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「私はとにかくここに座っていればいいのですね?」
「ウム。なるべく動かんように頼むぞ」
突如、アンジュとムネチカに呼び出されたキウルは椅子に座りじっと二人に見つめられていた。
なんでも絵のモデルになってほしいとのことで、特別断る理由がなかったキウルは素直に従いかしこまっていた。
(まさか私がこのような大役を預かることになるとは)
キウルの心臓がドキドキと高鳴る。
アンジュは帝という権力を笠に着て横柄にふるまう少女ではない。
特に、ヤマトを取り戻す際に共に戦ってきた仲間たちにはフランクに接し、とりわけ仲のいいルルティエなどには立場関係なく対等にふるまっている。
しかし、アンジュ自身は気安くとも、彼女の周囲、特にエンナカムイというヤマト配下の国の長であるキウルからしてみれば事情はまったく変わってくる。
アンジュは共に戦ってきた仲間だという認識は変わっていない。しかしそれ以上に、敬服すべきヤマトを纏める帝からの頼み事とあらば、まだ未熟な彼にとっては重圧はすさまじい。
その緊張感は容易く顔に伝染し自然と顔が強張ってしまう。
「キウル殿。そう硬くなるな。もっと自然体で構わぬよ」
そんなキウルを解すようにムネチカは微笑みかける。
しかしそれでもかえってキウルの緊張は高まり、表情を硬くしてしまう。
「やれやれ、仕方ないやつじゃのう。ムネさんや、アレを頼む」
「御意」
アンジュの呼びかけに応じたムネチカはキウルの背後に回り両肩に手を添える。
モミッ。モミッ。
「ふわぁ?」
揉まれた肩の感触にキウルは思わず蕩けた声を漏らしてしまう。
「ふふん、ムネチカは鍛錬のための健康な身体作りに常に励んでおる。それゆえこういう按摩も得意なのじゃよ」
「キウル殿、小生の指技は如何かな?」
「き...気持ちいいですぅ」
「いい感じに力が抜けておるのう。ムネさんや、そのまま続けておやりなさい」
「御意」
ムネチカの按摩で程よく力が抜けたキウルをアンジュが描く。
そんなこんなでほどなくして。
「これをこうして...どうじゃ!?」
「おお...これは素晴らしい出来ですな」
「じゃろう!?キウルもほれ見てみい」
「はっ、はい」
アンジュが笑顔で差し出してきた似顔絵にキウルは息を呑む。
アンジュの絵は綺麗ではあった。しかしそこに描かれていたのは明らかに男とは思えぬほどに可憐で少女らしい少年だった。
「あの...これが私ですか?」
「む、気に入らなかったか?」
「いえ。その、聖上から見た私はここまで女子らしいのですか?」
「うむ。可憐な顔立ちにこのクリクリとした目にふわふわとした髪、それに...」
キウルの頬をぷにとひとつまみ。
「ひゃわ!?」
「むほほ~、このもちもちとした肌の感触!堪らんの~!」
「聖上、小生にも...」
「ウム。くるしゅうない」
アンジュに変わり、ムネチカがキウルの頬をそっと撫でその感触を堪能する。
「ひゃああ」
「あぁ...キウル殿、何故そなたの肌はここまで可愛らしいのだ」
ムネチカは頬を赤らめつつも、キウルの頬を撫でつつそっと抱き寄せその大きな胸をキウルの胸板に密着させる。
「ムッ、ムネチカさん!?」
「あぁ~癒される~」
「いや、そっ、その、胸が!」
モニュ モニュ。
ムネチカの豊満な胸の感触がキウルの胸板を刺激し、着物越しに乳首を刺激する。
その感触にキウルの顔はどんどん真っ赤になっていくがムネチカはキウルの肌に夢中でまったく気づかない。
「シノノン殿にも劣らぬ癒し...これが美少年の肌...!」
「これムネさんや。そろそろ返してもらえると嬉しいのだがのう」
「ハッ...これは失礼いたしました」
ムネチカが離れた時には、既にキウルの顔は茹蛸よりも赤くなりグルグルと目を廻してしまっていた。
そのキウルの様をアンジュは野獣のような眼光で一瞬だけ見つめ、すぐに元の朗らかな表情に戻す。
