刀語の真庭忍軍を始まりとした、とある女の子が記憶と経験等を魂に刻み、様々な時代、様々な世界へと、100万回輪廻転生を繰返して行く御話。(元ネタは100万回生きた猫で、もし猫の一生としてだけでなく、他の長命な種族とかでも100万回生きて行く事になったらと妄想しつつ、何となく書いてた奴を投稿です。)

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記憶の継承 ―露出狂のドMで変態は、ある意味???説―

 私には前世の記憶がある。

 

 もう、最初に生きた頃の記憶は大分薄れてしまったけれど、私の初めは真庭忍軍通称「まにわに」という忍び集団に育てられ、その内の一つ獣組の見習いとして属し、皆からは真庭猫と呼ばれ猫可愛がられて居ました。

 

 忍びとして厳しい修行に耐え、私にも発現した忍法だと思って居た物は忍法ではなく、ただ見ただけで何でも真似る事が出来るってだけの体質でした。

 

 何でも真似る事は出来ても本家には到底敵わなかった為、真庭忍の皆には其を忍法擬きの〈まねっこ〉と名付けられ、笑って慰めてくれながら私に忍法に真庭拳法や体術等を惜しみ無く教えてくれました。

 

 私とは違って既に魚組頭領として活躍してる幼馴染みの人鳥くんとは、偶にお互い〈運命崩し〉と〈柔球術〉を使って遊んだり、情報収集で助け合ったりする仲でした。

 

 私が見習いとして任務に赴く時の忍び服は、猫の被り物と肉球手袋・足袋に尻尾を生やしただけの裸となって居ますが、コレには深い深~い事情があります。

 

 それは、単に私が露出のスリルを味わいたいからというだけでなく、不思議とこの格好になると気配を消しての侵入や潜入調査等の成功率が上がり、万が一失敗して発見されたとしても、房中術で犯されたりオモチャにされるだけで済む事が多いのです。

 

 任務以外でも房中術を活かして、色町等で身体を売りながら川獺さんの〈記憶巡り〉で自然と情報収集も出来て居たので、潜入調査や監視に情報収集等の裏方としては重宝されてました。 そして、時には暗殺の手伝いとしても…。

 

 これには忍法の使えないはずな蝙蝠さんの、最早忍法とも云える骨肉細工での変装や体(胎)内へ何でも収納出来る事を利用した、口、膣からの手裏剣砲や爪の間、尿道、子宮口からの毒針、お尻に伸縮自在な鞭・捕縛縄としても使える尻尾等が役に立ちました。

 

 普段も蝶々さんの〈足軽〉と併用して体(胎)内へ手荷物や小物等を収納してしまえば、大きな荷物等を背負って居てもほぼ手ぶらで身軽に移動出来て便利なので、かなり重宝してます♪

 

 

 そんなある日、私に命じられたのは‘虚刀流七代目当主’鑢 七花と奇策師とがめの監視でした。

 

 二人の旅を追ってる途中から、連絡の途絶えた虫組が監視して居た鑢 七花の姉、鑢 七実を追い監視する様にと命じられたのが私の運命の別れ道でした。

 

 

 私がやっと鑢 七実に追い付いたのは、丁度「死神」「剣聖のなかの剣聖」や「史上最強」と謳われる錆 黒鍵さんと七実さんが壮絶な戦いを繰り広げて居る最中でした…。

 

 虚刀流と全刀「錆」による二人の戦いは半年にも及び、監視してるだけでも命懸け…

 

 もし、人鳥くんから〈運命崩し〉を真似て居なかったらと思うと… (ガクガクブルブル)

 

 

 二人の決着が付き、勝利した七実さんを追う旅を続けてるとお寺に住み着いた様で、そこからは退屈な監視生活が続いた為、七実さんに見えない所で黒鍵さんと七実さん達の長い戦いを思い浮かべながら、虚刀流と全刀「錆」の技を〈まねっこ〉して練習してると… 

 「………………ねえ、そこで何してるの?」じ〜

 

 「(ビクーッ!!)…………。」

 

 いつの間に近付いて来て居たのか、監視対象の七実さんに声を掛けられてしまったのです!

