アーチャー:巴御前×アスナ(『SAO』)
ランサー:アルトリア・ペンドラゴン×白瀬咲耶(『シャニマス』)
ライダー:マリー・アントワネット×シャルロット・デュノア(『IS』)
キャスター:紫式部×鷺沢文香(『デレマス』)
アサシン:カーミラ×冥冥(『呪術廻戦』)
バーサーカー:フローレンス・ナイチンゲール×戦場ヶ原ひたぎ(『化物語』)
ムーンキャンサー:BB×新条アカネ(『SSSS.GRIDMAN』)
日本の地方都市、冬木市。市の中部にある駅は主要駅であり、そこから伸びる主通りに沿って、繁華街が広がる。その裏路地には雑居ビルが密集する。
そのひとつに、広域暴力団○○組の三次団体の暴力団事務所が入居していた。
白いブラインドが下ろされた窓の向こうは夜闇だ。広いフロアにはスチール製の事務机が並び、蛍光灯の人工的な明かりが照らしている。
並べられた事務机のあいだで、床は血溜まりに浸っている。あたりに血の鉄臭さが充満している。床には三々五々、組員の死体が倒れている。
事務机は島を作り、フロアの最奥にひとつだけ離れて置かれている。その角に若い女が腰かけていた。
スーツのジャケットだけ脱いでいる。細身で、白いワイシャツにネクタイを締め、スラックスを履いている。シャツが胸の膨らみを、スラックスが腰の曲線を浮かびあがらせている。顔立ちは整っている。小顔で、アーモンド型の目をしている。ただ、目付きはその内面を伺わせないものだ。髪を1本の三編みにして、輪状に束ねている。
公安の中間管理職であるマキマだ。マキマはフロアの端々に座りこみ、怯えている組員たちを見回した。
「私が皆さんに不条理な暴力を加えることを恐れているなら誤解です。必要以上の暴力を振るって力を誇示したり、気紛れに暴力を振るって恐怖で統制したり、そうした手法を私は好みません。つまり、私はヤクザが嫌いです。皆さんはただ、私の指示を実行するだけでかまいせん」
マキマは柔和な顔付きで、淡々とそう言った。
「では、左から順番に、1人ずつ飛ばして立ってください」
組員たちは意味不明なまま、マキマの言うとおりにした。交互に立ち、座る。
「式ちゃん。お願い」
マキマの背後から、着物姿の若い女が現れる。細身で、白い着物に青い帯を締めている。華奢な体格が嫋々しい。髪はおかっぱにしている。顔は中性的な美形で、端然とした目は凛々しさを湛える。だが、温和な表情は女性的だった。
式は拵えが赤い鞘の日本刀を手にしていた。
日本刀を一颯する。その瞬間、立っている組員たちの首がバラバラと落ちた。座っている組員たちが悲鳴をあげる。
恐怖する組員たちに、マキマは言った。
「これでちょうどいい人数になりましたね。最初の指示は、ここの片付けです」
組員たちが同僚の死体を引きずり、フロアの片隅に集めはじめる。マキマは式と、フロアの奥にある手狭な組長室に入った。
式が溜息をつく。納刀した鞘を持ちあげる。
「現界したときに九字兼定を伴にできたのは良かったけれど、これでは名刀も名ばかりだわ」
マキマは口端だけで笑った。
「式ちゃん。もしかしてヤクザを殺させて、嫌な気分にさせたかな。式ちゃんは
「さあ。私の家は侠客でも本家だったから」
式はさらりとそう言った。「ところで、あなたは公安を自由に動かせるのでしょう。こんな場末の暴力団事務所なんか乗っとってどうするの?」
「それは当然、公安にはできないことをさせるんだよ。公安は国の税金で動いているからね。できることとできないことがあるんだ」
マキマの言葉は不穏なものだった。式は沈思した。マキマに尋ねる。
「それだけの力があって、あなたは聖杯になにを願うのかしら」
マキマは口元だけで形作った、内面を伺わせない笑みを浮かべた。
「もちろん、世界平和だよ」
*
広い屋敷が並ぶ高級住宅街に、夜の
明日奈、通称アスナは私立エテルナ女子学院中等部に通う中学3年生だ。髪は明るいオレンジ色で、腰まで届くストレートロングだ。顔立ちは端正で、切長の目が理知的な光を放っている。実際、文武両道、成績優秀の優等生だ。父親は大手電機メーカーのCEOであり、旧財閥の出身だ。
アスナは呆然と自室に立ち尽くしていた。
自室の天井を突破り、何者かが床に下りてきていた。清掃の行届いたアスナの自室に、天井材が落ち、粉塵が散っている。奇しくも、家人はすべて出払っていた。
人影が言う。
「
細身の体格をした若い女だ。白い道着に黒い袴を着け、帯刀し、弓と矢筒を背負っている。銀髪をポニーテールに結っている。細面の美貌で、清冽そうな大きな目をしている。ただし瞳が赤い。
アスナは前日、ネットゲームをプレイしている最中に匿名のメールを受信した。そこにはアスナが聖杯戦争の参加者として受理された旨と、聖杯戦争の概要が書かれていた。アスナはただの悪戯だと一蹴した。だが、翌朝、手の甲に令呪と呼ばれる紋様が刻まれていた。その日は、ただ包帯で手の甲を隠して過ごした。そして、巴御前が現れた。
「聖杯戦争。本当に殺し合いをしなければいけないのね…」
アスナは無自覚に手の甲を擦った。
巴御前が言う。
「見れば、マスターは
アスナが首を振る。
「それなら、人探しの役目は私が負うべきよ。FPSでもそうでしょう。エイムが巧いプレイヤーは、先陣を切るアタッカーとは別でなければいけないはずよ。連携プレーをせずに勝てるゲームはないわ」
