※この作品はR-18です。

指揮官の呼び声   作:ドブ川に沈んでいるヘドロ


原作:アズールレーン
タグ:R-18 残酷な描写 アンチ・ヘイト アズールレーン 陵辱 蟲姦 苗床
ルルイエサーバーの話

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指揮官の呼び声

 得体の知れない敵性存在であるセイレーンと戦うKAN-SEN達が集い、生活する為の場である母港。

 その内の一つとなる筈だったが、建設途中に軍上層部が悪ふざけで『とある名前』を付けて以降、原因不明の事故や機材トラブルが多発し、最終的に自然現象により壊滅的な被害を受けて建設中止となったものがあった。

 『ルルイエ母港』と呼ばれる筈だった、現在は地盤ごと海に沈下してしまって誰も入れぬ廃墟。

 無人でなければならないその執務室内に、悲痛な叫び声が響く。

 

「ひいぃっ! いやっ、うあ゛あ゛ああ!」

 

「やっ、め、やめてくらしゃ、ごぷっ、お、ぶぅうっ!」

 

 執務室に浮かぶ、メンタルキューブに似た外見ながらも、言葉で表現出来ない色彩を持つ謎の等身大の立方体。その全体を構成するのは、外見こそ紐虫や蛭などに似て様々であるが共通して金属と有機物の混在した体組織を持った異質な蟲の群れ。邪神の住まう暗黒の地『ルルイエ』の名に惹かれて顕在した、異次元の呪われた汚染生物であり、健常な世界への侵略者であった。

 そして異次元蟲の塊の前で、艤装を取り上げられた二人のKAN-SENが、偽メンタルキューブを形作るものと同質の蟲共の群れに沈められて喘ぎ悶える。

 偽キューブから分離した夥しい量の蟲は、彼女らを拘束するように首から下を完全に包み込み、円筒状の檻を形成していた。どうにか艤装を回収しようと手を伸ばすが、新たに現れた蟲の群れがまるで希望を絶とうとするように艤装を包み飲み込んでしまう。

 不快感の権化と言える蟲共は二人の全身を舐め回し、あるいは穴という穴から少女達の体内に侵入を果たし、その存在を主張するように蠢く。

 慎ましい乳房とその先にある乳首や不快感にひきつる唇、秘所や肛門へ無数の蟲口唇が吸い付く度に、麗しくも哀れな被害者達は、悍ましい穢れの海の中で絶望に満ちた悲鳴や行為の中止を嘆願する言葉を吐瀉物交じりに吐き出す。

 綾波とロング・アイランド。この母港に無理矢理着任させられた、初期艦の二人だ。元々は別の母港に居たにも関わらず、この地へ攫われてしまったのだ…メンタルキューブを模した、訳の分からない蟲の集合体オブジェクトの意思で。

 本来の指揮官に挨拶する為に執務室を訪れた両名を出迎えたのは、この謎の立方体、そして窓の外に広がる明らかに地上とは違う光景。

 困惑する二人の目前で不気味な光を放ちながら内より無機質な管を伸ばし、内部からこの蟲の群れを吐出。

 あまりに気色の悪い姿に怯んだ一瞬の隙に両者は蟲の海に呑まれてしまい、現状に到る。

 KAN-SENの艤装を剥がし、集団で固まり閉じ込めて自由を封じる知恵を持つという明確に異常な蟲体群。だが既に綾波らをなんらかの手段で転移、誘拐してきた異常性が明らかであるこれの暴挙はそれに留まらない。

 

「し、き、か、ごぼぼ、オゥェウ゛ッ!」

 

 何匹もの蟲を喉の奥に送りながら、綾波は指揮官の姿を幻視する…彼女は正体不明の蟲の群体を、指揮官と認識させられていた。

 それはロング・アイランドも同様であり、蟲立方体が体内に侵入した個体を介して精神に干渉する事によって成されたものであった。

 グロテスクな生物に纏わりつかれる嫌悪感に合わせ、蟲の群れの中から邪悪な意思に満ちた視線を感じる。二人を女の子としてでもKAN-SENとしてでもなく、犯し孕ませる為の雌としか見ていない視線を。

 

「じぎが、ざ、おねがっ、やべ、ひい゛ぃっ!?」

 

 身をくねらせながらやめるよう懇願するロングアイランドへの返答は、更に苛烈になる口、膣、肛門への侵入。

 連帯責任とでも言うかの如く、綾波の体内への侵略も激しさを増す。

 更に口答えへの罰とばかりに、両耳から一際細長い笄蛭の個体が侵入して二人の脳へ干渉。耳の中でクチュクチュと音がする度、蟲に嬲られる嫌悪感しかなかった二人の感覚に、まるで好意を寄せる相手との触れ合いのような心地良さが加わり、精神はどんどん混乱の極みに堕ち込んでいく。

