喧噪の掟:夜の部 ーペン急ぬちゃどろ乱交セックスー 作:オリスケ
メンバーの集まっているC倉庫には、大画面のテレビをコの字形に囲むように、二人がけのソファが二つと、四人掛けのロングソファが一つ備え付けられている
エクシアの手を引いてモスティマが向かう先では、先に二人がけのソファに向かったソラの、甘い嬌声が響き渡っていた。
「っあ、はひゃ、やぁん! テキサスさん、テキサスさんっ!」
ソファに座らされたソラは、顔を真っ赤にさせて、羞恥と興奮に身をぎゅっと縮ませている。スカートを脱ぎ捨てて露わになった彼女の下腹部に、テキサスが顔を埋めていた。先ほどのバイソンにも負けないような、じゅるじゅるという激しい水音を立てて、ソラの控えめに浮き出たクリトリスを啜っている。
「んじゅ、じゅるる……ここだろう、ソラ。入口少し奥の、上の方」
「あ!? あ、あ、あ、そこ、そこすごい。ソコ引っかかれるのじんじん来て、気持ちいいですっ!」
テキサスはいつも通りの凜々しい顔をほんのり紅潮させて、ソラの狭い膣に指を挿し入れ、にちゅにちゅとしめやかな水音を奏でている。弱いところを的確に突いた愛撫に、ソラは目も口も開け広げて、甲高い嬌声を上げている。M字に開いた足はカクカクと動き、テキサスに抑えられていなければじっとしている事すら難しそうだ。
ソファに身体を沈ませるソラの顔はトマトのように真っ赤に染まり、刺激に瞳をブレさせる目には涙が滲んでいる。快感に悶えて歯を食いしばる口の端からは透明な涎が伝っていた。
「テキサスさん、もっと舐めてください。私のおまんこ、ファンの誰にも知られていない私の大切な所を、テキサスさんの好きにして欲しいですっ。テキサスさん、テキサスさんっ」
そこには龍門に歌を届けるアイドルの姿はなく、ただ恥を忘れたように股を開いて秘所をぐっと突き出し愛液をだらしなく滴らせ、想いを寄せる人に愛撫をねだる恋する乙女がいた。
その乙女の情欲に求められる通りに、テキサスは指を挿し入れてつぶつぶの膣壁をひっかき、膣の縁の方にかわいらしく浮いたポッチを舌で捏ね回す。
「はぁ、はぁぁぁ……やばい。私、いまテキサスさんにほじられてる……弱いところ当てられて、私の女の子の穴をほじほじされちゃってまひゅ……!」
「んむ、ん、ちゅる……ちぅ、ちゅく」
「んあ! あ、それ、それも好きですっ。クリをちゅくちゅくされるの来る、ん、きゅぅぅっ」
およそソラを知る誰にも聞かせられない甘く上擦った声を漏らして、ソラはテキサスから与えられる愛撫の刺激に没頭する。
テキサスの積極的な責め、何よりテキサスに愛されているという事実そのものがソラを昂ぶらせ、じんじんとヒクつくヴァキナから愛液をぷしっと滴らせる。
「ひゅん、はひゅ、きゅうぅ……て、テキサスさん。キスしてください。私、もうイきますから。テキサスさんにキスされたままイキたいですっ」
「ちゅる……分かった。それじゃあ、指を一本足すぞ」
そう言うとテキサスは、膣をほじっていた中指に更に薬指を足す。
アイドルらしく小さなヴァキナは、指二本でもきつきつだ。そんな小さな穴ににゅっぷりと咥え込ませた指を、テキサスは手首のスナップを使って激しく掻き混ぜ始めた。にちゅにちゅと響き渡る水音に、ソラの嬌声が重なる。
「んっふ、あ、ああああん! は、ああっん、ふ、ふぅぅ!」
「ソラの感じている声はかわいいな。私もやりがいがある」
「ほ、本当ですか? 私も、テキサスさんの声も指もお口も目も好きです。テキサスさん……ん、ちゅ、ちゅるるっ」
唇を重ね、舌を吸い合う。テキサスの指は一切速度を落とさずにアイドルまんこをじゅくじゅくと嫌らしい音を立てて掻き混ぜて、容赦なく絶頂へと登らせる。
「っふ、んちゅ、きゅふ、るぅ……あ、ダメ、イク。イきます! テキサスさんの指でおまんこほじほじされて、イく、イ――きゅうううううぅぅぅぅ~~……!」
テキサスに導かれるまま、唇を深く吸い合って、ソラはあっという間に絶頂させられた。指二本を口いっぱいに頬張ったヴァキナから、ぷしっと潮が噴き出してソファをじっとりと濡らす。
キスしたままの口からか細い嬌声を漏らして、ソラはぎゅっと目を閉じ、膣口からぴゅる、ぴゅると潮を吹き上げて絶頂する。やがて唇が唾液のアーチを引きながら離れていき、彼女はじっとりと濡れたソファにくったりと身を寄せる。
「ふ――はぁ、はぁー……はぁー……」
「ソラ」
「ふぇ? え、きゃあっ」
ぽーっと上の空でいたソラの身体を、テキサスに横倒しにされた。二人がけのソファに横向きに寝そべった彼女に、テキサスが馬乗りになる。
テキサスのその目や赤らんだ頬は――バイソンを問答無用で搾り取った時ほどではないにせよ――獣じみた情欲の炎にらんらんと輝いていた。
「まだまだ続けるぞ。もっと声を聞かせてくれ」
「あ、う……ま、待ってください。イったばっかりで、少し休ません、んむ、ちゅる、ふぅん……!?」
言い訳など聞きたくないとばかりに唇を吸われ、ソラはテキサスに覆い被さられ、再び甘い嬌声を響かせ始める。
「ちゅ……テキサスは、いつもあんな感じなのかい?」
「スイッチが入ると大体ね。実はペンギン急便でいちばん鬼畜かも。ふむ、るぅるぅ……」
そんなテキサスとソラの逢瀬を観賞しながら、エクシアとモスティマ、二人のサンクタは、四人駆けのソファの上に腰を下ろし、しめやかにキスをする。
キスをしながら、互いの裸体に手を這わせ合う。サンクタの雪のように白い肌、細く流麗なスタイル。エクシアの方が少しだけ胸が大きく揉み心地がいい。けれどエクシアは、モスティマのほんの少し浮いたあばら骨のコツコツとした固さをとても気に入っていた。
そんな風にして、しばらく振りに会った旧知の友は、しめやかに唾液を交換し、動物が家族の毛繕いをするみたいにお互いの肌を優しく擦りつけ合う。
「ちゅる……モスティマ、バイソンとえっちしなくて良かったの?」
「さすがにあそこまで頑張った彼に、休みなく鞭打たせるのはかわいそうだろう」
あっけらかんと笑ったモスティマは「それに」と言葉を区切ると、ソファから身を持ち上げた。
座らせたエクシアの両肩に手を置き、股を開いてエクシアの脚を挟み、身動きを軽く封じる。
「さっきの、イってるエクシアがかわいかったから。少しいじめたくなっちゃった」
「……え゛っ」
エクシアに覆い被さるような格好のまま、モスティマが青い舌でぺろりと唇を舐める。
嫌な予感に冷や汗を流すエクシアの前に、モスティマは懐に仕舞っておいたそれを、にっこり笑って見せびらかした。
「じゃ~ん。さっき倉庫に落ちているのを見つけた、パンツとロータ~~」
「それ……っへえ!?」
「これエクシアのだろう? バイソンは誰か分からなかったみたいだけど、柄でぴんと来たんだよね。相変わらずかわいいのを穿いてるんだ。けれど道具を使ってオナニーするようになったのは知らなかったなぁ」
くすくすと愉快そうにモスティマが笑う。
自分ひとりのオナニーを暴かれるのは、その場のノリで全裸になってセックスしまくるのとは、また別の羞恥を呼び起こす。思わずエクシアはぼっと顔を赤くして、口をあわあわと蠢かせる。
「や、それはその、たまたま、珍しく広い場所でオナニーしたかっただけで。ローターも滅多に使わないし、普段はそんなに……」
「あはは。別にオナニーくらい自由にしたらいいよ。私も退屈な時は荒野のど真ん中で全裸になったりするし。開放的な場所でするオナニーは気持ちいいよね」
「そうそう――ってちょちょちょ待って待った軽く言ったソレ結構洒落ならないよ!?」
「まあそれは置いておいて。私は、コレでエクシアが気持ちよくなっている所が見たいと思ったのさ」
「それより! ちょっと八秒前にリプレイ! あたしモスティマの何だかヤバそうな貞操観念が気になってあ、ひゅんっ」
詰め寄ろうとしたエクシアを、お股に伝わる快感が断ち切った。隙を見て差し込まれたローターが、エクシアの膣ににゅるりと滑り込む。
「んふっ、もう、モスティマも大概人の話を聞かないよね」
「大胆不敵さはトランスポーターの専売特許の一つさ。生き残るためには、口と手は早くないと」
「へんだ。どうせその素早い口と手で、旅先で沢山つまみ食いしてるんでしょ……くん、うぅっ」