 

 心臓が飛び出る程に驚きつつも、声に出さなかった私はえらい。 …はず?

 

 

 練習して居たのが虚刀流と全刀『錆』だった為に、最早誤魔化しは通用しません。 即(私の命を)毟られてしまいます。

 

 なので、私は降参し毟られる覚悟で黒鍵さんと戦ってる途中から監視して居た事等を全てゲロりました。 すると…

 

 「………そう。 なら、こっちに来なさい。 どうせ監視するなら、一緒に居た方がいいでしょ?」

 

 と、何故か一緒にお寺で住む事に。 そして、何故か七実様の膝の上へ座りモフモフと抱きクッション&枕にされ、時々近くの村や町まで食料の調達へパシられたり、稽古の相手をさせられたりしたのです。

 

 毟られないだけマシですが、七実様の稽古は手加減されて居ても命掛けでした。

 

 その甲斐もあってか、私の〈まねっこ〉も七実様の〈見稽古〉と同じ様に見たモノを理解し肉体的な能力まで真似る事が出来る様に成ったのです! それでも、本家には一歩劣ってしまいますが…。

 

 

 それからも、私が今までに〈まねっこ〉で習得して来たまにわに(真庭忍軍)の忍法・忍術や生(&性)活スキル等を七実様相手にやって見せ、代わりに七実様が〈見稽古〉で修得して来た事を叩き込まれてイキました。

 

 覚えた技の数等は七実様と同じと成ったはずなのに、やはり私では一歩及ばず七実様から一本を取る事は叶いませんでした。 夜の稽古でも…///

 

 

 そんなある日…

 

 

 私が何時もの様に近くの村から食料を調達しに行き、翌日の朝にお寺へ戻ると、お寺は静まり返って居り…。

 

 元々七実様は物静かな方ですが、それでもご趣味の草を毟音や呼吸の音等はするはずなのです。

 

 私は急に嫌な予感がし、お寺中を探し回り…

 

 

 その予感は直ぐに、嫌な結果として的中してしまいました。

 

 

 お寺の中が争った跡で滅茶苦茶に荒れ… そして血溜まり…

 

 

 ですが、それだけです。 私は一途の望に賭け、此処で何が起きたのか〈記憶巡り〉で読み取りました。

 

 

 私は……それを最悪な形で知る事と為りました…。

 

 

 余りのショックに、どれだけ放心してたのでしょう…

 

 

 私が正気に戻った時、七実様の血溜まりが腐臭を放ちその殆どがパリパリに乾いて居ました。

 

 

 それから記憶を辿ってお寺の裏へ行くと、ありました…。

 

 七実様の為に木で立てられたお墓が…。

 

 このお墓は七実様の弟であり、そして…

 

 七実様を手に掛けた相手でもある… 錆 七花が立てた物です。

 

 

 そう…。 四季崎記紀が遺した変態…(コホンッ)…変体刀を集める為に、姉弟で殺し合ったのです。

 

 

 確かに、現虚刀流当主の七花くんも最強の一角なのは認めます。

 ですが、幾多の技や能力を修めた私の七実様が負けるはずがありません。 病に侵された身で在ったとしてもです。

 

 なら、何故死んだのが七実様の方だったのか…。

 

 

 私はこう思うのです。 きっと、悪刀『鐚』で生き永らえて居るだけの御自身の命を、他の誰でもない愛する七花くんの手で終わらせて欲しかったのでは… と。

 

 でなければ、持った者の気を狂わすと云われる悪刀『鐚』をその身に突き立てながらも、私に厳しくも優しく接してくれて居た精神力もお強い七実様が!

 

 本気の全力を出した七実様が!