 

「あだま、がぁ!? らべれ゛ず、じぎがん゛、あや゛なみっ、こわれ゛ちゃ…あがああっ!」

 

 哀願は聞き入れられず、蟲は彼女達の内側を一気に容赦無く満たしていく。

 次第に膨れていく腹部。彼女達が人間ではない故か、それとも蟲共がまともな生物ではない為か、檻を形作っていた蟲が全て二人の体内に入ってしまっても、彼女達の腹が裂ける事は無かった。

 

「お、う゛、ぐぉ…」

 

「はっ、はっ、ひ、は…」

 

 臨月。いや、そんな程度では済まされない。

 極限を超え、妊娠線を生じた二人の腹は化け物と表現されてもおかしくない大きさに至り、苦しみから脂汗を垂らす様子は悲惨としか言えなかった。

 膨張しきった子宮と消化管に肺を圧迫され、呼吸をすることもままならない。暫く呻いていたが、突如ボテ腹の内側から異様な脈動が起こり、たちどころにその腹は潰されたように凹んだ。

 苦しみからの突然の解放に何がなんだか理解出来ていない二人であったが、再度奇妙な脈動が腹腔内から生じると、伝わってきた感覚から朧気に自分達に行われた処置を理解し、愛らしい顔を死人のような土気色にした。

 身体の内からKAN-SENをKAN-SENたらしめる精髄というべき大事ななにかを削られて吸いとられるような、表現しがたい苦痛が満ちる。身体の奥に再び蠢くもの共が造り出され、腹が再度膨れ、やがて狭苦しい内臓で犇めいていたそれらは自由を求めて穴を抉じ開け飛び出していく。

 

「こんなっ…やめっ、お゛…あっ、ぎゃああああああ!?」

 

「やだ、やだ、お゛う゛、ぐう゛うう゛う゛うう!!」

 

 下痢便かなにかのように膣と肛門から勢い良く吐き出される蟲達。しかし床に撒き散らされた奴ばらの姿は、綾波らの中に侵入した連中とは異なった形をしていた。

 綾波のミミに似た角や乳白色の髪、ロング・アイランドに似た濡羽色の髪などが生え、未分化の状態で作りかけの手足が生えていた。

 残酷で現実に即した言い方をすれば、『指揮官』と綾波、ロング・アイランドの子供達であった。

 

「ああ…ひどい…ひどいのです、こんな…」

 

「いやだって…いったのに…」

 

 産まれた子供達を見て落涙し、『指揮官』を睨み付ける二人。

 耳の中から脳を弄り続けている蟲は健在だったが、未だに思考の調律が不十分らしく、また余りにも悲惨な行為故に上げられた好意より嫌悪が勝ってしまっていた。

 だが『指揮官』は意に介す様子は無く、再び管を内部から現し突き付ける。

 

「え…まさか…またするのですか…!?」

 

「や、やだ、もうやだ、なんでぇ…!」

 

 怯える二人に管が伸び、再び呪われた出産劇が繰り広げられる。

 二人の心が壊れるまで、何度でも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 綾波とロング・アイランドの着任から数週間後。

 母港となる筈だった廃墟…いや、現『ルルイエ母港』の建築物内は、海に沈んでいるにも関わらず、大勢の人影で満たされていた。尤も、9割方は同じ姿の被りKAN-SEN…海域攻略の際に何らかの要因で生成される、クレイヴンやマッコールなど…ドロップ艦と一部で呼称される娘ばかりであったが。

 大講堂や寮舎になる筈だった残骸の中に放り込まれたKAN-SEN達には、手や足などの人間を思わせる部位が所々に付いた子蟲達が纏わりつく。大部分の個体は綾波かロング・アイランドの特徴を持っていたが、僅かながらコメットを思わせる緑の巻き髪やクレイヴンのような赤紫の髪などを持つものもいた。

 綾波とロング・アイランドの因子を取り込み、更に数多のKAN-SENを苗床として産まれた、化け物の子孫。今は何世代目辺りであろうか。

 

「お゛お゛お゛っ♡ うちのっ♡ うちの赤ちゃん袋とお尻オマンコからっ、虫さんがドバドバって、うまれっ、きひいいいっ♡ ひひひっ、きゃはははははははっ♡」

 

「ひいぃっ…嫌…こんな、嫌ぁぁ…」

 

 腹を膨らませたシグニットの一人が喘ぎ、膣と肛門からシグニットの面影を持つ奇異な蟲を大量に吐き出す。腹を凹ませたシグニットは狂気に身を委ねた笑いを漏らし、攫われてきたばかりのクレセントの一人に絶望を与える。丁度このシグニット自身が、別の堕ちたクレセントの出産姿を見て絶望したのと同じように。