巴御前にとって、ゲームの語彙は意味不明だったが、言いたいことは分かった。
「命懸けの戦は双六とは異なります。敗北すれば、命を落とすことは
「いいえ、戦争はゲームよ。ゲームをしているときの冷静さで挑まなければ負けるわ。それで、命がけの真剣さで臨む。私はすでに一度、命を賭けたゲームをプレイして生きのびたことがあるわ」
アスナと巴御前はたがいに見詰めあった。しばらくして、巴御前が張りつめていた表情を緩め、フッと笑った。
「この巴、此度の聖杯戦争で、あなたという主と
アスナも肩の力を抜く。巴御前は急にモジモジとしはじめた。
「ところで、天井の普請を破ってしまったことですが…」
アスナは天井の穴を見上げた。
「そうよ。どうしてこんなことを?」
「天井裏にて現界したようなのですが、暗中で勝手が分からず、とりあえず物音のするほうに出てみようと思い…」
巴御前は恥ずかしそうに両手を擦りあわせた。
アスナが溜息をつく。
「あなたと同居することは隠さなければいけないし、どうしたらいいのかしら…」
表向きは平静を保ちつつ、内心で決意する。
(1人と1騎だけが生きのこる聖杯戦争。絶対に止めなきゃ)
*
狭い裏路地は左右に薄汚れたビルがそそり立ち、夜空を細く切りとっている。ビルの壁面には空調の室外機や配管が
女は長身で、波打ち嵩のある銀髪を背中まで伸ばしている。肌は紙のように白い。服装はいわゆるボンデージで、白い裸身に、鋲打ちした革製のビキニとビキニパンツを着けている。腹には黒革のベルトが経巡り、長い足には黒革の
やはり長身の女が、腕組みして壁にもたれかかり、カーミラを見下ろしている。長身で細身の体は、女性らしい起伏を描き、その優美な輪郭を浮かばせるぴったりした黒のワンピースを着ている。髪は背中まである青みがかった銀髪だ。顔は細面で美しく、鼻筋が長く通り、冷然とした
冥冥がカーミラに言う。
「そろそろいいかな。もう誰かに気付かれてもおかしくない頃だ」
カーミラは少女の死体から顔を上げた。
「仕方ないわね」
「危険を犯して一般人を殺させてやってるんだ。その分、仕事をしてくれよ。ギブ・アンド・テイクだ」冥冥は顎に細長い指を当てた。「特級呪霊にも勝る英霊を自由に使役できるんだ。この機会に稼がないとね」
カーミラが冷めた口調で言う。
「あなたの聖杯にかける願いは金でしょう? なら、小銭を稼ぐ必要なんてないんじゃないかしら」
冥冥は口端に笑みを浮かべた。
「私が聖杯戦争で最後の勝者になるとは限らないからね。リスク分散は投資の基本だろう?」
ククク、と冥冥は喉元で笑声を立てた。
マキマは拠点である暴力団事務所の組長室にいた。革張りの肘掛け椅子に腰かけている。式が新聞を両袖机に放る。室内には2人しかいない。
新聞の一面には「連続少女通り魔殺人事件 新たな犠牲者」という見出しが載っている。式が言う。
「これは他のマスターの仕業でしょう? 居所が分かったのに、どうして斃しにいかないのかしら」
マキマは卓上に両肘を乗せ、両手を組み、そこに顎を置いた。口元に微笑を浮かべる。
「このことは他のマスターたちも気付いてるはず。だからあえて放ってるんだ。彼らは撒き餌なんだよ。他のマスターをおびき寄せるための、ね」
明るい大通りを2人の少女が行く。そのうち、金髪のひとりが銀髪のもうひとりを呼びとめた。
「待ってよ、マリー!」
シャルロット・デュノア、通称シャル。ISのパイロット養成学校であるIS学園に通う16歳の少女だ。IS学園の制服である、軍服に似た白いパイロットスーツを着ている。厚地のひとつなぎで、上衣はダブルのジャケット、下衣は膝丈のタイトスカートのデザインだ。金髪を無造作に切り、リボンでお下げに束ねている。顔立ちはあどけない。藍色の瞳の、大きな垂れがちの目をしている。童顔と対照的に胸は大きく、ジャケットの胸元を押しあげている。
先駆ける少女がふり向く。
「わあ。素敵ね、シャル。これが
少女は15歳ほどの外見だ。体付きは華奢で、細い手足は握れば折れそうだ。腰まで届く長い銀髪を、2つに結んでいる。顔は幼いが、美しく気品がある。肌は抜けるように白く、鼻筋は細く、目が溌剌として大きい。薄青色の瞳で、銀色の睫毛が庇をかけている。純粋無垢な表情を浮かべている。
サーヴァントとして召喚されてから、マリーは聖杯戦争はどこ吹く風で、現代の風俗に興味津々だった。シャルは長期休暇で冬木市に滞在している最中、聖杯戦争のマスターに選ばれた。聖杯戦争を戦うことには積極的でない。
シャルとマリーは商店が連なる表通りを散歩していた。マリーが店々で足を留めるため、そのたびにシャルはカードで買物し、すでに両腕には店の紙袋を
跳ねるように歩くマリーの後姿を見て、シャルは溜息をつく。
夕方になり、空が暁光に赤く染まる。斑に浮かぶ雲が
シャルとマリーは帰路に着いた。ホテルへの近道を行くため、裏路地に入る。
狭隘な路地に閉塞感を覚える。大通りから離れ、雑踏のざわめきが聞こえなくなる。シャルは背後に何かの気配を感じた。
「…ッ!」
軍事訓練を受けていたため、シャルは咄嗟に横転し、受身をとることができた。その瞬間、シャルの頭部があった場所を、斬撃のような衝撃波が通過する。地面に手を着いたまま、背後から襲来したものを見上げる。
「マスター!」
マリーが叫び、瞬間的に霊衣に換装する。
