもしれないと言われれば強く言い返せないが、それでも彼女への想いも本物だ。

 

 人生一の難問に、デンジの脳みそは沸騰寸前だった。

 

「あ、悪魔……」

 

 なんという贅沢な悩みを与えてくれたものだと、せめてもの非難を浴びせる。

 

「ん~? それって私のこと?」

 

 だが、当の悪魔はと言えば美貌を支える小首を傾げるのみ。

 彼女にしてみればデンジを手に入れられれば、手段は選ばないといったところだろうか。例えそれが自らの肉体を用いての籠絡だろうが───。

 

「ま、考えといてよ。まだまだ夏は長いんだからさあ」

「そうか~……ん?」

「海に山に、行ける場所なんていくらでもあるよ? 夏空の下で……さ」

「下で……なにすんだ?」

「青姦とかあ?」

「あおっ!?」

「あ~あ、ナマでシたら絶対気持ちいいのになあ~」

 

 すりすりとデンジの乳輪に指を這わせるレゼは、わざとらしい声音を上げてみせた。

 

「お返事(プロポーズ)期待してるよ、デ・ン・ジ・く~ん」

「う、ぐ、ぐぐ~!」

「あ、婚約指輪ならお給料三か月分ね」

 

 天使の皮を被った悪魔が嘯いた。

 思わずデンジは天を仰ぐ。

 

(……決めらんね~)

 

 デンジは、どこまでも欲望に正直な男だった。

 まだ暫く、悩みは続きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……何回か、本気で絶頂(イ)っちゃった……)

 

 疼くお腹を擦る爆弾魔は、冷静を装い、未だ淫蕩の熱が冷めきらぬ思考を巡らせていた。

 

 

 

───いっそのこと、本当に妊娠してみるのも悪くない手かな。

 

 

 

 蒔かれた時限爆弾が芽吹くのは、おおよそ一か月ほどだろうか。

 


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