※pixivでも投稿しているものと同内容です。
作ってる最中に色々と妄想できるのが楽しいですね、美少女プラモ。
イカで深淵と言われたら……って内容です。いあいあ。
ソフィアさんはver.1.1を買う予定なので、それも組んだらなんか書けるといいなぁ。
あと初めての18禁投稿です。
これ18禁かな? って正直思わなくもない。とりあえずの18禁です。
ギラギラと輝く太陽があらゆる物を照らし、気温をぐんぐんと上げ、うだるような暑さの中、僕は馬車の時刻表とにらめっこしていた。
「……あづい」
記載されている出発時刻のずいぶん前から待っているのにその時間を過ぎても一向に馬車が来る気配は無い。僕の住んでいる田舎の街でも10分ぐらいの遅れでたいてい馬車は来るというのに。
「……旅にトラブルは付き物とはいうけどさぁ」
僕は夏休みを使って初めての一人旅をしていた。地元の街から馬車を乗り継ぎ5日ほどのところにある避暑地で涼を取る計画だ。
初めてということでルートの計画もしっかりしたし、時刻の確認も済んでいる。
しかし今、出発して2回目の乗り継ぎ場所である漁村で立ち往生してしまっている。
ここまで乗ってきた馬車はすでに引き返し、待合所にいる人間は僕一人だ。
待合所には屋根が無く、太陽光が容赦無く僕に降り注ぐ。困った。
手持ちの水筒は既に空で、だとういうのに喉はカラカラだ。飲み物を買いに行きたいがその間に馬車が来てしまうのでは? という考えが僕をその場から動けなくさせていた。
「……でもこのままじゃ干からびちゃうな」
初めての旅行で倒れて病院送りなんて情けないことこの上ない。
来る時の馬車から見たところ、漁村らしく海に向かうほど賑やかそうな村だった。そちらに行けば飲み物を売っている商店くらいはあるだろうと、その場を動こうとした時だった。
「今日はもう馬車は来ないようですよ」
鈴のような美しい声で話しかけられた。
声がした方を向くと、そこには美しい女性が立っていた。
日光を遮る真っ白な日傘、同じく白いブラウスに夏らしくさっぱりとした青のロングスカート、日傘の影の向こうに垣間見える端正な顔立ち。肌は透き通るような白さだ。漁業に従事しているとは思えない。村のお金持ちの娘かなにかだろうか。
「もし? どうされました?」
しまった。あまりの美しさに見とれてしまっていた。
「あ、えっと、馬車が来ないって、どういうことですか?」
「なんでもこの村と隣街をつなぐ橋が昨日落ちてしまったらしく、復旧するまで馬車は来ないのだそうです」
「えぇ!? そうなんですか!?」
困った。引き返そうにも戻りの馬車が来るのは明日。しかもこのルートを使えないとなるとかなりの遠回りになってしまう。どうしよう。
ここに滞在して橋の復旧を待つか、遠回りを承知で引き返すか。どちらにしても今日はこの村で宿を確保しなくては。
「教えていただきありがとうございます。ちなみになんですが、この村に旅館はありますか?」
「ごめんなさい。小さな漁村ですから宿の類はないんです……」
頬に手を当て申し訳無さそうに答える女性。所作の随所に品の高さが伺える。
「そうですか……ありがとうございます」
まぁ旅人が滞在することを想定してないだろうしなぁ。今日は野宿かぁ。
「あの、もし……」
見知らぬ土地での野宿に覚悟を決めようとしていると
「もしお困りでしたら私の家にいらっしゃいませんか?」
「…………え?」
そんな思いもよらぬ提案をされた。
◇
「そうですか。夏休みを使って一人旅を。旅人さんは立派なのですね」
「いえ、そんなことは……」
品のある服装に似つかわしい、穏やかな口調と表情で彼女は僕を案内してくれている。
「私はこの村から出たこともありませんから、旅行とはいえ一人で遠出するなんて、それだけで尊敬いたします」
彼女はこの村の地主の娘でラーニアという名前だと自己紹介してくれた。お金持ちも娘だという最初の印象は間違っていなかったみたいだ。
こちらも自己紹介をしたのだが、どうもラーニアさんは「旅人さん」という呼び方を気に入ったようで、名前では呼ばれていない。
今は海側から反対方向の丘の坂を登っている。坂の突き当りが彼女の屋敷とのことだ。
「でも良かったんですか? 男も僕が家にお邪魔しちゃって。」
「もちろん。両親は若隠居して離れに住んでおりますが、使用人も住み込みでおりますし、なんの問題もございません」
使用人。いわゆる執事さんとかメイドさんとかいう存在か。僕の家は一般家庭なので見るのは初めてになる。しかも今両親が若隠居と言っていたような?