襲撃者たちがシャルたちに近寄る。路地が狭いため、逃道は塞がれている。襲撃者たちは冥冥とカーミラだった。冥冥が言う。
「ああ。マスターだったとはね。気付かなかったよ。ちょうどいい、カーミラの獲物が得られて、聖杯戦争のマスターも減らせて、一石二鳥じゃないか」
シャルは新聞に掲載されていた連続少女通り魔殺人の記事を思いだした。
「お前が、通り魔の犯人…!」
「だったらどうする?」
冥冥が唇を三日月のように吊りあげる。
「マリー! 戦闘準備!」
シャルは一叫した。
*
アスナの自室で、巴御前は床に寝そべり、据置型ゲーム機をプレイしていた。両指をコントローラーで動かし、目にモニターの矩形の明かりを映している。アスナに部屋着を借り、白いシャツにスウェットパンツというラフな格好をしている。
そのさまはニートにしか見えない。巴御前はアスナの私物のゲームをプレイしはじめたところ、ドハマりし、いまでは昼夜を問わずブッ続けでプレイするまでになっていた。
椅子に座り、アスナは巴御前を見下ろした。「よく飽きないわね」と言う
「何分、げーむと申すものは奥が深く。ですが、マスターも種々のげーむをお備えになり、関心をお持ちの御様子」
「昔は普通のゲーマーだったけど、付きあっているひとに影響されたの」
アスナはそう答えた。
「
そう言うと、巴御前はふたたびモニターに向きなおった。アスナが溜息をつく。
「無職の夫をもつ妻って、こんな気持ちなのかしら…」
「恋語りですか。当世風に
「ひとの話を聞いてた?」
巴御前は床に肘を着いた姿勢のまま、突然、全身を強張らせた。表情が一変する。巴御前は言った。
「マスター。只今、魔力反応を検知しました。遠からぬところでサーヴァント同士が交戦しております」
「分かったわ。咲耶さんに連絡する。すぐに向かいましょう」
アスナが返答する。アスナたちは、すでに
巴御前はすでに立ち、霊衣に換装していた。
アルトリアの聖槍が、マリーに飛ばされたカーミラの鎖を阻む。
アスナと巴御前は、咲耶とアルトリアとともに、シャルとマリー、冥冥とカーミラの戦闘に割りいっていた。
咲耶は高校3年生の18歳だ。その歳で、男性が見上げるほどの長身だ。体付きは女性的で、高校の制服を着崩しているが、その白いワイシャツの胸元が迫っている。腰まである黒髪をポニーテールに結っている。顔立ちは凛々しく、眉が目に近く、目は弧を描いている。瞳は金色だ。鼻筋が通り、薄い唇が引結ばれている。
アルトリアは長身で、青い衣装に、銀色の手甲、腰当て、足甲を帯びている。青い衣装は立襟と胴衣が分かれ、豊かな白い乳房が覗いている。肩には白い
4組のマスターとサーヴァントは戦いながら移動し、高台の外人墓地を戦場に定めた。
十字架の墓石が列するなかを4騎のサーヴァントが飛交い、武器を交える。
1対3の構図であり、カーミラは劣勢を強いられた。呪術師である冥冥が支援したが、情勢は変わらず、ついに巴御前の矢が冥冥の胸を貫いた。
「がはッ」
冥冥が喀血し、墓石にもたれかかり、座りこむ。カーミラが正面に立ち、冥冥を見下ろした。
「霊基が消滅するのを感じるわ。あなた、死ぬわよ」
「そうか。それは残念だったな」
冥冥は口端から血を垂らしたまま、皮肉な笑みを浮かべた。
「いいえ。これで、一番欲しかった女の血を吸えるもの」
カーミラはそう答えた。冥冥は俯いて笑った。
「好きなだけ飲めばいいさ。死ねば、あの世に持っていけるものなんてないんだからな」
力を失い、
危険が去り、アスナたちは臨戦態勢を解いた。
墓石の陰から何者かが現れ、油断した巴御前を襲う。
「…ッ!」
巴御前はすばやく反撃に転じた。敵の力からしてサーヴァントとしか考えられない。アルトリア、マリーも迎撃の構えをとる。巴御前たちが交戦しているあいだに、アスナたちはサーヴァントのマスターを捜索した。
巴御前たちを監視できる位置に、高校生ほどの少女を発見する。アスナは少女に呼びかけた。
「姿を現しなさい。そうでなければ攻撃するわよ」
納骨堂の裏から少女は進みでた。
戦場ヶ原ひたぎは私立直江津高校に通う高校3年生だ。
他のマスターと同時期に、ひたぎも聖杯戦争のマスターになった。そのとき、ひたぎは放課後の高校の階段に立っていた。階段室はガラス張りで、赤い夕日が差していた。ひたぎの下方に、
ひたぎはパステルカラーをした高校の制服を着ていた。ピンク色のシャツと、薄青色のプリーツスカートだ。すらりとした体付きだ。紫色の髪を腰まで伸ばしている。無表情の端正な顔立ちをしている。眦の切れあがった目は大きく、やや三白眼ぎみだ。眉付きが鋭い。
ナイチンゲールは赤い軍服を着て、膝丈上の黒いスカートを着け、編上靴を履いている。足を白いタイツに包んでいる。赤みがかった銀髪で、腰まである髪を編みあげて束ねている。顔は美しく、鉄面皮だ。赤い瞳の、切長の目をしている。細長い眉が水平を描いている。
ナイチンゲールが言う。
「
ひたぎはニコリともしなかった。
「ナイチンゲール… それは気が合いそうね。だって、私が聖杯にかける願いは恋患いだもの」
殺し合いの賞品であり、万能の願望器である聖杯を、恋愛運の願掛けくらいに使おうとしているひたぎはあきらかに異常だ。だが、ナイチンゲールは淡々としていた。
「いいのですか。私の特技は治療ですが」
「ええ。だって、恋の病を治療するいちばんの方法は、成就させることでしょう?」