「エクシアだって、龍門のクラブやらバーやらで適当に男を引っかけて、スポーツ感覚でセックスしてるくせに。文句は言いっこなしだよ」
そう微笑んで、モスティマはローターにケーブルで繋がった装置のスイッチを入れた。膣に入ったローターが小刻みに震えだし、刺激にエクシアの身体が跳ねる。
「にゃ、はんっ」
「私達はトランスポーター。人と情報を繋げ、求めるままに方々へ向かい、留まる事は決してない。風に流される羽毛のような軽やかな生き方において、あらゆる出会いは一期一会だ」
「ふひゃ!? あ、モスティマ、いきなり振動強くしないでっく、ひゅうんッ」
モスティマはなんの躊躇いもなく、ローターの振動を中まで一気に引き上げた。振動が更に強くなり、エクシアの膣壁を小刻みに擦ってくる。
「でも、それでもペンギン急便と、エクシアは特別だから……私の事は、とびきり強烈に、心に刻み込むくらいに覚えておいて欲しかったりするんだ」
唇の端を引き上げたモスティマの笑みに、ほんのりと危うげな気配が滲む。
彼女は、目をぎゅっと閉じて快感を我慢するエクシアの膣に指を挿し入れ、ブルブル震えるローターを指で挟む。
ポゥ、と彼女の指に光が灯る。冥界を想起させる青色の焔。彼女のアーツ。
「えいっ」
その卓越したアーツ光を纏った指を、エクシアの身体にぴとっと当てた。
エクシアは最初、何をされたのか分からなかった。というか、さきほどセックスしたばかりのおまんこにローターの刺激は洒落にならないほど気持ちよく、意識を向けられるほどの余裕はないのが本音だった。
「ふ、んっ……あ、あれ?」
ローターから与えられる快感に身を捩ろうとして、そこでエクシアは異変に気付く。
意識に反して身体が動いてくれない。剥き出しの乳房を隠す事はおろか、ソファに座った身体を動かす事も、ローターの刺激にびくんと震える事もしない。
「……も、モスティマ? 何したの?」
「実に簡単、エクシアの時間を止めたのさ。影響範囲を細かく定めたから問題ないはずだけれど、身体に異常とか、呼吸できないみたいな事ないよね?」
「それは、全然平気っぽいけど……っん。あの、ローター入れられっぱなしなのは酷いんじゃないかなっ。気持ちいいのに身体がぴくっともしないの、かなり変な気分なんだけど!」
「ふっふっふ。前に成人向け映像を見てから、これ一度やってみたかったんだよね。えいっ」
言葉の通りにこやかな笑みを浮かべて、モスティマはエクシアの身体を転がした。
時が止まったというよりは、自発的に身体を動かすのを封じられたみたいだ。エクシアの肢体は、モスティマの手によって動かされ、まるで人形のようにソファに横たえられえる。
モスティマは相変わらず何を考えているか分からない飄々とした態度。けれどその笑顔は、いつもより随分上機嫌に見えた。テラ中を巡ってきたモスティマがそういう笑顔をする時は、大抵ろくでもないものと相場は決まっている。
エクシアのその嫌な予感は、すぐに確信に変わる。
「さて、それじゃあ改めて、エクシアのかわいい所を見させて貰おうかな」
「ん、ひゅぅ……!」
「はは、温かい。ぬちゅって柔らかくて気持ちがいいや」
ローターのコードを挟んで固定したモスティマの指が、エクシアの膣をかき分けて内部に侵入してくる。細いモスティマの指が膣肉を引っ掻くこそばゆさ。それよりも遙かに強く容赦ない、断続的なローターの刺激。
思わず声が漏れ、びりりっとした快感の電気が走るのに、身体は一切身動きをしない。未経験の違和感、もどかしさに、エクシアが眉を潜める。
眉を潜めるで終わっている内はまだ良かった。そんな余裕は立ちどころに消え失せる。
エクシアの膣に指をねっぷり咥えさせたモスティマは、まるで暗がりに紛れた落とし物を探るような気分で、ローターを挟んだ指を膣の中で動かす。
「っん、やん。ちょっとモスティマ、何して……!」
「ええっと、確かもう少し奥の……うん、ここだ」
そうしてモスティマは捜し物を見つけ出す。
深く沈ませた指をくいっと曲げて、振動するローターをエクシアの膣の一点に押し当てた。
瞬間、エクシアの目の奥で、ばちんっと火花が弾けたような気がした。
「っくひ!? っあ、え……!?」
「やっぱりここだ。少し奥まったつぶつぶした所。前にイカせた時の反応が良かったから覚えてたんだ」
ダーツで中心を射貫いたようなご機嫌さで、モスティマが微笑む。
エクシアは笑うどころではなかった。自分の弱い所をピンポイントで突かれた快感もそうだし……何より。
「っく――ふ、んんッ! っは、は、は……!?」
身体が動いてくれない。おまんこがきゅうっと窄んだりもしてくれない。
モスティマの指が、膣壁をぐりぃっと押し上げたまま離れてくれない。
指の先に付けられたローターが、エクシアの一番敏感な所を、ヴヴヴヴヴっと擦り続けている。
「ひん、あ、ひゃふ……は、はふ、はっ、はぁぁ……!? なにこれ、意味分かんな、ひゃふ……!?」
「エクシアは、快感を逃がすの上手なんだよね。以前もせっかく弱い所を見つけたのに、身を捩ったり腰をずらしたりして、全然触らせてくれなかったんだから」
振動が脊髄を貫いて脳まで直接響いているみたいだ。ぱちぱちという快感の火花が視界の中で数を増やし、星空のように瞬いて白く染めていく。
ヒトは、強烈な快感に対しては拒否反応を示すようにできている。火に指を当ててしまった時には、咄嗟に指を離して火から距離を取る。それは生得的反応だ。
その反応を封じられ、強烈な快感を延々押し当てられているのは――まるで、快楽という火に炙られているようなもので。
「んひっ、ひゃ……あ、待って、待ってモスティマ。これヤバい、ダメ、これマジでダメな奴だってば! あ、あん、ふああああっ!」
「今度は逃げも隠れもさせないよ? エクシアの一番すごい顔を拝ませて貰うから」
「これ無理だよ無理無理! 待ってこれすぐイっちゃ――イ――んんんんんっ!?」
我慢なんてしようもなかった。一番よわい所をローターで容赦なく擦られて、エクシアはたちまち絶頂した。
その絶頂も自由にさせてくれない。視界が明滅し、ぞくぞくぞくぞくっと快感が背筋を駆け上ってくるのに、固まった身体が付いてこない。イったという事実だけ植え付けられて、身体が解放されない。モスティマの指が、ぶるぶる震えるローターが、イヤな所から離れてくれない。
「っはぁ!? ちょ、何で離れてくれない――や、だぁ、モスティマ指、指ソコから離してっあひ、ふぅぅぅん!」
「ふふ。エクシアのおっぱい、柔らかくて気持ちいいや」
「胸とかじゃなくて、も、っんく、あ、やだやだ待ってこれ本気で嫌な奴! これイくの絶対止まらな――っは、嘘もうイく、イっちゃ――っきゅうぅぅ~~~~ッ!」
子猫のような嬌声を上げて、エクシアは一分も経たずにまた絶頂する。その絶頂の身体の動きもモスティマのアーツで封じられており、指はエクシアの弱点を抉ったままちっとも動かない。
「っは、はひ! ひん! ひゃん! ひゃふぅぅ!」
声を我慢できなくなり、悲鳴みたいな鋭い声が喉から飛びだしてくる。ばちばちと弾ける視界の火花がちっとも収まらず。ローターの振動がえげつない快感をえんえんと与え続ける。
そうして、びったりと身動きを封じられたままよがり狂うエクシアの表情を、モスティマがにっこりとした優しい笑顔で見下ろし続けている。
その、自分より遙か上に立つ存在が矮小な生き物を愛でるような瞳の輝きに、ぞっとエクシアに怖気が走った。
「モスティマ……ちょ、ホントにやめてよ! っあ゛、あ゛ひ、むり、コレ本当に壊れちゃっん、ふぅん!」
「大丈夫、後には全部いい思い出になるよ。恨むなら、私をその気にさせてしまったかわいいエクシア自身を恨んでくれ」
「っんん! もうやだ、モスティマの馬鹿、いじわる、薄情者ぉ! ちょっとカッコイイからって好き勝手しちゃって、やっぱりあたしモスティマの事苦手だからぁ、あん、あ゛、とまらにゃ、ひ――あ、あ゛ぁ、あ゛ーーー……!」
意識を外れて勝手に涙が溢れる目をぎゅっと瞑って、瞬く間にエクシアは三度目の絶頂に叩き込まれた。指を咥え込んだヴァキナが、ぷしっと潮を噴き出させる。