「さっ、続きじゃキウル。用意はいいか?」
「はっ、はい」
「ウム。では服を脱げ」
「わかりました。服を...って、ええ!?」
二つ返事で引き受けそうになったキウルは思わず慌てふためく。
「なんじゃ余の頼みが聞けんのか」
「いや、その、なんで服を」
「ヌードに決まっておろう。ヌードは美の芸術、それ以外のなにものでもないわ」
「けど、私の身体なんてそんな価値は」
「キウルよ」
アンジュがキウルの肩を掴み真面目な眼差しを向ける。
「ずっとそなたと共に戦い続けてきた余らは知っておる。そなたの余への厚い忠誠心を支えるその身体、価値がないはずなどない。自信を持てキウル。そなたの身体は美しい!」
「聖上...!」
アンジュの言葉にキウルは感涙する。
彼女は自分のこともしっかり見てくれていた。それはなによりも誉れ高き事実であった。
だからこそ気づけなかった。
アンジュとムネチカはそんなキウルをちょろいと内心で嘲笑っていたことに。
「さっ、脱ぐのじゃキウル。気負わず自然体でな」
「はい!」
浮かれた気持ちのまま服に手をかけはだけようとしたところで正気が戻る。
男子仲間ならばまだしも、女性の前で素肌を晒すというのはやはり気恥ずかしい。
しかし他らなぬ帝が認めてくれたのだ。その期待を裏切るわけにはいかない。
キウルはギュッと目と口を瞑り恥ずかしさに耐えつつもその素肌を晒した。
「ウム、身体の方も思った通り綺麗じゃのキウル。ところでなぜ腕で胸を隠しておるのじゃ」
「いっ、いや、その」
「ほれ気を付け」
「うぅ...」
己の胸から腕を外し素肌の全てをアンジュとムネチカに晒す。
キウルはミカヅチやオシュトルのように己の肉体美に絶対の自信を持っているわけではない。
下半身は衣類に包まれているものの、己の衣まとわぬ姿を異性に見つめられればどうしても恥じらいが生まれ、顔を赤くし目を逸らしてしまう。
その光景を糧にアンジュは己の筆をすさまじい勢いで走らせる。
が。
「駄目じゃー!!!」
アンジュは嘆きの悲鳴を上げて紙を引き裂いた。
「聖上!?」
「余の絵には現実感がまったくない!これでは子供の落書きじゃ!」
「それはつまり、経験がないので魂が籠っていないということで?」
「その通りじゃ!さすがはムネチカはわかっておる」
「それでは僭越ながら」
言うが早いか、ムネチカはキウルを背後から羽交い絞めにしアンジュの前まで持ち運んだ。
「えっ、ちょっ、ムネチカさん!?」
「許せキウル殿。これも我らの経験故」
「グフフ、活きのいい男体じゃあ」
手をわきわきと蠢かすアンジュは、そのまま晒されたキウルの素肌を艶めかしく撫でまわす。
首元、肩、胸板とアンジュの掌が這うたびにキウルの背筋にぞくぞくとした感覚が走る。
「おぉ...顔に似合わず意外としっかりとした身体つきじゃな」
「ひゃわわわわあ」
「なんじゃ妙な声を出しおって...おっ?」
ふと、キウルの胸板の突起が隆起しているのに気が付く。
この現象はアンジュも身に覚えがある。
乙女本を堪能し興奮している時に乳首がむず痒くなる時の現象だ。
アンジュの口元が歪み意地の悪い笑みが象られる。
「なんじゃキウル。余らに触られて興奮しておるのか?」
「ち、ちがっ、これは」
「ならこれはなんじゃろうなあ」
アンジュの指先がキウルの乳首を軽くつまみ弄ぶ。
キウルはその指先の感触にえも知れぬ感覚を覚えてしまう。
「ひゃうあっ!?」
「いい声で鳴きおる...それに乳首も余のものと変わらぬのう」
アンジュは右の乳首を弄りながら左の乳首へと顔を寄せ口を開ける。
「味も見ておくとしよう」
はむっ、とアンジュはキウルの乳首を咥えこむ。
「んっ、ふっ...あむっ」
「うああああああっ!!」
その唇の甘い感触に、チロチロと蠢く舌遣いにキウルの身体には甘い電流が駆け巡りその快楽は下半身にまでもたらされる。