ということは地主の娘というか、実際は彼女が地主としての仕事をこなしているのだろうか? だとしたら彼女のほうがよっぽど尊敬に値する。
「変化の乏しい田舎の漁村ですから、旅人さんのお話を夕飯の時にでもたっぷお聞かせくださいね」
楽しみにしておりますと、にっこりと微笑む笑顔にはまだ少女のあどけなさが残っていて、そのギャップにどきりとしてしまう。
「───さぁ、着きました。どうぞ我が家と思ってごゆったりとお過ごしださい」
「…………」
豪奢な門構えに立派な屋敷、そのあと案内された玄関では整列するメイドさん達に出迎えられ、とてもじゃないが我が家とは思えないなぁと痛感するのだった。
◇
「……これを、頂いても良いのですか?」
夕食時、少し予想はしていたのだが、その想像を軽く超える贅沢な料理にたじろく。
「えぇ。おかわりもありますので気に入った料理があればおっしゃってください」
「いや、でも、僕はこんなに豪華な食事をいただけるだけの事をしてませんし、恥ずかしながらお金ももっていません」
「お代なんて、お客様からいただくわけにはいきません。それに屋敷に来る途中でもお話しましたが、この村から出たことの無い私にとって、外の話をしていただけるのがとても嬉しいのです。どうぞ遠慮なさらずに」
なんて、なんて優しいお嬢さんなのだろう。美しさと心の清らかさを併せ持つ人間はいるのだ。感動していると「そういえば」とラーニアさん
「橋の復旧の件ですが、使用人に調べてもらったのですがどうも1週間ほどかかるとのことです」
「1週間ですか……」
思ったよりかかりそうだ。休みにまだ余裕があるとはいえ引き返すかどうするか迷うところだ。
「あの、旅人さんがもしよろしければなのですが、橋が復旧するまでこの屋敷に滞在してはいただけませんか?」
「……いいんですか?」
それは願ったり叶ったりというか、正直僕が目的の避暑地で過ごすはずの旅館より、ここの環境は遥かに良い。むしろこのまま滞在した後、街に帰ってもいいくらいだ。
「もちろん。この村に旅人さんがいらっしゃるなんて滅多に無いことですもの。良い思い出になってくれるよう努力いたします」
すでに良い思い出になる事は確定しているようなものだが、とてもありがたい申し出に僕は首肯した。
「──よかった」
安心したように微笑む表情には裏表は感じられず、心が癒やされるようだった。
「そうと決まれば明日は村のご案内をしますね。そうだ。ぜひ日曜に行われる村の集会にもご参加ください。村のみんなにご紹介いたします」
「……集会?」
◇
なんでもこの村には、とても大きな集会所があるらしい。
翌日、ラーニアさんに村の案内をしている途中でその集会所にも連れて行ってもらったのだが、集会所というよりかは神殿のような建物だった。
この村では広く一般に信仰されている教会の神ではなく、海神と呼ばれる土着の神様を信仰している人が大多数らしく、毎週日曜日にはあの神殿のような建物で集会が行われるらしい。海神さま。なんとも漁村らしい神様である。
村の地主は代々その集会の幹事役のような事を兼任しているらしく、ラーニアさんも毎週、集会を司っているらしい。
無宗教の僕にとっては休日に集まるなんて大変だなぁという感想だ。
よそ者の僕が参加してもいいのだろうかと聞くと「特に閉鎖的な取り決めなどもありませんので構いませんよ」とラーニアさんは答えてくれた。どうも集会というより村で週一回行われる寄り合いという面が強そうだ。幹事以外の出欠も自由とのこと。
とはいえその地域でしか信仰されていない神様と集会がどんなものか知的好奇心がくすぐられ、僕も集会に参加する事になった。
◇
集会当日。屋敷のエントランスでの待ち合わせ。ラーニアさんは全身をすっぽりと包むフード付きのローブの姿で現れた。朝食の時は普段の格好だったので集会用の服装なのだろうか? ラーニアさんは「少し野暮ったくてお恥ずかしいですね」とはにかんでいた。可愛い。
集会所に着くと村の人間が全員いるのではと思うくらいの盛況ぶりだった。
老若男女、大勢の人間が賑やかに会話している。先日村を案内してくれた時に顔をあわせた人達もちらほらと見える。やはり寄り合いといった面が大きいようだ。少し疑問なのはラーニアさんのようにローブを着ている人と普段着の人がいるくらいだろうか。
幹事であるラーニアさんは人々の合間を抜け、中央に据えられた像─おそらくこれが信仰されている海神さまだろう─の根本にある祭壇に向かう。
