それはとある休日、雪乃の住むマンションの一室でのことである。
隣り合って座ったソファの前。ローテーブルの上には、一枚の紙といかがわしい文字の並ぶDVDのパッケージがあった。
「⋯⋯姉さんからまた、急に送りつけられてきて」
「なんか、前にも同じセリフを聞いた気がするんだが⋯⋯」
その情報の後に見たくねぇなぁ、と思いながら、ペラリと紙を手に取る。
『マンネリ解消には刺激が一番。お姉ちゃんからのプレゼントだぞ☆』
いや全然マンネリなんかしていないですけど⋯⋯。俺はゲンナリしながらパッケージを手に取ると、そのタイトルを読み上げる。
『旦那が私に冷たくて〜知らぬ間に寝取られていた浮気妻〜』
なんちゅうタイトルの作品送って来てるんだあの人は⋯⋯。
「はぁ⋯⋯。そういうことね」
「いや、何がそういうことなんだ?」
どういう訳だけ納得した様子を見せる雪乃に、俺はちょっと動揺してしまう。雪乃さん、実はそんな願望あったりするんですかね?
「前に姉さんから、このサイトへのリンクが送られてきて」
「ほう」
そう言って見せてくれたサイトは、セックスにマンネリを感じている熟年夫婦向けの記事のようだった。
曰く、妻が浮気している状況を夫婦で演じると良い刺激になり、性生活の質が向上するとか何とか。別に俺たちの性行為にマンネリも何もあったものじゃないが、あの人の頭の中では俺たちはどういう仲ということになっているのだろう。
「んで、どうする? 無理にしなくてもいいと思うんだが」
「⋯⋯いえ、その」
やれやれと思いながらそう問いかけると、どうにも歯切れの悪い回答が返ってくる。
「ちょっと、興味はあるわ⋯⋯」
恥ずかしそうにそう言った雪乃に、俺はぞわりと背中に興奮が奔るのを感じた。
ぶっちゃけ考えもしなかったプレイだが、雪乃が乗り気なのであれば俺とてやぶさかではない。
「⋯⋯まあ、それなら付き合うけど」
そうは言いながらも、俺の方も色々期待はある。我ながら現金なものだが、雪乃と新たなプレイと聞くだけでヤル気マックスになってしまうのだ。
「ええ⋯⋯。分かったわ」
雪乃は覚悟を決めたようにこくりと頷くと、俺の顔を見る。そしてさっきとは打って変わって、凛とした声で言った。
「やるなら徹底的にやりましょう」
──と。
* * *
あれからおよそ一時間と少し。
俺たちは初めてのラブホテルの一室で、お互い身体にバスタオルを巻き付けただけの格好になっていた。
「⋯⋯なあ、本当にいいのか。
ソファに腰掛けた雪乃の肩に腕を回すと、俺はそう問いかけた。
ラブホに向かう道すがらに決めた設定はこうだ。
雪ノ下雪乃には恋人がいるが、最近余り上手くいっておらずセックスレスが続いている。そこで久々に再開した男友達⋯⋯というか、設定上の間男というのが。
「比企谷くんこそ、嫌じゃないの?」
比企谷くん──つまり俺そのものである。
こうすれば自然に演じることができるし、互いに行為に没頭しやすい。⋯⋯というのが、サイトに書かれていた初心者向けの設定だ。
「別に嫌じゃねぇよ。彼氏いんのにってのは、ちょっと気にするけど⋯⋯」
「⋯⋯それはもう、いいの。彼とはあまり、上手くいっていないし⋯⋯」
それにしても雪乃に俺以外の恋人がいるという設定は、あくまで演技だとしても心にくるものがある。だがそれですら性的な興奮に変えている俺は、案外楽しめているし業が深いのかも知れない。
「雪ノ下⋯⋯」
「⋯⋯お願い。今日は雪乃って呼んで」