大きくなったキウルの股間の硬い感触がアンジュの腹部にこつんと当たると、彼女は乳首から口を離した。
ツゥ、とアンジュの口とキウルの乳首から涎の橋がかかりすぐに垂れ落ちる。
「むふっ...美味だったぞキウル。さて次は...ここを味わってみるとするかのう!」
アンジュはキウルの袴をずりおろし、下半身を露出させる。
そこで露わになるはキウルの陰茎。
顔に似合わず豪傑...とはいかず、いまだ皮のかぶったソレは可愛らしく反りあがっている。
「おお見よムネチカ!この大きさ、無毛、勃起しているというのに下卑た欲望を感じぬ愛くるしさ。これは余たちにとって理想の逸物ではないか!?」
「ハイ。これであれば小生たちの悲願は達成されるでしょう!」
「そうじゃろうそうじゃろう!それでは早速、あむっ!」
アンジュはキウルの陰茎を大口を開けて咥え込み、器用に舌を使い皮の中身を嘗め回す。
その度にキウルの身体はビクビクと波うち快感による嬌声を上げる。
「んっ、これが『男』の味...じゅるっ、んむっ、美味とは言えぬが、何故か舌が止まらんのう、はむっ」
皮の中に隠れた亀頭、笠、筋の裏...キウルの陰茎は余すことなくアンジュの舌に蹂躙され唾液によるマーキングがなされていく。
「せっ、聖上!これ以上のお戯れは」
「じゅるっ、戯れではない!余らは、あむっ、本気でそなたの身体を調べておるのじゃ!」
「だっ、だからといって!」
「えーい、ムネさんや!その小うるさい口を封じてしまいなさい!」
「御意」
アンジュの命令に頷くと、ムネチカは羽交い絞めにしたままキウルの顎に手をやり横に向かせる。
呆気にとられるキウルの横顔を見つめるムネチカの視線に熱が帯び始める。
「ムッ、ムネチカさん?」
戸惑いの声にもこたえない。
ムネチカは熱籠る視線のまま―――己の唇をキウルの唇に重ね合わせた。
「んむっ!?」
「んっ...んむっ」
キウルの口内にムネチカの舌が侵入し、彼の舌を絡めとる。
もたらされる甘い感覚に必死に抗い抵抗しようとするも、顎を抑えるムネチカの手は一向に力が緩まない。
ムネチカの舌がキウルの口内を刺激するたびに下半身は熱さを帯び、瞬く間に精が込みあがってくる。
もうすぐ発射される。
そう確信したアンジュは限界までキウルの竿を咥え込み受け入れる姿勢をとる。
「んむっ、んんんんん!」
「っは...そうだ、そのまま出すといい。聖上もそれを望んでおられる」
「ふぉい!ひふる!(こいキウル!)」
「くっ...あああああっ!!」
びゅるっ!
もはや快楽に耐えきれなくなったキウルの竿から粘液が放たれ、アンジュの口内を満たしていく。
「んぐっ!んんむっ...ぷはっ」
キウルの精を含み終えたアンジュは竿から口を離し、零れぬように口を閉じ背伸びしてムネチカの首もとに抱き着き、口づけを交わす。
アンジュの舌に乗せられたキウルの精をムネチカは舌で救い上げ、その過程で二人は深く深く愛撫を交わし合い、くちゅくちゅと淫靡な音が鳴り合う。
「んむっ...ぷはっ、これがキウル殿の味」
「ウム。悪くないじゃろう?」
「ええ。これはなんとも...」
ゴクリ、と口に残った精を飲み干すと、ムネチカは頬を染めつつモジモジと己の足をすり合わせ始める。
「その、聖上。次は小生も実物を体感したいのですが...」
「もちろんじゃ!ラウラウ先生の後を継ぐのはルルティエ含めた余たち三人の悲願じゃからな!そういうわけでキウルよ、すまんが休憩したらもう少し付き合って...むっ」
キウルの方へと目をやったアンジュ。その視線の先にあるのは、羞恥など含めた感情で頭がパンクしそうになり目を廻すキウル―――再び生を取り戻したキウルの逸物。
まだ幼い愛くるしさを残すアンジュと気品ある美貌を備えたムネチカ。
その二人が自分の精を口づけで交わし合っているその光景に、キウルに残された雄が反応したのだ。
「休憩はいらんようじゃな」