 また、所々にそういったドロップ艦とは別の、頭の付いた子宮としか表現できない尋常ならざる姿になったKAN-SENもおり、元はホーネットや利根などであったそれらは、苛烈な肉体変異を受けた分、ドロップ艦より大量の蟲を嬌声と共に出産し続けていた。

 

「う、ぎゅげええぇぇぇ♡ もぉら゛え゛っ♡ ら゛え゛えええ゛ええ゛えっ♡」

 

「お゛ほ♡ ん゛お゛♡ 産ばれ゛る゛♡ ドバドバでりゅうぅっ♡」

 

 彼女達は海域攻略に出た綾波とロング・アイランドに倒された者ばかりであり、その異形化の原因は『指揮官』によって調整された綾波らの艤装から傷害を受けた所為であった。

 綾波とロング・アイランドの艤装は蟲の集合体である『指揮官』と同じように蟲の塊になり、機能こそそのまま使えるが射出するものが特殊な蟲に置き換えられていた。KAN-SENに接触するとその身体を汚染し、変異させる邪悪な兵器に。

 そして、最初にKAN-SENという存在から変異させられてしまった綾波とロング・アイランド本人も著しい改造を施され、その様相を大きく変えていた。セイレーンと誤認されてもおかしくない程に。

 綾波改ならぬ『綾波壊』にされてしまった綾波の首から下は紐虫のように伸長させられた表皮にマントめいて覆われ、その下には海毛虫のような毒針が大量に生え、腰からは先端に口唇のついた触手尻尾が何本も生じていた。遠目に見ると、彼女が着る筈だった衣装であるROCK'n_KIJINと特殊潜入作戦雨覆を混ぜたような姿をしていた。

 ロング・アイランドは一見すると改の衣装そのままに見えるが、両手は皺紐虫のような器官に置き換えられ、ヘッドセットはぶよぶよした銀色のなにかに代わり、足は無数の細長い蟲が紙縒状に纏まって形成されていた。最早ロング・アイランドではなく、彼女のようななにか…『ロング・アイランド怪』であった。

 そんな怪異へと変じた彼女らは、丁度今、戦果を引き摺りながら執務室の戸を叩いていた。

 

「艦隊、帰投したのです♡」

 

「指揮官さん、今日は新しいのを捕まえて来たよ~♪」

 

 放り出される失神した巡洋戦艦…レナウン。ドロップ時に明らかに異常な綾波壊とロング・アイランド怪を脅威と認識し、抵抗を図ったが、健闘虚しく押さえ込まれ、囚われてしまったのだ。

 『指揮官』からまるで二人を褒め称えているように感じられる音が放たれ、管を通じて吐き出された蟲がレナウンを運んでいく…ロイヤルの騎士でさえも、苗床の運命からは逃げられない。

 綾波らから戦果報告を受け、新たな海域に侵略出来るようになったと知った『指揮官』は、中央部分を展開し、二本の触腕を伸ばす。

 それらの先には『指揮官』の表面と同じ、未だ人類が表現する言葉を持たない異次元の色をした金属の輪があった。サイズからして綾波達の首に嵌めるのにぴったりであり、鎖まで付いている点からして、どう見ても首輪であった。

 首輪を見た途端、綾波壊達はヘドロのように濁った瞳の中に、年頃の少女らしい純粋なときめきを覗かせ、頬を朱に染める。

 

「指揮官…♡ 綾波達を、お嫁さんにしてくれるのですか♡ 嬉しいです♡」

 

「これでもっと、指揮官さんとラブラブになれるんだね♪」

 

 脳の髄まで犯し尽くされた二人は指輪ではなく首輪をケッコンに用いる事に疑問を持たず、自らの首にそれが嵌められる所をじっと待ち遠しげに見つめ続け。

 やがて触手が優しく自分の首にそれを付けてくれると、永劫の愛、そして隷属と服従の証として、心底愛しそうに触手を手に取り、揃って先端に口付けをした。

 忌まわしい蟲の総体、その中心からどこか人間の言葉に聞こえる奇異な音が放たれると、二人は堕落しきった淫蕩な笑みを浮かべて。

 

「大丈夫です、指揮官…綾波を信じて…♡ 綾波が絶対に、この世界の全てを汚し尽くし、指揮官に献上するのです…♡」

 

「えへへ~♪ ロング・アイランドはもうただの幽霊じゃないの♪ 大好きな指揮官さんの為に、何もかもを呪い犯す、悪霊なの~♪」

 

 海水を透過して執務室にまで聞こえてくる被害者達の阿鼻叫喚に全く心を動かさず、『指揮官』である自分にだけ傾注する妻達の姿に、侵略者はどこか満足気に薄く輝いた。


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