 

 …誰にも負けるはずがないのです。

 

 

 

 それからの私は、鳳凰様の忍法〈命結び〉で七実様の綺麗な両眼に腕、そのきめ細やかな白い肌と美しく長い髪…

 

 そして、七実様が幾多も患って居た不治の病を形見として頂き、鳳凰様への報告も兼ねて七花くんの後を追い掛けました。

 

 ふふふ これで何時も一緒ですよ… 七実様♪

 

 

 

 ですが、私が七花くんに追い付いた頃には既に鳳凰様も人鳥くんも殺され、まにわには見習いの私を残して壊滅。

 

 人鳥くんに太くて…黒く…硬いモノを突き込んで殺した、不妊…改め不忍の右衛門左衛門に復讐をとも思いましたが、集めた変体刀と共にとがめさんの命まで奪われキレた七花くんにより既に殺され、殿様もお城も割り裂かれてと全てが終わった後でした。

 

 

 その後は七実様の病に侵され私の命が尽きるまで、何故かとがめさんのライバルだった否定姫と共に日本中を旅する七花くんを見守り続けました。

 

 残念ながら私の命が途中で尽きてしまったので、なんだかんだと互いに協力し合いながら旅を続けて居た二人の行く末を見届ける事は叶いませんでしたが、きっと次代の虚刀流当主は綺麗な金髪か黒髪に蒼い瞳の、何処か二人に似た方なのかもしれませんね。

 

 

 ………七実様。 今、そちらへ七花くん達のご報告に参ります…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……………あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、七実様と同じ所へは逝けませんでした…。 しょぼ〜ん

 

 

 どうやら、私の本当の忍法は100万回〈輪廻転生〉するというモノだったらしく、そこに狂犬様の〈狂犬発じょ…動〉が混じり合い、経験や記憶を魂に刻み全てを覚えたまま〈輪廻転生〉出来る様に成って居たのです。

 

 

 それからは…

 

 花の都一の花魁と一二を争ってみたり

 

 幕末の世を騒がす人斬りと対峙したり…

 

 大正の世の裏に潜む鬼退治をしたり…

 

 日本帝国が戦争してる間、軍人として徴兵されて行った男達に代わって家や家族を守りながら、呆気なく核兵器で消し飛ばされたり…

 

 時には並行世界や異世界へ転生したりと、様々な時代や世界で人や人成らざる者として歩んで行く事と成り。

 

 一つの生を終えてから次へ転生して行く間隔も、死んで直ぐの時も有れば、数十、数百年後だったりと決まりがなく、魔人やエロフ、龍等の長命種として生きた時は数百、数千、時には数万年を越す程長生きしたりと様々…。

 

 

 そんな長生きしたら精神が持たないと思うでしょう? でも、不思議な事に膨大な経験と記憶を有したまま転生しても、赤ちゃんとして過ごして行く内に老練した精神も肉体年齢に引っ張られて、肉体と共に新しい生として何度でも新鮮な気持ちで歩んで行けるの。

 

 我ながら不思議だわ〜。

 

 

 そうそう、歩んで来た全ての経験や記憶を有して来たら最強じゃん! って思うかもしれないけど、実際はそうじゃないわ。

 

 確かに最初から覚えてる分有利だけれど、元々が凡人の精神なので秀才には成れても、自身の力で何かを生み出す天才達には成れないわ。 それに、転生する度に身体と共に肉体的な能力はリセットされ、また覚え直して行く必要があるのは当然として、新たな身体の才能によっては記憶としては覚えてても使えなくなる能力等もあるわ。

 

 例えば、魔法や種族特性等ね。 

 

 まぁ、その世界、その時代、様々な種族毎の生を飽きずに歩んで行けると思えば、結構楽しいものよ? 最強に成る事が全てじゃないしね♪

 

 

 

 …さて、この身体もそろそろ限界の様ね。 今回は精霊樹としての生だったから永かったわ~。

 

 出来たら、次は普通の人間として生まれ変わりたい…。 切実に!

 

 

 はぁ、100万回って後何回転生したら終わるのかしら? 最初の頃は数えてたけど、転生し過ぎて曖昧になって来たわぁ…

 

 

 でも、待っててください七実様! 100万回転生し終わった暁には、土産話として全てお話しさせて頂きますね♪ お布団の中で… キャッ///

 

 

 

 

 (本人は気付いて居ない…。 とっくの昔に真庭猫と一緒に過ごしてた時の事なんて忘れられ、既に七実の魂は輪廻転生の中で別の人生を歩んで居る事を……。)

 


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