アンジュはニシシ、と口角を釣り上げると、ムネチカに代わりキウルを羽交い絞めにし、代わりにムネチカがキウルの前に立つ。
「キウル。キーウールー」
「ひゃわっ!?」
思考が纏まらずぼんやりするキウルはアンジュの呼びかけを受けて僅かに理性を取り戻す。
その間、ムネチカはいそいそと己の着物を脱いでいる。
「余の口技とムネチカの接吻はどうじゃった?」
「あ、あう、その...ごにょごにょ...」
「ん?なんじゃって?」
「...天国のようでした」
「そうかそうか!それならよかったぞ!余たちは男の味を知り、そなたは余らの味を知る。一挙両得とはこのことじゃ!」
「あの、そろそろ放していただけると...」
「まあ待て待て。そろそろムネチカの方も...おっ、準備できたようじゃな。見よキウル」
アンジュの促しに従い、キウルは前を向く。
「――――ッ!?」
キウルの視界に飛び込んできたのは、戦人らしく割れた腹筋。全てを受け止め包み込むような大きな胸。その先にある未だ桃色の乳房を隠す腕。
全裸になったムネチカが恥じらいの表情を浮かべながら、モジモジとキウルを見つめていたのだ。
「その、小生も疼いてしまって...キウル殿さえよければ、鎮めるのを手伝ってはくれぬか」
「あ、あうう」
目の前の光景にまたも赤面し目をぐるぐるとまわすキウル。
またも意識がとびかけたその時、そっとアンジュの声が耳に入り込む。
「ネコネはオシュトルのような漢らしい漢を好んでおるぞ」
「ッ!」
「かの猛将ムネチカを抱く。果たして漢としてこれほどの武勲が他にあるかのう」
その言葉がキウルに残っていた冷静な思考を奪い去った。
アンジュが羽交い絞めを解くと、キウルはムネチカに飛びつきその豊満な胸に飛びついた。
「ムッ、ムネチカさん!ムネチカさん!!」
「ふふっ、よくぞおいでなられた」
己の頭を胸に埋めるキウルへと愛おし気な視線を向け頭を撫でるムネチカ。
そんな彼女にアンジュはグッと親指を立て、ムネチカもまた親指を立てて返した。
キウルは敷いてある布団にムネチカを押し倒す(本当はムネチカが引き入れるように横たわっている)と、胸を揉みしだきその感触を掌に刻み付ける。
(や、やわらかい)
物心ついてから始めて味わうその感触に感動を覚えつつ、本能に従うままに乳房を口に含む。
ちうちうと吸い付くキウルの唇にムネチカはビクンと身体を跳ねさせる。
キウルの技はお世辞にも上手とは言えなかった。
あまりに経験不足の一言だ。
しかし、だからこそ、その幼稚さと一生懸命さにムネチカの雌はくすぐられ股座がキュンキュンと疼き蜜を溢れさせていた。
「キウル殿。乳房も良いが...そろそろこちらを沈めてくれぬか」
ムネチカはキウルの竿にそっと手を添え、己の陰部へと誘導する。
キウルにはもはやそれに逆らうだけの冷静さは存在しない。
導かれるままに己の腰を突き動かしムネチカの膣内へと挿入した。
「――――くあっ!」
「んんっ」
挿入した感触の心地よさに目を瞑り歯を食いしばるキウル。
挿入された感覚と中身を擦られる感触に口をへの字に曲げつつも耐え切れず仄かな喘ぎ声を漏らすムネチカ。
その交わりを眺めるアンジュはハァハァと荒い息遣いのままに筆を走らせ驚異のスピードでラフ画を仕立てていく。
(これじゃ...これが余たちが開拓すべき新たな道じゃ!)
普段は皆から可愛がられ性的な匂いを醸し出さぬ純粋な少年が、真面目で泰然とした豪傑が目の前の肉欲に溺れ蕩ける様。
その差がよりいっそう見ている者の情欲を滾らせる。
後の世で言う『ギャップエロス』。
これこそがラウラウ先生の跡を継ぐ道だとアンジュは確信する。
(これでムネチカが漢であればなおよかったのじゃが...致し方ない)
今度はヤクトワルトとオウギ辺りにも声をかけてみようか。そんなことを思いつつ、アンジュは股座に手をやりもじもじと足を動かし始める。
(い、イカン...余も興奮してきおったわ。まだラフ画も完成していないというのに。集中、集中...)