ひたぎは口の片端を吊りあげた。
*
外人墓地で、ナイチンゲールが巴御前、アルトリア、マリーの3騎を相手取る。
咲耶はひたぎに低音の声で言った。
「アルトリアたちが戦いで消耗するのを待っていたのか。卑怯じゃないか」
「イギリスでは、恋愛と戦争は手段を選ばないと言うじゃない」
ひたぎは小首を傾げた。
「君は日本人だろう」
「イギリス人と契約したんだもの。言うなら、そう。薩長同盟よ」
咲耶たちが何も言わずにいると、ひたぎは無表情で舌打ちした。
「とにかく、すぐにサーヴァントを止めなさい」
アスナが鋭く言う。
ひたぎとアスナたちが睨みあうなか、どこかから声が響く。
「そうしていただけると、私も助かります」
アスナは左右を見回し、十字架の墓石の上に立つ、パンツスーツの女に気付いた。マキマだ。
異常な気配に、巴御前たちも戦いを止める。
マキマが言う。
「これで
巴御前は十字架の上のマキマに矢を放った。
「待って!」
アスナが制止する。矢はマキマの顔を吹きとばした。だが、たちまち欠損した顔が再生する。
「鬼形の
巴御前が言葉を洩らす。
「サーヴァントより強いマスター? そんなのって…」
アスナが呟く。
マキマの背後から、幽玄な着物の女が現れる。マキマのサーヴァントだと分かる。
シャルが「マリー!」と呼号する。マリーが応じる。
マキマを避け、マキマのサーヴァントに吶喊する。だが、式は九字兼定を一閃させ、マリーを一文字に斬った。マリーが倒れたときにはすでに納刀している。
シャルが血に濡れたマリーを抱きあげる。
「ごめん。僕がまちがえたせいで…」
マリーはか細い息を洩らした。
「いいのよ。私の聖杯にかけた願いは、フランスの繁栄を見届けることだったもの。だから、それはあなたと会ったときに、もう叶っていたのよ」
シャルのひとを抱きかかえるような姿形を残し、マリーは消滅した。
アスナは慄然とした。
(マスターはサーヴァントより強い。そしてサーヴァントは最強の
アスナたちを尻目に、ひたぎが墓地を進み、マキマの前に立つ。
「取引しましょう。協力するから、聖杯で私の願いを叶えてほしいわ」
咲耶が「何を言うんだ!」と叫ぶ。ひたぎは無視してマキマとの会話を続けた。
「そちらに交渉材料はないと思いますが」と、マキマが言う。
「戦っても勝てないけど、もし提案が受けいれられなければ、全力で逃げるわよ。それはあなたも困るでしょう」
マキマは口元だけで笑った。十字架を下りる。
「いいでしょう。場所を変えて話の続きをしましょうか」
マキマとひたぎが連れだって霊園を出る。マキマは立去るとき、アスナたちに「サーヴァントとのお別れをすませておいてね」と言った。
冬木市の湾口には冬木大橋という幹線道路の横断橋がかかっている。橋桁は赤く塗装された巨大な鉄骨で構成されている。夜で海面は黒く、夜景の明かりを千々に反射している。
ひたぎはマキマの運転する車で冬木大橋を渡っていた。ひたぎは助手席にいて、後部座席にはナイチンゲールと式が乗っている。
外人墓地の戦闘から数日して、マキマはふたたびひたぎに接触した。そして、移動中の車内で話すことを提案した。
夜間で車両は少なく、鉄橋はオレンジ色の夜間照明が輝いていた。マキマがハンドルを握り、フロントガラスを見たまま言う。
「ひたぎちゃんの聖杯にかける願いは、恋の実現なんだよね。それならどうにかなると思うよ」
「そう?」
ひたぎは無表情で小首を傾げた。
「うん。私はひとを支配する力があるからね。その力で、ひたぎちゃんの意中のひとを、ひたぎちゃんと両思いにしてあげるよ」
「そう」ひたぎは無関心そうに答えた。「ところで、この車は安全なの?」
「内緒だけど、この車は国のものだからね。防弾、防爆。ロケット弾を撃たれても平気だよ」
「そう。それなら、こうしても安全なのね」
ひたぎは助手席から体を乗りだし、アクセルを踏みこんだ。同時に、ギアを最速まで倒す。マキマの持つハンドルを押さえる。
「…ッ!」
マキマが息を洩らす。タイヤが急回転し、車両の前部がガードレールに激突し、車体が錐揉み回転しながら海中に落ちる。大きな水柱が立つ。
シートベルトをしていたため、ひたぎもマキマも無事だった。ただし、不死のマキマには関係ない。ナイチンゲールも式も臨戦態勢をとっていたが、狭い車内で膠着状態にあった。
海中で車両は後部と底面を下にして安定した。窓ガラスは海水で光を遮断されている。マキマが言う。
「無駄なことをするね。こうしてもひたぎちゃんが死ぬだけでしょ」
「そうかしら。水圧でドアは開かないわ。不死でも自力でここから脱出することはできないでしょう。サーヴァントに頼れば、ドアを開けた瞬間、海水でサーヴァントが溺死するわ。この聖杯戦争で、あなたはもう詰みなのよ」
ドアの隙間から海水が漏出し、ひたぎたちの足下が浸る。
「でも、ひたぎちゃんは死ぬでしょ。私、そこまで嫌われることをしたかな」
マキマは平然と尋ねた。ひたぎが言う。
「私はね、自分の男に手を出されるのが、大ッ嫌いなのよ」
フッ、とマキマは鼻で笑った。「式」と言う。
式は九字兼定を振るった。
「私は聖杯戦争でも負けないよ。ひたぎちゃん、君はつまらない女だったよ」
マキマは最後にそう勝利宣言した。
無であることすらない純粋な無、
「式ちゃん…?」
マキマが怪訝そうに声をかける。