ルビーの色をした瞳は焦点が合わず虚空を見つめ、ぎゅっと食いしばった歯からは泡立った唾液が漏れている。そんな天使の面影も台無しになった蕩け顔に、モスティマは絶景を見るような感慨深い心地で魅入っている。
「かわいい……エクシア、あと五……ううん、あと三回頑張ろう。あと三回見たら満足するから、うんきっと」
「それ絶対満足しない奴だーー! っあ゛、はん゛、もー、好き勝手しすぎだよ、モスティマのばかぁーー……!」
(ああ、また掃除のし直しだ……)
テキサス、ソラ、エクシア、モスティマ。
麗しきペンギン急便の配達員達の大胆な乱れっぷりを見て、復活したバイソンは、まっ先に静かな諦めの気持ちを抱いた。
休む間もなく徹底的に搾られ、口を性器で塞がれ窒息寸前まで乱れ合ったバイソンは、四人の喘ぎ声が甲高く大きくなる頃にようやく復活し、べっとりと濡れた身体をようよう起こした。
「風邪引かないように、暖房付けておこう……ソファは……むしろ買い換えた方が早いんじゃないかなぁ」
一方のソファではテキサスに組み伏せられたソラが可愛らしい声を張り上げて快感を訴え、もう一方のソファでは、エクシアが聞いたこともない動物のような声を上げてモスティマに弄られている。
よがり狂う女性達の、理性なんて欠片もない乱れっぷりは、逆にバイソンを正気にさせた。彼は備え付けの空調を操作して、脱ぎ捨てられた服を丁寧に畳み、残ったもう一つのソファによっこいせと腰掛ける。
必然的にバイソンの目の前では、先輩達のあられもない姿が展開される。呼吸も惜しいとばかりに嬌声を上げ、愛液を吹き出し、唇を重ね、快感を貪る。広々としたC倉庫は、セックスで放出されたむわっと湿度の高く肉感的なフェロモンで満ち満ちている。
モスティマがいるのでいつも以上に滅茶滅茶な事になっているが、この状況自体はペンギン急便で働いていれば特段珍しい光景ではなかった。激務と激闘を終えて昂ぶった身体を、時に一人で鎮め、時に互いに慰め合う。そういうことをしょっちゅうやっている。
入社して半年で、バイソンはそこらの成人男性が一生で経験する性交回数を大幅に更新していた。
「知らないままでいた方がいい世界もあるんだな……ここにいると、常識が壊れていきそうです」
「自分も甘い汁啜っといてなに言うとんねん。ちんちん丸出しで言う台詞やないでー」
バイソンのひとり言に、あると思わなかった返事が帰ってくる。
振り返れば、一人不参加を決めていたメンバーが、後ろ頭で手を組んだ格好で佇んでいた。タンクトップ一枚とショーパンツの、おへそや太股を大胆に見せる薄着。少し癖付いた赤茶色の髪の間から見えるのは、バイソンと同じフォルテの立派な角。
「クロ姉、もうご飯は食べ終わったんですか」
「まあなー。三人で晩餐しよ思ってたんに、誰かさんのせいで、えらくさもしい飯やったわ。どこに居てもあんあん聞こえるから、風情も何もあったもんやあらへんし」
「そ、それは、なんだかすみません」
「謝る事でもあらへんよ。エクシアはんがバイソンをけしかけてくれへんかったら、のちのちウチらテキサスはんに食われてまう所や――それにしても、皆してセックスセックス。この世界、美味いモンと上手い儲け話以上にそそるもんなんてない気がするんやけどなー」
そんな風に愚痴をこぼしながら、クロワッサンはバイソンの傍に寄り、手にしていたペットボトル飲料を差しだした。
「ぎょーさん出してカラカラやと思って、差し入れ持ってきたで」
「ありがとうございます、クロ姉……今夜された事で、一番嬉しいかもしれないです」
素直な気持ちでお礼を言って、バイソンがペットボトルを受け取ろうとする。
しかしクロワッサンは、ひょいっとペットボトルをズラしてバイソンの手を空振りさせると、彼の目の前で見せつけるように飲みだした。
何かの意地悪かと思ったが、バイソンの疑念はすぐに払拭される。
ペットボトルから口を離したクロワッサンが、口を膨らませたままソファに乗り上げ、バイソンの肩に腕を回してきた。悪戯っぽい彼女の、水気に濡れた唇がすぐ近くに迫る。
「ん~~~……っ」
楽しげな彼女の誘いに応じて、バイソンはクロワッサンの肢体を抱き寄せ、唇に吸いついた。
「ちぅ……ちゅる、こく、んく、ん……」
開かれた唇から滴る水を、喉を鳴らして嚥下する。スポーツドリンクには、砂糖の味ではない、ほんのり甘い女の子の風味がする。
「るぅ、ちゅ……どうや? ウチの特性ミックスジュース。お代わりもあるけど、どない?」
「……おいくらになりますか?」
「にひひ。お代はまけとくから、この後たぁ~~っぷりサービスしてもらおかなぁ。んく……ちゅぷ、ちゅるぅ~」
甘い声で囁いて、クロワッサンは再びペットボトルを傾け、バイソンと唇を重ねる。
口映しで喉を潤したバイソンは、湿っぽい唇をちゅ、と音を立てて離し、鼻先が触れるような距離にあるフォルテの少女に聞く。
「いいんですか? 皆してセックスセックス~とか、さっきあんなに呆れてたのに」
「えっちしたくないなんてひとことも言ってへんで? ウチは身体を綺麗にして腹ごなしして、それからゆっくりしっぽりするんが好きっちゅーだけや……お、勃ってきてる勃ってきてる」
バイソンの身体に跨がって胸を押し付けながら、クロワッサンはお尻をぐいぐい押し付けて、固くなりつつあるペニスの感触を確かめる。
「ウチは女の子同士でいちゃいちゃするより、ちんちんをかぽかぽする方が好きやなぁ。ホラ、やりようによっちゃ、いい金にもなるやん?」
「それ、冗談でもやめてくださいね。本当に困った時には僕が何とかしますから」
「おぉ、頼もしい。さすがフェンツ運輸の御曹司! 売春は冗談として、いざと言う時には頼りにさせてもらうわ」
にひひ、と歯を見せて笑ったクロワッサンは、バイソンの目の前でタンクトップを脱ぎ捨てた。
ぷるんっと震える、お椀形のふっくらした乳房。手のひらから溢れるような大きさのそれが目の前で柔らかく揺れて、バイソンは初心な少年のように胸を弾ませる。
クロワッサンはそんな素直な反応を見せるバイソンにキスをし、首筋にキスをし、鎖骨へ、胸へ――唇から徐々に下り、彼の下半身に身を寄せていく。
「んふ。バイソンはんのちんちん、もうガチガチになって、ウチのお腹を押してはるわ。相変わらずえげつない回復力……テキサスはんとエクシアはんにあれだけ激しく搾られたのに、もうウチに気持ちよくされて、びゅーびゅーしたくなってるん?」
「っく……違いますって言っても、どうせ止めないんですよね」
「違うことあらへんやろ。好きなくせに。ほ~ら、ウチのやわこいおっぱいが、バイソンはんのちんちんに向けて、ゆっくり下っていくで~~」
からかうような笑みを浮かべながら、クロワッサンはバイソンの胸を吸い、ほんのり浮いた鎖骨を舐める。ペッティングをしながら、ぴったりと寄せた上半身を、バイソンの身体の上で滑らせる。
ぴんと上を向いてそそり立ったバイソンの逸物が、クロワッサンのすべすべの下腹を押し上げ、そのままにゅるにゅると擦られる。亀頭の鈴口がおへそに擦れ、その上の固い腹筋のデコボコに擦れ、そして――ふっくらしたおっぱいの谷間に、滑り込む。
「はぁい、にゅっぷぅ~~~~……」
「っあ、はぁぁぁ……」
「にしし。バイソンはんのガチガチちんちん、ウチのふわふわおっぱいの谷間にご案内~」
股間に上半身を寄せたクロワッサンは、ごきげんな様子で微笑み、谷間をかき分けて埋まったペニスを歓迎するように、おっぱいを両側からぎゅっと抱き締めた。
膣肉とまたちがう、ボリューミーでふわふわの柔肉に竿を満遍なく圧迫されて、思わずバイソンの腰が浮きかける。
「バイソンはんはこれが大好きよなぁ。他のメンバーとしこたまやった後でも、ウチがおっぱいでぎゅ~~ってするだけで、顔をとろ~んってさせてまうやん」
「は、ふ……っ男で、おっぱいが嫌いな人はいないですから」
「あはは、開き直りよった。ええで、素直な方がやりがいあるもんや」
けらけら笑ったクロワッサンは、両手を使って胸を寄せペニスを挟んだまま、ゆっくり上体を持ち上げた。乳肉が肉竿にもっちりと貼り付き、敏感な肌を上下に擦り上げる快感に、バイソンが思わず呻き声を上げる。
「ロドスの大人な姉ちゃんに比べれば小ぶりで、ちんちんすっぽり埋めるなんてのはできんけど。っん……こうやって、身体全部を使って擦れば、じゅうぶん気持ちええやろ?」