「⋯⋯分かった。雪乃」
そう言って抱き寄せると、ぴくんと雪乃の肩が震えた。あまりの演技の自然さと達者ぶりに、本気で自分が間男になったんじゃないかと錯覚してくる。
「こっち向いてくれ」
恥ずかしがる雪乃にそう声をかけると、どこか怯えたような表情でこちらを見た。
まずはキスを⋯⋯と思って顔を近づけると、ぐっと肩を押し返されてしまう。
「⋯⋯だめよ。キスは彼だけだから⋯⋯」
「⋯⋯そうか」
顔を背けられながらそう拒絶されて、俺はまた言いようもない高揚を覚えた。まさかキスを嫌がられて興奮するなんてことがあろうとは、昨日までは考えもしなかったことだ。
「じゃあ、こっちは?」
「やぁ、ん⋯⋯っ♡」
バスタオルの上から身体を弄りだすと、雪乃は顔を背けたまま身じろぎする。何だかいけないことをしている気分になって、その手の動きを止められない。
「はぁ、ん⋯⋯♡ やぁ⋯⋯」
バスタオルを解いてやれば、雪乃の白くて柔らかな肢体が眼前にさらけ出された。ソファの背もたれに押し付けるようにして雪乃に覆いかぶさると、首筋にキスを落としながらその乳房を揉む。
「⋯⋯思っていたより、胸あるんだな」
「ふぁ、あ⋯⋯♡ ん⋯⋯♡ そこっ、だ、めぇ⋯⋯っ♡」
胸のサイズなんてとっくに知っているが、そう嘯きながらコリコリと乳首を弄ってやる。ひくひくと身体を跳ねさせる雪乃の反応が楽しくて、つい執拗に愛撫してしまう。
「や、ん⋯⋯っ♡ そこばっかりは、ダメよ⋯⋯」
雪乃は俺の手首をとって、また俺を拒絶するかのように押し返してくる。しかし、その力は弱い。
「分かった」
俺は聞き分けのいい振りをして、今度は雪乃の下半身に手を伸ばす。太ももを撫でてやれば、まだぴくんと身体が反応した。
「はぁ⋯⋯、んっ、はぁ、はぁ⋯⋯っ」
そのまま腰やももの愛撫を続けていると、少しずつ雪乃の息が上がってくる。最近はここまでじっくりと愛撫をすることも少なかったから、シチュエーションも相まって興奮しているのだろう。
ではその興奮を如何に測るかというと──。
「やぁぁっ♡ んあぁぁっ♡」
その入口の濡れ方を見るのが、一番だ。
陰核を撫でられた瞬間、雪乃は文字通り飛び上がって反応する。いつもに増して強い反応に、俺の心臓は早鐘を打っていた。
「もう濡れてんじゃねぇか」
「やぁっ♡ 言わない、で⋯⋯っ♡ ああぁぁっ♡」
間男であれば絶対に言うだろう台詞を吐くと、雪乃はそれに興奮したかのように喘ぎ声を大きくさせた。ぐちゅぐちゅと腟内をかき回してやれば、その女性器が恋人ではない男の性器を受け入れる準備ができたことが分かる。
「比企谷く、んん⋯⋯っ」
俺の名前を呼びながら身悶えている雪乃は、いつ見ても最高だ。特に今この時のようなシチュエーションだとより強い反応が欲しくなって、指の動きは激しくなっていく。
「やっ、あん♡ ダメッ♡ あっ♡あっ♡あぁぁっ♡」
びくびくびくっ! と雪乃の身体が戦慄いて、軽くイッてしまったのが分かった。それでもなお愛撫を続けようとすると、また手首を掴まれて制止される。
「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯。もう、充分だから⋯⋯」
「⋯⋯分かった」
俺はそう答えると、雪乃の隣に再び腰をおろした。ふんぞり返るように背もたれに両腕を置くと、それを見ていた雪乃はすっと俺の下半身に目を向ける。
「今度は雪乃がしてくれるか?」
「⋯⋯ええ」