式は絶命し、霊基が消滅した。マキマは自力では脱出できない
ナイチンゲールはすべての魔力を使い、車を破壊し、海中からひたぎを抱えて浮上した。濡れたひたぎを岸辺に横たえる。だが、そこで魔力が尽きた。霊子が空中に拡散し、霊基が消滅してゆく。
「申しわけありません。もう聖杯戦争を続けることはできないようです」
ひたぎは海水を吐いた。呼吸を落着けてから言う。
「いいのよ。私が聖杯にかけた願いは、本当につまらないことだったから。何があっても、私の恋心が変わることがないようにしてほしい。それだけよ」
「なるほど。治らずともいい病もある。いいことを学びました。かつては私も恋を知らない人生を送りましたが、機会があれば…」
ナイチンゲールは消滅した。
*
昼間、ひたぎはアスナの元を訪れた。メモの書かれた紙片を手渡す。
「マキマのアジトを探したらこれがあったわ。
ひたぎはそう言った。
旧弊な古書店で、書棚の狭間に2人の少女が立っている。正面のガラス戸から店内に日差しが入り、空中の埃を輝かせている。店内は古書の臭いが充満している。2人の少女は鷺沢文香と
鷺沢文香は大学1年生の19歳だ。文香は厚地のセーターを着て、キルト生地のスカートを履いている。肩にショールを羽織っている。黒髪を肩まで伸ばしている。白いヘアバンドを着け、前髪は目元まで覆っている。だが、青い瞳の目は澄んでいて、意外に大きい。厚着では隠しきれないほど体付きは肉感的だ。
紫式部は20代前半ほどの外見だ。体にぴったりと張りついた、裳裾が足元まである黒いドレスを着ている。細身で胸だけが大きい。足まで届く長い黒髪をしている。顔は白い細面だ。紫色の瞳の目は、眦が深く、長い睫毛が庇をかけている。
「かの紫式部と言葉を交わすことができるなど… 夢のようです…」
文香は籠もるような小声で言った。
「私こそ…
紫式部は玲瓏な声で答えた。
ガラガラと音を立てて、立て付けの悪いガラス戸が開かれる。アスナが店内に入り、文香と紫式部を見据える。
「
アスナは鋭く言った。
表通りのカフェのテラス席で、サーヴァントも交え、アスナと咲耶、文香は話しあった。
咲耶が言う。
「あとに残るのがサーヴァント同士の戦いだけならば、私は決着をつけたい」
アスナが驚愕する。
「咲耶さん、どうしてそんなことを」
「彼女のためだ」咲耶はアルトリアに視線を向けた。「マスターとしての責任を果たす。私は最初からそう言っているつもりだ」
アスナはなにも言えなかった。文香が沈黙を破る。
「そういうことなら… 私は紫式部に戦ってほしいと思います…」
「文香さん!」
アスナが非難するように叫ぶ。
咲耶と文香は戦いの日時を約束した。やむなく、アスナはエテルナ女学院の校庭に案内することを提案した。
夜間、エテルナ女学院の構内に侵入する。
アルトリアと紫式部は広い校庭で対峙した。2騎が弾丸のように飛びだし、校庭の中央で激突する。
戦闘の結果はアルトリアの勝利だった。
文香は後悔を滲ませて紫式部に言った。
「申しわけ、ありません… 私は聖杯戦争で優勝すれば、紫式部が現世に残ることができると…」
「いいのです。
そう言い、紫式部は消滅した。
アスナはそれを見て、校庭の砂地に膝を着き、額に拳を当てた。咲耶がアスナの正面に立つ。
「残るは私たちだけだ。聖杯戦争の勝者を決めよう」
アスナはふり絞るように言った。
「どうしてこんなことを…」
巴御前がアスナの傍らに立つ。
「もはや問答は無用。言ではなく矛を交える他ありませぬ」
アスナは俯いたまま頷いた。立ちあがり、咲耶を見据える。
「巴御前! 戦闘準備!」
激闘の末、アルトリアは斃れた。
霊基が消滅しかかったアルトリアに、咲耶が言う。
「すまない。私がマスターとして及ばなかったばかりに…」
「いいえ、マスター。久方ぶりに、王でなく騎士として振舞うことができて、私は満足です」
咲耶の腕のなかで、アルトリアは消滅した。
アスナと巴御前は広い校庭の中心に佇んだ。
結城明日奈と
アスナは暗い夜空を仰いだ。悲痛な声で叫ぶ。
「そんな、私に聖杯にかける願いなんてない。私はただ戦いを止めたかっただけなのに…!」
○●○
ぐちゅッ♡ ぐぽッ♡
暗い部屋に淫靡な水音が響く。
肥満した男の両足のあいだに、2人の美少女が顔を埋めていた。
新条アカネとBBだ。2人とも全裸で、若い裸体を曝けだしている。ともに肉感的な体型をしている。
アカネはツツジ台高校に通う高校1年生だ。それと同時に、自らが住む仮想空間の箱庭の創造主でもある。身長149センチの小柄な体格をしている。薄紫色の髪のボブカットで、童顔であり、赤紫色の瞳の大きな目をしている。それでいて体は肉付きがよく、胸はバスト92センチのHカップだった。
BBは電脳世界であるムーンセルの管理AIであり、外見は高校1年生の少女だ。身長156センチであり、腰まである長髪で、紫色のストレートヘアをしている。顔立ちはややあどけなさを残す。紫色の瞳の蠱惑的な目をしている。胸はバスト85センチのFカップだ。
そのような外見上、高校生の美少女2人が、全裸で男にフェラチオしていた。
BBが股間から顔を上げる。
「いかがでしたか、今回の聖杯戦争は? 御主人様が召しかかえるメスを決めるための戦争、その名も性杯戦争♡ メスたちが武力と智力を競いあい、美貌を輝かせる。ただ御主人様に相応しい優秀なメスを選抜するだけじゃなくて、そのさまを見て、御主人様にチン
