オリ主が原作主人公にちょめちょめされるだけ。ショタもいいけど、メスガキも良いよね、て書いた。ネタバレ注意。作者の趣味。供養なので続きなし。やおい。

1 / 1
TS娘が見下してた相手によがらされてアヒアヒ言ってるやつ

波穏やかにしてようよう天気よく。

洋上はちらほらと見えるカモメ意外にさしたる変化はなく平穏そのもの。

しかし、青空を反射してギラギラと光る波間は長く見続けると目が悪くなっちゃうので、仕方なしに手元に視線を戻します。や、前髪長いんでそんなに問題ないとは思いますけども。

あんまし仕事をぼやけてても水夫長に怒られますし。

今現在、折檻中の人がいるので、やっぱりコワい人だ、というのを再認識しちゃうといいますか、まぁ基本的に言うコト聞いてれば問題ないんだけど、やっぱりほら、ねぇ?

 

そんなわけで、水夫のお仕事に戻るわけです。

タンタンタン。リズミカルに釘とか、でっぱりを潰していきます。あとは、刺さったら痛そうなささくれとか。

なんせほら、なんといっても我らが信天翁号ですから、もとより違法建築を積み重ねたような船なんですが、甲板はひどいを通り越して地獄のような有様でございまして、遠慮なしにそれこそ貧民窟のバラックのごとくトタンや塩化ビニル、やっすいアクリルとかで掘っ立て小屋が一重二重に折り重なっている有様でございます。

加えて船のメンツも大概おおざっぱというか、『荒波に突っ込んだときにいくつか甲板のものは落ちる。それでさっぱりするってぇ寸法よ』なんて方針なわけで、まず諸事情で頻繁に荒波に揉まれるこの船の素行に問題があるといいますか、メンバーに問題があるといいますか。というか船長のおかげでそれでピンシャンしてられるっていうのがむしろ良かったのか悪かったのか。

 

まぁそんなわけで、兄弟とともに甲板のものを整理、必要に応じてバラックを解体、海に還元するのが今やってるお仕事です。不法投棄?何のことやらわかりかねますホホホ。

 

んで、そんな縁の下ブラザーズの我ら水夫。愛する兄弟たちが今なんで仕事をほっぽってて、ついでに私が一人で黄昏てるのかといいますとね。

 

「いやーーー!?もうダメ。来てる。鼻先が頭の先っちょをかすったのがわかる。あああ、頼むからあげておくれ。この船には冷血漢しかいないのかぁぁぁああっ!?」

 

―――かすった、かすったよぅ!

 

こんな感じに、主人公様を使ったサメの一本釣りが行われているからですね。

 

 

――――

 

 

「助かった。有難う、有難う君たち――」

 

ここまで言って朔屋はげろげろと吐しゃ物を甲板にまき散らした。そうはいってもすきっぱらにワインと少々のつまみ――それも水夫長に見つかったのでほとんど食べていない――だったので、吐き出されるのはほとんど胃液のようなもの。

されど折檻で吊り下げられのぼせた顔は、今はもう止まっているものの鼻血にまみれ、その上鬱血痕とゲロがコラボレーションしていてどうしようのないものになっていた。もとより締まりのない顔だったが、こってりと絞られたくせに幾分も精悍になった面持ちが見えず、むしろ顔中の穴という穴から汁を垂れ流してひどい有様になっている。

さもありなん。先ほどまで海面すれすれのところを逆さづりにされていたのだ。血が上った頭はわかりやすく鼻血というSOSを海に落とし、それにつられてサメが姿を表したのが先刻のこと。生きた心地はしなかったので、生存の安堵から様々なところの穴の閉まりが悪くなったとしても致し方ないことだろう。

さすがに見かねた水夫の一人がハンカチを取り出した。それを有難く受け取って遠慮なく顔をゴシゴシし始める朔屋。荒い生地だが、今はなにより顔面の冷や汗その他を拭いたい。それに日向のいい匂いがする。

……そうして夢中になってるから、ハンカチを渡した水夫の顔が曇っているのにも気づかない。

 

「助かった。あとで返すよ」

「い、いや、いいよ。朔屋さん貰って」

「そっかぁ」

 

じゃあ有難く、とさっそく懐にいれようとしてようやく気付く。

端的にいって、ハンカチは自身が出した汚物で非常に汚れていた。朔屋だってこんなもの、自分のポッケに入れるのは気が引ける。かといって貴重な真水で洗濯なんてできるわけもない。