雪乃はこくりと頷くと、ためらいがちに俺の股間に手を伸ばした。バスタオルの上から硬くなったモノに触れられると、それだけで仰け反ってしまいそうになる。
いつもであればすぐに脱がしにかかってくるところだったが、雪乃は演技に没頭しているのか辿々しいぐらいの動きで撫でてくるだけだ。俺も徐々に役に入ってきて、背徳感と高揚感でアドレナリンが出っぱなしになっていた。
「ほら、直接触ってくれ」
「あ⋯⋯っ」
待ちきれずに自分からバスタオルを取ると、ブルンッ! と勃起したペニスを露出する。雪乃は目を瞠った後に、そっと肉棒を握った。
「凄く、大きいのね⋯⋯」
雪乃はそう言うと、俺の脚の間に入ってシコシコと肉竿をしごいてくる。ズル剥けになったペニスの先は真っ赤に膨張していて、今すぐ雪乃の中に入りたいと言っていた。
「口でできるか?」
「⋯⋯ええ」
雪乃は頷くと、髪をかき上げた後に俺の肉竿を咥え込む。
「んぅっ、んちゅっ、れろっ、ちゅぷっ、んぅぅ⋯⋯」
ちゅるると吸い込むように陰茎が口内に吸い込まれていくと、濃密なフェラチオが開始された。別の生き物になったかのように動き回る舌が、カリに裏筋にと絡みついてくる。
「は、あぁ⋯⋯。上手いな。彼氏に教え込まれたのか?」
「んぅ、ん⋯⋯。んちゅぅぅ⋯⋯」
雪乃は俺の肉竿を咥え込んだまま、恥ずかしそうに頷く。その姿にやたら興奮してしまって、色々と我慢が効かなくなる。
「んちゅっ、んぅ、れろっ、じゅぷっ、ん、ふぅ⋯⋯」
雪乃のフェラチオは、俺が教え込んだイカせる為のフェラチオだった。
当然その意図を理解できないはずもないし、これ以上持つ気もしない。雪乃の頭が前後に動くたびに長い髪が太ももを撫で、そのたびに射精が近くなっていく。
「うぁ、は、あぁ⋯⋯。もう、出そうだ⋯⋯っ。雪乃、このまま出すぞっ」
「んぅ、んっ、んっ、はぁ、んちゅっ、ちゅぷっ、んんっ!」
ビュピュるるるるるるっ! ビュビュッ、ドピュぅぅっ!!
俺は雪乃の頭を両手で掴むと、その熱い口内で射精した。
いつものクセなのだろう、雪乃はそのままチュウチュウとバキュームフェラを続けている。それがやたらに気持ちよくて、雪乃の舌の上で大量に発射してしまっていた。
「は、あぁぁ⋯⋯。雪乃っ⋯⋯!」
「んぅぅ、んっ、ちゅぅぅ⋯⋯んん⋯⋯っ」
ビュくんっ、びゅっ! びゅるるるるぅぅぅっ!!
雪乃は艶めかしい声を喉から響かせ、俺の精液を受け止めている。口内射精自体今まで何度もしたことはあるが、背徳的な雰囲気も相まっていつもより気持ちいい。
俺の射精が収まると、雪乃はペニスから口を離していく。とろんと一筋だけ唇に精液がかかり、雪乃にいつもと違った妖艶さを感じる。
「ん⋯⋯んっ。はぁ⋯⋯」
雪乃は俺の脚の間で白い喉を鳴らすと、口内に出した精液をゴックンした。欲しがるような目でペニスを見つめている雪乃は、本当に俺の知る彼女なのだろうかと不安になってくるぐらいだ。
「⋯⋯飲んだのか?」
「ええ」
一応そう聞くと、雪乃は恍惚とした顔で頷いた。どう考えてもその反応は素で、性欲を隠しきれていないところがまた俺の本能を刺激してくる。
「⋯⋯信じられないわね。まだ勃起しているの?」
雪乃が演技に戻ってそう言った瞬間、俺の中でプツンと何かが切れた。それは何気ない言葉だったはずなのに、我慢というくだらない言葉が一瞬にして消え失せたのだ。
「雪乃」
「あ⋯⋯っ」
俺は立ち上がると、雪乃の手を引いた。そのままベッドの上に押し倒すと、強引に脚を開かせる。