アカネが追従してうなずく。
「うんうん♡ やっぱり、サバイバル方式のデスゲームって燃えるよね〜♡ 麗しきかな友情、って協力しあったり、非情な裏切りにあったり♡ みんな生きいきとして輝くよね♡ 御主人様もあの
冬木市はアカネとBBが創造した箱庭だ。そのため、聖杯戦争の参加者たちは全員が住所を市内だと認識している。また、マキマが属する公安や、冥冥が関係する呪術高専、シャルが通うIS学園のような大規模な機関も併存する。
アカネとBBは、男の長太いチンポに、チュパ♡ チュパ♡ と左右から吸いつく。
男はくぐもった笑声をあげた。
「ブヒヒ! 今回は2人のお手柄かな。ボクはメスがイキってるのを見ると、チンポをハメたくなって仕方ないんだよォ! ブヒッ!」言葉を区切ってから、アカネとBBに言う。「だから、2人には御褒美をあげなくちゃね。ブヒヒ」
「きゃーッ!♡」
アカネとBBは、さながら目にハートマークを浮かべたように、目付きを蕩けさせ、歓声をあげた。
「その前に、2人ともこっちにお尻を向けてね。ブヒヒ」
部屋にはベッドがある。アカネとBBは横並びに立ち、両手をベッドに着いて、上体を傾けた。胴が水平になり、2人のそれぞれ2つの乳球がぶらぶら♡ と垂れる。同年代の男子なら、見ただけで射精してしまいそうな光景だ。
男はアカネとBBの背後に立った。平手でアカネの尻たぶを
パァン!♡
快音が鳴り、アカネの尻たぶが、池に小石を投げいれたときの水紋のように波打つ。
「ああん!♡」
手荒く扱われているにもかかわらず、アカネは顔を上気させて嬌声をあげた。
パァン!♡ パァン!♡ と、男は重ねて平手打ちし、そのたびに豊かな尻肉が波打つ。
衝撃が水平方向にも伝わり、アカネの豊かな乳肉が前後にぶるん♡ ぶるん♡ と揺れる。
「ブヒィ! 駄肉をつけやがって、この引きこもりが!」
「引きこもりのメスガキのくせに、創造主を気取ってすみませんでしたァーッ!♡ 引きこもりでしかもメスガキなんて、自室でエロ動画配信して男性様に媚びるくらいしか価値のない社会の寄生虫なのに、生意気にも特オタを気取って、あまつさえ創造主を気取ってしまいましたァーッ!♡」
それからも数度、アカネの尻たぶに平手打ちすると、男はBBの尻たぶに平手打ちした。パァン!♡ パァン!♡ と音が鳴る。
BBはアカネのような短身ではないが、やはり、むっちりとした肉付きをしている。
水風船のような尻を平手打ちすると波立ち、垂れた巨乳がぶるぶる♡ と震えた。
BBが絶叫する。
「メスガキのモデルをしたAIの分際で、創造主を気取ってすみませんでしたァーッ!♡ 人間に使われる道具のAIのくせに、人間様を管理しようだなんておこがましかったですゥーッ!♡ ディープフェイクのポルノ動画を自動生成するAI以下の、ポンコツ
男は笑った。
「ブヒヒ。自覚があるのはいいことだね。それじゃ、種付けしてあげようかな」
アカネとBBは並べた尻をふりふり♡ と左右に振った。
男は短身のアカネの腰を掴んだ。背後からチンポをひと息に挿入する。
パァン!♡ と破裂音が鳴り、男の腰がアカネの尻にぶつかる。尻たぶが衝撃で波立ち、蛇腹状に縮んだように見える。
男の長太いチンポはアカネの膣内の最奥まで挿入された。
「おほッ!♡」
アカネが首をのけ反らせ、白眼を剥き、小口から舌を突きだす。
さながら据置型オナホを使うように、男はアカネの細腰を両手の輪で掴み、前後に揺さぶった。パン!♡ パン!♡ と破裂音を立て、腰をアカネの尻にぶつけ、チンポを抽挿する。そのたび、垂れて楕円曲線を描く双乳が、前後にぶるん♡ ぶるん♡ と揺れる。
「おッ!♡ おッ!♡ おッ!♡ おッ!♡」
アカネが白眼を剥いたまま喘ぐ。
BBは男の背後に回り、足下に跪いた。男の太った尻たぶを広げ、その中央に顔を埋め、肛門にキスする。
チュブッ♡ チュッ♡ チュッ♡
男の腰が律動するのを物ともせず、BBはその肛門を舐めた。肛門の窄まりの、放射状の皺の1本1本を舐める。さらに、下から男の陰嚢をふにふに♡ と揉みしだく。
アカネとBBのような肉付きのいい美少女2人と情交する。高級リゾートの三ツ星ホテルの最上階のスイートルームで、散財して高級コールガールを2人呼びつけなければ得られないような贅沢だ。しかも、アカネとBBはプロでないただの女子高生だ。
ビューッ!♡ ビュビューッ!♡
男はアカネの膣内に射精した。
ベッドの縁に座り、BBに背面を向けて跨がらせる。BBはベッド上に蹲踞し、男の長太いチンポを自身の膣内に挿入した。
「おッ!♡」
膣内に充溢するチンポの感触に、BBが白眼を剥く。
BBは男を跨いだ蹲踞の姿勢で、兎跳びのように腰を上下させた。騎乗位と同じく、チンポが抽挿される。そうするたび、BBの豊かな乳房がぶるん♡ ぶるん♡ と前後左右に振れる。
アカネは男の足下に屈みこみ、BBと男が結合する真下で、陰嚢を頬張った。皺だらけの陰嚢が、アカネに吸われて伸びる。アカネは口内で睾丸をもごもご♡ と転がした。
ビューッ!♡ ビュビューッ!♡
男はBBの膣内に射精した。
アカネとBBがベッドに横たわる。2人は大量の精液を膣内に注入され、膣口から溢れさせていた。
男は2人を見下ろして言った。