後ろについていった僕にラーニアさんは最前列の席を案内してくれ、自らは祭壇へと向かう。
それを見て集会の始まりを確認したのか、村人達は皆席に着き、会話も途絶える。
祭壇に立ったラーニアさんはこちら側を向くと
「皆様、本日もお集まりいただきありがとうございます。ご存知のお方もいらっしゃるかと想いますが、今日はなんとも珍しく、旅の方もいらっしゃいます。滅多に無いお客人の来訪を海神さまもお喜びになられることでしょう。皆様も暖かく迎えていただけると幸いです。さぁ、それではお祈りをいたしましょう──」
と、その後はありふれた儀式の台詞とお祈りの時間だった。
さっきの賑やかさの反動からか、静寂につつまれた集会所はとても神聖なものに感じられた。
お祈りの後、ラーニアさんが祭壇を降りると、もうそこは集会所に入った時と同様、ただの寄り合い空間になっていた。ラーニアさんに村の人々を紹介され、外の話をせがまれたり、村で採れる魚の話を詳しく聞いたりした。
そうして数時間、お昼を過ぎたあたりがいつもの解散の時間らしく、各々集会所を後にするのだった。
しかし、その場を後にしたのは全員では無かった。
ラーニアさんも含め、ローブを着た人達だけがその場に残っていた。
「ラーニアさん、これは?」
「実はですね、集会には少し続きがあるんです」
ふふっと、いたずらっぽく微笑むラーニアさん。やはりこの時折見える可愛らしさに引き込まれる。
「続きですか?」
「はい。決められた人達だけの特別な集会です。旅人さんもご参加くださいますか?」
「決められた人達? 僕に参加資格はあるのですか?」
「えぇ。旅人さんなら大丈夫です」
ニコリと微笑むラーニアさん。資格の条件は教えてくれないのだろうか? 僕はローブを着ていないので、ローブの有る無しではなさそうだが。まぁ、参加できるのであればとお願いする。
「嬉しいです。それでは私についてきてくださいね。」
ラーニアさんを先頭に僕、その後ろにローブを着た人々とつらなり、祭壇の方に向かう。
祭壇を過ぎ、据えられた像の後ろに回り込むと──そこには地下に通じるのだろうか、階段があった。
「これは──」
「ふふ、秘密基地みたいでしょう?」
無邪気に笑いながら階段を降りていくラーニアさん。
驚きつつも僕はついていく。
「これはすごい。本当に秘密の通路のようですね。」
「そうなんです。大昔の話ですが、この村の神さまが迫害された過去があるらしくて、その時に作られたんじゃないかって村のご老人たちはおっしゃっています」
「迫害……」
言われてみれば確かに、地上にあった像も、少し不気味さをもっていたような気がする。なんというか
「軟体動物なんでしょうか?」
「海神さまですか? そうですよね。あの像からはそういった印象をたしかに受けますね。イカのような外見をしてますものね。でも、たしかな由来は村に残っていないんです」
少し残念そうな口調で階段を降りていくラーニアさん。文献を残す文化無かった場合の土地の昔話や伝承ではよくあることだ。しかし軟体動物─とりわけイカか。地方によっては悪魔の生物とも言われてるみたいだけど、所変われば神様にもなるんだなぁ。
そうこう考えているうちに目的地についたようで、ラーニアさんが据え置かれた燭台に火を灯していく。かなり開けた場所みたいだ。
天井もかなり高く、今までの階段は集会所と同じく加工された石だったが、ここの壁は自然に出来た洞窟の岩壁だ。
それにこれは……磯の匂いだろうか? 波の音もかすかに聞こえるということは海と繋がっているのかもしれない。
空間の最奥には地上にもあった祭壇があり、その上には地上には無かった──真っ白な王冠、いや、兜のようなものが置かれていた。
◇
「さぁ、それでは始める事といたしましょう」
祭壇に立つラーニアさん。地上の時とは違い、僕らの方は向かず、白い兜の方を向かう。祭壇に据え置かれた香鉢に火を入れる。
すると、芳しい花のような、しかしどの花とも違う。今まで嗅いだことのない独特な匂いがその場に漂う。とても良い匂いだ。後でラーニアさんにどんな種類のお香なのか教えてもらおう。
お香がその場に満ち始めたころ、ラーニアさんは厳かに兜を手に取ると、ゆったりとした動作でそれを被った。
───瞬間、その場の空気が変わった。
