次回はマッマ出産編ですぞ♡
姉貴が破水した。
大慌てで病院に連れて行って入院することになった。
「いやー、まさかこんなに早く陣痛が来るなんてね」
と医者も驚いていた。
俺はというと以外にも心配でしょうがなかった。
姉貴に対する家族の情が残っていた事に俺は驚いた。
心配だからこそ、俺と母さんは今日泊まらせて貰う事になった。
そして夜中になった時だった。
病室から凄まじい叫び声が上がった。
慌てて駆け込む俺たち家族。
そこにはベッドの上で悶え苦しむ姉の姿があった。
股間からは血が流れ出し白いシーツを赤く染めていた。
「あぎゃぁああ!ひぃいい!?いだっ!!いっだいよぉおお!!!」
どう見ても尋常じゃない痛み方である事は素人目にでもわかる事だ。
これはマズイと思い看護師を呼ぶ。
するとベテランそうな人がやって来た。
この人は妊婦の出産にも度々関わっているらしくテキパキとした動きで色々と処置を施していく。
しかしそれでも姉貴の様子に変化はない。
それどころかどんどん顔色が青ざめていき呼吸が激しくなっていく。
「まずいわね……このままだと母子ともに危険かもしれない!」
そう言うなりナースコールを押しながら電話を取り出すベテランっぽい人。
だがその表情には焦りが見える。
それはそうだ、何せ命に関わる事態なのだから。
「緊急帝王切開を行うしかないか……」
ベテランっぽい人の呟きを聞いた瞬間全身の血の気が引いた気がする。
そのまま手術室に運ばれて行く姉貴を見送った後気づけば俺は廊下にへたりこんでいた。
ただただ呆然としていたのだ、すると母さんが心配そうに俺を見ていた。
「大丈夫?落ち着いてきたみたいだけど……」
「あぁ…うん……」
正直放心状態に近い状態だったと思う。
そんな俺を見て母さんは何を考えたのか突然抱きしめてきた。
「んぁ…?」
「ほら元気出して男の子でしょ?」
優しく頭を撫でてくれる母さんの胸に包まれた事でとても安心した。
俺たちに出来る事は、ただただ姉貴と子供の無事を祈るだけだ。
姉貴が運ばれた手術室前の椅子に座り、時間が経つのを待つ。今頃中では必死になって子供が産まれようと、姉貴が産もうとしているはずだ。
「頑張れ……頑張ってくれ」
自然と出た言葉はそれだけだった。
それからしばらくして手術中のランプが消えた。
中から出てきた医者が出てきた看護婦達に何か指示を出し始める。
すると医者の人がこちらに来て言う
「御家族さん、こちらです」
どうやら帝王切開は成功し、なんとか子供が生まれたらしい。
急いで駆けつけると、そこには疲れ切って息絶えの姉貴の横に赤ん坊がいた。
生まれたばかりの我が子を見る前に一目散に姉貴の方へ向かう。
「おい!姉貴しっかりしろ!死ぬんじゃねぇぞ!!」
まだ死なないでくれと言う思いを込めて叫ぶと気絶している姉貴に向かって言ったつもりの言葉だったが、何故か反応が返ってくる。
「うるさいわね……ちょっと静かにしてよ…」
「はぇ!?生きてるのお前!?はぁ〜…良かった……」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまう、だって普通に瀕死かと思ったし。
「当たり前でしょ、私が死んだら誰が産まれた子供育てんのよ…」
少なくとも昔のクソガキなお前の様にならないように俺が育てるつもりだったがな、とにかく無事で良かった…本当に。
ちなみにその後聞いた話によるとかなり危なかったようだ。
医者曰く「奇跡」だと言っていた。
こうして無事に俺の初めての息子と娘が誕生した。
男の子の名前は誠実な子になって欲しいと言う意味を込めて誠(まこと)と、女の子の名前は優しい子になって欲しいと言う意味を込めて優子(ゆうこ)と名付けた。
どちらも健康優良児だったので一先ずホッとした。今は二人ともすくすく成長中だ。
そして月日が流れる事数年後。
あれからすぐ母さんも出産した。
それから2度、姉貴と母さんは孕んで出産した…今や俺も9人の息子と娘がいる立派なビッグダディだ。
父の残した遺産が残っているとはいえ、何時まで持つか分からない。
俺は家族を養う為に高校を卒業してすぐ就職した。
今や立派な社会人、俺の性に合う仕事だったので割と上手く行ってるし、同僚や先輩とも仲良くやれている。
そんなある日の事だ、俺は休日に子供達を遊園地に連れていく事になった。
どうせなら立派な所に連れて行ってやろうと思い、夢の国へ行った。
そして園内に入った途端走り回るかわいいバカ息子達。
「おとうさーん!早く行こうよ!」
「うぉおお!?ちょっ、引っ張らないで!」
「こら待ちなさい!!」
9人もの子供を連れて行動するのは大変だが、可愛い子供達の為だと思えば苦にはならない。
「お父さん!あれ乗りたい!」
「えー?僕あっちがいい!」
「パパー!あたしあのお店行きたい!」
「ほらほら、順番に行くわよ?あんまりパパを困らせないの」
「「「「「はーい!」」」」」
あれからというもの、姉貴は昔の様なクソガキでは無くなった。
メスガキらしい言動も少なくなり、慈愛に満ちた表情を浮かべて子供達を見ている事が多い。
姉貴も…乙女も母親になったと言う事だろう…昔の様なクソガキでは居られなくなったのだろうか。
母親としての自覚が出た姉貴は、とても魅力的になっていた。
俺も今では普通に姉貴を愛している、クソガキメスガキのままだったら以前の様にミルクサーバーのままにしていただろうけど…
子供達を愛して育てている姉貴は、立派な母親で素敵な女性だったから。
きっと、これから先は…幸せな未来が待っているのだろう。
いつか孫の顔が見られるのだろうか…楽しみだな…
Happy END♡
小話
「ねぇねぇ、ジェットコースターのりましょうよ!」
「あら、いいわねぇ〜」
「「「「「ジェットコースター!」」」」」
「あー……多分無理だろうな…ジェットコースターって身長制限あるし…子供達もまだ小さいし、姉貴も母さんも身長低いし…確か平均的な身長制限って150cmだしな…」
「「「「「「「えーー!?」」」」」」」
END♡
実は帰った後真夜中にジェットコースターに乗れなかった鬱憤を晴らす様におせっせしてる3人でした。
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