あとでこっそり海水をくみ上げようと決意して、汚れてない面を折りたたんでポッケの底に押し込んだ。…なんで今しないかというと、海水で洗いたいなんていう要望を、今しがた怒られたばかりの自分が口にすれば最悪水夫長あたりに『じゃあてめぇごと海で洗えばいいじゃねぇか』と今度こそ海に落とされるのを恐れたためである。朔屋だってホントは水夫長がそこまで横暴じゃないと少しは信じているが、人は自分より立場の弱いやつには理性のブレーキをかけるのを放棄することが往々にしてあるのを知っていたため自重した。開陳する相手もいない、弱い自分なりの処世術である。

知れず自嘲するように口角が上がった。たぶん傍目にはいつもどおりヘラヘラしてるようにしか映らないだろう。

そうなのだ、結局自分の事を分かってくれるのも自分自身しかいないのだ。この船だって巧妙な悪徳商法じみた手口によって誓約書にサイン書かされ、しぶしぶ乗せられたものだ。それなのに、なぜこうも自分ばかりが責め立てられねばならないのか。

そう心中で人知れず涙する朔屋の目の前には、

 

――まったくそっくりな人物が何人も。

 

朔屋のゲロを片す掃除用具を探しに行くもの、傍らに寄り添って背中わさすってくれるもの、朔屋を食べそこなって波間に消えていくサメを見ながらああだこうだと喋るもの。

ほかにも我関せず遠くで釘打ちやってるのから、きっと船内で働いてるものまで。

この船にいる水夫というのは、すっかり全部が全く同じ容姿をしていた。

これが醜かったりむくつけき男であれば朔屋はむしろ関心を持たなかったかもしれないが、そうではなく。

揃いのセーラー服を身にまとい、半ズボンから伸びる健康的な足がまぶしい。淡いこげ茶の髪は潮風に当たっているというのに頑健なキューティクルをもっているのか、光り輝く天使の環が美しい。

加えて顔半分を覆う前髪にその小顔は隠れていて、いわゆるメカクレになっている。そのせいか、セーラーは紛れもなく男性用なのに、男の子だと断言することができない。

少年のような、少女のような、いささか中性的な外見。

加えて。

 

「はいこれ。朔屋さん掃除用具持ってきたから、ちゃんと自分の始末はしてね」

「あのサメすごいおっきかったね。食いでもありそうだし、水夫長に頼んでお肉の切れ端分けてもらおっか」

「じゃあ僕はかぎ針を探してくるよ」

「朔屋さんどう?落ち着いた?」

「そろそろ休憩入りたいなぁ……」

「じゃあ僕と代わろっか」

「いや、やっぱりいいや」

 

こうしてお互いに会話する声は、まったく同じ声質で、まぎれもなく高い女性の声だった。いや、もしかしたら変声期前なのかもしれないが、女性の声と考えたほうが幸せだ。朔屋は間違いなく幸せになる。うん、みんな女の子に違いない。そう考えると楽園である。先ほどまでサメに食われかけていたとは思えない昼行燈ぶりであった。楽園なのはお前の頭だ。

ただ、目の前には自分の吐き出したゲロの水たまりが広がっている。それで現実に戻された朔屋は、ふらふらと吐しゃ物をそのままに船室に向かって歩き出した。

 

「ちょっと朔屋さん、掃除してよ」

「や、ごめん。もういっちょ吐きそう。……後でやるから堪忍してください」

「大丈夫?……心配だなぁ。ちょっと僕ついていくね」

 

後でやるって言って、やったためしがないじゃないか――そうぼやく水夫君をしり目に、ふらふらと未だ足元のおぼつかない朔屋を心配してか、先ほどハンカチを貸してくれた水夫君が寄り添おうとして――

 

「僕が送っていくよ」

 

――また新たな水夫が朔屋と水夫の間に割って入った。といっても朔屋にとっては個人個人の区別がつくはずもなく。

 

「でもハンケチ貸しちゃったし、心配してたのは僕なのに……」

「その間甲板の掃除をしてたのは僕だけじゃないか。朔屋さん連れてくついでに、休憩をとる権利があると思いまーす」

「えー、でもぅ……」

「きみら、どっちでもいいから早くしてくれぇ。もう出そう」

 

ひしゃげたカエルのような声を上げる朔屋。

この通り、とかく今は休むのを優先しないと第二、第三の汚物を生産しかねない。軍配はどうやら後から来た水夫にあがったらしいがどうでもよく。

とかく今は迅速に落ち着くために、相変わらず前髪で表情の見えない水夫を傍らに、船のタラップを転がるように下へと降りて行った。

 

……。

………。

…………。

…………。

………。

……。

 

はい。というわけで主人公くんの一本釣りに成功しました。

今肩を貸してるダメ男がソレですね。

 