「入れるぞ」
「え、あ⋯⋯。待って、ゴムは⋯⋯?」
俺が雪乃の入口にちゅぷちゅぷと亀頭を擦り付けていると、不安そうな顔がこちらを見ていた。もちろんそんな顔をされても、挿入を堪えられるはずもなく。
「ちゃんと外に出すから。入れるぞ」
「あ♡ ああぁぁっ♡♡」
俺はずっぷりと、裸のままのペニスを雪乃の中に挿入した。
最奥まで到達した途端に締めつけてくる、やたらに狭い膣内。その膣から得られる快感の強さは雪乃の昂りと完全に連動していることを、俺は知っている。
「は、あぁぁ⋯⋯。入っちまったな。彼氏でもない男のが」
「んあっ♡ あぁぁ⋯⋯♡ 言わない、で⋯⋯っ♡ んんっ♡♡」
一番奥まで入れた状態で押しつぶすようにグリグリと腰を動かすと、雪乃はそう言いながら身悶えていた。
これはやばいなと感じながらも、抜くなんて選択肢を取れるはずもない。俺は雪乃の裸体を見下ろしながら、腰を振り始める。
「あ♡ あぁぁっ♡ あんっ♡ これっ、ダメぇっ♡ 奥まで、くるのっ♡ ああぁぁっ♡♡」
パンパンパンと突いてやれば、すぐに雪乃は嬌声のヴォリュームを上げた。それが堪らなくて、俺はその動きを大きく強くしてしまう。
「はぁ、あぁ⋯⋯っ。凄いな、雪乃の中⋯⋯。めちゃくちゃ締まるっ」
「あぁっ♡ それダメっ♡ あ♡ぁ♡あ♡ ああぁぁっ♡♡」
まるで雪乃に杭を打つように腰を打ち付けてやると、セックスは始まったばかりだと言うのに喘ぎは最高潮になっていた。それほどまでに雪乃は、この特殊なプレイに感じてしまっているのだ。
「はぁ、はぁ⋯⋯。こういうの、久しぶりなんじゃないのか?」
「んあっ♡ あ⋯⋯♡ そうよ⋯⋯。凄く、久しぶり⋯⋯あ♡」
実際にはヤリまくってるけどな、と思いながら、雪乃を俺のモノで突き続ける。腰を動かすたびに雪乃の表情は蕩け、声には艶が増していっていた。
「はぁ、う、あぁ⋯⋯。なぁ、雪乃」
「あぁぁ♡ どうしたの、比企谷くん⋯⋯あ♡」
俺は身体を倒して雪乃に覆いかぶさると、その首筋に吸い付くようにキスをした。荒い息のまま雪乃の顔を見つめると、情熱的な瞳が俺を映していた。
「俺、実は前からお前のことが好きだった」
「あんっ♡ それを今言うのは、あっ♡ ずるいわ⋯⋯んんっ♡♡」
そう伝えるなり雪乃の唇を奪って、その口内に舌を差し込む。さっき雪乃はキスはダメだと言っていたのに、その可愛らしい舌は俺を歓迎するように絡み返してきていた。
「は、あぁ⋯⋯。雪乃は、どうだったんだ?」
唇を離して、真上から見下ろしながら問いかける。そこでは真剣な目が、俺を見詰め返していた。
「⋯⋯私も、あなたのことが好きだった。んぁっ♡」
その言葉を聞き出せた瞬間、俺はまた雪乃の奥にペニスを突き込んだ。興奮のまま腰振りを再開させると、パンパンと音を立てながら雪乃を責め立てる。
「はぁ、はぁっ⋯⋯、そろそろイク⋯⋯っ! 雪乃、中に出すぞ⋯⋯っ!」
「あんっ♡ あっ♡ ああぁっ♡ 待っ、てっ♡ あぁぁっ♡ 中はダメよ⋯⋯んっ♡ あぅぅっ♡♡」
雪乃はそう言うが、声は全く嫌がっていない。むしろ欲しがっているんじゃないかというほどの艶声に、俺は射精を我慢できなくなってくる。
「は、あぁぁっ、出るっ! 雪乃っ、出すぞっ!!」
「あっ♡あっ♡ ダメっ♡ あっ♡ くるっ、きちゃうっ♡ あ♡ ああぁぁ~~──っ♡♡」
ビューッ、びゅっ、ビュくぅぅぅっっッ!! びゅぷっ、ドピュッ、ビュルルルルルッ!!