「前菜の次は、メインディッシュのマスターちゃんたちとサーヴァントちゃんたちをいただこうかな。ブヒヒ!」
*
冬木市公民館の地下の大ホールに女の嬌声が響く。
「ブヒィ!♡ ブヒィ!♡」
「ブヒ、ブヒィ!♡ ブヒィ!♡」
壁際に半裸の白瀬咲耶と
2人は踵を合わせ、両膝を開き、ガニ股で長身を屈めている。両手を頭の後ろで組み、両腋を開くように、両肘を上げている。
しかも、2人はそれぞれピンク色の薄いゴム製のレオタードを着ている。レオタードは両胸と股間のところに丸穴が開いている。そのため、咲耶とアルトリアの長い双乳がまろび出ている。マンコも丸出しだ。頭にはブタ耳のカチューシャを着け、肛門には捻れた豚の尻尾のアナルプラグを挿している。
2人は豚の鳴き真似をしつつ、ガニ股で、腰を前後にヘコッ♡ ヘコッ♡ と振ったり、巨乳を左右にゆさっ♡ ゆさっ♡ と揺すったりしていた。
すべて男に媚びるためだ。
咲耶は身長175センチでバスト91センチのGカップ、アルトリアは身長171センチでバスト107センチのKカップという、男なら垂涎する長身巨乳美女だ。しかも、2人ともそのような欲情を煽る肢体ながら、顔は美しく、能力は秀でている。そのために男は欲望を煽られるとともに、劣等感を刺激される。それを克服するため、2人は豚の仮装をして、無様にガニ股で腰振りダンスをしていたのだ。
「ブヒ、ブヒ」
男が咲耶とアルトリアを見て、くぐもった笑声をあげる。
腰かけているのはソファやベッドでなく、全裸で四つ這いになったマキマと式だ。2人が尻を並べるように、並行して手足を床に着いている。男はそれぞれ太った尻を半分ずつ2人に乗せている。
マキマと式は小柄で細身だが、胸はしっかりCカップほどの大きさがある。胴体を水平にしているため、肋の浮いた胸から乳肉が垂れている。男は2人の尻を正面にして座っている。ときどき、2人の体の下に手を潜りこませ、手のひらに収まらないほどの、お椀型の乳房をもみもみ♡ と揉んだ。さらに、尻をまさぐり、肛門に指を入れたり、マンコを
男の視線の先で、さらに2人の女が全裸で四つ這いになっている。
「ブヒィ!♡ ブヒブヒィ!♡ ブヒョオオオオ!♡」
「ブヒィーッ!♡ ブヒブヒィ!♡ ブヒィ!♡」
2人は豚の鳴き真似をしているが、咲耶とアルトリアとは異なり、必死さを感じさせる。
冥冥とカーミラだ。2人は両肘と両膝を着き、尻だけを高々と掲げ、這って逃げようとする動きをしていた。ただし、魔術により四つ這いで留められている。
男は太った足指に煙草を挟み、冥冥とカーミラの白い尻に根性焼きで字を書こうとしていた。ジュッ♡ という蒸気の音とともに、冥冥の尻に煙草の火点が当たり、焦げ跡が点刻される。
「ブヒブヒィ!♡」
冥冥は首を反らして絶叫した。
焦げ跡の点線は、左の尻たぶに「ブ」と書き、右の尻たぶに「タ」と書こうとしている。
冥冥は身長172センチでバスト93センチのGカップ。カーミラは身長168センチでバスト87センチのFカップだ。
男は強い女とも言うべき2人を虐待することで満足感を得ていた。男の足下には短身巨乳のアカネが女座りしている。アカネは軽く吸って煙草に点火し、消火した煙草に変えて、恭しく男の足指に挟ませた。ホステスのような仕草だ。
男の眼前ではシャルロット・デュノアとマリー・アントワネットが牛の鳴き真似をしている。
「モォ〜!♡ モォ〜!♡」
「モォ〜!♡」
シャルとマリーは、それぞれ眼帯のような小さい四角形の布の紐ビキニを着けている。乳房の頂部と股間の陰裂を隠すことしかしていない。その小さい布は牛の格子柄が描かれている。2人は赤い革製の首輪を着け、それには金色のカウベルが下がっている。2人が牛の鳴き真似をして体を揺するたび、カウベルがカラン♡ カラン♡ と鳴る。2人は角とウシ耳のカチューシャを着け、ウシ耳には管理用タグが付いている。肛門には、牛の尻尾のアナルプラグを挿している。
シャルは身長154センチでバスト95センチのHカップ。マリーは身長160センチでバスト75センチのBカップだ。
極小の紐ビキニは、華奢なマリーには似合っている。肉付きのいいシャルは、涙滴型をした豊満な乳房が胸板に垂れ、紐ビキニは伸びきっている。溢れるような乳肉を押さえられず、シャルが体を左右に振るたび、豊満な乳房がゆさっ♡ ゆさっ♡ と弾む。
男が笑う。
「ブヒヒ! ブルゴーニュ産のフランスの乳牛だよォ!」
男の背後には全裸のBBが立ち、豊満な乳房で、ヘッドレストのように男の頭を受けとめている。
その上、男の左右には鷺沢文香と紫式部が全裸で立ち、それぞれ嵩のある双乳で男の顔を挟み、もみもみ♡ とマッサージしている。
文香は身長162センチでバスト84センチのGカップ。紫式部は身長163センチでバスト101センチのJカップだ。このような巨乳の文系女子大生2人に、おっぱいで顔をサンドイッチされるような幸福など、中年親父がどれだけ性風俗で金を積もうとも得られないだろう。
しかも、文香は男の左耳に、紫式部は男の右耳に、氷洞を吹きぬける風のような、神秘的な声で耳元に隠語を囁いていた。
「おちんぽ様、おっきくなあれ♡ おっきくなあれ♡」
「はやく私たちを孕ませて♡」
2人の小声をかき消すように、凄まじいバキューム音が鳴る。
ジュボッ!♡ ジュボボボボ!♡
ジュル!♡ ジュルルルルル!♡