皆さんご存じの通り、『信天翁航海禄』はエロゲ―であります。女のひもになるしかない程度のダメ人間の朔屋くんが、酒と一等航海士の色気に騙されほいほい誓約書を書いたばっかりにとんでもない奇人変人の船員と航海することになる、というのがこの物語のあらすじであります。明治文豪のような古めかしくて偏屈、かつ仏教用語の入り混じる文体が特徴的な本作は小説かと見まごうほどの地の文の分量があり――失礼、どうでもいいことを申しました。

 

ここで問題となるのは、私が生まれ変わった水夫というものの生態についてです。まず先に述べておきますと、この船――『新天翁号』における水夫というのは、およそ尋常の存在ではございません。

小柄かつ大量にいて、皆すべてが同じ顔。特筆すべきは、彼らは成長や性欲の自覚に伴って体が女性へと変化していくということです。マジエロゲ―。

 

ですので、基本的に女性体へと変化したものは船から降り、陸で暮らすことになります。そのため、船の男性体しかいない水夫くんは基本的に性欲への目覚め自体が起きないことも往々にしてあります。

 

――ですがここに例外があります。そう、私です。

性欲への自覚など前世のモンキー男子高校生だったころに自認済み。そのため今はばっちり女性体へと変化してしまいましたが、目の前には女をこます程度の能力しかないダメ主人公!

逆に言えば、女をこますのが得意な主人公(マジカルチンポ)!

 

―――やるでしょ。H(スケベ)。

 

 

――

 

タラップを下がって、新天翁号の内部に潜る。埃臭く鉄錆くさく、なにより狭っ苦しい船室までの通路を歩く。しかしながら、端的に言って朔也は催していた。吐き気ではない。吐き気は船室に入った時点で収まっている。もはや慣れ親しんだ船室の匂いも、ボイラーから伝わる船全体の蠕動も、今の朔也にとっては母親の胎の胎児のように知れず安心感を覚えるものとなっている。だから、催したのは吐き気ではなく、ただ単に性欲であった。

さきほどまでの海上における朔也自身を使った一本釣りは、彼にたいへん命の危険を感じさせるものだった。そこから解放され、ぬくい安心感を得た彼は必然、種を残すという本能に抗えなくなったのである。

 

「あー、もうダメだぁ。どっか休むところ探さないと」

「ほんと?朔也さん部屋までもたない?」

「ほんとほんと。もう一歩も歩けない」

「‥‥‥僕には、暗がりに連れ込もうとしてるように見えるんだけど」

 

ぐいぐい、と。

千鳥足からぬ方向性を持った進みで、朔也はタラップの下、構造上空きスペースとなっている部分に水夫を連れ込もうとする。必然そこは埃だらけで、どこかに片すのもめんどくさがられた作業用具がちらほら散乱していて、なにより入り口に近い。この男、もはや性欲しか頭になかった。なにが種の保全だ。ただ単に隣りを伴って歩いてくれる水夫くん、その健康的な肢体にあてられただけである。わざわざ心配して付き添ってくれた相手になんたる仕打ち。こんな男のたねなど保全したら罰が当たる。

 

「そこは‥‥‥」

「うん?そうだ、ここでちょっとイイコトしていこう。大丈夫、ちょっと、ちょーーとだけだから」

 

水夫の、自分より小柄な体躯に手を回し、そのうなじから立ち上る健康的な汗の、お日様のような匂いを嗅ぎながら。

もはやぎらついた目線を隠そうともせず、朔也は水夫を、その暗がりに引き摺り込もうとした、その時。

 

「あの、そこよりいい場所、知ってますから」

 

水夫は、回された腕に手を添えながらそう言った。

後ろから見える小さな耳が、少し色づいていた。

 

ーー

 

案内されるがまま、朔也がやってきたのは、どこか見覚えのある部屋であった。少し考えて、朔也はすぐにかぶりをふった。そんなことはどうでもいい。とにかく今は、目の前の雌を堪能したいと。

 

そこからの朔也の行動は正直だった。水夫の海兵服、その通気性を誇る構造は、さながら性欲の魔人となった朔也の前では甚だ脆い障壁である。とりあえず、上着とズボンの隙間から、指を潜り込ませていく。ペラついた生地の下をまさぐろうとする朔也。

ところが、それを他ならぬ水夫が止めた。

 

「っあ。朔也さん!」

「ん、なんだよ」

 