俺は種付けプレスの体勢になると、そのまま雪乃の中で思いっきり射精した。
膣奥にペニスの先をくっつけながらの、完全な腟内射精。子宮に届けと言わんばかりに、ビュービューとその熱くて狭い膣内に出していく。
「あ♡ ああぁぁんあぁぁっ♡ だ、めぇっ♡ なかは、ああぁぁっ♡♡」
ビュルルルゥぅぅっ! どぷっ、ドピュッ、ぶピュゥっ!!
どう見たって中出しされて悦んでいる雪乃の膣奥に、何度も何度も生殖液を発射する。雪乃の体温を感じながら、俺の熱い樹液を流し込んでいく。
何度もしたことのある行為だったが、今日のは格別だ。まるで初めてセックスした女性の中に出してしまったかのような新鮮さが、ゾクゾクと俺の背中を震わせる。
「はぁ、はぁ⋯⋯。抜くぞ」
「あぁ♡ ん⋯⋯♡」
そう言って雪乃の中からペニスを引き抜くと、数秒の後にコプッと中出ししてしまった精液が溢れ出してくる。投げ出すように開かれた脚の間から滴る生殖液は、
「ん、あぁ⋯⋯っ♡ 外に出すって、言ったのに⋯⋯」
「⋯⋯すまん、興奮しすぎた」
白々しくそう言うが、これは本心でもある。雪乃を寝取るなんてシチュエーションは、特殊すぎるし昂り過ぎてしまうのだ。現に俺のペニスは、これ以上なく硬くなったままだった。
「で、どうする。まだできるけど、これで終わりにするか?」
「⋯⋯意地悪ね」
俺はその答えを聞くと、ベッドに
「上になれるか?」
「ええ⋯⋯」
雪乃はそう言って頷くと、俺の勃起したペニスの上に跨ってくる。精液と愛液で
「あ♡ あああああああぁぁっ♡♡」
腰を落として再び結合すると、雪乃は部屋の外にまで聞こえてしまいそうなほどの声で喘ぐ。もうすっかり、俺とのセックスの虜になっているのだ。
「は、あぁぁ⋯⋯。雪乃、自分で動けるな?」
「ぁんっ♡ あぁ⋯⋯っ ええ⋯⋯♡ あ♡ あぅっ♡♡」
雪乃は可愛い喘ぎ声を上げると、促した通り自分から腰を振ってくれる。彼女の腰がズブンと下に落ちるたびに、強烈な快感が脳に向けて駆け上がってきた。
「はぁ、あぁ⋯⋯。いいぞ、雪乃⋯⋯っ!」
「あぁぁ♡ あんっ♡あんっ♡あぁっ♡ 私も、いいわっ♡ あぁぁっ♡ 比企谷くんの、気持ちいいのっ♡♡」
もうすっかり俺との性交に没頭している雪乃は、瞳にハートマークでも浮かべていそうなぐらい陶然とした表情を見せていた。その上もっと欲しがるかのように、段々と腰の動きを激しくしてくるのだから堪らない。
「は、あぁぁ⋯⋯。凄いな⋯⋯いつもこんな激しいのか?」
「あんっ♡ あんっ♡ ああぁぁっ♡ ちがう、わっ♡ 比企谷くんのが気持ちいいからっ♡♡」
俺の上でそう言ってよがる雪乃は、もはや痴女だった。パチュパチュといやらしい水音と腰を打ち付ける音を立てながら、淫らに腰を振り下ろしている。
「は、あぁぁ⋯⋯っ。そんなに激しくしたら、出るっての。また中に出されてもいいのか?」
「あぁぁ♡ ええ♡ いいわっ♡ 中に出してっ♡♡」
雪乃は激しく腰を動かしながら、二度目の中出しを求めてくる。完全に快感に堕ちてしまった瞬間を見て、俺の肉竿もグンと大きくなった。