マキマと式は体をやや離して並んでいる。それにより、男の会陰、つまり陰嚢と肛門が晒され、人間椅子でもソーププレイ用のスケベ椅子のようになっている。
戦場ヶ原ひたぎとフローレンス・ナイチンゲールが全裸でマキマたちの下に潜りこみ、それぞれ男の陰嚢と肛門を吸っている。
戦場ヶ原ひたぎは身長165センチでバスト88センチのFカップ。ナイチンゲールはやはり身長164センチでバスト99センチのJカップだ。
ひたぎは澄まし
男の前には、聖杯戦争の勝者であるアスナと巴御前が献上品として立っている。
「そろそろメインディッシュに移ろうかな。ブヒヒ!」
アカネが床にクッションを置く。男はそこに座りこんだ。男は膝に手を置き、体の中心で長太いチンポが屹立している。まるで原住民が原始的に崇拝するトーテムポールのような有様だ。
咲耶たちやシャルたちはコスプレ衣装を脱いだ。
アカネ、BB、アスナ、巴御前、マキマ、式、咲耶、アルトリア、シャル、マリー、文香、紫式部、冥冥、カーミラ、ひたぎ、ナイチンゲール。合計16人の美女、美少女が、全裸で正座して半円状に男を囲む。
彼女たちは一斉に土下座した。美女、美少女たちの美しい肩や背中が向けられる。さらに、彼女たちは両手をまっすぐ頭上に伸ばし、空気を扇いで送るように、上体を起こし、倒し、その振子運動をくり返した。そうしながら斉唱する。
「偉大なるおチンポ様♡ どうか私たちメスをお導きください♡ 偉大なるおチンポ様♡ どうか私たちメスをお導きください♡」
チンポに十分に拝跪させたあと、男は言った。
「ブヒヒ。チンポに触れて、よし!」
その光景を真上から眺めると、シンクロナイズドスイミングで、輪を作った泳者たちが一斉に中心に集まるさまを連想させただろう。彼女たち16人は、男のチンポを円心にして、一斉に半円を縮めた。
彼女たちは床に腹ばいになり、頭を低くし、それぞれチンポに口付けをした。男のチンポが長太いため、16人もがめいめい唇を触れさせるだけの表面積があった。彼女たちは瞑目し、聖体にそうするように、チュッ♡ チュッ♡ と、チンポに唇を触れさせた。
タイプの異なる16人の美女、美少女たちが1本のチンポにキスをする。シャルのような純朴そうな金髪の美少女、アルトリアのような貴族的な金髪の美女、マキマのような清純な大人びた美女。
この光景を見ただけで、大抵の男ならば、手を触れもしないまま無尽蔵に射精し、精根尽きはててしまうだろう。
男は彼女たちに合図した。
式がその場に土下座する。さらに、その背中の上で、マキマが土下座する。背面からは2人の尻が縦に並び、鏡餅のように見える。男はマキマの背中に座った。二重の全裸土下座による人間椅子だ。
アカネ、BB、咲耶、アルトリア、シャル、文香、紫式部、ひたぎ、ナイチンゲールという巨乳の面々が、その豊かな乳房に男の頭、肩、腕を埋めさせる。男はさながら乳肉の海に沈んだようになった。冥冥とカーミラは床に仰向けに横たわり、その豊かな乳房や美しい顔を、男はフットレストのように足裏で踏みつけた。マリーは男の背後で跪き、尻の谷間を舐める。
アスナと巴御前が正座でしずしずと進みでる。
「聖杯戦争に優勝した御褒美に、どうか私たちに御主人様のお子種をお恵みください♡」
2人が声を揃えて言う。
「義仲様などという短小粗チンのことはもうよいですから、どうか私を御主人様のマラの妾にしてくださいませ♡」と、巴御前が言う。
「キリト君だってきっと短小粗チンだよ♡ あんな粗チンのことはもうどうでもいいから、私を御主人様のおチンポ様の奥さんにしてください♡」と、アスナが言う。
男が笑う。
「ブヒヒ! W寝取り最高だよォ!」
男が「まずはアスナちゃんからいただこうかな」と言ったため、アスナが男の股間にまたがる。腰を下ろし、中学3年生のマンコにチンポを迎えいれる。
「あッ♡」
アスナが嬌声をあげる。
巴御前は全裸で正座したまま「おちんぽ様♡ おっきくなあれ♡ おっきくなあれ♡」と囃して手拍子を打つ。
アスナは腰をギシギシと鳴らして上下に揺れた。男のチンポが膣に出入りする。アスナは男に抱きつき「あッ♡ あッ♡」と嬌声をあげた。巨乳の面々が豊かな乳房で男をマッサージする。マキマと式は2人分の体重の衝撃に耐えた。
男はアスナの膣内で射精した。
ビューッ!♡ ビュビューッ!♡
「ああ…!♡」
膣内に充満する精液の感覚に、アスナはブルッ♡ と全身を震わせた。
「フォーメーション変更だよォ!」
男が宣言する。
紫式部が床に座り、男を抱きかかえる。男は仰向けに寝て、背中で紫式部の巨乳の感触を堪能する。巴御前が男の股間にまたがり、なかば兎跳びのような姿勢で、チンポをマンコに挿入する。男の腰が浮いた隙間に、冥冥とBBが頭を入れ、肛門に舌先をつける。巴御前の膣口からはみ出たチンポに、ひたぎとアルトリアが舌を這わせる。それぞれ左の陰嚢を咲耶と式が、右の陰嚢をマキマとマリーが舐める。チンポを美女の膣に挿入しつつ、陰部がこれほど多数の美女、美少女の舌に触れることなどまず考えられない。その他にいる巨乳の美女、美少女たちは、その豊かな乳房をスポンジのように使い、男の全身を擦りたてた。
「ブヒヒ! オナホやオナホみたいな安マンを揃えるじゃなくて、中身のあるマンコをオナホみたいに揃える。これが贅沢ってものだよォ!」
16人の美女、美少女の奉仕を受けつつ、男はそう叫んだ。