仄かに蜜がにじみ出てくるのを感じつつも、なんとか気を引き締めなおし筆を走らせようとする。
「んっ、ああっ。ふふっ、キウル殿。小生の腹筋は気に入ったか?」
「はあっ、はあっ」
だが、ムネチカの腹筋を握りしめながら一心不乱に腰を振るキウルの喘ぎ声は瞬く間に集中を霧散させ、二人の嬌声がアンジュの情欲を沸き上がらせていく。
「―――ええいもう我慢できん!余も混ぜるのじゃ!」
ペンは放り捨て、急いで衣服を脱ぎだし生まれたままの姿になったアンジュがムネチカの顔に跨り、キウルへと正面から向き合う。
「むぐっ!?」
「どうじゃムネチカ。余のここを沈めてくれぬか」
突如顔に乗せられたアンジュの陰茎にムネチカの顔が真っ赤に染まりあがり、心臓がバクバクと高鳴る。
アンジュには今まで厳しく指導してきたが、彼女を可愛くないと思ったことなどは一度もない。
教育係ではあるが、娘のように愛らしいとさえ思っていた。
武人であるこの身では娘など授かれんと思っていたからなおさらだ。
そのアンジュがいま、己に性器を見せつけている。
毛も生えていない可愛らしい『女』の証を自分に曝け出している!
己の下半身に夢中になるキウルと眼前に性を突きつけるアンジュ。
二人の可愛らしい子供のあられもない姿にムネチカの理性はあっという間に吹き飛んだ。
ちゅくり。
「んんっ!」
ムネチカの舌がアンジュの膣内へ伸ばされピチャピチャと水滴音を鳴らし始める。
「はあっ、はあっ、び、美味...!」
「んはあっ、キウル!そなたはこっちじゃ!」
ムネチカからもたらされる快感によがりつつもキウルの頭を掴み己の胸にズイと抱き寄せる。
「むぐっ!」
「ムッ、ムネチカのように大きくはないが、余のを舐めてくれ!ここも疼いて仕方ないのじゃ!」
「むぐぐぐっ」
蕩けた思考で顔を真っ赤にしながらも、それだけはできぬと本能で拒む。
アンジュは皆の王であり希望でもある。
そんな彼女を穢すことなどできない、と。
―――そんなキウルのせめてもの抵抗も、悪魔の囁きで容易く瓦解する。
「余の乳をネコネのものと思っていいんじゃぞ?大きさも似ておるし」
瞬間。
最後に残っていた本能すら屈し、キウルの舌がアンジュの乳首へと伸ばされた。
「んっ!そ、その調子じゃ...あふぁ!赤子のようにしゃぶりつくのじゃキウル!」
腰を打ち付ける音。肌に舌を這わせる音。中を舌で掻き分ける音。
それぞれの音が淫靡に響き渡り、三者の昂ぶりが最高潮に達していく。
「も、もうっ...くあああっ!!」
キウルの身体がブルブルと震えるのに合わせるように、二人も我慢の限界が訪れる。
ドピュッルゥ
キウルの精が放たれムネチカが絶頂し。
プシャア
アンジュの絶頂により放たれた蜜がムネチカの顔を汚す。
三人が同時に果てたことで、室内は荒い息遣いのみが支配する空間となる。
やがて、ゴロリ、と寝返りをうったアンジュは掌を突き上げ宙で握りしめる。
この経験を糧にラウラウ先生の跡を継ぐ、否、超えて見せると。
☆
それから数か月後。
「キーウールー!!」
アンジュは弾けんばかりのご機嫌な笑顔でキウルの背中に飛びつく。
「せっ、聖上!?」
「見よキウル!この前書いた本が完売した上に予約が殺到しておるぞ!」
アンジュとムネチカが先の経験を活かして書いた乙女本は読者の口コミにより瞬く間に広がり大人気となった。
なんでもショタの子の色気がリアリティがある、とにかく彼が可愛い、とのことらしい。
「これもそなたの協力あってのおかげじゃ~感謝するぞキウルゥ!」
スリスリと頬ずりをしてくるアンジュにキウルはたちまちに顔が赤くなりぐるぐると目を廻す。
「聖上、いつの間にそんなにキウルと仲良くなったのですか」
キウルにじゃれつくアンジュに、ネコネは珍しいものを見たかのように首を傾げて問いかける。
「ふふっーん。キウルはよきビジネスパートナーじゃからな!可愛(う)い奴よ」
「...まあお戯れもほどほどにしておいてほしいのですよ」
なおも頬ずりし続け、キウルを慌てふためかせるアンジュにジト目でため息を吐き、政務へと戻っていく。
ネコネの姿が消えたのを見て、アンジュはキウルの耳元に唇を寄せてそっと囁く。
「...今宵、ムネチカと共にあの部屋で待っておる。今回の『お礼』として、な」
その艶めかし気な囁きに、キウルの頭から湯気がボン、と立ち上るのだった。
キウル「そういえば男体ならミカヅチさんでよかったのでは?」
アンジュ「あやつは全く恥じらわんから見送った」