朔也の手を押さえ、それ以上進ませないようにする水夫。朔也にとってそれを突破するのは容易い。けれど、あまりがっつくのもあれだ、と。とりあえずワケを聞いておくことにした。なにしろ相手からこの部屋に招き入れたのだ。つまり据え膳。流石にここから断られやしないだろうと、ある種達観したような鷹揚さ、そして余裕をもっていたのである。まぁいくらしたり顔をしようと股間の盛り上がりは正直だったが。

ところが、鼻息荒く続きを促す朔也に水夫は、

 

「さ、朔也さんは勘違いしてるみたいだけど、僕ら男の子だよ」

 

と言い放ったのである。

 

ーーー。

ーーーーー。

ーーーーーーーー。

ーーーーー。

ーーー。

 

 

正直に懺悔します。

ち○ち○コワイです。以上。

今更怖気づいたのかって?そうですよ。それのなにが悪いんですか。

だって実際こんなにでかいとは思わなかったんですよ。さっきから僕のおしりにカクカク当たってるのなんだと思います?ち○こですよ!朔也さんのち○ち○!布越しなのに暑くて、太くて、硬いやつ!

さっきまで性行に期待を膨らましていたのは認めます。でも膣は膨らまないんです。こんなの入れられたら裂けます。ただでさえ中世ぽい感じで公衆衛生もあったもんじゃない世界なのに、そんな大怪我を負ってしまっては生きていけません。

撤退です。戦略的撤退です。よくよく考えてみれば成長したお姉さま方になってからでも遅くはないのです。むしろしてはいけないでしょう。常識的に。

幸い撤退の方法は知ってます。原作をなぞればいいのです。

さすがの朔也さんも男色家ではないですから。

 

ーーー

 

「さ、朔也さん?」

「ーーーーーーー」

 

朔也は、無言だった。

あやうく男児に対して手を出しそうになったことに対して、ショックを受けているようだった。そう見えて、水夫はあからさまにほっとする。

よかった。これで大丈夫だと。さすがの朔也でも、男に、しかもあからさまに幼い相手に手は出さないだろうと。

ほう、と。安堵のため息が漏れる。熱っぽいような、その吐息。

だから気づけなかった。

セーラー服のズボンの中を忍び寄る、その手の存在に。

安堵し弛緩した体を支える、その男の腕と様子に。

 

―――くちり、と音がなる。

同時に、微かに火照っていた水夫の顔色がさぁっと青ざめる。

口から零れたのは愚にもつかない、うめき声のようななにかで。

 

「‥‥‥ぅあ」

「じゃあ、これはなんなのかなぁ」

 

わっかんないなー、と惚ける朔也。手先に触れる柔い襦袢の感触を楽しむようにまさぐる。そのたびに上がる水音。いっそ楽し気な朔也とは裏腹に、なされるがままになる水夫は、未だに混乱にあえいでいる。

 

「あっ、たしかに僕は女性ですけ、ど、あっ、きょ、兄弟はみんな男性で、僕たちはっ」

「あーはいはい」

 

セーラー服の股座の部分はもはや大洪水といった有様で、滴った愛液が船の床に点々と垂れ落ちる。この男、質問しながら女性器をいじくり回していた。快感から逃げるように水夫は爪先立ちになるが、朔也は逃がさない。腐っても船で働く男の力が弱いわけがない。筋肉でしまった腕が抱え込むように体にまわって、水夫は逃げられないことを悟る。

もはや立場は逆転してしまった。この際正直に言って、赦しを乞うしかない。膣内にまで入り込んだ人差し指が止まるのを待って、必死に言葉を紡ぐ。

 

「う、嘘をついたのは謝るからさ、ほら僕処女なんだ。朔也さんだって処女の相手は面倒でしょ」

 

いいや、と首を振る男。

 

「こんなことしてるのめっかったら、ふたりとも水夫長に怒られちゃうよ。それでもいいの、ッお?!」

 

膣内の指が動きを再開する。セーラー服に覆われた尻に、いきりたった朔也の剛直が擦り付けられる。もはや喘ぐことしかできない水夫は、それでも一縷の望みをかけて朔也の顔を見る。体格差から下から覗き込むようになったその顔は。

ぎらついた、獣の眼をしていた。

男の眼をしていた。

これからお前を犯すぞ、と。その眼は言葉よりも饒舌に語っていた。

心臓が、快楽とは別に早鐘を打つ。

視線を外すことが、なによりも恐ろしい。

見開いた目から、ぽたりと。

 

「あっあっ、あああッ!?」

 

物置部屋。そのうっすらと積もった埃に印しをつけるように、点々と雫が落ちる。

それが涙なのか、愛液なのか。もはや判別するほどの理性は、ひとかけらも残っていなかった。

 

――――

 

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。