いや、その場の空気が変わったのではない、ラーニアさんの空気が変わったのだ。それまでのたおやかな雰囲気とは打って変わり、なにかギラついた、おぞましいような、ラーニアさんには決して似つかわしくない空気。
ラーニアさんの着ているローブが風もないのにざわざわとうごめく。なにが、なにが怒っているのだろう。
ローブが落ち着き、ゆっくりとラーニアさんが振り返る。兜によって表情は読めない。ラーニアさんはローブの肩辺りに手をかけると、そのまま
バサリ。とローブを脱ぎ捨てた。
──脱ぎ捨てたその下のラーニアさんの姿はとても形容しがたいものだった。
ありえない。鎧、なのだろうか? 硬質な見た目ながらどこか柔らかそうな印象の鎧のようなものに身をつつむラーニアさん、白を基調としてどこか軟体生物を思わせる姿だ。
しかし、鎧というには身体を守るには不十分と断言できる。肌の露出面積をとても多いのだ。下半身は下着同様、腹部は完全に見え、胸部にいたっては薄く白い布を被せてあるだけのように見える。
「…………ラーニア、さん?」
恐る恐る問いかけると、兜を少し上げ顔が見えるようになったラーニアさんはニヤリ、と─それまで絶対にしたことのない─艶めかしい笑みを浮かべた。
「さぁ、『集会』のはじまりです。皆さん、今回も楽しみましょう」
その声を合図に、それまで僕たちに付いてくるだけだった人達が一斉にローブを脱ぐ。その下は、全員、男女の例外なく全裸だった。
「──なっ!」
ローブを脱ぐと、人々はすぐ近くの人物─おそらく全員二人組での参加だったのだろう─と抱き合い、キスをし、性交を始めた。
「な、ななななな!?」
なんだ? なにが起こっている? なんでみんな裸? いつから!?
いや、そんなこと考えてる場合じゃない。とにかく、とにかくここから出ないと、階段を登って、人を呼んで、警察? 警察でいいのかこれ!? とにかく外にでないといけないのに、なんで? どうして僕は一歩も動けない上にこんなにも勃起しているんだ!!??
「ウフフ。それはこのお香がそういう効果だからです」
真後ろから湿り気を帯びた声が聞こえる。
すぐ後ろにいるのだろう、豊かな胸を背中に押し付けられる
「このお香は性交の事しか考えられなくなる。人の情欲を促進し、それ以外の事の優先順位を下げてしまう素敵なお香なんです」
ゆっくりと、いやらしい手つきで僕の服を脱がしていくラーニアさん。
「ど、どうしちゃったんですかラーニアさん!? あなたは、あなたはそんな人じゃないハズだ! こんなこと!」
「そんな人って、私がどんな人だというのです?」
「……!」
いや、だってそれは、可憐で、清楚で、美しい。たしかにこれはたった数日しか接していない僕の勝手な印象だ。
「ここはね。とっても素敵な場所なんです。自分の気持ちに素直になれて、気持ち良くなれる素敵な場所」
うっとりとした口調で話すラーニアさん。
「この儀式で村の皆さんは子を授かり、村はさらに活気に溢れる。素晴らしい儀式。私、この村が大好きなんです。それこそ一歩も外に出たく無いくらいに」
とうとう僕は全裸にされてしまった。初めて他人の女性にさらされる僕の股間。
「素敵。素敵です」
その言葉のつややかさに僕のモノは思考など関係なしにさらに固くなる。
「すてきぃ」
ペロリとラーニアさんが舌舐めずりをする。
「でもね、一つだけ残念な事があったのです。それは幹事である私は、巫女である私は『私だけの相手』をつくれない事。皆さんどれだけ私の相手をしてくれても、最後は他の娘と子を成すんだもの」
そうか、だから、だから外の人間の僕を
「そう。あなたは私だけのもの。私だけの旅人さんです」
鎧から伸びた手足のようなものを使い、僕を床に押さえつけるラーニアさん。
あたまが、ぼんやりとしてきた。抵抗しようという気持ちが起きない。
ラーニアさんの肢体に目が釘付けになる。
「さぁ、一緒に気持ち良くなりましょう? 私だけの──」
僕に覆いかぶさるラーニアさん、二人の距離はもうゼロだ。
──そこで僕の理性ははたらくのを放棄した。
…………………。
◇
とある漁村の丘の上、豪奢な屋敷にはその村の地主である若い娘が暮らしている。
散歩にでもいくのだろうか、外行きの格好をした清楚な娘が日傘を手に屋敷のエントランスを歩く。
「いってらっしゃいませ、お嬢様」
「はい、行ってきます」
にこりと、楚々として微笑む娘。
それを見送る執事服を着た少年は、先日馬車の待合所で途方に暮れていた少年だった。