「うぁ、あぁぁ⋯⋯っ。そろそろ、出すぞっ! 雪乃っ」
たった数分のセックスだったが、俺はもう限界だった。擬似的に寝取られている雪乃は、俺にとってあまりにも刺激が強すぎる。
「あんっ♡ あんっ♡ あぁっ♡ 出してっ♡ 比企谷くんっ♡ あぁぁっ♡ 比企谷くんっ♡」
「はぁっ、はぁっ⋯⋯! 雪乃っ、本当に出すからなっ。このまま中にっ!」
「ええっ♡ いいわっ♡ そのまま出して♡ ああぁぁっ♡ 比企谷くんのっ♡ 全部中に出してぇっ♡♡」
いつしか雪乃は髪を振り乱しながら、俺の上で跳ね回っていた。俺が手を伸ばすと、雪乃は指を互い違いにして絡めてくる。
「は、ああぁっ、イクっ! 出るっ!!」
「あっ♡あっ♡あっ♡ ああぁぁっ~~──♡♡ 私も、イクっ♡ イクぅぅぅっ♡♡」
びゅるるるううぅぅぅっ! ビュッ、びゅくっ! ドピュっ! ドぷぅっ!!
ずぐんと腰を落とした雪乃の膣内で、俺は再び射精した。
雪乃の膣はやたらに熱く、そして狭い。最奥に導かれるようにしながら、俺は何度も何度もその奥に生殖液を吐き出していく。
「ああぁぁっ♡ あ、ついっ♡ たくさん出てるのぉっ♡♡」
びゅくビュクびゅくっ! ドぴゅっ、びゅ、びゅるるっ! ドピュぅぅぅっ!!
雪乃は俺の上で、膣内に精液を注ぎ込まれて身悶えていた。
その表情も、身体の反応も、全部中出しされてしまったことを肯定している。あってはならないはずの状況で種付けされ、これ以上なく感じてしまっているのだ。
「はぁ、はぁ⋯⋯。すっげぇ出た⋯⋯」
「あぁぁっ♡ ええ⋯⋯。凄い量ね⋯⋯♡」
雪乃は蠱惑的に笑うと、ゆっくりと腰を上げていく。ぬるんと俺のペニスが抜け出た瞬間、ドプッと大量の精液が逆流してきた。
「あぁぁ⋯⋯♡ 比企谷くんの、溢れてきちゃう⋯⋯っ♡」
そう言ったところで雪乃の膣口は閉じはせず、俺の勃起したままのペニスにトロトロと大量のザーメンを零していく。雪乃の愛液と自分の精液でコーティングされた肉棒は、まだ出し足りないと硬度を上げていた。
「凄いわね。まだ萎えないなんて⋯⋯」
「っていうか、こんな状況で我慢できるかよ⋯⋯」
俺はそう言うなり雪乃をベッドに押し倒すと、犬のように四つん這いにさせた。ガチガチになったままの剛直を雪乃の膣口に擦り付けると、ひくんと陰唇が反応する。
「入れるぞ」
「あ⋯⋯♡ 比企谷くんの、また⋯⋯っ♡ ああぁぁっ♡♡」
宣告するのとほとんど同時に腰を突き出すと、雪乃の膣内に肉竿を挿入していく。綺麗な形をした尻の向こうで裸のペニスが入っていく様は、生で入れてしまっている実感を呼び起こす。
「は、あぁぁ⋯⋯。さっきより締まってるぞ。また彼氏でもない男ので気持ちよくなってるんだな」
「んあぅぅっ♡♡」
パァンと尻を叩いてやると、雪乃の膣がまたキュンと締まった。今までにない強さの快感に、俺の肉竿がビクンと反応する。
「あぁぁ⋯⋯っ♡ もう⋯⋯さっきから意地が悪いわ⋯⋯♡ あなたが恋人になってくれたら、何も問題ないじゃない♡」