「っはい。充分、どころか……っ」
「ふふ、ちんちんがびくびく跳ねてはるわ。ホラ、ちゃんとウチの谷間の、深いところから逃げんといてーな」
バイソンはソファに深く腰掛けた格好で、ぎゅっと革を掴んで快感を堪えている。その反応を愉しげに眺めて、クロワッサンはペニスを抱きかかえたまま、全身を使ってのゆるやかな上下運動を繰り返す。
両側からぎゅっと抱き締める事で産まれたふわふわおっぱいのみっちりした谷間。そこをペニスでにゅぷにゅぷとかき分る事で産まれる快感は、挿入とも異なる満足感がある。先端の亀頭や裏筋には、クロワッサンの谷間の奥、胸板のコツコツとした感触を感じて、それが快感に緩急を与えて、思わず腰が跳ねそうな刺激を産む。
「ん、ふ、ふぅ……!」
「ふふ。パイズリずにゅずにゅ~、ずりずり~。ほら、バイソンはん。そんな辛そうな顔せんで、もっと見たって? ウチのDカップおっぱいが、バイソンはんの固いちんちんを、両側からぎゅ~って挟み込んでるで~?」
ぎゅっと目を閉じて快感を堪えるバイソン。そんな彼をからかうように、バイソンが囁きで挑発する。
「ペンギン急便やと、こんな風にちんちん挟めるのはウチだけやしなぁ。いちばん希少価値の高いえっちっちゅーことやなぁ。ちゃんと有り難がらんといかんでぇ、バイソンはん?」
「クロ姉、ん、はぁ……クロ姉のおっぱいふにふにで、ちんぽが溶けそうです……!」
「んふふ、切なそーなかわええ顔……フェンツ運輸の御曹司のあられもない所、もっといーっぱい見せて貰おかなぁ。んぐ、む……あ、えーー……」
クロワッサンが口をもごもごとさせ、集めた唾液を谷間に垂らす。そのまま身体を揺すると、にゅちゅっと水音がして、より強い快感の電流がペニスに流れ込む。
「んふふ、どーお、御曹司はん? にちゅにちゅ音を立てながら、ウチのおっぱいが、両側からこねこね、こねこね~……」
「っく、ん、んん……!」
機嫌を良くしたクロワッサンの、容赦のないパイズリ。柔らかなおっぱいに隙間なく挟まれて、ふわふわで揉みくちゃにされるのは、ペニスがなくなってしまうと錯覚しそうな程に気持ちいい。
でもバイソンは、このままイかされる気分にはならなかった。バイソンは快感に霞みそうになる目を開けて、クロワッサンを見る。
「ん、ふ……その呼び方」
「ん?」
「御曹司って呼び方、やめてください。そんな打算を孕んだ言い方、警戒してしまいます」
イキかけの浅い呼吸と共にそう告げられ、クロワッサンはきょとんと目を丸くする。
クロワッサンは、ペンギン急便の中である意味最もたくましいトランスポーターだ。儲け話に常にアンテナを張り、機運を感じればまっ先に飛び込み商売を始める。
その動きは大胆不敵に見えつつも非常に強かで計算高い。妥協もなく、一円の損得さえ全力でせめぎ合う。
そしてバイソンは、龍門で最も巨大な物流のハブを担う、フェンツ運輸の御曹司だ。淫語混じりにそれを殊更強調されれば、警戒するなという方が無理な話だ。
しかし、それを言われた彼女が浮かべたのは――ふふ、という微笑。
普段の彼女からは想像もつかない妖艶な微笑みにバイソンが興奮にどきんと身を弾ませる。その隙を突くように、柔らかなおっぱいがペニスをずりゅっと擦り上げた。
「ん、んんっ!?」
「別に、警戒してもろても構へんで。むしろこの世界はぜ~んぶビジネス。誰もが腹にイチモツ抱えとるくらい思ってへんと生きていけへんのやし」
「っく……まさか、のちのち脅迫でもするつもりですか……?」
「あっはは。いやいやまさか! もーバイソンはんったら酷い誤解やわ。ウチの商売するとこは見たことあるやろ。ウチの商売はお得でクリーンが売り。そないアコギな事はせえへんって!」
酒場でスベッた冗談を笑い飛ばすようなノリで、クロワッサンは片手でペニスを谷間にホールドしたまま、ぶんぶんと腕を振る。
しかし、クロワッサンはその気さくな笑顔をふっと消す。
代わりに浮かべたのは、ぞっとするほど妖艶な笑み。
押さえつける腕にさらに力を籠めて、谷間に埋まったペニスを、柔らかな乳肉でぎゅ~~~っと押さえつける。
「っは、はぁ……クロ姉。それ、包まれると、精液こみ上げてくる……!」
「誤解されるのは嫌やからハッキリ言うとくけど。ウチはただ、あんあん喘ぐみんなを見てムラムラきたから、えっちの仲間に混ぜて欲しいだけ。かわいい後輩のちんちんをもみもみむぎゅ~ってして、たっぷり気持ちよくなって欲しいと思っとるだ~け」
嘯くようにそう言った彼女は、そこでにひ、と口の端を吊り上げた。
いつも通りの、したたかで打算的で、その上とびきり淫靡な、儲けを嗅ぎ付けた雌の笑顔。
「で~もぉ……バイソンはんがウチにどっぷり骨抜きになってしもて、大人になって偉くなってもウチを忘れられない、クロ姉好き好き大好き~ってなってしもても……それは、不可抗力いうやつやんなぁ?」
押さえつける腕がリズミカルに動き、おっぱいが左右に揺れ動く。唾液でねっとりと濡れた谷間の中で、ガチガチに勃起したペニスがにちゅにちゅと揉みしだかれる。ふわふわの乳肉にみっちりと包み込まれて、その圧力がダイレクトに快感になって精液をぐらぐらと沸き立たせる。
「ふふ、バイソンはんのちんちんをぉ、ぬりぬり、ぬちゅぬちゅ……両側からぎゅ~~ってして、ずりずり、ずりゅずりゅ~……!」
全身を使った愛撫。快感にじんじんするペニスを柔く擦り続ける、たまらなく気持ちいいパイズリ。
あっという間に、我慢できる域を越えた。度重なる射精を意にも介さず固く勃起した竿を、精液が駆け上っていく。
「ックロ姉、もう……!」
「射精る? 射精そうなん? ええよ、両側からぎゅ~って挟み込んどくから、ウチの谷間にお漏らししたって」
駄目押しのように、クロワッサンが胸を使ってペニスを抱き締める。柔らかな乳肉にもっちり包まれたまま、ペニスがビクビクと震える。
腰がとろけるようなおっぱいの圧迫感に導かれるようにして、精液が駆け上る。駆け上る。こみ上げる。こみ上げる。
「ウチのおっぱいの中で、とびきり気持ちいい射精したって。バイソンはんの気持ちいいって証。タマタマでいっしょうけんめい作ったばっかりの、真っ白で熱い、ねっとりとしたえっちなお汁。ウチのふにふにおっぱいに思いっきり――」
「――ぴゅ~って、かけて♡」
甘い囁きが、バイソンの最後の理性を蕩かした。
「っく、うぅ、クロ姉、クロね――っ射精る、射精ます! あ、はぁ、ああああぁぁ……!」
強く腰を突き上げて、バイソンは射精した。真っ白い白濁液が、堰を切ったように激しく溢れ出る。
おっぱいで両側からむっちりと挟まれた亀頭の先端から、まるでホースの口を押さえたような勢いでザーメンが飛び出す。びゅっ、びゅくっ、びゅるる、びゅるぅ――大量の熱い雄汁が、すぐそこにあるクロワッサンの谷間と、あどけない顔に大量に降り注ぐ。
「ん、んん……んぁ……」
降り注ぐ大量のザーメンを前に、クロワッサンは避けようともしなかった。清らかな雨を受けるように、うっとりと目を閉じ、頬に額に、なめらかな肌にどろりとしたザーメンを貼り付かせる。胸をぎゅうっと押さえつけて、生き物のように暴れて精液を振りまくペニスをもっちりとした快感で包み続ける。
今日これまでに三人を相手したとも思えない射精は、何度も緊縮を繰り返して精液を吹き出す。
「んん……ぷはっ。は、はぁぁ……」
全部が終わった時には、クロワッサンの顔は見る影もなく汚されていた。でろりとしたザーメンが頬や額にべっとりとへばり付き、胸の谷間に小さな水たまりを作っている。
クロワッサンは恐る恐る目を開く。すぅと息を吸い込み、肺に飛び込んでくる恐ろしく濃密な雄の匂いに、全身をぶるるっと総毛立たせる。
「すご、すっごお。バイソンはん五回目やろ、どんだけ射精すねん……」
そう言うクロワッサンの言葉に、感情は籠められない。すっかり上気した顔は、バイソンに振りまかれた雄のフェロモンにすっかり充てられて、発情のスイッチを引き上げられていた。
クロワッサンはうっとりとした夢見心地のまま、自分の頬に貼り付いたザーメンを指ですくうと、そのまま自分の唇に寄せ、咥え込む。
