時間停止モノをちょっとだけ真面目に考えた結果生まれた駄文です.
超能力──触れずに物体を動かしたり時間を止めたりするファンタジーの能力──について考察する.
超能力について考える前に,人間の能力について考察する.
人間の能力は知覚・動作・思考の三つに分類される.
例えば高い木に実るリンゴを手に入れたいという状況を考える.このとき,高い木にリンゴが実っていることを視覚や嗅覚を通して知覚できなくてはならない.さらに,リンゴを手に入れるためには自ら高い木に登るという動作か,あるいはそれが無理なら梯子などを用いるというアイデアを考える必要がある.
このように,三つの基本能力はそれぞれ人間が何かを行う際に必要とされていることがわかる.それでは,超能力と三つの基本能力との間にはどのような関係があるだろうか?
超能力は三つの基本能力のいずれか一つのみに属する訳ではない.
念動力を例に挙げる.念動力とは直接触れずに物体を動かしたりする能力であるが,これは少なくとも実際に物体を知覚している必要がある.念動力に限らず,我々が物体を動かす時には必ず知覚が伴う.机の上のペンを視覚で捉えて持ち上げたり,ポケットの中のガムを触覚で捉えて取り出したり,あるいは視覚に障害のある人は聴覚で物体を知覚するかもしれない.たとえ暗闇であっても,物体を認識できなければコントロールすることはできない.
そして,ファンタジーにおける念動力の多くは知覚を視覚に頼っている.ポケットの中でイヤホンと絡まった車のキーを触覚で捉え,力加減や向きを思考により制御して解いたり,そういった使い方も考えられるはずであるが,あまりこういった創作は見かけない.また,知覚や動作を拡張した超能力を組み合わせるといった創作もあまり見かけない.大抵の作品では透視能力と念動力は別の人間が所持している.
超能力は派手さや特異さに気を取られがちであるものの,人間が使役者である限り三つの基本能力の支えなくしては活かせないし,必ずしも超能力が一つでなくてはならないという根拠も存在しない.
ところで,私が最も注目したい超能力がある.時間停止能力である.しばしばエロ創作で便利スキルとして登場する時間停止能力であるが,この能力には数多くの謎がある.
まず,時間が止められたと仮定して,自分だけが動いていたら時間停止解除後は猛烈な加速度による力を受け死んでしまう点である.まぁこれはファンタジーなのでどうにかなるとしよう.
続いて,どのように知覚するのかという点である.光もまた停止した時間の中では動かないとすると,時間停止した者の目には闇が広がっているであろう.これではシコリティに問題があるので,光は動いて良いとすべきである.
三つ目は,触覚の問題である.女子高生とて停止した時間の中では体を構成する粒子の運動が完全にゼロであるため,若いメス特有の高い体温どころか絶対零度である.挿入どころか痴漢しただけで手が落ちる.これは,いけない.少なくともこれからエッチなことをするとき触れる場所は全て時間停止しないようにすべきだろう.
と,考えていると.ここで一つの疑念が持ち上がる.
── 時間停止レイプって無理では?
その通り,絶対に無理である.だが,諦める勿れ.我々が考えているような時間停止は存在する.
大前提として,女子高生自体の時間は止めない.上述の通り,あまりにも無意味すぎる.女子高生の睡眠時間を延ばしてあげる程度の使い道しか存在しない.ではどうするのか?もちろん,催眠術を用いる.
催眠術により,女子高生をフリーズさせる.処理能力を超えた命令を受けたコンピュータさながらに,何か凄い方法で女子高生を任意のタイミングでフリーズから解放できるような催眠をかける.当然,催眠であるから生理的反応もあるかもしれない.この点に関しては催眠術に関する関連研究[Neon21]を参照されたし.
次に生起する問題がある.電車内などで時間停止レイプをして数日感過ごした後に時間停止解除するというアレである.さすがに電車に催眠をかけることは厳しいような気がするので,これはどうしようもない矛盾点のように思われるかもしれない.だが,これもやはり催眠だ.自分に対して催眠をかけるのだ.また,行為を中断されては困るので周囲の人間に対して自動発動する感知妨害的な催眠を行うことで,認識の上ではまるで数日の間をレイプして過ごしていたかのような体験をすることができる.
── 「実は幻覚でした」とか夢も希望もない……,やっぱり時間停止がいいなァ……
そんなわけで時間停止も組み合わせることにする.時間停止することで周囲は真っ暗になってしまい,女子高生は絶対零度の氷像と化してしまう訳であるが,自分と女子高生の周辺以外を時間停止し,周辺の生命体に対して催眠による見かけ上の時間停止状態を実現することでこの問題は解決する.自分に対して行う催眠は周辺以外の空間が漆黒の闇であることを補正するように行う.これもちょっと嘘っぽいので,できれば太陽のスタンドが出せたらこれでいい感じに太陽の代わりをすると自己暗示とかかけずに済むかもしれない.創作の世界だしなんでもアリである.
最後に,今後の課題について述べよう.
なんと言っても最大の壁は,数多くの高精度な超能力を身に付けている必要があるという点である.時間停止も間違って自分ごと時間停止すれば永遠に止まりっぱなしであるし,催眠術も生理的反応をどの程度許可するのか(全く濡れなかったら挿入できないしちょっと漏らして欲しいが顔が見られるのは困る),さらに周りに人が多い満員電車では極めて複雑な操作を要求される.また,照明用の超能力も欲しいところである.これらをユー○ャンの講座のように習得できたらいいのに.
また,時間停止の良さが十分に味わえているのかが疑問である.時間停止といえば「時間が止まっちゃってるみたいだし,バレなきゃエッチなことしても良いよね」というハードルの低さが良さの一つであるが,催眠というのはもう完全に殺意ならぬ犯意アリである.まるで偶然交差点でパン衝突からの出会いという流れに憧れて意図的にタイミングを見計らって女子高生に当たりに行く不審者である.だが確かに我々は最初から不審者であった.悲しい.
三点目であるが,部分的な時間停止という行為がこの世界に何か良からぬ影響を与える可能性が否定できないという問題である.個人的には多分大丈夫だと思う.
一点目の課題は,何かすごい便利な道具とかに頼るとかすべきじゃないかと考えている.座標やら範囲に関する入力装置がいっぱいついた時間停止用の懐中時計に,めっちゃ細かいボタンがいっぱいある催眠用スマホアプリ,そして持ち運びできるミニ太陽.ただの不審者である.
二点目の課題は,一点目により多少は手軽に時間停止できるようになることで解決できると思われる.三点目も大丈夫.
以上のことから,時間停止レイプを実現する際は完全に女体を時間停止するのではなく,催眠術も併用すると良いという結論が得られた.皆さんもやってみよう!
僕の大好きな催眠術が出てきました.
そもそも催眠術単体でも良いからやってみろって言われたら無理なので,徹頭徹尾ファンタジーです.
個人的には能力バトルもこういう感じに制約を増やすと面白かったりするのかな?と思ったり思わなかったり……