雪乃は俺を振り返ると、蠱惑的に振り返って言った。雪乃らしくない、倫理観の欠片も見えない発言だったが、だからこそ俺を深く興奮させる。
「へぇ、なら彼氏とは別れて俺と付き合ってくれるんだな?」
「もちろんよ♡ だって私たちは両想いなんですもの⋯⋯♡ ああぁぁっ♡♡」
雪乃のくびれを掴んでペニスを突き込んでやると、雪乃はまた激しく喘ぎ声を上げる。その反応が堪らなくて、今日一番の締めつけをみせる雪乃の最奥を突きまくった。
「あっ♡あッ♡あんっ♡ あぁぁっ♡ そこっ♡ いいっ♡ 深いっ、のぉっ♡ あっ♡ ああぁぁっ♡♡」
後背位という動物的な性行為で、雪乃は人間であることを忘れたかのように乱れている。性という本能に抗えず性器をぶちこまれて喜ぶ姿は、まるで雌犬と例えてもいいぐらいだった。
「はぁっ、はぁっ⋯⋯っ、雪乃⋯⋯っ!」
「あっ♡あぅ♡ んあっ♡ ああぁっ♡ ダメっ♡ダメっ♡ 激しい、のぉっ♡ 比企谷くん、私、イっちゃ♡ うぅぅっ♡」
「うぁ、は、あぁ⋯⋯。いいぞ、雪乃⋯⋯っ! また俺のでイかせてやるっ」
「やんっ♡やんっ♡やっ♡ ああぁぁっ~~──♡♡ イクっ、いくぅぅぅっ♡♡」
獣同士の交尾の如く激しく腰を打ち付けてやると、雪乃は叫ぶように喘ぎながら絶頂に達していた。
オルガスムスを迎えた瞬間、膣内は更に締めつけを強くする。射精は確実に近づいてきていたが、俺はあまりの気持ちよさに腰を止めることができなかった。
「はぁ、はぁ⋯⋯。またイッたな」
「あぅぅ⋯⋯♡ んぁっ♡ あぁぁ⋯⋯♡♡」
雪乃はもはや自分の身体すらも支えられないのか、四つん這いからペタンとベッドに突っ伏してしまった。しかし俺はまだ、満足できていない。雪乃の中で最高の射精を迎えるまで、このセックスは終わらないのだ。
「は、あぁ⋯⋯。雪乃、俺もそろそろイクからな」
「あぁぁぅっ♡ は、んぅ⋯⋯♡ はやく、出して⋯⋯♡ あぁっ♡♡」
射精を望む雪乃の台詞が妙にいやらしく感じて、俺はまたパァン! と強く膣奥を突いた。無数の襞を持つ雪乃の膣癖が俺の肉竿を包み、早く中に出して欲しいと動き回っている。
「また、中でいいんだよな?」
「あん⋯⋯っ♡ ええ♡ もう一回、中に出してっ♡♡」
俺に突かれまくってヘロヘロだったはずなのに、雪乃はそれだけは妙にはっきりと言った。よほど俺の精液を注ぎ込んで欲しいのだろう。そう考えると、また尿道を精液が上ってくる。
「はぁっ、はぁっ、なら、イクぞっ! 雪乃っ! 全部中に出すからなっ!」
「あっ♡ あぅっ♡ あんっ♡ ああぁっ♡ いいわっ♡ 出してぇっ♡ 比企谷くんの全部私の中に出してっ♡ お願いっ♡ 全部欲しいのぉっ♡♡」
雪乃の声がわんわんと頭の中に響いて、脳の芯まで痺れてくる。
これ以上ないほどの欲は高まり、全力疾走しているみたいに心臓は早鐘を打っていた。何度も雪乃を
「は、あぁぁっ! 出るっ、イクっ!!」
「あぁぁっ♡ きてっ♡ 出してぇっ♡ 比企谷くんの、一番奥にっ♡ あ♡ ああぁっ~~──♡♡」
びゅるるるるるるるるうううぅぅっ!! びゅっ、ビュクッ! びゅくんっ、ドピュぅぅっっ!!