「ちゅぷ、んく……熱くて、苦くて、練乳みたいに濃いザーメン。こんなんナマで喰らったら妊娠待ったナシや……ちゅ、じゅずずっ」
「っクロ姉……クロ姉っ!」
ペニスから振りまかれたザーメンを、勿体ないとでも言うように指ですくい、音を立てて啜り上げる。
その様子は、たまらなくバイソンの雄を刺激した。彼は身を起こすと、クロワッサンを抱きかかえ、ぐるりと反転。彼女の身体をソファに沈ませ、今度は彼が覆い被さる。
両手を頭の脇に置いて、逃げ場を無くす。バイソンの身体がクロワッサンの顔に影を落とす。
彼の瞳孔の窄んだ目は、射精した事実などなかったようにいきり立つペニスは、目の前のフォルテの少女を、すっかり捕食対象として捉えている。
「ふ……ふぅ、ふぅっ……」
「はは……バイソンはん、息荒げて、すっかりケダモノやん。犯したいしか考えてないのが丸わかりや」
クロワッサンの目も、バイソンのそそり立つペニスから離れない。どきん、どきんと高鳴る鼓動はバイソンにも聞こえるほど大きい。
クロワッサンは、バイソンが間近で見下ろす前で、自分のショートパンツに手をかけた。ボタンを外し、ジッパーをおろし、パンツと一緒にずり下ろす。
そうして露わになった、遮るもののない秘所。
何度見ても見飽きない神聖な箇所に、バイソンが興奮を一段引き上げる。
その、雄を剥き出しにした少年の頬に、クロワッサンはそっと手を這わせた。
「なーあー、バイソンはん」
「ふっ、ふっ……なんですか、クロ姉?」
「ウチ、今日は安全日やねん」
「……、…………えっ」
「ついでにピルの用意もしてあって、アフターケアも万全の状態なんよ~……って言うたら、どうや? 信じる?」
まるでいきなり横合いから殴りつけられたような驚きに固まるバイソン。
彼の様子にクスクスと笑ったクロワッサンは、彼女の下腹、その期待に口を開けて涎を垂らした陰部に指を差し込み――
「……ナマえっちの、膣内射精。堪能してみぃひん?」
くぱ、と開いて見せつけた。
サーモンピンクの膣肉も、ペニスを搾るためにあるようなつぶつぶの肉ヒダも、その奥のきゅうきゅうとヒクつく穴からとろりと溢れる愛液も、何もかも見せつけて。
「バイソンはんのザーメン浴びて、もう辛抱たまらんくなってるねん。ウチのおまんこ、さっきから気持ちよくなりたい言うてきゅんきゅん疼いてはる……いまちんちん挿れてくれたら、温かくとろとろで、おまんこお肉がにゅちゅうって絡み付いて、一瞬で射精してまう位気持ちええと思うよ?」
「っ……!」
「ナマ。なーーま。な・か・だ・し……一番具合のええおまんこ。どうせなら、いっちばん気持ちいい射精をしたくあらへん?」
ザーメンを貼り付かせた唇を綻ばせて、くす、と妖艶に微笑む。
ばく、ばく、心臓が早鐘のように鳴る。ヒクッとペニスが動く。バイソンは首を振るが、興奮はちっとも冷めやらない。
「嘘、ですよね。見え見えの打算じゃないですか。目の奥に龍門塀が映ってますよ」
「ほんとお? ウチったら、バイソンはんの立派なちんちんに釘付けなんやけどなぁ」
「安全日とか、膣内射精とか、そんな都合の良いことある訳ないでしょ。どうせ僕の御曹司って肩書きだけ見て、既成事実を作るつもりでしょう」
「どーやろー? バイソンったら疑り深いなぁ……しゃーない。そんなに気になるならこのゴムを付けはったら――お、っととぉ」
殊更わざとらしい声を上げて、クロワッサンはコンドームの箱を放り投げた。遠くの方で、ぱす、と小さな音が鳴る。
「あっちゃー。ウチとした事がやらかしたわぁ。わざわざゴム拾って付けてたら、ウチの極上とろふわおまんこはすっかり乾いてまうなぁ」
「クロ姉、どこまで本気でやってるんですか」
「ピンキリ本気に決まってるやん。ウチは本気でバイソンはんのちんちんずこずこされて……いっちばん奥の子宮に、びゅるるぅぅ~~って熱いのを注いで欲しいんやけどなぁ」
クロワッサンは終始とても楽しそうだ。
バイソンをからかう事を楽しみ、同時に、彼のペニスで貫かれる時を、心の底から楽しみにしている。
ばく、ばく、心臓が早鐘のようになる。ペニスが、まるで握り拳のように力を籠めて固くそそり立つ。
視線はずっとクロワッサンの、雄汁で真っ白に汚れた顔と、ふっくらした綺麗な胸、そして、いやらしく開かれたヴァキナに向いている。
とめどない性欲が、チリチリとバイソンの心を焦がす。
その実、バイソンにマトモな思考をする余裕など残ってはいなかった。懸念程度で踏みとどまるようなブレーキは、とうの昔に壊れている。
「ほら、バイソンはん。ウチのいちばん奥の、いちばん大事な女の子の部分……バイソンはんのザーメンで、真っ白に染めたって」
「分かりましたよ。誘ったのはそっちですからねッ」
さながら鞭を打たれた闘牛のように、バイソンは目の前の美しい女体に覆い被さった。
クロワッサンの身体を抱き締め、ソファに強く押し付ける。ほとんど本能に任せる動きでペニスをあてがい、固くそそり立ったそれをクロワッサンのヴァキナに突き立てた。
「は――っん、ふほおぉ!?」
「うっく、んん……!」
二人のフォルテは、ずぷんっと音を立てるほど勢いよく結合する。腹を貫かれた衝撃に、クロワッサンが本能丸出しの呻き声を漏らす。
狭い膣穴を無理矢理押し広げて突き進む。張り詰めた肉竿がとろとろの柔肉で包まれ、みっちりと敷き詰められた肉ヒダをぞるぞると擦り上げて強烈な刺激を送り込む。勢いのままに腰を突き上げて、膣の更に奥にある子宮の入口を亀頭で叩く。どちゅっと子宮を突き上げられて、雌に備わった発情の炎を一瞬で着火させられる。
「っふ、ふひ……は、はひ、ひい゛……!?」
それら特大の快感を一突きで流し込まれて、クロワッサンは一度絶頂した。処理しきれない快感に脳がフリーズし、視界がチカチカと明滅する。
そして、今まさに獲物に食らい付いたばかりの獣が、絶頂に耽る余韻など与えるはずもない。
「は、ぁ――っんん!? っあ゛、ふん、はふぅぅぅ!?」
「望み通りに思い切り犯しますからね、クロ姉!」
バイソンはぎゅっと歯を食いしばり、猛烈な勢いで腰を振り始めた。ばちゅ、ばちゅっという激しい水音。先のテキサスにも負けないくらいの腰使いでクロワッサンの膣を貪る。
「っん゛、はあ゛、あ゛、バイソンはん゛っい、も、いきなり激しすぎひい゛っ!?」
「自分でけしかけた癖に何言ってるんですか。っく、犯されたくてうずうずしてるって、あなたが言ったんですから!」
乱暴に声を荒げ、バイソンはストロークを緩めない。
クロワッサンの裸体を激しく掻き抱き、全身を使ってソファに押し付ける。そうして完全に身動きを封じた彼女の下腹部めがけ、猛烈な勢いでペニスを叩き付ける。
快感を逃がすことも、抵抗も許さない、ただただペニスでヴァキナを抉られる快感を受け止めさせる、捕食のようなセックス。
「っん、ふん、は、はお゛、ふひん……っあ゛、らめ、バイソンは、これやばい、ウチのまんこバカになるっふう゛ぅんッ」
「そうですよ、バカにしてやるんです。クロ姉のおまんこがバカになるまで、思う存分堪能させてもらいますから」
ヤケクソのようにバイソンが言って、壊れた機械のようにピストンを続ける。快感に悶えるクロワッサンの腕がバイソンの背中に回り、ぎゅっと強く抱き締められる。
上体を掻き抱き、下半身を激しく擦り合わせ、互いに隙間を無くすように絡まり合う。
「い、ひん、ひんっ、ひ、ひゃふ、ふぅぅぅぅぅん……!」
「くっ……やばい、クロ姉のおまんこ、とろとろで本当に気持ちいい……クロ姉のナマおまんこ、ちんぽが溶かされそうですっ」
彼女が自分で言ったように、クロワッサンの膣の具合は最高だった。興奮でほぐれて期待にひくついていた肉ヒダは、バイソンがペニスを突き入れる度に喜び群がって絡み付き、ちゅうちゅうと吸いつくような刺激で肉竿を歓迎する。愛液は後から後から涎のように溢れてきて、じゅるじゅると啜り上げられる痺れるような快感には思わずうっとりと陶酔してしまいそうになる。そのうえ締め付けは猛烈で、腰を引く度に膣全体がぎゅっとペニスを抱き締めてきて、溜まらない抵抗感に精液がたちまち沸き立ってくるのを感じる。
「むっちり熱くて、ふわふわで、それなのに腰を引くたびにきゅうきゅう絡み付く。クロ姉のおまんこ、クロ姉の――!」
