カミカゼ☆エクスプローラー発売10周年を記念して書いた作品
速瀬慶司の前に突如現れた少女その娘はなんと・・・
オリキャラが登場します。
「そうしてアリスは今までの出来事をお姉さんに話始めるのでした。おしまい」
今日眠る前にパパが絵本を読み聞かせてくれた。とてもおもしろかった。おもしろかったのだけど・・・
「・・・・・・」
「どうかしたかい椎名」
「ねえ・・・パパ?」
「なんだい?」
優しい表情のパパが私を見つめる。
「不思議な国はあったのかな?」
アリスが追いかけた黒ウサギ。チョッキを着て懐中時計を見て慌ててかける。アリスはそんなウサギを追いかけて穴に落ちた。穴の奥には不思議な国があった。アリスはそこでいろんな冒険をした・・・・
ウサギは本当にいたのだろうかもしかしたらそれは自分の・・・
「不思議の国はあったよ」
パパはすぐに答える。私は驚きながらさらに質問する。
「どうして言い切れるの?」
「自分さえ信じていれば不思議の国はあるんだよ。」
私の頭を撫でてくれる。その顔は笑みを浮かべ優し気だ。
「しかし・・・」
「どうしたのパパ?」
「実はね。昔ママにも同じ事を言ったなって。懐かしくなって」
「パパはママの事好き?」
「ああ、大好きさ。もちろん椎名も大好きだよ」
そう言ってまた私の頭を優しくなでる。
パパとママはいつも仲良しだ。そんなパパとママが私は大好きだ。だから私は走る。当ては無い。だけど私の大好きな人が悲しむ姿は見たくなかった。探さなくちゃ・・・
「あ」
ドテン
勢いあまって転んでしまった。痛かった。涙が溢れる。転んでじゃった時はいつもパパかママが大丈夫?と声と同時に優しく起こしてくれる。でも今はいない。それでも・・・・
(立たなくちゃ)
でも私は立ち止まっていられない。探さなくちゃ・・・・パパを
(パパどこにいるのかな?)
立ち上がりながら私は涙を拭き目の前を見ると
(ここ・・・どこ?)
転ぶまで私が知っていた場所だったのに起き上がると私の知らない場所だった。怖い・・・涙をぬぐったのにまだ不安から涙が溢れてきそうになるそんな時だった。
「大丈夫?お嬢さんケガは無いかしら」
「え?」
声の方を振り返ると赤い髪のお姉さんが優しく手を差しのべてくれた。
今日は風紀委員の特別班の訓練日。
「おい、速瀬」
「どうした柿崎?」
「相変わらず今日もアイギスは使えないのか?というよりも最近お前がアイギス使ってるのを見てないぞ。」
「あーすまん。どうも最近不調で・・・」
俺のメティス《ジョーカー》は今だに限られた人しか知っていない状況である。そしてそれは特別班の現メンバーは全員知らない。ただ流石に姫川に触れる機会が無いしそろそろネタ晴らしをしてもいいのかもしれない時期だろうと思っているがなかなか切り出せない。
「何だよそれ?もしもの時に使えなかったら意味が無いだろ。そんなんで班長を守れるのか?」
小言は言われるがまあ仕方が無い。それに沙織先輩の事を心配しているしあまり嫌な気分にはならない。
「あのー柿崎先輩?」
そんな俺と柿崎の会話内に特別班の新人の女の子が質問をしに来る。
「ん?どうかしたのか?」
「前から思っていたのですが柿崎先輩はなぜ速瀬先輩の事を班長と呼ばないのはなぜなのですか?」
不思議そうに聞く。
「そんなの決まっている。俺の中で班長はもう沙織先輩しかいないんだ。」
「沙織先輩・・・ああ、速瀬班長の恋人さんの・・・噂ではこの前公園で仲良くピクニックをしていたというあの・・・」
新人が女子だけあってそういうコイバナには食いつく。てか、見られてたのかデートもしくはメティスを使ったか
「おいおい、風紀委員がしかも特別班のメンバーが浮ついた事をいっていてどうなんだ」
「え~どうしてですか?」
「どうしてってそりゃあ校則に・・・」
「あら~確か校則に男女のお付き合いをしてはいけないなんて記載は無いはずですよ・・」
「いや・・・だがな・・・」
どうも新人の女の子と柿埼とあまり馬が合わない。ちなみに彼女のメティスネームは《エリーニュス》触れた人物の居場所を特定するというメティスだ。性格と能力がちょっとヤンデレの毛があるがまあいい子だ。
「それはそうと柿崎先輩最近頻繁に買い物にいっているお店がありますよね。確か仮初の・・・・」
その名を聞いた瞬間俺はビクッと肩を震わせた。そこはアダルトショップ・・・しかしそれは柿崎もだ。
「お、脅してるのか?てかメティス使って人をストーキングするなとあれほど・・・」
「はい。なのでメティスを使用せずに後をこっそりと」
「え・・・冗談だよな?」
青ざめる柿崎
「さあ?どうなんでしょう?うふふふっ」
頬に手を当て微笑んでいる。その笑顔は若干不気味ではあった。
・・・・いい子のはずだ。ちなみに俺も今話題にでた店は行った事はある。そこで先輩との夜のお楽しみのための商品を買っていた。この子が特別班に入ってからは何かあるかもと思い行ってはいない。それに今は寮から離れ沙織先輩との同居だ。問題なく通販でああいったのを買えるようになったのは本当にありがたい。二人の言い争うはいつもなのでそれを遠目にみながらこれからの訓練を考えながらふと遠くの方を見ると
「あ」
「あ」
祐天寺と景浦が歩いていて祐天寺と目があった。それは柿崎も同様だったようで。
「祐天寺機関」
「アルゴノートよ」
お約束になりかけているやり取りをする。
「おいおい。あまりいちゃもんをつけるなよ」
俺が柿崎を落ち着かせようとする。
「お前はどっちの味方なんだ?」
俺に矛先が向いてしまう。まあそのツッコミはもっともである。できれば協力して欲しいとあれこれ考えてはいるのだがうまくいかず・・・やれやれ姫川に言われたふたつの組織の架け橋はまだ難しいようである。
「それよりどうして学園に?」
「何か悪だくみでもしようとしてるんじゃないか?」
俺が質問をすると柿崎が邪険にする。
「今日は前回の相談の報告書を書いてただけよ。それで帰ろうとしてたんだけど迷子の子を見つけて今は迷子の子のご両親を探しているのよ」
よく見ると祐天寺は小さな女の子の手を握っていた。
「その子が?」
「はい。先ほど学園で転んでいたのをお嬢様が保護し事情を聴いてみたらお父様を探しているようなので一緒に探している最中です。」
景浦がより詳しい状況を説明をする。
「・・・・・・・・」
説明をしている最中ずっと迷子の子は不思議そうに俺の顔を見る。するとさっきまで不安な表情だったがぱっと笑顔になる。
「あら?もしかして知り合い?」
それを見ていた祐天寺は俺に質問する。
「いや。知らないが・・・」
しかしなぜだろう。この子の顔を始めてみるはずだがどこか親近感が沸いく。そうして幼女は祐天寺の手を離すとトタトタと歩いてきてそうして俺の足にくっつき一言
「パパ~~」
そう嬉しそうに言った。
その言葉を最初脳が処理できなかった。
「ぱ・・・・ぱ?PAPA?ぱーぱー?ぱーぱ・・・なるほどパパか」
そして数秒かけてやっとその言葉の意味を飲み込む。
「パパーーーーーー?」