雪乃を押し潰すように寝バックのまま射精を開始すると、キツすぎる膣奥に精液を浴びせかける。息をするのも忘れるほどの興奮のまま、ビュービューと雪乃の膣内を生殖液で満たしていく。
「んあぁぁ♡ す、ごい⋯⋯♡ あぅぅっ♡ そんなに、入らな、あぁっ♡♡」
びゅぷっ、びゅるるるるるっ! びゅるるっ、ドピュッ、びゅクゥッ!!
雪乃は女性器が満たされていくたびに、ビクビクと仰け反っていた。
その反応は明らかに常より大きく、雪乃も強烈な快感に見舞われていることが分かる。俺は嗜虐心を刺激されるがままに放精を続け、ひたすらに雪乃の中を満たしていた。
「はぁ、はぁ⋯⋯。全部、中に出したぞ⋯⋯」
「あ♡ あぁぅぅっ♡ はぁぁっ⋯⋯♡ ええ⋯⋯またたくさん出してくれたのね♡」
最初は中出しを嫌がっていたのに、雪乃は恍惚とした表情で膣内で生殖液を受け止めている。その顔が堪らなくて、俺はまたビュッと雪乃の膣奥に生殖液を吐き出した。
「抜くぞ」
「ん⋯⋯♡ ああっ♡」
にゅるんと役目を終えたペニスを引き抜くと、雪乃の膣内から途端にトロトロとザーメンが溢れ出してくる。ベッドのシーツが精液で濡れていく様を見ていると何発でもできる気がしてくるが、体力の方が持たない。
「は、あぁ⋯⋯。凄すぎだな⋯⋯」
「はぁ、ん⋯⋯。それは、あなたの方がよ⋯⋯」
俺がそう言いながら寝そべると、雪乃はピッタリと俺にくっついてくる。腕枕をしてやると俺の方を向いて微笑みかけてきた。それが堪らなく可愛くて、俺は雪乃の唇についばむようにキスをする。
「⋯⋯で、どうだった? 浮気プレイってやつは」
「そうね⋯⋯。反応を見ていたら分かるかも知れないけれど、すごく良かったわ⋯⋯」
雪乃はさっきまでの行為を思い出しているのか、その表情は恍惚としている。確かに雪乃の言う通り、相当に楽しめていたはずだ。
「ちなみになんだが、彼氏役は誰を想像してたんだ?」
「いったい何を聞いているのよ⋯⋯」
呆れられてしまったし、自分でもバカな質問だとは思う。しかし、確かめずにはいられないのだ。
「⋯⋯比企谷くん」
「え?」
「私に興味がなくなって、冷たくなったあなたのことを、想像していたの」
予想外の答えに、俺はちょっと面食らってしまう。ということは、雪乃は俺から俺に奪われるプレイを妄想して、あんなに乱れていたってことか。
「俺がお前に興味を失うなんて、考えられないな」
「ええ。でも想像していたら、何だか腹が立ってきたわ」
うふふ、と雪乃は笑って言うが、これはつまりもしそんな状況になれば覚悟しておけよと言われているようなものだ。もちろん、そんな未来を引き寄せるつもりはないが。
「でも現実の比企谷くんは、大丈夫よね?」
「当たり前だろ」
雪乃を抱き寄せると、ピトリとペニスがそのお腹に触れる。
「呆れた⋯⋯。まだ勃起しているの?」
「そりゃなぁ⋯⋯」
思いっきり射精しまくってしまったが、雪乃と密着しているとまだまだ萎えていく気配はない。むしろもっともっと、雪乃と無茶苦茶にしたいと思ってしまう。
「じゃあ今度は、普通に恋人として。ね?」
「⋯⋯分かった」
そう言われて俺は、そっと雪乃をベッドで仰向けさせる。
逸る気持ちを抑えながら脚を押し開くと、雪乃はコクッと頷くのだった──。