「っん゛、んん゛っ、やら、バイソンはん! そない力強く叩きつけられ゛、たらあ゛っ……子宮が潰れてまう。まんこをバイソンはんの形にされてまう゛、ふう゛ぅんッ」
「覚えてくださいっ、いいえ覚えさせます! 僕が皆のおまんこを覚えさせられたみたいに、クロ姉を僕の形に――くぅぅッ」
これまで好き放題に犯されてきた鬱憤を晴らそうとでも言うように、バイソンは夢中でクロワッサンを抱き締め、膣の感触を堪能する。ばちゅばちゅと強烈な水音と一緒に腰を振るって性器を擦り合う。
「っん、は、ああ、んああああっ。は、はひ、まっへ、バイソンはん。ウチまたイク、もうイってまうから止まって、一旦ストップ、やら、も、だ――め、ん、ぅぅぅぅぅ~~~っ!」
「っく、んん……イった時のおまんこの締め付け、たまらないです。クロ姉、もっとイってください……!」
「っは、あ゛、あ゛んっ、バイソンはん、ホンマ鬼畜すぎ、い゛ぃ……!」
絶頂しても、一度灯された雄の本能は一切容赦しない。バイソンの猛獣のような腰使いが、クロワッサンに容赦なく快楽を送り込み、ゴリゴリと余裕を削り取っていく。ソファに押し付けられたクロワッサンに許されているのはバイソンの身体を抱き締めるくらいで、与えられる快感から全く逃げる事は叶わない。ばちゅばちゅ、ばちゅばちゅ、激しい腰使いでクロワッサンのおまんこを犯す。とろとろの肉ヒダもちゅうちゅう吸いつく子宮の入口も余すところなく堪能する。ばちゅばちゅ音を立てて貪る。犯す。犯す。
「ん゛、んは、ほ、ほお゛ぉ、ん゛……はは、バイソンはん、もうウチのおまんこに夢中やんかぁ……っあ゛、んん゛!」
度を超えた快感に視界をブレさせ、ガチガチと歯を鳴らしながら、クロワッサンはにんまりと笑う。バイソンの、茶色い毛に覆われたふわふわの大きな耳に唇を寄せ、くすくすと囁く。
「ん、ふひっ……こんなん、ケダモノの交尾やん。絶対に孕ませたるっちゅー、本気のセックスやん。っあ゛、あんっ、はああっ……ひひ。バイソンはん、ウチのこと本気で孕ませる気なんか?」
送り込まれる快感が、頭の中でバチバチと火花を瞬かせている。敏感な膣肉をぞりぞり擦られ続けて、全身がガクガクと痙攣している。愛液はもう壊れた蛇口のように溢れ出ていて、イったかどうかの区別もつかなくなりつつある。
「どうしよ、っお゛、おん゛っ……うちのおまんこ、きゅんきゅん止まらなくなっとる。子宮が切なくなって、膣肉すぼめて、孕む準備はじめとるみたいやぁ」
「っ――!」
「ん゛、ふう゛ん……! バイソンはんもそうやろ? ウチのおまんこのいっちばん奥、きゅんきゅん切ない赤ちゃんの部屋に、ぷりぷりのザーメンどっぷぅ~って吐き出したいんやろ? 赤ちゃん汁で、ウチのおまんこ一杯に満たしたい~って気持ちで一杯やろ、っあ゛、ふひ、きゅふ……ふふ、でもホンマにえーんかなぁ。ウチ、ほんまに安全日かなぁ? 気のせいやなくて、おまんこがほんまに孕む準備始めとるかもしらんなぁー?」
溢れる愛液が滴ってソファをぐっしょりと濡らしている。二人の接合部には、愛液と先走り汁が絡まり合ったミックスジュースが泡になって互いの陰毛に貼り付いている。じゅるじゅるとお互いに啜り合うような水音を奏でて、お互いの粘膜を蕩かし合っている。
「ええんかなぁ、ん、あんっ……フェンツ運輸の御曹司が、その場の勢いに任せてちんちんハメて。よく知らん女の言葉を信じて、ナマえっちの膣内射精をキめてしもおて。後継者失格なんちゃう――っん゛、ひん、はひっ」
「ッなんでクロ姉は、そんなに意地悪な事ばかり言うんですか……!」
背筋に電流を流されるようなぞくぞくとした快感は、次第に射精欲に変わりつつある。射精したい。射精したい。このまま彼女の、むっちりやわらかな膣肉に抱き締められて思い切り果てたい。
焦げ付きそうなほどに猛烈な本能がそう思うのに、同じように快感に蕩けて思い切り果てたいと感じている筈なのに。クロワッサンは悪戯に囁いて、バイソンの腰を振る動きにためらいをよぎらせる。
その雑念を振り払うように、バイソンはクロワッサンの、自分の精液で汚した身体を掻き抱き、更に強く密着させる。
「半年も一緒に仕事して、色々教えてもらって、こんなにおまんこ絡み付かせてえっちして……ッよく知らない女の人な訳ないじゃないですか!」
「っん゛、は、ああ、ん、バイソンはん、バイソンは、ん゛、ふぅぅん……!」
「っく、んん……! 皆がどれだけ良い人かはよく知ってます。じゃなきゃこんな風にえっちしたりしません! 僕、本気です。僕、クロ姉になら――」
息を荒げて、腰を動かす勢いのまま吐き出そうとした気持ち。
それを、唇に触れた人差し指が止めさせた。
目の前には、溺れるような快感に汗を拭きだし、真っ赤になったクロワッサンの、うっとり陶酔した笑顔。
バイソンの唇を指で押して、彼女はくすっと微笑む。
「それは、いま言うたらアカン」
「……、…………」
「その場の勢いやなくて。こういうのはちゃんと綺麗なお店で、立派なドレスで着飾って。面と向かって、花でも指輪でも用意して言わんと……悪い虫を避けて、綺麗な嫁はん射止めるんも、立派な男の子の務めやろ?」
思わず――腰の動きさえも止めて面食らうバイソン。
クロワッサンは華やかに微笑むと、バイソンの髪に手を回し、ぎゅっと抱き締めた。
「意地悪してごめんなぁ、バイソンはん。先輩トランスポーターの、身の振り方の教訓と思って大目に見てや」
「クロ姉……」
「そんで……今日、ほんまに大丈夫な日やから。このままウチのおまんこにびゅーーって射精して。気持ちいい気持ちいいとびっきりの射精で、ウチの子宮も意識も、真っ白に飛ばしたってや」
蜂蜜のように甘い囁きが、沈下しかけたバイソンの情欲の炎を、これまで以上に煮えたぎらせる。
バイソンはクロワッサンの身体を強く抱き締め、大きく腰を押し込んで、張り詰めたペニスで彼女の膣を突き上げた。
「っクロ姉のそういう所、本当にずるいです!」
「あ、ん、ふぅぅ!? っん、んぅ、んううぅっ!」
「いつも僕をからかったり、妙な儲け話に誘ったりする癖に、時々凄く頼りになって……本当にクロ姉のこと忘れられなくなったらどうするつもりなんですか!」
グラグラと煮え立つような性欲と、胸の内に溢れる性欲とは別の感情。それに突き動かされるように腰を振るい、じゅるじゅると愛液を絡ませて繋がり合う。
互いをぎゅっと抱き合って、隙間を無くすように密着して。ぞくぞくとした快感に全身を打ち震わせて。本当の恋人のようにつながり合って、共に絶頂へと登り詰めていく。
「ん、ふぅ、ふ、ふ、ふぅぅぅ……! おまんこの中で、ちんちんが膨らんでるのが分かるで。バイソンはん、もうイキそう? イキそうなんか? 熱い精液、ウチの中にどぷどぷって注いでまうんか?」
「く、うぅ……クロ姉のおまんこも、締め付けが強くなってますよ。きゅうきゅう窄まって、吸い取られそうです……!」
「射精してええよ。子宮のきゅんきゅん、もうすごいことになってんねん。今熱いの注がれたら絶対イってまう。今日いちばんおっきいのキてまうから。だから射精して。射精して。バイソンはんの精液、ウチの一番奥に射精したって――!」
フルスロットルで腰を回し、粘液塗れの柔肉を絡ませ合う。ばちゅばちゅと激しい水音で互いの下腹部を打ち付け合って、野性的な本能に身を任せて快感を貪り合う。
気持ちいい以外考えられなくなって。余計な感情を全部締め出して、快感で繋がった二人の空間へ飛び込んでいく。互いに求め合って、感じあって、互いの敏感な粘膜を激しく絡み合わせて高まっていく。登り詰めていく。
ビクビクとした性器の痙攣がとうとう限界を越えて解放の時を迎える。下腹部で煮え立つマグマが一気に吹き上がる。その爆発を感じて膣がぎゅっと収縮し、張り詰めたペニスをとろふわのお肉でぎゅっと抱きしめる。
二人はこれまでで一番強く熱く抱擁した。二人で一つの存在になるように密着して、同時に飛び込む。登り詰めた果てで快感を一気に解き放つ。絶頂する。何もかも真っ白になるくらいとびきりの快感に飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ――!
「イく、射精します! クロ姉の一番奥に――っふ、あ、ああああぁっ!」
「んんんんっ!? あ、熱いの来たぁ! あっひ、ひく、イくイく――ん、はひ、ひゅううううぅぅぅぅ――ッ!?」
そうして二人一緒に、何もかも忘れるほどの極上の心地良さに飛び込んだ。
ペニスが激しく脈動して精液を吐き出す。びゅく、びゅるる。びゅるぅ、びゅるるぅぅ~~……! 濃厚な白濁液を、女性のいちばん奥、もっとも大事な部分に吐き出し、真っ白に汚していく。
クロワッサンは激しく身を打ち震わせる。ばちん、ばちんと火花が散る。意識が飛んでいきそうな絶頂の火花。ばちん。ばちん。身体をぎゅっと緊縮させて、バイソンの身体を抱き締める。彼女のとろとろの膣肉がはげしくすぼまってペニスを揉みしだく。もっと出して、出し切ってとおねだりするみたいに。
「っふっふっふ……ふぅ、ふぅぅぅ……イく。あかん、コレやばい……どぷどぷ、熱いので子宮いっぱいにされて……ホンマにっ、ひ、ひい゛ぃ……こんなイき方、バイソンはんを忘れられんくなる……ウチの子宮、バイソンはんの味を覚えてまうっふ、ふぅぅぅ……!」
何度も何度も脈打ち、打ち震えて。
やがて絶頂の波が引き、クロワッサンはようやく全身の緊張をほどかせた。痺れるような快感と多幸感が同時に押し寄せる。
「はぁ。アカン、久しぶりのナマえっちは効きすぎたわ……これ、冗談でもなくハマってまいそうや」
クロワッサンはひく、ひくと小刻みに震える身体から力を抜き、くったりと脱力する。
その、ソファに身を投げた彼女の太股を、むんずと掴む二本の腕。
「はぇ? ちょ、バイソンはん? 何して……って、待ってや。それ、ちんちん何でそんなに固いまんま……」
「ごめんなさい。クロ姉に僕の事、本気で覚えて欲しくなりました」
バイソンは顔を真っ赤にさせ、ぜいぜいと息を荒げながらも、その目は真剣だ。真剣にクロワッサンを見つめ、ペニスをガチガチに固くして、犯したいという気持ちを露わにさせている。
「言った通り、けしかけたのはクロ姉の方ですからね……孕みたがってるクロ姉の安全日おまんこ、孕ませる勢いで、思いっきり犯させて貰います」
「や、ちょ、それはその場のノリって奴で……待ってホンマにこのまま二戦目やるんか!? 待って休憩――ふひっ!? やら、ちょホンマ無理休憩っん、んひ――ちょおおおお! この御曹司はん、将来有望すぎるやろ~~~~!?」
クロワッサンの悲鳴は、あっという間に快感の喘ぎ声に塗り潰されて、あられもない嬌声に変わっていく。
メンバーが集まって談笑するペンギン急便C倉庫に、飽きることなく嬌声が響き渡る。
「あ! あん! んんん! テキサスさん、テキサスさん!」
「くっ……ふっふっふっ……!」
一つのソファでは、売れっ子アイドルのソラが、テキサスと激しくまぐわっている。テキサスはソファに寝そべらせたソラの足を大きく広げさせ、露わになった綺麗な女性器に、自分の性器を押し当て、擦りつける。にじみ出した愛液が互いの下腹部を濡らして、じりじりと痺れるような快感で互いをイカせあっている。
「っんふ、ひゃふ、ひんんっ!? テキサスさん、クリ当てるの上手すぎですぅぅ……ダメ、私またイっちゃいます。テキサスさんにイカされちゃいます――ん、ひゃ、きゅふ、ふぅぅぅぅぅんッ」
「っん、あ――私も、イくぞ。イ――っん、んんん……!」
歌で元気を届けるアイドルの、誰も聞かせられない甘く上擦った嬌声を聞きながら、テキサスもまた絶頂し、ループスの黒い毛並みの尻尾をぴんと逆立てさせる。
「はぁ、あぁ……テキサスさん、顔赤くなってる……キスしたい。テキサスさん、キスしてください」
「うん、分かった……ちゅ、るぷ……」
「はむ、ちゅる……しあわせ……私のアイドルおまんこ、テキサスさん専用にされてしあわせです……ちゅ、ちぅ、ちゅく、ちゅぅ――っん、んん、は、あん! テキサスさ……!?」
「すまない、また滾ってきた。もっとするぞ、ソラ」
「っはい、はい! 犯してください。私のおまんことすりすり擦り合って、一緒に気持ちよくなってください! テキサスさんテキサスさん! ひん、ひゃん、ひゃあああ……!」
凜々しい黒髪のループスと、華やかなアイドルが互いの女陰を擦りつけ、快感を貪る。
その鈴の鳴るような嬌声が聞こえる、一つ隣のソファでは――
「あ゛、やら、またイク! イくから止めて、やだやだやだ――あ゛、ふあ゛ぁぁぁぁ!?」
「はい、九回目。凄いねエクシア。どんどん感度がよくなってるんじゃないかい?」
四人駆けのソファで寝かされたエクシアが、動物のような嬌声を張り上げて絶頂し、ヴァキナからぷしっと愛液を吹き出させた。噴水のように吹き上がるそれを眺めて、モスティマが子供のように目を輝かせる。
モスティマは昂揚に頬を染め、うっとりと唇を緩めた悪魔めいた微笑を浮かべて、ぐったりとソファに身を横たえる赤髪の天使の頬を撫でる。
「かわいいよ、エクシア。君の冗談抜きの本気イキの声や表情、すごくそそられる」
「はぁ、はあ゛ー、はあ゛ー……ま、まっへ。モスティマ……あたし、イきすぎてバカになってる。息の仕方わすれちゃってる……」
「お陰で次の任務に向かう元気を貰えそうだ。さ、まだ限界じゃないだろう? もっと声を聞かせてくれたまえ」
「やら、やらぁ、待ってモスティマ――っん、んん、ふん゛ーー!」
モスティマは本当に愛おしげにエクシアを見つめ、指に挿し入れたローターを再び起動させる。汗と愛液でびしゃびしゃに濡れたエクシアのしなやかな身体が、打ち上げられた魚のようにびくっと跳ねる。
「あ゛! あぁ! んひ、ひん、ひぃん……き、きつい。つらいよ。うイくのつらいってば! あ゛、んあ゛ぁ、なんで止めてくれないのよ、モスティマのいじわる! 悪魔ぁ……!」
「ふふ、正解だ。ご褒美にチューをしてあげよう。ちゅ、ちぅ、ちゅうぅ……」
モスティマはエクシアの真っ赤に火照ってとろとろになった唇を啄む。堕天使の青い舌が、天使を貪り絡め取るみたいに口内を蹂躙する。そうしながらヴァキナに挿入された指はぐちゅぐちゅと音を立てて彼女の膣肉を掻き回し、ローターで弱点を的確に抉り抜き、我慢などできようもない強烈な快感を与え続ける。
「ふん、んんーーーー! やだ、下ろして! 降りてこれない! このままじゃあたしイき続け、へえ゛……っあ゛、イく、イったまま戻って来れないって!」
「それは良いことを聞いた。エクシアの聞いたことない声、聞かせてほしいな」
「ヤダヤダヤダ! もう無理い゛ぃ、トんじゃう! イき飛んじゃう! おまんこイく、イくイくイく――あ、んあ゛、あ゛あああ! あ゛ーーーーッ!!」
柔い微笑みの堕天使に弄ばれて、赤髪の天使は、ケダモノのような嬌声を上げて身を捩らせ、特大の快感に意識を吹き飛ばされる。
互いの好きも気持ちいいも剥き出しに、飽きる事なく、身体を触れ合わせ、交じり合って。
都市を支える物流を担う、たくましき少年少女達の逢瀬は、移動都市龍門の喧噪を体現するように、眠る事も忘れて盛んな声を響かせ続ける――。
◇
微かな物音が、バイソンの意識を呼び覚ました。
目を開けるより先に彼が感じたのは、とんでもない倦怠感と、奇妙な頭の重さ。
全身の血が鉛に変わったような酷い気分に苛まれながら、バイソンは目を開く。
絨毯が天井に敷かれている。机や大画面テレビが天井から吊り下げられているみたい。
「……逆さま」
ようよう一言呟く。
その呟きを拾って、逆さまの視界で動いていた影がバイソンを振り向いた。しゃがみ込んで、宝石のように青い瞳を近づける。
「や、おはようバイソン」
「……おはようございます、モスティマさん」
「はは、大丈夫かい? 死にかけみたいな掠れ声してるけど」
バイソンの返事を受けて、モスティマはくすくすと笑う。倉庫の壁に開けられた小さな採光窓からは、夜明け間近の白んだ空が見える。
「あれだけ派手にやり合ったから無理もないか。君、昨日の事ちゃんと覚えてるかい?」
「昨日……待ってください。モスティマさん、何で逆さまなんですか? 今度はどういうアーツを?」
「ぷ、ははは。やっぱり君ってば面白いや。いい加減に目を覚まして、おちんちんを隠しなよ」
「ちんち――うわ、わわっ!」
言われてようやく顔を上げたバイソンは、自分が全裸をモスティマに向けて晒している事にようやく気付いた。
ソファに頭と足を逆にして寝そべり、そのまま寝落ちしていたのだ。ソファには同じく全裸のクロワッサンが、バイソンのお腹に乗っかるようにして寝ている。大口を開けて、鼻ちょうちんさえ出してしまいそうな熟睡具合だ。
「く、クロ姉起きてください。っていうか、どういう体勢で寝てるんですか僕達……!」
「ふにゃ……もー、あかぁん。食べられへんてぇ……」
「あはははっ。寝かせてあげなよ。君に付き合ってヘトヘトのはずだし、私は別に、君のおちんちんくらい気にしないし」
上下逆にソファに座る頓珍漢な格好のまましばらく身を捩らせたバイソンだったが、クロワッサンが本当に起きる気がないのを見て、やがて抵抗を諦める。
そこでようやく、目の前の青髪のサンクタが、トランスポーターの衣装を着込んでいる事に気が付いた。
「モスティマさん、もしかして……」
「うん、急に仕事の依頼が入ったんだ。ロドスじゃないお得意様。今度の行き先は遠くてね、長めの出張になりそうだ」
「そう……ですか」
世間話をするようなノリで、モスティマは別れの時が来た事を告げた。寝起きの胸に、冷たい残念な気持ちが差し込むのを感じる。
「エク姉は起こさなくていいんですか? モスティマさんの帰りをずっと待ってたのに」
「頬を抓ってもぴくりとも反応しないから諦めた。お別れのキスはちゃんとしたよ」
「そうですか……また、しばらく会えなくなるんですね。残念です」
「んんー? それは、私ともっといちゃいちゃしたかったって事かなぁ?」
「そ、そうじゃなくて……世界の色んな景色とか、楽しかった思い出とか。僕もエク姉みたいに、モスティマさんに話して欲しい事が沢山あるんですよ」
心からの素直な気持ちをそう吐露する。
モスティマは意外そうに目を丸くし、バイソンの目を見つめていたが、彼の言葉を心で受け止めると、にんまりと唇を綻ばせて、花が咲くような笑顔を見せた。
「やっぱり君はかわいいなぁ。どこにでも行くのが私の取り柄なのに、ここに帰りたい理由がまた一つ増えてしまうよ」
雪のように白い肌、凜々しい睫毛に、感情を伺わせない深い青の瞳。そんな整った美貌を持つ青髪のサンクタの笑顔は、思わず息を飲むほどに美しい。
そんな風に言葉を失うバイソンの前で、モスティマは自分の股に手を這わせた。
バイソンの目の前にしゃがみこんだ、用を足すような格好で、彼女はショートパンツのボタンを外し、ジッパーを降ろし、
――自分の秘所を、ちらりと見せつけた。
「っ――!?」
「思い出話に華を咲かせる時間はなくてね。君は、こういうサービスも嬉しいだろう?」
くすくすと愉しげに笑う。モスティマの上半身が影を作っていても、髪と同じ綺麗な青色の陰毛と、白い肌の間にあるふっくらとした恥丘が目に焼き付く。
いつも通りの浮き雲のような雰囲気を纏いながら、肉感的な女性の秘所を見せつけて、モスティマはバイソンに囁く。
「……私の味、覚えてくれた?」
「っ……は、い」
「それはよかった。次は、膣中の感触も覚えさせてあげるね」
秘密の逢瀬をするようにそう囁いて、モスティマはズボンを直し、秘所を隠す。
そうして彼女は、心なしかほんのり朱色に染まった顔を近づけ、彼の唇を啄んだ。
甘くまろやかな吐息を、ほんの一瞬交換する。
「ちゅ――これからも一生懸命励みたまえ。ここの皆に付いて行けるなら、立派なトランスポーターも夢じゃないさ」
「はい、ありがとうございます」
「ああ、それと……君とクロワッサン、結構お似合いだと思うよ。気持ちを伝えるなら、告白の刻を間違えないようにね。冗談にされないよう気をつけることだ」
「っえ。ちょ、いきなり何言って……!?」
「あはは。それじゃ、いってきます」
ぼっと火を灯したバイソンの顔を見納めにして、モスティマは風のように軽やかな足取りで去っていく。
倉庫を出ると、廊下の向こうから上機嫌にステップを踏む男と目が合った。艶やかな嘴にいかついサングラスをかけたエンペラーは、モスティマの姿を見てふんと鼻を鳴らす。
「なんだ、もう行くのか」
「うん。いつも好き勝手させてもらって悪いね、ボス」
「お前を縛れるなんて思っちゃいねえよ。それにしても忙しねえな、俺に一杯付き合う暇もねえのか」
「それはまた今度。懇親会は開いて貰ったから、エネルギー満タンさ。それじゃ」
「おう、達者でな」
短い挨拶を交わすと、モスティマはエンペラーの脇を抜け、会社の外、ひいては龍門の外まで飛び去っていく。
その艶やかな青髪を見送って、エンペラーはふんと肩を竦め、モスティマが出てきたC倉庫に視線を向ける。
「懇親会? へぇ、アイツ等もそういう人情みたいなのがちゃんとあるんだな。パーティーを開くんだったら、俺もここに残っときゃよか――クッッッッッッッッッッッッッサ!!!」
C倉庫に嘴を差し入れた瞬間に、エンペラーはネジが外れたみたいに全身を跳ね上げさせた。
猛烈な匂いにむせ返り、ズレたサングラスをわたわたとかけ直して見れば、C倉庫は見るに堪えない有り様だった。
三つあるソファの全てを、恥部を隠しもしない全裸のメンバーがぐったりと寝そべって埋めている。ソファも絨毯も、床のあちこちも、口やら下腹部やらから吹き出した汁でびしゃびしゃに汚れ、とんでもなく生々しいフェロモンを倉庫中に充満させていた。
見るも耐えない、ヤリ部屋の様相。好き勝手に乱れまくり汚しまくったペンギン急便の一向は、ぐったりと身を擡げ、幸せな夢に落ちている。
「すぅ……すぅ……」
「にへへ、テキサスさん。へきはふはぁん……」
「いややわぁ、婚約金なんてそんな貰えへんてぇ……くかー、すぴー」
「モスティマ、逃げちゃやだぁ。もっと隣にいてよぉ……むにゃむにゃ」
「……これはどういうことだ、バイソン」
「え、ええ。なんで僕だけに聞くんですか」
サングラス越しでも分かる鋭い視線をギギ、と向けられ、バイソンが上下逆のまま冷や汗を浮かべる。エンペラーは前足でサングラスを持ち上げ、底冷え過ぎて地響きのように聞こえる声で言う。
「そりゃ、俺がテメエに倉庫の掃除を言いつけたからなんだが……なあバイソン。お坊ちゃまのお前は些事かもしれねえがな、テメエが今ひっくり返ってるソファは、今のテメエの給金三ヶ月はする上等品な訳なんだが……それをよくもまあビシャビシャと雑巾みてえに扱いやがって」
「や、だからそれは僕だけじゃなくて皆が――」
「いいからとっとと起きろクソ野郎共ォ!! 配達人がいつまでグースカ寝てやがる!!」
その小柄な身体のどこから発せられるのか信じられない、大砲のような怒号が轟き、ペンギン急便のメンバーが一斉に眠りの底から叩き起こされた。
「ぴゃああ!? あ、おはようございまひゃああテキサスさんの裸が目の前にぃぃ!? あ、ハウッ、ダメこれ嬉しすぎて心臓止まっちゃう……!?」
「ふぁ……おはよう、ボス」
「むにゃむにゃ……なんやもう朝かいな。お、なんやぐらついて、お、おぉぉっ?」
「ちょっ危な、クロ姉ちゃんとバランス取って! 下に僕の顔があるんですから落ちないで落ちないでったら! うわあああ!?」
「っモスティマ!? ――ちょっと、モスティマは!? 嘘、なんでもういないの、なんで誰も起こしてくれなかったのー!?」
「オラ、太陽は登ってるぞ、顧客は配達人を待ってはくれねえぞ! 早く乳と股間を仕舞って支度しろ! バイソンてめえは一時間でココをさっぱり綺麗にしろさもなくば命はねえと思え!」
「バイソン、ねえバイソン! モスティマが出ていくならちゃんと起こしてよ、バイソンのバカー!」
「ああもう父さんモスティマさん、僕は本当にここに居て大丈夫なんですかあぁーー!?」
朝日が登り、鳥が飛び立ち、龍門のハイウェイには早くも街路を疾走する源石車輌のクラクションが鳴り響く。
少年少女の思い思いの騒ぎっぷりも容易く取り込んで、昼も夜も収まる事のない喧噪に満ちた大都会が、新たな一日を迎えて意気揚々と活動を始めた。
(了)
イベントシナリオ喧噪の掟を読み終えた僕「こんなんセックスしかないやん」
という事で書きました。
誰かが必ずやらなきゃいけなくて、でも誰もやってくれなくて、いや誰かやってなきゃおかしいのに本当にマジで誰もやってなかったので自分でやらなきゃいけなかったんです(使命感)
ていうか美人勢ぞろいだけど全員どこかぶっ飛んでて限りなくグレーに近い半グレ集団みたいなペンギン急便の中に蝶よ花よと育てた後継者の御曹子くんを放り込むとか何考えてるんですかお父さん!? 教育って何、えっちな奴? 絶対えっちな教育ですよこんなの絶対セックスですよバイソン君ありったけ汚されて帰ってきますよいいんです!? って感じでシナリオがぜんぜん頭に入ってこなかったのはいい思い出です。
バイソンくんにはクロワッサンとしこたまずぽずぽやった後、モスティマと最後の気力を振り絞りっクスをしてもらう想定だったのですが、途中で僕の気力がなくなったのと若干の解釈違いを起こしかけたので省略しました。
バイソンはモスティマへの感情はトランスポーターとしての憧れで、女性としての好意はクロワッサンに向いているくらいの関係性が素敵だなぁと思う次第です。クロバイてえてえ
ワンシーン五万字という我ながらやりすぎ感のあるお話でしたが、どうでしたでしょう。よくシコれて、さらに面白かったら嬉しいな。
あ、このお話は今年のコミケで本にして頒布する予定です。
オマケもイラストもないけれど、紙の本で読みたい人はぜひ。
会場では他にもいろんな本を出す予定です。
以上、ここまで読んで貰ってありがとうございました!
面白かったら感想・評価ドシドシよろしくお願いいたします!
また次のお話でお会いしましょう!